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漢検2級—常用漢字すべての仕上げ、185字と合格基準80%の進め方|武蔵野個別指導塾

挨拶も椅子も憂鬱も手が止まるなら、2級はそこからです。新しく出る185字を読みつきで全部載せ、200点満点の80%程度へ届かせる順番を部首と二字の語で組み立てています。
漢検2級の範囲は、常用漢字2136字のすべてです。準2級までの1951字に新しい185字を足すと、ちょうど全部がそろいます。合格基準は200点満点の80%程度で、準2級の70%程度から一段上がります。新しく覚える字は準2級より少ないのに、落とせる点も少ない。これが2級の重さです。
| 比べる点 | 準2級 | 2級 |
|---|---|---|
| 目安の程度 | 高校在学程度 | 高校卒業〜大学・一般程度 |
| 新しく出る字 | 328字 | 185字 |
| 範囲の累計 | 1951字 | 2136字 |
| 合格基準 | 200点満点の70%程度 | 200点満点の80%程度 |
| 検定時間 | 60分 | 60分 |
| 検定料(公開会場の紙の受検・税込) | 4,200円 | 5,200円 |
2級で新しく出る185字を、同じ部首の字が多い順に全部並べます。カタカナは音読み、ひらがなは訓読み、ハイフンの後ろは送りがなです。
| 部首 | 字と読み |
|---|---|
| 口(くち・くちへん)11字 | 呂 ロ/呪 ジュ のろ-う/咽 イン/哺 ホ/唄 うた/唾 ダ つば/喉 コウ のど/喩 ユ/嗅 キュウ か-ぐ/嘲 チョウ あざけ-る/𠮟 シツ しか-る |
| 手(て・てへん)10字 | 拉 ラ/拭 ショク ふ-く・ぬぐ-う/拳 ケン こぶし/拶 サツ/挨 アイ/挫 ザ/捉 ソク とら-える/捗 チョク/捻 ネン/摯 シ |
| 肉(にく・にくづき)10字 | 肘 ひじ/股 コ また/脇 わき/脊 セキ/腎 ジン/腫 シュ は-れる・は-らす/腺 セン/膝 ひざ/膳 ゼン/臆 オク |
| 水(さんずい)9字 | 氾 ハン/汎 ハン/汰 タ/沃 ヨク/沙 サ/淫 イン みだ-ら/湧 ユウ わ-く/溺 デキ おぼ-れる/潰 カイ つぶ-す・つぶ-れる |
| 艸(くさかんむり)9字 | 芯 シン/苛 カ/萎 イ な-える/葛 カツ くず/蓋 ガイ ふた/蔑 ベツ さげす-む/蔽 ヘイ/藍 ラン あい/藤 トウ ふじ |
| 木(きへん)8字 | 枕 まくら/柵 サク/柿 かき/桁 けた/梗 コウ/椅 イ/椎 ツイ/楷 カイ |
| 言(ごんべん)7字 | 訃 フ/詣 ケイ もう-でる/詮 セン/誰 だれ/諦 テイ あきら-める/諧 カイ/謎 なぞ |
| 心(こころ・りっしんべん)6字 | 怨 エン・オン/恣 シ/惧 グ/慄 リツ/憧 ショウ あこが-れる/憬 ケイ |
| 金(かね・かねへん)6字 | 釜 かま/錦 キン にしき/錮 コ/鍋 なべ/鍵 ケン かぎ/鎌 かま |
| 人(にんべん)5字 | 伎 キ/侶 リョ/俺 おれ/傲 ゴウ/僅 キン わず-か |
| 頁(おおがい)5字 | 頃 ころ/須 ス/頓 トン/頰 ほお/顎 ガク あご |
| 日(ひ・ひへん)4字 | 旦 タン・ダン/旺 オウ/昧 マイ/曖 アイ |
| 玉(たま・おうへん)4字 | 玩 ガン/瑠 ル/璃 リ/璧 ヘキ |
| 目(め・めへん)4字 | 眉 ビ・ミ まゆ/睦 ボク/瞭 リョウ/瞳 ドウ ひとみ |
| 貝(かい・かいへん)4字 | 貪 ドン むさぼ-る/貼 チョウ は-る/賂 ロ/賭 ト か-ける |
| 土(つち・つちへん)3字 | 堆 タイ/塞 サイ・ソク ふさ-ぐ・ふさ-がる/塡 テン |
| 女(おんなへん)3字 | 妖 ヨウ あや-しい/妬 ト ねた-む/嫉 シツ |
| 疒(やまいだれ)3字 | 痕 コン あと/痩 ソウ や-せる/瘍 ヨウ |
| 竹(たけかんむり)3字 | 箋 セン/箸 はし/籠 ロウ かご・こ-もる |
| 虫(むし・むしへん)3字 | 虹 にじ/蜂 ホウ はち/蜜 ミツ |
