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【中学美術】ルネサンスの美術を図解で総まとめ—ダ・ヴィンチ・ミケランジェロ・ラファエロ|武蔵野個別指導塾

「最後の晩餐」と「最後の審判」を取り違えないために、4人の生涯の年表と一点透視図法の模式図を読み、例題4問で作者と技法を結びつけて覚えられます。
冬期講習の初日の教室は、暖房がまだ効ききらず、筆箱のファスナーを開ける音だけがよく響きます。よくあるのは、その静けさの中で美術のプリントを広げた生徒が、「最後の晩餐」と「最後の審判」の欄で鉛筆を止める場面です。どちらも「最後の」で始まり、どちらも聖書の場面で、どちらも名前だけは聞いたことがある。ところが作者を書こうとすると、ダ・ヴィンチかミケランジェロか、手が左右に揺れてしまいます。
この迷いは、覚える量が足りないせいではありません。人物と作品を名前の音だけで結んでいて、絵の中で何が起きているのか、どこの壁にあるのかと結びついていないから起こります。この単元を終えると、作品名から作者を迷わず言えるようになるだけでなく、その作品のどこがルネサンスらしいのかを「線遠近法」や「スフマート」という言葉で説明でき、記述の問題にも手が動くようになります。
この単元で押さえること
- ルネサンスの意味:「再生」を表す言葉で、古代ギリシャ・ローマの文化を手本に学び直した動きを指します。
- 時代と場所:14〜16世紀ごろ、イタリアから始まり、ヨーロッパの各地へ広がりました。
- 三大巨匠:レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの3人です。作者と作品の組み合わせが最もよく問われます。
- ボッティチェリ:三大巨匠より少し早く生まれた画家で、神話を題材に「ヴィーナスの誕生」「春」を描きました。
- 描き方の工夫:線遠近法、明暗法、スフマート、空気遠近法の4つは、平らな画面に本物らしい空間と人間を置くための方法です。
- 画材の違い:フレスコ、テンペラ、油絵の性質の差が、作品の見え方と残り方を左右しています。
構図と遠近法の単元で練習した一点透視図法は、ここで「いつ、だれが、何のために使ったか」という歴史と結びつき、後に学ぶ印象派では「光をどう描くか」という別の問いへ受け継がれていきます。
基本の考え方
「再生」という言葉が指しているもの
ルネサンスはフランス語で「再生」を意味する言葉で、日本語では「文芸復興」と訳されることもあります。何が再生したのかというと、古代ギリシャ・ローマの文化です。それ以前の中世のヨーロッパでは、美術はおもにキリスト教の教えを人々に伝えるためのものでした。人物は決まった形で平面的に描かれ、背景が金色で埋められた絵も珍しくありません。
14世紀ごろのイタリアで、人々の関心が変わり始めます。地面を掘れば古代ローマの彫刻が出てくる土地で、人体をのびやかに表した古代の像が手本として見直されました。神のための美術に加えて、人間そのものの美しさや感情を描こうとする考え方が育ちます。教科書では「人間らしさの尊重」といった言葉で表される部分です。社会科の歴史で学ぶルネサンスと同じ出来事で、美術はその動きが目に見える形で残った分野だと考えると頭に入りやすくなります。
イタリアで始まった理由は、古代の遺跡が身近にあったことに加えて、地中海の貿易で都市が豊かになったことです。フィレンツェの銀行家メディチ家のような富豪やローマ教皇が、芸術家に仕事を与えて支えました。お金を出す人がいて初めて大きな映画が撮れるのと同じで、巨大な壁画や大理石の像は、支える人なしには生まれません。こうした支援者はパトロンと呼ばれます。この動きはやがて北のドイツやネーデルラントにも広がり、ドイツのデューラーのような画家が現れました。
同じころの日本は室町時代で、水墨画の雪舟が活躍していました。コロンブスが大西洋を渡った1492年は、ダ・ヴィンチが40歳のころです。ほかの教科で習った出来事と横に並べると、年号が点ではなく線になります。
4人の画家を年表に並べる
図1は、ボッティチェリと三大巨匠が生きた期間を、14世紀から16世紀の帯の下に並べたものです。棒の左端が生まれた年、右端が亡くなった年を表します。図1のように、1500年の点線は4本の棒すべてと重なっていて、この4人が同じ時代の空気を吸っていたことがひと目でわかります。

