明治大学の総合型選抜 完全対策2027年度——9方式・学部ごとに別の入試を、全部ひらく

【3分でわかる要約】高校生のみなさんへ

① 明治の総合型選抜は9方式あります。 自己推薦特別入学試験/公募制特別入学試験(大学入学共通テスト利用)/公募制特別入学試験(全国商業高等学校長協会 会員校対象)/地域農業振興特別入学試験/グローバル型特別入学試験/海外就学者特別入学試験/社会人特別入学試験【30歳以上対象】/編入学・学士入学試験/スポーツ特別入学試験。

② 一般の高校3年生が狙えるのは、実質5方式です。 自己推薦(文・理工・農・国際日本・総合数理)、公募制(商学部の2種類)、地域農業振興(農学部食料環境政策学科)、グローバル型(政治経済学部)、スポーツ特別(全学部)。

③ 総合型選抜が「ない」学部があります。 経営学部・法学部(一般の高校生向け)・情報コミュニケーション学部には、この枠がありません。志望学部によっては、そもそも選択肢が存在しません。

④ 評定の基準は学部でバラバラです。 文学部3.5/国際日本学部4.0/農学部は学科により4.0または4.3(活動歴があれば3.5または4.0に下がる)/総合数理学部は数学4.0かつ理科3.8/理工学部は学科により数学・理科・英語3教科で3.8/商学部(全商)は4.2。

⑤ 併願のルールも学部で違います。 文学部・国際日本学部・総合数理学部は「他大学・他学部との併願を認めるが、合格したら入学する」。理工学部は「他大学との併願を可とします」と明記。農学部は「専願とし、合格の場合、入学が確約できる者」。

⑥ 商学部の「全商協会会員校対象」は条件が7つあります。 全商1級を6種目以上、英検CSE1728以上、日商簿記2級以上、評定4.2以上欠席10日以内……全部満たす必要があります。

⑦ 商学部の「共通テスト利用」は、共通テストの総合点で決まります。 出願は12月10日〜16日と、他方式よりずっと遅い。

⑧ 日程が方式ごとにバラバラです。 理工は9月3日〜7日出願、国際日本は9月7日〜10日、総合数理は9月18日〜25日、文学部は9月25日〜10月1日、商(全商)は10月12日〜19日、商(共テ)は12月10日〜16日。併願を考えるなら、この順序を頭に入れてください。

⑨ 明治大学付属高校からも出願できます。 文学部の要項に「明治大学付属高等学校(明治・中野・八王子)からも出願可能です」と明記されています。

この記事について

本記事は、明治大学が公開している2027年度の各入学試験要項(PDF)の原本にあたって作成しています。使用した要項は、文学部自己推薦/理工学部自己推薦/農学部自己推薦/国際日本学部自己推薦/総合数理学部自己推薦/商学部公募制(共通テスト利用)/商学部公募制(全商協会会員校対象)/農学部食料環境政策学科 地域農業振興/政治経済学部グローバル型、およびスポーツ特別入学試験の各要項です。

一次情報で確認できなかった項目には「要確認」と明記し、出典を示します。推測で埋めることはしません。

1. 明治の総合型選抜——9方式の地図

方式 対象学部・学科
自己推薦特別入学試験 文学部/理工学部/農学部/国際日本学部/総合数理学部
公募制特別入学試験(大学入学共通テスト利用) 商学部(商業部門・留学部門)
公募制特別入学試験(全国商業高等学校長協会 会員校対象) 商学部
地域農業振興特別入学試験 農学部 食料環境政策学科
グローバル型特別入学試験 政治経済学部
海外就学者特別入学試験 法学部
社会人特別入学試験【30歳以上対象】 文学部
編入学・学士入学試験 文学部
スポーツ特別入学試験 全学部対象

経営学部・情報コミュニケーション学部には、総合型選抜の枠がありません。法学部にあるのは海外就学者特別入学試験のみで、一般の国内高校生向けの枠ではありません。政治経済学部はグローバル型のみです。

つまり、明治で総合型選抜を本格的に実施しているのは、文・理工・農・国際日本・総合数理・商・政治経済(グローバル型)の7学部ということになります。

2. 自己推薦特別入学試験——文学部(16専攻・合計42名)

明治の自己推薦のなかで、最も専攻数が多く、最も情報が公開されているのが文学部です。

2-1. 募集する学科・専攻と人員

学科 専攻 募集人員
文学科 日本文学 3名
文学科 英米文学 4名
文学科 ドイツ文学 2名
文学科 フランス文学 5名
文学科 演劇学 5名
文学科 文芸メディア 3名
史学地理学科 日本史学 3名
史学地理学科 アジア史 2名
史学地理学科 西洋史学 2名
史学地理学科 考古学 2名
史学地理学科 地理学 2名
心理社会学科 臨床心理学 2名
心理社会学科 現代社会学 3名
心理社会学科 哲学 2名

合計42名。ただし1専攻あたり2〜5名という少数枠です。

2-2. 出願資格(日本の高校卒業予定者)——4つすべて

① 本学部の各専攻で勉学を強く希望し、第一志望として入学を志す者。

(注)当入試制度で合格した場合は本学部に入学することを前提として、他大学・他学部との併願を認めます。

受験すること自体は併願可能で、合格したら入学する——この条件です。

② 学歴要件——高等学校または中等教育学校を2027年3月までに卒業見込みの者ほか。明治大学付属高等学校(明治・中野・八王子)からも出願可能と明記されています。個別の入学資格審査を希望する場合は、8月21日(金)までに文学部事務室へ問い合わせが必要です。

