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理科のノートのまとめ方—中学生が実験の結果と考察を、1ページの中で分けて書く作り方|武蔵野個別指導塾

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考察の欄に結果を写してしまう中学生へ。実験のページを5つの欄に割り、その日の夜10〜15分で「〜という結果から」と書き出す考察2〜3文の型と、密度や電流の式を3行で残す形を、中1から中3の単元に沿って並べます。

理科のノートのまとめ方で、中学生がまず変えたいのは、実験のページを書き始める前に「目的・方法・結果・考察・用語」の5つの欄に割っておくことです。結果の欄には、見たことと測った数だけを書きます。考察の欄は「〜という結果から」と結果を指す言葉で書き始め、そこから言えることと、そう言える理由を2〜3文で書きます。考察は、授業のあった日の夜に10〜15分あれば書き直せます。結果と考察の両方に同じ文が出てきたら、考察がまだ問いに答えていない合図です。

よくあるのは、中学1年の理科で、ばねにおもりをつるして伸びを測った日の夜という場面です。結果の欄には、おもりが1個で1.0 cm、2個で2.1 cm、3個で2.9 cm、4個で4.0 cmという表がきちんと書けています。ところが、その下の考察の欄にも「おもりを増やしたら、1.0 cm、2.1 cm、2.9 cm、4.0 cmと伸びた」と、同じ数を文に直して書き写してある。欄はどれも埋まっているのに、返ってきたノートには「これは結果です」と赤い字が入っていて、本人は何を足せばよかったのかがわかりません。

なぜそうなるのか

一つ目の理由は、結果と考察が、欄の名前だけでなく、答える問いまで違うことを知らないままでいることです。結果が答えるのは「何が起きたか」で、目で見たことと、測った数がそのまま入ります。考察が答えるのは「そこから何が言えるか」と「なぜそう言えるか」です。図1のように、考察は結果を材料にして一段上の文を作る欄で、二つの欄は結果を指さす「から」の一語でつながっています。欄の名前だけを覚えて、それぞれの問いを覚えていないと、手元にあるいちばん確かな文、つまり結果をもう一度書くのが安全に見えてしまいます。

図1 結果は何が起きたか、考察は何が言えるかに答える

二つ目は、目的の行が題名だけになっていることです。「ばねの伸び」とだけ書いてあると、考察が何に答えればいいのかが決まりません。目的を「ばねを引く力の大きさと、ばねの伸びには、どんな関係があるか」と問いの形で書いておけば、考察の1文目は、その問いへの答えになります。考察の行き先は、ページのいちばん上の1行にあるのです。目的が問いになっていないページほど、考察は結果の言い直しで止まります。

三つ目は、板書を上から順に写すと、欄の境目が消えることです。黒板は授業の流れの順に書かれるので、結果を書いた続きに、先生が口で言ったまとめが1行足されることもあります。それを同じ調子で写すと、どこまでが測ったことで、どこからが考えたことなのかを、自分のノートの上で見分けられなくなります。装置の図を定規で丁寧に写しているうちに授業の終わりが来て、考察を残り数分で書くことになれば、いちばん速く書ける文は結果の書き写しです。

四つ目は、予想と違う結果を書きにくいことです。3個のときだけ伸びが2.9 cmと少し短いと、それを正直に書くのが気まずく、考察で数を並べ直してごまかしたり、「失敗した」とだけ書いたりします。けれども、予想と違った所は、考察でいちばん書きやすい材料です。なぜずれたのかを1文足すだけで、考察は結果の言い直しから抜け出せます。

今夜からの手順

図2のように、実験のページは書き始める前に欄を割っておきます。1回の実験に1ページを使い、ページの上の端に日付と単元の名前と教科書のページを書いたら、その下に横の線を4本、右の端に縦の線を1本、鉛筆で薄く引きます。目的から結果までは授業中に、考察と用語はその日の夜に書く、と役目を分けておくと、授業の終わりに慌てずに済みます。