| そのほかの部首(1)17字 | 串 くし/丼 どんぶり・どん/乞 こ-う/亀 キ かめ/冥 メイ・ミョウ/冶 ヤ/凄 セイ/刹 サツ・セツ/剝 ハク は-がす・は-ぐ・は-がれる・は-げる/勃 ボツ/勾 コウ/匂 にお-う/宛 あ-てる/尻 しり/崖 ガイ がけ/嵐 あらし/巾 キン |
| そのほかの部首(2)17字 | 弄 ロウ もてあそ-ぶ/弥 や/彙 イ/戚 セキ/戴 タイ/斑 ハン/斬 ザン き-る/曽 ソウ・ゾ/毀 キ/煎 セン い-る/爪 つめ・つま/爽 ソウ さわ-やか/牙 ガ・ゲ きば/狙 ソ ねら-う/瓦 ガ かわら/畏 イ おそ-れる/畿 キ |
| そのほかの部首(3)17字 | 稽 ケイ/窟 クツ/綻 タン ほころ-びる/緻 チ/罵 バ ののし-る/羞 シュウ/羨 セン うらや-む・うらや-ましい/臼 キュウ うす/舷 ゲン/艶 エン つや/虎 コ とら/袖 シュウ そで/裾 すそ/貌 ボウ/踪 ソウ/蹴 シュウ け-る/辣 ラツ |
| そのほかの部首(4)17字 | 遜 ソン/遡 ソ さかのぼ-る/那 ナ/酎 チュウ/醒 セイ/采 サイ/闇 やみ/隙 ゲキ すき/韓 カン/餅 ヘイ もち/餌 ジ えさ・え/駒 こま/骸 ガイ/鬱 ウツ/鶴 つる/麓 ロク ふもと/麺 メン |
𠮟・塡・剝・頰は、画面や印刷によって叱・填・剥・頬の形で見えることがあります。部首の分類は辞書によって違う字があるので、左の列は字をまとめるための目印として使ってください。
よくあるのは、高2の秋の進路面談のあとという場面です。担任に「推薦や就職で書ける資格はありますか」と聞かれ、準2級の合格証を思い出す。帰りの電車で次の級を調べ、家で問題の見本を開いてノートの端に書いてみると、挨拶の挨も椅子の椅も憂鬱の鬱も手が止まります。読めるのに書けない。部活の引退は来年の夏で、検定日は待ってくれません。残りが何字で、何点取れば届くのか。机に向かう前に知りたいのはそこです。
試験のかたち
2級の試験は、新しい185字だけを問うものではありません。図1のように、5級までの1026字の上に4級の313字、3級の284字、準2級の328字が積まれ、最後に185字が載って2136字になります。185字は全体の1割にも届きません。残りの9割あまりは、すでに習ったはずの字です。

問題は、読み、部首、熟語の構成、四字熟語、対義語と類義語、同音と同訓の字、誤字の訂正、送りがな、書き取りと続きます。手ごわいのは、1つの字がいくつもの顔で現れることです。瞭の字なら、読みの問いには明瞭として、四字熟語の問いには一目瞭然として入ってこられます。書き取りに回れば、今度は手で書く字です。字を1つ落とすと、失点も1つで済むとは限りません。
目安の程度は高校卒業〜大学・一般程度で、検定時間は60分です。2026年度の第3回は、公開会場の検定日が2027年2月14日(日)。個人が紙で受ける場合、申し込みは2026年12月4日の9:00に始まり、2027年1月10日の23:59に閉じます。先着順なので、締切の夜を当てにしないでください。合否の公開は3月中旬の予定です。検定日と申し込みの最新は、日本漢字能力検定協会の公式の案内を見てください。
推薦や就職での扱いは、学校や会社ごとに違います。2級があれば必ず有利だとは言えません。使う予定があるなら、募集要項の提出時期と合否の公開時期を並べて、間に合うかを先に見ます。ここを飛ばすと、合格しても書類に書けない日が来ます。お子さまの受検を考えている保護者の方は、定期テストや部活の大会と検定日が重ならないかも一緒に見ておいてください。
合格までの進め方
最初に決めるのは、字の順番ではなく目標の点です。200点の80%は160点、70%は140点。基準には「程度」とつくので線はぴったりではありませんが、図2のように、落とせる点は60点程度から40点程度へ減ります。準2級のときは1つの大問で崩れても他で埋められた人が、2級では同じ崩れ方で届かなくなる。だから苦手な形を残したまま本番へ行く計画は立てません。

手順は5つあり、順番に意味があります。
