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英検準1級の一次試験1か月前からの仕上げ方|武蔵野個別指導塾
残り1か月で何を優先するかを、4週間の予定と毎日の復習手順から決められます。要約・意見論述の解答例と、時間不足や聞き逃しを確かめる方法も載せています。

英検準1級の一次試験1か月前からの仕上げ方
よくあるのは、日曜日の夕方、食卓に広げた予定表へ「単語」「長文」「英作文」と書き込んだあと、どれも足りない気がして、結局その日に解いた問題の復習が後回しになるという場面です。英検準1級の一次試験まで残り1か月になると、苦手な分野だけでなく、これまで取り組んできた分野まで気になり始めます。予定を埋めるほど安心できそうでも、翌日に持ち越す課題が増えれば、何が身についたのかが見えにくくなります。
この時期に必要なのは、すべての教材を終える予定よりも、「どの間違いを、いつ、どう確かめ直すか」がわかる予定です。語句の意味が出てこないのか、意味はわかるのに本文の関係を読み違えるのか、書く時間が足りないのかで、同じ30分の使い道は変わります。残り日数だけを見て練習量を増やす前に、答案と時計から今の状態をつかみましょう。
ここでは、4週間を目安に仕上げを進める方法を考えます。部活動や仕事で毎日同じ時間を取れなくても、復習の順番と確認する項目が決まっていれば、計画を組み直せます。保護者の方も、お子さまが何時間机に向かったかだけでなく、前に止まったところを自分で越えられたかに注目してください。1か月という期間だけで結果を約束することはできませんが、本番までに確かめるべき課題を具体的にすることはできます。
1か月前に確認したい試験の負担と学習のずれ
読む時間と書く時間を同じ90分の中で考えます
準1級の一次試験では、リーディングとライティングを90分で行い、リスニングは約30分です。リーディングには短文の語句空所補充18問、長文の語句空所補充6問、長文の内容一致選択7問があります。ライティングは英文要約1問と意見論述1問です。長文だけを時間内に読み終えても、書くための時間が残らなければ、全体の仕上がりは判断できません(日本英語検定協会・2026)。
英文要約は60〜70語、意見論述は提示されたPOINTSから2つを使い、導入・本論・結論を備えて書きます。意見論述の語数の目安は120〜150語です。要約では与えられた文章の内容を選び直す必要があり、意見論述では自分の主張を理由で支える必要があります。両方を「英作文」とまとめてしまうと、原文の重要な情報を落とす問題と、理由の説明が足りない問題が混ざってしまいます(日本英語検定協会・2026)。
リスニングは、会話の内容一致選択12問、説明文などの内容一致選択12問、Real-Life形式の内容一致選択5問で、放送はそれぞれ1回です。復習のために何度も聞くことと、最初の1回で判断することは分けて記録します。聞き直して正解した問題を、初めから聞き取れた問題と同じ印にすると、本番に近い状態で残っている課題がわからなくなります(日本英語検定協会・2026)。
復習は「見覚えがある」から先へ進めます
直前期には、間違えた語句を一覧で眺めるだけでも勉強した感覚を得やすくなります。しかし、答えが見える状態で納得することと、手がかりだけで意味を取り出すことを、自分の記録では区別してください。空所問題なら選択肢を選び直すだけでなく、「なぜこの語が前後につながるのか」を短く説明すると、答えの位置を覚えただけかどうかを確かめられます。
1か月の復習日を考える手がかりとして、英単語の練習に1日の間隔を置くと、2週間後の学習成果に効果が見られた研究があります。この研究では、穴埋めを使うかカードを使うかによる差は小さいという結果でした(Kimほか・2023)。韓国の150名を対象とした研究であり、この結果だけで準1級の受験者全員に最適な復習間隔や合格への効果が決まるわけではありません。ここから計画に取り入れたいのは、1日で復習を完了した扱いにせず、日をあけて答えを隠した確認を予定に入れる考え方です。以下で使う具体的な日程や分数は、そのための学習上の提案です。
英作文は新しい答案と書き直しを組み合わせます
毎日違う題で書いていても、同じ主語と動詞の不一致や、理由と関係しない具体例が残っていれば、練習の成果を確かめにくくなります。書いた本数に加えて、「指摘された箇所を、元の文を見ずに直せたか」を残しましょう。直しを受けた英文をきれいに写すだけで終えると、自分で文を組み立て直せるかはまだ確かめられません。
残り1か月の作文練習に訂正を受ける機会を組み込むうえで参考になるのは、訂正による中程度の効果が長期にも保たれたという研究結果です。正しい形を直接示す方法、誤りを間接的に示す方法、解説を添える方法の間では、効果の差は小さいと報告されています(Brownほか・2023)。これは52研究を統合したベイズ的メタ分析であり、準1級の1か月対策だけを対象に、特定の添削方法の優位性や得点の伸びを保証する研究ではありません。訂正を読む時間に加え、別の日に再び書く時間も確保する、という形で日程に落とし込みます。
聞く練習を最後の週へ集めないようにします
リスニングは机に向かうまとまった時間が取りにくい日にも取り組めます。ただし、音声を流した時間だけでは、問いに答えられるようになったかを確かめられません。最初の解答、聞き取った根拠、文字で確かめたあとに聞こえた部分を分けて残します。
残りの週に聞く練習をどう配置するかを考える際には、聞く指導の効果をまとめた研究が参考になります。全体の効果は小さいものの、指導を行う期間が長い研究ほど効果が大きいという傾向が示されています(Chang・2022)。32研究・2,797名をまとめた結果であり、日本の準1級受験者が残り1か月で何点伸びるかを示すものではありません。短期間の仕上げでは、最後に大量の音声を詰め込む予定にせず、今週から短い練習と振り返りを続ける予定を提案します。

