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英文法のノートのまとめ方—例文を1つ置いて、形と意味と自分が間違えた形を並べる|武蔵野個別指導塾

説明を3ページ写しても who と which は選べません。自作の例文1つの下に形と意味を15〜20分で書き、自分が間違えた×の文は問題を解くたびに足していくページの手順を追います。
英文法のノートのまとめ方は、先生の説明を写すところからは始めません。1つの文法事項ごとに、自分で作った10語以内の例文を1つ置き、その下に「形」「意味」「自分が間違えた形」の行を並べます。一つで完結する文法事項なら半ページ、who と which のように二つを比べて選ぶ項目なら1ページを使います。見出しから意味までを1項目15〜20分で作り、間違えた形と、ページの下の書き足す欄は、問題を解いてから埋めます。
よくあるのは、英文法のノートに先生の説明を3ページ写したのに、関係代名詞の問題で who と which を選べなかった高校1年の場面です。ノートには「関係代名詞は2つの文を1つにつなぐ」「先行詞が人なら who」と、丁寧な字が並んでいます。それなのに、問題集の The man in the red car ( ) is waving to us is my uncle. の空所の前で手が止まり、すぐ前の car を見て which と書きました。家で3ページを読み返しても、どこを見れば選べたのかは、どこにも書いてありません。
なぜそうなるのか
1つ目の理由は、写す作業と選ぶ作業がまったく別の動きだからです。授業の説明は、その文法を初めて聞く人に向けて、成り立ちから順に話す言葉です。テストが求めるのは、空所の前で二つか四つの形のうち一つを決める動きです。写した3ページを見直すと、who と which を分ける手がかりは「先行詞が人なら who、人以外なら which」の1文だけで、残りは二つの文をつなぐ手順や、言い換えの説明でした。選ぶための1行が、説明の真ん中に沈んでいます。
2つ目は、例文が無いと、説明の言葉が文のどこを指しているのかがわからないことです。「先行詞」という語を何度写しても、実際の文の中で先行詞がどの名詞かを指で押さえられなければ、空所は埋まりません。場面の問題では、空所のすぐ前にあるのは car ですが、手を振っているのは the man です。先行詞は空所の直前の語とは限らない。この当たり前のことは、例文の上で一度指を動かして確かめないと、自分の物になりません。指で押さえる練習をする場所が例文で、例文の無いノートには、その場所がそもそもありません。
3つ目は、規則の一覧には、自分の間違え方が載っていないことです。教科書の囲みや文法書の一覧は、誰が読んでも同じ中身です。けれど、つまずく場所は人によって違います。空所の直前の語につられる人もいれば、空所の後ろが動詞なのか主語なのかを見ていない人もいます。who と which の二択なら、迷う理由はたいてい1つか2つに絞れます。その理由が自分のどちらの型なのかがノートに残っていないと、次の問題でも同じ空所の前で止まります。
4つ目は、3ページという量が、テストの前に読み返せる量ではないことです。前の晩に、関係代名詞だけで3ページ、仮定法でまた3ページと開いていけば、範囲の半分も回りません。読み返されないノートは、写した時間ごと机の中で眠ります。図1のように、写した3ページでは選ぶ目印の1行が埋もれ、まとめた1ページではその1行が一番上の見出しに上がります。

今夜からの手順
今夜作るのは、図2の1ページです。上から「見出し」「例文」「形」「意味」「間違えた形」「書き足す欄」の6つに割ります。見出しから意味までの4つを今夜の15〜20分で作り、残りの2つは問題を解いてから書きます。新しいノートを買いに行く必要はありません。いま使っている英文法のノートの、写した3ページの次のページから始めます。

1. 写した3ページから、選ぶ目印の1行を抜き出す
赤いペンを持って、写した3ページを頭から読み、「テストで二つのうちどちらかを決めるときに見る所」が書いてある文を1つだけ囲みます。関係代名詞の who と which なら、「先行詞が人なら who、人以外なら which」です。新しいページの一番上に、文法の名前と、その1行と、日付と、教科書か文法書のページを書きます。これが見出しです。写した3ページは消さずに残します。仕組みを思い出したいときに開く資料として、そこに置いておけば十分です。