③ 第3学年1学期末まで、または前期末までの全体の学習成績の状況が3.5以上の者。

さらに、史学地理学科の4専攻には追加条件があります。

専攻 追加条件
日本史学 日本史探究、あるいは世界史探究、またはそれに準じる科目を3単位以上履修
アジア史 世界史探究、またはそれに準じる科目を3単位以上履修
西洋史学 世界史探究、またはそれに準じる科目を3単位以上履修し、かつ英語の学習成績の状況が4.0以上
地理学 地理探究、またはそれに準じる科目を3単位以上履修

重要な但し書きがあります。 「上記の『準じる科目』に、歴史総合、地理総合やこれらに準じる科目は含まない」。歴史総合を履修していても、この単位数にはカウントされません。

また「○○○演習」「○○○実践」などを「準じる科目」として単位数を満たす場合は、該当する科目の講義要項を出願書類と併せて提出する必要があります(出願前の問い合わせ可)。可否は学部が判断します。日本史探究・世界史探究・地理探究だけで単位を満たすなら講義要項は不要です。

なお、2学期制の高校など、本人の責によらない理由で第3学年1学期末までの成績が記載された調査書を提出できない場合は、第2学年修了時の学業成績が条件を満たしていればよいとされています。

④ 学内外の特定分野に優れた能力を発揮した者。自己アピールできるものを持っており、それを第三者に説明し、説得できる能力を有していること。

2-3. 専攻別の「自己アピールの具体例」——要項が例示しています

これは明治文学部の要項の白眉です。大学自身が、どんな実績を想定しているかを専攻ごとに書いています。

  • 日本文学専攻:研究評論・読書感想文・創作等における受賞歴や、日本文学もしくはその周辺分野(書道・詩歌・古典芸能等)における活動歴とその成果など
  • 演劇学専攻:演劇や舞踊などの舞台芸術および映像に関わる分野での受賞歴や活動歴(台本の研究や創作、舞台または映像作品への出演や、演出など)
  • 文芸メディア専攻:小説・詩歌の創作や受賞歴、演劇やライブでの活動歴など
  • 考古学専攻:フィールドワークや研究発表の経験(日本考古学協会の高校生ポスターセッションなど)など
  • 地理学専攻国際地理オリンピック国内予選の受験や学会における高校生向けセッション(例えば日本地理学会高校生ポスターセッション)での発表、地理学に係る自主研究の成果など
  • 哲学専攻日本倫理・哲学グランプリ入賞、国際哲学オリンピックへの参加、哲学プラクティスの活動経験など

この例示は、高1・高2の生徒にとって行動計画そのものです。 「何をすれば評価されるのか分からない」という悩みに、大学が直接答えています。考古学専攻を志望するなら日本考古学協会の高校生ポスターセッションを、地理学専攻なら日本地理学会の高校生ポスターセッションを目指せばよい。目標が具体的に決まります。

2-4. 外国語の資格について

文学部は、日本の高校卒業予定者にも外国語資格の例を挙げています(英語検定はB1 Preliminaryレベル以上、ドイツ語技能検定3級以上合格、フランス語技能検定3級以上合格など。そのほかの外国語もこれに準じる)。デジタル証明書の利用はできません。

海外の高校を卒業(予定)の者については、実用英語技能検定準1級以上合格、TOEFL iBT(2026年1月20日以前受験は68点以上、1月21日以降は4.0以上)、IELTS(アカデミック・モジュールに限る)5.0以上、TOEIC(L&R) 680点以上、ケンブリッジ英語検定B2 Firstレベル以上など。TOEFL iBTはTest Dateスコアのみ使用し、MyBestスコア・Home Editionは認められません。

2-5. 選考方法と日程

要項は選考の趣旨をこう書いています。

さらに第二次選考では、思考の独創性、論理的思考能力など、一般の学力試験では判定しにくいことがら小論文と口頭試問で問い、合否を総合判断します。

段階 日程
一次選考出願期間(第一次選考=書類選考) 9月25日(金)〜10月1日(木)
一次選考結果発表 10月21日(水)発送(郵送のみ)
二次選考出願期間 10月22日(木)〜27日(火)
二次選考受験票送付 10月30日(金)発送
UCARO会員登録・出願連携期間 10月31日(土)〜11月14日(土)
二次選考(小論文・面接) 11月14日(土)
二次選考結果発表 11月18日(水)10:00(UCARO)
入学手続期間 2027年1月14日(木)〜22日(金)

注意すべきは、一次と二次で別々に出願手続と検定料納入が必要な点です。要項は「第一次選考合格者は、必ず上記期間内に第二次選考出願手続と入学検定料の納入をしてください。両方の手続が期間内に完了していないと二次選考の受験は認められません」と明記しています。一次通過の通知は郵送のみで、発送が10月21日、二次出願締切が10月27日。わずか数日の勝負です。

出願はすべて郵送(日付印有効)で、速達・簡易書留が必須。出願書類に不足がある場合は受け付けられません。

3. 自己推薦特別入学試験——理工学部(5学科専攻・合計22名)

