冬期講習 2026-2027、募集中。総復習は売りません。90分×完全1対1で、穴だけを塞ぎます 詳しく →
電話 0422-27-7828チャットで質問無料相談を予約

武蔵野個別指導塾の特徴

読書感想文の字数が足りない—水増しせずに増やす方法|武蔵野個別指導塾

学習のイメージ写真 武蔵野個別指導塾
X LINE Facebook

原稿用紙があと1枚残ったとき、あらすじや「とても」で埋めずに、本の場面・自分の経験・考えの変化の3か所へ具体を足して増やす手順を、例文の前後の比べで示します。

足りないときは、文を伸ばすのではなく、書く場所を足します。手順は次の4つです。

  1. 下書きを「本の場面」「自分の経験」「考えの変化」「これからすること」の4つの箱に切り分け、いちばん薄い箱を見つける。
  2. 薄い箱に、場面を1つ、理由を一段、経験を1つ、の順で足す。
  3. あらすじと「とても」「本当に」を削り、空いた分も具体で埋める。
  4. 最後に声に出して読み、同じことを2回言っている文を消す。

よくあるのは、原稿用紙があと1枚残った机、という場面です。夜の10時、2枚目の最後の行まで書いて、鉛筆が止まります。3枚目は白いままです。本は読みました。感想も書きました。それなのに、もう書くことがありません。消しゴムのかすを払って、最初の行から読み返すと、どの文も短く、どれも「思いました」で終わっています。ここで「とても」を足して1行ずつ長くしても、読む人には薄まった文が増えるだけです。残った1枚は、埋める紙ではありません。まだ書いていない場面を置く紙です。

書く前にすること

まず、足りない量を行で数えます。400字詰めの原稿用紙なら、1枚が20行で、1行が20字です。残り1枚なら、足すのは400字です。半分なら200字、10行です。「400字」と聞くと多く感じますが、「場面を1つと、その理由」で、ふつうに書けば150字から200字になります。つまり、あと2か所書けば届きます。数えずに書き始めると、足りない不安が消えず、文をだらだらと伸ばしてしまいます。先に数えて、「2か所足す」と決めてください。

次に、下書きを4つの箱に切り分けます。紙を1枚用意して、図1のように「本の場面」「自分の経験」「考えの変化」「これからすること」と4つの箱を描きます。そして、いまの下書きの文を1つずつ読み、どの箱に入る文かを考えて、箱の中に短く書き写します。「主人公が泣いた場面が心に残った」なら本の場面の箱、「私も去年、同じことがあった」なら自分の経験の箱、「読む前は〜と思っていたが、読んだ後は〜と思う」なら考えの変化の箱、「明日から〜してみたい」ならこれからすることの箱です。

図1 下書きを4つの箱に分けて薄い箱を見つける

分け終わると、図1のように、文がたくさん入った箱と、ほとんど空の箱がはっきりします。足りない原稿のほとんどは、本の場面の箱だけがいっぱいで、自分の経験と考えの変化の箱がほぼ空です。あらすじは書けるのに、自分のことが書けていない、という形です。足す場所はこの空の箱です。いっぱいの箱にさらに足しても、あらすじが長くなるだけで、読む人の印象は変わりません。

空の箱の横に、足す候補を単語で書きます。文にしなくてかまいません。自分の経験の箱が空なら、「本の中で、主人公が選んだこと」と「自分が同じ立場だったら選ぶこと」を1つずつ、単語で並べます。「転校の日」「弟とのけんか」「部活の試合に出られなかった日」のような、日付や場所が思い出せるものがよい候補です。考えの変化の箱が空なら、「読む前に思っていたこと」を1つ、正直に書きます。「がまんは良いことだと思っていた」のように、読んだ後に少し揺れた考えが見つかれば、そこが1番書きやすい場所です。

ここまでで、どこに何を足すかが決まります。書く前にすることは、以上です。この準備に15分かけると、残りの1枚は30分で埋まります。準備をとばして書き始めると、1時間たっても10行です。

書き方の手順

足す量を決めるとき、全体の配分を知っておくと迷いません。図2は、1200字で書くときの配分の例です。書き出しに150字、本の場面に300字、自分の経験に350字、考えの変化に300字、結びに100字です。足すと1200字になります。自分の経験がいちばん多いことに気づいてください。本の場面より自分の経験を長くするのが、読書感想文の配分です。800字で書くなら、それぞれをおよそ3分の2に、2000字で書くなら、およそ1.7倍にします。

図2 1200字で書くときの5つの部分の配分の例

いまの下書きを、図2の配分と比べてください。本の場面が500字あって、自分の経験が50字しかないなら、足す場所は経験です。配分が決まったら、次の5つの手順で足します。

手順の1つ目は、場面を1つ足すことです。本の中で、読む手が止まった場所を1つだけ選びます。その場面で、何が見えたか、誰が何を言ったか、主人公はどうしたか、を2文か3文で書きます。本の言葉をそのまま使うときは、かぎかっこで囲み、1文だけにします。長く写すと、それは自分の文ではなく本の文になり、読む人は読み飛ばします。「〜という場面があります」で始めて、「〜という言葉が、私の中に残りました」で終えると、場面の段落になります。

