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共通テストのリスニングの読み上げ回数—2回読みと1回読みの大問の分かれ目と、1回で聞く練習|武蔵野個別指導塾

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令和9年度の受験案内で2回流れるのは第1問と第2問だけ。令和8年度は1回読みの大問が100点中60点でした。高2の冬から、2回目を待たずに1回目で答えを決める聞き方へ移る順番を、高3の秋まで4段で組みます。

共通テストの英語リスニングで音声が2回流れるのは、令和9年度の受験案内では第1問と第2問の二つだけで、第3問から後ろの四つの大問は1回しか流れません。令和8年度の本試験の配点で数えると、2回読みの大問は100点のうち40点ぶん、1回読みの大問は60点ぶんでした。いまの高2が受ける令和10年度試験も、問題作成方針には1回読みと2回読みの両方を入れると書かれていますが、大問ごとの読み上げ回数を載せる令和10年度の受験案内はまだ出ていません。だから高2の冬のうちに、2回目を待つ聞き方から、1回目で答えを決める聞き方へ練習を移します。

回数がどの文書のどこに書かれ、何点ぶんに当たるのかを、年度と文書の名前をそろえて並べます。

確かめること 書かれている中身 年度と文書
回数の方針 1回読みと2回読みの両方を含む構成で行う 令和9年度・令和10年度の問題作成方針
大問ごとの回数 2回は第1問・第2問、1回は第3問〜第6問 令和9年度の受験案内(リスニングの頁)
当日の表示 表紙の注意事項に回数の表、各大問の見出しにも回数 令和6〜8年度の本試験の問題冊子
2回読みの配点 第1問28点と第2問12点で計40点 令和8年度の本試験の正解
1回読みの配点 第3問18点・第4問12点・第5問16点・第6問14点で計60点 令和8年度の本試験の正解

よくあるのは、高2の冬、センターのサイトからダウンロードした過去問の音声を机で流していて、第3問で手が止まるという場面です。第2問までは「もう一回聞けばわかる」と2回目を待つ聞き方で進み、第3問の最初の対話が1回で終わっても2回目を待っているうちに、次の問いの英語が流れ出します。四つの選択肢を前に、鉛筆はもう動きません。音声はこちらの迷いを待ってくれません。止まった手の原因は、聞く力より先に、どの大問から1回になるかを知らないまま座ったことにあります。

読み上げ回数は、問題作成方針と受験案内と問題冊子の三か所に書いてある

いちばん上の決まりは問題作成方針です。令和9年度試験の問題作成方針は、英語のリスニングの音声に多様な話者による現代の標準的な英語を使うとしたうえで、読み上げ回数は「1回読みと2回読みの両方の問題を含む構成」で行うと定めています。令和10年度試験の問題作成方針も、年度の字のほかは同じ中身です。ただし、ここで決まっているのは両方を含むということまでで、どの大問を何回流すかは書かれていません。

大問ごとの回数を書いているのは受験案内です。令和9年度の受験案内のリスニングの頁には、流す回数の表があり、第1問と第2問が2回、第3問・第4問・第5問・第6問が1回と並んでいます。センターのQ&Aにも、どの問題が2回でどの問題が1回かを前もって知ることができるか、という問いがあり、答えは受験案内の頁を示しています。回数は当日の運ではなく、出願の前から読める決まりです。

試験の当日も回数は目に入ります。令和6年度・令和7年度・令和8年度の本試験の問題冊子は、3年とも表紙の注意事項に同じ回数の表を載せ、各大問の見出しの横にも何回流れるかを書いていました。令和8年度のスクリプトで見ると、問題音声は始まってすぐに2回の問題と1回の問題があることを告げ、第2問が終わったところで、第3問から後は1回だと言い直してから次へ進みます。同じ冒頭で、選択肢は音声で読まれず、すべて問題冊子に印刷されていることも伝えています。