ボッティチェリ(1445年ごろ〜1510年)は、フィレンツェでメディチ家に近いところで仕事をした画家です。「ヴィーナスの誕生」は、ローマ神話の女神が貝に乗って岸へ運ばれてくる場面、「春」は神話の人物たちが花の咲く木立に集う場面を描いています。主題がキリスト教ではなく古代の神話であるところに、「古代に学ぶ」という動きがいちばんわかりやすく表れています。音楽の鑑賞曲にもヴィヴァルディの「春」があるので、教科が変わると作者も変わることに気をつけてください。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519年)は、絵画のほかに人体の解剖や機械、建築にも取り組み、「万能の人」と呼ばれます。名前は「ヴィンチ村のレオナルド」という意味です。「モナ・リザ」は板に油絵の具で描かれた肖像画で、いまはパリのルーヴル美術館にあります。「最後の晩餐」はミラノの修道院の食堂の壁に描かれた絵で、キリストが12人の弟子と取った最後の食事の席で「この中に裏切る者がいる」と告げ、弟子たちが動揺する瞬間をとらえています。食事の絵が、修道士の食事をする部屋の壁にある。この一点を覚えるだけで、場面と場所がつながります。
ミケランジェロ(1475〜1564年)は、自分を彫刻家だと考えていたと伝えられる人です。「ダビデ」は大理石の一つの塊から彫り出された、高さが5 mを超える像で、旧約聖書で巨人ゴリアテに立ち向かう若者を、筋肉や血管まで写し取るようにつくっています。絵画でも大きな仕事を残し、バチカンのシスティーナ礼拝堂の天井に「天地創造」、祭壇の壁に「最後の審判」を描きました。「最後の審判」は世界の終わりにキリストが人々を裁く場面で、たくさんの人体がうねるように描かれています。
ラファエロ(1483〜1520年)は3人の中で最も遅く生まれ、先輩2人の表現を吸収した画家です。やさしい表情の聖母子を数多く描いたことで知られます。「アテネの学堂」はバチカン宮殿の部屋の壁に描かれた大きなフレスコ画で、中央に立つプラトンとアリストテレスを中心に、古代ギリシャの学者たちが壮大な建物の中に集まっています。古代の知恵を一つの画面に集めるという内容そのものが、ルネサンスの看板のような作品です。図1の棒でわかるとおり、ラファエロはダ・ヴィンチのわずか1年後に亡くなり、その後の44年をミケランジェロだけが生きました。
本物らしさを支えた描き方と画材
この時代の画家が手に入れた描き方は、身近な見え方と結びつけると整理できます。
- 線遠近法(透視図法):奥行きを表す線を1つの点に集めて、平らな画面に奥行きをつくる方法です。線路の真ん中に立つと、2本のレールが遠くで1点に近づいて見えるのと同じしくみで、15世紀のフィレンツェで建築家ブルネレスキが整理したとされます。例題2の図2で確かめます。
- 明暗法:光の当たる部分と影の差で、丸みや立体感を表す方法です。窓際に座った友だちのほおが片側だけ明るく見えるのを思い浮かべてください。
- スフマート:イタリア語の「煙」に由来する言葉で、輪郭線をはっきり引かず、色の濃さをわずかずつ変えてぼかす技法です。鉛筆の線を指でこすって消していく感じに近く、ダ・ヴィンチが「モナ・リザ」の口元や目元で使いました。
- 空気遠近法:遠くのものほど色を淡く、青みがかった形でぼんやり描く方法です。晴れた日に遠くの山が青くかすんで見える、あの見え方を利用しています。
画材にも、それぞれの性質があります。フレスコは、壁に塗った湿ったしっくいの上に水で溶いた顔料で描く方法で、乾くと色が壁と一体になりますが、乾く前に描き切らなければなりません。「アテネの学堂」や「最後の審判」がこれです。テンペラは卵などを顔料のつなぎにした絵の具で、乾きが早く、細い線がくっきり出ます。「ヴィーナスの誕生」「春」がテンペラ画です。油絵の具は乾きが遅く、薄い層を何度も重ねられるので、スフマートのような微妙な変化に向いています。
画材と表現は、原因と結果の関係になっています。乾くのが遅いからぼかせる、乾くのが早いから線が生きる。「最後の晩餐」は乾いた壁に描く方法を試みた壁画で、完成して間もなく絵の具がはがれ始め、何度も修復されてきました。画材の話は、作品の運命の話でもあるのです。