4週間の予定を、やり直せる単位で作ります
第1週は時間と間違い方を記録します
初めに、未着手の問題を使って、リーディング・ライティングを90分で行う機会を1回作ります。別にリスニングにも取り組み、最初の1回の解答を記録してください。すでに答えを覚えている問題しかなければ、その記録には「復習」と添えます。取り組める問題が限られる場合でも、知っている答案を使った速さと、初めて読む文章での速さを混同しないことが大切です。
90分の中の配分は、まず語句空所補充15分、長文2形式30分、要約18分、意見論述22分、見直し5分で試してみます。合計90分になるこの配分は練習の出発点であり、公式の指定ではありません。各部分を終えた時刻を余白に書き、要約を書き始めた時点で予定より何分遅れていたかを確認します。次の演習では、必要な部分へ数分を移し、必ず全体を90分に収めてください。
採点後は、間違いを次の4つに分けます。語句の意味を取り違えたもの、意味はわかるが文や段落の関係を読み違えたもの、聞いた条件を取り違えたもの、時間切れで取り組めなかったものです。正解でも根拠を説明できない問題は別に印をつけます。正答数だけを並べるより、明日どの練習へ戻るかを決めやすくなります。
第1週の終わりに優先課題を2つ選びます。たとえば「要約の最後の段落を落とす」「会話の最後の決定を聞き逃す」です。「英語全般が苦手」では次の行動を選べません。「要約では各段落を日本語1文にする」「会話では変更前と変更後を分けてメモする」まで具体的にしてください。
第2週は短い練習と間隔をあけた復習を回します
60分取れる日は、語句の確認10分、読むか聞く課題20分、書く課題20分、前の間違いの再確認10分に区切れます。読む課題と聞く課題を日ごとに入れ替え、書く課題も要約と意見論述を交互にします。毎日全形式を少しずつ行うより、1つの答案を直すところまで進められるかを優先してください。
30分しか取れない日は、語句5分、優先課題15分、前の間違い10分に縮めます。この30分は、すべての技能を十分に学べる量という意味ではありません。忙しい日にも復習の約束を残すための配分です。週の初めに「火曜日は30分、土曜日は90分」のように実際に確保できる時間を書き、足りない日を意志の弱さとして扱わないようにしましょう。
復習日も先に入れます。月曜日に間違えた語句は、水曜日に答えを隠して確かめ、日曜日に再び文の中で意味を判断します。水曜日と日曜日という配置は運用上の提案であり、研究がこの組み合わせを唯一の正解として示したわけではありません。再確認でも止まった語は翌週へ残し、すぐに説明できた語ばかりを毎日眺める時間を減らします。
第3週は修正が時間内にも使えるかを確かめます
第3週には、もう一度リーディング・ライティングを90分で行います。初回との比較では、正答数だけでなく、2つの作文を最後まで書けたか、見直しに入れたか、予定を超えた部分を自分で把握できたかを確認します。問題が違えば難しさも違うので、数問の上下だけで実力の変化を言い切らないようにします。
練習では、予定時刻になっても解けない設問に戻る印をつけ、次へ進む手順も試してください。戻ったときに何を読み直すかがわかるよう、迷った選択肢や本文の場所を短く残します。時計を見るたびに焦る場合は、毎問ではなく、語句問題の終了時、長文の終了時、各作文の終了時を確認点にします。
第3週の修正は、初回より作業を細かくします。「要約が遅い」なら、読む時間、残す内容を選ぶ時間、英文を書く時間に分けます。読解で時間を使っているのに、書く速度だけを上げようとしても、必要な修正から離れます。どの段階で止まったかを時計と下書きから確かめてください。
第4週は残す課題と終える課題を決めます
最後の週は、未着手の教材を何冊も増やすより、優先課題が別の問題でも改善しているかを確かめます。新しい問題も必要に応じて使いますが、解く前に「今日は要約で対立する意見を残せるかを見る」など、目的を1つ書いておきます。練習後に何を判断できたかが明確になります。
前日まで残すメモは1枚に絞れます。「要約に自分の意見を足さない」「意見論述の理由を2つ確認する」「聞き取れなかった問題を引きずらず次の問いへ移る」など、自分が実際に間違えた手順を優先してください。注意事項を大量に増やすと、当日に何を思い出すべきかがぼやけます。
予定が崩れた場合は、未完了の課題を全部翌日に移さず、次の演習に必要なものから選び直します。要約を最後まで書けていないなら、その完成と見直しを先に置きます。語句の復習がたまったなら、本文の理解を妨げた語から戻ります。受験に必要な持ち物や当日の案内も確認し、受験料・試験日・申込期間については、日本英語検定協会の最新の案内で確かめてください。
手を動かして仕上げる4つの練習
練習1: 4分で論理を読み、6分で根拠を確かめます
次の短い英文を読み、問いに答えてください。4分で読み終えて解答し、残り6分で選んだ根拠と、選ばなかった理由を確認します。
A city introduced a fee for cars entering its central district. Traffic decreased, but some shop owners reported fewer customers. The council therefore decided to improve bus services before considering an increase in the fee.
問いは「市議会は、料金の引き上げを検討する前に何をすることにしましたか」です。候補を「A: Improve bus services」「B: Close shops in the district」「C: Remove the fee immediately」とします。
