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小学5年生の漢字—193字の一覧と、同音の字の使い分け|武蔵野個別指導塾

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検と険と験、復と複。同じ音で入れ替わる字は、小学5年生の193字を読みと例の語で見渡し、短文に入れれば書き分けられます。

小学5年生で習う漢字は193字です。漢検なら6級の範囲にあたり、1年生からの字を合わせると835字になります。まず193字を音読みの行ごとに全部並べ、その下に読みと例の語をつけた表を置きます。

音読みの行 字
ア行(14字) 圧 囲 移 因 営 永 衛 易 液 益 演 往 応 桜
カ行(53字) 仮 価 可 河 過 快 解 格 確 額 刊 幹 慣 眼 喜 基 寄 紀 規 技 義 逆 久 救 旧 居 許 境 均 禁 句 型 経 潔 件 検 険 減 現 限 個 故 護 効 厚 構 耕 興 航 講 鉱 告 混
サ行(66字) 査 再 妻 採 災 際 在 罪 財 殺 雑 賛 酸 史 士 師 志 支 枝 資 飼 似 示 識 質 舎 謝 授 修 術 述 準 序 招 証 象 賞 常 情 条 状 織 職 制 勢 性 政 精 製 税 績 責 接 設 絶 祖 素 総 像 増 造 則 測 属 率 損
タ行(18字) 態 貸 団 断 築 貯 張 停 提 程 適 統 堂 導 銅 得 毒 独
ナ行(3字) 任 燃 能
ハ行(27字) 破 判 版 犯 比 肥 費 非 備 評 貧 婦 布 武 復 複 仏 粉 編 弁 保 墓 報 豊 暴 貿 防
マ行(5字) 脈 務 夢 迷 綿
ヤ行(3字) 輸 余 容
ラ行(4字) 略 留 領 歴