図1 令和8年度本試験のリスニングの配点を、2回読みと1回読みの大問に分けた帯

図1のように、令和8年度の本試験では、2回読みの第1問が28点、第2問が12点で、合わせて40点でした。1回読みは第3問18点、第4問12点、第5問16点、第6問14点で、計60点になります。解答番号で数えると、37個のうち2回読みは問1から問11までの11個で、残りの26個は1回の音声で答えます。令和7年度の本試験も大問ごとの配点は同じ並びで、旧課程の最後だった令和6年度は、2回読みの大問が計41点でした。配点の並びは年度で動くので、令和8年度の数を来年の決まりとして覚える意味はありません。押さえておきたいのは、100点の半分を超える点が、1回しか流れない音声で決まってきたという形のほうです。

音声が流れない時間にも決まった役目があります。令和9年度の受験案内は、問題音声には問題文を読むためや解答をするために音声が流れない時間がある、と書いています。令和8年度の問題冊子では、第4問から第6問の指示文に、状況や問い、図表を読む時間が与えられた後で音声が流れるとあり、第4問Bと第6問Bには、表にメモを取ってよいと書かれていました。読む時間がはっきり書かれていたのは、どれも1回読みの大問です。また、2回読みの第2問では対話の後に問いも英語で読まれ、1回読みの第3問では問いの英文が冊子に印刷されている、という違いもありました。

リスニングは60分の試験ですが、解答に使うのはそのうちの30分で、その前に機器の準備と音量の確かめをします。解答は設問ごとに解答用紙へマークし、問題冊子に書いておいて最後にまとめて写す時間は用意されていない、と令和8年度の問題冊子の裏表紙の注意事項にあります。聞き終えた設問から順に答えを決めていく流れが、試験の作りに最初から組み込まれているのです。

受ける年度の回数と、自分の点がどちらの側で落ちているかを確かめる

最初に、自分が何年度の試験を受けるのかをはっきりさせます。手元に令和9年度の受験案内がある高3と既卒生は、2027年1月の16日(土)・17日(日)の2日間が本試験で、リスニングは1日目の最後の試験です。この学年には、受験案内のリスニングの頁にもう答えが出ています。一方、いまの高2が受ける令和10年度試験は、2028年1月の15日(土)と16日(日)が本試験で、センターが公表しているのは試験の日付と、出題方法・問題作成方針だけです。問題作成方針の読み上げ回数の文は令和9年度と同じですが、大問ごとの表が載る受験案内はまだありません。いまの高1が受ける令和11年度試験については、公式の発表がまだ何も出ていません。

高2が今できることは、3年続いた形で練習を組むことです。令和6〜8年度の本試験は、どれも第1問・第2問が2回で、第3問から第6問が1回でした。その形を前提に練習を始め、令和10年度の受験案内が公表されたら、最初にリスニングの頁の回数の表を開いて、令和9年度と同じかどうかを見ます。違っていたら、その週のうちに練習の割り振りを組み直します。決まっていないことを決まったように覚えるより、どこを見れば決まりがわかるかを先に知っておくほうが、ずっと崩れにくい準備になります。

次に見るのは自分の答案です。センターが公表している令和8年度の本試験の正解には、解答番号ごとの配点が載っています。過去問を解いたら、合計点だけを書かずに、2回読みの側と1回読みの側に点を分けて書き出します。令和6〜8年度の本試験はどれも、問1〜問11が2回読みで、問12から後ろが1回読みでした。正解の表には印の付いた解答番号の組があり、組の全部が合っていたときだけ点になります。令和8年度では第4問Aの問18〜21と、第5問の中の2組がそうでした。点を分けるときは、この組を一つの問いとして数えます。

