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共通テストのリスニングのイヤホンとICプレーヤー—持ち込みの可否、操作の順番、音が止まったとき|武蔵野個別指導塾

申請が通っていない自分のイヤホンは、耳に入れているだけで不正行為。電源・確認・再生を長押しする順番、静かな区間と故障の見分け方、音が止まったら黙って手を挙げる理由を、令和9年度の受験案内の行と突き合わせています。
共通テストのリスニングは、試験室で配られる IC プレーヤーとイヤホンで受けます。自分のイヤホンは、受験上の配慮で認められた場合を除いて持ってきても使えず、試験時間中に耳へ入れていれば、音が出ていなくても使ったとみなされて不正行為になります。ボタンの操作は、「電源」「確認」「再生」の三つを番号の順に、ランプが光るまで押し続けることに尽きます。音が出ない、途中で止まったと感じたら、声を出さずに手を高く挙げてください。試験が終わってから言い出しても、やり直しの機会は用意されていません。
いまの高3と既卒生が2027年1月16日(土)の夕方に向き合う機器の決まりを、令和9年度の受験案内から五つ拾うと、こうなります。
| 気になること | 令和9年度の決まり | 受験案内の場所 |
|---|---|---|
| 使う機器 | 試験室で配る IC プレーヤー・イヤホン・音声メモリー。音は左右とも同じモノラル | A5 リスニング |
| 自分のイヤホン | 配慮で認められた人のほかは使えない。耳に入れていれば使用とみなされ、不正行為 | D1 主な注意事項 |
| ボタンの順 | 電源、確認、再生。どれもランプが光るまで長押し。一時停止・早送り・巻き戻しは無い | A5 操作の注意点 |
| 音が出ない・止まった | 黙って手を高く挙げる。終わってからの申し出は再開テストの対象外 | A5 事故等と再開テスト |
| ヘッドホン | イヤホンが耳に合わない人への貸与は出願時の申請(イヤホン不適合措置)。当日の申し出には応じない | A5・B3 |
よくあるのは、本番の前の晩、布団に入ってから「ボタンを押したのに音が出なかったらどうしよう」と考え始め、天井を見たまま眠れなくなった高3という場面です。過去問の音声はスマートフォンで何十回も聞いてきたのに、あの小さな機械には一度も触れていない。押し方を間違えたら30分の音声がまるごと消えるのではないか。自分の耳にだけ何も届かなかったら、静まり返った試験室で誰に伝えればいいのか。不安の中身を一つずつほどくと、どれも受験案内に答えの行がある問いです。
配られる機器と三つのボタン—令和9年度の受験案内の決まり
令和9年度の受験案内では、共通テストの英語のリスニングは1日目の最後、17時20分から18時20分までの60分です。このうち解答にあてるのは30分で、残りは、問題冊子と解答用紙を配って受験番号などを書き、IC プレーヤーを準備して音量を合わせるための時間です。機器と答案を集めるのは、18時20分に試験が終わってからです。配られるのは IC プレーヤー本体、イヤホン、音声メモリーの三点で、音声は左右の耳に同じ中身がモノラルで届きます。
操作には二つの段があります。一つ目は、配られた直後に自分で進める準備です。差してあるイヤホンを念のため奥まで押し込み直してコードどめをほどき、保護カバーを開けて音声メモリーを突き当たるまで差し込み、カバーの真ん中を押して閉じます。二つ目は、監督者の指示を一つずつ待つ段です。裏側の絶縁シートを引き抜き、電源ボタンを押し、確認ボタンで音量を合わせ、「解答はじめ」の声の後に再生ボタンを押します。指示より先に手を進めてはいけないと、受験案内ははっきり書いています。
図1のように、三つのボタンは番号の順にしか働きません。電源ボタンは電源ランプが緑に光るまで、確認ボタンと再生ボタンは作動中ランプが赤く光るまで、指を離さずに押し続けます。軽くひと押ししただけでは反応しない作りで、違うボタンを押しても動かない仕組みだとセンターの Q&A は説明しています。確認音声を聞き終えないうちに再生ボタンを押しても、問題音声は始まりません。