解答はAです。最初の料金導入、その結果としての交通量の減少、店側の懸念、それを受けた対応の順に読むと、最後の決定を捉えられます。BとCは本文に述べられていません。交通量が減ったという情報だけで読み終えず、butのあとの懸念とthereforeのあとの判断を線で結んでください。
翌々日に再確認するときは、答えの記号を思い出すだけで終えず、「交通は減ったが、店への影響が懸念されたので、まずバスを改善する」と説明します。英語でも言うなら、次の短文が使えます。
The council will improve bus services before it considers raising the fee.
この文では、これから行うことを述べていても、beforeのあとの節でconsidersを使っています。文の形と意味を一緒に確かめると、読む練習を作文の見直しにもつなげられます。
練習2: 18分で要約を完成させます
次の自作の練習文を60〜70語で要約してください。最初の5分で各段落の中心を取り、10分で書き、最後の3分で内容と語数を確かめます。短い素材で要約の手順を確かめたら、その手順を普段の演習でも使ってみましょう。
Some towns are converting unused public buildings into shared workspaces. These facilities allow residents to work closer to home instead of traveling to distant offices. Supporters believe that reducing long journeys can give workers more time for their families. They also expect people using the facilities to buy lunch and other goods from nearby businesses.
However, the plan can be expensive. Empty buildings may need major repairs, reliable internet connections, and staff to manage reservations. Critics argue that public money could be wasted if too few residents use the facilities. They also point out that some jobs cannot be done remotely, so the benefits may not reach everyone.
To address these concerns, some towns are opening small trial facilities before committing to larger projects. Officials collect information about attendance and operating costs. They plan to expand only when the results indicate that demand is strong enough to justify further spending.
解答例は次のとおりです。
Some towns are turning unused public buildings into shared workspaces to reduce commuting and support local businesses. However, repairs and management can be costly, and the facilities may benefit only certain workers. To avoid wasting money, some towns are testing small facilities first. They will use attendance and cost data to decide whether demand is sufficient to justify expanding the projects.
見直しでは、まず「導入の目的」「費用や利用対象への懸念」「試行で確かめる対応」の3つが入っているかを確認します。次に、原文にない評価を加えていないかを見ます。たとえば「この政策は必ず成功する」という結論は原文からは書けません。最後に、主語と動詞、語数を確認してください。
書き直しは、解答例を隠してから行います。最初の答案で費用の懸念が抜けたなら、その箇所だけを暗記するのではなく、各段落の中心を書き出してから再構成します。翌々日には違う素材でも同じ確認を行い、今回の内容を覚えた効果と、要約の手順が使えるようになったことを分けて考えます。
練習3: 22分で意見論述を完成させます
トピックを「Should local governments provide more shared workspaces?」とします。POINTSは「Commuting」「Local businesses」「Public spending」「Fairness」で、2つを選んで120〜150語を目安に書いてください。最初の4分で立場と理由、次の15分で本文、最後の3分で見直しを行います。
次の解答例は、CommutingとLocal businessesを使っています。
I believe that local governments should provide more shared workspaces. These facilities can reduce commuting and support local businesses when they are planned carefully.
