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東京都立立川国際中等教育学校の入試と準備—試験の日程と科目、家庭で進める順番|武蔵野個別指導塾

都立立川国際の一般枠は2027年2月3日に適性検査ⅠとⅡを各45分で行い、報告書250点と検査750点の合計1000点で決まります。令和9年度の募集要項で確かめた日程と配点から、小4からの準備の順番を考えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都立川市曙町3-29-37 |
| 最寄り駅 | JR立川駅北口・多摩都市モノレール立川北駅から徒歩20分、または立川バス「北町行き」で「立川国際中等教育学校」下車(約12分) |
| 共学・別学 | 共学(東京都立の中等教育学校・6年一貫) |
| 募集人員 | 144人(一般枠118人、海外帰国・在京外国人生徒枠26人) |
| 一般枠の検査 | 2027年2月3日(水)。適性検査Ⅰ(45分・独自問題)と適性検査Ⅱ(45分・共同作成問題) |
| 一般枠の発表 | 2027年2月9日(火)午前9時 |
| 海外帰国・在京外国人生徒枠の検査 | 2027年1月25日(月)。作文(45分)と面接(20分程度)、日本語または英語 |
| 確かめた年度 | 令和9年度(2027年度)の生徒募集要項、東京都教育委員会の令和9年度実施要綱と募集人員 |
よくあるのは、小5の秋、家族で受験校を一枚の紙に書き出した夜に、立川国際の行だけ鉛筆が止まるという場面です。私立の学校は日付と科目が並ぶのに、この学校だけ「適性検査」の四文字で止まってしまう。四科の得点でもなく、国語と算数でもない。何が出て、何で合否が決まるのかが見えないまま、志望の欄に丸を付けてよいのか迷う。その迷いは、公式の募集要項を一度読むだけでほぼ消えます。この学校の入試は、日程も配点も細かい数字まで公表されているからです。以下は、令和9年度の募集要項と東京都教育委員会の実施要綱で確かめた事実だけで組み立てた、準備の順番です。
入試のかたち
立川国際中等教育学校の入学者決定は、東京都教育委員会が定める実施要綱に基づいて、学校ごとの募集要項で細かく決められています。令和9年度の募集は、一般枠募集と、海外帰国・在京外国人生徒枠募集の2つです。都立の中等教育学校には特別枠募集を行う学校もありますが、立川国際の令和9年度の募集要項には特別枠の区分はなく、一般枠と海外帰国・在京外国人生徒枠だけが載っています。
一般枠の出願は、インターネットの出願サイトへの入力と、書類の郵送の二段構えです。入力できるのは2026年12月17日(木)の開始から2027年1月18日(月)の午後5時までです。書類の提出は2027年1月8日(金)から1月18日(月)までの間で、立川郵便局に特定記録郵便(郵便局留)で必着です。入学考査料は2,200円で、出願サイト上で決済します。書類のうち報告書は、令和9年度の実施要綱で「折らずに角2封筒に入れ」提出する形に変わりました。東京都教育委員会が公表した令和9年度の主な変更点にも、この封筒の扱いが挙がっています。
検査日は2027年2月3日(水)です。募集要項の時間割は、集合が午前8時30分、第1時限が午前9時から9時45分までの適性検査Ⅰ、第2時限が午前10時15分から11時までの適性検査Ⅱとなっています。どちらも45分で、間に30分の休みがあります。午前11時には検査が終わる、短い一日です。発表は2月9日(火)午前9時で、校内に掲示されるほか、合否照会サイトでも見られます。入学手続ができるのは、発表の日の午前9時から午後3時までと、翌日2月10日(水)の午前9時から正午までです。
