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TOEIC900点—残り100点を詰める練習|武蔵野個別指導塾

880点で止まったら、問題を増やす前にまちがいを集中・音・知識・言いかえの4つに分けてみてください。Part 7まで解き切る75分の時間割も載せたので、次の受験までの練習が決まるはずです。
800点台から900点までの最後の100点は、問題の量では動きにくい帯です。増やす前に、まちがえた理由を分けてください。順番は次のとおりです。
| 順番 | やること | 何のためか |
|---|---|---|
| 1 | リスニングとリーディングの内訳を見る | どちらで何点上げるかを決める |
| 2 | まちがいを「集中・音・知識・言いかえ」に分ける | 効かない練習をやめる |
| 3 | 言いかえの対応を書き出す | 正解の根拠を本文から拾えるようにする |
| 4 | 問題用紙に印を付けずに200問を通す | 本番の条件で崩れないようにする |
よくあるのは、880点のスコアが続いたまま半年が過ぎた、という場面です。前々回が875点、前回が880点、今回も880点。単語は覚え続けて、問題も毎週解いています。解説を読めば納得もします。それなのに、次の試験ではまた別の問題を同じように落とします。並んだスコアを前にして、何を変えればいいのかわからなくなっています。この記事の練習は、そこから始めるためのものです。
900点は合計の点で、内訳によって練習が変わる
TOEIC L&Rは、リスニング100問とリーディング100問の計200問を約2時間で解く試験です。リスニングは約45分、リーディングは75分。点数はそれぞれ5〜495点、合計は10〜990点で、5点刻みで表示されます。合格と不合格はありません。
押さえたいのは、スコアが正答数そのままの点ではないことです。公式の説明によると、表示されるのは統計処理で算出した換算点で、一定のスコアに届くために必要な正答数は、そのテストの難易度に応じて調整されます。つまり「5点刻みだから、あと4問」という計算は成り立ちません。目標は問題の数ではなく、内訳で立てます。
図1のように、同じ880点でも中身は違います。LはリスニングでRはリーディングです。AさんはL 470とR 410、BさんはL 430とR 450。どちらも足りないのは20点ですが、打つ手は同じになりません。

Aさんがリスニングだけで20点を上げると490点になり、上限の495点の手前まで来ます。ここを狙うより、まだ余地の大きいリーディングを見るほうが筋が通ります。公式のレベル別評価では、リーディングは495〜425点が最上位の帯で、410点はその1つ下の帯に入ります。リスニングの最上位の帯は495〜375点なので、Aさんのリスニングはすでにその中です。
Bさんは、2つのセクションとも最上位の帯にいます。この帯の説明に弱点として書かれているのは、あまり使われない文法や語彙が出てくる場合や、多くの考えや複雑な考えが少ない単語や複雑な方法で表現されている場合です。基礎を最初からやり直す段階ではありません。自分のスコアでも同じように、セクションごとの帯と上限までの距離を書き出してから、20点をどこで取るかの組み合わせを1つ決めてください。
まちがいを4つに分ける
1回分を解いたら、解説を読む前に、まちがえた問題を1問ずつ図2の順で分けます。先に解説を読むと「最初から知っていた」気がして、どの問いにも正直に答えられなくなるからです。

最初の問いは「もう一度、時間をかければ解けるか」です。解けたら、知識は足りています。本番の条件で崩れただけなので「集中」に入れます。解けなければ、リスニングの問題はスクリプトを文字で読みます。文字なら解けるなら「音」です。リーディングにはこの問いがないので飛ばしてください。それでも解けないときは、知らない語句や文法があるかを見ます。あれば「知識」、語も文法もわかるのに選べないなら「言いかえ」です。
| 種類 | 起きていること | 次の練習 |
|---|---|---|
| 集中 | 解けるのに本番の条件で落とす | 通し練習で、崩れた問題番号と経過時間を記録する |
| 音 | 文字なら解けるのに聞こえない | 聞き取れなかった文だけ、音声に合わせて音読する |
| 知識 | 語句や語法や文法を知らない | 例文ごと覚え、翌週に白紙で確かめる |
| 言いかえ | 読めているのに本文と選択肢が結びつかない | 本文と選択肢の対応を書き出す |
分け終えたら、種類ごとに数えます。練習はいちばん多い種類から始めて、次の1回分でまた数えます。ここで「集中」が多い人が知識の練習を増やしても、数字は動きません。逆に「知識」が多いのに通し練習ばかりしていても、知らない語は知らないままです。半年止まっているときに疑いたいのは、努力の量ではなく、この取り違えです。
言いかえは、本文と選択肢の対応を書き出す
公式のレベル別評価で最上位の帯の説明を読むと、「言い換え」という語が出てきます。リスニングでは情報が言い換えられていても詳細が理解できること、リーディングでは言い換えがあっても事実に基づく情報が理解できることが、長所に挙げられています。語を知っているだけでは足りないところを、この試験は測っています。