3-1. 募集人員

学科・専攻 募集人員
電気電子生命学科 電気電子工学専攻 9名
電気電子生命学科 生命理工学専攻 3名
機械情報工学科 4名
建築学科 4名
応用化学科 2名

3-2. 併願のルール——明治のなかで最も自由

理工学部の要項は、出願資格の冒頭でこう書いています。

以下の【出願資格1】及び【出願資格2】※を満たす者。(他大学との併願を可とします。

文学部・国際日本学部・総合数理学部が「合格した場合は入学することを前提として」という条件を付けているのに対し、理工学部は端的に「併願を可とします」としています。ただし実際の入学確約の扱いについては、要項本文の該当箇所を必ずご確認ください。

3-3. 【出願資格2】——学科ごとの条件

電気電子生命学科:【出願資格2】はありません。つまり学歴要件だけで出願できます。明治の自己推薦のなかで、最も出願要件が緩い枠です(募集人員も電気電子工学専攻9名と、理工学部で最大)。

機械情報工学科:高等学校第3学年1学期または前期までの数学・理科・英語3教科の全履修科目の学習成績の状況が3.8以上。加えて第3学年修了時までに、

  • 数学:「数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B・数学C」の全科目またはこれらに相当する科目を履修
  • 理科:「物理基礎・物理・化学基礎・化学」のうち3科目またはこれらに相当する科目を履修
  • 英語:履修していること

建築学科:①機械情報工学科と同じ3教科3.8以上(ただし理科は2科目)、②海外において外国の教育課程に基づく高等学校に最終学年を含め通算2学年以上在籍し、かつ通常の12年の学校教育課程を修了(見込み)——などのいずれかを満たす者。海外枠では英語の外部検定スコアの提出という選択肢もあります。

応用化学科:要項の該当箇所をご確認ください(本記事では未確認のため、数値の記載を控えます)。

3-4. 日程と試験内容

項目 内容
出願期間 2026年9月3日(木)〜9月7日(月)消印有効
受験票発送 2026年10月中旬まで
試験日 2026年10月24日(土)
試験内容 エントリーシート審査及び口頭試問、実技等
合格発表 2026年11月17日(火)10:00(UCARO)

理工学部の出願は9月3日から7日で、明治のなかで最も早い。夏休みが終わった直後です。

受験上の注意にも重要な違いがあります。

筆記試験(造形による試験)は試験開始後30分まで遅刻を認めます。試験時間の延長措置はなく、30分経過後は受験できません。<br>プレゼンテーション及び口頭試問は開始時刻に遅刻した場合、受験できません。

建築学科の「造形による試験」は30分の遅刻が認められるが、プレゼン・口頭試問は1分の遅刻も許されません。

4. 自己推薦特別入学試験——農学部(4学科・合計40名)

4-1. 明治の自己推薦で唯一「専願」を明記

農学部の出願資格は、こう始まります。

a.明治大学農学部志望学科を専願とし、合格の場合、入学が確約できる者

文学部・国際日本学部・総合数理学部が「併願は認めるが合格したら入学」、理工学部が「併願を可とします」であるのに対し、農学部だけが明確に「専願」という語を使っています。

4-2. 募集人員と評定——学科で基準が違う

募集人員は公募生A・B合計で各学科10名(農学科・農芸化学科・生命科学科・食料環境政策学科)。

評定の基準は、①成績で出すルート②活動歴で出すルートの2本立てです。

学科 ①成績ルート ②活動歴ルート
農学科 全体の学習成績の状況4.0以上 学業以外に優れた活動歴があり、全体3.5以上
農芸化学科 全体4.3以上 活動歴があり、全体4.0以上
生命科学科 全体4.0以上 活動歴があり、全体3.5以上
食料環境政策学科 全体4.0以上 活動歴があり、全体3.5以上

農芸化学科だけ0.3ポイント高い。そして生命科学科には特記があります。

※学業以外の優れた活動歴では特に研究発表・懸賞論文分野の実績のある者を重視します。

生命科学科を活動歴ルートで狙うなら、部活動の実績より研究発表や懸賞論文のほうが評価される、と大学が明言しています。

また、活動歴の例として要項は「外国語や数学、簿記、パソコン技能等において、極めて高度な資格を有している者」も挙げています。資格でも活動歴として認められるということです。

なお要項には「①の要件を満たす者で、在学中に学業以外に優れた活動歴がある者は、②として出願することもできます」とあります。つまり成績が4.0を超えていても、活動歴ルートを選べる。入学志願票の出願資格選択欄で該当コードを選びます。どちらで出すかは戦略の問題です。

学習成績の状況は「出願時点において提出可能な最新の調査書における全体の学習成績の状況」と定義されています。

5. 自己推薦特別入学試験——国際日本学部(12名)

5-1. 出願資格

募集人員は国際日本学科12名。

評定は明確です。

③ 高等学校等における全体の学習成績の状況(評定平均値)が4.0以上であること(高等学校等に在学中の者は第3学年1学期又は前期までの学習成績の状況とする)

そして英語外部検定が必要です。要項に挙げられているのは実用英語技能検定(英検)、TOEFL iBT、IELTS【アカデミック・モジュールに限る】5.5以上など。IELTS Onlineは不可、「One Skill Retake」の活用も不可と明記されています。英検・TOEFLの具体的な基準級・スコアは要項の該当表をご確認ください。