適性検査Ⅰは学校の独自問題で、募集要項には「文章の内容を的確に読み取ったり、自分の考えを論理的かつ適切に表現したりする力をみる」とあります。適性検査Ⅱは全問が共同作成問題で、資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力や、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力をみる検査です。令和8年度の出題の基本方針によると、適性検査Ⅰは大問1問・小問3問で、文章を読んで内容をまとめる問いと、読み取ったことを踏まえて自分の考えを400字以上460字以内で書く問いがありました。適性検査Ⅱは大問3問・小問6問で、図形や数量の関係を考える問い、複数の資料を関連づけて考えを表現する問い、実験の結果を基に考察する問いという構成でした。算数・社会・理科の力を、それぞれ資料を読む形で問う検査だと考えてください。

合否を決める総合成績は1000点満点です。図1のように、報告書が250点、適性検査が750点で、適性検査の内訳は適性検査Ⅰが250点、適性検査Ⅱが500点です。素点の満点はそれぞれ違い、報告書は360点、適性検査ⅠとⅡは各100点で、これを換算して合計します。報告書は小学校の「各教科の学習の記録」の5年と6年の評定を点数化したもので、国語・社会・算数・理科・音楽・図画工作・家庭・体育・外国語の9教科について、評定3が20点、2が10点、1が5点です。学年ごとの満点が180点、2学年で360点になり、それを250点に換算します。総合的な学習の時間など、その他の欄は点数化しません。
この配点から読み取れることが2つあります。1つは、適性検査Ⅱの重みが適性検査Ⅰの2倍あることです。45分の検査が2つ並んでいても、総合成績に占める比率は同じではありません。もう1つは、報告書が4分の1を占めることです。5年と6年の評定は、検査の当日ではなく、日々の授業と提出物で決まります。
海外帰国・在京外国人生徒枠は、出願書類を学校に持参する形で、2027年1月8日(金)午前9時から午後3時までと、1月12日(火)午前9時から正午までに受け付けます。検査は1月25日(月)で、集合が午前8時30分、作文が午前9時から9時45分までの45分、面接が午前10時10分から20分程度です。作文も面接も日本語または英語で行われ、面接の満点が400点、作文の満点が600点の合計1000点で決まります。報告書や成績証明書は面接の資料として使われ、点数化はされません。発表は1月29日(金)午前9時で、入学手続は同じ日の午前9時から午後3時までです。この枠に出願するには、学校が行う事前相談で応募資格を確かめておく必要があります。
一般枠の検査の当日にインフルエンザなどの学校感染症にかかって受検できなかった場合には、追検査の制度があります。令和9年度の実施要綱では、追検査の出願が2027年2月4日(木)・5日(金)、検査が2月12日(金)、発表が2月16日(火)です。使わずに済むのが一番ですが、制度があることは知っておいてください。
学校が公表している方針
学校の公式サイトは、教育目標を「国際社会で貢献できるリーダーとなるために必要な学業を修め、人格を陶冶する」と掲げています。この一文は、学校経営計画にも掲げられています。教育理念は「立志の精神」「共生への行動」「感動の共有」の3つを柱とし、全体の構想として「Road To Global Citizens」という言葉を添えています。
学校が公表している説明を読むと、「学業」は物事の本質を見抜く力の土台と位置づけられ、英語を使いこなして教養のある人になることが求められています。「人格を陶冶する」は、心と体を鍛えて適切に判断できるようにすることだと説明されています。校名に「国際」が入っていますが、学校の文章で中心にあるのは、英語そのものよりも、学業と人格の両方を6年かけて育てるという順番です。
カリキュラムの特色として公表されているのは、英語の授業時数が多いこと、ネイティブの教員が複数いること、英語の発表会や英語合宿、文化祭での英語劇、海外研修旅行など英語を実際に使う場があることです。海外からの留学生との交流や、在校中の海外留学の機会にも触れています。もう1つ目を引くのは、5年生まで理系と文系に分けず、全員が全教科・科目を学ぶという点です。前期課程では、生徒の興味や能力に応じて高校相当の内容を発展的に学ぶ場面があるとも書かれています。学校の文章には、一般枠の生徒と海外帰国・在京外国人生徒枠の生徒が互いを尊重しながら学び合うことも、特色として挙げられています。