例題で解き方を確かめる
例題1
次の作品の作者を、語群から選びなさい。(1)「モナ・リザ」 (2)「ダビデ」 (3)「アテネの学堂」 (4)「ヴィーナスの誕生」 語群:ダ・ヴィンチ ミケランジェロ ラファエロ ボッティチェリ
迷いにくいものから順に決めていきます。
- 先に作品の種類を分けます。(2)だけが彫刻なので、彫刻家を自任したミケランジェロをここで決めます。迷いにくいものから決めると、残りの候補が減るからです。
- 次に題材を見ます。(4)は神話の女神なので、神話を描いたボッティチェリに結びつきます。題材は名前の音より記憶に残りやすい手がかりです。
- 残った(1)と(3)を、人数で分けます。1人の肖像画はダ・ヴィンチ、大勢の学者が集まる大きな壁画はラファエロです。絵の中身を思い浮かべれば、題名の音に引きずられません。
- 最後に題名と作者を組にして読み直します。語群の4人を1回ずつ使い切ったかどうかで、取り違えに気づけるからです。
答え:(1) ダ・ヴィンチ (2) ミケランジェロ (3) ラファエロ (4) ボッティチェリ
例題2
図2は、部屋の奥行きを一点透視図法で表した模式図です。(1) 点アの名前を答えなさい。(2) アを通る水平な線イは、絵を見る人の何の高さを表していますか。(3) 「最後の晩餐」で、アに当たる点は画面のどこに置かれていますか。また、そこに置くと見る人にどんな効果がありますか。

赤い線の行き先を追うところから始めます。
- 図2のように、床と天井、左右の壁の境目を表す赤い線を指でたどります。どの線も奥へ進むにつれて近づき、点線で延ばすと点アで1つになります。線の行き先を見れば、用語が自然に決まるからです。奥行きの線が集まるこの点が消失点です。
- 次にイを見ます。アを通る水平線は、絵を見る人の目の高さを表し、屋外の絵なら地平線に当たります。線より上の天井は見上げる形に、線より下の床は見下ろす形に描かれていることから確かめられます。
- 「最後の晩餐」の場面を思い浮かべます。中央にキリストが座り、部屋の天井や壁の線はキリストの頭のあたりへ向かって描かれています。図2の部屋の奥の壁の前に人物を座らせたと考えれば、同じ形だとわかるでしょう。
- 効果を言葉にします。線がすべて同じ点に向かうので、見る人の目は線に導かれて中央の人物に集まります。線遠近法は奥行きを表すだけでなく、視線を動かす道具でもあるからです。
答え:(1) 消失点 (2) 目の高さ (3) 中央のキリストの頭のあたりに置かれ、見る人の視線がキリストに集まる。
例題3
図3のAは遠くの山ほど淡く描いた模式図、BとCは同じ大きさの丸を別の方法で表した模式図です。(1) Aの描き方の名前を答えなさい。(2) BとCの違いを説明し、Cの技法の名前を答えなさい。(3) AとCの両方が使われているダ・ヴィンチの作品を答えなさい。

何が変わっていて何が変わっていないかを、順に見ていきます。
- 図3のAで何が変わっているかを確かめます。形の大きさや線の向きではなく、色の濃さが変わっています。図2は線で奥行きを表していましたが、Aに奥行きの線はありません。色で距離を表す方法なので、空気遠近法です。
- BとCの境目を比べます。Bは線で形を区切り、Cには線がなく、濃さが少しずつ薄れて背景に溶けていきます。比べるときは「違う場所を1つだけ」探すと、説明の文がすぐ書けるからです。煙のように消えるこの描き方がスフマートです。
- 2つが重なる作品を探します。背景の遠い風景がかすみ、口元や目元の境目がぼかされている肖像画といえば「モナ・リザ」です。技法の問いは、最後に作品へ戻すところまでが1組になっています。
答え:(1) 空気遠近法 (2) Bは輪郭線で形を区切り、Cは線を使わず濃さを少しずつ変えて形を表す。Cはスフマート。 (3) 「モナ・リザ」
例題4
ルネサンスの美術は、中世の美術と比べてどこが新しかったのでしょうか。「古代」「人間」の2語を使い、40字程度で説明しなさい。
書き始める前に、文の骨組みを決めます。
- 問いの形を確かめます。「どこが新しかったか」と聞かれているので、文末は「〜点」で結びます。問いと答えの形をそろえるだけで、減点の入り口を1つふさげるからです。