1つ目は、185字を部首で束ねて読むことです。図3のように、口、手、肉、水、艸、木、言の7つの部首だけで64字、全体の3分の1を超えます。肉の仲間には肘・股・脇・膝・腎・腺と体の字が並び、口の仲間には喉・咽・唾・嗅・唄と、のどや息に関わる字が並びます。部首が意味の見当を教えてくれるので、ばらばらに眺めるより抜けにくくなります。ただし艸の蓋や蔑は、植物の話ではありません。束ねられない字は、語ごと覚えます。

2つ目は、二字とも新しい語で片づけることです。挨拶、曖昧、嫉妬、瑠璃、憧憬、葛藤、脊椎、咽喉、潰瘍、腫瘍、沙汰、刹那、旦那、捻挫、頓挫、蜂蜜、妖艶、煎餅。この18語で33字が進みます。1語書けば2字ぶんの練習になり、語の意味も同時に手に入ります。感情の字も同じやり方が効きます。嫉妬、怨念、憧憬、羨望、諦観、憂鬱、羞恥は評論や小説でそのまま出会う語なので、読むたびに復習になります。
3つ目は、書く量を決めることです。1日10字なら19日で185字が一巡します。1字を何十回も写す必要はありません。写している間は手本が目に入っていて、思い出す練習になっていないからです。読みを見て3回書いたら、手本を隠して1回書く。翌日、3日後、1週間後に同じ字を見ないで書き、出てこなかった字だけを次の回へ残します。
4つ目は、範囲の9割を拾い直すことです。本番の形式の問題を解いて、書けなかった字を級の一覧で引きます。4級の字なのか準2級の字なのかがわかれば、戻る先が決まります。印は3種類で足ります。読めない、書けない、意味が言えない。意味が言えない語は、書けても次の問いで落とします。
5つ目は、熟語と四字熟語を詰めることです。熟語の構成は、組み立てを自分の言葉で言えるようにします。払拭は払うと拭うで、似た意味の字を重ねた形です。毀誉はそしることとほめることで、反対の意味の字を組んでいます。嗅覚は嗅ぐ感覚なので上の字が下の字を修飾し、配膳は膳を配るなので下の字が上の字の目的語になります。不遜は上の字が下の字を打ち消す形です。四字熟語は、2級の字を含む次の語から始めると、字の練習を兼ねられます。
| 四字熟語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 一目瞭然 | いちもくりょうぜん | ひと目見ただけではっきりわかること |
| 荒唐無稽 | こうとうむけい | 言うことに根拠がなく、でたらめなこと |
| 傲岸不遜 | ごうがんふそん | おごり高ぶって、へりくだる気持ちがないこと |
| 眉目秀麗 | びもくしゅうれい | 顔立ちが整って美しいこと |
| 錦衣玉食 | きんいぎょくしょく | ぜいたくな暮らしをすること |
| 玩物喪志 | がんぶつそうし | 珍しいものに夢中になって、大切な志を失うこと |
| 拍手喝采 | はくしゅかっさい | 手をたたき、声を上げてほめたたえること |
カードの表に前の二字、裏に後ろの二字と意味を書きます。空いた二字を漢字で書かせる問いと、意味に合う語を選ばせる問いの両方に、これ1枚で備えられます。字だけ覚えた語は、後の問いで落ちます。意味を言えない語は、覚えた数に入れないでください。
仕上げに、60分を計って通しで解きます。見るのは合計点だけではありません。読み、四字熟語、書き取りのように問いの形ごとに得点を控え、失点の多い形から戻ります。目標は160点ちょうどに置かず、見直しでも拾えないうっかりの分だけ上に置きます。
テストでの出方
2級の問いは、字そのものより、字が語や文に入ったときの姿を試します。本番の形をまねて作った問題を3つ解いてみてください。答えはそれぞれの直後にあります。
例題1 読み
次の「 」の語の読みをひらがなで書きなさい。
- (1)「未曽有」の大雨で、川の水があふれた。
- (2)「眉間」にしわを寄せて黙り込む。
- (3)教師「冥利」に尽きる一日だった。
答えは(1)みぞう、(2)みけん、(3)みょうりです。3つとも、ふだんよく目にする音とは別の音が入っています。曽はソウ、眉はビ、冥はメイとも読みます。一覧の読みに音が2つ並ぶ字は、語を2つ用意して、両方を声に出すと取りこぼしが減ります。
例題2 四字熟語
( )のカタカナを漢字二字に直して、四字熟語を完成させなさい。
- (1)荒唐(ムケイ)
- (2)一目(リョウゼン)
- (3)傲岸(フソン)
