冬期講習 2026-2027、募集中。総復習は売りません。90分×完全1対1で、穴だけを塞ぎます 詳しく →
電話 0422-27-7828チャットで質問無料相談を予約

武蔵野個別指導塾の特徴

漢検準1級—常用漢字の外の字を覚える進め方と、難しさの正体|武蔵野個別指導塾

学習のイメージ写真 武蔵野個別指導塾
X LINE Facebook

2級との差は約 860字だけでなく、具や徐のような知っている字に増える読みにもあります。鼎や嚢の字を故事の話ごと覚える順番まで、週 75字の計画で追えます。

準1級の対象は約 3000字で、2級までの常用漢字 2136字の外に、およそ 860字が加わります。合格基準は 2級と同じ 200点満点の 80%程度、検定時間も同じ 60分です。難しさの正体は字の数ではありません。かなで済ませてきた語を字に戻す書き取り、知っている字に増える読み、語を知らなければ手が出ない故事成語の 3 つです。字を 1 字ずつ書く前に語で読めるようにし、部首で束ね、故事成語は由来の話ごと入れる。進める順番はこれで決まりです。

項目 2級 準1級
対象の字 2136字(常用漢字のすべて) 約 3000字(常用漢字を含む)
合格基準 200点満点の 80%程度 200点満点の 80%程度
検定時間 60分 60分
検定料(税込・公開会場の紙の受検) 5,200円 6,200円

2026年度の第3回は、公開会場の検定日が 2027年2月14日(日)です。紙で個人が受検する場合、受付の始まりは 2026年12月4日 9:00、締切は 2027年1月10日 23:59 で、先着順です。合否の公開は 3月中旬の予定です。締切が近づいてから慌てないよう、申し込みと日程の最新は日本漢字能力検定協会の案内でその都度確かめてください。

よくあるのは、2級の合格通知を引き出しにしまった次の週、同じ机で手が止まるという場面です。次は準1級だと決めて、使い切った 2級のノートの隣に新しい 1 冊を置く。ところが最初の行に何を書くかが決まりません。鮪も鯛も読めるのに書いたことはなく、頗という字には読みの見当すらつかない。常用漢字を全部終えた手ごたえは、その夜のうちに消えます。字はどこまであって、どこから手をつければいいのか。知りたいのはそこです。

試験のかたち

図1 2級・準1級・1級の対象の字の数を長さで比べた帯

図1のように、準1級の帯は 2級の 2136字の先へ、およそ 860字ぶんだけ伸びています。約 3000字は常用漢字を含めた合計で、約 6000字の 1級から見ればちょうど半分の位置です。協会は準1級の字の目安を JIS第1水準としています。2級を終えた人にとって新しい字は 3000字ではなく、この 860字です。

合格基準の 80%程度は、計算すると 200点のうち 160点ほどで、落とせるのは 40点ぶんほどです。「程度」とあるとおり固定の線ではありませんが、2級と同じ高さのまま、問題だけが語の奥へ入っていきます。協会が公開している出題例を見ると、形は次のように並びます。

問題の形 何を問うか
読み 短文の中の字を音読みと訓読みで読む
表外の読み 常用漢字の、常用漢字表にない読みを答える
熟語と訓読み 熟語の音読みと、同じ字の訓読みを組で答える
共通の漢字 2 つの文に共通して入る常用漢字を考える
書き取り カタカナを漢字に直す
誤字訂正 文の中の誤った字を見つけて直す
四字熟語 空いた部分を埋める問題と、意味から語を選ぶ問題
対義語・類義語 語群から選んで漢字で書く
故事・成語・諺 カタカナの部分を漢字で書く
文章題 文章の中の読みと書き取り

この形から、難しさの正体が 3 つ見えてきます。1 つ目は書き取りです。鞄、釘、蕎麦、葡萄。どれも見慣れた物の名前なのに、かなで済ませてきたので一度も書いたことがない。語は知っているのに手が動きません。2 つ目は表外の読みです。具という字を 2級まで グ と読んできた人が、ここで「具に」のような読みに出会います。新しい 860字を全部覚えても、この問題は解けません。3 つ目は故事と諺です。「鼎の軽重を問う」を聞いたことがなければ、鼎という字を知っていても答えにたどり着けない。準1級は、字の試験の顔をした語彙の試験です。

860字の顔ぶれを、まとまりごとに例で示します。出題範囲の一覧そのものではなく、どんな字が増えるのかをつかむための見本です。

まとまり 字の例と読み
魚 鮎 あゆ・鮒 ふな・鯉 こい・鯛 たい・鰯 いわし・鱈 たら・鰹 かつお・鮪 まぐろ
鳥 鳩 はと・鴨 かも・鷲 わし・鷹 たか・鷺 さぎ・燕 つばめ・雀 すずめ・鳶 とび
虫 蛙 かえる・蛾 ガ・蝶 チョウ・蟻 あり・蛸 たこ・蚤 のみ
けもの 狐 きつね・狸 たぬき・狼 おおかみ・猪 いのしし・兎 うさぎ・鼠 ねずみ
草と木 楓 かえで・椿 つばき・樫 かし・榊 さかき・柊 ひいらぎ・萩 はぎ・蓮 はす・葵 あおい
物の名前 鞄 かばん・釘 くぎ・櫛 くし・硯 すずり・杖 つえ・斧 おの・桶 おけ・樽 たる
読みを先に覚えたい字 頗る すこぶる・忽ち たちまち・悉く ことごとく・尤も もっとも・恰も あたかも・殆ど ほとんど・或いは あるいは・亦 また・只 ただ
熟語で出会う字 蔓延 まんえん・凌駕 りょうが・逼迫 ひっぱく・瀕死 ひんし・蒐集 しゅうしゅう・慧眼 けいがん・凋落 ちょうらく