確認音声は約2分で、試験の問題ではありません。この間にイヤホンを両耳に着け、音量つまみを回して聞きやすい大きさを決めます。確認が終わると音声の指示でいったんイヤホンを外し、「解答はじめ」の後にもう一度着けて再生ボタンを押します。スライドカバーという小さな覆いは、受験者が自分で、確認の前には再生ボタンの上へ、再生の前には確認ボタンの上へ動かします。いま押さないボタンをふさいでおく仕掛けです。
再生ボタンを押した後は、試験の終わりまで音声がひとりでに進みます。IC プレーヤーには一時停止も早送りも巻き戻しも無く、ボタンを押した後に音声メモリーを抜くと、二度と再生できません。カバーを閉じたら開けない、とだけ覚えておけば足ります。解答は設問ごとに解答用紙へ塗り、問題冊子に書きためて最後にまとめて塗る時間はありません。試験が終わると機器の三点は回収され、試験室から持ち出すと不正行為となることがあります。問題冊子のほうは持ち帰ります。
音の鳴らない区間にも決まりがあります。問題音声には、問いを読む時間と答えを塗る時間として、音の止まる区間がはじめから組み込まれています。第1問と第2問は2回、第3問から第6問は1回流れる構成で、問いと問いのあいだに静けさが来るのは機械の故障ではなく、試験の設計です。
受験票と出願の記録で、自分の扱いを確かめる
機器の決まりは全員に同じですが、ヘッドホンを借りるか、補聴器を着けて受けられるかは、出願のときに何を申請したかで一人ずつ違います。自分の扱いは、記憶ではなく紙と画面で確かめます。
最初に見るのは受験票です。令和9年度の受験票は郵送されず、2026年12月4日(金)10時からマイページで各自が取り出して印刷します。出願のときにイヤホン不適合措置を申請していれば、受験票に「ヘッドホン貸与」と表示されます。申請書の中身に不備があって否認され、2026年10月16日(金)までに登録し直さなかった場合は、「申請なし」で登録された扱いになると受験案内は書いています。申請したつもりなのに表示が無ければ、それは当日の試験室で気づく話ではなく、12月のうちに問い合わせる話です。
次に、耳の形のことです。イヤホンが耳に合わない人がヘッドホンを借りるには、出願の時点で申請しておく決まりでした。センターの Q&A によれば、申請できたのは出願内容の登録と確認・訂正の期間までで、令和9年度は2026年10月16日(金)に締め切られています。申請していない人が当日「耳に入らない」と申し出ても、ヘッドホンは貸してもらえません。その場合はイヤホンを手で押さえて受けることになり、片耳だけで受けることは認められていません。
例外は、出願の後に起きたけがや病気です。交通事故、けが、発病、症状の悪化などで出願の後にイヤホンを着けられなくなった人は、「出願後の不慮の事故等による受験上の配慮」として、ヘッドホンの貸与を申し込めます。認めるかどうかはセンターが審査して決めます。令和9年度の受付は2026年12月10日(木)から2027年1月12日(火)17時までです。理由が出願より前からあったものは対象にならず、試験の直前に申し込むと、受験票に出ている試験場の設備の都合で希望どおりにならないことがある、とも書かれています。
補聴器も同じ線の上にあります。ふだん補聴器を使っている人でも、試験時間中に使うには受験上の配慮の申請が要ります。センターの Q&A によれば、難聴の人への配慮には、補聴器を着けたままイヤホンを使う方法や、自分のイヤホンやヘッドホンを持参して使う方法なども並んでいます。令和8年度の受験上の注意では、配慮を申請した人に「受験上の配慮事項決定通知書」を別に送り、配慮の中身に合わせた受験上の注意も用意すると書かれていました。配慮を受ける人にとっては、手元に届いたその紙が当日の決まりです。
最後に、自分の練習の仕方を点検します。ふだんスピーカーやスマートフォンのアプリで過去問を聞いているなら、本番との違いは三つあります。途中で止められないこと、聞き逃しても戻せないこと、両耳にイヤホンを着けたまま30分を通すこと。過去問の得点表の横に「止めずに通した回か」の印を付けると、自分の点がどちらの条件で出た点なのかがわかります。
