
実行機能(計画・切り替え・記憶)の弱さを補う学習の型
連載「発達特性・不登校の研究」第15回です。
宿題を終えたのに鞄へ入れ忘れる。解き方は分かるのに、問題の条件を途中で抜かしてしまう。次の教科へ移るよう言うと、今のノートを閉じられず時間が過ぎる。保護者は「分かっているならやって」と言いたくなりますが、知っていることと実行することの間に支援が必要な場合があります。
実行機能という言葉は、計画を立てる、必要な情報を保ちながら進める、活動を切り替えるなど、目的に沿って行動を調整する働きを指すときに使われます。ここでは家庭で能力を判定するのではなく、学習のどの操作を外から補えるかという視点で扱います。
この記事では、頭の中だけで管理していた情報を外へ残し、開始から提出までの型を作る方法を考えます。道具を使わずに覚えることを目標にせず、本人が学習内容へ力を使えるようにすることが目的です。
最初から立派な予定表を作る必要はありません。よく抜ける操作へ、本人が見つけられる手がかりを置きます。
一言でいうと(この記事の結論)
親が後で全部を点検する形から、本人がその場で確認する形へ少しずつ移します。
- 大人が作った理想の表ではなく、本人の実際の行動に合う計画へ更新してください [1]。
- 計画が止まった理由が本人の作業以外にあることも、表へ残すと相談しやすくなります。
- 「この紙で探しにくい箇所はある」と尋ねれば、道具を使わなかった理由へ近づけます。
- 予定を修正したことを、当初の予定を守れなかった失点として扱わないでください。
- 使えなかった結果を転用する意欲の不足と扱わないでください。
- 親が後で全部を点検する形から、本人がその場で確認する形へ少しずつ移します。
1. 学びの困りごとはどこで生まれるのか
課題を進めるには、答えを知る以外の仕事があります。必要な物を選ぶ、手順を決める、途中の情報を保つ、間違いに気づく、終えた物を提出する。それぞれを分けると、失敗を「不注意」のひと言で説明せずにすみます。どの仕事が難しいかは、同じ子でも課題や疲れによって変わる可能性があるため、場面を具体的に観察します。
作業中に保持する情報が多いなら、条件や途中結果を書いて残す方法を試せます。計画を立てることが難しいなら、完成形から必要な工程を一緒に分けます。切り替えが難しいなら、今の作業をどこへ残し、次に何を開くかを示します。「実行機能を鍛える」という抽象的な目標より、課題に必要な操作を明確に教えることを優先します。
ADHDの中学生を扱った研究では、プロンプトや自己管理の有効性が報告されています(Harrison et al.・2022 [1])。この知見は、手がかりを使い自分の行動を確かめる指導を考える参考になります。ただし、特定の学習の型が脳の機能全体を改善する、他の生活場面へ自動的に広がるとまでは言えません。使える場面をそれぞれ確認してください。
外部の道具を使うことは、自分でできていないという意味ではありません。道具の中から必要な情報を選び、操作する技能も必要です。表を作っただけで使えると思わず、どのタイミングでどこを見るかを教えます。手順を見られなかった日は、本人の意思より先に、道具の位置や情報量を見直します。
計画の難しさは、予定を書く場面だけに現れるとは限りません。レポートなら、資料を探す前に何を調べるか絞り、調べた内容から文章へ移し、提出形式へ整える判断が要ります。工程を知らない状態と、工程を知っていても途中で抜ける状態を分けます。前者には工程の説明、後者には必要な時点で目に入る手がかりを用意します。どちらも予定表の豪華さでは解決しません。
家庭で使う手がかりは、本人が止まる工程に合わせて配置します。開始する場所と提出する場所では、見る情報が違います。机の予定表にすべて集めるのでなく、教材を開く場所には開始の操作、鞄の近くには提出物の移し方を置きます。休憩で楽になっても、再開場所が分からなければ課題は続きません。疲労への配慮と、実行するための技能の指導を、別の仕事として用意します。
親が口頭で複数の用事を頼む場合は、本人が記録できる時間を残します。すぐ繰り返せたとしても、別の活動を挟むと忘れる場合があるため、復唱だけで安心しません。メモを見るタイミングを一緒に決め、終えた用事をどう区別するかまで確認します。忘れた後に記憶を試す質問を続けるより、情報を取り出す場所へ戻る練習にします。