- 指定された語に役割を与えます。「古代」は手本にしたもの、「人間」は描こうとしたものです。語を並べるだけでは説明にならないので、それぞれに動詞をつなげます。
- 比べる相手を思い出します。中世の絵は決まった形で平面的だったので、「現実に近い形で」という言葉を足します。比較の問いでは、相手との差そのものが答えだからです。
- 40字程度に収めます。作品名や人名は聞かれていないので入れません。指定された長さの中では、問いに直接答える言葉を優先します。
答えの例:古代ギリシャ・ローマの文化を手本に、人間の姿や感情を現実に近い形で表そうとした点。
まちがえやすいところと直し方
図4は、4人と代表作の対応を1枚にまとめた表です。赤で囲んだ2作が、冬の教室で鉛筆を止めるあの2作です。図4のように上下に並べて、場面と場所をセットで頭に入れてください。

誤り1 「最後の」が付く2作の作者を入れ替える
- 誤った書き方:「最後の審判」の作者はダ・ヴィンチ、「最後の晩餐」の作者はミケランジェロ。
- どこが違うか:題名の音だけで覚えているので、入れ替わっても違和感がありません。晩餐は食事、審判は裁きで、そもそも描かれている場面がまったく別のものです。
- 正しい書き方:「最後の晩餐」はダ・ヴィンチがミラノの修道院の食堂に描いた食事の場面、「最後の審判」はミケランジェロがシスティーナ礼拝堂の祭壇の壁に描いた裁きの場面。覚えるときは「晩餐は食堂、審判は祭壇」と、場所までひと息で唱えると入れ替わりが止まります。
誤り2 ルネサンスを「新しい文化を一から生み出した動き」と書く
- 誤った書き方:ルネサンスとは、それまでになかった新しい文化を一から生み出した動きである。
- どこが違うか:言葉の意味は「再生」です。出発点は古代へ戻ることで、作品が新しく見えるのは、その結果にすぎません。「古代」の語が抜けると、記述の問題では要点を外した答えになります。
- 正しい書き方:ルネサンスとは、古代ギリシャ・ローマの文化を手本に、人間らしさを重んじた文化の動きである。
誤り3 線遠近法と空気遠近法を混ぜる
- 誤った書き方:遠くの山を淡く描く方法を線遠近法という。
- どこが違うか:どちらも奥行きを表すので混ざりやすいのですが、手がかりは名前の中にあります。線遠近法は線の向きで、空気遠近法は間にある空気による色の変化で、距離を表します。
- 正しい書き方:線が1点に集まるのが線遠近法で、「最後の晩餐」や「アテネの学堂」の建物に見られる。色が淡くかすむのが空気遠近法で、「モナ・リザ」の背景に見られる。
用語のまとめ
作品は、種類と場所をいっしょに見返すと忘れにくくなります。完成の時期は「ごろ」の幅があるので、前後の順を見る目安にしてください。
| 作者 | 作品 | 種類 | 時期 | ある場所 |
|---|---|---|---|---|
| ボッティチェリ | 春 | テンペラ画 | 1480年ごろ | フィレンツェのウフィツィ美術館 |
| ボッティチェリ | ヴィーナスの誕生 | テンペラ画 | 1480年代 | フィレンツェのウフィツィ美術館 |
| ダ・ヴィンチ | 最後の晩餐 | 壁画 | 1498年ごろ完成 | ミラノの修道院の食堂 |
| ダ・ヴィンチ | モナ・リザ | 油絵の肖像画 | 1503年ごろから | パリのルーヴル美術館 |
| ミケランジェロ | ダビデ | 大理石の彫刻 | 1504年完成 | フィレンツェのアカデミア美術館 |
| ラファエロ | アテネの学堂 | フレスコの壁画 | 1510年ごろ | バチカン宮殿 |
| ミケランジェロ | 最後の審判 | フレスコの壁画 | 1541年完成 | バチカンのシスティーナ礼拝堂 |
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ルネサンス | 「再生」の意味。14〜16世紀ごろイタリアから広がった、古代の文化に学ぶ動き |
| 三大巨匠 | ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ |
| パトロン | 芸術家を支える人。フィレンツェのメディチ家やローマ教皇など |
| 線遠近法(透視図法) | 奥行きの線を1点に集めて空間を表す方法 |