この方針は、入試の形とつながっています。適性検査Ⅰが400字を超える記述を求め、適性検査Ⅱが算数・社会・理科の資料を横断して問うのは、教科を分けずに学ぶ6年間への適性を見るためです。学校の説明会で聞くべきことも、英語の授業の時数だけではなく、理系と文系に分けない5年間がどう運ばれているか、前期課程の発展的な学習がどの教科でどの程度あるか、という具体に向けるとよいでしょう。
準備の進め方
準備の順番は、配点から逆算します。総合成績1000点のうち、適性検査Ⅱが500点、適性検査Ⅰが250点、報告書が250点です。日々の授業と提出物で決まる報告書の250点は、小5の4月から始まる積み重ねです。検査で決まる750点は、文章を読んで書く力と、資料を読んで考える力の2つです。この3つを、小4・小5・小6の順に配分します。

図2のように、小4は土台の年です。適性検査Ⅰの記述も適性検査Ⅱの資料の問いも、正確に読む力と、計算を間違えずにやり切る力がないと始まりません。家庭では、毎日15分、学年相当の文章を声に出して読み、読んだ内容を一言で言わせる習慣をつけてください。算数は、四則の筆算と小数・分数の計算を、速さより正確さを優先して固めます。社会と理科は、教科書に出てくる表やグラフを、見出しと単位から読む練習を始めます。「このグラフは何を、何の単位で表しているか」を言わせるだけで十分です。この年に、学校のテストや提出物を丁寧に仕上げる姿勢も作っておきます。報告書の対象は5年と6年ですが、姿勢は4年のうちに決まります。
小5は、検査の形に近づける年です。まず報告書です。5年の評定が、そのまま総合成績の一部になります。9教科すべてが同じ配点で、国語も音楽も体育も、評定3が20点、2が10点です。主要教科だけでなく、実技教科の提出物や授業の取り組みも同じ重さで見られることを、お子さま本人が知っているかどうかで、1年の過ごし方が変わります。次に適性検査Ⅰの準備です。5年の後半から、新聞や本の一節を読んで、要点を100字でまとめる練習を週1回入れます。400字の記述は、100字の要約を積み上げた先にあります。適性検査Ⅱの準備は、算数の文章題を「式を書いて、言葉で理由を添える」形で解く習慣と、社会・理科の資料問題を「資料のどこを見てそう考えたか」を書き添える習慣です。答えだけ合っていても、適性検査では点になりにくい書き方があります。
小6は、過去問と時間配分の年です。学校の公式サイトには、令和6年度から令和8年度までの適性検査ⅠとⅡの検査問題、解答用紙、解答例、出題の基本方針が公開されています。夏までは、時間を計らずに1問ずつ解き、解答例と自分の答えを見比べて、「何を書けば点になる答えになるか」を本人の言葉で説明させます。秋からは、45分を計って本番と同じ順で解きます。適性検査Ⅰは、文章を読む時間と400字以上を書く時間の配分を決めるのが要点です。読むのに15分かけたら、残り30分で小問2つと作文を仕上げる、というように、自分の配分を決めて固定します。適性検査Ⅱは大問3問を45分で解くので、1問15分を超えたら次へ移る判断が要ります。解けない問いに時間を注ぐより、解ける小問を確実に取るほうが、500点の中では利きます。
6年の評定も報告書に入りますから、過去問に集中する時期でも、学校の授業と提出物を手放さないでください。検査日は2月3日です。1月後半からは、起床の時間を午前8時30分の集合に合わせて整え、朝の45分で頭が動く状態を作ります。11月から12月は、学校の出願説明会に出て、出願サイトの入力と書類の郵送の手順を保護者が把握しておく時期です。入力期間と書類の提出期間が違うこと、報告書は小学校が作成することを、早めに確かめてください。
併願の考え方
都立の中等教育学校と都立の中学校を志願する場合、令和9年度の実施要綱では「1校に限り出願することができる」と定められています。千代田区立九段中等教育学校への出願もできません。つまり、立川国際を一般枠で受けると決めた時点で、都立の他の中等教育学校は選べません。2027年2月3日(水)の検査日は、都立の中等教育学校の一般枠に共通の日程です。

