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受験生の冬休みの勉強時間—1日何時間かより先に決めること|武蔵野個別指導塾

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目安は中3で1日6〜8時間、高3で8〜10時間。けれど時間は割り算の答えです。寝る時刻と終わらせる物の一覧を先に書けば、今夜のうちに自分の数字を出せます。

受験 1日の勉強時間の目安 前提にした睡眠
高校受験(中3) 6〜8時間 8時間
大学受験(高3) 8〜10時間 7時間

ただし、この数字から計画を立てると崩れます。先に決めるのは、寝る時刻と起きる時刻、冬休みに終わらせる物の一覧、1つ終えるまでの分数の3つです。1日の勉強時間は、一覧の合計時間を動ける日数で割って出る答えで、目標として掲げる数字ではありません。

よくあるのは、冬期講習の帰りに寄ったコンビニの前で、温かい缶を両手で持ったままスマートフォンに「受験生 冬休み 勉強時間」と打ち込む場面です。さっき教室で、隣の席の友達が「昨日は12時間やった」と言っていました。自分は講習を入れて6時間で、夕方は少し眠ってしまった。吐く息が白くなるなか、画面に並ぶ数字を次々に開いて、家に着く前からもう負けた気がしています。そのとき本当に欲しいのは、12という数字が正しいかどうかの判定ではなく、今夜から何をすれば焦りが止まるかの手順です。

1日何時間かより先に決める3つ

1つ目は、寝る時刻と起きる時刻です。1日の枠はすべてこの2つの間に入るので、ここが動くと時間割全体が崩れます。夜中の3時まで起きていた体を、本番の朝だけ切り替えるのは無理があります。共通テストの午前の科目は、2科目受ける人で9:30、1科目の人で10:40に始まるので、高3はその時刻に頭が動いている生活へ戻しておきます。

2つ目は、冬休みに終わらせる物の一覧です。書き方の決まりは1つだけで、「数学をやる」とは書きません。「過去問を15回、解いて直す」「苦手単元の問題を60題」のように、回・題・ページで数えられる形にします。数えられない目標は終わったかどうかを判定できず、終わりの合図が時計しかなくなります。友達の12時間に振り回されるのは、この合図を自分で持っていないからです。

3つ目は、1つ終えるまでの分数です。想像で書かず、今日1つ解いて測ります。解く時間より、丸をつけて直す時間のほうが長い問題は珍しくありません。ここを短く見積もった計画は、3日目あたりで遅れ始めます。

3つがそろえば、1日の時間は割り算で出ます。次の表は、中3の一覧の例です。

終わらせる物 量と分数 合計
過去問を解いて直す 15回×100分 25時間
苦手単元の問題 60題×20分 20時間
漢字と英単語 11日×60分 11時間
冬期講習 予定表のとおり 15時間
学校の宿題 残りを見積もる 6時間
すべての合計 77時間

武蔵野市を例にとると、市立中学校の冬休みは2026年度、6校すべて12月26日から1月7日までの13日間です。市や学校で違うので、学校だよりで日付を確かめてください。13日のうち2日を予備にとると動けるのは11日で、77時間を11で割って1日7時間です。高3なら、1月16日の本番までの日数で同じ割り算をします。答えが12時間なら一覧が多すぎるので削り、3時間なら見積もりが甘いか、物が足りません。

高校受験と大学受験で目安が違う理由

冒頭の目安は、どこかの平均を調べた数字ではありません。1日の24時間から、睡眠、生活(食事と風呂)、休憩、予備を順に引いて、残った時間です。図1のように、中3は睡眠8、生活3、休憩3、予備3を引いて7時間が残り、高3は睡眠7、生活3、休憩3、予備2を引いて9時間が残ります。予備は移動と、予定どおりに進まなかった分の受け皿で、ここを1時間ずつ動かしたものが目安の幅です。

図1 24時間から睡眠や生活を引いて残る勉強時間を中3と高3で比べた帯

高3の数字が大きいのは、本番が近く、範囲が広いからです。共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)で、年が明ければすぐです。しかも2日のあいだに、国語、英語、数学、理科、地理歴史・公民、情報Ⅰのうち登録した科目を並べて受けます。冬休みは、高校の範囲全体を本番の形で回せる最後のまとまった時間になります。共通テストを受けない高3は、最初の入試の日で同じ計算をしてください。

中3は少し事情が違います。都立の学力検査は2027年2月21日(日)で、1月7日から数えても45日あります。冬休みのあとも授業が続くので、冬休みだけで全部を終える計画にしなくて構いません。高3の数字を借りて10時間の予定を立てると、範囲の狭い中3は同じ問題を長く眺める時間が増えるだけです。

