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英検・漢検・数検はどれから受けるか—3つの検定の順番の決め方|武蔵野個別指導塾

漢検と数検は小学1年の程度から級があり、英検は5級でも中学初級の程度です。2027年1月から3月の3つの検定の日程と申込締切を一枚の暦に並べ、学年ごとに受ける順番を決める手順を示します。
先に答えを置きます。入口の級がいちばん低いのは漢検と数検で、どちらも小学1年の程度から級があります。英検は5級でも中学初級の程度なので、小学生は漢検か算数検定(数検の6級から11級)から始めるのが自然です。中学生以上は、入試や学校への提出で使う予定がある検定を先に置き、残りの2つは申込締切が近い順に並べます。2026年度に個人で受けられる残りの検定日は次の表のとおりです。
| 検定 | 級の数 | いちばん下の級の目安 | 2026年度に残る検定日(個人で受ける場合) |
|---|---|---|---|
| 英検 | 8(5級から1級) | 5級は中学初級程度 | 一次 2027年1月24日(日)・申込は12月14日(月)まで。二次は2月28日(日)か3月7日(日) |
| 漢検 | 12(10級から1級) | 10級は小学1年修了程度 | 2027年2月14日(日)・申込は12月4日(金)から1月10日(日) |
| 数検 | 13(11級から1級) | 11級は小学1年程度 | 2027年1月16日(土)、2月12日(金)と2月13日(土)、3月6日(土)。12月5日(土)は申込が締め切り済み |
よくあるのは、学校からもらってきた英検と漢検と数検の案内を3枚とも食卓に並べて、夕食のあとに家族で眺めている場面です。3枚とも「級」と「検定料」と「申込締切」が書いてあって、どれも大事そうに見えます。お子さまは「友だちは英検を受けるらしい」と言い、お父さんは「漢字が弱いから漢検だろう」と言い、お母さんは「算数のテストが下がっているから数検」と言う。3人の意見が3枚の紙にそのまま対応して、結局どれも申し込まないまま締切が過ぎる。これがいちばん多い失敗です。順番を決める物差しを先に持てば、3枚の紙は3分で並び替わります。
試験のかたちと範囲
3つの検定は「級」という言葉が同じなので似て見えますが、段の数も入口の高さも違います。図1のように学年の目安を横軸にして並べると、入口の位置の差がはっきりします。

英検は5級から1級までの8段階で、準2級と2級の間に準2級プラスがあります。5級の目安が中学初級程度、3級が中学卒業程度、準2級が高校中級程度、2級が高校卒業程度、準1級が大学中級程度、1級が大学上級程度です。入口が中学初級なので、小学生のうちに受けるなら中学の内容を先取りして学ぶことになります。3級以上には二次の面接があり、一次に通ったあとで別の日に話す力を測られます。
漢検は10級から1級までの12段階で、準2級と準1級があります。10級は小学1年修了程度で対象の漢字が80字、5級が小学6年修了程度で1,026字、3級が中学卒業程度で1,623字、2級が高校卒業・大学・一般程度で2,136字です。準1級は約3,000字、1級は約6,000字が対象で、この2つは公開会場でしか受けられません。学年の修了ごとに級が切られているので、学校の進度と級がほとんど一対一で対応します。
数検の正式名は実用数学技能検定で、公益財団法人 日本数学検定協会が行っています。1級から5級が数学検定、6級から11級が算数検定で、合わせて13段階です。その下に未就学児向けのかず・かたち検定があります。目安の学年は、1級が大学、準1級が高3、2級が高2、準2級が高1、3級が中3、6級が小6、11級が小1です。英検や漢検と違って、1級から5級は1次(計算技能)と2次(数理技能)の2つに分かれていて、同じ日に続けて受けます。合格基準は全問題の70%程度(1次)と60%程度(2次)で、6級から11級は全問題の70%程度です。
数検の出題の範囲は、その級の学年だけではありません。3級なら中学3年程度が30%、中学2年程度が30%、中学1年程度が30%、特有問題が10%という割合で、下の学年の内容が6割を占めます。4級は中学2年が30%、中学1年が30%、小学6年が30%、特有問題が10%です。つまり、数検の級を選ぶときは「今の学年」ではなく「2つ下の学年までが確かか」で決める必要があります。漢検が学年の修了ごとに積み上がるのに対して、数検は3学年分の束で出る。この違いが、あとで述べる順番の決め方に効いてきます。
検定料は数検の場合、個人で受けるとかず・かたち検定と9級から11級が2,700円、6級から8級が3,200円、4級と5級が4,300円、3級が4,900円、準2級が5,600円、2級が6,500円、準1級が7,300円、1級が8,500円です。英検と漢検の検定料は級と受け方で変わるので、それぞれの協会の公式サイトで申し込む前に確かめてください。
