
武蔵野個別指導塾の特徴
ノートのまとめ方で使う記号の決め方—大事、わからない、質問する、の3つの印と見出し|武蔵野個別指導塾

余白の印を大事の☆、わからないの?、質問するのQの3つに絞り、1行目に日付・単元・教科書のページを書く。印だらけのページを読めるノートに直す作業は、今夜20〜30分で始められます。
ノートのまとめ方で使う記号は、ページの左の余白に置く印を「大事の☆」「わからないの?」「質問するのQ」の3つに決め、本文の中で使う形を下線・枠・矢印の3つに絞ります。印の形は見た目の好みで選ばず、見返す日に手が何をするか(読み返す・教科書で調べる・人に聞く)で決めます。各ページの1行目には日付・単元・教科書のページの見出しを書き、記号と見出しの決まりを7行の一覧にして、ノートの最初のページに置きます。今夜の作り直しは20〜30分で足ります。
よくあるのは、テスト前の日曜に理科のノートを見返した中学2年が、どれが何の印かわからなくなる場面です。1ページの中に、星が4つ、丸が3つ、波線が2本、矢印が3本。合わせて12個の印が、行の上にも行の間にも散らばっています。星は、先生が「ここは出すよ」と言った所に付けたはずでした。ところが同じ「出すよ」の行に丸を付けた所もあり、波線を引いた語がなぜ大事だったのかは、もう思い出せません。矢印だけは「鉄と硫黄 → 硫化鉄」のように中身を表していたのに、ほかの印と並ぶと、それも飾りの一つに見えていました。付けた日の自分は、全部わかっていて付けていたのです。
なぜそうなるのか
印が増えるのは、授業をまじめに聞いていた証拠でもあります。ぼんやり座っていた日のノートに、星は付きません。それでも見返す日に読めなくなるのは、印の決め方、印の置き場所、ページの頭の書き方の3か所に原因があるからです。
印が「感じ」を表していて、「次にすること」を表していない
星も丸も波線も、付けた瞬間の気持ちはどれも「なんとなく大事」です。気持ちが同じなら、見返す日に手がすることも同じになります。つまり3種類の印があっても、読む側から見れば1種類の知らせしか入っていません。しかも、どの印にも「だから何をする」が結びついていないので、見つけても目が留まるだけで、手は動きません。印の値打ちは、見た瞬間に次の動作が決まるかどうか、その一点にかかっています。「☆ならテストの前に読む」「?ならその夜に教科書を開く」と決まっていれば、余白に並んだ印は、そのまま今夜の予定表として読めます。
中身の記号と、自分の状態の印が同じ行に混ざる
矢印は、原因から結果へ、反応の前から後へという、中身のつながりを表す記号です。一方の星や波線は、中身ではなく「自分がそこをどう思ったか」を表す印です。種類の違う2つが同じ行の中に並ぶと、目はどちらも同じ書き込みとして拾い、区別がつかなくなります。図1のように、自分の状態を表す印を本文から出して左の余白の列に集めると、本文には中身の記号だけが残り、余白には自分の状態だけが縦に並びます。印を3つに絞って置き場所を分けるだけで、同じ授業のページでも、読むときの目の動きがまるで変わります。

見出しが無いと、印を見つけても戻る先がない
?の印を見つけて「ここを調べよう」と思っても、そのページがいつの授業で、教科書のどこの話なのかが書かれていなければ、調べに行く入口がありません。教科書を最初からめくって探しているうちに、調べる気持ちのほうが先に切れてしまいます。印の多いノートほど見出しが抜けているのは、授業の始まりにページの頭を書く前に板書が進み、追いかけるうちに印を付ける手だけが忙しくなるからです。見出しは飾りではなく、印から教科書へ戻るための住所です。日付があればテストの範囲と照らせ、単元名があれば目次と照らせ、ページ番号があれば1回で開けます。
今夜からの手順
用意する物は4つです。いま使っている理科か社会のノート1冊、その教科書、鉛筆、裏紙1枚。段は6つありますが、今夜の机でやるのは1から3までの20〜30分です。4は次に授業のある日から始め、5はその週の授業で試し、6は週末に回します。
1 今のノートの印を、見返す日にすることで仕分ける
直近2週間分のページを開き、出てくる印の形を裏紙に書き出します。星、丸、波線、二重線、矢印、四角、小さな顔の絵まで、形が違えば1行ずつです。書き出したら、それぞれの横に「この印を見たとき、自分は何をしたか」を書き添えます。