いまの高2が受ける令和10年度試験は、2028年1月15日(土)・16日(日)の日付と出題の方法までが公表されていて、受験案内はまだ出ていません。ヘッドホンを借りる申請の時期や機器の扱いは、令和10年度の受験案内が出たときに、イヤホンが装着できない場合を扱う欄を読み直してください。
1月16日の夕方までに、機器に手を慣らしておく手順
不安は、手がやり方を知らないところから生まれます。本番までに手順を一度ずつ体に通しておけば、前の晩に考えることはほとんど残りません。
- 操作ガイドで三つのボタンを押す。センターのサイトの「英語リスニングについて」にある IC プレーヤー操作ガイドは、パソコンのブラウザで動き、ボタンの長押しの仕方、操作上の注意、リスニングの流れを一続きで体験できます。ここで流れる音声はサンプルで、本番の問題とは別物です。「電源、確認、再生」と声に出しながら3回通すと、順番を思い出す手間が消えます。
- 実物に触れられるかを高校の先生に聞く。センターの Q&A によると、IC プレーヤーとイヤホンは在学する高校に送られています。高校で触れないときは、共通テストを利用する大学の入試担当の窓口に前もって電話を入れ、確かめに行く道もあると書かれています。耳に合うかどうかは写真では決められません。耳に入れたまま少し長めに座り、痛みやずれが出ないかを見ておきます。
- 令和8年度の本試験の音声を、イヤホンで、止めずに通す。センターのサイトには令和8年度の本試験と追・再試験の問題音声があり、同じ年度の問題の頁で問題冊子とスクリプトも手に入ります。止めない、戻さない、終わるまで席を立たない。この三つを守った回だけを本番の形の記録として残します。同じ「英語リスニングについて」の頁には、貸し出し用の機器で使う確認音声(音量調整用)も載っています。最初にこれを流し、2分のうちに音量を一度で決める練習をしておくと、本番の確認音声の時間が落ち着いて過ぎます。
- マークを設問ごとに移す癖をつける。本番では、書きためた答えをまとめて塗る時間がありません。練習でも、設問が一つ終わるたびに解答用紙へ塗り、問題冊子にだけ丸を付けたまま次へ進まないようにします。
- 前の晩は、機器の心配を「手を挙げる」の一つにまとめる。音が出ない、途中で止まった、ページが抜けている。どれも動きは同じで、黙って手を高く挙げ、監督者から手渡される所定の用紙に筆談で書きます。声を出さずに伝える道具がはじめから用意されているので、伝える言葉を考えておく必要はありません。監督者の指示で試験が中断されると、申し出の中身と止まったときに解いていた番号が確かめられます。そのうえで試験の終わりに、別の IC プレーヤーを使って止まった設問から続きを解く「再開テスト」を受けます。
- 当日は、リーディングの後の休み時間に電源を切る。16時40分にリーディングが終わった後の休み時間に、スマートフォンや時計のアラームを解除して電源を切り、かばんにしまいます。リスニングは17時20分の試験開始までに試験室へ入っていないと受けられず、ほかの科目にある「開始から20分以内の遅刻なら受けられる」扱いがありません。リスニングの入室の締め切りは、令和9年度の受験案内のリスニングの進行の頁にもう17時15分と載っていて、令和8年度の受験上の注意の時刻もこれと同じでした。
試験の最中に「音が聞こえない」と感じたときの動きは、図2のように二つに分かれます。まず、作動中ランプを見ます。赤く光っていれば、問いを読む時間や答えを塗る時間として音の止まる区間と考えてよく、令和8年度の受験上の注意も、音が流れていなくてもランプが光っていれば故障ではないと書いていました。ボタンを押したばかりでランプが光らないなら、光るまで指を離さずに押し続けます。それでも光らない、あるいは解いている途中でランプが消えたなら、手を挙げます。図2の「挙手」は、黙って手を高く挙げることです。

ただし、話の途中で声が切れた、音がとぎれとぎれになったという止まり方は、区間の静けさとは違います。受験案内は「音声が途中で停止するなど聞き取れなくなった場合」も手を挙げる場合に入れていて、ためらわずに、と書き添えています。図2の下の段は、その場合です。
「自分のイヤホンのほうが聞きやすい」—三つの思い込みと決まり
