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【中学地理】世界の姿を図解で総まとめ—大陸と海洋・緯度と経度・地図の種類|武蔵野個別指導塾

大陸と州の違いを整理し、緯度・経度の読み取りや地図選びの例題に取り組みます。3枚の図で、メルカトル図法と正距方位図法が正しく表すものを押さえれば、地図の使い分けに迷いません。
よくあるのは、図書館の机で世界地図を広げ、「ユーラシア大陸」と「アジア州」を同じ場所の別名だと思い、ノートのどちらに書くか迷う場面です。さらに地図の端にも太平洋という名前があると、海が2つに分かれているように感じます。名前だけを覚えても、何を基準に分けたのかがわからないと、地図を読み取る問題では手が止まります。
世界の姿を学ぶ入口は、陸と海のまとまり、位置を示す目盛り、地図の表し方を分けて考えることです。同じ地球でも、地域を区分する目的や地図を作る方法によって見え方は変わります。地図の見た目をそのまま答えにせず、「この図では何が正しく表されるか」と確かめる習慣をつけましょう。多くの教科書では地理的分野で学ぶ内容で、外国の場所を説明したり、遠くの地域どうしを比べたりするときの土台になります。
この単元で身につけること
- 六大陸と三大洋を区別します。大きな陸地のまとまりと海洋の名前を、周囲との位置関係と一緒に押さえます。
- 大陸と州を使い分けます。陸地のまとまりによる区分と、歴史や文化なども考えた地域の区分は一致しません。
- 緯度と経度で場所を示します。赤道と本初子午線を出発点に、南北と東西をそれぞれ読み取ります。
- 地球儀と世界地図を比べます。持ち運びやすさだけでなく、距離・方位・面積などの表し方の違いに注目します。
- 目的に合う地図を選びます。航路の方向、中心からの距離、地域の面積の比較では、必要な地図が変わります。
小学校などで学んだ方位や地図の見方を、地球全体へ広げるのがこの単元です。用語を答えられることに加え、選んだ答えの理由を図の線や目盛りから説明できるようにします。地図を開いたら、地名を探す前に、何の線が引かれているかを一度確認すると読みやすくなります。
基本の考え方
大陸と州は分ける基準が違います
地球の表面は、およそ陸地が3、海洋が7の割合です。六大陸は、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、オーストラリア大陸、南極大陸です。ユーラシア大陸はヨーロッパとアジアにまたがる大きな陸地で、日本列島はその東側にあります。南極大陸は南極点の周囲に広がります。
三大洋は太平洋、大西洋、インド洋です。太平洋はアジアやオーストラリアと南北アメリカの間、大西洋は南北アメリカとヨーロッパ・アフリカの間、インド洋はアフリカの東、アジアの南、オーストラリアの西に広がります。海洋は互いにつながっています。世界地図の左右に同じ海の名前があっても、地球を平面に開く位置によって分かれて見えるだけです。
世界の地域を学ぶときには、アジア州、ヨーロッパ州、アフリカ州、北アメリカ州、南アメリカ州、オセアニア州という六つの州を使います。州は自然条件に加えて、歴史や文化なども踏まえた区分です。ユーラシア大陸はアジア州とヨーロッパ州に分かれ、オセアニア州はオーストラリア大陸のほかニュージーランドや太平洋の島々を含みます。南極大陸は、この六つの州には含めません。
大陸名、州名、国名の階層も区別しましょう。オーストラリアという国はオーストラリア大陸に位置し、オセアニア州に属します。似た名前が出てきたら、問題が陸地、地域、国のどれを尋ねているかを先に読みます。
緯度と経度は地球上の住所です
緯度は赤道を0°として、南北の位置を角度で示します。北側は北緯、南側は南緯で、どちらも90°までです。北極点は北緯90°、南極点は南緯90°です。同じ緯度の点を結ぶ線を緯線といい、赤道は緯線の一つです。赤道より北の半球を北半球、南の半球を南半球と呼びます。
経度は、イギリスのロンドンにある旧グリニッジ天文台を通る本初子午線を0°として、東西の位置を示します。東側は東経、西側は西経で、それぞれ180°までです。東経180°と西経180°は同じ経線を指します。同じ経度の点を結び、北極点と南極点をつなぐ線が経線です。