次の表は、同じ193字を音読みの五十音順に並べたものです。音読みはカタカナ、訓読みはひらがなで、かっこの中が送りがなです。

字 音読み 訓読み 例の語
圧 アツ なし 気圧(きあつ)
囲 イ かこ(む)・かこ(う) 周囲(しゅうい)
移 イ うつ(る)・うつ(す) 移動(いどう)
因 イン よ(る) 原因(げんいん)
営 エイ いとな(む) 経営(けいえい)
永 エイ なが(い) 永遠(えいえん)
衛 エイ なし 衛星(えいせい)
易 エキ・イ やさ(しい) 容易(ようい)
液 エキ なし 液体(えきたい)
益 エキ・ヤク なし 利益(りえき)
演 エン なし 出演(しゅつえん)
往 オウ なし 往復(おうふく)
応 オウ こた(える) 応用(おうよう)
桜 オウ さくら 山桜(やまざくら)
仮 カ・ケ かり 仮定(かてい)
価 カ あたい 価格(かかく)
可 カ なし 可能(かのう)
河 カ かわ 運河(うんが)
過 カ す(ぎる)・す(ごす)・あやま(つ)・あやま(ち) 過去(かこ)
快 カイ こころよ(い) 快晴(かいせい)
解 カイ・ゲ と(く)・と(かす)・と(ける) 解答(かいとう)
格 カク・コウ なし 合格(ごうかく)
確 カク たし(か)・たし(かめる) 確実(かくじつ)
額 ガク ひたい 金額(きんがく)
刊 カン なし 朝刊(ちょうかん)
幹 カン みき 新幹線(しんかんせん)
慣 カン な(れる)・な(らす) 習慣(しゅうかん)
眼 ガン・ゲン まなこ 眼科(がんか)
喜 キ よろこ(ぶ) 大喜び(おおよろこび)
基 キ もと・もとい 基本(きほん)
寄 キ よ(る)・よ(せる) 寄付(きふ)
紀 キ なし 世紀(せいき)
規 キ なし 定規(じょうぎ)
技 ギ わざ 競技(きょうぎ)
義 ギ なし 主義(しゅぎ)
逆 ギャク さか・さか(らう) 逆転(ぎゃくてん)
久 キュウ・ク ひさ(しい) 永久(えいきゅう)
救 キュウ すく(う) 救急車(きゅうきゅうしゃ)
旧 キュウ なし 旧式(きゅうしき)
居 キョ い(る) 住居(じゅうきょ)
許 キョ ゆる(す) 許可(きょか)
境 キョウ・ケイ さかい 国境(こっきょう)
均 キン なし 平均(へいきん)
禁 キン なし 禁止(きんし)
句 ク なし 句読点(くとうてん)
型 ケイ かた 大型(おおがた)
経 ケイ・キョウ へ(る) 経験(けいけん)
潔 ケツ いさぎよ(い) 清潔(せいけつ)
件 ケン なし 事件(じけん)
検 ケン なし 点検(てんけん)
険 ケン けわ(しい) 保険(ほけん)
減 ゲン へ(る)・へ(らす) 減少(げんしょう)
現 ゲン あらわ(れる)・あらわ(す) 現実(げんじつ)
限 ゲン かぎ(る) 制限(せいげん)
個 コ なし 個人(こじん)
故 コ ゆえ 事故(じこ)
護 ゴ なし 保護(ほご)
効 コウ き(く) 効果(こうか)
厚 コウ あつ(い) 厚紙(あつがみ)
構 コウ かま(える)・かま(う) 構成(こうせい)
耕 コウ たがや(す) 農耕(のうこう)
興 コウ・キョウ おこ(る)・おこ(す) 興味(きょうみ)
航 コウ なし 航海(こうかい)
講 コウ なし 講習(こうしゅう)
鉱 コウ なし 鉱石(こうせき)
告 コク つ(げる) 報告(ほうこく)
混 コン ま(じる)・ま(ざる)・ま(ぜる)・こ(む) 混合(こんごう)
査 サ なし 検査(けんさ)
再 サイ・サ ふたた(び) 再会(さいかい)
妻 サイ つま 夫妻(ふさい)
採 サイ と(る) 採集(さいしゅう)
災 サイ わざわ(い) 火災(かさい)
際 サイ きわ 国際(こくさい)
在 ザイ あ(る) 現在(げんざい)
罪 ザイ つみ 無罪(むざい)
財 ザイ・サイ なし 財産(ざいさん)
殺 サツ・サイ・セツ ころ(す) 殺虫(さっちゅう)
雑 ザツ・ゾウ なし 複雑(ふくざつ)
賛 サン なし 賛成(さんせい)
酸 サン す(い) 酸素(さんそ)
史 シ なし 歴史(れきし)
士 シ なし 消防士(しょうぼうし)
師 シ なし 教師(きょうし)
志 シ こころざ(す)・こころざし 意志(いし)
支 シ ささ(える) 支店(してん)
枝 シ えだ 小枝(こえだ)
資 シ なし 資料(しりょう)
飼 シ か(う) 飼育(しいく)
似 ジ に(る) 似顔絵(にがおえ)
示 ジ・シ しめ(す) 指示(しじ)
識 シキ なし 知識(ちしき)
質 シツ・シチ・チ なし 質問(しつもん)
舎 シャ なし 校舎(こうしゃ)
謝 シャ あやま(る) 感謝(かんしゃ)
授 ジュ さず(ける)・さず(かる) 授業(じゅぎょう)