冒頭の中学2年のノートで仕分けると、星は「大事」、丸も「大事」、波線も「大事」で、見たときにしたことはどれも「特になし」でした。矢印は「鉄と硫黄が硫化鉄になる」という中身そのものです。こうして並べると、残す物と消す物がはっきりします。することが同じ印は1つにまとめ、することが何も無い印はやめ、中身を表す記号は本文の側へ移します。今あるページの印を消しゴムで消して付け直す必要はありません。仕分けは、これから書くページの決まりを作るための下調べです。
2 余白の印を3つ、本文の形を3つに決めて、最初のページに一覧を書く
仕分けが済んだら、余白に置く印を次の3つに決めます。☆は「大事」で、テストの前に最初に読み返す行に付けます。?は「わからない」で、その夜のうちに教科書で調べる所です。Qは「質問する」で、調べても埋まらなかった所、つまり人に聞く所です。3つとも黒の鉛筆1本で、1〜2秒で書ける形にしてあります。丸を入れなかったのは、ワークや小テストの丸つけの○と見分けにくいからです。特集「勉強のやり方の細かい悩み」の色ペンとマーカーの使い分けの記事では、先生が口で言った注意に余白の丸印を勧めています。丸つけをしない授業用のノートだけならその形でもかまいません。同じノートでワークの丸つけもするなら、丸の代わりに「注意」と2字で書いてください。計算の + や = の記号とも形が重なりません。
本文の中で使う形も3つに決めます。下線は「隠して言えるか確かめる語」で、1行に1か所まで。枠は「来週も使う決まり」で、1ページに2つまで。矢印は「つながり」で、原因と結果、変化の前と後を結びます。矢印は中身の記号なので、余白の印には使いません。
決めた印と形は、ノートの1ページ目の上半分に書き出します。いちばん上に決めた日付、その下に次の7行です。
- ☆ 大事。テストの前に最初に読み返す行(1ページに3つまで)
- ? わからない。その夜に教科書のページへ戻って調べる
- Q 質問する。調べても埋まらなかった所。次の授業で聞く
- 下線 隠して言えるか確かめる語(1行に1か所まで)
- 枠 来週も使う決まり(1ページに2つまで・中は3行まで)
- 矢印 原因と結果、変化の前と後。余白の印には使わない
- 見出し 1行目に日付・単元・教科書のページ。右端に残りの欄
ノートの1ページ目は、教科書を出してノートを開くたびに指が通る場所です。壁に貼った紙と違って、ノートと一緒にかばんへ入るので、学校の机でも家の机でも同じ一覧が手元にあります。決まりを変えるときは消しゴムで消さず、古い行に線を1本引き、新しい行を日付つきで書き足します。2冊目のノートに移るときは、前のノートの一覧をそのまま写してから書き始めます。黒1色で書ける形だけにしておくと、鉛筆1本で受ける授業でも崩れません。色ペンやマーカーの役の決め方は、先ほど触れた色分けの記事「ノートのまとめ方で色分けは何色までか—マーカーと色ペンの役を先に決める」で扱っています。
3 ページの1行目に、日付・単元・教科書のページを同じ順で書く
新しいページを書き始めたら、板書を写す前に1行目を埋めます。順番は毎回同じで、日付、単元、教科書のページです。たとえば理科なら「6/10 化学変化 p.42〜45」のように書きます。順番を固定しておくと、見返すときに目が1行目の同じ位置を探すだけで済みます。日付はテストの範囲と照らすため、単元は教科書の目次と照らすため、ページは?を調べに戻る入口にするためにあります。
1行目の右端には、5〜6字分の空きを残します。ここが残りの欄で、その日の授業が終わったら「?2 Q0」のように、まだ片づいていない印の数を書きます。夜に調べて1つが片づき、もう1つがQに変わったら「?0 Q1」と書き直します。ページの中身を読まなくても、1行目の右端を見るだけで、手をつけるべきページがわかります。
余白の列は、ページの左端から2〜3字分のところに縦の線を1本引いて作ります。☆と?とQはこの列の中に書き、本文の行の中には書きません。ページの中の小見出しは、教科書の見出しの言葉を借りて、行の頭に「1」「2」と番号を振るだけにします。小見出しには線も枠も使いません。下線と枠は中身のための形なので、見出しにまで使うと、また区別がつかなくなります。図2が、この決まりで書いた1ページの割り方です。上の色の帯が見出しの行、左の点線より外側が印の列、点線の右に並ぶ灰色の帯が本文です。