図2 1ページを目的・方法・結果・考察・用語の5つの欄に割る

1. ページを5つの欄に割り、目的を問いの形で1行に書く

上から目的、方法、結果、考察の順に4つの段を作り、右の端の細い縦の欄を用語にします。結果の段をいちばん広く取り、考察の段はその次に広く空けておきます。目的の段は1行で足ります。先生が黒板に「ばねの伸びを調べる」と書いたら、ノートには「ばねを引く力の大きさと、ばねの伸びには、どんな関係があるか」と、最後が「か」で終わる問いに書き直します。予想を書くように言われたら、目的の行の右に「比例しそう」のように一言だけ添えます。実験のプリントが配られる授業では、プリントをこのページに貼るのか、プリントの欄に合わせて書くのかを、先生の指示と学校の決まりで確かめてください。理科のノートを集めて見る学校もあれば、実験のプリントだけを集める学校もあります。

2. 結果の段には、見たことと測った数だけを書く

結果の段に入れてよいのは、目で見たことと、測った数と、その単位です。表を作るときは、見出しに単位を書きます。「おもりの数〔個〕」「ばねの伸び〔cm〕」のように見出しに単位があれば、表の中は数だけで済み、書き写すときのまちがいも減ります。「〜と思う」「〜だから」は、この段には書きません。予想と違った数も、そのまま残します。3個のときの2.9 cmを3.0 cmに直して書くと、考察で使える材料が一つ消えてしまいます。グラフを描く授業なら、点を打ち、線の引き方は先生の指示に合わせます。

実験そのものは、授業の中で、先生の指示のもとで行うものです。火や薬品を使う実験を家でやり直して、結果を確かめようとはしないでください。ノートは、授業で書いた記録と、教科書の写真や図を見ながら作ります。

3. 装置の図は板書を写さず、自分の線で描き直す

黒板の図を同じ形で写す必要はありません。方法の段には、四角と線だけで描いた小さな図を置き、名前を付けるのは、測った所と、まちがえやすい部品の2〜3か所にします。ばねの実験なら、スタンドとばねとおもりとものさしを線で描き、ばねの下の端からものさしへ矢印を1本引いて「ここを読む」と書けば足ります。ガスバーナーの図なら、筒と2つのねじだけを描き、上のねじに「空気」、下のねじに「ガス」と書き分けます。花や小さな生き物のスケッチは、細い線ではっきり描き、影をつけたり塗りつぶしたりしません。図の横に、手順を「1 おもりを1個つるす」「2 ばねの下の端の目盛りを読む」のように2〜4行で書けば、方法の段はそれで埋まります。

4. その日の夜10〜15分で、考察を「結果から」書き出して2〜3文にする

授業のあった日の夜に、ノートを開く時間を10〜15分だけ取ります。まず目的の1行を声に出して読み、次に結果の段を見てから、考察の段に次の型で書きます。1文目は「〜という結果から、〜と考えられる」の形で、目的の問いに答えます。2文目は、どの数やどの様子を見てそう言えるのかを書きます。3文目には、予想と違った所や、ずれの理由、次に確かめたいことを書きます。ばねの実験なら、たとえば次のようになります。

「おもりの数を2倍、3倍にすると、ばねの伸びもほぼ2倍、3倍になったという結果から、ばねの伸びは、ばねを引く力の大きさに比例すると考えられる。グラフの点が、原点を通る直線の近くに並んだからである。3個のときだけ少し短かったのは、目盛りを読むときの目の高さがずれたためかもしれない。」

書き終えたら、結果の段と考察の段を見比べます。考察の文が「考えられる」「いえる」で終わっていない、目的の問いに答えていない、結果の数を並べ直しただけ、のどれかに当たれば、1文目から書き直します。用語の欄には、その日に初めて出てきた語を「弾性力 ばねが元の形にもどろうとする力」のように、一言の意味と組にして書いておきます。