修 シュウ・シュ おさ(める)・おさ(まる) 修理(しゅうり)
術 ジュツ なし 手術(しゅじゅつ)
述 ジュツ の(べる) 記述(きじゅつ)
準 ジュン なし 基準(きじゅん)
序 ジョ なし 順序(じゅんじょ)
招 ショウ まね(く) 招待(しょうたい)
証 ショウ なし 証明(しょうめい)
象 ショウ・ゾウ なし 印象(いんしょう)
賞 ショウ なし 賞品(しょうひん)
常 ジョウ つね・とこ 日常(にちじょう)
情 ジョウ・セイ なさ(け) 友情(ゆうじょう)
条 ジョウ なし 条件(じょうけん)
状 ジョウ なし 賞状(しょうじょう)
織 ショク・シキ お(る) 組織(そしき)
職 ショク なし 職員(しょくいん)
制 セイ なし 制服(せいふく)
勢 セイ いきお(い) 大勢(おおぜい)
性 セイ・ショウ なし 性質(せいしつ)
政 セイ・ショウ まつりごと 政治(せいじ)
精 セイ・ショウ なし 精神(せいしん)
製 セイ なし 製品(せいひん)
税 ゼイ なし 税金(ぜいきん)
績 セキ なし 成績(せいせき)
責 セキ せ(める) 責任(せきにん)
接 セツ つ(ぐ) 直接(ちょくせつ)
設 セツ もう(ける) 設計(せっけい)
絶 ゼツ た(える)・た(やす)・た(つ) 絶対(ぜったい)
祖 ソ なし 祖先(そせん)
素 ソ・ス なし 素直(すなお)
総 ソウ なし 総合(そうごう)
像 ゾウ なし 銅像(どうぞう)
増 ゾウ ま(す)・ふ(える)・ふ(やす) 増加(ぞうか)
造 ゾウ つく(る) 製造(せいぞう)
則 ソク なし 規則(きそく)
測 ソク はか(る) 測定(そくてい)
属 ゾク なし 金属(きんぞく)
率 ソツ・リツ ひき(いる) 確率(かくりつ)
損 ソン そこ(なう)・そこ(ねる) 損害(そんがい)
態 タイ なし 状態(じょうたい)
貸 タイ か(す) 貸し借り(かしかり)
団 ダン・トン なし 団体(だんたい)
断 ダン た(つ)・ことわ(る) 横断(おうだん)
築 チク きず(く) 建築(けんちく)
貯 チョ なし 貯金(ちょきん)
張 チョウ は(る) 出張(しゅっちょう)
停 テイ なし 停止(ていし)
提 テイ さ(げる) 提出(ていしゅつ)
程 テイ ほど 程度(ていど)
適 テキ なし 適切(てきせつ)
統 トウ す(べる) 統一(とういつ)
堂 ドウ なし 食堂(しょくどう)
導 ドウ みちび(く) 指導(しどう)
銅 ドウ なし 銅貨(どうか)
得 トク え(る)・う(る) 得意(とくい)
毒 ドク なし 消毒(しょうどく)
独 ドク ひと(り) 独立(どくりつ)
任 ニン まか(せる)・まか(す) 任命(にんめい)
燃 ネン も(える)・も(やす)・も(す) 燃料(ねんりょう)
能 ノウ なし 能力(のうりょく)
破 ハ やぶ(る)・やぶ(れる) 読破(どくは)
判 ハン・バン なし 判断(はんだん)
版 ハン なし 出版(しゅっぱん)
犯 ハン おか(す) 犯人(はんにん)
比 ヒ くら(べる) 比例(ひれい)
肥 ヒ こ(える)・こえ・こ(やす)・こ(やし) 肥料(ひりょう)
費 ヒ つい(やす)・つい(える) 費用(ひよう)
非 ヒ なし 非常(ひじょう)
備 ビ そな(える)・そな(わる) 準備(じゅんび)
評 ヒョウ なし 評判(ひょうばん)
貧 ヒン・ビン まず(しい) 貧血(ひんけつ)
婦 フ なし 夫婦(ふうふ)
布 フ ぬの 毛布(もうふ)
武 ブ・ム なし 武士(ぶし)
復 フク なし 復習(ふくしゅう)
複 フク なし 複数(ふくすう)
仏 ブツ ほとけ 仏教(ぶっきょう)
粉 フン こ・こな 小麦粉(こむぎこ)
編 ヘン あ(む) 編集(へんしゅう)
弁 ベン なし 弁当(べんとう)
保 ホ たも(つ) 保健(ほけん)
墓 ボ はか 墓地(ぼち)
報 ホウ むく(いる) 予報(よほう)
豊 ホウ ゆた(か) 豊作(ほうさく)
暴 ボウ・バク あば(く)・あば(れる) 暴風(ぼうふう)
貿 ボウ なし 貿易(ぼうえき)
防 ボウ ふせ(ぐ) 防止(ぼうし)
脈 ミャク なし 山脈(さんみゃく)
務 ム つと(める)・つと(まる) 義務(ぎむ)
夢 ム ゆめ 夢中(むちゅう)
迷 メイ まよ(う) 迷路(めいろ)
綿 メン わた 綿毛(わたげ)
輸 ユ なし 輸出(ゆしゅつ)
余 ヨ あま(る)・あま(す) 余白(よはく)
容 ヨウ なし 内容(ないよう)
略 リャク なし 省略(しょうりゃく)
留 リュウ・ル と(める)・と(まる) 留学(りゅうがく)
領 リョウ なし 領土(りょうど)
歴 レキ なし 歴代(れきだい)