4 授業中は印を付けるだけにして、その夜に?を片づける
授業中に印の意味を考える時間はありません。わからない所に来たら、余白に?を1つ書いて、すぐ板書に戻ります。先生の説明が聞き取れなかった所のように、自分で調べても埋まらないとその場でわかる所は、最初からQにしてかまいません。印を付けるのにかける時間は1〜2秒です。
その夜、5〜10分だけノートを開きます。開くのは、1行目の右端に?の数が残っているページだけです。見出しのページ番号から教科書を開き、?の行のあたりを読みます。わかったら?に斜線を1本引き、横に答えを1行で書きます。たとえば「? 原子と分子の違い」なら、「いくつかの原子が結びついて1つのまとまりになったものが分子」と書き足して終わりです。読んでもわからなかったら、?の横にQを書き、聞きたいことを問いの形で1行にします。「Q 鉄は磁石につくのに、硫化鉄はなぜつかないのか」のように、何がわからないのかを言葉にしておくと、聞かれた先生も答えの入口を見つけやすくなります。
斜線を引くのは、消しゴムで消すと、どこでつまずいたかの記録まで消えてしまうからです。テストの前に斜線の付いた?を拾い読みすれば、自分が一度止まった所だけを短い時間で確かめられます。片づけたら、1行目の右端の数を書き直して終わります。
5 枠に入れる物を、教科ごとに決める
余白の3つの印は、全教科で同じにします。時間割で数学の次に英語が来た日、ノートを替えるたびに「英語の?は何の意味だったか」と考えていたら、1〜2秒で付けられる印の速さが消えてしまいます。教科に合わせて変えてよいのは、枠に入れる物だけです。
枠は、来週も使う決まりを囲むための形です。囲む前に「この決まりを、来週の問題でもう一度使うか」と自分に聞きます。使うなら囲み、使わないなら囲みません。数学なら「三角形の内角の和は180°」のような性質や公式、英語なら「be動詞 + 動詞のing形」のような文の形が枠に入ります。理科なら用語の意味を1文で言った物、社会なら制度の仕組みをひと言で言った文です。
囲まない物も決めておきます。ページの見出し、1語だけの用語、例題の全体、先生の雑談、自分の感想です。1語の用語は下線で足ります。例題を丸ごと囲むと、枠の中が5行にも6行にもなり、どこが決まりなのかが埋もれます。枠の中は3行まで、1ページに2つまで。3つ目を囲みたくなったら、いちばん使わない物の枠をあきらめて下線に戻します。
矢印は、社会と理科で特に増えます。社会では「原因 → できごと → 結果」、理科では「反応の前 → 反応の後」のように、左から右へ流れる向きをそろえて書きます。向きがそろっていれば、矢印の多いページでも、目が左から右へ1回なぞるだけで流れが読めます。
6 1週間たったら、印を数えて一覧を直す
週末に10分だけとって、その週に書いたページの印を数えます。見るのは3つです。☆が1ページに3つを超えたページがいくつあるか。?が斜線もQも付かないまま残っていないか。Qを書いたまま聞いていない行が無いか。
☆が3つを超えるページが多いなら、☆を付ける基準がゆるすぎます。☆は「先生がテストに出すと言った所」と「自分が2回間違えた所」の2つに絞ります。読み返す行が1ページの半分を占めると、☆の無い行との違いが消え、☆が働かなくなります。?が残っているなら、夜の5〜10分が取れていない曜日がある合図です。その曜日を見つけて、その日だけは次の朝に回すと決めます。Qが残っているなら、聞く相手と時間を先に決めます。
印が足りないと感じても、4つ目の印は作りません。足したくなった印は、今の3つのどれかで置きかえられないかを先に考えます。置きかえられないときだけ、どれか1つと入れ替え、一覧の行に線を引いて書き直します。
学年と時期で変わるところ