合格までの進め方

字を 3 つの箱に分ける

860字を同じ重さで扱うと、どの字も 10 回ずつ書くことになり、時間が足りません。先に箱を 3 つ用意します。読めれば先へ進める字(頗・忽・悉)、物の名前として 1 語で覚える字(鮪・鞄・釘)、熟語の中で書けるようにする字(蔓・凌・逼)。新しい字に出会ったら、まずどの箱かを決めます。箱が決まれば、その字に手を動かす回数も決まるからです。手で書くのは語 1 つにつき 3 回まで。字を書き連ねても語は増えません。

部首で束ねる

図2 魚へん・鳥・虫へん・木へんで字を束ねた表

図2のように、魚へん、鳥、虫へん、木へんの字は、部首を見ただけで意味の見当がつきます。鮎も鯛も魚で、楓も椿も木です。部首が意味を絞ってくれるので、残る仕事は右側や上の形と読みを結ぶことだけです。1 字ずつ覚えるより、同じ部首の 5 字を 1 枚に並べて声に出すほうが速く進みます。夕食の刺身の皿で鮪と鯛を字にして思い出せるようになれば、その束はもう手の内です。

国字もここで別に束ねます。国字は日本で作られた字で、凧・凪・畠・笹・辻・鰯・鱈・樫・榊・鴫・匁・俣・麿 がその例です。2級までに書いてきた 畑・峠・込 も国字で、どれも常用漢字表に音読みがありません。国字の多くは訓読みだけなので、読みを 1 つ結べば片づきます。しかも作りに意味が見えます。風が止まるから凪、弱い魚だから鰯、神に供える木だから榊。字の形がそのまま覚え方になっています。

熟語と訓読みを組にする

熟語の音読みと、同じ字の訓読みを 1 行に並べます。凋落(ちょうらく)と凋む(しぼむ)、凌駕(りょうが)と凌ぐ(しのぐ)、逼迫(ひっぱく)と逼る(せまる)、穿孔(せんこう)と穿つ(うがつ)、挽回(ばんかい)と挽く(ひく)。試験の形に合わせるためだけではありません。凋むという訓を知ると、凋落が「花がしぼむように勢いが衰えること」だと字から読めるようになり、忘れにくくなるからです。

表外の読みは短文で集める

常用の字に増える読みは、一覧を眺めても残りません。具に(つぶさに)、徐に(おもむろに)、遍く(あまねく)、漸く(ようやく)、須らく(すべからく)、蓋し(けだし)、詳らか(つまびらか)、肖る(あやかる)、論う(あげつらう)、労う(ねぎらう)、疎か(おろそか)。ノートに短文を自分で書き、読みの部分を隠して読みます。「手紙を認める」は みとめる ではなく したためる です。文があるから読みが決まります。

故事成語は話ごと入れる

字から入ると、故事成語は残りません。話から入ります。楚の荘王が周の王室の宝器である鼎の大小と重さを尋ねたという話を知れば、「鼎の軽重を問う」が、権威ある人の実力を疑うことだと納得できます。車のわだちにたまった水の中で、鮒が助けを求める荘子の話を知れば、「轍鮒の急」が差し迫った危機だとわかります。話の中では、鼎も轍も鮒も、ただの物の名前です。物の名前なら、人は覚えられます。

週の量を決める

平日は 1 日 15字で週 75字、土曜は表外の読みと四字熟語、日曜は新しいものを入れず確かめだけに使います。この量なら 860字は 12週ほどで一回りします。検定までの週が足りないときは、860 を残りの週で割って 1 週の量を決め直します。同じ語は 3 日後、1 週間後、3 週間後にもう一度読み、読めなければ箱の中で前へ戻します。最後の 2 週は新しい字を止め、60分を計って本番の形で解きます。

テストでの出方

読みも書き取りも、字は必ず短文か語の中に置かれて出ます。1 字だけを取り出して覚えた知識は、そのままでは点になりません。答える力は、語をどれだけ持っているかで決まります。次の 3 問は、問題の形をまねて作った例題です。

例題1 表外の読み

次の文の【 】は常用漢字です。常用漢字表にない読みをひらがなで書いてください。「事故の経過を【具に】報告する。」

答えは つぶさに です。具の常用漢字表の読みは グ だけで、「つぶさに」は細かいところまでもれなく、という意味です。読みを知らないまま文の意味だけで当てにいくと「くわしく」「ぐに」と書きたくなります。表外の読みは、推測で近づける問題ではありません。短文ごと覚えた人だけが、数秒で次へ進めます。

