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TOEIC Part 5の解き方—品詞と文法を30秒で|武蔵野個別指導塾

選択肢を先に見て品詞・文法・語彙の型を決め、読む範囲を絞る手順を書きました。30問を15分で抜ける時間の配り方と自作の例題3問で、昼休みの10分から試せます。
先に答えを置きます。Part 5 は、問題文を読む前に選択肢を見ます。語尾が違って品詞が混ざっていれば品詞の問題、同じ動詞の形や代名詞の格などが並べば文法の問題、意味がまるで違えば語彙の問題です。品詞の問題は空所の前後 2 語で決まり、文法の問題は主語と動詞と時を示す語を探し、語彙の問題は文全体を読みます。1 問 30 秒、30 問で 15 分。決まらない問題は仮に 1 つ塗って次へ進み、Part 7 の時間を守ります。
よくあるのは、昼休みの 10 分という場面です。弁当を片づけたあと、机の上に公式の問題集を開いて、Part 5 を 10 問だけ解く。スマートフォンのストップウォッチを押して、1 問 30 秒の感覚を体に入れる。10 問で 5 分、答え合わせと見直しで 5 分。午後の授業が始まる前に閉じる。この 10 分を毎日くり返す人と、週末に 2 時間まとめて解く人では、本番の Part 5 の速さが違ってきます。短い時間で型を決める練習は、短い時間でしか身につかないからです。
Part 5 はリーディング 100 問の最初の 30 問
TOEIC Listening & Reading のリーディングは 75 分で 100 問です。公式の構成では、Part 5 が短文穴埋め問題 30 問、Part 6 が長文穴埋め問題 16 問、Part 7 が 1 つの文書の問題 29 問と複数の文書の問題 25 問の合わせて 54 問です。Part 5 は 4 つの選択肢から最も適当なものを選んで空所を埋める形式で、1 問が 1 文で完結します。読む量が少なく、知識で決まる問題が多い。だからこそ、ここで時間を使い過ぎると、後ろの Part 7 の 54 問に時間が残りません。

図1のように、75 分のうち Part 5 に使うのは 15 分までです。1 問 30 秒かける 30 問で 15 分。Part 6 は 16 問を 10 分、残りの 50 分を Part 7 の 54 問に回します。これでも Part 7 は 1 問 1 分を切ります。図1の下の帯は Part 5 に 20 分かけた場合で、Part 7 は 45 分に縮みます。増やした 5 分は、Part 7 の 5 問ぶんの時間から出ているわけです。Part 5 で 1 問を迷って 2 分使うより、仮に塗って次へ進み、Part 7 を 2 問多く読むほうが、合計の正答数は増えやすくなります。
リーディングのスコアは 5 点から 495 点の幅で、5 点刻みで出ます。正答数そのままの点ではなく換算した点で、公式の結果に出るのはセクションごとの点ですから、Part 5 だけで何点という計算はしません。確かなのは、100 問のうち 30 問が Part 5 だという数です。30 問を 15 分で解き終えれば、後ろの Part に 60 分が残ります。
選択肢を先に見て、3 つの型を見分ける
Part 5 の解き方の中心は、問題文より先に選択肢を見ることです。選択肢の 4 つを縦にながめると、その問題がどの型かが 5 秒あれば決まります。型は 3 つです。
- 品詞の問題: 4 つの選択肢が同じ語の仲間で、語尾が違い、名詞や形容詞や副詞が混ざる。たとえば complete・completed・completion・completely のような並び。
- 文法の問題: 同じ動詞の時制や態の違い、代名詞の格、接続詞と前置詞が並ぶ。たとえば has written・was written・writing・to write のような並び。
- 語彙の問題: 4 つの意味がまるで違う。たとえば attend・extend・intend・depend のように、形は似ていても意味が別の語。

図2のように、見分けの順番は決まっています。まず品詞が混ざっているかを見て、混ざっていれば品詞の問題として空所の前後 2 語を読みます。動詞の形などが並んでいれば文法の問題として、主語と動詞と時を示す語を探します。どちらでもなければ語彙の問題として文全体を読みます。この順番を守る理由は、読む量が少ない型から片づけるためです。品詞の問題は 10 秒で終わることも多く、そこで稼いだ時間を語彙の問題に回せます。
型を見分けずに問題文の頭から読むと、1 問に 1 分近くかかることがあります。問題文を全部読んで、意味を取って、それから選択肢を見て、また問題文に戻る。この往復が無駄です。選択肢を先に見れば、問題文のどこを読むべきかが先に決まり、往復が消えます。昼休みの 10 問の練習で最初に身につけるのは、この順番です。
品詞の問題は空所の前後 2 語で決める
品詞の問題は、空所の前と後ろの語を見れば、問題文の意味がわからなくても答えが決まることが多い。英語の語順には、品詞の置き場所の決まりがあるからです。
- 冠詞と名詞のあいだなら形容詞。the ——- report なら形容詞が入り、名詞の report を飾ります。
- 冠詞や所有格の直後で、その後ろに名詞がなければ名詞。the ——- of the plan なら名詞が入ります。
- be 動詞と過去分詞のあいだ、または文の形がそろったあとの文末なら副詞。was ——- approved なら副詞が入り、過去分詞の approved を飾ります。