たとえば、ある年度の過去問で、2回読みの大問が40点中32点、1回読みの大問が60点中33点だったとします。合計は65点ですが、得点率で並べると80%と55%で、落とした35点のうち27点は1回読みの側にあります。こう分けておけば、次の1か月に何を練習するかは迷いません。反対に、1回読みの得点率のほうが高い人は、2回あるからと第1問の短い英文を気楽に聞き流していないかを疑います。

もう一つ、2回読みの大問では、答えを決めたその場で、問題冊子の選択肢の横に小さく「1」か「2」と書いておきます。1回目の音声で決めたのか、2回目まで待って決めたのかの記録です。令和8年度の問題冊子の裏表紙にも、余白は使ってよいとありました。採点の後で「1」の印が付いた問いの正答を数えれば、2回目が来ない大問に自分がどれだけ耐えられるか、その見当がつきます。

共通テストの英語リスニングのやり方を、回数に合わせて組み替える

練習の材料は、センターのサイトにそろっています。過去3年分の試験問題の頁には、令和6〜8年度の本試験のリスニングの問題冊子、問題音声、スクリプトが載っていて、令和8年度は追・再試験の問題冊子と音声とスクリプトもあります。共通テストの英語リスニングの音声を、本番と同じ冊子と組み合わせて使えるということです。この材料で、図2のように4段に分けて聞き方を切り替えます。下の帯のとおり、第3問から第6問を1回で解く練習は、高2の冬から始めて高3の秋まで続けます。

図2 高1から高3の秋まで、2回で聞く練習から30分を通す練習へ切り替える4段

1段目は高1から高2の秋で、第1問と第2問の形を2回聞いて答えます。この時期は、短い英文の音を聞き分ける耳を作るのが目的なので、2回聞くこと自体は悪くありません。ただし聞く前に、印刷された四つの選択肢を見比べ、違っている所に目を置いてから再生します。令和8年度の第1問Bは絵を選ぶ問題で、第2問は対話の場面が日本語で書かれていました。答えた後でスクリプトを開き、聞き取れなかった語に線を引いて、もう一度だけ通して聞きます。

2段目は高2の冬です。2回読みの大問でも、1回目が終わった時点で答えを決め、選択肢の横に「1」と書きます。2回目は、決めた答えを確かめるためだけに聞きます。同時に、第3問を本番どおり1回で解き始めます。令和8年度の第3問は、対話の場面が日本語で、問いの英文が冊子に印刷されていたので、音声が始まる前や問いの間の音の無い時間に問いを読み、聞き取るべき一点を決めておくことができます。問いを読まずに音声を待つ癖は、この段で抜いておきます。

3段目は高3の春から夏で、第4問から第6問を1回で解きます。指示文に読む時間が書かれている大問では、その時間のうちに図表や条件を読み、どの数や言葉が聞こえたら答えが決まるのかに線を引きます。メモを取ってよい表がある大問では、表の欄を先に埋める順番を決めておきます。家で練習するときも一時停止はしません。保護者の方に再生だけを任せると、お子さまが自分で止められなくなり、本番に近い緊張が作れます。

4段目は高3の秋で、1回につき1年分を、問題冊子を開くところから問題音声の最後まで、30分通しで解きます。順番は令和6年度、令和7年度、令和8年度の本試験、最後に令和8年度の追・再試験です。通しの間はスクリプトを見ず、終わってから正解の表で2回読みと1回読みの点を分け、「1」の印の正答数と一緒に記録表へ書きます。表の列は、年度、2回読みの点、1回読みの点、「1」で合った数の四つで足ります。

どの段でも守るのは三つです。答える前に巻き戻さないこと、スクリプトは答えを決めてから読むこと、読んだ後にもう一度だけ通して聞くこと。本番の音声は止まらず、戻りもしません。家の練習でだけ戻せる聞き方を続けると、その分だけ1回読みの60点ぶんの大問が遠くなります。