一つ目は、「使い慣れたイヤホンを持っていけば聞きやすい」という思い込みです。試験時間中に耳に入れてよいのは、配られたイヤホンと、受験上の配慮で認められた物に限られます。認められていない自分のイヤホンを耳に入れていれば、音が出ていなくても使っているとみなされ、不正行為になります。自分のイヤホンを持参したなら、電源を切ってかばんの中へ。身に付けたまま、手に持ったままでも不正行為となることがあります。耳栓も、監督者の声が聞こえなくなるおそれがあるので使えません。図3は、何も申請していない人にとって試験時間中に耳に着けてよい物を○、そうでない物を×で並べ、申請が通れば使える物にその旨を添えたものです。自分のイヤホン、ヘッドホン、補聴器は、受験票と出願の記録を扱った節で触れた申請が認められた人だけが使えます。

二つ目は、「音が止まっても、終わってから言えば何とかなる」という思い込みです。試験が終わった後の申し出には、再開テストという救済がありません。手を挙げられるのは、その場だけです。終わってから「実は途中から聞こえなかった」と伝えても、点は戻りません。だからこそ受験案内は、ためらわずに、と書いています。
三つ目は、「隣の人のせきやくしゃみで聞き逃したら、やり直せる」という思い込みです。監督者の足音、空調や車や風雨の音、周りの人のせきやくしゃみ、時計の短い鳴動、ほかの人のイヤホンからの音漏れなどは、日常的な生活騒音として扱われ、申し出ても再開テストの対象になりません。センターの Q&A は、騒音があっても監督者から中断の指示が無い限り、解答を続けるよう求めています。逆に、近くの人の体調不良で監督者が周りの受験者に中断を指示したときは、指示された人は再開テストを受けられるので、終わりまで静かに待ちます。聞き逃した一問にこだわらず次の問いの音に耳を戻すのが、決まりに沿った動きです。
確かめる先と聞き方
イヤホンと IC プレーヤーをめぐる不安は、読む場所と聞く相手が決まれば、本番の前の週までにほとんど片づきます。
- 受験票(2026年12月4日(金)10時から取得)で見ること。備考欄に「ヘッドホン貸与」の表示があるか。申請したのに無い、申請していないのにある、どちらも問い合わせる。
- 12月上旬にセンターのサイトに出る令和9年度の受験上の注意で見ること。リスニングの入室を締め切る時刻、IC プレーヤーの準備の図、音の流れない区間の説明。
- センターのサイトの「英語リスニングについて」で見ること。IC プレーヤー操作ガイド、令和8年度の問題音声、確認音声(音量調整用)。
- 高校の先生に聞くこと。学校に届いた IC プレーヤーとイヤホンに本番の前に触れられるか。耳に合わないと感じたら、どこに相談すればよいか。
- センターの志願者問合せ専用電話(事業第1課)で聞くこと。出願の後のけがや病気でイヤホンを着けられなくなったとき、「出願後の不慮の事故等による受験上の配慮」で何を出せばよいか。受付は2027年1月12日(火)17時まで。
- 受験上の配慮を申請した人は、届いた通知で見ること。補聴器やヘッドホンの扱いと、自分あての受験上の注意が別にあるか。
個別指導で確かめること
過去問のリスニングを、止めずに通した回と途中で止めた回に分けて得点を記録し、設問ごとにマークを移せているかを解答用紙の塗り跡で一緒に見ます。前の晩の不安が消えない人とは、三つのボタンの順番と、手を挙げた後に何が起きるかを、口で言えるところまで確かめます。高校で実物に触れられないまま12月を迎えた人とは、操作ガイドの画面を前に、配られてから「解答はじめ」までの手の動きを順になぞります。
まとめ
ランプが消えた、声が途中で切れた。そう気づいた瞬間に黙って腕を上げることさえ体が覚えていれば、30分の音声は、一度の故障で丸ごと失われるものではなくなります。前の晩に頭へ入れておくのは、三つのボタンの順番と、問いのあいだの静けさは故障ではないという一点です。あとは配られたイヤホンを両耳に着け、約2分の確認音声で音量を決めれば、準備は済んでいます。
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