答えは(1)無稽、(2)瞭然、(3)不遜です。稽・瞭・遜はどれも2級で新しく出る字です。前の二字を見て後ろが口から出ても、手が動かなければ点になりません。遜のしんにょうを忘れて孫と書く、瞭を僚や療と書く、といった崩れはここで表に出ます。
例題3 誤字の訂正
次の文には、同じ読みの字が誤って1字使われています。誤っている字と正しい字を答えなさい。
- (1)長年の隠弊が、内部の告発で明るみに出た。
- (2)作者は荒れた海を人生の比諭として描いた。
答えは(1)弊を蔽に、(2)諭を喩に直します。弊も蔽もヘイ、諭も喩もユと読むので、耳で覚えた語はここで崩れます。隠蔽は草でおおい隠す姿で艸の字、比喩は口でたとえて言う姿で口の字、と部首に意味を結びつけておくと、迷う回数が減ります。
3つの例題で間違えた字は、一覧の表で読みを確かめ、語を1つ足してノートに残します。正解できた人も、例題の語を何も見ずに書けるかを試してください。読めることと書けることは別の力で、2級はその両方を同じ60分で問います。
まちがえやすいところ
1つ目の誤りは、185字だけやれば受かると考えることです。新しい字を完璧にしても、中学で習った字の書き取りや送りがなで失点すれば、160点程度は遠のきます。準2級に受かったのが少し前なら、その頃に書けた字が今も書けるとは限りません。新しい字と古い字の時間は、最初から両方取っておきます。
2つ目は、形の似た字の取り違えです。図4のように、完璧の璧は下が玉で、壁画の壁は下が土です。曖昧の昧は左が日で、意味の味は左が口です。精緻の緻には糸がつき、一致の致にはつきません。貪欲の貪は上が今で、貧困の貧は上が分です。書き取りで一度崩れた字は、次も同じ形で崩れます。間違えた字の隣に正しい字と相手の字を並べて書き、違う部分に印をつけてください。

3つ目は、音を1つだけで覚えることです。塞は要塞ならサイ、閉塞ならソク。刹は名刹ならサツ、刹那ならセツ。旦は元旦ならタン、旦那ならダン。牙は牙城ならガ、象牙ならゲ。怨は怨恨ならエン、怨念ならオン。語が変わると音も変わるので、字だけを見て読みを決めると外します。部首の問いでも同じ油断が出ます。拳と摯は下についた手が部首で、脊と腎は下の月の形が肉の部首です。見た目の左側だけで決めないでください。
確かめの問題
次の5問を、何も見ずに解いてください。書く問いは、実際に紙に書きます。
- 「計画の進捗を報告する」の「進捗」の読みをひらがなで書きなさい。
- 「友人にアてて手紙を書く」の「アてて」を漢字と送りがなで書きなさい。
- 「嵐」の部首を答えなさい。
- 「咽喉」の組み立てを説明しなさい。
- 「肥沃」の対義語を漢字二字で書きなさい。
答え
- しんちょく。捗の音はチョクの1つだけで、一覧にもそれしか載っていません。
- 宛てて。同じ読みの「当てて」と取り違えやすい語で、手紙や荷物の送り先を示すときは宛の字です。
- 山(やま)。あらしという意味の字ですが、部首は上の形で決まります。
- 同じような意味の字を重ねた形です。咽も喉も、のどのことです。
- 不毛。肥沃は土地が肥えて作物がよく育つこと、不毛は作物が育たないことです。
次に確かめること
- 漢検準2級の328字は、2級の土台なので、ここの書き取りで失点が続くなら185字より先に戻ります。
- 常用漢字の一覧は、書けなかった字がどの級の字かを引くために、問題を解く机の手元へ置きます。
- 四字熟語の一覧は、2級の字を含まない語まで広げて、読みと意味を一緒に確かめます。
個別指導では、間違えた字を級の表で引いて、つまずいた級まで戻り、読み・書き・意味の3つを順に確かめます。4級の字で止まっていれば、戻る先は4級です。
まとめ
挨拶も椅子も憂鬱も、紙の上では何度も出会ってきた言葉です。ところが2級は、見たことがあるだけの字に点をくれません。落とせるのは40点程度で、残りは自分の手で書いた字と語で取りにいきます。今夜1語だけ書くなら、挨拶の二文字からで足ります。185字は、読めるからと書かずに済ませてきた言葉の請求書です。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