| 消失点 | 奥行きの線が集まる点 |
| 明暗法 | 光と影の差で立体感を表す方法 |
| スフマート | 輪郭線を引かず、濃さを少しずつ変えてぼかす技法 |
| 空気遠近法 | 遠くのものほど淡くかすませて距離を表す方法 |
| フレスコ | 湿ったしっくいの壁に顔料で描く方法 |
| テンペラ | 卵などを顔料のつなぎにした絵の具 |
| 油絵の具 | 油で顔料を溶いた絵の具。乾きが遅く、重ねて描ける |
練習問題
練習1
次の文の( )に入る語を答えなさい。ルネサンスは( ① )を意味する言葉で、14世紀から( ② )世紀ごろにかけて( ③ )から広がった。手本にされたのは、古代( ④ )・ローマの文化である。
練習2
図1を見て答えなさい。(1) 「ダビデ」が完成した1504年に生きていた人物は、4人のうち何人ですか。(2) 「最後の審判」が完成した1541年に生きていた人物を答えなさい。(3) 4人のうち、最も早く亡くなった人物を答えなさい。
練習3
作者と作品の組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。ア ラファエロ―「最後の審判」 イ ミケランジェロ―「ダビデ」 ウ ダ・ヴィンチ―「アテネの学堂」 エ ボッティチェリ―「モナ・リザ」
練習4
「モナ・リザ」にスフマートが使えたのはなぜでしょうか。絵の具の種類に触れ、「乾き」の語を使って説明しなさい。
答えと解説
- 練習1の答え:① 再生 ② 16 ③ イタリア ④ ギリシャ。意味の語は「復活」と書かれることもあります。「文芸復興」は日本語の訳語なので、問いの言い方に合わせて選んでください。
- 練習2の答え:(1) 4人 (2) ミケランジェロ (3) ボッティチェリ。1504年は図1の1500年の点線のすぐ右で、4本の棒すべてにかかります。1541年まで届く棒は赤い1本だけです。右端がいちばん左にある棒を探せば(3)が決まり、ボッティチェリの1510年が最も早い年です。
- 練習3の答え:イ。「ダビデ」は彫刻なので、彫刻家のミケランジェロと結びつきます。アの「最後の審判」はミケランジェロ、ウの「アテネの学堂」はラファエロ、エの「モナ・リザ」はダ・ヴィンチの作品で、人物を入れ替えて作られた選択肢です。
- 練習4の答えの例:油絵の具は乾きが遅く、薄い層を何度も重ねられるので、濃さを少しずつ変えて輪郭をぼかすことができたから。「乾きが遅い」と「重ねられる」の2つがそろうと、理由の筋が通ります。
次の単元へのつながりと確かめ方
「線で奥行きを、色で距離を表す」という見方は、次に学ぶ印象派で、光そのものを主役にした画家たちと比べるときの物差しになります。歴史の授業でルネサンスや大航海時代が出てきたときにも、図1の棒をそのまま隣に置けます。日本美術の単元で雪舟を学ぶときは、同じ時代の別の答えとして見比べられます。
家で5分でできる確かめ方を2つ挙げます。1つ目は、白紙に4人の名前だけを書き、何も見ずに作品名を線で結ぶことです。お子さまと一緒なら、保護者の方が作品名を読み上げて、作者と場面を答えてもらう形でもかまいません。2つ目は、家の廊下を正面から撮った写真の上に定規を当て、床と天井の境目を延ばしてみることです。線が交わった点が、その写真の消失点です。
個別指導では、作品名で詰まる生徒とは種類と題材で分ける段階まで戻り、記述で止まる生徒とは「再生」という言葉の意味まで戻って確かめます。
まとめ
「最後の晩餐」と「最後の審判」を分けるのは題名の音ではなく、そこで起きている場面と、その絵がある壁です。古代に学び、人間を見つめ、線と色で空間を組み立てた4人の仕事を年表の上に置けば、暗記の表は1枚の地図に変わります。作者の欄を埋めるとき、頭の中にあるのは文字の列ではなく、食堂の長い机と祭壇の壁であってほしいのです。消失点まで指で線をたどれた人にとって、あの壁画はもう暗記の項目ではなく、500年以上前の画家が仕掛けた視線の罠です。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。
本気になった日が、入塾の日。
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