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【中学地理】日本の姿を図解で総まとめ—位置と領域・時差の計算・都道府県|武蔵野個別指導塾

日本の位置と領域を模式図で確かめ、標準時子午線を使った時差や日付の計算に取り組めます。都道府県と地方区分、領海と排他的経済水域の違いも整理し、練習問題まで進めば、時差は手順どおりに解けます。
よくあるのは、夕方の台所のテーブルで海外の試合の開始時刻を調べ、日本では翌朝になると知って、時差の足し算と引き算がわからなくなるという場面です。地図では日本が東にあると読めても、「東の時刻は進んでいる」を計算につなげられないことがあります。経度の数字だけで計算を始めると、答えの時刻が出ても、それが今日なのか明日なのか迷います。
日本の姿を学ぶときは、位置、領域、時間、地域の区分をつなげて考えます。位置は緯度と経度、時間は標準時子午線、領域は陸・海・空の範囲から整理できます。都道府県も名前だけを並べるのでなく、島や海との位置関係を手がかりにすると覚えやすくなります。
この単元の目標は、地図の情報を短い説明や計算へ置き換えることです。「どこから測るか」「何と何を比べるか」を確かめながら、同じ日本をいくつかの見方で読み取っていきましょう。
この単元で身につけること
- 日本の位置を緯度と経度で表します。北半球・東半球という大きな位置から、島々の広がりへと目を向けます。
- 領土・領海・領空を区別します。排他的経済水域ではどのような権利が認められるかも、領海との違いで説明します。
- 領土をめぐる日本政府の立場を読み取ります。政府の主張と、現在どの国が管理しているかを分けて整理します。
- 標準時子午線の経度から時差を求めます。時間の差を求める計算と、時刻や日付を決める操作を分けて進めます。
- 47都道府県を地方区分と結びつけます。都道府県庁所在地や海に面するかどうかも、地図を読む手がかりにします。
前の単元で学ぶ緯度・経度や方位は、日本の位置と時差を理解する土台になります。多くの教科書では地理的分野で学びますが、国の領域という考え方は、公民の国家や国際社会の学習にもつながります。
基本の考え方
日本の位置は陸と海の両方から見る
日本はユーラシア大陸の東側、太平洋の西側に位置する島国です。大陸との間には日本海や東シナ海があります。「アジアの東」と「太平洋の西」は基準にしているものが違うので、どちらも日本の位置を表しています。地図の右端に描かれるかどうかではなく、大陸や海との関係で説明しましょう。
日本政府が日本の領土としている範囲は、おおよそ北緯20度から46度、東経123度から154度に広がります。北緯は赤道より北、東経は本初子午線より東を示すので、日本は北半球・東半球にあります。緯度と経度は距離そのものではなく、地球上の位置を表す角度です。
北端は択捉島、南端は沖ノ鳥島、東端は南鳥島、西端は与那国島です。北海道・本州・四国・九州だけを見ていると、南や東へ離れた島々を見落とします。図1のように端の島まで視野を広げると、日本の範囲には南北方向だけでなく東西方向の広がりもあるとわかります。

図1の点は位置関係をつかむため、緯度・経度を整数に丸めて置いています。国土の輪郭や面積を示す図ではありません。最も北の点と最も東の点が別の島であることを確かめてください。
領域と海の資源を利用する権利
国の領域は、領土・領海・領空からなります。領土はその国の陸地、領海は沿岸の一定の範囲の海、領空は領土と領海の上空です。日本の領海の幅は原則として基線から12海里までです。基線は距離を測り始める線で、通常は潮が引いたときの海岸線を使います。1海里は1.852kmなので、12海里は約22kmです。
排他的経済水域は、原則として基線から200海里までの範囲のうち領海を除く海域です。沿岸国には漁業資源や海底資源の探査・開発・保存・管理などの権利が認められます。一方、外国の船舶の航行や航空機の上空飛行の自由なども認められます。領海と同じように国の領域が広がった、と考えてはいけません。向かい合う国との距離が近い海では境界を定める必要があり、どこでも一方的に200海里の範囲を取れるわけではありません。
領土をめぐる問題は、立場と現状を分けて読みます。日本政府は、歯舞群島・色丹島・国後島・択捉島からなる北方領土を日本固有の領土とし、返還を求めています。現在はロシアが実効支配し、ロシア側は自国の領土としています。竹島について、日本政府は日本固有の領土としていますが、韓国が実効支配し、韓国側も領有権を主張しています。
