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ワードで書く小論文—A4の事前課題の体裁、題名と名前の位置、参考にしたURLの示し方|武蔵野個別指導塾

事前課題の小論文を入力で作るとき、40字を打って折り返しを見る試しの1行と、題名と氏名の置き場所、参考にした頁を名前・題名・住所・見た日の4つの欄で示す形を押さえれば、A4の1枚を指示どおりに整えられます。
事前課題の小論文をワードで書くなら、打ち始める前に大学の指示を紙1枚に書き出し、指示がある欄はそのとおりに、指示が無い欄は読みやすさで決めます。「40字×20行」と指定されていれば、設定に数字を入れて終わりにせず、試しに40字を打って、ちょうど1行で折り返すかを目で確かめてください。題名と受験番号・氏名は1枚目の上にまとめ、2枚目以降にも氏名が出るようにします。参考にした本やサイトは、本文では名前と番号で出どころを示し、URLは本文の後ろの一覧に、見た日と並べて置きます。
よくあるのは、締め切りが近づいた夜に、ワードの画面で「40字×20行」の設定がどこにあるか探している場面です。事前課題の題は「あなたと読書」で、本文はノートの下書きからほとんど打ち終えている。ところが印刷してみると、38字で折り返す行と42字まで伸びる行が混ざり、2枚目にはどこにも名前がありません。参考にした頁の住所は、本文の途中に2行にわたって貼りついたままです。中身を直す前に、紙の形を整える手が要る夜です。
入力で作る事前課題は、本文より先に「指示どおりの1枚か」が目に入る
手で書いた答案なら、読み手の目に最初に入るのは字の丁寧さです。入力で作った事前課題は字の形がそろう代わりに、紙の形の乱れがそのまま見えます。A4の紙を受け取った人の目は、図1のように、1枚目の上の帯(題名・受験番号・氏名)、本文の行のそろい、末尾の出どころ、の順に動きやすく、乱れもその順に見つかります。

教室に持ってきてもらう印刷を並べると、中身の前に引っかかる所はおおむね3つに分かれます。1つ目は上の帯で、題名を大きな太字にして3行分を使い、名前は最後の頁の下に小さく置いた紙。2つ目は行のそろいで、40字×20行と指定されているのに、行ごとに38字から42字まで揺れている紙。3つ目は末尾で、出どころが本文の途中に住所の文字列として貼られ、行の折り返しが崩れている紙です。手で書く原稿用紙なら升目が字数を見せてくれますが、入力した紙には升目が無く、行のそろいが字数を読む手がかりになります。
この3つが中身より先に気になるのには理由があります。字数と行数の指定は、何人分もの紙を同じ物差しで読むために置かれています。1行が41字の紙は、指定の800字に収まっているのかを読み手が数え直さないとわからず、内容を読む前に手間が1つ挟まります。2枚目に名前の無い紙は、ホチキスが外れたとき、だれの物かわからなくなります。本文に貼られた住所は、文を途中で切り、1行40字の枠を1つ2つ食います。読み手には「課題の紙を読まずに打ち始めた」と受け取られやすく、その印象を中身で取り戻すのは、体裁を整えるより手間がかかります。逆に言えば、この3つが整った紙は、読み手が最初の段落から中身に入れる紙です。
もう1つ、入力で作るか手で書くかを自分で決めないことです。文部科学省の令和9年度の実施要項は、大学入学希望理由書や活動報告書のような志願者本人が書く資料について、大学が編集できる様式のファイルをダウンロードできるようにするなどして、作る人の負担を軽くするよう努めることが望ましいとしています。これは手書きか入力かを決めた文ではありません。どちらで出すか、どの様式を使うかは大学の指示で決まり、様式のファイルが配られているなら、それを開くところから始めます。手で清書するよう指示された課題なら、ここから先の入力の手順は使いません。
A4の小論文を40字×20行で作る7つの手順