中学1年は、教科の数だけノートが机に並ぶ最初の年です。小学校の自主学習のノートで、絵や吹き出しでページを飾るのが楽しみだった人もいるでしょう。飾りをやめる必要はありません。ただ、飾りは本文の側に、見返すための☆と?とQは余白の列に、と置き場所だけは最初に分けておきます。1冊目のノートで7行の一覧を作ったら、ほかの教科のノートにも同じ7行を写します。3年間同じ印で書いておけば、中3になって中1のノートを開いたときにも、そのまま読めます。
中学2年は、?が前の学年までさかのぼりやすい学年です。数学の連立方程式は中1で習った方程式の解き方の上に立っていますし、理科の化学変化は中1で習った物質の性質の続きです。夜に?を調べても埋まらないとき、原因はその日の授業ではなく、1年前のノートの中にあることがあります。そのとき中1のノートの1行目に単元名が書いてあれば、目次を引くようにさかのぼれます。中2のノートでは、つながりを表す矢印と、前の学年へさかのぼる?が同時に増えます。矢印は本文に、?は余白に、と分けておく決まりがいちばん効いてくるのが、この学年です。
中学3年は、ノートを開く手の多くが、過去のページへ向かう学年です。ここで1行目の見出しと残りの欄が働きます。単元名でページを探し、右端の欄に数字が残っているページだけを先に開けば、聞き残したQの一覧がその場でできあがります。中1や中2の古いページは、今の決まりで書き直さなくてかまいません。読める印だけを拾い、意味を思い出せない印は無かったものとして、本文だけを読みます。
高校生は、1回の授業で進む教科書のページが増え、1行目のページの欄が「p.120〜127」のように長くなります。古文の品詞の区切りの線や、英文の主語と動詞の下に付ける印のように、教科の中身の記号も増えます。それらはその教科のノートの一覧に1行ずつ足し、余白の☆と?とQはそのまま残します。板書の量が多い授業では、授業中に付けるのを?とQだけにして、☆は夜に読み返すときに付けると決めておくと、写す手が止まりません。
ふだんの週は、授業中に印を付ける、夜の5〜10分で?を片づける、週末の10分で数える、の3つを回すだけです。テストの前は、印を付ける側から読む側に回ります。読む順番は、☆の行、下線の語を手で隠して言えるか、斜線の付いた?、の3段です。Qが残っていたら、読み始める前に聞きに行きます。気をつけたいのは長い休みの前です。休みに入ると、Qを聞く相手の先生に会えない日が続きます。休みに入る前の最後の授業の日までに、残りの欄にQの数が残っているページを書き出し、聞ける物は聞いておきます。休みのあいだは、使わなかった印や意味がずれた印を一覧から外し、次のノートの1ページ目に一覧を書き直す時間に充てます。
よくある失敗と直し方
授業中に、新しい印をその場で作ってしまう
先生が「ここは本当に大事」と強く言った所に、☆を3つ重ねたり、☆をさらに丸で囲んだりする。気持ちはよくわかりますが、こうして印は4つ目、5つ目と増えていきます。なぜそうなるかというと、授業中は速さが先で、最初のページの一覧を思い出す余裕が無いからです。直し方は、その場で新しい形を作りたくなったら、形の代わりに、その行の右の端へ2〜3字の言葉で書くことです。「出す」「注意」のような言葉は、印より書くのに少し時間がかかりますが、見返す日にも意味が残ります。夜に読み返すとき、その言葉の行を☆にするか、ただの書き込みのままにするかを決めます。
?を付けたまま、テストの前日まで残す
?は付けるのが簡単なぶん、たまるのも速い印です。テストの前日に開いたら、?が1ページに4つも5つも残っていて、どこから手をつければいいのか見当がつかない。なぜそうなるかというと、?には期限が書かれていないからです。「あとで調べる」のあとは、たいてい来ません。直し方は、?に「その夜」という期限をつけてしまうことです。図3のように、授業中に付けた?は、その夜の5〜10分で教科書を開き、わかれば斜線と答え、わからなければ?の横にQを書きます。Qは次の授業で聞き、聞けたら斜線を引いて答えを1行書きます。この流れで回すと、?が2日以上残るページはほとんど出てきません。

枠が増えて、枠の中にまた枠ができる
見出しを枠で囲み、その中の大事な文をまた枠で囲み、例題も丸ごと囲む。ページの半分が四角の線で埋まり、どの枠が決まりなのかが見えなくなります。なぜそうなるかというと、枠を「目立たせる飾り」として、授業中に描いているからです。板書を写しながらでは、その決まりを来週も使うかどうかを考える暇がありません。直し方は、枠を描く時間を夜の見返しに移すことです。授業中は決まりの文を写すだけにしておき、夜に手順5の問いを自分にかけてから線を引きます。囲むときは、中身を3行以内に書き直してから囲みます。書き直す途中で、決まりの文と説明の文の境目が見えてきます。