対応の書き出しは、3列の表で十分です。正解の選択肢の語句を中央に置き、その根拠になった本文の語句を左に、どう結びつくかを右に書きます。
| 本文の語句 | 選択肢の語句 | 結び方 |
|---|---|---|
| reimburse | pay back | 語から語へ |
| laptops and tablets | electronic devices | 具体から総称へ |
| Not all of the seats have been taken. | Some seats remain available. | 否定を裏返す |
| We will open an hour later than usual on Monday. | The hours will change on Monday. | 文から要約へ |
大事なのは、まちがえた問題だけで終えないことです。迷って選んだら当たった問題も、同じように書きます。こうした問題は点数の上では正解なので、復習から漏れます。そして次の試験で、同じ型が今度は外れます。問題用紙には印を付けず、迷った問題は練習のあいだだけ別の紙に番号を控えておいてください。
本文と同じ語が入った選択肢にも注意が要ります。同じ語があるから正解とも、誤りとも決まりません。根拠の語句を指でたどって説明できるかどうかで判断します。1回分につき10組も書けば、自分がどの結び方に弱いかが見えてきます。語から語への対応なら語彙の練習に、文から要約への対応なら段落の要点を一言で言う練習に、次の手が分かれていきます。
本番で崩れない2時間をつくる
練習で身についていても、本番の規則が練習と違えば崩れます。一番の違いは書き込みです。公式の注意事項では問題用紙への書き込みが禁止されていて、メモも線も、〇や×やレのような印も含まれます。ふだん選択肢に×を付けて消去している人は、その手を練習の段階から縛ってください。消した選択肢を頭の中だけで覚えておく感覚は、本番の朝に急に身につくものではありません。リスニング中にリーディングの問題を見たり解いたりすることも禁止されています。
通し練習は、自分の受ける回と同じ時間帯に置きます。公開テストは1日2回の実施で、受付は午前が9:25〜9:55、午後が14:05〜14:35です。水分はふた付きの容器なら試験中にとれますが、ガムやあめを含めて食事はできません。通信機能のあるスマートウォッチも試験教室では使えないので、時間を見る手段も本番に合わせておきます。
リーディングの75分で解くのは、Part 5の30問、Part 6の16問、Part 7の54問です。図3は配分の一例で、Part 5を10分、Part 6を8分、Part 7を50分、見直しを7分とします。1問あたりにすると、Part 5は20秒、Part 6は30秒、Part 7は約55秒です。

見るのは、図3の赤い印の18分でPart 7に入れたかどうかです。ここが遅れた回は、終盤の問題に手が届きにくくなります。公式の案内にあるとおり誤答は減点されないので、残り時間が尽きそうなら空欄を作らずマークします。
リスニングで聞き逃したときも同じです。一度流れた音声は戻せません。迷った1問を考え続けると、次の問題の音声を聞き逃します。1つマークして切り替える練習を、通しの中で何度もしておいてください。「集中」に分けたまちがいが前の問題の直後に固まっていたら、知識ではなく、この切り替えの問題です。
例題で確かめる
本番の問題ではなく、形だけをまねて作った問題です。解いたら、答えを見る前に図2の順でどの種類に入るかも考えてください。
例題1 短い掲示を読む
Starting May 3, the copier on the fourth floor will be out of service until a replacement arrives. Staff should use the machine on the second floor in the meantime.
What is indicated about the staff?
-
- They will receive a new copier on May 3.
- (B) They will have to go to a different floor to make copies.
- (C) They cannot enter the second floor after May 3.
- (D) They must repair the copier themselves.
答えは(B)です。本文のuse the machine on the second floorが、選択肢ではgo to a different floor to make copiesに変わっています。(A)はMay 3とcopierを本文から借りていますが、5月3日に始まるのは使用の停止で、新しい機械が届く日は書かれていません。語は全部読めたのに(A)を選んだなら「言いかえ」です。
例題2 短い文の空所を埋める
Ms. Tanaka asked that the invoice ( ) to her office directly.