「全部2回」「1回は長い話だけ」という回数の思い込みを、決まりに照らす

図3 リスニングの読み上げ回数についての思い込みを、決まりに照らした○×

図3に、読み上げ回数のまわりでよく聞く思い込みを並べました。一つ目は、全部2回流れるというものです。令和9年度の受験案内でも、令和6〜8年度の問題冊子でも、2回流れるのは第1問と第2問だけでした。令和8年度は37個の解答番号のうち26個が1回の音声で答える問いで、2回のほうが少数です。

二つ目は、1回読みは最後の長い話だけ、という思い込みです。1回になるのは第3問からで、令和8年度の第3問は短い対話を聞く6問、18点でした。講義を聞く第5問のような長い大問だけを1回だと思って構えていると、場面説明を読んでいるうちに短い対話が終わってしまいます。

三つ目は、選択肢も読み上げられる、という思い込みです。令和8年度の問題音声は冒頭で、選択肢は音声ではなく問題冊子に印刷されていると告げていました。耳だけでなく、目で読む量があるということです。選択肢を読む速さも、1回読みの得点に直に響きます。

四つ目は、音の無い時間は故障だ、というものです。令和9年度の受験案内のとおり、問題音声には音の無い間が置かれていて、その間に冊子の問題文を読み、答えを選びます。表紙の注意事項も、作動中ランプが光っていれば故障ではないと書いています。黙ってしまった音声に慌てて手を止めるより、音の無い間を次の問いの英文を読む時間として使うほうが、1回読みの大問では点につながります。

反対に、図3で○にしたのは、回数は表紙に書かれる、という一行です。令和6〜8年度の本試験の問題冊子は、3年とも表紙と各大問の見出しに回数を書いていました。令和10年度の大問ごとの回数はまだ公表されていませんが、受験案内が出れば前もって確かめられ、これまでの3年と同じ作りなら、当日も表紙でもう一度見られます。

確かめる先と聞き方

読み上げ回数は、受ける年度によって開く文書が違います。高3・既卒生と高2で見る頁を分け、次の順に当たってください。

  1. 令和9年度の受験案内(高3・既卒生)。リスニングの頁の流す回数の表で、2回の大問と1回の大問の番号を見ます。
  2. 令和10年度の受験案内(高2)。公表されたら最初にリスニングの頁を開き、回数の表が令和9年度と同じかを見ます。違っていれば、練習の4段の割り振りを組み直します。
  3. 令和10年度の問題作成方針(高2・公表済み)。英語の項に、1回読みと2回読みの両方を含むという文が残っているかを見ます。
  4. センターの過去3年分の試験問題の頁。令和6〜8年度の本試験の問題冊子・問題音声・スクリプトと、令和8年度の追・再試験の同じ三つを手に入れ、表紙の回数の表と、各大問の指示文の読む時間の書き方を見ます。
  5. 令和8年度の本試験の正解(英語リスニング)。解答番号ごとの配点と、組の全部が合ったときだけ点になる印を見て、自分の点を2回読みの側と1回読みの側に分けます。
  6. 高校の英語の先生。授業や課題のリスニングを、1回だけ流す形でも出してもらえるかを聞き、家で使う音源の流し方も相談します。

個別指導で確かめること

武蔵境の教室では、過去問の正解の表の配点で、2回読みの側と1回読みの側に分けて付けた得点の記録と、問題冊子の選択肢の横に残った「1」「2」の印を、生徒と一緒に見ます。1回読みの失点が第3問の短い対話に寄っているのか、第5問の講義に寄っているのかで、読む時間の使い方の直し方が変わるからです。そのうえで、次の週に聞き直す年度と大問を一つに決めます。

まとめ

読み上げ回数は、当日にはじめて知らされるものではなく、受験案内と問題冊子の表紙に先に書かれている決まりです。令和8年度に2回目の音声が来たのは、100点のうち40点ぶんの大問だけでした。高2の冬、第3問の前で止まった鉛筆は、残りの60点を1回で聞く耳を作り始めるための、早めに鳴った合図です。

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