併願の扱いは文学部と同じです。

(注)当入試制度で合格した場合は本学部に入学することを前提として、他大学・他学部との併願を認めます。

個別の出願資格審査を要する場合は、第一次選考出願締切日の1か月前までに申請が必要です。

5-2. 日程

段階 日程
第一次選考 出願期間 2026年9月7日(月)〜9月10日(木) 消印有効
第一次選考 合格発表 2026年11月9日(月)(UCARO)
第二次選考 出願期間 2026年11月9日(月)〜11月13日(金) 消印有効
第二次選考 2026年11月28日(土) 中野キャンパス
第二次選考 合格発表 2026年12月8日(火)(UCARO)

第一次選考は「提出された出願書類等に基づき、選考します」。出願から一次発表まで2か月あります(9月10日→11月9日)。この待ち時間の使い方が差になります。

6. 自己推薦特別入学試験——総合数理学部(2学科・合計10名)

6-1. 募集人員と出願資格

  • 現象数理統計学科 5名
  • 先端メディアサイエンス学科 5名

出願資格の第一項は「本学部現象数理統計学科、先端メディアサイエンス学科での勉学を強く希望し、第一志望として入学を志す者」。

※他大学・他学部との併願を妨げるものではありませんが、当入試制度で本学部に合格した場合は(入学することを前提とします)

評定については、

イ 高等学校等における数学の学習成績の状況が4.0以上で、かつ、理科の学習成績の状況が3.8以上の者

全体の評定ではなく、数学と理科の教科別評定である点が総合数理学部の特徴です。文系科目が振るわなくても、数学・理科が強ければ出願できます。

6-2. 第二次選考の中身——数学確認テストとプログラムのプレゼン

第二次選考は中野キャンパスで実施され、学科により内容が異なります。要項から読み取れる要素は次のとおりです。

  • 数学確認テスト
  • 作成したコンピュータプログラムのプレゼンテーション(5分)

そして重要な免除規定があります。要項には、一定の条件を満たす者について「数学について十分基礎的な知識があるとみなし、第二次選考における『数学確認テスト』を免除し、『プレゼンテーション』……」という記述があります。免除の具体的条件は要項の該当箇所で必ず確認してください。

「作成したコンピュータプログラム」を5分でプレゼンするということは、出願前に自分でプログラムを作っておく必要があるということです。高3の夏から始めるのでは間に合いません。

6-3. 日程

段階 日程
第一次選考 出願期間 2026年9月18日(金)〜9月25日(金) 消印有効
第一次選考 合格発表 2026年10月13日(火)10:00(UCARO)
第二次選考 出願期間 2026年10月13日(火)〜10月19日(月) 消印有効
第二次選考 2026年11月7日(土) 中野キャンパス
第二次選考 合格発表 2026年11月16日(月)10:00(UCARO)

7. 公募制特別入学試験(大学入学共通テスト利用)——商学部

7-1. 2つの部門・合計35名

  • 商業部門 25名
  • 留学部門 10名

なお、部門間の併願はできません。

7-2. 出願資格

【商業部門】 次の3つをすべて満たすこと。

  1. 高等学校等を2026年4月1日から2027年3月31日までに卒業または卒業見込みの者
  2. 高等学校等の商業に関する学科または総合学科で、教科「商業」及びそれに類する教科・科目を20単位以上修得見込みの者
  3. 日本商工会議所主催の簿記検定試験(統一試験方式、ネット試験方式、団体試験方式)2級以上に合格した者

【留学部門】

  1. 高等学校等を2026年4月1日から2027年3月31日までに卒業または卒業見込みの者
  2. 高等学校等在学中に留学経験があり、教科・科目「留学」として30単位以上の単位を在籍する高等学校等において認定されている者

7-3. 選考は共通テストの総合点

令和9年度大学入学共通テストの総合点で合否判定を行います。

配点の扱いには注意点があります。国語は「近代以降の文章のみ。大学入学共通テストの配点110点」、英語は「リスニングを含む大学入学共通テストの配点200点を(換算)」とされています。共通テストの外国語で『ドイツ語』『フランス語』の受験を希望する場合は、事前の届出等が必要です。

7-4. 日程

出願期間(消印有効):2026年12月10日(木)〜12月16日(水)

明治の総合型選抜のなかで最も遅い出願です。共通テスト本番の直前に出願し、共通テストの結果で決まります。書類対策ではなく、共通テスト対策がそのまま対策になる方式です。

8. 公募制特別入学試験(全国商業高等学校長協会 会員校対象)——商学部

8-1. 7つの条件をすべて満たすこと

募集人員:商学部商学科 25名。

出願資格は7項目すべてです。

  1. 全国商業高等学校長協会会員の高等学校を2027年3月に卒業見込みの者
  2. 全国商業高等学校協会主催の検定試験1級を6種目以上合格した者
  3. 実用英語技能検定(従来型、S-CBT、S-Interview)においてCSE総合スコア1728以上の者(※準2級、準2級プラス、2級、準1級、1級の受験結果のみを対象)
  4. 日本商工会議所主催の簿記検定試験2級以上に合格した者
  5. 高等学校第3学年1学期(または前期)までの全体の学習成績の状況が4.2以上の者
  6. 高等学校第3学年1学期(または前期)までの欠席日数が10日以内の者
  7. 高等学校時に教科「商業」及びそれに類する教科・科目を学び、大学入学後さらにその知識を発展させるとともに、深い人間理解力も向上させたいという強い意欲を持つ者