予定表を見直す際は、空いている時間をすべて課題で埋めないようにします。準備や移動、片づけに必要な時間も本人と確認します。予定から遅れたときに何を調整するか決めておけば、遅れを取り戻そうとして別の操作を飛ばすことを減らせます。大人が作った理想の表ではなく、本人の実際の行動に合う計画へ更新してください。
一言でいうと
大人が作った理想の表ではなく、本人の実際の行動に合う計画へ更新してください。

2. 家庭での接し方
終える操作と提出する操作をつなぐ
家庭の作業では、宿題の終了を答えを書いた時点だけにしません。「終えた紙を提出用の場所へ入れるところまで確認しよう」と伝えます。避けたいのは、忘れた後にだけ注意することです。入れる場所を決め、実際に移す動作を一緒に練習してください。
切り替えの前には、作業を残す方法を示します。「続きはここに印を付けて、次に開く本を出そう」と伝えます。急に片づけさせて、考えていた内容まで失わせることは避けます。終了できない理由が未完成への心配なら、再開する予定も確認します。
長い課題は、本人と完成までの工程を並べます。「何からするかを一緒に決めよう」と提案し、親が全部管理する予定表を渡すだけにしません。本人が選べる工程を残し、必要な道具と相談先を書き添えます。
記憶を確かめるために手がかりを隠すことは避けてください。覚えているかの試験が目的でなければ、メモを見て進めてもかまいません。忘れずにいたかより、必要な情報へ戻れたかを確認します。
途中の情報と次の行動を別々に残す
長い課題では、内容のメモと作業のメモを分けます。調べたことはノートへ、次にする操作は付箋へ書くなど、役割が分かる形を本人と選びます。同じ紙へすべてを書いて探しにくいなら、場所を分ける工夫を試します。道具を増やしすぎず、どこを見れば再開できるかを本人が説明できる状態を目指してください。
活動の切り替えでは、終えたことが分かる形を残します。作業が途中なら、続ける箇所を示して教材を閉じます。机に全部を出したまま次の教科を始めると混ざる場合は、保留用の場所を作る方法もあります。きれいに片づくかより、再開時に必要な情報が見つかるかを優先し、本人の使いやすい並べ方を確認します。
終えた課題が複数の場所へ分かれる場合は、提出する物と手元へ残す物の行き先を明示します。全部を同じ箱へ入れるだけでは、その後に再分類が必要になることがあります。本人が次に行う操作から逆に考え、学校で取り出す順序に合う収納へ調整してください。
家庭で作る開始・保留・提出の経路
やってよいことは、よく止まる工程を実際の教材でたどることです。宿題を持ち帰ったら、何を開いて課題を知り、どこから教材を出し、終えた後にどこへ入れるかを本人と歩いて確かめます。親が毎回持ち物をそろえると、本人が参照する場所を学べません。確認の担当を分け、本人が取り出す教材だけを先に見つけられるようにします。片づけ方の一般的な正解より、次の動作に合う経路を優先してください。
やってよいことには、作業を保留する印を作ることも含まれます。途中のページに「ここから計算」「資料の名前を探す」と次の動作を書いた紙を挟みます。「続きをする」だけでは何をするか決まりません。切り替え前に本人が再開箇所を指し、別の教科を終えた後にその紙から始める練習をします。印を作る時間も作業の一部とし、終える合図の直後に急いで片づけさせないようにします。
もう一つやってよいことは、予定が遅れた場合の処理を先に用意することです。提出が近い物から残す、分からない部分を質問用に分ける、期限を相談するなど、その課題に使える案を並べます。「遅れたら急ぐ」だけでは工程が抜けやすくなります。本人が遅れに気づいたところで、何を減らし何を相談するかを選びます。保護者が黙って帳尻を合わせるより、調整した事実を一緒に残してください。
避けることの一つは、複数の指示を言った後に「聞いていたよね」と記憶を試すことです。聞き取れても途中の作業で情報が失われることがあります。次に、抜けた工程があるたび予定表の項目を増やすことも避けます。表が読みきれなくなれば別の負担です。さらに、きれいなノートに書き直すことを管理の基本にしないでください。途中結果を読み取れるメモなら、学習の目的を果たしている場合があります。