First, shared workspaces allow residents to work closer to home. People who usually spend a long time traveling to an office could use that time for their families or personal interests. A quiet place nearby would also help those who cannot concentrate at home.
Second, these facilities could bring customers to local businesses. Workers may buy lunch at nearby restaurants or shop in the area after work. This spending could help keep neighborhood services available to other residents as well.
For these reasons, I support expanding shared workspaces. Local governments should begin with small projects and check demand before investing in larger facilities.
1つ目の理由では通勤時間が減ることから生活への影響へ進み、2つ目では利用者の買い物から地域のサービスへ説明を広げています。「便利だからよい」という評価だけで止めず、誰にどのような変化が起こるかを添えてください。結論の小規模な導入は条件として短く述べ、別の理由の説明をそこで始めないようにします。
自己確認は3段階でできます。立場の文に線を引き、2つの理由をそれぞれ囲み、理由のあとに説明があるかを確かめます。そのあと、各文の主語と動詞を対応させます。最後に語数を数え、長すぎるなら重複する評価語を削り、短すぎるなら理由から結果までの説明が抜けていないかを見ます。難しい表現を無理に足すことを調整の第一候補にしないでください。
練習4: 1回目の聞き取りと復習後の理解を分けます
次の短い英文を読み上げ機能で音声にし、英文を画面から隠します。練習の問いは「参加者はどこへ行けばよいですか」です。音声の準備と最初の解答に3分、文字での確認に4分、再度聞いて確認する時間に3分を取ります。音声は練習用であり、本番と同じ話し方や速度を再現するものではありません。
The workshop was originally scheduled for Room 204. Because maintenance work is taking longer than expected, participants should go to the library instead. The starting time remains unchanged.
解答は「The library.」です。Room 204は当初の場所で、変更後の場所ではありません。聞き取った数字に引かれた場合は、originallyとinsteadの働きを文字で確認してから聞き直します。開始時刻は変わらないという最後の文も、場所の変更と区別してください。
この素材を先に読んだ場合、最初の音声だけで理解できたかを測ることはできません。そのときは変更を知らせる表現の練習として使い、初回の聞き取りの確認には未着手の音声を使ってください。復習用の表には「初回の解答」「決め手になった表現」「文字を見て初めてわかった部分」の3欄を作ります。文字でも意味が取れない部分は語句や構文に戻り、文字ならわかる部分は音声と文字を対応させます。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ

個別指導では、予定の変更に理由を持たせます
1か月前の個別指導で大切にしたいのは、課題を増やすことより、今の答案から次に直す箇所を絞ることです。塾が持つ役割は、誤答の理由を本人と確かめ、練習の順序を決め、書き直しや解き直しで変化を確かめることです。本人が持つ役割は、最初にどう考えたかを残すこと、決めた確認日に答案を見ずに取り組むこと、取れなかった学習時間を正直に伝えることです。
よくあるのは、塾の自習机で、赤字の訂正が入った要約をきれいに書き写し、「直しは終わりました」とノートを閉じるという場面です。その場合、まず元の答案を閉じ、残すべき情報を自分の言葉で説明してもらうと、語句の修正はできていても内容の整理がまだ難しいのかが見えてきます。丁寧な書き写しを責める必要はありません。次に必要な作業を、写すことから組み立て直すことへ移します。
添削でも、すべての赤字を同じ重さで扱うと、残りの期間で何を優先するかが曖昧になります。要約なら原文と異なる内容が入っている箇所、意見論述なら主張と理由のつながりが切れている箇所をまず確かめます。そのうえで、繰り返し起きる文法や語法の誤りを絞ります。1枚の答案に指摘を増やすより、次の答案で同じ誤りがどうなったかを追えるようにします。
進み具合は「語句」「読解」「要約」「意見論述」「聞き取り」の欄を持つ1枚の記録で共有できます。それぞれに、今週の課題、最初の状態、再確認日、再確認でできたことを書きます。要約の欄なら「対立する意見が抜けた」「段落ごとの中心を先に書く」「日曜日」「別の文章で両方の立場を残せた」と記録できます。できたかどうかを本人と講師が同じ材料で話せることが大切です。