ただし受け方で残りの日数は変わります。都立の推薦の検査は1月26日(火)・27日(水)で、東京の私立高校は推薦が例年1月22日以降、一般が例年2月10日以降です。日程は学校ごとに違い、各校の募集要項に載っています。いちばん先に来る入試の日を一覧の横に書いてから、割り算をしてください。

時間割の例—中3は7時間、高3は9時間

図2は、目安の真ん中にあたる1日を時刻に並べたものです。中3は23:00に寝て7:00に起き、高3は23:30に寝て6:30に起きる前提にしています。どちらも枠の数より、枠の外を空けてあることに意味があります。枠の外は中3で9時間、高3で8時間あり、図1の生活、休憩、予備はすべてここに入ります。

図2 中3と高3の1日の勉強の枠を6時から24時の帯に並べた時間割

中3の例は、合計420分で7時間です。午前に手を動かす教科を置き、夜は新しい物に手を出さず、その日の間違いへ戻ります。

時刻 分 やること
9:00〜11:00 120 数学か英語の、手を動かす問題
13:00〜15:00 120 過去問を解いて、その場で直す
16:00〜17:30 90 国語、理科、社会の苦手単元
19:30〜21:00 90 その日の間違いと、漢字・英単語

高3の例は、合計540分で9時間です。朝の60分で頭を起こしてから、9:30の枠に入ります。

時刻 分 やること
8:00〜9:00 60 単語と用語
9:30〜11:40 130 理科か地理歴史・公民を続けて2科目
13:00〜14:30 90 国語
15:20〜16:40 80 英語リーディング
17:20〜18:20 60 英語リスニング
20:00〜22:00 120 その日の間違いを解き直す

9:30から18:20までの4枠は、共通テスト1日目の本番と同じ時刻です。2日目の科目を練習する日は、13:00〜14:10を数学①、15:00〜16:10を数学②、17:00〜18:00を情報Ⅰに入れ替えます。このとき合計は510分で、8時間半になります。午前を1科目で受ける人は10:40からの60分を本番の枠にして、その前を単語に足してください。登録した科目によって動く時刻が変わるので、受験票で確かめます。

冬期講習がある日は、講習をいずれかの枠にそのまま置きます。動かさないのは夜の枠です。講習で聞いただけの問題を、その日のうちに何も見ずに解いて、初めて一覧の1行が消えます。

「勉強してない」と焦ったときの立て直し

冬休みが半分過ぎて、何も進んでいない。検索窓に「勉強してない」と打つ夜は、頭の中で残りの量がふくらんでいます。量のわからない物は実物より大きく見えるので、まず紙の上で大きさを決めます。図3の順番で進めてください。

図3 焦ったときに数える、削る、始める、積まないの順で動く流れ

最初に数えます。本番の日までの日数をカレンダーで数え、そこから予備の日を引きます。次に削ります。一覧を点になる順に並べて、下から線を引いて消します。点になる順とは、模試や過去問で落とした問題のうち、配点が大きくて直せそうなものからです。たとえば共通テストの国語は200点のうち近代以降の文章が110点で、古文と漢文が45点ずつです。同じ90分の中でも、どこで何点落としているかを見れば、削る行はおのずと決まります。

削ったら、いちばん小さい物を15分だけ解きます。計画を書き直すだけの夜にしないためです。手が動くと、焦りは「何もしていない」から「この問題がわからない」に変わり、次にすることが見えてきます。

最後が、積まないことです。遅れた分を翌日に足すと、翌日の予定は達成できない数字になり、3日後にまた同じ検索をします。遅れた行は予備の日へ送るか、一覧から消します。徹夜で取り返す計画も立てません。眠らずに増やした1時間は、次の朝の枠を丸ごと持っていきます。友達の投稿する時間も、見なくて構いません。比べる相手は昨日の一覧です。

長く座っても進まない日の直し方

8時間座って、進んだのは問題が10題。そういう日に時間を足しても直りません。机の前で何が起きているかを見分けて、原因ごとに手を打ちます。

机の前の様子 見立て 直し方
同じ行を何度も読んでいる 眠い、疲れている 15分横になるか外を歩く。就寝の時刻は動かさない
ノートをきれいにまとめている 作業で安心している ノートを閉じ、問題を1題、白紙に解く
1問の前で30分動かない 今の力より難しい 解答を読んで印を付け、翌朝に何も見ずに解く
スマートフォンを何度も見ている 手の届く所にある 別の部屋に置き、枠が終わるまで取りに行かない
何からやるか迷い続けている 一覧が大きすぎる 前の夜に、翌朝の最初の1問を決めておく