言葉の例は「今は何を終えたか、指で教えて」「次に開く物をここへ置こう」「覚えておく代わりに、見つけられる場所へ書こう」です。いずれも本人に求める操作が具体的です。「ちゃんと段取りして」では、何から変えるか分かりません。声かけを紙へ移す場合も、紙を置くだけにせず、使うタイミングで一緒に見ます。本人が読める大きさと内容になっているかも実物で確かめます。
長期の課題では、完成日から逆算した表を親だけで仕上げないようにします。まず完成物を見せ、材料集め、下書き、見直しなどの工程を本人と並べます。その後、学校で行う部分と家庭で行う部分を分けます。待つ必要のある資料や返事があれば、すぐ進められる別工程を選べるようにします。計画が止まった理由が本人の作業以外にあることも、表へ残すと相談しやすくなります。
一言でいうと
計画が止まった理由が本人の作業以外にあることも、表へ残すと相談しやすくなります。
3. 個別指導での教え方
課題の手順を本人と組み立てる
授業では、教師が完成した手順表を渡すだけでなく、課題を解きながら必要な工程を選びます。本人が既に自分でできる操作は細かく書きすぎず、抜けやすい箇所を残します。表が長くなったら、今の課題に必要な部分へ絞ります。
たとえば計算の途中結果を覚えようとして止まる生徒がいると、教師は余白へ結果を書き残す場所を示します。メモを使って解けたら、計算技能と情報を残す技能を分けて確認します。暗記できたかを試すために、次の問題から余白を取り上げることはしません。
課題が変わるときは、どの手順を共通して使い、どこが変わるかを説明します。算数で使った確認表が作文にもそのまま適するとは限らないため、教科に合わせて作り直します。別の場面でも使う練習まで授業で扱ってください。
教科ごとに、頭の中から外へ出す情報を選ぶ
計算の指導では、途中結果を書く位置を決めます。筆算の答えを頭の中へ保持して次の式へ移るのが難しいなら、結果を囲み、次の行に写す工程を教えます。余白が狭い教材では別紙を用意し、問題番号と対応させます。紙を増やした後は、どの結果がどの問題に属するかも見る必要があります。教師は、計算が間違ったのか、別の結果を参照したのかを答案から分けて判断します。
文章題では、読みながら覚える条件と、解くために必要な条件を同時に抱えないようにします。数量に印を付けるだけでなく、何の数量かを書き添え、関係を図へ移します。その図を見て式を立てる段階を別に練習します。色分けが多すぎて選べなくなるなら、今の問題で使う印へ絞ります。道具を使ったから理解したと評価せず、図と文章のどこが対応しているかを本人に示してもらいます。
作文では、書きたい内容のメモと、文章の並び順を分けます。思いついた内容は先に短く出し、後から読む人が分かる順へ並べます。書きながら字の形や接続語や結論を同時に直すと止まるなら、下書きと見直しの工程を分離します。教師は完成例を示すだけでなく、素材のメモが段落へ変わる過程を見せます。本人が選んだ内容を消さず、構成のどこへ置くかを一緒に考えます。
英語では、語の綴りを確かめる表と、文を作る順序の表を別に扱います。何でも同じ手順表へ入れると、今見るべき情報を探せません。まず今日扱う文の型だけを示し、本人が参照して書く練習をします。慣れたら新しい文と比べ、どの部分は同じかを確かめます。表を見ずに書けるようになったかだけでなく、必要な表を自分で選べたかも記録してください。
切り替えと再開を授業で練習する
教科を変える前に、教師は今の課題を止める位置を示します。本人は残った作業をメモし、次に使う教材を出します。切り替えができないときには、今の作業を終えたいのか、次の内容が分からないのかを分けて聞きます。前者なら続ける予定を残し、後者なら次の最初の操作を示します。同じ「早くして」の声かけを繰り返すより、移動を止めている情報を補います。
休憩の後には、再開用の紙から始める練習をします。教師が毎回「次はここ」と教えるだけでは、本人が紙を使う機会がありません。紙を探す合図を出し、本人が位置を見つけて開くところを待ちます。紙が見つからなかったら、収納の仕方を直します。戻るのに時間がかかったことを叱らず、再開に必要な情報がどこで失われたかを調べる授業にします。