2つ目は、理由を一段深くすることです。「心に残りました」「すごいと思いました」の後ろに、「なぜなら」を1回だけ置き、理由を書きます。理由が書けたら、さらにその理由を書きます。「なぜなら、主人公はうそをつかなかったからです。それは、私がその場面で、うそをついたほうが楽だと思ってしまったからです」というように、2段目で自分のことに届くのがねらいです。理由は1段では本の説明で止まり、2段で自分の話になります。

3つ目は、自分の経験を1つ足すことです。いつ、どこで、誰と、何をして、どうなったか、の5つを順に書きます。5つそろうと、それだけで100字を超えます。経験は、本と同じ出来事でなくてかまいません。「主人公は転校した。私は転校したことはないが、クラス替えで友だちと離れた」というふうに、「同じではないが、似ている」ところを探します。経験を書いた後は、「だから、主人公の気持ちが少しわかりました」と、本に戻ります。本に戻る1文がないと、経験が作文の中で浮いてしまいます。

4つ目は、反対の考えを1つ置くことです。「主人公は正しい」と書いたら、「でも、本当にそうだろうか」と1回だけ疑います。「友だちをかばったのは正しい。でも、先生にうそをついたことは、正しいとは言えない気がする」と書くと、考えの変化の箱が自然に埋まります。疑ったままで終わらず、「それでも私は〜と思う」と、自分の答えに戻します。

5つ目は、これからすることを1つだけ書くことです。「私も努力したい」のような大きな言葉ではなく、「次に弟とけんかしたら、先に『ごめん』と言ってみる」のような、明日できる小さいことにします。小さいほうが本当らしく読めます。

足した後に、削る作業があります。あらすじは3行までです。読む人は本の内容を知らなくても、あなたの感想を読みに来ています。「とても」「本当に」「すごく」は、消しても意味が変わらないので、全部消します。同じ語尾が3回続いたら、1つを「〜のです」や「〜でした」に変えるか、文をつなぎます。削って空いた行は、手順の1から3で足した具体で埋めます。削った分だけ短くなるのが心配なら、削った行数を数えてから、同じ行数の場面を足してください。

例文で見る

1つ目は、本の場面の箱だけが埋まっていた下書きを、場面と理由と経験で足した例です。もとの下書きは、こうでした。

「主人公が友だちと仲直りする場面が心に残りました。とても感動しました。私も友だちを大切にしたいと思いました。」

3文で、場面は名前だけ、理由はなく、経験もありません。これを、次のように直します。

「主人公が、けんかした友だちの家の前で、呼び鈴を押せずに立っている場面があります。『押せ、と心の中で何度も言った』という言葉が、私の中に残りました。なぜなら、私も去年の秋、同じように立っていたからです。隣の席の子とささいなことで口をきかなくなり、1週間がすぎ、家の前まで行って帰ってきました。だから、呼び鈴の前で止まる主人公の指の重さが、少しわかりました。主人公は結局、押しました。私は押せませんでした。そこが、私とこの本の1番の違いです。」

どこが良いかを順に見ます。場面は、「仲直りする場面」ではなく「呼び鈴を押せずに立っている場面」と、1つの動きに絞りました。引用は1文だけで、かぎかっこで囲みました。理由は「なぜなら」の後ろで自分の経験に届き、経験は「去年の秋」「隣の席の子」「1週間」「家の前」と、いつ、誰と、どこで、がそろっています。そして「だから」で本に戻り、最後に「押した主人公」と「押せなかった私」の違いで締めました。「とても感動しました」は消えましたが、感動したことは文全体から伝わります。3文が8文になり、言いたいことは1つのままです。

2つ目は、きれいな言葉で終わっていた下書きを、反対の考えとこれからすることで足した例です。もとの下書きは、こうでした。

「この本を読んで、努力は大切だと思いました。主人公はたくさん努力して、最後に夢をかなえました。私も努力したいです。」

これも3文で、どの本を読んでも書ける文です。次のように直します。

「読む前の私は、努力すれば報われる、という言葉を信じていました。主人公も、毎朝5時に起きて走り、最後に大会で勝ちます。でも、この本には、同じだけ走って負けた友だちも出てきます。その友だちは、主人公に『おめでとう』と言って、走るのをやめません。私は、この友だちのほうが気になりました。努力しても勝てないことがあるのに、やめない理由は何だろう、と考えました。本には答えが書いてありません。私の答えは、走ること自体が、もう勝ち負けと別の場所にあるからだ、というものです。だから、明日の朝、勝つためではなく、ただ走ってみようと思います。」

良いのは、「努力は大切」という大きな言葉を、「負けた友だちがやめない理由」という小さな問いに置き換えたところです。反対の考えは、主人公ではなく脇の人物に目を向けることで生まれました。「本には答えが書いてありません」と正直に書き、自分の答えを1文で置き、これからすることを「明日の朝」と「ただ走る」で小さくしています。これなら、この本を読んだこの人にしか書けない結びになります。