-
- be sent
- (B) is sent
- (C) was sent
- (D) sending
答えは(A)です。askの後のthat節では、動詞を原形にします。askedが過去形なので(C)に引かれますが、ここは時制をそろえる場面ではありません。invoiceは送られる側なので、受け身のbe sentになります。知らなかったなら「知識」です。request、suggest、requireも同じ形をとるので、動詞を1つずつではなく、例文の形でまとめて覚えます。
例題3 音声の問いに答える
実際には音声で流れる問いと応答を、文字で示します。
Has the client signed the contract yet?
-
- On the last page of the contract.
- (B) She’s still going over it with her lawyer.
- (C) Yes, the sign is over there.
答えは(B)です。まだ署名していないことを、still going over itという間接的な応答で伝えています。(A)はcontractを、(C)はsignの音を繰り返して、耳に残った語で選ばせようとする選択肢です。文字で読めば解けたなら「音」、文字で読んでも(B)が答えに見えなかったなら「言いかえ」に入れます。
まちがえやすいところ
1つめは、項目別正答率(Abilities Measured)を前回の試験と比べることです。スコアと一緒に示されるこの数字は、公式の注記によると、別のテストフォームで受けたときの正答率とは比較できません。「語彙が理解できる」の項目が前回より下がった、と読むのは誤りです。見てよいのは、同じフォームを受けた人の平均正答率と今回の自分との差です。
2つめは、同じ問題を解き直して上がった点を実力と読むことです。2回目は答えを覚えています。解き直しは言いかえの対応を確かめるために使い、力を測るのは初めて解く問題にします。
3つめは、苦手なPartの問題だけを増やすことです。「Part 7が苦手」は分類になっていません。時間が足りないのか、語を知らないのか、本文と選択肢を結べないのかで、やることはまったく違います。Partの名前で止めず、図2の種類まで下ろしてください。
4つめは、次の申込を結果を見てから決めようとすることです。試験日から17日後にインターネットでスコアが表示されるので、2027年1月24日の回なら2月10日ごろになります(日米の祝日で遅れる場合があります)。ところが、その後の回の締切は下の表のとおりで、どれもスコアが見えるより前に閉じます。
| 申込の締切 | 試験日 |
|---|---|
| 2027年1月7日(木)15:00 | 2027年2月14日(日) |
| 2027年1月27日(水)15:00 | 2027年3月6日(土) |
| 2027年2月3日(水)15:00 | 2027年3月14日(日) |
続けて受けたいなら、次の回は結果を待たずに決めることになります。1月24日の回の申込期間は2026年11月11日10:00〜12月9日15:00です。受験の間隔を先に手帳に書き、そのあいだに何回分を分類するかまで決めてしまうのが現実的です。
よくある質問
990点は全問正解でないと取れませんか
必ずしもそうではありません。公式の資料には、各セクションの495点を取るのに、全問の正解が必要ない場合があると書かれています。テストごとの難易度の差に応じて、必要な正答数が調整されるためです。同じ理由で、900点のために何問まで落とせるかにも、決まった数はありません。
880点と900点で、英語の力は大きく違いますか
差は20点で、5点刻みの表示では4段階です。内訳によっては、レベル別評価の帯が同じということもあります。一方で、提出先が900点を条件にしているなら、その20点には別の重みがあります。力の話と条件の話を分けて考え、条件は提出先の案内で確かめてください。
900点まで、どのくらいの期間がかかりますか
一律には言えません。かかる期間は、残っているまちがいの種類で変わるからです。見積もりたいなら、まず1回分を分類してください。「知識」が多ければ語彙と語法を積む時間が要り、「集中」が多ければ通し練習の回数で詰められる部分があります。数字を当てにする前に、自分の内訳を手に入れることです。
今週の進め方
- 1日目: 直近のスコアの内訳を書き、900点に届く内訳を1組決めます。
- 2日目: 自分の回と同じ時間帯に、印を付けずに200問を通します。
- 3日目: 解説を読む前に、まちがいを図2の順で分けて数えます。
- 4日目と5日目: いちばん多い種類の練習をします。
- 6日目: 言いかえの対応を10組書きます。
- 7日目: 次の回の申込の締切を確かめ、受ける回を決めます。
個別指導では、まちがえた1問について、どの語をどう読んでその選択肢を選んだのかを声に出してもらい、知識のまちがいなら語法や文法を習った段階まで戻って確かめます。
まとめ
半年同じ点が続いたとしても、その半年の答案には、次に何を練習するかの材料が残っています。読み直すのは解説ではなく、自分のまちがいのほうです。880点を900点に変える手がかりは、もう手元にあります。名前を付けなかったミスは、次の試験でも同じ顔で戻ってきます。
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