2. 10語以内の例文を、自分の身の回りで作る
見出しの下に、10語以内の例文を1つ書きます。教科書や問題集の文は写さず、自分の知っている人や物に入れ替えて作ります。who の項目なら、I have a friend who lives near the station. のように、顔の浮かぶ誰かを入れた文がよい例文です。下に「私には駅の近くに住んでいる友だちがいる」と訳を小さく1行つけ、先行詞の a friend に下線を引き、who から文の終わりまでを括弧でくくります。下線と括弧で、「どの名詞を、どこからどこまでが説明しているか」が目で見える形になります。
作った文が正しいか不安なときは、教科書の同じ文法の例文と語順を見比べます。語順が同じで、名詞と動詞を入れ替えただけなら、例文として使えます。それでも迷う文には「?」を付けて、次の授業の後に先生に見てもらいます。
3. 形の行には語順を、意味の行には言えることを書く
例文の下に「形」の行を作り、語順を記号で書きます。who と which なら、次の2本です。
- 人の名詞 + who + 動詞
- 人以外の名詞 + which + 動詞
形の行の最後に、選び方を1行足します。「空所のすぐ後ろが動詞なら、その動詞に『誰が』『何が』と聞く。答えの名詞が先行詞」。場面の問題に当てはめると、is waving に「誰が」と聞けば答えは the man で、人なので who です。その下の「意味」の行には、「前の名詞がどんな人か、どんな物かを、後ろから説明する」と書きます。
形は文の並び方、意味はその形で何を言えるか。二つを分けて書いておくと、空所を埋める問題にも、和訳の問題にも、同じページで向き合えます。ここまでの1から3が、今夜の15〜20分の中身です。20分を過ぎたら、字や線を整える前に次の段へ進みます。
4. 問題を5〜10問解き、間違えた文を×のまま写す
その文法の問題を5〜10問解いて、丸をつけます。間違えた問題があれば、自分が書いた答えの入った文を、×を付けたまま「間違えた形」の行に写します。場面の高校1年なら、次のように書きます。
- × The man in the red car which is waving to us is my uncle.
- ○ who(手を振っているのは the man。すぐ前の car につられた)
×の文の which には線を1本引き、理由は括弧の中に1行で書きます。理由は「何を見て、何を見落としたか」の形にします。「ケアレスミス」と書くと、次の問題で何を見ればいいのかが残りません。正解したけれど二つの間で迷った問題も、△を付けて同じ行に写しておくと、迷い方の型が見えてきます。
5. 書き足す欄に、解き直す番号と授業で出会った文を足す
ページの一番下は、問題を解くたびに書き足す欄です。日付と、解き直す問題の番号を1行で書きます。英語の授業の本文や長文の中で、その文法の文に出会ったら、その文も短く写します。自分で作った例文、問題で間違えた文、授業で出会った文の3種類が1ページにそろうと、who の項目は、テストの空所の前で開く自分用の辞書になります。
目的格の関係代名詞(空所の後ろに主語と動詞が来る形で、たとえば the book which I bought)は、このページに押し込まず、次のページに別の項目として作ります。1つのページに形を詰め込むと、写した3ページと同じように、選ぶ目印がまた埋もれていきます。
学年と時期で変わるところ
中1と中2の文法事項は、一つずつが短く、比べる相手もまだ少ないので、6つの欄を半ページに縮めて1項目にします。三単現の s なら、例文は自分の家族を主語にして作り、間違えた形の行には次のような1組が入ります。
- × He play tennis on Sundays.
- ○ plays(主語が He で、いまの習慣を言う文)
中学のうちは、教科書の文法の囲みが短いので、写す量で困ることはあまりありません。止まりやすいのは例文を作る所です。教科書の登場人物ではなく、自分や家族や部活の仲間を主語にすると、すぐに1文が出てきます。中学の後半になると、過去形と見分ける現在完了のように、二つを比べて選ぶ項目が出てきて、1ページを使う項目が増えます。
- × I have visited my aunt last year.
