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豊多摩高校の令和9年度入試|作文の推薦と7対3の一般入試の組み立て|武蔵野個別指導塾
一般入試の総合得点を7:3で計算し、推薦の作文テーマ5年分と応募倍率を整理します。言葉の解釈に具体例を結び付ける練習を、作文準備の入り口に据えました。

豊多摩高校の令和9年度入試|作文の推薦と7対3の一般入試の組み立て
説明会の帰りに持ち帰りたい問い
よくあるのは、説明会の受付の列で、お子さまが「推薦の作文は何を書けばいいのかな」と尋ね、保護者は一般入試の評定の扱いが気になっているという場面です。同じ豊多摩高校を考えていても、親子で知りたいことは少し違います。帰宅後に資料を開くときは、どちらかの不安に話を寄せる前に、一般入試と推薦入試を別々の欄に書いてみてください。
一般入試では、教科の得点と調査書点がどのように合計されるかを押さえます。推薦では、作文のお題だけを見て準備を決めず、調査書や個人面接も含めて確認します。過去の倍率を眺めるのは、その仕組みをつかんでからでも遅くありません。数字の意味が違うものを並べたままでは、次に何をすればよいかが決まりにくいためです。
この記事では、令和9年度の入試方法を軸に、過去の作文テーマと応募倍率を読みます。武蔵境周辺で受験準備を始めるご家庭が、通知表、学習の答案、作文の下書きを、それぞれ何のために見直すのか整理できるように進めます。

豊多摩の一般選抜を、465点の素点と評定から計算する
豊多摩高校普通科では令和9年度、国語、数学、英語に社会と理科を加えた5教科で一般入試の学力検査を行います。学力検査と調査書の比率は7:3で、学力検査が700点、調査書が300点の配点です。一般入試で面接と実技検査は実施しません。まずは5教科の答案と日々の学習に基づく評定を、準備の中心に据える方式だと整理できます(都教委, 令和9年度『普通教育を主とする学科』3頁)。
また、豊多摩高校は学力検査問題を自校で作成する高校には該当しません。一般入試の問題演習では、この区別を確かめてから教材を選びましょう。学校名を見て難しそうだと感じることと、出題の方式を確認することは別の作業です(都教委, 令和9年度『自校作成校一覧』1頁)。
7:3という比率は、5教科の素点にそのまま調査書の数字を足すという意味ではありません。学力検査の5教科合計を700点満点に、調査書を300点満点に直してから合計します。換算内申は、学力検査を行う5教科の評定を1倍、その他の4教科の評定を2倍して足した65点満点の値です。両者の合計は1000点満点で、そこへESAT-Jの点を加えた総合得点は1020点満点です。ESAT-Jで加わる点は最大20点(A)で、B16点、C12点、D8点、E4点、F0点と続きます(都教委, 令和9年度『実施要綱』18-19頁)。
この仕組みを、換算内申65、5教科の素点合計465点、ESAT-Jの評価Aという条件で1回計算してみます。以下は配点の使い方を確かめるための計算であり、受験に必要な成績を示すものではありません。
- 学力検査点: 465÷500×700=651点
- 調査書点: 65÷65×300=300点
- 総合得点: 651+300+20=971点
計算するときの要所は、最初の465点と換算後の651点を区別することです。答案を見直す場面では素点を使い、総合得点を確認する場面では換算後の点を使います。ノートにどちらも「点数」とだけ書いてしまうと、前回の結果と比べるときに取り違えます。「5教科の素点」「学力検査点」「調査書点」「ESAT-Jの点」と項目名を付けて残すと、何を更新した計算なのかが明確になります。
同様に、通知表の評定の合計と換算内申も別のものです。5教科だけを足して終わらせず、残る4教科を含めて確かめます。ただし、2倍という重みを理由に、特定の教科だけに取り組む計画にする必要はありません。各教科について、授業で理解できている内容、課題で説明できる内容、まだ質問が必要な内容を分けることが、日々の準備につながります。
家庭で試算を残す際は、数値の出どころも書き添えましょう。評定がいつの通知表に基づくか、5教科の得点はどの問題をどの条件で解いたものかを記録します。時間を計って解いた答案と、途中で解説を見ながら完成させた答案は、同じ意味では比較できません。計算式が正しくても、入力した数値の条件がそろっていなければ、その後の学習の相談が曖昧になります。