尖閣諸島は日本が実効支配しています。日本政府は日本固有の領土であり、解決すべき領有権の問題は存在しないとしていますが、中国と台湾も領有権を主張しています。「日本政府はどう説明しているか」という設問と、「現在の管理はどうなっているか」という設問では、答える内容が異なります。
都道府県と地方区分は大きさの違うまとまり
日本には1都・1道・2府・43県、合わせて47都道府県があります。都は東京都、道は北海道、府は京都府と大阪府です。都道府県庁所在地はその都道府県の行政の中心となる場所で、県名と同じとは限りません。宮城県は仙台市、愛知県は名古屋市、沖縄県は那覇市のように、県名と所在地を組にして確かめます。
よく使う7地方区分は、北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州の7つです。このうち「中国・四国」は合わせて1つの地方として数えます。九州地方には沖縄県も含めます。中国地方と四国地方を分ければ8地方となり、目的によって区分の仕方は変わります。
中部地方を北陸・中央高地・東海に分けることもあります。地方は自然や産業などを比較するためのまとまりで、都道府県そのものとは違います。迷ったときは、資料に示された区分と凡例を先に確認しましょう。
例題で解き方を確かめる
例題1 位置と行政のまとまりを読む
北緯24度、東経123度付近の与那国島について、東西南北のどの端にあたるか、属する都道府県と7地方区分での地方名を答えましょう。日本の端の位置は図1を使います。
- 経度を比べます。図の範囲では東経の値が小さいほど西なので、与那国島は西端です。
- 都道府県を確認します。与那国島は沖縄県に属し、南の島だからすべて同じ県だと決めずに地名を確かめます。
- 問われた地方区分へ移します。7地方区分では沖縄県を九州地方に含めるので、答えは「西端・沖縄県・九州地方」です。
県と地方の両方を問われたら、片方だけで答えを終えないことが大事です。また、緯度が低いことだけを理由に南端とすると、さらに南にある沖ノ鳥島を見落としてしまいます。
例題2 同じ東経どうしの時差を求める
日本が6月10日の14時のとき、標準時子午線を東経120度とする地域Aは何月何日の何時でしょうか。夏時間は考えません。日本の標準時子午線は東経135度で、兵庫県明石市などを通ります。
- 標準時子午線の経度差を求めます。同じ東経なので、135-120=15度です。都市そのものの経度ではなく、時刻の基準となる経度を使います。
- 経度差を時間に直します。地球は約24時間で360度自転するので、360÷24=15度で1時間、15÷15=1時間の時差です。
- 地域Aの時刻を決めます。Aは日本より西で時刻が1時間遅いため、14-1=13時です。答えは6月10日の13時です。
図2のように経度を西から東へ並べると、足すか引くかを判断できます。日本が東経135度を基準にしていることと、日本のすべての場所が東経135度上にあることは別です。国内では原則として同じ標準時を使います。

図2の赤い矢印は、同じ瞬間を比べたときに東側の時計ほど進んでいることを表します。日の出の時刻を比べる図ではありません。日の出は季節や緯度などにも左右されるので、標準時の計算と分けて扱います。
例題3 東経と西経をまたいで日付を求める
標準時子午線が西経75度の地域Bで、6月10日の18時に始まる中継があります。日本では何月何日の何時でしょうか。夏時間は考えません。
- 本初子午線をはさんだ経度差を求めます。西経75度から0度までが75度、0度から東経135度までが135度なので、75+135=210度です。
- 時差を求めます。210÷15=14時間となり、日本は地域Bより14時間進んでいます。図2の西経75度から東経135度までの間隔に対応します。
- 時刻と日付を直します。18+14=32なので、24時間を引いて翌日の8時です。答えは6月11日の8時です。
東経と西経では、短いほうの角度だけを選ぶと日付を誤ることがあります。この問題では、それぞれの標準時が0度を基準に何時間進むか、遅れるかで考えます。日本は9時間進み、Bは5時間遅れるので、差は14時間だと別の方法でも確かめられます。
例題4 海域の違いを理由とともに説明する
基線から100海里の海で、領海の外側かつ日本の排他的経済水域内にある地点を考えます。「この地点の上空は日本の領空である」という説明は正しいでしょうか。
- 海域を確かめます。問題文で排他的経済水域内と示されているので、領海とは区別します。
- 領空の範囲に戻ります。領空は領土と領海の上空なので、排他的経済水域というだけで日本の領空にはなりません。
- 誤りの理由を書きます。答えは「正しくない。排他的経済水域では資源などに関する権利が認められるが、その上空は領空ではない」です。