全商1級を6種目以上、というのが最大の壁です。全商の検定は珠算・電卓、簿記、情報処理、ビジネス文書、英語、商業経済、会計など。6種目以上を1級で揃えるには、高1から計画的に受け続ける必要があります。

そして欠席10日以内という条件も厳しい。早稲田社会科学部の「45日以内」と比べても桁が違います。

英検CSE1728という数値にも注意してください。準2級の受験結果でも対象になるため、級の合否ではなくスコアで判定されます。ただし対象は準2級以上の受験に限られます。

8-2. 日程

項目 日程
出願期間(消印有効) 2026年10月12日(月)〜10月19日(月)
入学試験日 2026年11月28日(土)

9. 地域農業振興特別入学試験——農学部 食料環境政策学科

9-1. 専願

(2)明治大学農学部食料環境政策学科を専願とし、合格の場合、入学が確約できる者

9-2. 第二次選考は「40分の総合面接」

要項の記述は非常に具体的です。

総合面接……プレゼンテーション10分+面接30分の合計40分間で行います。<br>※面接の時間の中にはプレゼンテーションに対する質疑応答も含まれます。<br>※プレゼンテーションのテーマは「地域農業振興における私のプランと学生生活」です。<br>※プレゼンテーションは原則プレゼンテーションソフト(Microsoft PowerPoint)を使用して行うこと。<br>※第一次選考合格後、プレゼンテーション用データを記録したUSBメモリおよびデータを紙に打ち出し(たもの)を(提出)

テーマが事前に公開されているのが決定的です。「地域農業振興における私のプランと学生生活」。第一次選考の出願時点から、このプレゼンを作り始められます。

要項はさらに評価の観点も書いています。

第二次選考では各出願書類に加え、プレゼンテーション・面接の結果を総合的に判断して合否を決定します。プレゼンテーションでは、単に知識だけでなく、思考力・判断力・表現力を問います。

出願書類には「私の地域農業振興プラン」という所定用紙があり、プレゼンのテーマと直結しています。書類とプレゼンが一本の線でつながる設計です。

10. グローバル型特別入学試験——政治経済学部(合計30名)

10-1. 募集人員

  • 政治学科 10名
  • 経済学科 15名
  • 政策学科 5名

政治経済学部で総合型選抜に相当するのは、この方式だけです。

10-2. 出願資格

要項は「次の出願資格(1)から(3)の要件をすべて満たす者」とし、

(1)本学部での勉学を強く希望する者

学歴要件に加えて、英語の外部検定が求められます。要項の表から確認できる基準の例は次のとおりです。

  • 実用英語技能検定(英検)[従来型、S-CBT、S-interview]:準1級以上の級において合格していること
  • 国際連合公用語英語検定試験:B級以上
  • IELTS、TOEFL iBT、Goethe-Zertifikat B1 など

英検については「合格証明書またはCSEスコア証明書」の原本または原本証明されたものが必要で、「合格証書」「個人成績表」は無効と明記されています。ここは書類の種類を間違えやすいポイントです。TOEFL iBTはMyBestスコアの活用は不可、IELTSは「One Skill Retake」不可。

出願期間までに提出できる1種類かつ1回のものを有効とします。試験実施機関からの直送は認めません。

複数持っていても1つしか出せません。

既卒生は「2025年4月1日以降に卒業(修了)した者」に限られます。

10-3. 出願上の注意

要項が強い調子で注意しています。

※出願期間内に、すべての必要書類が整った状態で提出されていない場合は、出願を受け付けることができません(受験をお認めできません)。一度提出された書類に不備があった場合も、期間内に修正・再提出が完了していない場合は、出願不可となります。(中略)このため、余裕をもって準備を進め、出願期間の早い段階での提出を強くおすすめいたします。

締切日に出すな、ということです。

11. スポーツ特別入学試験——全学部対象

明治の総合型選抜で唯一、全学部が対象になる方式です。詳細は「2027年度 スポーツ特別入学試験要項」をご確認ください。競技実績に基づく方式であり、一般の高校生が学力や探究活動で挑むものではありません。

本記事では要項本文の詳細な数値の記載は控えます(要確認)。出願を検討する場合は、明治大学入試総合サイトの「総合型選抜 各入試要項・出願書類ダウンロード」ページから最新の要項を入手してください。

12. 一覧で比べる——評定・併願・日程

12-1. 評定の基準

方式・学部 評定の基準
文学部 自己推薦 第3学年1学期末/前期末までの全体3.5以上(西洋史学専攻は加えて英語4.0以上)
理工学部 自己推薦 電気電子生命学科は基準なし/機械情報工学科・建築学科は数学・理科・英語3教科で3.8以上
農学部 自己推薦 農学科・生命科学科・食料環境政策学科は全体4.0以上(活動歴ありなら3.5以上)/農芸化学科は全体4.3以上(活動歴ありなら4.0以上)
国際日本学部 自己推薦 全体4.0以上
総合数理学部 自己推薦 数学4.0以上かつ理科3.8以上(全体ではない)
商学部 公募制(全商) 全体4.2以上+欠席10日以内
商学部 公募制(共テ) 評定基準なし(商業20単位・日商簿記2級以上などが条件)
政治経済学部 グローバル型 要項の該当箇所で確認(英語外部検定が中心。要確認