よくあるのは、日曜の午後に5年生がノートを開き、赤ペンの直しを数えているという場面です。赤が入ったのは「復習」の復、「成績」の績、「制服」の制。どれも書けるつもりでいた字です。しかも、でたらめな形に崩れたのではなく、同じ音の別の字に入れ替わっています。直しの欄に同じ字を10回なぞっても、来週はまた別の文で赤が入る。上の表は、どの字と入れ替わったのかを突き止めるために使います。

一覧の読み方

表は左から、字、音読み、訓読み、例の語の順に並んでいます。図1は「易」の行を取り出したものです。読みが2つある字は「エキ・イ」のように点で区切り、訓読みのかっこの中は送りがなとしてそのまま書きます。訓読みの欄が「なし」の字は、音読みしか持たない字です。例の語は、どれも5年生までに習う字だけで書けます。

図1 表の1行の読み方。字、音読み、訓読み、例の語の順に並ぶ

読みの欄は常用漢字としての読みをそのまま載せているため、中学校や高校で習う読みも混じっています。殺のサイとセツ、格のコウ、情のセイがその例です。5年生がまず押さえるのは例の語の読みで、残りは「こういう読みもある」と眺めるだけで足ります。全部を一度に覚えようとすると、かえって例の語の読みまで崩れます。

表を上から追うと、訓読みが「なし」の字の多さに気づくはずです。学年ごとに数えると、次のようになります。

学年 習う字 訓読みのない字
1年生 80字 4字
2年生 160字 23字
3年生 200字 48字
4年生 202字 69字
5年生 193字 80字
6年生 191字 73字

5年生は6つの学年でいちばん多く、193字のうち80字が音読みだけの字です。訓読みは、その字の意味を日本語のことばで言ったものです。山はやま、手はて。読んだとたんに絵が浮かびます。ところが「態」「義」「質」には、そのことばがありません。状態も義務も性質も、指でさして見せることができません。

こうした目に見えないものをあらわす語(抽象の語)が増えるのは、5年生の勉強が、ものごとの仕組みや決まりをことばにし始めるからです。算数の平均や割合、社会の貿易や工業は、どれも目の前に置いて見せられません。意味の絵が浮かばない字は、音だけで頭に入ります。だから同じ音の字と入れ替わる。週末の赤ペンの正体はここにあります。

覚え方

193字を1字ずつ順に追うのはやめます。1回目は部首で束ね、2回目は同じ音で並べ、3回目は短文に入れ、4回目は間をあけて確かめる。この順番には、それぞれ理由があります。

部首で束ねる

最初に、同じ部首の字をまとめて眺めます。193字のうち81字は、次の9つの部首に入っています。

部首 字 つながる意味
人(にんべん) 仏 仮 件 任 似 価 保 修 個 停 備 像 人のすること、人のようす
貝(かいへん・かい) 財 貧 責 貯 貸 費 貿 資 賛 賞 質 お金や品物
土(つちへん・つち) 圧 在 均 型 基 堂 報 境 墓 増 地面、土台
糸(いとへん・いと) 紀 素 経 統 絶 綿 総 編 績 織 糸、つなぐこと
水(さんずい・みず) 永 河 液 混 減 測 準 演 潔 水、流れ
言(ごんべん) 設 許 証 評 講 謝 識 護 ことば
心(りっしんべん・こころ) 志 応 快 性 情 態 慣 気持ち
手(てへん) 技 招 授 採 接 提 損 手の動き
木(きへん・き) 条 枝 査 格 桜 検 構 木、組み立て

貝がお金や品物につながるのは、昔、貝が値打ちのあるものとして使われていたからです。貯金の貯も、費用の費も、貸すの貸も、この仲間に入ります。部首を見ただけで「お金の話かな」と当たりがつけば、音だけで覚えていた字に意味がつきます。ただし、部首がいつも意味を教えてくれるわけではありません。報は土の仲間に入っていますが、土地とは関係がありません。当てはまらない字は、無理につなげず、例の語ごと覚えます。