図1のように、緯度と経度は組にして読みます。Aは赤道より北、本初子午線より東にあるので北緯30°・東経60°です。緯線は図で横に延びていますが、表すのは南北の位置です。線が延びる向きと、目盛りで比べる向きを分けましょう。この図は位置の読み方を示す模式図で、陸地や実際の距離は表していません。
地球儀と地図には役割があります
地球儀は球面を縮めた模型なので、地表の位置関係、形、面積の比などを全体としてつかめます。ただし一度に地球の裏側まで見られず、細かな情報を書き込むにも限界があります。世界地図なら世界全体を一度に見渡せますが、球面を平面にすると必ずひずみが生じます。
メルカトル図法は狭い範囲の角度を正しく表し、一定の方位を保つ航路を直線で示せます。一方、高緯度ほど面積が大きく表されます。正距方位図法は中心からの距離と方位が正しく、モルワイデ図法などの正積図法は面積を正しく表します。すべての性質を同時に正しく表す世界地図はないため、何を調べたいかが地図選びの基準です。
例題で解き方を確かめる
例題1 大陸名と州名を答える
ヨーロッパ州とアジア州にまたがる大陸と、オーストラリア大陸やニュージーランドを含む州を、それぞれ答えましょう。
- 前半は「大陸」を問うていると確認します。陸地のまとまりを答える問題なので、ヨーロッパ州という地域名をそのまま書かないためです。
- 後半は「州」を問うていると確認します。島々を含めた地域の区分なので、オーストラリア大陸だけでは範囲が足りません。
- 前半をユーラシア大陸、後半をオセアニア州と答えます。最後に「大陸」「州」まで付けると、区分の違いを明確に示せます。
同じ「六つ」でも、大陸と州を一対一で結びつけないことがポイントです。答え合わせでは名前の正誤だけでなく、どの語を見て大陸と州を判断したかも確かめます。
例題2 図から位置と角度の隔たりを読む
図1のBの位置を答えましょう。また、AとBの緯度の差と、本初子午線をまたぐ経度の隔たりを求めましょう。
- Bから横方向に緯線をたどり、南緯30°と読みます。赤道より南側なので、北緯と取り違えないように基準線から確認します。
- Bから縦方向に経線をたどり、西経60°と読みます。本初子午線より西側にあり、東経ではないことを確かめるためです。
- 緯度は30°+30°=60°、経度は60°+60°=120°と求めます。どちらも0°の基準をはさんでいるので、今回の隔たりは足し算になります。
Bの位置は南緯30°・西経60°です。求めた60°や120°は角度の隔たりであり、2地点間の距離をキロメートルで答えたものではありません。また経度は一周するため、東経170°と西経170°の間の小さい角度は20°です。東経と西経ならいつでも足した結果が小さい側の隔たりになる、とは覚えないようにします。
例題3 メルカトル図法の見え方を説明する
図2は、メルカトル図法の赤道から北緯60°までを抜き出した図です。赤道から北緯30°までと、北緯30°から60°まででは、どちらの帯が図で広く見えますか。また、この図で高緯度の地域の面積をそのまま比較してよいでしょうか。

- まず緯度の差を確かめます。どちらも30°分なので、目盛りの数字が異なるだけで広さが変わったのではないと判断できます。
- 図2の縦の間隔を比べます。北緯30°から60°までの帯のほうが広く描かれており、高緯度での拡大を読み取れます。
- 面積の比較には適さないと説明します。高緯度ほど縦方向だけでなく東西方向も実際に対して拡大され、面積が大きく見えるためです。
答えは北緯30°から60°までの帯です。地球上では経線どうしの間隔は極に近づくほど狭まりますが、この図では縦の線が平行です。この違いも拡大を考える手がかりになります。図の中の大きさだけで「この地域のほうが実際にも広い」と結論を出さず、面積を正しく表す地図や地球儀で確かめます。
例題4 調べたい内容から地図を選ぶ
ある地点から各都市までの距離と方位を調べる場合と、世界の地域の面積を比較する場合に、適する図法をそれぞれ答えましょう。
- 前者では「ある地点から」という条件に注目します。どこを基準に測るかによって、正しく読める地図が決まるためです。
- その地点を中心にした正距方位図法を選びます。別の地点を中心にした図では、調べたい距離と方位が保証されないためです。
- 後者ではモルワイデ図法などの正積図法を選びます。比較したいのは距離ではなく、面積の比だからです。
前者の答えは、図法の名前だけでなく中心の条件まで含めます。「正しい地図を一つ覚える」のではなく、調べたい性質と地図が保つ性質を結びつけると、見慣れない図でも判断できます。