学力検査の配点が大きいことは、教科の学習に時間を確保する理由になります。一方、調査書点も総合得点に組み込まれるため、提出した課題の振り返りや、授業でわからなかったところを確かめる時間も必要です。一般入試の準備を「当日まで問題を解くこと」だけに縮めず、答案の修正と学校での学習の両方を予定に入れてください。
総合得点の計算を終えたら、その数字を何度も眺めるより、答案へ戻る方が次の行動を決めやすくなります。問題文の条件を読み落としたのか、知識が足りなかったのか、解き方はわかっていても時間内に終わらなかったのか。原因ごとに直す作業を変え、次に解くときに何を確かめるかまで書いておきましょう。
推薦の作文は言葉の解釈と具体例をつなぐ
令和9年度の推薦入試の募集人員の割合は20%です。作文と個人面接にはそれぞれ250点が充てられ、評定から算出する調査書の500点と合わせる仕組みです。作文だけで推薦の準備が完結する方式ではありません。書く内容を考える時間と、自分の学習や志望理由を言葉で説明する時間を分けて持つと、取り組む対象が明確になります(都教委, 令和9年度『普通教育を主とする学科』3頁)。
過去の作文は、令和4年度から令和8年度までの5年分を古い順に見ていきます。各年度の課題を読むときは、中心となる言葉に加え、何を挙げて何を述べるよう求めているかを確かめてください。
令和4年度は作文で、フランシス・ベーコンの「人間は自然に服従しながら自然を支配する。」という言葉について、具体例を挙げて自分の考えを述べる課題でした。分量は500-600字、時間は50分です。練習では「服従」と「支配」を別々に説明するだけで終えず、両方がどうつながると考えたのかを自分の言葉にするところから始められます(都教委, 令和4年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』6頁)。
令和5年度も作文で、ギリシャのことわざ「始めは全体の半分」について、具体例を挙げて考えを述べる課題でした。分量は500-600字、時間は50分です。何かを始めた経験を長く紹介するだけでなく、その経験のどこが言葉の意味と結び付くのかを説明する練習に使えます。出来事の紹介と考えの説明を読み分けてみましょう(都教委, 令和5年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』7頁)。
令和6年度の作文は、自由と責任の関係を述べた言葉と、互いの自由を妨げない範囲で自分の自由を広げるという言葉の2つを踏まえ、「自由」について具体例を挙げて考えを述べる課題でした。分量は500-600字、時間は50分です。練習では、片方の言葉だけで説明を進めていないかを点検できます。自分の行動だけでなく、同じ場にいる相手にどのような影響があるかも考えると、例を検討しやすくなります(都教委, 令和6年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』6頁)。
令和7年度の作文では「想像力が世界を救う」という言葉について、自分が考える想像力の具体的な事例を挙げ、考えを書くよう求められました。分量は500-600字、時間は50分です。練習の段階では、「想像力が大事だ」という結論を先に繰り返すより、何を想像し、そのことがどのような判断や行動に結び付くのかを順に説明してみてください(都教委, 令和7年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』7頁)。
令和8年度も作文で、「言葉には、破壊する力と癒す力がある。」という言葉を手掛かりに、「言葉の力」について具体例を挙げて述べる課題でした。分量は500-600字、時間は50分です。身近な会話を例にする場合にも、誰がどのような状況で受け止めた言葉なのかを整理すると、その例から何を考えたのかが伝わりやすくなります(都教委, 令和8年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』6頁)。
この5年分は、いずれも示された言葉と具体例を結び付けて考えを書く練習に使えます。ただし、過去のお題や時間、分量をそのまま令和9年度の出題条件だと決めて準備することは避けましょう。また、ここで挙げた練習の視点は答案を見直すための提案で、学校が公表した採点項目ではありません。まず問いに答えているか、次に例と主張がつながっているか、最後に読み手が筋道を追えるかを点検してください。
