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【高校英語 読解】強調と倒置の読み方を図解で総まとめ—It is … that・否定語の倒置・so / neither|武蔵野個別指導塾

強調構文と倒置を通常の語順へ戻し、伝えたい部分を読み取ります。語順の図3点、並べ替えや空所補充の例題、自作の短文読解で、否定語・条件・場所を文頭に置く表現を確かめられます。
よくあるのは、駅前の本屋の参考書の棚で長文のページを開き、Never did で始まる文を見て「疑問文なのに疑問符がない」と読む手が止まる場面です。単語の意味は拾えていても、主語より前に動詞があるだけで、誰が何をしたのかが見えなくなります。隣の段落に It was … that が出てくると、今度は it を何かの代名詞だと思い、前の文に指す相手を探し続けてしまいます。
このような英文では、筆者がある部分を目立たせたり、前の話とのつながりを示したりするために、語順を変えています。大切なのは、見慣れない並びを丸ごと訳そうとせず、まず出来事の骨格を取り出すことです。そのうえで「なぜこの語が先頭に置かれたのか」に戻ると、単なる和訳から、筆者の伝え方を読む段階へ進めます。文の形を判定し、通常の語順に戻し、目立つ部分を文脈と結ぶという順序を、短い例とまとまった英文で確かめましょう。
この単元で身につけること
- 強調構文を見分けます。強調構文とは、It is または It was と that などで特定の部分を挟み、その部分を際立たせる形です。枠を外して、元の出来事を確かめます。
- 倒置を通常の語順へ戻します。倒置とは、主語と動詞などを通常とは異なる順に置くことです。どの語が前に出ているかを見て、疑問文との違いを判断します。
- 否定や限定の及ぶ範囲を保ちます。文頭の never や only を読み飛ばさず、「一度もない」「そのとき初めて」といった情報を訳に残します。
- 条件と場所を区別します。if がなくても条件を表す場合と、場所の表現を先頭にして新しい人物や物を示す場合とを読み分けます。
- 省略された内容と話題を回収します。so / neither が前の文のどこを受けるか、文頭へ出された語が元の文でどの役割だったかを確認します。
前の単元で扱う否定表現の読み方は、文頭に否定語が移った場合にも、その語が打ち消す内容を追う土台になります。ここでは形の名前を答えて終わりにせず、誰についての文なのか、肯定か否定か、どこに読み手の注意を向けているのかを説明できる状態を目指します。語順を戻す作業は、実際に全部を書き直す必要はありません。難しい1文だけで行い、意味がつながったら段落の続きへ進みます。
基本の考え方
強調の枠を外して出来事を取り出す
It was Ken that called.
日本語訳:電話をかけてきたのはケンでした。
この文の it は、前に出た物を受ける語として訳しません。It was と that が作る枠の中に Ken があり、電話をかけてきた人物を際立たせています。枠を外してみると、次の短い文が残ります。
Ken called.
日本語訳:ケンが電話をかけてきました。
出来事は同じですが、読み手の関心の置き方が違います。単に電話があったことを報告する文と、「誰が」という問いへの答えを示す文とでは、前後に自然につながる内容が変わります。たとえば別の人が電話したと思われていた場面なら、Ken が訂正の中心になります。ただし、強調構文だけを見て、本文にない人物との対立まで付け足してはいけません。対比の相手は、実際の文脈から確かめます。
図1のように、上段の枠を外し、中にある Ken と後ろの called をつなぐと、出来事の骨格が残ります。緑の部分が、枠を外したあとにも主語として働く点に注目してください。

It was on Monday that Yuki returned the book.
日本語訳:ユキがその本を返したのは月曜日でした。
この場合に挟まれているのは、人ではなく on Monday という時を表すまとまりです。返した人は Yuki、返した物は the book で、強調されるのは返却した日です。that の直後だけを見て主語を探すのではなく、枠の中の語が元の文で何をしていたかを考えます。on を落として Monday だけを動かすと、元のまとまりが壊れてしまいます。
It is clear that Emma needs more time.
日本語訳:エマにもっと時間が必要なのは明らかです。
この文は強調構文ではありません。clear は「明らかな」という形容詞で、It is と that を外しても、clear を残りの文の主語や目的語などとして自然に組み込めません。この it は形式主語、つまり長い主語の内容を後ろに置くための仮の主語です。明らかだと判断されている内容は that 以下全体です。「It is と that がある」だけでは判定せず、挟まれた部分を戻して元の文が作れるかを読みの手がかりにします。時制や代名詞の形に調整が必要な場合もあるので、文字を削る操作だけで機械的に決めないことも大切です。
文頭の語を残したまま主語と動詞を探す
Never have I seen such a quiet room.
