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共通テストを当日欠席したら—連絡は要るか、2日目だけ受けない、出願した大学の扱い|武蔵野個別指導塾

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自分の判断で共通テストを休むなら、センターにも試験場にも電話はいりません。理科を2科目で登録した人が1科目だけ受ける道は無いので、前夜は受験票の備考欄と出願先の募集要項を並べてください。

自分の判断で共通テストを当日欠席するなら、大学入試センターにも試験場の大学にも、前もって電話や届け出をする必要はありません。登録した教科は試験時間ごとに取りやめられ、休んだ時間に0点が付くのではなく、その科目を受けなかったという扱いになるだけなので、1日目を受けて2日目だけ休むこともできます。ただし、地歴公民や理科を2科目で登録した人が、その時間に1科目だけ受けて帰ることはできず、払った検定料も戻りません。休んだ科目に点が無いことを出願先がどう扱うかは、センターではなく各大学の募集要項が決めます。

確かめたいこと 決まっていること 書いてある文書
欠席の連絡 休むと決めた人が前もってセンターや試験場の大学に知らせる手続は無い センターの共通テスト Q&A(試験場の指定等の項)
当日の取りやめ 試験時間ごとに休める。休んだ科目に0点は付かない 令和9年度 受験案内 11ページ
地歴公民・理科の登録科目数 当日には変えられない。2科目登録の時間に1科目だけ受けることはできない 令和9年度 受験案内 8・11ページ
検定料 出願の受理のあとは、休んでも返金されない 令和9年度 受験案内 29ページ
休んだ科目と出願先 解答させる教科・科目と成績の扱いは、各大学が定める 令和9年度 受験案内 9・64ページ

よくあるのは、1月16日(土)の夜、1日目のリスニングを終えて帰った高3が、机に受験票を置いたまま動けなくなる場面です。秋のうちに私立の一般入試だけで行くと決め、国公立には出さないと家でも話しました。けれど9月の出願では、そのころの迷いのまま数学も理科も登録してある。明日の午後、70分の数学を二つ受けるのか、その時間を私立の過去問に回すのか。電話をしないで休んだら何か記録に残るのでは、という心配も重なり、寝る時刻だけが過ぎていきます。

共通テストの欠席の連絡はいらない—取りやめは試験時間ごとと決まっている

私立一本に決めた高3も、出願を済ませた以上は令和9年度試験の受験者で、その2日間は2027年1月16日(土)と17日(日)です。受ける必要がなくなった人や、受けないと決めた人について、センターの共通テスト Q&A は、センターにも試験場となる大学にも事前の連絡や手続は必要ないと答えています。受験案内にも Q&A にも、欠席を届け出る用紙や窓口は出てきません。受けないときの連絡を探して前の晩に電話番号を調べる必要はなく、受けないと決めた人がすることは、その時間に試験室へ行かないことだけです。

取りやめの単位も決まっています。令和9年度の受験案内11ページの、受験教科の登録についてのよくある質問では、受験すると登録した教科も、試験当日になってから試験時間の単位で取りやめられるとしています。その時間の科目は受けなかった扱いになるだけで、点数の欄に0点が入るわけではありません。センターの Q&A は、取りやめることをセンターに知らせる必要も無いと書いています。

2日目の試験時間は、受験案内8ページの時間割で四つあります。朝は理科で、2科目登録なら9時30分、1科目登録なら10時40分に始まり、どちらも11時40分に終わります。昼すぎが数学①(13時から70分)、午後が数学②(15時から70分)、夕方が情報(17時から60分)です。図1のように、横に並んだ一本一本の帯が、当日受けないと決められる一区切りです。数学を両方とも休むなら、13時から16時10分までの3時間10分が空きます。数学①だけを受けて②を休むような分け方は、特集「共通テストの細かい疑問」の「共通テストで数学①だけ受けて②を受けないことはできるか」が題名どおりに扱っています。

図1 2日目の四つの試験時間と、休める一区切りの帯

ただし、一区切りの中を割ることはできません。地歴公民と理科では、9月の出願で選んだ「1科目」か「2科目」かの数が試験の朝になっても動かせず、2科目で登録した人は、前半60分と後半60分を合わせて一つの試験時間として受けます。受験案内は、この時間に1科目だけ受けて残りを取りやめることも、第1解答科目だけ解いて途中で出ることもできないとしています。1科目で登録した人が当日になって2科目に増やすこともできません。2日目の朝の理科で選べるのは、登録したとおりに受けるか、その時間を丸ごと休むかの二つです。