「期待する生徒の姿」では、「目標に向け各教科の学習に意欲的に取り組む生徒」が挙げられています。学習と学校での諸活動の両立、探究や選択教科への積極的な取り組み、学校外の社会的・文化的活動や関心のある分野への意欲も示されています。特に推薦では、大学進学への強い意欲と、その実現に向けて積極的に学ぶ姿勢が望まれています(都教委, 令和9年度『期待する生徒の姿』4頁)。
これを面接の言葉にするときは、資料の表現をそのまま自分の長所に置き換えないようにします。目標に向けて取り組んだこと、その途中で困ったこと、方法を変えたことを振り返ってみましょう。将来の目標についても、立派な職業名を急いで決める必要はありません。今どの学問や課題に関心があり、そのために高校で何を学びたいのかを、お子さま自身が説明できる形に整えることが出発点です。

豊多摩の5年の応募倍率には、1.66倍と2.13倍の年度がある
一般の第一次募集・分割前期の最終応募倍率は、令和4年度が2.10倍、令和5年度が1.94倍、令和6年度が1.87倍、令和7年度が2.13倍、令和8年度が1.66倍でした。いずれも、それぞれの年度の最終応募状況を表す数字です(都教委, 令和4-8年度『最終応募状況』各1頁)。
5年分を並べてわかるのは、各年度に公表された応募倍率が同じではないことです。この中のどれかを豊多摩高校の固定した倍率として覚えることはできません。直近の年度の数値だけを抜き出す場合も、年度を書き添えておきましょう。以前に見た画面の数字を覚えていて、別の年度の話と混ぜてしまうのを防げます。
また、この数値は一般の選抜区分に属するものです。推薦を検討するときに、そのまま推薦の応募状況を示す数字として使うことはできません。家庭のメモには学校名だけでなく、年度、一般か推薦か、何の段階で公表された数字かを一組で記します。「倍率」という見出しが同じでも、比較している対象が一致しているかを先に確かめる習慣を付けてください。
応募倍率からは、個々の受検者の得点や答案の内容はわかりません。そのため、お子さまの答案を見ずに、倍率だけを理由に教科の学習計画を決めるのは難しいことです。倍率は応募状況を読む資料として置き、日々の学習については、解けるようになった問題と、まだ説明できない問題を確かめて話を進めましょう。
令和4年度から令和8年度までの並びは、過去の記録です。その並びを延長して令和9年度の数値を予想したり、上下の理由を学校の評判と結び付けたりする根拠にはしません。数字の背景を考えたくなったときほど、記録として示されていることと、自分が想像したことを分ける必要があります。
親子で話す際も、「この数字を見て心配になった」という気持ちまで打ち消す必要はありません。年度と区分を一緒に読み直したうえで、今週進める教科の復習や作文の下書きへ話を戻してください。過去の応募状況を知る時間と、自分の準備を進める時間を区切ると、調べ続けるだけで夜が終わることを避けられます。
評定・答案・話す英語・推薦書類を学年ごとに確かめる
中1の段階では、入試の計算を頻繁に行うより、学校で扱った内容を自分で説明できるかを確かめる習慣から始めましょう。通知表が出たら、評定だけで会話を終えず、返却された課題やテストも開きます。何ができていて、どこで説明が止まるのかがわかれば、先生に尋ねたい点も具体的になります。評定を上げるという大きな目標を、日々見直せる作業に分けることが家庭での支えになります。
中2では、教科ごとの振り返りを積み重ねます。数学なら解答の途中を言葉で説明する、英語なら本文を読んで内容を確かめたあとに音読するなど、正答を書き写すだけで終わらない学習を予定に入れてください。学習時間の長さだけを記録するのではなく、前はできなかった何ができたのかを残すと、中3で復習する範囲を選ぶ手掛かりになります。
この時期に、学校内外で関心を持ったことも短く記録しておくと、後から自分の経験を振り返れます。読んだものの名前だけでなく、疑問に思った点と、その後に調べたり考えたりしたことを残します。推薦のために特別な経験を作るという発想ではなく、日頃の学習や関心を自分の言葉で説明する材料を取りこぼさないための記録です。
中3で一般入試の準備を具体化するときは、通知表から確認する評定と、5教科の演習結果を別々に整理します。試算用の数値をまとめる日と、間違えた問題を解き直す日を分ける方法もあります。集計ばかりに時間を使わず、答案のどの部分を直すかに時間を回しましょう。演習後は、理解し直したつもりの問題を、解説を閉じてもう一度説明できるかまで確かめてください。