日本語訳:私はこれほど静かな部屋を見たことが一度もありません。
文頭の Never は「一度もない」という否定を担っています。そのあとに have I と続きますが、質問ではありません。通常の語順で考えるなら、主語の I のあとに have never seen というまとまりが続くと捉えます。have は完了形を作る助動詞で、seen と離れても働きは変わりません。まず I と have seen を結び、never の否定をそこへ戻すと、経験についての文だと読めます。
Only then did Tom notice the missing page.
日本語訳:そのとき初めて、トムはページが抜けていることに気づきました。
only は否定語そのものではありませんが、ここでは「そのときに限って」と時を限定する表現が文頭に出ています。did の後ろの notice は原形ですが、出来事は過去です。通常の語順へ戻すときは、did が持っていた過去の情報を動詞へ戻します。「トムは気づく」と現在のことにしないようにしましょう。また、only をただ「ただ」と置き換えるよりも、この文では気づく時点がそれ以前ではなかったことを読めるかが重要です。
一方、only が主語そのものを限定しているだけなら、同じ倒置は起こりません。文頭の単語1つではなく、その単語がどこまでのまとまりを作り、文中の何を限定しているかを見る必要があります。
Only Emma noticed the error.
日本語訳:エマだけがその誤りに気づきました。
この文では Only Emma 全体が主語です。気づいた人を限定しており、主語と動詞の順序は通常のままです。「only が先頭なら必ず倒置」と覚えると、この自然な文まで読み違えてしまいます。
条件・場所・話題化を別々に読む
Had I known the opening time, I would have arrived earlier.
日本語訳:開店時刻を知っていたら、私はもっと早く着いていたでしょう。
ここでは if が省略され、had が主語 I の前に出ています。仮定法とは、事実と異なることや実現の可能性が低いことなどを仮定して述べる表現です。この文では前半が過去についての条件、後半がその条件のもとで考えられる結果です。Had I known を疑問として訳すと、後半との関係が途切れます。前半を「もし知っていたら」とまとめ、would have arrived が表す過去の結果につなぎます。if の省略による倒置では had のほかに were や should が使われる形もありますが、通常の動詞を何でも先頭へ動かせるわけではありません。
On the desk lay a small notebook.
日本語訳:机の上には小さなノートが置かれていました。
この文の主語は On the desk ではなく a small notebook です。On the desk は前置詞句、つまり前置詞とそれに続く名詞などが作るまとまりで、場所を表します。場所を先に示し、そこにある物を後ろから登場させています。lay はここでは lie の過去形で、「横たわる、置かれている」という意味です。目的語を必要とする「置いた」という他動詞の意味で読むと、主語や目的語を探す位置がずれてしまいます。
This notebook, I use every day.
日本語訳:このノートなら、私は毎日使っています。
これは話題化です。話題化とは、文中のある要素を先頭に置いて、何について述べるかを先に示すことです。This notebook は use の目的語ですが、前に置かれており、後ろの I use の語順はそのままです。倒置のように助動詞を主語の前へ出す操作はありません。通常の順序に戻すと「私がこのノートを毎日使う」という関係ができます。文頭に名詞があるからといって、それをすぐ主語と決めないでください。
例題で使い方を確かめる
例題1 強調する部分を決めて並べ替える
「エマがその鍵を見つけたのは庭ででした」という意味になるように、次の語句を並べ替えてください。先頭は It とし、語句は1回ずつ使います。
語句:that / Emma / in the garden / found / It / the key / was
- まず出来事を「エマがその鍵を見つけた」と取り出します。人・動作・物を先に確定すると、残った in the garden が場所だと判断できます。
- 日本語の「庭ででした」が答えている問いは「どこで」です。場所のまとまり全体を It was と that の間へ入れます。
- that の後ろには Emma found the key を置きます。場所を前に移しても、残りの主語と動詞の関係は変わらないからです。
完成文の日本語訳:エマがその鍵を見つけたのは庭ででした。
答え:It was in the garden that Emma found the key.
ここで確かめたいのは、was を見て「庭だった」と機械的に訳さないことです。「何が庭なのか」と前の名詞を探すのではなく、鍵を見つけた出来事の場所が焦点になっていると読めれば、長文の途中でも意味をつなげられます。
例題2 倒置から時制を読み取って補う
日本語に合うように、空所へ did / do / have のうち適切な1語を入れてください。
Never (____) I stop during yesterday’s walk.