評定だけで見れば、最も出しやすいのは理工学部電気電子生命学科(基準なし)と文学部(3.5)です。

12-2. 併願の扱い

学部 併願の記述
文学部 「合格した場合は本学部に入学することを前提として、他大学・他学部との併願を認めます
国際日本学部 同上
総合数理学部 「他大学・他学部との併願を妨げるものではありませんが、当入試制度で本学部に合格した場合は(入学前提)」
理工学部 他大学との併願を可とします
農学部 専願とし、合格の場合、入学が確約できる者」
地域農業振興 専願とし、合格の場合、入学が確約できる者」
商学部 公募制(共テ) 部門間の併願は不可。他学部・他大学との併願可否は要項Q&Aを確認(要確認

明治のなかでも、農学部系だけが「専願」という語を使っています。他は「併願は可能だが、受かったら入学する」という構造です。実務上の効果は近いのですが、要項の言葉づかいの差は押さえておいてください。

12-3. 出願日程の早い順

方式 出願期間
理工学部 自己推薦 9月3日(木)〜9月7日(月)
国際日本学部 自己推薦 9月7日(月)〜9月10日(木)
総合数理学部 自己推薦 9月18日(金)〜9月25日(金)
文学部 自己推薦 9月25日(金)〜10月1日(木)
商学部 公募制(全商) 10月12日(月)〜10月19日(月)
商学部 公募制(共テ) 12月10日(木)〜12月16日(水)

理工学部と商学部(共テ)では3か月以上の差があります。理工学部を狙うなら、夏休み中に書類を仕上げておく必要があります。

13. 書類で何を書くか

13-1. 明治は「自己アピール」を明文で求めている

文学部の出願資格④は「学内外の特定分野に優れた能力を発揮した者。自己アピールできるものを持っており、それを第三者に説明し、説得できる能力を有していること」です。

ここで問われているのは2つ。実績があることと、それを他人に説明して納得させられること。後者が抜けている受験生が多い。実績を並べるだけでは「説得できる能力」の証明になりません。

13-2. 専攻別の例示を、逆算に使う

前述した文学部の専攻別自己アピール例(日本考古学協会の高校生ポスターセッション、国際地理オリンピック国内予選、日本地理学会高校生ポスターセッション、日本倫理・哲学グランプリ、国際哲学オリンピック、哲学プラクティス……)は、高1・高2にとって行動リストそのものです。

「総合型選抜のために何をすればいいか分からない」という相談を受けますが、明治文学部に関しては大学が答えを書いています。該当する学会や大会を調べて、参加を目標にしてください。

13-3. 「アドミッションポリシーに共感しました」は書かない

どの大学でも同じですが、共感の表明は志望理由になりません。書くべきは自分の側にある具体的な問いです。

13-4. 原体験を、学問領域へ接続する

強い書類には必ず原体験があります。ただし体験を書くだけでは作文です。そこから一般化して、学問的なテーマへ昇華させる階段を上ってください。

「自分の地域でこういうことが起きた」→「これは◯◯という構造の問題ではないか」→「その構造は◯◯学でこう論じられている」→「しかしまだ論じられていない部分がある」。

農学部食料環境政策学科の地域農業振興特別入学試験は、この構造がそのまま試験になっています。プレゼンテーマが「地域農業振興における私のプランと学生生活」であり、出願書類に「私の地域農業振興プラン」がある。自分の地域の課題を、政策の言葉で語れるかが問われます。

13-5. 先行研究とリサーチギャップ、そして自分のRQ

ここまで書ける受験生はほとんどいません。だから差がつきます。志望学科の教員がどんな研究をしているかを、CiNiiやJ-STAGEで調べてください。「ここまでは分かっている。しかしここは分かっていない」というリサーチギャップを見つけ、「だから私はこれを問いたい」というRQ(リサーチクエスチョン)を立てる。

文学部の第二次選考は小論文と口頭試問です。要項が「思考の独創性、論理的思考能力など、一般の学力試験では判定しにくいことがら」を問うと明言している以上、知識の再生ではなく問いを立てる力が見られています。

13-6. 生成AIで書いたものは、口頭試問で崩れる

明治は文学部で口頭試問、理工学部で口頭試問、総合数理学部でプレゼン、国際日本学部で二次選考、農学部で40分の総合面接を課します。自分で考えていないことは、その場で分かります。

14. 学部別・対策の要点

文学部——二次は小論文と面接。小論文は「思考の独創性」を問うと明記されているので、型どおりの答案では足りません。志望専攻の学問領域について、新書レベルの本を数冊読み、自分の問いを持っておくこと。史学地理学科志望は履修科目の単位数が出願資格なので、高2の科目選択で決まります。

理工学部——出願が9月3日からと最も早い。エントリーシート審査+口頭試問+実技等。建築学科の造形試験は独自の準備が要ります。電気電子生命学科は【出願資格2】がないぶん、書類と口頭試問で全部決まることになります。

農学部——成績ルートか活動歴ルートかを選べます。生命科学科は「研究発表・懸賞論文分野の実績を重視」と明記されているので、高校の探究活動を学会発表や論文コンクールにつなげるのが正攻法です。

国際日本学部——評定4.0+英語外部検定。一次出願(9月10日)から一次発表(11月9日)まで2か月空きます。この間に二次の準備を進めてください。

総合数理学部——数学4.0かつ理科3.8という教科別基準。そして二次では自作プログラムのプレゼン(5分)。プログラムを作る時間が必要なので、高2のうちから何か1つ作り始めてください。