枠の長さも変えます。120分の枠で進まないなら、40分を3つに切り、40分ごとに一度立って、次の40分で解く問題を先に決めます。場所を変えるのも手で、自室で止まる人が、居間の食卓や図書館に移っただけで動き出すことがあります。

やらないのは、進まなかった分を夜に足すことです。就寝の時刻を動かすと、翌朝の枠まで進まなくなります。その日の記録は「9時間」ではなく「過去問1回、苦手単元5題」と終えた物で書き、足りない分は予備の日へ送ります。進まない日が2日続いたら、一覧の量か見積もりを見直す合図です。眠れない、だるいといった状態が何日も続くときは、時間を増やす前にかかりつけの医師に相談してください。

よくある質問

受験生は冬休みに1日何時間勉強すればいいですか

中3で6〜8時間、高3で8〜10時間を目安にしてください。ただ、この幅に入ることが目的ではありません。一覧を割り算した答えが幅の下なら、まず分数を測り直します。それでも一覧が終わるなら、無理に増やす必要はありません。幅の上を超えるなら、時間を増やすのではなく一覧を削ります。

冬期講習の時間は勉強時間に入れますか

入れます。ただし「聞いた時間」と「自分で解いた時間」は分けて書いてください。講習で埋まった1日は、予定表の上では満点でも、解ける問題が増えたかどうかはまだわかりません。講習の問題を夜に何も見ずに解いて、解けた分だけが進んだ量です。

友達は1日12時間やっています。少なすぎますか

12時間という数字だけでは比べられません。友達の一覧とあなたの一覧は違い、座っている間に何をしているかも見えないからです。確かめるのは、自分の一覧が予定どおりに減っているかどうかの1点です。減っているなら少なくありません。減っていないなら、直す順番は見積もりと枠の切り方が先で、時間はその後です。

親は「今日は何時間やったの」と聞いてよいですか

時間を聞かれ続けると、お子さまは机に座っている時間を長くしようとします。聞くなら「今日はどの行が消えたの」です。一覧を見える場所に貼ってもらい、消えた行を一緒に見るだけで足ります。声をかけるとすれば、寝る時刻を過ぎて起きているときだけで十分です。

チェック表

印刷して机の前に貼り、計画を作る夜と毎晩の2回使ってください。

いつ 確かめること 印
計画を作る夜 寝る時刻と起きる時刻を紙に書いた □
計画を作る夜 いちばん先に来る入試の日までの日数を数えた □
計画を作る夜 終わらせる物を回・題・ページで書いた □
計画を作る夜 1つ終えるまでの分数を実際に解いて測った □
計画を作る夜 予備の日を決め、合計時間を動ける日数で割った □
計画を作る夜 割った答えが、中3で6〜8時間、高3で8〜10時間の幅と大きく離れていない □
毎晩 時間ではなく、終えた物を記録した □
毎晩 講習で聞いた問題を、何も見ずに解いた □
毎晩 遅れた行を翌日に足さず、予備の日へ送るか消した □
毎晩 翌朝の最初の1問を決めた □
毎晩 決めた時刻に寝る支度を始めた □
進まないとき 様子を見分けて、枠を40分に切った □
進まないとき スマートフォンを別の部屋に置いた □

今夜できることと個別指導で確かめること

今夜できることは2つです。1つ目は、明日の起きる時刻と寝る時刻を紙に書いて、机の前に貼ること。2つ目は、冬休みに終わらせる物を3行だけ書き、いちばん上の物を1つ解いて、かかった分数を横に書くことです。残りの行は明日足せます。分数が1つ測れていれば、明日の朝に何から始めるかで迷う時間は消えます。

個別指導では、時間割の長さを見る前に、止まった問題がどの学年のどの単元までさかのぼるかを確かめます。高3の数学で止まる問題が中学の式の計算に戻ることもあるので、一覧に載せる行はそこから決め直します。

まとめ

コンビニの前で検索した数字は、帰り道の足を少し速くするだけで、机の上の問題を1題も減らしません。減らせるのは、今夜書く寝る時刻と、明日の最初の枠に置いた1問です。7時間でも9時間でも、それは一覧を割ったあとに自分で出す数字です。時計が測れるのは座っていた長さだけで、本番の日に持ち込めるのは、解けるようになった問題だけです。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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