日本語訳:昨日の散歩中、私は一度も立ち止まりませんでした。
- 文頭の Never が文全体を否定し、そのため主語 I の前に助動詞を置く形だと見ます。疑問符がないことだけでなく、否定を述べる文脈も確認します。
- yesterday’s walk が過去の出来事を示します。動詞 stop が原形なので、過去を表す働きは空所の助動詞が担います。
- 過去の did を選びます。have を選ぶと、後ろに必要な過去分詞がなく、完成した文の形も意味も合いません。
答え:did — Never did I stop during yesterday’s walk.
短い骨格だけなら、次の2文が対応します。図2のように did の過去を stopped へ戻すと、助動詞を補っていた理由も確かめられます。
Never did I stop.
日本語訳:私は一度も立ち止まりませんでした。
I never stopped.
日本語訳:私は一度も立ち止まりませんでした。

図2の上段では did が前に出ていますが、下段では stopped が過去を示しています。did を消したあとで stop を原形のまま残すと、時制の情報を失います。読解のメモでも、動詞だけは時制を保って戻すと、後の要約が正確になります。
例題3 省略された if を補って条件を読む
「もっと時間があれば、私はその店を訪ねるのですが」を、Were で始まる英文にしてください。主語は I、have more time に相当する部分は to have more time、結果の部分には would visit the shop を使います。
- 「時間があれば」と「店を訪ねるのですが」を分けます。前半が条件で、実際に訪ねたという出来事の報告ではありません。
- 条件を表す were to の形を使い、if を省いて Were を主語の前へ置きます。were だけを動かし、主語 I と to have more time はその後ろに続けます。
- 後半を I would visit the shop とします。条件の区切りをコンマで示し、想定した条件のもとでの結果につなぎます。
完成文の日本語訳:もっと時間があれば、私はその店を訪ねるのですが。
答え:Were I to have more time, I would visit the shop.
この文では、現在やこれからについて、実現を控えめに考えた条件を示しています。先ほどの Had I known のような過去の条件と同じ時の話ではありません。文頭の倒置を見つけたあと、had と過去分詞なのか、were と to 不定詞なのかまで確認することで、結果を想定する時点を取り違えずに読めます。
例題4 so / neither が受ける内容を補う
次の2つの文の流れで、空所に入る語をそれぞれ答えてください。選択肢は so / neither です。
Ken can read this map. (____) can Yuki.
日本語訳:ケンはこの地図を読めます。ユキも読めます。
Emma has not finished the book. (____) has Tom.
日本語訳:エマはその本を読み終えていません。トムも読み終えていません。
- 前の文が肯定か否定かを調べます。can read は肯定、has not finished は否定なので、同意の意味を伝える語も分かれます。
- 肯定の内容を別の主語にも当てはめるときは so、否定の内容を当てはめるときは neither を使います。so がいつでも「だから」を表すわけではありません。
- 後ろに残った can と has を前の文に対応させます。Yuki には read this map、Tom には finished the book が省略されており、後者の否定は neither が担います。
答え:1つ目は So、2つ目は Neither — So can Yuki. / Neither has Tom.
so / neither の後ろが「助動詞・主語」になるこの形では、主語が新しく変わっています。一方、相手の指摘に「確かにそうですね」と応じる So he does. のような形は、主語が助動詞より先です。語順と主語の交代を一緒に見ることが、意味を決める助けになります。
Ken reads every evening. So he does.
日本語訳:ケンは毎晩読書をします。確かにそうですね。
短い英文で焦点の移動を追う
次の英文では、強調構文が人々の最初の予想を修正し、only の表現が気づいた時点を示しています。最初に誰が何を準備したかを押さえ、次に予想と実際の反応がどこで分かれるかを探してください。
Emma and Ken prepared a small display of books for visitors to a community room. They expected the colorful covers to attract the most attention. It was a handwritten note that made people stop, however. The note asked readers to name a book they wanted to read again. Only after several visitors answered did Emma understand the value of the question. People were not simply choosing books; they were sharing memories. Ken enjoyed listening to their stories, and so did Emma. By the end of the afternoon, the display had become a place for conversation.