合格までの進め方
順番の決め方は3通りあり、どれを使うかは目的で決まります。
1つ目は「使う予定がある検定を先に」です。高校入試や大学入試で検定を提出する予定があるなら、その検定を先頭に置きます。どの検定の何級がどう扱われるかは学校ごとに違い、年度で変わることもあるので、志望校の募集要項か学校の窓口で確かめてから順番を固めます。提出の締切から逆算すると、受けられる回は1回か2回しか残らないことが多く、ここで迷う時間はありません。
2つ目は「今いちばん点が取れる検定を先に」です。初めて検定を受けるお子さまには、合格の体験そのものが次の検定への燃料になります。漢検は学年の修了ごとに級があるので、学校で習い終えた漢字がそのまま範囲になり、最初の1枚の合格証を取りやすい。数検も、学校の進度より1つか2つ下の級を選べば同じことが言えます。英検は入口が中学初級なので、小学生のうちは最後に回すのが順当です。
3つ目は「締切が近い順に」です。目的がはっきりしないまま3枚の案内を眺めているなら、申込締切の早い順に1つだけ申し込み、残りは次の回に回します。図2のように、2026年12月から2027年3月までの検定日と締切を一枚の暦に落とすと、何をいつまでに決めればよいかが見えます。

暦で見ると、締切の順は数検の1月16日の回が12月1日(火)、英検が12月14日(月)、漢検が1月10日(日)です。検定日の順は数検1月16日(土)、英検一次1月24日(日)、数検2月12日(金)と2月13日(土)、漢検2月14日(日)、数検3月6日(土)、英検二次3月7日(日)と続きます。数検の2月13日の回は申込の受付が12月7日(月)から1月8日(金)、3月6日の回は1月26日(火)が締切です。数検の準1級はこの中では2月13日しか受けられず、1級は2026年度の残りの回にはありません。
学年別に並べると、たとえば小学5年生なら、漢検の6級(小学5年修了程度)と算数検定の7級(小学5年程度)が同じ学年の目安で、英検はまだ先です。小数と分数の計算がテストで安定しているなら7級を先に、漢字の書き取りで点を落としているなら6級を先に置きます。中学2年生なら、英検4級(中学中級程度)、漢検4級(中学程度)、数検4級(中学2年程度)が同じ「4級」で揃いますが、数検の4級は中学1年と小学6年の内容が6割を占めるので、連立方程式と一次関数を習い終えた2学期の終わり以降に置くのが安全です。高校1年生なら、英検準2級(高校中級程度)、漢検準2級(高校程度)、数検準2級(高校1年程度)が並び、数学Ⅰと数学Aの履修が終わる学年末に数検を置くと範囲が揃います。
1日の量は、検定日から逆算して決めます。検定までの週数に、1週間に取れる日数と1日の分数を掛けた数が、使える時間の全部です。この数を先に出してから、英検なら単語と過去の形式の問題、漢検なら書き取り、数検なら計算の反復と文章題という中身を割り当てます。中身から考えると、やりたいことが時間を超えて、全部が中途半端になります。
例題で確かめる
順番と日程の決め方を、数で確かめます。3問とも手順と答えを置きますので、同じ手順で自分の暦に当てはめてください。
例題1。数検を2027年1月16日に、英検の一次を1月24日に、漢検を2月14日に受けるとき、検定と検定の間は何日ずつ空くか。 手順は、同じ月の中は日付の差をそのまま引き、月をまたぐときは前の月の残りの日数を足します。1月16日から1月24日は 24 − 16 = 8 日です。1月24日から2月14日は、1月の残りが 31 − 24 = 7 日、そこに2月の14日を足して 7 + 14 = 21 日です。答えは8日と21日。最初の間が8日しかないので、数検と英検を同じ回に重ねるなら、1月の前半は2つの検定の仕上げが同時に来ることを覚悟して計画を組みます。
例題2。数検の準2級を受けて1次だけ合格し、次の回で2次だけ受け直すとき、検定料の合計はいくらか。1次か2次の片方だけ合格した人が免除を申請すると、検定料が1,000円少なくなります。 手順は、1回目の検定料に、2回目の検定料から1,000円を引いた額を足します。準2級は5,600円なので、2回目は 5600 − 1000 = 4600 円、合計は 5600 + 4600 = 10200 円です。答えは10,200円。免除の申請には期限と手続きがあるので、結果が届いたら公式の案内で確かめてから次の回に申し込みます。