- 形容詞の直前なら副詞。a ——- successful event なら副詞が入り、形容詞の successful を飾ります。
- be 動詞の直後で、後ろに名詞がなければ形容詞か過去分詞。is ——- to use なら形容詞が入ります。
たとえば The manager gave a ——- explanation of the schedule. という文で、選択肢が clear・clearly・clarity・clarify なら、冠詞 a と名詞 explanation のあいだですから形容詞 clear です。意味を考える前に答えが出ます。この速さが品詞の問題の値打ちです。仮に 30 問のうち 10 問が品詞の問題で、10 秒ずつで抜ければ、残りの 20 問に 1 問 40 秒ずつ使えます。
品詞を見分けるには、語尾の知識が要ります。名詞なら -tion・-ment・-ness・-ity、形容詞なら -ful・-ous・-ive・-able、副詞なら -ly、動詞なら -ize・-ify・-ate が多い語尾です。例外もあります。friendly や costly は -ly で終わる形容詞ですし、supply は -ly で終わる動詞と名詞です。語尾だけで決めず、空所の前後の語と組み合わせて決めるのが、例外に引っかからないやり方です。
文法と語彙の問題は、文の骨を取る
文法の問題では、主語と動詞を見つけ、時を示す語を探します。まず見るのはこの 3 つで、文全体の意味を取るのはそのあとです。
- 時制: two days ago・next month・for three years のような語が時を決めます。ago があれば過去形、next があれば未来の形、for three years のような期間があれば完了の形が候補です。
- 態: 空所の後ろに目的語があれば能動、なければ受動を疑います。The report ——- yesterday. の空所の後ろに目的語がなければ、受動の was submitted が候補になります。
- 主語と動詞の一致: 主語が単数か複数かを見ます。主語と動詞のあいだに of the stores のような修飾が挟まると、直前の複数名詞に引きずられて複数形を選びやすい。主語は修飾の前の語です。
- 接続詞と前置詞: 空所の後ろに主語と動詞のそろった節があれば接続詞、名詞のかたまりなら前置詞です。because と because of、although と despite、while と during の区別は、後ろに節が来るかどうかで決まります。選択肢に接続詞が 2 つ以上あるときは、前後の節の意味のつながりまで読みます。
語彙の問題は、文全体を読みます。選択肢の 4 語の意味が違うので、文の意味に合う語を選ぶしかありません。ここで時間がかかります。目安は 40 秒です。30 秒を過ぎても決まらなければ、空所の直後の前置詞を手がかりにします。動詞と前置詞の組み合わせは決まっているものが多く、comply with・rely on・refer to のように、前置詞が答えを絞ります。それでも決まらなければ、残った 2 つのうち文の調子に合うほうを仮に塗って次へ進みます。
語彙で落とす数を減らすには、公式の問題集で出た語を、文ごと覚えるのが近道です。単語を 1 語ずつ覚えると、形は似ているが意味の違う語の区別がつきません。文の中で、どの前置詞と組み、どの名詞を目的語に取るかまで覚えると、本番で同じ組み合わせを見たときに 5 秒で決まります。
例題で確かめる
形式だけをまねた自作の問題を 3 問置きます。選択肢を先に見て、型を決めてから空所を見てください。
問 1. The committee will announce its ——- at the end of the meeting. (A) decide (B) decided (C) decision (D) decisively
選択肢は同じ語の仲間で、語尾が違い、動詞と名詞と副詞が混ざっていますから、品詞の問題です。空所の前は所有格の its、後ろは at という前置詞で名詞がありません。所有格の直後で名詞が続かないなら、空所は名詞です。答えは (C) decision。文の意味を考えずに 10 秒で決まります。
問 2. Since the new system ——- last spring, the number of errors has dropped sharply. (A) install (B) was installed (C) installing (D) has been installing
選択肢は同じ動詞の形の違いですから、文法の問題です。主語は the new system、時を示す語は last spring で過去。空所の後ろに目的語がなく、system は人が据えつけるものですから受動です。過去で受動の (B) was installed が答えです。(D) は完了進行の形で、last spring という過去の一点とは合いません。Since を見て完了の形に飛びつくと、ここで落ちます。完了の形になるのは後ろの has dropped のほうで、Since の節の中は起点を示す過去形です。
問 3. Please ——- the attached file before you reply to the client. (A) review (B) remain (C) remove (D) relate