日本語訳:エマとケンは、地域の交流室を訪れる人のために、小さな本の展示を準備しました。2人は、色鮮やかな表紙がいちばん注目を集めると思っていました。しかし、人々の足を止めたのは手書きのメモでした。そのメモは、もう一度読みたい本を1冊挙げるよう、読む人に問いかけていました。何人かの来場者が答えて初めて、エマはその問いの価値を理解しました。人々は単に本を選んでいるのではなく、思い出を分かち合っていました。ケンはその話を聞くのを楽しみ、エマもそうでした。午後が終わるころには、展示は会話の場になっていました。
最初の予想は表紙への注目でしたが、実際に人を立ち止まらせたのはメモです。強調構文の中の a handwritten note を押さえると、この対比が見えます。また、Only after several visitors answered 全体が時を表すまとまりなので、途中の visitors を後半の主語と混同しません。後半で理解した人は Emma です。
最後の so did Emma では、エマがしたことを直前の Ken の動作へ戻します。展示を準備したこと一般ではなく、話を聞くのを楽しんだことが対応します。短い省略表現でも、直前の動詞とその続きまで回収すると、段落が「本を置いた話」から「会話が生まれた話」へ進んだことを捉えられます。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 倒置のあとでも動詞を過去形にする
× Never did Yuki arrived late.
意図した日本語訳:ユキは一度も遅れて到着しませんでした。
どこが違うか:過去は did が示しているので、その後ろの一般動詞 arrived は原形 arrive にします。
○ Never did Yuki arrive late.
日本語訳:ユキは一度も遅れて到着しませんでした。
読むときには、did と arrive を別々の出来事だと思わず、1つの過去の動作としてまとめます。訂正では原形に直しますが、和訳では過去のままです。文頭の Never も合わせて残して初めて、時間と否定の両方を保てます。
誤り2 場所が先なら代名詞も動詞の後ろにする
× Here comes he.
意図した日本語訳:ほら、彼が来ます。
どこが違うか:この形では、主語が he のような人称代名詞なら、代名詞を動詞の前に置きます。
○ Here he comes.
日本語訳:ほら、彼が来ます。
Here comes Ken.
日本語訳:ほら、ケンが来ます。
図3のように、Ken という名詞を主語にした文と he を主語にした文では、Here の後ろの並びが異なります。場所や方向を示す語が先頭にあることと、必ず動詞が主語より先になることとは、同じではありません。

図3の上段は来る人物を後ろから示し、下段はすでに話題になっている彼を受けています。読解では、この違いを新しい人物の登場と既知の人物への言及を見分ける手がかりにできます。ただし名詞と代名詞だけで段落全体の情報を決めず、前の文に誰が出ていたかも合わせて確認します。
誤り3 neither と not で同じ否定を重ねる
× Neither does not Tom.
意図した日本語訳:トムもそうしません。
どこが違うか:neither 自体が否定を担うので、この同意表現では not を重ねず Neither does Tom. とします。
○ Neither does Tom.
日本語訳:トムもそうしません。
この返答を単独で読んでも、何をしないのかまでは決まりません。前の文が次の文なら、トムもバスを利用しないという意味になります。
Emma does not take the bus.
日本語訳:エマはバスを利用しません。
否定を戻す位置は、省略された take the bus に対する位置です。「トムではない」と主語を否定する意味ではありません。neither の意味だけを覚えるより、助動詞 does がどの動作を受けているかまで述べてみると、誤読に気づけます。
まとまった英文で条件と場所を読み分ける
次の英文では、最初に場所が示され、途中で実際には実現しなかった条件が語られます。すべてを現在起こっている出来事としてつなぐと、来場者が足を止めた理由を読み違えます。
Near the window stood a table with several notebooks on it. Yuki invited visitors to write a short comment about the room. This simple idea, she had first discussed with Ken the previous week. Had they placed the table by the door, people might have walked past without stopping. By the window, however, visitors could sit and think before writing. Yuki did not expect long comments, and neither did Ken. Yet many visitors filled an entire page. It was the quiet space that helped them find the words they wanted to share.