- ○ I visited my aunt last year.(last year のように過去の時を言う語があるときは、現在完了を使わない)
高校では、関係代名詞と関係副詞、仮定法とふつうの条件を言う if の文のように、形の似たものどうしで選ぶ項目が中心になります。関係副詞の where と関係代名詞の which なら、This is the town where I was born. と This is the town which I visited last summer. を形の行に並べ、「空所の後ろの文に主語や目的語が欠けていれば which、欠けていない文なら where」と選び方を書きます。中学で作った who と which のページが残っていれば、捨てずに高校のノートへ写し直し、高校で増えた形をそのページの書き足す欄に重ねていくと、中学の基本と高校の続きが一つの場所でつながります。
ふだんの週は、授業でその文法が出た日の夜に1項目だけ作ります。1日に2項目、3項目と増やすと、15〜20分の枠を超えて、問題を解く時間が削られます。
テスト前は、新しいページを作りません。図3のように、例文だけを残してほかの行を手で隠し、例文から形と意味を口で言います。続けて間違えた形の行を読み、最後に書き足す欄に書いた番号の問題を解き直します。はじめの3つは1項目1〜2分で回り、解き直しだけは別の時間を取ります。どの項目がテストに出るかは、学校の予定表と先生が配る範囲の紙で確かめ、範囲に入る項目のページの角に印を付けてから回し始めます。

長い休みには、前の学期のページのうち、間違えた形の行が2行以上ある項目だけを選んで、書き足す欄の番号を解き直します。休みの長さや宿題の量は学校ごとに違うので、何項目回すかは、休みに入ってから宿題の量を見て決めます。
よくある失敗と直し方
1つ目の失敗は、例文を問題集の文からそのまま写すことです。写した文で問題を解き直すと、形を組み立てずに、覚えている答えを思い出すだけで当たってしまいます。自分で組み立てた跡がページに残らないので、形の違う問題が出ると、また止まります。直し方は、問題集の文を使いたくなったら、主語と名詞を少なくとも2つ、自分の物に入れ替えてから書くことです。主語の a boy を my brother に、場所の the park を the station に替える、という具合です。入れ替えた時点で、語順を自分の手で組み直すことになります。
2つ目は、間違えた文を消しゴムで消して、正しい文だけをきれいに残すことです。ページは整いますが、自分がどこで迷ったかが消えます。テストの前に見返しても、正しい文しか無いページからは、自分のつまずきの型が読み取れません。直し方は、間違えた形の行では消しゴムを使わないと決めることです。×の文は書いたまま残し、間違えた1語に線を1本引いて、横に正しい語を書きます。線を引いた1語は、テストの前にページを開いたとき、真っ先に目が行く場所になります。
3つ目は、1ページをきれいに作るのに1時間かけてしまうことです。定規で枠を引き、色を選び、字を書き直しているうちに、問題を解く時間が無くなります。書き足す欄が空のままのページは、作った日から一度も使われていません。直し方は、見出しから意味までを15〜20分で切り上げることです。時間を過ぎたら、線が曲がっていても問題を解きに移ります。色を使うなら、間違えた形の行の赤1色だけと決めておくと、選ぶ時間がかかりません。ページの値打ちは、書き足す欄の行が増えていくことで決まります。
よくある質問
英語の文法のノートは、授業のノートと分けて作りますか
分けると使いやすくなります。授業のノートは授業の順に書く記録で、文法のノートは文法事項の順に引く自分用の辞書だからです。別のノートを1冊用意するか、授業のノートの後ろのページから逆向きに文法のページを作ります。学校によっては授業のノートを提出する決まりがあるので、学校の決まりを確かめてください。提出がある場合は、文法のページを別のノートにしておくと、ノートが先生の手元にある間も見返せます。
高校生の英語のノートは、文法のほかに何を分けますか
教科書の本文を読む授業のノートと、文法のノートの2つが基本です。本文のノートで読めなかった文があったら、その文に印を付け、文法のノートの該当する項目の書き足す欄に写します。これで2つのノートがつながります。高3になって長文を読む時間が増えたら、文法のノートに新しい項目はあまり作らず、読めなかった文を書き足す使い方に切り替えます。
中学生の英語のノートは、何から作り始めればいいですか
中1のはじめは、文法のノートを急いで作らなくてかまいません。教科書の文法の囲みが短いうちは、教科書がそのままノートの代わりになります。作り始める合図は、同じ間違いを2回したときです。最初に作ることが多いのは be動詞と一般動詞の区別で、× I am play soccer. と ○ I play soccer. の1組が、間違えた形の行の最初の1行になります。例文を見て形と意味が言えるようになった項目は、それ以上書き足さず、次の項目へ移ってかまいません。
保護者が手を貸すなら
お子さまの英文法のノートを開くときは、字のきれいさや色の数よりも、間違えた形の行を見てください。×の行が多いページは、手を抜いたページではなく、よく使われているページです。声をかけるなら、例文を1つ読んでもらい、「ここはなぜ who なの」と一度だけ聞くくらいで足ります。答えに詰まっても、その場で教え直さず、「次の授業で先生に聞いてみたら」と返せば十分です。説明できたときは、正しいかどうかを判定するより、自分の言葉で言えたことを短く受け止めてください。英語が得意な家の人ほど直したくなりますが、×の横に正しい語を書くのはお子さま自身です。ノートを見るのは週に1回くらいにして、ページを開く役もお子さまに渡しておきます。
個別指導で確かめること
who と which で迷う生徒には、まず自分で作った例文と間違えた問題の文を並べて読み上げてもらい、どちらの文でも文全体の主語と動詞、そして先行詞を指で押さえられるかを確かめます。そこが揺れているなら、関係代名詞のページより前の、中学の文の骨組み(主語・動詞・目的語)の項目まで戻り、その項目の例文を生徒と一緒に作り直すところから始めます。
まとめ
写した3ページは、先生の授業の記録としてそのままノートに残しておけば足ります。次に空所の前で手が止まったら、is waving に「誰が」と聞いたあの1行と、which に線を引いた×の文を開いてください。そこには、car に引っぱられて the man を見落とした、あのときの自分の目の動きまで書き残されています。
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