図3のように、立川国際の日程は、2026年12月17日の出願サイトの入力開始から、2027年1月8日から18日の書類提出、1月25日の海外帰国・在京外国人生徒枠の検査、2月3日の一般枠の検査、2月9日の発表、2月10日正午までの入学手続という並びです。私立の学校との組み合わせを考えるときは、この並びに私立の試験日を重ねて、2月3日の前後の体力と、2月9日の発表までの間に手続の期限が来る学校があるかを確かめます。2月3日の午前11時に検査が終わることは、同じ日の午後の使い方を考える材料になります。
海外帰国・在京外国人生徒枠の受検資格があるお子さまは、同じ学校の一般枠との併願ができます。ただし、海外帰国・在京外国人生徒枠の合格者となった者は一般枠を受検できません。併願する場合は、一般枠はインターネットで出願し、海外帰国・在京外国人生徒枠の出願期間中にそれぞれの書類を持参してまとめて提出します。報告書と応募資格審査の書類は1通でよいものの、その他の書類と入学考査料は募集区分ごとに必要です。1月29日の発表で結果が出ると、2月3日の過ごし方が変わります。
検査の当日に学校感染症にかかった場合の追検査は、出願が2月4日・5日、検査が2月12日、発表が2月16日です。追検査の日程を知っていれば、2月上旬に体調を崩したときに、慌てずに小学校と学校に連絡できます。
説明会と学費で確かめること
学校の公式サイトには、令和8年度の学校見学・説明会の年間日程が載っています。2026年10月31日(土)の学校説明会は終了し、残っているのは2026年12月5日(土)の出願説明会で、オンデマンド配信を含み、予約の開始は11月13日に変更されています。授業公開は2027年2月13日(土)の1限から4限まで、事前予約なしで見学できます。受付は生徒昇降口前で、入校は午前8時35分から、上履きと下足袋が要ります。説明会と体験授業はすべて中等教育学校の校舎で行われ、附属小学校では実施されません。6年生の授業や、生徒対象の講演会は非公開です。
説明会で確かめたい質問は、次のとおりです。適性検査Ⅰの独自問題は、来年度も大問1問・小問3問の構成か。400字以上460字以内の作文の採点で、何を重く見るか。報告書の点数化で、9教科の扱いに違いはないか。5年生まで理系と文系に分けないことで、6年生の進路の選択はどう進むか。英語の授業時数は学年ごとに何時間か。海外研修旅行と英語合宿は何年生で、費用はどの程度か。前期課程の発展的な学習は、どの教科でどのように行われるか。
学費は、学校が公表している「必要経費のめやす」(令和5年度版)で確かめます。前期課程の3年間は義務教育のため、入学料と授業料はかからず、教科書も無償です。かかるのは、制服や体育着などの入学前の費用、給食費(1食380円で年間160回の計算)、教材費や行事費や宿泊行事の積立てを含む学年積立金、任意加入のPTA会費などです。学年積立金には、2年の英語合宿や3年の国内研修旅行の費用が含まれています。後期課程では入学料5,650円と年額118,800円の授業料がかかりますが、就学支援金の対象の世帯では授業料に充当されます。後期課程の学年積立金には、5年の海外研修旅行の費用が含まれます。金額は年度で変わりますから、最新の額は学校に確かめてください。
個別指導で確かめること
適性検査Ⅰの400字が書けない理由は、書く力より前に、文章を正確に読めていないことにある場合が多く、小4の読解からさかのぼって確かめます。適性検査Ⅱで点が伸びないお子さまは、算数の計算の正確さと、資料の単位の読み落としのどちらが原因かを、答案の書き方から切り分けます。
まとめ
適性検査Ⅱ500点、適性検査Ⅰ250点、報告書250点という配点を紙に書いて、お子さまと一緒に眺めるところから、立川国際の受験は始まります。
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