日本語訳:窓の近くには、数冊のノートが載ったテーブルがありました。ユキは来場者に、その部屋について短い感想を書くよう勧めました。この簡単な案について、彼女は前の週に初めてケンと話し合っていました。もし2人がテーブルをドアのそばに置いていたら、人々は立ち止まらずに通り過ぎていたかもしれません。しかし窓際では、来場者は書く前に座って考えることができました。ユキは長い感想を予想しておらず、ケンも同じでした。それでも、多くの来場者がページいっぱいに書きました。伝えたい言葉を見つける助けになったのは、その静かな空間でした。
冒頭の stood の主語は a table です。Near the window は、そのテーブルを置く場面を先に設定しています。3文目の This simple idea は discussed の目的語であり、she が主語です。このように、同じ文頭のまとまりでも、場所なのか、目的語として先に示された話題なのかを分けます。
Had they placed 以下は、実際の配置の説明ではありません。現実には窓の近くにあったテーブルについて、「ドアのそばだったら」という別の条件を置いています。might have walked は「通り過ぎたかもしれない」という結果の可能性であり、実際に通り過ぎた人の報告ではありません。最後の強調構文は静かな空間へ注意を戻し、長い感想が生まれた理由を段落全体に結びつけています。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ
練習問題
練習1 強調構文の並べ替え
「トムが必要としていたのは休憩でした」という意味になるように、次の語句を並べ替えてください。先頭は It とします。
語句:needed / a break / was / Tom / that / It
出来事の主語と、際立たせる目的語を区別してから並べます。完成したら、枠を外しても「誰が何を必要としていたか」が変わらないか確認してください。
練習2 限定表現の後ろの空所補充
空所に did / was / had のうち適切な1語を入れてください。
Only after lunch (____) Ken open the letter.
日本語訳:昼食の後になって初めて、ケンはその手紙を開きました。
過去の出来事として読みます。after lunch は時を表すまとまりなので、主語は lunch ではありません。動詞 open の形に合う助動詞を選びましょう。
練習3 if を省略した和文英訳
「あなたの助けがなかったら、私はそのメモを見つけられなかったでしょう」を、Had it で始めて書いてください。「あなたの助けがなかったら」は not been for your help、「見つけられなかったでしょう」は would not have found the note を使います。
前半と後半の境界にコンマを入れます。現実には助けがあり、メモを見つけられたという状況を踏まえ、過去に関する条件と結果をつないでください。
練習4 否定への同意を補う
空所に So / Neither のどちらかを入れてください。
Yuki cannot hear the announcement. (____) can Emma.
日本語訳:ユキにはそのアナウンスが聞こえません。エマにも聞こえません。
補ったあと、Emma に当てはまる省略内容も日本語で答えます。前の文から動作だけを取り出して肯定にしてしまわないように注意してください。
答えと解説
練習1の答え:It was a break that Tom needed.
日本語訳:トムが必要としていたのは休憩でした。a break は needed の目的語であり、強調の枠の中に移っています。Tom が必要とされたという意味ではありません。
練習2の答え:did — Only after lunch did Ken open the letter.
日本語訳:昼食の後になって初めて、ケンはその手紙を開きました。Only after lunch が先頭にあり、一般動詞の過去を did が担うので、open は原形です。
練習3の答え:Had it not been for your help, I would not have found the note.
日本語訳:あなたの助けがなかったら、私はそのメモを見つけられなかったでしょう。If it had not been for に相当する条件で、if を省いた had が主語 it より前に出ています。not は主語の後ろに残ります。
練習4の答え:Neither — Neither can Emma.
日本語訳:エマにも聞こえません。省略内容は「そのアナウンスが聞こえる」で、neither によってそれを否定し、ユキと同じ状況をエマにも当てはめています。完成した意味を答えるなら「エマにもそのアナウンスが聞こえない」です。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
次の省略と挿入の読み方では、見えていない語を補い、途中に挟まれた説明をいったん外して文の骨格を捉えます。so / neither の後ろを前の文から回収した作業は、そのまま省略を読む練習になります。強調の枠を外しても残すべき出来事を確かめた経験は、挿入のある長い文でも役立ちます。
家庭では5分を2つの作業に分けてみてください。前半は図2の2文を声に出し、did と stopped が同じ過去を示すことを口頭で説明します。後半は図1の強調する人を Ken から Emma に入れ替え、電話をかけた人物の情報だけが変わり、called の出来事は保たれることを確かめます。訳を暗唱するだけでなく、何を変え、何が残ったかまで言えると、別の文にも使える読み方になります。
個別指導では、主語を取り違えたのか、助動詞から時制を受け取れなかったのか、文脈上の対比を見落としたのかを分けて確認します。お子さまが途中で止まる場合も、長文全体を読み直す前に、その1文を短い通常語順へ戻すところから確かめられます。
まとめ
見慣れない語順に出会ったとき、最初から流れるような訳にしようとすると、主語や否定を落としがちです。まず出来事を復元し、そのあとで先頭や強調の枠へ戻ると、形の確認と段落の理解がつながります。参考書の棚で手が止まった1文も、誰が何をしたかを確定できれば、前後の話へ戻る足場にできます。
強調と倒置を読めた証拠は、通常の語順へ戻した出来事と、筆者が目立たせた部分の両方を言えることです。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