距離の数字だけで判断するのでなく、その海域にどんな権利があるのかを言葉で確認すると、用語の取り違えを防げます。
つまずきやすいところと直し方
200海里を領海の外側から測ってしまう
「領海が12海里、その先に排他的経済水域が200海里」と覚えると、合計212海里だと考えてしまいます。違うのは測り始める位置です。どちらも基線を出発点とし、排他的経済水域は原則200海里までのうち領海を除いた部分になります。

図3のように、基線から12海里と200海里の位置を同じ目盛りに置くと、測り始めが共通だとわかります。図は海側への距離だけを表し、領海に特別な扱いがある海峡や、他国との境界は省いています。12海里から200海里までの幅は188海里であり、200海里ではありません。
時差が出たら、いつも日本の時刻に足してしまう
「時差は足し算」と覚えると、日本から西側の地域の時刻を求めるときに逆になります。経度差から求めた数は、あくまで時間の差です。どちらの地域の時刻を知りたいかを決めなければ、足すか引くかは決まりません。
正しくは、まず基準にする時刻を書き、求める地域がその東か西かを確かめます。例題2なら西の地域を求めるので引き算です。計算結果が0時より前なら前日へ、24時以上なら翌日へ直します。東へ日付変更線を越える移動では日付を1日戻し、西へ越えると1日進めますが、時差の計算で日付を直したあとに、さらに同じ調整を重ねないようにします。
地方名と島の名前を同じものだと思ってしまう
「九州地方は九州という島だけ」と覚えると、沖縄県を分類できません。地方区分は地域をまとめた呼び名で、1つの島の輪郭と必ず一致するわけではありません。北海道も、地方名・都道府県名・島の名前のどれとして使われているかを文脈で確かめます。
正しい理解へ戻すには、設問が「島」「都道府県」「地方」のどれを求めているかに印を付けます。さらに、県庁所在地を聞かれたら市などの名前で答えます。名前を覚えていても分類の段階が違えば正答にならないので、問いの単位をそろえましょう。
練習問題
練習1
日本の北端と南端の島を答えましょう。また、日本は赤道の北と南のどちら側に位置しますか。
練習2
日本が9月1日の5時のとき、標準時子午線が0度の地域は何月何日の何時ですか。夏時間は考えません。
練習3
排他的経済水域の外縁が基線から200海里、領海の外縁が基線から12海里にある場合、その間の幅は何海里ですか。その海域を領土・領海・領空と同じ国の領域と呼べるかも答えましょう。
練習4
宮城県の県庁所在地と地方名を答えましょう。また、1都・1道・2府・43県は合計いくつですか。
答えと解説
練習1の答えは、北端が択捉島、南端が沖ノ鳥島、赤道の北側です。図1の上下の位置と、北緯という表記を対応させます。
練習2の答えは8月31日の20時です。135÷15=9時間で、日本より9時間遅れます。5-9=-4となり、前日の24時を基準に24-4=20時と直します。
練習3の答えは188海里で、国の領域とは呼びません。200-12=188ですが、権利の性質も領海とは異なります。
練習4の答えは仙台市、東北地方、47です。1+1+2+43=47となり、県庁所在地・地方・都道府県の総数を区別して答えます。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
日本の緯度の広がりは気候の違い、島や海の位置は漁業や貿易、地方区分は産業や人口の比較につながります。次に地域の特色を読むときも、まず地図上でどこにあるかを確かめる習慣が役立ちます。
家では5分でできる確認を2つ試せます。1つ目は、白紙に0度・東経135度を書き、日本が朝6時なら0度の地域はいつかを説明することです。前日の21時になる理由を、9時間の差と日付に分けて話します。2つ目は、地図から県を1つ選び、県庁所在地・地方名・近くの海を調べ、海に面しない県ならそのことを言葉にすることです。
個別指導で時差につまずいた場合は、割り算の前に東西の方位と東経・西経の読み方まで戻って確かめます。領域の混同なら、基線からの距離と認められる権利を別々に説明できるかを見ます。
まとめ
時差の答えに日付を添えることも、領土をめぐる説明で主張の主体を示すことも、情報を正確に伝えるための工夫です。知っている地名を並べるだけでなく、何を基準にどこを比べたかまで言葉にすると、地図や資料を根拠として使えるようになります。
日本の姿を説明する力は、地名の数ではなく、位置・範囲・時間の根拠をたどれるかどうかに表れます。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
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