よくある質問
ノートのまとめ方のマークは、決まった形を使わないといけませんか
決まった形はありません。自分で作ったマークでかまいませんが、3つの条件を満たすかを確かめてください。黒1色で1〜2秒で書けること。丸つけの○や×、計算の + や = と形が重ならないこと。余白の列の幅に収まること。この3つを満たすなら、☆の代わりに「大」の1字を書いても働きは同じです。
例外は、学校に提出するノートで、先生が印の形を指示している場合です。提出があるかどうか、印に指示があるかどうかは教科や学校によって違うので、学校の決まりを確かめてください。指示があるなら、本文の中は先生の決まりで書き、自分の3つの印は余白の列だけで使います。置き場所が違えば、同じページに2つの決まりが並んでも混ざりません。
見出しはどこまで細かく分ければいいですか
2段までにします。1段目はページの1行目の日付・単元・ページ、2段目はページの中の番号つきの小見出しです。3段目を作りたくなったら、1ページに書く量が多すぎる合図なので、ページを改めます。
もう1つ、授業のノートと、テストの前に自分でまとめ直すページとでは、見出しの書き方を変えてよい所があります。まとめ直すページでは、小見出しを問いの形にします。「化学変化の前と後で、全体の質量は変わるか」「酸化と還元はどう違うか」のように書いておくと、見出しを読んだだけで確かめの問題になり、下の答えを手で隠して言えるかを試せます。授業のノートのほうは、教科書の見出しの言葉をそのまま借りるほうが、教科書と照らすときに速く済みます。
枠で囲んだ所だけを集めて、まとめのページを作った方がいいですか
テストの前に枠の中身を全部1枚に書き写すのは、時間のわりに手元に残る物が少ない作業です。写しているあいだ、頭は字の形を追うことに使われ、決まりを使う練習にはなりません。代わりに、ノートの最後のページに「枠の目次」を作ります。1行に1つ、枠に入れた決まりの名前と、そのページの日付だけを書きます。テストの前はその目次を上から読み、名前を見て中身を言えるかを試し、言えなかった物だけページを開きます。
目次の長さは、枠の付け方を見直す目安にもなります。1つの単元で目次が10行を超えるようなら、枠の基準がゆるくなっています。手順6の数え直しのときに、次の週に一度も使わなかった枠を下線に戻します。
保護者が手を貸すなら
お子さまのノートを開いて印の多さに驚いても、まず見てほしいのは中身ではなく、各ページの1行目の右端です。そこに数字が並んでいれば、本人は自分のつまずきを数えています。声をかけるなら「このQは、誰にいつ聞く予定」と、聞く段取りだけをたずねてください。答えを横から教えたくなる場面でも、先生に聞くと本人が決めているなら、それを待ちます。☆の数を頑張りの物差しにしないこと、ノートの書き方を採点しないこと。手を出すのは、同じQが2週間たっても残っているときです。そのときは「聞く時間が取れないなら、どこで聞けるか一緒に探そうか」と、一度だけ持ちかけます。
個別指導で確かめること
Qの付いた行が見つかったら、教室では本人に読み上げてもらい、その前の?が教科書のどのページで止まったかまで一緒に戻ります。わからなかったのがその日の用語なのか、ひとつ前の単元の決まりなのかを、そこで見分けます。前の単元まで戻るときは、古いノートの1行目の単元名を手がかりにページを開きます。
まとめ
星と丸と波線と矢印が12個並んだあのページに欠けていたのは、印の少なさではなく、印と次の動作を結ぶ決まりでした。今夜、ノートの1ページ目に7行を書き、余白の列に☆と?とQだけを置けば、来週の自分は1行目の右端の数字を見ただけで、開くべきページへまっすぐ向かえます。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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