2日目の会場が1日目と違うことはないと、センターの Q&A は答えています。1日目を休んでも、2日目は受験票に書かれた同じ試験場へ行けば受けられます。英語については、リーディングを選ぶ人は原則としてリスニングも受けるよう、同じ Q&A が求めています。1日目の英語の片方だけを休むつもりなら、この「原則として」の一行も出願先の扱いと並べて読んでください。

お金の話も一つあります。受験案内29ページは、出願が受理されている場合は受験しなくても払った検定料を返さないとしています。休んだ分が戻ってくることはないので、欠席するかどうかを検定料で決める理由はありません。

令和8年度の受験上の注意には、自分が受けない試験時間も他の試験室では試験が続いているので、試験場の中で騒いだり大声を出したりしないよう書かれていました。登録していない教科の時間は試験室に入れない、という一文もありました。2日目の途中の区切りだけ休む人には、空いた時間を試験場のどこで過ごすかに関わる決まりです。令和9年度の文言は、12月上旬に載る受験上の注意の「試験当日の注意事項」で読み直してください。

2日目を受けないと決める前に、受験票と出願先の募集要項を並べる

最初に見るのは受験票です。令和9年度の受験案内44ページによると、受験票の受験教科名欄には、登録した教科に丸、登録していない教科にハイフンが表示されます。数学は数学①と数学②を合わせて一つの丸で、丸があれば両方でも片方でも受けられます。地歴公民と理科は、備考欄に「2科目登録」のような登録科目数が出ます。たとえば理科に丸があって備考欄が1科目登録、数学に丸、情報にハイフンなら、2日目の自分の区切りは、10時40分に始まる理科と、数学①と数学②の三つです。情報の時間は、はじめから自分の予定に入っていません。

次に、出願した大学と、これから出す大学を分けて書き出します。受験案内9ページは、共通テストを使う大学がそれぞれ、解答させる教科・科目と、その成績を選抜でどう扱うかを定めていると書いています。文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項も、総合型選抜や学校推薦型選抜で共通テストを使えるとしています。1月16日・17日の時点の出願先は、次の三つに分けて見ると整理しやすくなります。

私立の一般入試だけで行くと決めた人も、出願した要項の試験科目の欄に共通テストの語が出てこないかを一度見てください。出願の控えを見て、大学の出願サイトで共通テスト出願サイトの申込番号を入力した所も、成績請求チケットを発行して出した所も無ければ、出願した大学に共通テストの成績を渡す手続はしていません。受けていない科目には点がありません。その科目を求める選抜区分でそれをどう扱うかは、センターの文書ではなく、その大学の募集要項にしか書かれていません。

来年もう一度受験する可能性が少しでもある人は、もう一行あります。令和9年度の受験案内60ページは、令和10年度以降の入試で令和9年度の共通テストの成績を使う大学に出すときは、令和9年度の受験票が要ると書いています。前の年の成績を使うかどうかは大学が決めることですが、今年受けなかった科目には、持ち越せる点そのものがありません。

高校3年生なら、担任への一言も前の晩に考えておきます。進路の先生が受験の予定を聞いていた学校では、休む科目を先に伝えておくと、共通テストのあとの面談で話が食い違いません。

熱や咳がある場合は、ここまでとは別の道です。受験案内48ページは、試験当日に発熱や咳などの症状があって体調が万全でないときは、無理をせず追試験の受験を申請するよう書いています。追試験は病気・けが、試験場へ向かう途中の事故、両親などの危篤や自宅の火災のようなやむを得ない事由で受けられない人のための制度で、令和9年度は1月23日(土)・24日(日)に行われます。申請の手順は、特集「入試直前と冬休み」の「共通テストの追試験—風邪やインフルエンザで受けられないときの手順」を読んでください。