同じ音で並べる

次に、同じ音の字を並べます。音が同じで形と意味の違う字を、同音異字といいます。5年生の字には同音異字が多く、コウと読む字だけで9字、シと読む字も9字あります。1字ずつ別々に覚えているうちは、同じ音の字どうしの取り違えは防げません。図2を見てください。検と険と験はどれもケンと読み、右側の形がそろっています。績と積も右側に責が入り、責と同じセキと読みます。右側が音を運び、部首が意味を分けているのです。なお、験と積は4年生で習う字ですが、5年生の字と組になって出てきます。

図2 同じ音の字を部首で分ける。ケンの3字とセキの3字

検は木の札を調べるところから「しらべる」。険は、こざとへんが丘をあらわし「けわしい」。験は馬の良しあしを試すところから「ためす」。績は糸をつむいで積み上げた「てがら」、積は稲を重ねる「つむ」、責は貝、つまりお金を求める「せめる」です。部首の意味を言えるようになると、書く場面で迷う回数がはっきり減ります。

短文に入れる

3回目は短文です。目に見えない意味を持つ字には、場面を貸してやります。「制」を10回書いても意味は増えませんが、「制服を製造する工場」と1回書けば、制と製の違いが一緒に残ります。こつは、同じ音の字を1文に2つ以上入れることです。

音 字 短文
ケン 検・険・験 険しい山道へ出る前に、体の検査と体力の試験を受ける。
セキ 績・積・責 係の責任を果たしながら、面積の問題で成績を上げる。
フク 復・複 複雑な道を往復する。
セイ 制・製 制服を製造する工場を見学する。
コウ 講・構・効 講習で文の構成を学ぶと、すぐに効果が出る。
カ 過・価・仮 過去の物価から、来年の価格を仮定する。
シ 史・師・資 歴史の教師が資料を配る。
ヒ 肥・費・比 肥料の費用を去年と対比する。
ゾウ 造・象・像・増 木造の小屋で、象の銅像の数が増加する。
ジョウ 常・情・状 非常のときは、情報を集めて状態を確かめる。
ボウ 暴・防・貿 暴風の日の防災を、貿易の港で学ぶ。
エキ 易・益・液 貿易で利益を上げる会社が、液体の薬を運ぶ。
ハン 版・犯・判 出版された物語で、犯人を判断する場面を読む。
テイ 停・程・提 停電の程度を調べて、報告書を提出する。
カン 刊・慣・幹 朝刊を読む習慣のある人が、新幹線に乗る。
キ 紀・規・基 21世紀の規則を基本から見直す。
サイ 災・再・際 災害のあとの再開を、国際会議で話す。
ジュツ 術・述 手術の手順を記述する。
ドク 独・毒 独学で毒のある草を調べる。
ソク 則・測 規則どおりに長さを測定する。

表の短文は見本です。いちばん頭に残るのは、自分の直しの字で作った文です。少し変な文でかまいません。象の銅像がどんどん増える小屋のような、笑える文のほうが、次に同じ音に出会ったときに思い出せます。

間をあけて確かめる

最後は間隔です。週末に直した字は、水曜の夜にもう一度、短文で書きます。次の週末にもう一度書き、2回続けて書けたら直しの一覧から消します。直した直後に書けるのは、目が形を覚えているだけです。3日あけても書けた字が、手に残った字です。

量の目安は1日5字です。193字を順に見直すなら39日、2か月かからずに1周します。直しが多い週は順番をやめて、直しの字だけにします。

お子さまのノートを一緒に見るときは、赤ペンの数を数えるのをやめて、入れ替わった相手の字を一緒に探してください。「復」の直しなら、隣に「複」を書いて、意味を言い合います。その1分で、直しの欄が、次に何をすればいいかの一覧に変わります。

テストでの出方

5年生の漢字テストで点差がつくのは、読み、書き取り、送りがなの3か所です。どれも1字だけを問うのではなく、文の中で問う形が多くなります。文の意味がつかめないと、同じ音のどの字を選ぶのか決められないからです。3問を解いて確かめます。

例題1 読み

次の文の「」の中の読みを、ひらがなで書きましょう。

答えは (1) ぼうえき、(2) ようい です。どちらも同じ易の字ですが、貿易のエキは「取りかえる」、容易のイは「たやすい」と、音といっしょに意味も変わります。「易はエキ」と1つだけ覚えていると、(2)を「ようえき」と読んでしまいます。文の続きが「解ける問題」なら、たやすいほうの意味だと見当をつけられます。