商学部(全商)——全商1級6種目以上、日商簿記2級以上、英検CSE1728以上、評定4.2以上、欠席10日以内。高1から積み上げる以外に道はありません。商業高校の生徒にとっては明確な目標になります。

商学部(共テ)——共通テストの総合点勝負。書類対策ではなく、共通テスト対策が対策です。

政治経済学部(グローバル型)——英検準1級以上が中心。書類の形式(合格証書は無効、合格証明書またはCSEスコア証明書の原本)に注意。

15. 時期別ロードマップ

高校1年生——明治の自己推薦は学部により評定3.5〜4.3。まず評定を守ることが選択肢の数を守ります。同時に、文学部の専攻別例示を読んで、自分の関心に対応する学会・大会を探す。商学部(全商)を狙う商業科の生徒は、この時点から検定の年間計画を立ててください。

高校2年生——科目選択が出願資格を決めます。文学部史学地理学科は日本史探究・世界史探究・地理探究の単位数、理工学部は数学Ⅰ〜Ⅲ・A・B・Cと理科2〜3科目、総合数理学部は数学と理科の評定。文理選択の前に要項を読んでください。英語外部検定(国際日本学部・政治経済学部)は高2のうちに取りに行く。総合数理学部志望はプログラムを作り始める。

高校3年生 4〜7月——志望学部・方式を決め、要項を自分で読む。文学部は8月21日までに個別入学資格審査の問い合わせ期限、国際日本学部は一次出願締切1か月前までに資格審査申請。この時期に手続の期限を洗い出しておくこと。

8月——理工学部の出願は9月3日からです。8月中に書類が完成していなければ間に合いません。

9〜10月——出願ラッシュ。理工9/3〜、国際日本9/7〜、総合数理9/18〜、文学部9/25〜、商(全商)10/12〜。二次出願が別手続である学部(文学部・国際日本・総合数理)は、一次発表後の数日が勝負です。

11〜12月——二次選考(総合数理11/7、文学部11/14、国際日本11/28、商(全商)11/28)。並行して一般選抜の対策を継続。商学部(共テ)を狙うなら12月10日〜16日に出願し、共通テスト本番へ。

16. よくある誤解

誤解1「明治の総合型は全学部にある」——ありません。経営学部・情報コミュニケーション学部には枠がなく、法学部は海外就学者向けのみ、政治経済学部はグローバル型のみです。

誤解2「総合型だから学力は問われない」——文学部は小論文と口頭試問、理工学部は口頭試問と実技、総合数理学部は数学確認テスト、商学部(共テ)は共通テストの総合点。明確に学力を測っています。

誤解3「評定は全体の平均だけ見られる」——総合数理学部は数学と理科の教科別、理工学部は数学・理科・英語の3教科、文学部西洋史学専攻は英語4.0以上という条件があります。

誤解4「歴史総合を取っていれば史学地理学科に出せる」——要項は「『準じる科目』に、歴史総合、地理総合やこれらに準じる科目は含まない」と明記しています。日本史探究・世界史探究・地理探究が必要です。

誤解5「一次に受かれば二次は自動」——文学部・国際日本学部・総合数理学部は二次選考の出願手続と検定料納入が別途必要です。期間内に完了しなければ受験できません。

誤解6「明治大学付属高校からは出せない」——文学部の要項に「明治大学付属高等学校(明治・中野・八王子)からも出願可能です」と明記されています。

16-2. 明治の出願実務——ここで落ちる人がいる

明治の要項を読んでいて強く感じるのは、手続そのものが厳格だということです。内容が良くても、手続で落ちます。実際に要項が警告している箇所を挙げます。

郵送のルール

文学部は「出願手続はすべて郵送(日付印有効)で受け付けます」とし、さらに「必ず『速達・簡易書留』で郵送してください。出願書類に不足がある場合は、受け付けません。また、出願期間を過ぎたものは一切受け付けません(締切日の日付印有効)」と明記しています。

封筒についても指示があります。「各自用意した封筒等(大きさは問いません)に、出願宛名用紙をはがれないようにしっかりと貼付してください。万が一宛名用紙がはがれた場合に備えて出願用封筒の裏面に、『明治大学文学部』および本人の住所、氏名を記入しておいてください」。

宛名用紙が剥がれる想定まで書いてあるのは、実際に事故が起きているからでしょう。

提出書類は返らない・差し替えられない

理工学部の要項には「いったん提出された書類はいかなる理由があっても返還、差し替え等はできません。開封されたものは無効です」とあります。調査書や証明書は厳封のまま提出してください。封を開けて中身を確認したくなりますが、それをした時点で無効になります。

政治経済学部グローバル型は、さらに踏み込んでいます。「一度提出された書類に不備があった場合も、期間内に修正・再提出が完了していない場合は、出願不可となります」。不備の連絡が来ても、締切を過ぎていれば終わりです。だから要項は「出願期間の早い段階での提出を強くおすすめいたします」と書いています。

事前の問い合わせ期限

見落としやすいのが、出願より前に設定された期限です。

  • 文学部:個別の入学資格審査を希望する場合は、8月21日(金)までに文学部事務室へ問い合わせ
  • 国際日本学部:出願資格審査の申請期限は第一次選考出願締切日の1か月前まで
  • 理工学部・文学部:史学地理学科などで「準じる科目」を単位に算入する場合、講義要項の提出が必要(出願前の問い合わせ可)