例題2 熟語と訓読み

次の熟語の読みと、その語義にふさわしい訓読みを、ひらがなで書いてください。「凋落」と「凋む」です。

答えは ちょうらく と しぼむ です。「人気の凋落」のように、勢いが衰えることをいいます。花や葉がしぼんで落ちる姿がもとにあるので、訓の「しぼむ」と結んでおけば、片方を忘れてももう一方から戻れます。音だけ覚えた人は「凋む」で止まり、訓だけ覚えた人は「凋落」で止まる。組で覚える理由がここにあります。

例題3 故事の書き取り

次の文の【カタカナ】を漢字に直してください。「彼の才能は【ノウチュウ】の錐で、どの部署に移ってもすぐに目立った。」

答えは 嚢中 です。史記に出てくる話がもとで、袋の中に入れた錐の先がすぐ外へ突き出るように、才能のある人は大勢の中でも自然と現れるという意味です。ノウという音から 能・脳・農 と常用の字を並べても、この答えには届きません。語を知っているかどうかで、解ける人と解けない人がはっきり分かれる形です。

まちがえやすいところ

準1級で点を落とす場所は、見たこともない字の中にはあまりありません。読めるつもりの字と、聞いたことがあるつもりの語の中にあります。よくある誤りは次の 3 つです。

図3 常用の字に増える読みを2級までの読みと並べた表

1 つ目は、知っている字だからと読みを飛ばすことです。図3のように、具も徐も遍も漸も 2級までに書いてきた字で、読みは 1 つずつ終えたつもりでいます。ところが準1級では、その横に つぶさに、おもむろに、あまねく、ようやく が加わります。新しい字のノートだけを進めると、この列がまるごと空いたまま本番を迎えます。常用の字を 2級の一覧でもう一度引き直し、増える読みの欄を作ってください。

2 つ目は、形の似た字を片方だけ覚えることです。凧 たこ と 凪 なぎ、萩 はぎ と 荻 おぎ、鷲 わし と 鷺 さぎ は、1 字ずつ覚えると本番で入れ替わります。凧は布の巾、凪は止まるの止、と違う部分に印を付け、2 字を必ず並べて書きます。同じ字に形が 2 つあるものにも注意します。鴎と鷗、蝉と蟬はどちらも同じ字で、問題文で見慣れない形に出会っても慌てないよう、語を覚えるときに両方の形を一度見ておきます。

3 つ目は、語の意味を耳や字面で決めることです。「すべからく」は「すべて」という意味ではなく、「当然〜すべきである」という意味で、多くは下に「べし」を伴います。「おもむろに」も「急に」ではなく、動きがゆっくりしているさまです。読みの取り違えでは、一蓮托生を「いちれんたくせい」、杜撰を「とせん」と読む誤りがよくあります。正しくは いちれんたくしょう、ずさん です。杜撰は手抜きが多くいいかげんなことを指します。準1級の語は日常で誰にも直されないので、自分の思い込みがそのまま残ります。辞書で一度引いた語にだけ印を付けるくらいの厳しさで、ちょうどいいのです。

確かめの問題

ここまでの表を隠して、次の 5 問に答えてください。読みはひらがなで書きます。迷った問題には印を付け、3 日後にもう一度解きます。

  1. 「【強ち】うそとは言えない。」の【 】の読みを書いてください。
  2. 「蕗」と「蕨」の読みをそれぞれ書いてください。
  3. 「感染症が【マンエン】する。」の【カタカナ】を漢字に直してください。
  4. 「【ケン】土重来」の【カタカナ】を漢字に直し、語全体の読みも書いてください。
  5. 準1級の合格基準と検定時間を書いてください。

答え

  1. あながち。必ずしもという意味で、下に打ち消しの語を伴います。強の常用漢字表の読みに あながち はありません。
  2. 蕗は ふき、蕨は わらび です。どちらも草かんむりの字で、春の山菜の名前です。
  3. 蔓延。好ましくないものがはびこって広がることをいいます。蔓は つる のことで、つるが伸びて広がる姿から来ています。
  4. 捲。読みは けんどちょうらい です。一度敗れた者が勢いを盛り返して攻めてくることをいいます。
  5. 200点満点の 80%程度で、検定時間は 60分です。

次に確かめること

個別指導で準1級に取り組むときは、2級の書き取りで迷った語まで戻り、常用の字に増える読みと同じ紙に並べて確かめます。

まとめ

準1級で増えるのは、日本語の中で立ち止まれる場所です。「具に」で手が止まり、「凋落」の奥に花のしぼむ姿が見え、袋の中の錐が才能の話に変わる。そのたびに、終えたはずの 2136字が別の顔で戻ってきます。凪という一字を書けるようになった人の前で、風のやんだ夕方の海は、もう名前のない景色ではありません。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。

チャットで質問チャット
無料相談を予約する 電話 0422-27-7828