5. 定期テストの前は、考察の段を隠して、結果から言い直す

テストの範囲が発表されたら、範囲に入る実験のページを順に開き、考察の段を手のひらかしおりで隠します。結果の段だけを見て、考察の1文目を声に出して言ってみます。言えたら次のページへ進み、言えなかったらページの右上に小さな三角を付けます。2回目は三角のページだけを開けば済みます。計算の単元では、結果の段の数を使って、式を自分で書けるかどうかも確かめます。テストがいつで、どの実験までが範囲に入るのかは、学校の予定表と先生の話で確かめてください。

学年と時期で変わるところ

中1は、観察と実験のページの型を作る学年です。生物の観察ではスケッチ、身の回りの物質では加熱する前と後の様子や密度を比べた表、光と音と力ではばねの伸びのようなグラフ、大地の単元では地層の重なりを描いた柱状図が、結果の段に入ります。図3のように、分野によって結果の段の形は変わっても、考察の型は4つとも同じです。中1のうちに「〜という結果から、〜と考えられる」を手に入れておけば、中2と中3はその上に積んでいくだけになります。

図3 分野ごとに結果の段の形は変わり、考察の型は同じ

中2では、電流と電圧と抵抗、化学変化と原子・分子、植物の光合成と呼吸と蒸散、気象と圧力の単元が並び、結果の段に数と化学反応式が増えます。気象の単元では、気温や湿度や気圧を続けて測った観測の記録も、結果の段の表になります。考察の前に計算をはさむページが多くなるので、計算の式の残し方を決めておくことが、そのまま考察の書きやすさになります。式の残し方は、次の節の図4で扱います。

中3では、運動とエネルギー、化学変化とイオン、細胞分裂と遺伝、天体の動きを学びます。結果が記録タイマーのテープや、透明半球に付けた点の並び、イオンのモデルの図になることも多く、考察で「図のどこから何が言えるか」を書く場面が増えます。どの学年でどの単元を学ぶかは学習指導要領で決まっていますが、学年の中の順番は、教科書や学校によって前後します。

時期では、ふだんは手順4の夜の10〜15分だけを守れば足ります。テスト前は手順5の隠して言い直す見返しを中心にし、ノートを最初から清書し直すことはしません。夏休みや冬休みのような長い休みには、考察の段が空いているページと、結果の書き写しになっているページを探して、そこだけを書き直します。休みの長さも出される宿題の量も学校によって違うので、書き直すページの数は、宿題の残りと家の予定を見比べてから決めてください。

よくある失敗と直し方

板書の図を写すのに時間を使い、結果の段が空く

黒板の図を定規で正確に写しているうちに、測った数を書きそびれ、友達のノートを見て後から埋める。図をきれいに写すことが、ノートを作ることだと思っていると起きます。直し方は、方法の段の図を「四角と線と矢印1本」と決めてしまうことです。図の正確さは教科書に任せ、自分のノートには、自分の班が測った数を先に書きます。授業中に図が描き終わらなかったら、図の場所を四角で空けておき、その日の夜の10〜15分のうちに描き足します。

計算の答えだけが残り、式と単位が消える

密度や抵抗や圧力の計算で、結果の段に「2.70」とだけ書いてあると、テストの前に見返しても、何を何で割ったのかがわかりません。計算を頭の中か教科書の余白で済ませ、ノートには答えだけを写すくせがあると起きます。直し方は、図4のように、計算を3行で残すことです。1行目に「ことばの式」、2行目に「数と単位」を入れた式、3行目に「答えと単位」を書きます。

図4 密度の計算を、ことばの式、数と単位、答えと単位の3行で残す

金属のかたまりの質量が54.0 gで、メスシリンダーの水が50.0 cm³から70.0 cm³に増えたなら、体積は20.0 cm³で、密度は54.0 g ÷ 20.0 cm³ = 2.70 g/cm³です。どの物質かは、教科書の密度の表と照らして考察に書きます。中2の電流で、電圧が3.0 V、電流が150 mAなら、2行目の前に「150 mA = 0.15 A」と単位を直す行を足してから、3.0 V ÷ 0.15 A = 20 Ωと書きます。気象の単元の圧力で、面積が200 cm²なら、先に0.02 m²に直し、6 N ÷ 0.02 m² = 300 Paとします。単位を直す行が残っているかどうかで、見返したときの迷い方がまるで変わります。