手順は7つで、図2の番号と同じ順に並べました。かっこの中の時間は塾で使っている目安で、本文を打ち込む時間は人によって違うので、6には時間を書いていません。

- 指示を書き出す(15分・紙1枚)。募集要項と課題の紙を読み、下の表の10の欄ごとに「指示あり」「指示なし」を書き込みます。字数の言い方(「以内」か「程度」か)は1行の字数×行数の欄に、とじ方やファイルの形式と名前は提出の形の欄に一緒に書きます。読み取れない欄は推測で埋めず、高校の先生か大学の入試の窓口に聞く欄として印を付けます。
- 様式を開く(5分)。大学の様式のファイルが配られているなら、それに打ち込みます。枠や欄が作ってある様式を、自分で新しく作り直さないでください。
- 字数と行数を入れる(10分)。ワードのページ設定には、1行の文字数と1ページの行数を数字で指定する欄があります。画面の場所は版や機械で違うので、ヘルプで「文字数と行数」と引くのが早道です。先に書体を決めます。字の幅が文字ごとに変わる書体(プロポーショナルと呼ばれるもの)を選ぶと、数字を入れても1行の字数がそろいません。大きさは余白と一緒に考えます。たとえば10.5ポイントの字は1字の幅が約3.7mmで、40字並べると約148mmです。A4の幅210mmから引くと、左右の余白は合わせて約62mm、片側で約31mmになります。12ポイントなら40字で約169mm、片側の余白は約20mmまで狭まります。
- 試しの1行を打つ(5分)。本文の前に「あいうえおかきくけこ」を4回打ちます。これで40字です。もう1字打って、41字目が次の行の頭に移れば1行の設定は合っています。続けて改行を重ね、21行目が2枚目に移るかで行数も確かめます。数字や英字を半角で打つと1字の幅が半分になり、その行の字数がずれるので、半角を混ぜた行も1行打って見ておきます。確かめたら試しの行は消します。
- 題名と氏名を置く(10分)。指示があればその位置です。指示が無ければ、1枚目の本文の上に題名と受験番号・氏名を置き、本文の行がその分減ることを前提に字数を数え直します。たとえば40字×20行のうち題名と氏名で2行使えば、本文が入るのは18行、720字までです。行が足りなくなるなら、受験番号と氏名をヘッダー(上の余白)へ移すと、2枚目以降にも同じ位置に出て、本文の行を減らしません。40字×20行に題名を含めるのかが課題の紙から読み取れないときは、推測で決めず、手順1で印を付けた欄に回します。
- 本文と出どころを入れる。下書きを貼りつけるときは、書式を捨てて文字を貼る方法を選び、途中で書体や大きさが変わらないようにします。段落の始めを1字下げるなら、全段落で同じやり方にそろえます。参考にした本やサイトは、本文の中では名前と番号(参考1)で出どころを示し、本文の後ろに「参考にしたもの」として並べます。本は著者名・書名・出版社名・出版年、サイトはサイトの名前・頁の題名・住所・見た日の4つの欄です。参考にする頁は、まとめのサイトや書き込みより、調べた機関や当事者が自分で出している頁を選びます。生成AIに本文を書かせると自分の言葉で考えた文として出せなくなるので、本文は自分で打ちます。
- 印刷して見る(20分)。画面ではなく紙で、1枚ずつ見ます。見るのは4つで、どれか1行を指でたどって40字あるか、2枚目以降に氏名とページ番号があるか、書体が途中で変わっていないか、本文の(参考1)(参考2)と末尾の一覧の番号が合うかです。ファイルで出すなら、指示された形式(PDFなど)に書き出したファイルを開き直し、折り返しが動いていないかを見ます。相手の機械に同じ書体が無いと、文書のファイルのままでは行の折り返しが変わることがあるからです。
手順1で書き込む欄と、提出の前にもう一度見る欄は同じです。表の右の列は、指示が無いときに迷わないための一例で、指示があれば真ん中の列が先に立ちます。
| 欄 | 指示があるとき | 指示が無いときの決め方(たとえば) |
|---|---|---|
| 手書きか入力か | 指示どおり | 自分で決めず、大学の入試の窓口に聞く |