1日目の夜から2日目の朝まで、受けない区切りを決める順番

1日目の試験は、令和9年度の時間割ではリスニングが終わる18時20分までです。家に着いたら、夕食の前に次の順で進めます。

  1. 机に三つを出します。印刷した受験票、出願した大学の募集要項、出願の控えです。控えは、大学の出願サイトで申込番号を入力したときの受付の記録や、発行した成績請求チケットの写しまでそろえます。メールで届いた控えなら、その画面を開いたまま机に置き、家の人と同じ画面を見ながら話せるようにします。
  2. 白い紙に、図1と同じ順で2日目の区切りを四つ横に書き、受験票でハイフンの付いた区切りには斜線を引きます。理科の備考欄が2科目登録なら、その枠に「2科目で一つ」と書き添えます。
  3. 出願先ごとに、2日目の科目を使うかどうかを書き込みます。たとえば出願した私立が3校で、2校は個別の試験だけで合否を決め、1校は共通テスト利用で、数学を選ばなくても出せる方式だったとします。この場合、数学の枠に「使う出願先」はありません。逆に、総合型選抜の出願先が理科を1科目求めていれば、理科の枠には丸が付きます。
  4. 図2の三つの問いを上から順にたどります。熱や咳があれば、欠席ではなく追試験の申請へ進みます。すでに出願した先にその区切りの科目を使う所があれば受け、これから出すつもりの大学で使うときも受けます。どれにも当たらなければ、担任に伝えたうえで休みます。
  5. 休むと決めた区切りについては、電話もメールもいりません。お子さまが休むと決めた場合に、保護者が試験場やセンターに連絡する必要もありません。受験票は捨てずに封筒へ戻します。受験案内44ページは、受験票が各大学の個別の試験の当日や入学手続のときにも要る場合があるとしています。
  6. 空いた区切りの使い方を時刻で決めます。たとえば数学を両方休むなら、13時から14時10分の70分で私立の英語の過去問を1年分解き、15時から16時10分の70分で国語の過去問に取り組みます。試験と同じ時刻に始めて同じ長さで区切っておくと、2月1日以降に始まる私立の一般選抜まで時間の感覚がずれません。
  7. 一部の区切りだけ受ける人は、受ける時間が終わってから試験場を出ます。朝になって気が変わり、休むはずだった区切りを受けたくなったときは、試験開始から20分以内の遅刻に限って受験が認められる決まりがあります。数学②なら、15時20分を過ぎると受けられません。
図2 2日目を休むかどうかを前の晩に決める三つの問い

決まりの上では、取りやめは試験時間ごとなので、前の晩に全部の区切りを決めきらなくても困りません。それでも、出願先の扱いを確かめる作業だけは、家で要項を開ける夜のうちに済ませておく方が安全です。試験場で要項を読み比べる時間はありません。

「休むなら電話」「休んだ分は追試験で」—当日欠席をめぐる五つの思い込み

一つ目は、欠席するなら試験場に電話しないと迷惑になる、という思い込みです。自分の判断で受けないと決めた欠席には、連絡も手続も要りません。電話が要るのは追試験を申請するときで、令和8年度の受験上の注意では、受験票に書かれた「問合せ大学」に連絡し、申請を受け付ける時間も区切られていました。二つを混ぜると、体調で休むのに電話をしない、という逆の失敗が起きます。

二つ目は、1日目を休んだら2日目も受けられない、というものです。取りやめは試験時間ごとで、1日目と2日目で試験場も変わりません。1日目を丸ごと休み、2日目の数学だけを受けることも、決まりの上ではできます。

三つ目は、休んだ分はあとから追試験として受け直せる、という思い込みです。追試験の対象は、病気・けが、途中の事故、やむを得ない事由で受けられない人に限られていて、自分で受けないと決めた人はこの一覧に入りません。

四つ目は、理科を2科目で登録したけれど得意な1科目だけ受ければいい、という考えです。2科目で登録した時間は2科目で一つの区切りなので、1科目だけ受けることも、第1解答科目だけ解いて出ることもできません。

五つ目は、受けなければ検定料が返ってくるという期待です。出願が受理されていれば返されません。図3は、自分で休むと決めたときに、この五つがそれぞれできるかできないかを一枚にしたものです。

図3 自分で休むと決めたときにできること、できないこと

確かめる先と聞き方

2日目を受けないと決める前の晩に、どの紙のどの欄を読み、誰に何を聞けば欠席の判断がそろうかを、相手ごとに並べました。

個別指導で確かめること

塾では、受験票の写しの丸と備考欄、出願した大学の募集要項の試験科目の欄、申込番号を入力した記録や成績請求チケットの写しを机に並べ、2日目のどの区切りを休めるかを生徒と一緒に一つずつ確かめます。休むと決めた区切りには、私立の過去問を同じ時刻に解く計画を入れ、その答案と時間の記録まで見ます。

まとめ

自分で決めた共通テストの欠席に連絡の手続はありませんが、理科の2科目登録のように割れない区切りがあり、休んだ科目をどう数えるかは出願先しだいです。電話の心配をする時間があるなら、その時間で受験票の丸と要項の科目の欄を突き合わせられます。休む区切りが決まったら、受験票を封筒に戻し、空いた時刻に解く過去問を机の上に出してから眠ってください。

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