4 つの意味がまるで違いますから、語彙の問題です。文全体を読むと、添付ファイルを「返信する前に」どうするかが問われています。空所の直後に目的語 the attached file がありますから、目的語を取らない remain は外れます。remove は「取り除く」で、返信の前にファイルを消すのは筋が通りません。relate は「関連づける」で to を伴うのが普通です。答えは (A) review。語彙の問題は、目的語の有無と前置詞で 2 つまで絞り、最後に意味で決めます。
3 問とも、選択肢を先に見て型を決める順番は同じです。違うのは読む範囲で、問 1 は前後 2 語、問 2 は主語と動詞と時の語、問 3 は文全体でした。この読む範囲の違いが、30 秒の中身の違いです。
まちがえやすいところ
いちばん多いまちがいは、決まらない問題に粘ることです。知っていれば 10 秒、知らなければ 2 分かけても決まらないのが Part 5 です。粘った 2 分は Part 7 の 2 問ぶんの時間に当たり、Part 7 の 2 問は読めば解ける問題であることが多い。知識で決まる問題に時間をかけ、読めば解ける問題を捨てるのは、順序が逆です。

図3のように、30 秒の内訳は、最初の 5 秒で選択肢を見て型を決め、次の 15 秒で必要な範囲を読み、残りの 10 秒で決めて塗って次へ移る、という配分です。20 秒の時点で決まっていなければ、残りの 10 秒で選択肢を 1 つに決めて塗り、次へ進みます。問題用紙への書き込みは公式に禁止されていて、丸や印もつけられません。解答用紙も所定の欄の外には書けません。ですから、あとで戻ることを当てにせず、塗ったものをそのまま答えにするつもりで進みます。番号を覚えていて、Part 7 まで終えて時間が余れば、戻ればよいのです。公式の案内でも誤答の減点はなく、自信がなくても全問に答えることを勧めています。空欄のまま出す理由はありません。
2 つ目のまちがいは、品詞の問題で意味を考えることです。clear と clearly のどちらが文に合うかを意味で考えると、どちらも通るように見えて迷います。意味ではなく置き場所で決めます。冠詞と名詞のあいだなら形容詞、be 動詞と過去分詞のあいだなら副詞。この決まりを信じて塗る人は速く、意味で確かめ直す人は遅い。
3 つ目は、主語と動詞のあいだの修飾に引きずられることです。The list of participants ——- updated every Monday. のような文で、直前の participants が複数だからと複数形の動詞を選んでしまう。主語は of の前の list で単数です。of・in・for のような前置詞で始まるかたまりは、主語を飾っているだけで主語ではありません。前置詞のかたまりを指で隠して、残った名詞を主語として読むと、取り違えが減ります。
4 つ目は、語尾だけで品詞を決めることです。-ly で終わる語が全部副詞だと思い込むと、costly や timely のような形容詞で落とします。-ing で終わる語が動詞だと思い込むと、building や meeting のような名詞で落とします。語尾は手がかりの 1 つで、決め手は空所の前後です。
よくある質問
Part 5 は何問正解すればよいですか
公式の結果に Part ごとの点は出ず、スコアは正答数そのままの点でもありませんから、何問で何点とは言えません。公開テストなら、試験日から 19 日後を目途に、申込サイトの「あなたへのアドバイス」で Part ごとのおおよその正答率が見られます。IP テストは対象外です。ふだんの練習では、30 問を 15 分で解き終えることを先に目標にし、その上で正答数を数えます。15 分で終わらないうちは、正答数より速さを直します。速さが足りないと、Part 7 に回る時間が減るからです。
単語がわからない問題はどうしますか
語彙の問題で知らない語が 2 つ以上あれば、その問題は 30 秒で決まらない問題です。空所の直後の前置詞と目的語の有無で消せる選択肢を消し、残りから 1 つを仮に塗って次へ進みます。知らない語は、試験のあとに文ごと覚えます。本番で思い出そうとして 1 分使うのが、いちばん損です。
文法が苦手なら何から戻りますか
品詞の置き場所と、主語と動詞の一致、時制の 3 つに戻ります。どれも中学の英文法で習う範囲です。分詞構文や仮定法過去完了のような高校の範囲は、この 3 つが固まってからで間に合います。苦手な人ほど、範囲を狭くして毎日 10 問を解くほうが、広く浅くやるより、できるようになった所が見えやすくなります。
今週の進め方
今週は、昼休みの 10 分で Part 5 を 10 問、ストップウォッチをつけて解きます。答え合わせでは、正誤より先に、型を見分けるのにかかった秒数と読んだ範囲を書き残します。5 日続ければ 50 問ぶんの記録が残り、自分がどの型で落とすかが数字で見えます。週末にその記録を見直し、いちばん多く落とした型を次の週の重点にします。個別指導では、まちがえた問題を型ごとに分け、品詞で落としていれば置き場所の決まりまで、文法で落としていれば中学の時制と一致まで戻って確かめます。語彙で落としていれば、その語を文ごと覚えるところから始めます。
まとめ
Part 5 は、知識の量だけで速さが決まる場所ではありません。同じ知識でも、読む範囲を先に決める人と、頭から読んで戻る人とでは、Part 7 に残る分数が変わります。知らない語は今日の 30 秒では増えませんが、読む順番は明日の昼休みから変えられます。
選択肢を先に見る 5 秒が、問題文を読み直す 1 分を消します。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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