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小学3年生の漢字—200字の一覧と、熟語の入口|武蔵野個別指導塾

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インと読む字が員・院・飲と並ぶ3年生の200字を読みと言葉の例つきで全部載せ、音読みだけの48字を熟語で覚える手順と、テスト前日の直し方までまとめてあります。

小学3年生で習う漢字は全部で200字です。先に全部を並べます。音読みの五十音順で、音読みの無い字は訓読みの位置に入れました。

行 字
ア行 悪 安 暗 医 委 意 育 員 院 飲 運 泳 駅 央 横 屋 温
カ行 化 荷 界 開 階 寒 感 漢 館 岸 起 期 客 究 急 級 宮 球 去 橋 業 曲 局 銀 区 苦 具 君 係 軽 血 決 県 研 庫 湖 向 幸 港 号 根
サ行 祭 皿 仕 死 使 始 指 歯 詩 次 事 持 式 実 写 者 主 守 取 酒 受 州 拾 終 習 集 住 重 宿 所 暑 助 昭 消 商 章 勝 乗 植 申 身 神 真 深 進 世 整 昔 全 相 送 想 息 速 族
タ行 他 打 対 待 代 第 題 炭 短 談 着 注 柱 丁 帳 調 追 定 庭 笛 鉄 転 都 度 投 豆 島 湯 登 等 動 童
ナ行 農
ハ行 波 配 倍 箱 畑 発 反 坂 板 皮 悲 美 鼻 筆 氷 表 秒 病 品 負 部 服 福 物 平 返 勉 放
マ行 味 命 面 問
ヤ行 役 薬 由 油 有 遊 予 羊 洋 葉 陽 様
ラ行 落 流 旅 両 緑 礼 列 練 路
ワ行 和

次の表は、同じ200字に読みと言葉の例をつけたものです。音読みはカタカナ、訓読みはひらがなで書きました。訓読みの( )の中は送りがな、言葉の例の( )はその言葉の読みです。読みが無い欄には「なし」と入れています。