例題3。検定まで6週間あり、1週間に5日、1日に40分を使えるとき、使える時間は合計で何時間か。また、漢検のために300字の漢字を20日で覚えるなら、1日に何字か。 手順は、週数と日数と分数を掛けて分に直し、60で割って時間にします。6 × 5 × 40 = 1200 分、1200 ÷ 60 = 20 時間です。漢字は 300 ÷ 20 = 15 字です。答えは20時間と1日15字。20時間を3つの検定に分けると1つあたり7時間にも届かないので、この条件なら1回の検定日に2つまでに絞るのが現実的です。
3問に共通するのは、感覚で「間に合いそう」と言わずに、日数と金額と時間を一度だけ計算してから決めることです。計算は小学4年の範囲で済み、5分で終わります。その5分が、3枚の案内を眺めて迷う3週間を省きます。
まちがえやすいところ
1つ目は、級の名前で3つを揃えることです。「3級」という名前は3つの検定に共通ですが、図1で見たとおり英検3級と漢検3級は中学卒業程度で、数検3級は中学3年程度に加えて中学2年と中学1年の内容が6割を占めます。中学3年の春に3つの3級を同じ回に申し込むと、英検と漢検は範囲の途中で、数検は過去2学年の復習が要る。同じ名前でも中身の時期が違うので、級ではなく「学校でその範囲を習い終える月」で並べます。
2つ目は、締切が検定日の1か月以上前に来ることを見落とすことです。英検の一次は1月24日ですが申込は12月14日に閉まり、間は41日あります。漢検は2月14日の検定で申込が1月10日に閉まり、間は35日です。数検の1月16日の回は12月1日が締切で、間は46日です。検定日だけを暦に書くと、年が明けてから申し込もうとして全部に間に合わない。暦には検定日と締切の両方を書き、締切の日に印を付けます。
3つ目は、数検で片方だけ合格したときに、最初からやり直すものだと思い込むことです。1級から5級は1次と2次が別々に判定され、片方だけ合格した人は免除を申請して、もう片方だけを受け直せます。図3のように、3級を1回で合格すれば4,900円で済み、1次だけ合格して2回目に2次を受け直すと 4900 − 1000 = 3900 円が加わって合計8,800円です。2回目は受けなかった側の対策だけに時間を使えるので、免除は費用だけでなく勉強の量も減らします。申請の期限と方法は公式の案内で確かめてください。

確かめの問題
例題と同じ手順で、数を変えて3問解いてください。暦と電卓は使ってかまいません。
問1。漢検の申込受付は2026年12月4日から2027年1月10日までです。受付の初日から最終日まで、何日間あるか(初日を含めず、最終日までの差で答える)。
問2。数検の4級を受けて2次だけ合格し、次の回で1次だけを受け直すとき、検定料の合計はいくらか。免除を申請すると検定料は1,000円少なくなります。
問3。検定まで8週間あり、1週間に6日、1日に15分だけ使うとき、合計は何時間か。
答えと解説
問1の答えは37日です。12月4日から12月31日までが 31 − 4 = 27 日、そこに1月の10日を足して 27 + 10 = 37 日になります。受付の期間は5週間ほどあるように見えますが、検定日の2月14日から見れば締切は35日前です。受付が始まった週に申し込めば、迷う時間ごと手放せます。
問2の答えは7,600円です。4級は4,300円なので、2回目は 4300 − 1000 = 3300 円、合計は 4300 + 3300 = 7600 円です。2次だけ合格した人は、2回目は計算技能の1次だけを受けるので、残りの期間は計算の反復に絞れます。
問3の答えは12時間です。8 × 6 × 15 = 720 分、720 ÷ 60 = 12 時間になります。1日15分は短く見えますが、8週間続けると12時間になり、漢検の書き取りや数検の計算の反復には十分な量です。1日の長さより、途切れない日数の方が結果を決めます。
次に受ける級と入試での扱い
1つ合格したら、次は同じ検定の1つ上か、まだ受けていない検定の同じ学年の級か、どちらかです。合格証の点数を見て、合格基準を大きく上回っているなら上の級へ、ぎりぎりなら別の検定へ移って、同じ学年の範囲をもう一度固めます。入試での扱いは学校ごとに違い、提出の期限や対象の級も年度で変わるので、断定はせず志望校の募集要項で確かめます。個別指導では、数検の級を選ぶ前に2学年下の計算から確かめ、どの学年で手が止まるかを見てから級と検定日を決めます。
まとめ
漢検と数検は小学1年の程度から、英検は中学初級から始まり、数検の3〜5級は下の2学年の内容が6割を占めます。使う予定がある検定を先頭に、次に今いちばん点が取れる検定、迷うなら締切が近い順。3枚の案内は、締切の日付を書き込んだ順に並べ替えた瞬間、ただの紙から計画に変わります。
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