自分が特殊なケースに当たるかもしれないと思ったら、夏のうちに大学へ電話してください。締切直前では間に合いません。

UCAROの登録

明治は合格発表と入学手続に受験ポータルサイト「UCARO(ウカロ)」を使います。文学部は「10月31日(土)〜11月14日(土)」がUCARO会員登録・出願連携期間、理工学部は「受験票到着〜試験日前日まで」。登録していないと合否が見られません。掲示や郵送、電話での合格発表は行われません。

検定料の二重納入

文学部・国際日本学部・総合数理学部は一次と二次で別々に検定料を納める方式です。文学部の要項は「第一次選考合格者は、必ず上記期間内に第二次選考出願手続と入学検定料の納入をしてください。両方の手続が期間内に完了していないと二次選考の受験は認められません」と明記しています。

一次合格の通知は郵送のみ(文学部は10月21日発送)で、二次出願締切は10月27日。郵便が届くのを待っていると数日しかありません。発送日を過ぎたら、届いていなくても学部へ連絡すべきです。

16-3. 明治を他大学と比べる——併願設計のために

当塾の生徒がよく併願する大学と、要件の性格を比べておきます。

評定を問わない大学との組み合わせ。 成蹊大学の総合型選抜(自己推薦型)は要項に「評定」の語がなく、評定要件がありません。ただし専願(合格したら必ず入学)です。明治の文学部・国際日本学部・総合数理学部は「併願は認めるが合格したら入学」なので、成蹊と明治を同時に出すと、両方受かった場合にどちらかの約束を破ることになります。出願前に整理してください。

併願自由な大学との組み合わせ。 成城大学と國學院大學は、他大学との併願を明示的に認めています(國學院は要項に「他大学や試験日の異なる他の試験制度との併願が可能」と明記、成城は公式FAQで「他大学との併願はできます」と回答)。明治の理工学部(「他大学との併願を可とします」)とは組み合わせやすい。

共通テストが要る方式。 早稲田の地域探究・貢献入試は最終選考が共通テストです。明治の商学部公募制(共通テスト利用)も共通テストの総合点で決まります。この2つを狙うなら、共通テスト対策は総合型対策の一部になります。逆に、明治の自己推薦(文・理工・農・国際日本・総合数理)は共通テストを使いません。

評定の水準。 上智の公募制推薦はほぼ全学科が全体4.0以上で、在学全期間の通算。明治は学部により3.5〜4.3で、多くが第3学年1学期末まで。同じ「評定4.0」でも、対象期間が違えば数値も変わります。自分の調査書で、どの期間の数値がいくつになるかを学校に確認してください。

17. 生徒向けチェックリスト

  1. 志望学部に総合型選抜の枠がありますか(経営・情報コミュニケーションにはありません)
  2. 自分の評定(全体/教科別)の正確な数値を知っていますか
  3. 志望学部の評定基準(3.5〜4.3)を確認しましたか
  4. 総合数理学部志望なら、数学4.0・理科3.8を満たしますか
  5. 文学部史学地理学科志望なら、探究科目を3単位以上履修していますか
  6. 理工学部志望なら、数学・理科の履修科目が条件を満たしますか
  7. 国際日本学部・政治経済学部志望なら、英語外部検定を取りましたか
  8. 出願期間を確認しましたか(理工9/3〜/商・共テ12/10〜と3か月以上の差)
  9. 二次選考の出願が別手続だと知っていますか
  10. 志望専攻の学問領域について、本を1冊でも読みましたか

18. 最後に

明治大学の総合型選抜は、9方式・学部ごとにまったく別の入試です。評定3.5で出せる学部があり、4.3を求める学科があり、評定を見ない学科があり、共通テストで決まる方式がある。「明治の総合型」という一つのものは存在しません。

そして、明治の要項は情報公開の度合いが高い。文学部は専攻別に自己アピールの具体例を挙げ、農学部食料環境政策学科はプレゼンのテーマを事前に公開し、総合数理学部は二次の内容を明示しています。何を準備すればよいかは、要項に書かれています。

各入試要項は明治大学入試総合サイトの「総合型選抜 各入試要項・出願書類ダウンロード」ページから入手できます。必ずご自身の目で、志望学部の要項を確認してください。本記事で「要確認」と記した項目は、当塾が一次情報に当たれなかった箇所です。出願前に必ず要項本文でご確認ください。

そのうえで、どの方式に出すか、何をどう準備するか迷ったら、ご相談ください。

明治の総合型選抜を、どの方式で戦うか——武蔵野個別指導塾

明治大学の総合型選抜は9方式・学部ごとにまったく別の入試です。評定3.5で出せる学部があり、4.3を求める学科があり、評定を見ない学科があり、共通テストで決まる方式がある。そして経営学部・情報コミュニケーション学部には枠そのものがありません。

まず「自分がどこに出せるのか」を正確に知ることが、対策の第一歩です。そして明治は、高2の科目選択が出願資格を左右します(文学部史学地理学科の探究科目3単位、理工学部の数学・理科の履修条件、総合数理学部の教科別評定)。文理選択の前に要項を読む必要がある大学です。

当塾では、出願できる方式の洗い出しから、志望理由書・エントリーシートの原体験の掘り起こしとRQの立て方、小論文・口頭試問・プレゼンテーション(総合数理の自作プログラム、地域農業振興の40分総合面接)まで、方式ごとに合わせて指導しています。

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