例題2 同音の書き分け

次の文のカタカナを、漢字に直しましょう。

答えは (1) 制服、(2) 木製、(3) 製品 です。見分ける手順は2段です。まず「決めたことか、作ったものか」を考えます。学校で決められた服は制、木で作ったいすや工場で作った品物は製です。次に形を思い出します。製は制の下に衣がついた字で、布を裁って服を仕立てるところから「作る」の意味になりました。ここが落とし穴で、「服の話だから衣のついた製」と考えると(1)を間違えます。制服の制は、着るものではなく決まりを指しています。

例題3 送りがな

次のひらがなを、漢字と送りがなで書きましょう。

答えは (1) 招く、(2) 耕す、(3) 確かめる です。(3)は「確める」と書きやすいところです。確の訓読みは表のとおり「たし(か)」と「たし(かめる)」で、「確か」という語がもとにあります。「確か」に「める」が続いた形だと思えば、かを落とさずにすみます。送りがなの問題は、表のかっこの中を見ればそのまま答えになります。

まちがえやすいところ

1つ目は、「復習」を「複習」と書く誤りです。音も形もそっくりですが、左側が違います。復はぎょうにんべんで、道を行って戻ること。だから往復も復習も、来た道や習ったところへ戻る語です。複はころもへんで、衣を重ねること。複数も複雑も、ものが重なっています。戻るならぎょうにんべん、重なるならころもへんです。

2つ目は、送りがなの入れすぎです。「喜こぶ」「快よい」「潔よい」「営なむ」と書いてしまいます。訓読みの長い字ほど、漢字の中にたくさんの読みがしまわれています。表を見ると、よろこ(ぶ)、こころよ(い)、いさぎよ(い)、いとな(む)で、どれも送りがなは最後の1字だけです。読みを声に出しながら書くと、つい全部を書きたくなります。かっこの中だけを書く、と決めてしまいます。

3つ目は、音読みが2つある字を片方だけで覚える誤りです。図3の4字は、片方の読みしか知らないと、「容易」を「ようえき」、「確率」を「かくそつ」、「留守」を「りゅうしゅ」、「印象」を「いんぞう」と読んでしまいます。193字のうち31字は、音読みの欄が点で区切られています。字と読みを1対1で覚えるのをやめ、図3の組を語のまま声に出します。

図3 音読みが2つある字の表。易、率、留、象と語の組

確かめの問題

次の5問を、表を見ずに解いてみましょう。

  1. 「留守番をたのまれる。」の「留守」の読みを書きましょう。
  2. 「病気から回フクする。」のカタカナを漢字に直しましょう。
  3. 「ケン査の結果を聞く。」のカタカナを漢字に直しましょう。
  4. 「面セキを求める。」と「成セキが上がる。」のカタカナを、それぞれ漢字に直しましょう。
  5. 「志」「応」「態」に共通する部首を書きましょう。

答え

  1. るす。留はリュウのほかにルとも読みます。
  2. 回復。もとの状態へ戻るので、ぎょうにんべんの復です。
  3. 検査。調べることなので、きへんの検です。
  4. 面積、成績。広さは「つむ」のほうののぎへん、できばえは糸をつむぐいとへんです。
  5. 心。気持ちにつながる部首です。

次に確かめること

小学4年生の漢字は、験や積のように、5年生の字と取り違えやすい相手が並ぶ一覧です。小学6年生の漢字は、この次に習う191字の一覧で、小学校の漢字はそこで1026字そろいます。漢検のレベル一覧は、この193字が6級の範囲で、合格基準が200点満点の70%程度だと確かめられる表です。申し込みと日程の最新は協会の案内で確かめてください。個別指導では、5年生の字で止まったとき、右側の形が同じ3年生や4年生の字まで戻り、読めるかどうかを先に確かめます。

まとめ

ノートの赤は、193字ぜんぶが苦手だという知らせではありません。赤が入った字をよく見ると、同じ音の別の字と入れ替わっていることがよくあります。5年生の字は音だけでは区別がつかず、意味を並べて初めて別の字になります。週末に開くのは表の1行で足ります。直しの欄に足りないのは回数ではなく、隣に並べる1字です。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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