考察が感想と反省になる

「楽しかった」「うまくいかなかったので、次はがんばりたい」と書いて、考察の段を埋めてしまう。考察を、授業の感想を書く欄だと思っていると起きます。直し方は、考察の1文目の書き出しを「〜という結果から」に固定することです。結果を指さずに始まる文は、たいてい感想か反省になります。うまくいかなかった実験ほど、「おもりをつるしてすぐに目盛りを読んだため、ばねが揺れていて伸びがずれたと考えられる」のように、ずれの理由を1文書けば考察になります。感想を書きたいときは、用語の欄の下に小さく書けば、考察の段を取られません。

よくある質問

中1の理科のノートは、どの授業からまとめ方を変えればいいですか

実験と観察のある回からで十分です。教科書を読んで説明を聞くだけの回まで5つの欄に割ると、目的と考察の段が空いたページが増え、かえって見返しにくくなります。説明の回は、見出しと図と用語だけのページにして、実験と観察の回だけ5つの欄を使ってください。もう前の実験がいくつも終わっているなら、その中から1ページを選び、考察の段だけを今夜書き直すところから始めると、次の実験の日に手が止まりません。

中2で計算と化学反応式が増えて、理科のノートが足りなくなります

計算の練習と化学反応式の練習を、理科のノートに全部入れないことです。理科のノートに残すのは、その単元で初めて出てきた計算の1問を3行の式で書いたものと、その実験で使った化学反応式だけにします。練習の問題は問題集の余白か練習用のノートで解き、理科のノートのその単元のページの下に「練習は問題集の何ページ」と1行書いておけば、テストの前に行き来できます。化学反応式は、矢印の左と右で原子の種類と数がそろっているかを、式の下に小さく数えて残しておくと、見返したときに確かめ直せます。

中3は、受験の前に理科のノートを作り直したほうがいいですか

作り直さなくてかまいません。中1から使ってきたノートを清書し直すと、時間ばかりかかって、考察を言い直す練習の時間が削られます。中3の単元は、中1と中2の考え方を使う考察が多くなります。たとえば、水圧や浮力のページでは中1の力の考え方を、イオンのページでは中2の原子と分子の考え方を使います。中3のページの考察の横に「中2 原子・分子のページ」のように、つながる前の学年のページを書いておけば、受験の前はそのページを行き来するだけで見返しが進みます。

保護者が手を貸すなら

ノートを見るときは、字のきれいさや色の数ではなく、考察の段の最初の数文字だけを見てください。「〜という結果から」で始まっていれば、それで十分です。始まっていなければ、「考察は、結果のどこを見て書いたの」と一つだけ聞き、お子さまの口で答えてもらいます。言えたら、その言葉をそのまま書けばいいと伝えてください。結果を確かめたくなっても、家で実験をやり直すより、教科書の写真や図を一緒にのぞくほうが確かです。提出の前の晩に一緒にページを開くなら、考察の段を指で隠して、結果の段だけを見ながら「このページで何がわかったの」と聞くと、手順5の見返しの練習にもなります。夜の10〜15分の時刻はお子さまが決め、始まったら声をかけずに見守ることが、いちばんの手助けになります。

個別指導で確かめること

考察が書けないときは、考察の段ではなく目的の1行まで戻って問いの形になっているかを確かめ、中2や中3で止まるなら、中1の実験のページで「〜という結果から」が書けていたかまでさかのぼります。計算で手が止まるときは、cmとm、mAとAのような単位の直し方まで戻り、結果の段の数をお子さま自身の口で式に直してもらって、どこで言葉が詰まるかを聞き分けます。

まとめ

考察の欄に結果を写してしまった中1のノートは、書く量が足りないのではありません。結果を指さす言葉が一つ抜けているだけです。次の実験の夜、考察の段の先頭に「〜という結果から」と書き、その後ろに目的の問いへの答えを続けてみてください。同じ数が二度並ぶページは、その夜から消えます。

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