教師の援助を減らす際は、声をかける回数より、本人が使えた操作を根拠にします。教材を出すところは自分でできても、保存するところは促しが必要かもしれません。できる工程には介入せず、抜けた工程へ手がかりを残します。新しい教科や別の提出方法へ移るときは、必要な部分を再び教えます。学習の型を一度覚えたら全場面で使えるという前提を置きません。
最後に、提出用のファイルを開き、今日の答案がどこへ入ったか本人が確かめます。電子の課題なら、保存した場所と提出先が同じかを見ます。画面の「保存済み」を「提出済み」と混同している場合は、表示の違いを並べて教えます。内容を学ぶ時間に加え、成果物を相手へ渡す操作まで扱うことで、知っているのに結果へつながらない箇所へ手を入れられます。
型が使えなくなった日の見直し
メモをなくした場合は、本人に思い出せることと、相手へ尋ねる内容を分けてもらいます。全部を覚え直すのでなく、課題の配布元や教材の表示から情報を取り戻す手順を教えます。次に同じ紛失が起きたときの参照先を残すと、失敗への対応も学習の型に含められます。道具を忘れなかったことだけを評価せず、失った情報を再び取得した操作を具体的に伝えます。
教師は、型の使いにくさを本人が報告できる質問を用意します。「この紙で探しにくい箇所はある」と尋ねれば、道具を使わなかった理由へ近づけます。
一言でいうと
「この紙で探しにくい箇所はある」と尋ねれば、道具を使わなかった理由へ近づけます。

4. 学校・医療・塾の連携
学校、家庭、塾で、課題の完了をどこまでとするか確認します。解き終えた、保存した、提出したという段階を分けておくと、どこで止まったかが分かります。連絡帳や学習端末など複数の情報源がある場合は、本人が見る順序を相談してください。
支援の道具を共有するときは、本人が使い方を理解しているかを各場面で確認します。同じ表でも、学校と家庭では置ける場所や利用できる時間が違います。統一より、必要な情報を見つけられることを優先します。
忘れや切り替えの困難が生活全体で強く、本人や家族の負担が大きい場合は、学校の相談窓口や医療機関へ経過を伝えます。塾だけで原因を診断せず、学習で観察した具体的な場面を資料にします。
連携資料には、忘れ物の回数だけでなく、どの経路で物が止まったかを記します。「家で完成していたが提出箱へ移らなかった」なら、家庭の計算練習を増やす話ではありません。学校で提出の合図が届く形や、本人が参照する場所を相談します。塾は答案の内容と提出操作を分けて報告し、学習不足という一括した評価へしません。
新しい担当者へ渡すのは、すべての注意事項を並べた長い表ではなく、本人が現在使っている手がかりの写真や見本です。いつ見る物か、どの工程は援助が要るかを添えます。支援の道具を変える場合は、本人が再学習する必要のある操作も引き継ぎます。
教材の持ち帰りと提出には、場所の移動が伴います。家の机で分かりやすい収納が、学校へ持つ段階でも使いやすいとは限りません。出す、入れる、運ぶ、渡すという経路を本人と確かめ、途中で行き先が曖昧な場所を減らします。保護者が鞄を完成させるだけにせず、本人が確認する項目を絞って教えてください。
提出の準備も、必要なら学習の型に含めます。記名、保存、持ち帰りの確認を本人が行い、教師はどこに促しが必要だったかを記録します。忘れ物を叱る報告ではなく、どの操作を教えるかを家庭へ伝えます。
予定の変更があった日は、既に決めた順序をそのまま守れるとは限りません。学校から新しい課題が来たなら、まず提出時期と必要な教材を確かめ、元の計画のどこへ入れるかを相談します。追加の課題を最後へ積むだけにせず、延期できる作業を選びます。本人が計画を変更する姿を大人が見せることも、型を使う指導になります。予定を修正したことを、当初の予定を守れなかった失点として扱わないでください。
一言でいうと
予定を修正したことを、当初の予定を守れなかった失点として扱わないでください。
5. よくある誤解
Q メモに頼ると記憶力が育ちませんか