ご家庭には、学習内容の採点より、学習できる時間帯や場所の相談をお願いしたいところです。お子さまに毎日すべての正答数を報告させるより、「今日、前より自分で直せたのはどこですか」と尋ねると、答案に沿った会話ができます。予定どおり進まない場合も、本人が取り組まなかったのか、課題が時間内に終わらない量だったのかを分けて考えてください。
学校の提出物や仕事が重なる週は、塾側も予定を修正する必要があります。家庭で取れる時間を変えられないのに、同じ量を求め続けても計画は現実から離れます。短縮する課題と残す課題を理由つきで示し、本人が次の日に迷わず始められるところまで具体化します。直前の安心は、課題が少ないことだけでなく、残っている課題と取り組む順序を説明できることからも作れます。
よくある誤解を確かめます
Q1. 残り1か月なら、毎日すべての形式を解くべきですか。
毎日全形式を解くことを最優先にする必要はありません。解く時間は取れても、誤答の確認や書き直しができないなら、同じ間違いを残したまま問題だけが増えてしまいます。まず1週間の中で読む・書く・聞く課題がどこに入っているかを見て、触れないままになる分野を作らないようにします。そのうえで、1日の単位では優先課題を最後まで直せる量にしてください。たとえば今日は要約を完成させ、明日は聞き取りの条件の取り違えを直す、という配分ができます。90分を通して取り組む日には、個々の練習で直した手順が全体の中でも使えるかを確かめます。
Q2. 語彙が不安なので、作文を減らして単語だけに集中してもよいですか。
語句の知識が読解を妨げているなら、復習の比重を上げる判断はできます。ただし、一次試験には要約と意見論述があるため、書く手順を確かめる機会までなくすと、時間内に書き終えられるかがわからなくなります。単語の時間を増やすなら、どの課題を何分減らすかを決め、作文を完成させる日を残しましょう。復習語も、初めて見る語を際限なく増やすより、今回の誤答の原因になった語を先に戻します。その語を見て意味を言えるかだけでなく、文の中でどの意味になるかまで確認してください。
Q3. 練習で前回より多く正解できたら、仕上がったと考えてよいですか。
改善の手がかりにはなりますが、1回の結果だけでは判断を急げません。問題の難しさや、以前に見た内容が含まれているかでも結果は変わります。正答数と一緒に、初めて取り組んだか、制限時間を守ったか、根拠を説明できたか、作文を両方完成させたかを確認してください。前回直した課題が別の文章でも改善していれば、次の予定を変える材料になります。反対に、数は上がっても時間切れが続いているなら、時間の使い方は残す課題です。「できたところ」と「次に確かめるところ」を同じ記録に並べると、結果に応じた調整ができます。
残り1か月を、確認できる変化で埋めます
一次試験までの1か月は、まだできていないことを並べるだけでは長く感じられ、すべてを終えようとすると短く感じられます。まずは時間を計って現状をつかみ、優先課題を2つ選び、日をあけた再確認を予定に入れてください。読む・書く・聞くを別々に練習したあとには、試験の時間の中でもその手順を使えるかを確かめます。
毎日の予定を完全に守れたかだけで仕上がりを判断する必要はありません。理由を説明できなかった選択肢に根拠を示せたこと、要約で落としていた内容を残せたこと、音声の変更後の条件を捉えられたことも、次へ進むための具体的な材料です。予定が崩れた日は、その材料をもとに翌日の課題を選び直しましょう。保護者の方も、勉強の総量だけでなく、答案に残る変化を一緒に見てください。残り1か月の予定表には、解く問題の数より先に、昨日の誤りへ戻る時間を書き込みます。
参考文献
- 日本英語検定協会・2026「準1級の試験内容」取得日2026年10月14日。https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p1/solutions.html
- 日本英語検定協会・2026「2026年度第2回一次試験問題冊子 準1級」語数・ライティング指示の参照。https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/kakomon/2026-2-1ji_p1kyu.pdf
- Kimほか・2023。Modern Language Journal。韓国・150名の英単語の間隔練習に関する研究。https://consensus.app/papers/details/043fef7f3eb85c0e8320d1755c25b1a9/
- Brownほか・2023。Language Teaching Research。英作文への訂正フィードバックを扱った52研究のベイズ的メタ分析。https://consensus.app/papers/details/eb6b8dc2c02d5671a136fee6971ff1d3/
- Chang・2022。International Journal of Listening。聞く指導を扱った32研究・2,797名のメタ分析。https://consensus.app/papers/details/c57c1353f38e5995bd6e11e14ed13759/
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