どちらの例も、型を見るためのものです。場面も経験も、自分の本と自分の出来事に置き換えてください。文をそのまま写すと、自分の本の場面と合わず、読む人にすぐわかります。

まちがえやすいところ

増やし方には、図3のように、水増しになる増やし方と、中身が増える増やし方があります。よくある誤りは3つです。

図3 水増しの増やし方と中身が増える増やし方の違い

1つ目は、あらすじを長くして埋める誤りです。「主人公は〜しました。次に〜しました。そして〜しました」と、本の始めから終わりまでを順に書く形です。どこが違うかというと、読む人が知りたいのは本の内容ではなく、その本を読んだあなたに何が起きたか、だからです。あらすじが10行あったら、7行を消し、残した3行の中から場面を1つ選んで、「その場面で、私は本を閉じました。なぜなら〜」と、自分の側へ折り返します。直した文は、「主人公は転校して、友だちができず、ある日クラスで発表をすることになり、うまく話せました」ではなく、「発表の前の日、主人公が鏡に向かって同じ文を20回読む場面で、私は本を閉じました。なぜなら、私は発表の前にそこまでしたことがなかったからです」のようになります。

2つ目は、強める言葉を足して長くする誤りです。「心に残りました」を「とても心に残りました」に、「感動しました」を「本当にすごく感動しました」にする直し方です。どこが違うかというと、「とても」を足しても、読む人には、何がどう残ったのかが1つも増えないからです。長さは数字の上で増えますが、中身は増えません。直すときは、「とても心に残りました」を消して、「残ったのは、主人公が最後まで名前を呼ばなかったところです」のように、残った場所を1つ書きます。強める言葉は、場面を1つ足せば要らなくなります。

3つ目は、「〜と思いました」を並べる誤りです。「すごいと思いました。えらいと思いました。私もそうなりたいと思いました」のように、感想の文を3つ並べる形です。どこが違うかというと、3つの文がどれも理由を持たず、読む人には同じ1文の繰り返しに見えるからです。直すときは、3つのうち1つだけ残して、「なぜなら」で理由を1段、「それは私が」で2段目を足します。「えらいと思いました。なぜなら、主人公は誰にも言わずに毎日続けたからです。それは私が、続けたことを誰かに言いたくなるたびに、やめてしまう人間だからです」とすると、1つの感想が3つの文の長さを超え、しかも自分の話になります。

よくある質問

上限を超えて書いてしまったら、どうなりますか

青少年読書感想文全国コンクールの応募要項では、小学校低学年の部は本文800字以内、小学校中学年と高学年の部は本文1200字以内、中学校と高等学校の部は本文2000字以内と定められています。「以内」なので、超えると規定から外れます。足りないときと逆に、超えたときは削ります。削る順番は、あらすじ、強める言葉、同じ内容の2文目、の順です。場面と経験と理由は、最後まで残してください。都道府県や学校によって別の決まりがある場合があるので、学校の指示が優先です。

句読点や改行の空白は、数に入りますか

同じ応募要項では、句読点はそれぞれ1字に数え、改行のための空白も数えると書かれています。題名、学校名、氏名は数えません。つまり、段落を変えるたびに、行の残りの空白も使ったことになります。段落をこまかく分けると、見た目の行は進みますが、それは文を書いたのではなく、空白を数えてもらっているだけです。段落は、場面、経験、考えの変化、のように内容が変わるところでだけ変えてください。

最後の行まで埋めないと、だめですか

全国コンクールの規定は、上の字数「以内」という上限で、下限は書かれていません。ただし、学校の宿題では「2枚以上」のように枚数の下限が出されることがあります。下限があるときは、残った行を空白で終えずに、場面を1つ足して届かせます。下限が無いときは、最後の行まで埋める必要はありません。言いたいことを言い終えた場所で、結びの1文を置いて終えるほうが、無理に埋めた1枚より読みやすくなります。

親の手伝い方と個別指導で確かめること

家で手伝うなら、文を書き足すのではなく、聞いてください。「この場面で、本当は何が見えたの」「同じようなこと、あなたにもあった」の2つの質問で、空の箱が埋まります。答えが出たら、それをお子さまの言葉のまま、箱の横に書きとめてあげてください。親の言葉に直すと、提出したときに文のつなぎ目でわかります。

個別指導で確かめるのは、下書きを4つの箱に分けたときの偏りです。本の場面だけが厚い子、経験は書けるのに本に戻れない子、考えの変化が書けない子、と薄い箱はお子さまごとに違います。薄い箱に合わせて、場面の選び方、「なぜなら」の2段目、小さい「これから」の作り方を、その子の本で練習します。

まとめ

足りない1枚は、「とても」で伸ばす紙ではなく、本の場面を1つ、自分の経験を1つ、考えの変化を1つ置く紙です。4つの箱に分け、空の箱に具体を足し、あらすじと強める言葉を削れば、長さは後からついてきます。残った1枚は、あなたがまだ書いていない一場面の置き場です。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。

チャットで質問チャット
無料相談を予約する 電話 0422-27-7828