つまずきやすいところと直し方
緯度を横の位置だと思ってしまう
誤った覚え方は「横線だから東西の位置を表す」です。線の向きと、その線に付いた数値の意味が入れ替わっています。横に並ぶ教室の座席でも、何列目かを数えるときは前後に移動するのと似ています。
正しくは、同じ緯線上なら緯度は同じで、赤道から北か南へ離れると緯度が変わります。図1でAから横へ動かす指と、赤道へ向かう指を比べましょう。どちらで緯度が変わるかを説明すると、文字だけの暗記から抜け出せます。
メルカトル図法の直線を最短経路だと思ってしまう
誤った覚え方は「航海に使う地図だから、直線は必ず最短」です。一定の方位を保つことと、距離が最短であることは別の条件です。球面上の最短経路は、大円と呼ぶ、地球の中心を通る平面で切った円に沿います。
正しくは、メルカトル図法の直線は一定の方位を保つ経路を示し、一般には最短経路と一致しません。赤道や経線に沿う場合などは一致しますが、その性質をすべての直線に広げないようにします。
正距方位図法ならどこでも測れると思ってしまう
誤った覚え方は「距離と方位が正しいから、図のどの2点でもよい」です。抜けているのは「中心から」という条件です。図3はOを中心とし、中心から等しい距離の点を同心円で示した模式図です。

図3のOからAとBまでは2000km、Cまでは4000kmです。したがってOからCまでの距離はOからAまでの2倍と読めます。一方、AとBを結ぶ線の長さを同じ縮尺で測っても、実際の距離が正しく出るとは限りません。方位もOから各点への向きが基準で、図の上方向をどの地点でも北だと決めつけることはできません。測り始める点が中心かどうかを、定規を当てる前に確かめましょう。
練習問題
練習1
南アメリカ大陸とアフリカ大陸の間に広がる海洋を答えましょう。また、南極大陸は六つの州に含まれるでしょうか。
練習2
赤道より北へ20°、本初子午線より西へ40°の地点Pの位置を答えましょう。同じ経線上の南緯10°の地点Qと、緯度は何度違いますか。
練習3
メルカトル図法で高緯度の島が大きく見えました。実際の面積も大きいと判断してよいか、理由とともに答えましょう。
練習4
図3でOからCまでの距離を答えましょう。続いて、AからBまでの距離も図上の長さから正しく求められるといえるか、説明しましょう。
答えと解説
練習1の答えは大西洋です。南極大陸は六つの州に含まれません。大陸と州は分ける基準が違います。
練習2の答えは北緯20°・西経40°で、緯度の差は20°+10°=30°です。赤道の反対側まで測るため、足し算になります。
練習3は、そのままでは判断できません。高緯度ほど面積が拡大される図法なので、正積図法の地図などで確かめます。
練習4は4000kmです。AとBはどちらも中心ではないため、その2点間の距離が図上で正しく表されるとはいえません。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
緯度と経度が読めると、日本の位置や時差を学ぶ準備ができます。緯度は気候の違いを考える手がかりになり、地図の使い分けは貿易や交通の資料を読むときにも役立ちます。
家では5分で二つを確かめましょう。一つ目は、地図上の好きな地点を選び、赤道と本初子午線のどちら側かを声に出すことです。二つ目は、手元の世界地図で「面積を比べられるか」「中心からの距離を測れるか」を、図法の特徴を根拠に説明することです。図法名が載っていなければ、何を確認すべきかまで考えます。
個別指導で位置の答えが逆になったときは、数値を読む前の基準線の探し方まで戻って確かめます。地図選びで迷ったときは、問題が距離・方位・面積のどれを求めているかを言葉にするところから整理します。
まとめ
地図を読むときは、見えている線や大きさに意味を与える条件があります。大陸なのか州なのか、どの線から数えるのか、どの性質を保った図なのかがわかると、答えを選ぶ根拠を自分で示せます。答え合わせでも、地名の書き直しだけで終わらず、判断に使った基準を一つ残しておきましょう。
見た目に引きずられて間違えた経験は、地図を読み直す出発点になります。世界地図の大きさは、地球上の広さをそのまま約束するものではありません。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。