| 用紙と向き(縦書きか横書きか) | 指示どおり | A4の縦で横書き |
| 書体と字の大きさ | 指示どおり | 字の幅が変わらない明朝体の10.5〜12ポイント |
| 1行の字数×行数 | 数字を入れ、試しの1行で確かめる。「以内」か「程度」かも書く | 全ページで同じ字数と行数にそろえる |
| 余白 | 指示どおり | 左右を同じ幅にし、削って詰め込まない |
| 題名 | 課題の題か、自分で付けるかは指示のとおり | 課題の題をそのまま1枚目の上に |
| 受験番号・氏名 | 指示の欄や位置に | 題名の下かヘッダーに置き、2枚目以降にも出す |
| ページ番号 | 指示どおり | 2枚以上なら下の中央 |
| 出どころ | 指示の書き方で | 本文に名前と番号、末尾に「参考にしたもの」 |
| 提出の形 | 紙かPDFか、とじ方やファイルの名前まで指示どおり | 自分で決めず、課題の紙を読み直す |
右の列に「自分で決めず」とある2つの欄は、読みやすさで選べる欄ではありません。手書きか入力か、紙かファイルかを取り違えると、整えた体裁がまるごと使えなくなるからです。保護者の方がお子さまの印刷を一緒に見るときも、この表を上から順に指でたどると、中身に踏みこまずに体裁を確かめられます。
題名と名前の位置、URLの書き方を直す前と直した後
1組目は、1枚目の上の帯です。課題の紙に「題は『あなたと読書』とする」「1枚目の上に受験番号と氏名を書く」とある場面で考えます。
直す前(1枚目の上から)
読書について考える(20ポイントの太字で中央に置き、3行分を使った) 私が本を読むようになったのは、中学2年の夏に図書室で一冊の小説を手に取ったことがきっかけである。それから毎月何冊も読むようになり、読書の大切さを知った。(受験番号と氏名は最後の頁の下の端に小さく入れた)
弱い所は3つあります。題名が課題の題と違い、どの課題への答えかが一目でわかりません。題名の飾りで本文の行を3行使い、40字×20行の枠のうち120字分が消えています。名前の位置が指示と違うので、1枚目を見た人には書いた人がわかりません。
直した後(1枚目の上から)
受験番号 0000 氏名 〇〇〇〇(右に寄せる) あなたと読書(本文と同じ大きさで中央に) 中学2年の夏、図書室で手に取った一冊の小説を、私は3回読み直した。1回目は筋を追い、2回目は登場人物の言葉に線を引き、3回目は線を引いた言葉を自分の言葉に言い換えた。読書が私に残したのは、この言い換えの癖である。
上の帯は2行に収まり、本文は18行を使えます。題名を本文と同じ大きさにしたのは、飾りを減らすためというより、本文の行を食わせないためです。
2組目は、出どころの示し方です。同じ課題で、調べた頁を本文に入れた所を直します。
直す前
ネットで調べたところ、読書をすると考える力がつくと書いてあるサイトがたくさん出てきた(この後ろに頁の住所を2行にわたって貼った)。どのサイトも同じことを書いていたので、これは確かなことだと思った。だから私は、読書は大切だと考える。
弱い所は、どのサイトかを読み手がたどれないこと、「たくさん出てきた」という数が理由の代わりにされていること、住所が2行で約80字分の枠を食い、文を途中で切っていることです。
直した後
本を読むことを、他人の言葉と自分の言葉を比べる練習だと説明する本がある(参考1)。私は、市の図書館のサイト(参考2)で知った読書会に出て、同じ小説を読んだ5人の感想を聞いた。5人は同じ場面に、5つの違う言葉を当てていた。読書が考える力に結びつくとすれば、この違いに気づく所からだと考える。
参考にしたもの 1 著者名『書名』出版社名、出版年 2 サイトの名前「頁の題名」頁の住所(2026年10月20日に見た)
直した後の本文は、出どころを(参考1)(参考2)の番号で示し、住所は末尾の一覧に回しています。本の主張は「」で写さずに自分の言葉で言い直し、写すときは短く「」で囲んで、どこからどこまでが他人の文かを見えるようにします。一覧の著者名や頁の題名の所には、実際に読んだ本と頁の物を入れてください。