学習内容を理解する場面で、すべてを頭の中に保つ必要があるとは限りません。途中結果や条件を残すことで考えやすくなるかを試します。記憶を学習する課題とは目的を分け、本人が必要な情報を取り出せる方法を教えてください。道具を使ったことを能力の低さの証拠にしません。
メモが増えすぎて探せないなら、情報を残す場所を整理します。書く量を増やすこと自体を支援の目的にしません。
Q 手順表が増えるほど支援になりますか
多すぎる情報は必要な箇所を探す負担になる場合があります。本人が今使う操作へ絞り、見るタイミングを一緒に確認します。使わない表を掲示したまま増やすより、役立った項目を残して直す方が具体的です。表の完成度ではなく、課題へ戻れたかを確かめます。
本人が項目の意味を説明できない場合は、教材を使って一緒に確かめます。言葉を覚えさせるより操作を共有します。
Q この学習法で実行機能そのものを改善できますか
ここで示すのは、実際の課題を進めるための支援です。脳の機能全体や、教えていない生活場面への効果を保証するものではありません。課題ごとに使える方法を教え、別の場面で必要な調整を確認します。できた操作と残る困難を分けて記録してください。
新しい教科で試す際には、共通する工程と変わる工程を説明します。使えなかった結果を転用する意欲の不足と扱わないでください。
一言でいうと
使えなかった結果を転用する意欲の不足と扱わないでください。
6. いま使える区切り
計画、記憶、切り替えの困難は、課題の操作へ分けると支援を考えやすくなります。書いて残す、置く場所を決める、再開箇所に印を付けるなど、本人が使える型を練習してください。道具を用意した後の使い方までが指導です。
忘れない子に変えることを、学ぶための条件にしません。
家庭では提出までの経路を、塾では課題中の操作を、学校では授業や提出の条件を確認できます。それぞれが観察したことをつなげ、本人へ同じ注意を重ねる代わりに、抜けている手がかりを補います。覚える負担を減らし、考える内容へ力を使える学習を目指しましょう。
よく抜ける工程を見つけたら、完了したことを示す場所を決めます。親が後で全部を点検する形から、本人がその場で確認する形へ少しずつ移します。
一言でいうと
親が後で全部を点検する形から、本人がその場で確認する形へ少しずつ移します。
この記事で言えないこと
- 研究記述は掲載要約の範囲であり、原著全文の再確認はしていない。
当塾の立場
塾に来なくても、家庭でできること
- 終える操作と提出する操作をつなぐ
- 途中の情報と次の行動を別々に残す
- 家庭で作る開始・保留・提出の経路
それでも個別指導を使う理由
- 課題の手順を本人と組み立てる。授業内で手順を試し、家での再現条件を残す [1]。
- 教科ごとに、頭の中から外へ出す情報を選ぶ。本人の反応を次の課題の形へ返す。
- 切り替えと再開を授業で練習する。家庭だけで監督を増やさず、教材側を直す。
塾を検討するときは、次のように聞いてみてください。
- 止まった操作を、どう観察して教材を変えますか
- 家庭へ渡す指示は、教師がいなくても始められますか
- 学校との役割分担を、どう文書に残しますか
まとめ
- 大人が作った理想の表ではなく、本人の実際の行動に合う計画へ更新してください [1]。
- 計画が止まった理由が本人の作業以外にあることも、表へ残すと相談しやすくなります。
- 「この紙で探しにくい箇所はある」と尋ねれば、道具を使わなかった理由へ近づけます。
- 予定を修正したことを、当初の予定を守れなかった失点として扱わないでください。
- 使えなかった結果を転用する意欲の不足と扱わないでください。
- 親が後で全部を点検する形から、本人がその場で確認する形へ少しずつ移します。
出典
本文中の番号に対応します。抄録・公式案内に直接あたって確認した範囲を挙げています。
- 【根拠】Harrison et al.(2022), Journal of Attention Disorders. https://consensus.app/papers/details/e2e17215a4e95285b8055343e3171892/
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