ESAT-Jについては、評価を点数に直す確認と、英語を話す準備を区別します。中1・中2からの普段の学習で、教科書の語句を声に出し、短い内容を英語で伝える機会を作れます。中3では、自分の発話を録音して、言いたい内容が途中で切れていないかを聞き直す練習も考えられます。知っている単語でも口から出てこないものは、書く練習とは別に確かめましょう。
推薦を考える場合は、中3で必要な書類や記入欄、提出の手順を中学校に確認し、家庭で準備する部分と学校に相談する部分を整理します。日程の確認は、記憶に頼らず学校からの案内に沿って行ってください。志望理由などをまとめるときには、本人が書いた事実と保護者の期待を混ぜないことも重要です。「そう思ったきっかけは何だったか」と尋ね、本人の説明を待ちましょう。
作文の練習は、最初から長い文章を完成させようとせず、課題の言葉をどう受け止めたか、どんな具体例があるか、その例から何を述べたいかを短く書き出します。その後で文章にし、過去の課題の条件を使う練習では時間も計ります。書き終えたら、文章を整える前に、問われた言葉を別の話題へすり替えていないかを確認してください。
個人面接の練習では、作文のような長い説明を丸ごと暗記するより、質問に対応する経験を選ぶ練習ができます。保護者が問いを変えたときに、同じ答えを最初から繰り返していないかを見てください。うまく言えなかった部分は、表現だけの問題なのか、本人の考えがまだ整理できていないのかを分けて振り返ります。答えを代わりに作るより、経験を思い出す問い掛けが役立ちます。
豊多摩高校の方式と手元の数値を照らし合わせ、計算後は取り組む教科や課題を具体的に選んでください。学習計画を数字から見直す際に参照できるのが、学校ごとの比率を扱う次の塾の計算用ページです。
「武蔵境から通える都立高校の入試方法と総合得点の試算」
次に開くノートを決めて受験準備へ進む
豊多摩高校を考えるご家庭では、一般入試の7:3の計算と、推薦の作文・個人面接の準備を、別々の作業として見通しておきましょう。過去のテーマや応募倍率は、その作業の位置を確かめる資料です。読んだ後に、お子さまが次に開く答案やノートを決められるところまで話を進めてください。
評定の整理から始めるか、5教科の答案を見直すか、推薦の文章を考えるかで迷ったご家庭は、入塾前カウンセリングで、手元の課題をどういう順に進めるかをご相談ください。
受験の話を「もっと頑張ろう」で終わらせず、明日直す答案の1か所まで具体化する。その小さな約束を、曖昧なまま帰さない。
参考文献
- 東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱』18-19頁。
- 東京都教育委員会、令和9年度『普通教育を主とする学科』3頁。
- 東京都教育委員会、令和9年度『第一次募集・分割前期募集における学力検査問題を自校で作成する高校一覧』1頁。
- 東京都教育委員会『令和4年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』6頁。
- 東京都教育委員会『令和5年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』7頁。
- 東京都教育委員会『令和6年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』6頁。
- 東京都教育委員会『令和7年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』7頁。
- 東京都教育委員会『令和8年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』6頁。
- 東京都教育委員会、令和9年度『期待する生徒の姿(全日制課程)』4頁。
- 東京都教育委員会、令和4-8年度『最終応募状況 / 普通科(コース・単位制以外)』各1頁。
学校ごとの比率で総合得点を試算するには「武蔵境から通える都立高校の入試方法と総合得点の試算」を、7対3の学校の計算だけなら「都立高校入試 総合得点計算機」を使えます。
豊多摩高校のある杉並区から武蔵境へ通う塾の案内は「杉並区の個別指導塾」にまとめています。
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