試しの1行を飛ばすと崩れる、ワードの事前課題の3つのつまずき
1つ目は、ページ設定に40と20を入れたら、それで40字×20行になったと思ってしまうことです。手順4の試しの1行を打ち、41字目と21行目がどこへ移るかを見る形に変えます。教室で見る行のずれは、字の幅が変わる書体か、半角の数字や英字が混ざった行で起きていることが多いです。なお、行の終わりに「。」や「、」が来ると、行の頭に置かないための処理で枠の外にはみ出して見えることがありますが、これは字数の誤りではありません。
2つ目は、題名を大きく飾って満足し、名前を後回しにしてしまうことです。題名は本文と同じ大きさにし、受験番号と氏名は指示の位置に置き、位置の指示が無ければ、2枚目以降にも出るようにヘッダーへ入れる形に変えます。打ち終えてから名前を足すと、本文の行が1行ずれて、試しの1行で合わせた折り返しがもう一度崩れるので、名前は本文を打つ前に置きます。
3つ目は、調べた頁の住所や文を、本文にそのまま貼ってしまうことです。図3のように、本文の中ではサイトの名前と番号で出どころを示し、住所は末尾の一覧の4つの欄の1つに回す形に変えます。見た日を書くのは、頁はあとから書き換えられることがあり、いつの時点の中身を読んだのかを示すためです。頁の文を長く写して字数を埋めた答案は、読み手には自分の考えが少ない答案と受け取られやすいので、写すのは短い1か所にとどめます。

よくある質問
A4で2枚以内という指定はあるのに、字数の指定が無いときはどうしますか
1ページの字数と行数を自分で決め、2枚ともそろえます。たとえば40字×30行にすれば1枚1,200字、2枚で2,400字が書ける量の上限になります。余白を削って枚数に押しこむより、書く量を減らす方が読みやすい紙になります。「2枚以内」なら2枚目の途中で終わってかまいませんが、「2枚」と書かれていて、以内なのか2枚ちょうどなのかに迷うなら、大学の入試の窓口に聞く方が確かです。
小論文の題名は自分で付けてよいですか
課題の紙の指示で決まります。題が決められていればそのまま書き、「題名を付けること」とあれば、何について書いたかがわかる題を自分で付けます。たとえば「あなたと読書」の課題で、弟への読み聞かせを軸に書いたなら「弟に読み聞かせた12冊」のような題です。副題を付けるなら1つまでにし、題名と名前の書き方に指示が無いときは、上の表の題名と受験番号・氏名の行の右の列を目安にします。
小論文のフォーマットに指定が何も無いときは、何から決めますか
書体と字の大きさ、1行の字数と行数、余白、題名と氏名の位置、ページ番号の順に決めます。余白は字の大きさと1行の字数で決まり、題名と氏名の位置は行数が決まってから考えるので、この順なら後ろの欄が前の欄を崩しません。縦書きにするか横書きにするかも課題の紙で確かめ、決めた形は全ページで変えません。
個別指導で確かめること
印刷した「あなたと読書」の1枚と課題の紙を机に並べ、表の欄を上から1つずつ指でたどります。試しの1行はその場で一緒に打ち、41字目が次の行へ移るかを画面で見ます。本文の(参考1)と末尾の一覧の番号が合わないときは、本や頁まで戻り、どの文を自分の言葉で言い直したのかを書いた人に説明してもらいます。
体裁が整ったら、中身の段落に戻ります。直すのは書いた人の手で、本文を代わりに打つことはしません。
まとめ
字数と行数、題名と名前、出どころは、どれも読み手が中身に入る前に通る所で、ここで止まった紙は、中身を読まれる前に印象が決まりやすくなります。試しの1行で40字の折り返しを確かめ、名前を2枚目にも置き、見た日まで書いた一覧を末尾に添えた紙なら、「あなたと読書」で考えた筋道を、読み手は体裁でつまずかずに最後の行まで読み通せます。
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