字 音読み 訓読み 言葉の例
悪 アク・オ わる(い) 悪人(あくにん)
安 アン やす(い) 安全(あんぜん)
暗 アン くら(い) 暗記(あんき)
医 イ なし 医者(いしゃ)
委 イ ゆだ(ねる) 委員(いいん)
意 イ なし 注意(ちゅうい)
育 イク そだ(つ)・そだ(てる)・はぐく(む) 体育(たいいく)
員 イン なし 店員(てんいん)
院 イン なし 入院(にゅういん)
飲 イン の(む) 飲食(いんしょく)
運 ウン はこ(ぶ) 運動(うんどう)
泳 エイ およ(ぐ) 水泳(すいえい)
駅 エキ なし 駅前(えきまえ)
央 オウ なし 中央(ちゅうおう)
横 オウ よこ 横顔(よこがお)
屋 オク や 屋上(おくじょう)
温 オン あたた(か)・あたた(かい)・あたた(まる)・あたた(める) 気温(きおん)
化 カ・ケ ば(ける)・ば(かす) 化学(かがく)
荷 カ に 出荷(しゅっか)
界 カイ なし 世界(せかい)
開 カイ ひら(く)・ひら(ける)・あ(く)・あ(ける) 開店(かいてん)
階 カイ なし 二階(にかい)
寒 カン さむ(い) 寒波(かんぱ)
感 カン なし 感動(かんどう)
漢 カン なし 漢字(かんじ)
館 カン やかた 図書館(としょかん)
岸 ガン きし 海岸(かいがん)
起 キ お(きる)・お(こる)・お(こす) 起立(きりつ)
期 キ・ゴ なし 学期(がっき)
客 キャク・カク なし 客室(きゃくしつ)
究 キュウ きわ(める) 研究(けんきゅう)
急 キュウ いそ(ぐ) 急行(きゅうこう)
級 キュウ なし 学級(がっきゅう)
宮 キュウ・グウ・ク みや 王宮(おうきゅう)
球 キュウ たま 地球(ちきゅう)
去 キョ・コ さ(る) 去年(きょねん)
橋 キョウ はし 鉄橋(てっきょう)
業 ギョウ・ゴウ わざ 農業(のうぎょう)
曲 キョク ま(がる)・ま(げる) 作曲(さっきょく)
局 キョク なし 薬局(やっきょく)
銀 ギン なし 銀行(ぎんこう)
区 ク なし 地区(ちく)
苦 ク くる(しい)・くる(しむ)・くる(しめる)・にが(い)・にが(る) 苦手(にがて)
具 グ なし 道具(どうぐ)
君 クン きみ 君主(くんしゅ)
係 ケイ かか(る)・かかり 係員(かかりいん)
軽 ケイ かる(い)・かろ(やか) 軽食(けいしょく)
血 ケツ ち 出血(しゅっけつ)
決 ケツ き(める)・き(まる) 決定(けってい)
県 ケン なし 県立(けんりつ)
研 ケン と(ぐ) 研究(けんきゅう)
庫 コ・ク なし 金庫(きんこ)
湖 コ みずうみ 湖水(こすい)
向 コウ む(く)・む(ける)・む(かう)・む(こう) 方向(ほうこう)
幸 コウ さいわ(い)・さち・しあわ(せ) 幸運(こううん)
港 コウ みなと 空港(くうこう)
号 ゴウ なし 番号(ばんごう)
根 コン ね 屋根(やね)
祭 サイ まつ(る)・まつ(り) 文化祭(ぶんかさい)
皿 なし さら 小皿(こざら)
仕 シ・ジ つか(える) 仕事(しごと)
死 シ し(ぬ) 生死(せいし)
使 シ つか(う) 使用(しよう)
始 シ はじ(める)・はじ(まる) 開始(かいし)
指 シ ゆび・さ(す) 指名(しめい)
歯 シ は 虫歯(むしば)
詩 シ なし 詩人(しじん)
次 ジ・シ つ(ぐ)・つぎ 次回(じかい)
事 ジ・ズ こと 火事(かじ)
持 ジ も(つ) 気持ち(きもち)
式 シキ なし 入学式(にゅうがくしき)
実 ジツ み・みの(る) 実行(じっこう)
写 シャ うつ(す)・うつ(る) 写真(しゃしん)
者 シャ もの 読者(どくしゃ)
主 シュ・ス ぬし・おも 主人(しゅじん)
守 シュ・ス まも(る)・も(り) 見守る(みまもる)
取 シュ と(る) 先取点(せんしゅてん)
酒 シュ さけ・さか 酒屋(さかや)
受 ジュ う(ける)・う(かる) 受け取る(うけとる)
州 シュウ す 本州(ほんしゅう)
拾 シュウ・ジュウ ひろ(う) 拾い物(ひろいもの)
終 シュウ お(わる)・お(える) 終点(しゅうてん)
習 シュウ なら(う) 学習(がくしゅう)
集 シュウ あつ(まる)・あつ(める)・つど(う) 集合(しゅうごう)
住 ジュウ す(む)・す(まう) 住所(じゅうしょ)
重 ジュウ・チョウ え・おも(い)・かさ(ねる)・かさ(なる) 体重(たいじゅう)
宿 シュク やど・やど(る)・やど(す) 宿題(しゅくだい)
所 ショ ところ 場所(ばしょ)
暑 ショ あつ(い) 暑中(しょちゅう)
助 ジョ たす(ける)・たす(かる)・すけ 助手(じょしゅ)
昭 ショウ なし 昭和(しょうわ)
消 ショウ き(える)・け(す) 消火(しょうか)
商 ショウ あきな(う) 商品(しょうひん)
章 ショウ なし 文章(ぶんしょう)
勝 ショウ か(つ)・まさ(る) 決勝(けっしょう)
乗 ジョウ の(る)・の(せる) 乗車(じょうしゃ)
植 ショク う(える)・う(わる) 植物(しょくぶつ)
申 シン もう(す) 申し出(もうしで)
身 シン み 身長(しんちょう)
神 シン・ジン かみ・かん・こう 神社(じんじゃ)
真 シン ま 真実(しんじつ)
深 シン ふか(い)・ふか(まる)・ふか(める) 深海(しんかい)
進 シン すす(む)・すす(める) 進学(しんがく)
世 セイ・セ よ 世話(せわ)
整 セイ ととの(える)・ととの(う) 整理(せいり)
昔 セキ・シャク むかし 昔話(むかしばなし)
全 ゼン まった(く)・すべ(て) 全力(ぜんりょく)
相 ソウ・ショウ あい 相手(あいて)
送 ソウ おく(る) 運送(うんそう)
想 ソウ・ソ なし 感想(かんそう)
息 ソク いき 休息(きゅうそく)
速 ソク はや(い)・はや(める)・はや(まる)・すみ(やか) 高速(こうそく)
族 ゾク なし 家族(かぞく)
他 タ ほか 他人(たにん)
打 ダ う(つ) 打者(だしゃ)
対 タイ・ツイ なし 対話(たいわ)
待 タイ ま(つ) 期待(きたい)
代 ダイ・タイ か(わる)・か(える)・よ・しろ 時代(じだい)
第 ダイ なし 第一(だいいち)
題 ダイ なし 話題(わだい)
炭 タン すみ 石炭(せきたん)
短 タン みじか(い) 短期(たんき)
談 ダン なし 相談(そうだん)
着 チャク・ジャク き(る)・き(せる)・つ(く)・つ(ける) 着地(ちゃくち)
注 チュウ そそ(ぐ) 注文(ちゅうもん)
柱 チュウ はしら 電柱(でんちゅう)
丁 チョウ・テイ なし 丁目(ちょうめ)
帳 チョウ なし 手帳(てちょう)
調 チョウ しら(べる)・ととの(う)・ととの(える) 調子(ちょうし)
追 ツイ お(う) 追い風(おいかぜ)
定 テイ・ジョウ さだ(める)・さだ(まる)・さだ(か) 定食(ていしょく)
庭 テイ にわ 校庭(こうてい)
笛 テキ ふえ 口笛(くちぶえ)
鉄 テツ なし 地下鉄(ちかてつ)
転 テン ころ(がる)・ころ(げる)・ころ(がす)・ころ(ぶ) 運転(うんてん)
都 ト・ツ みやこ 都会(とかい)
度 ド・ト・タク たび 今度(こんど)
投 トウ な(げる) 投手(とうしゅ)
豆 トウ・ズ まめ 豆電球(まめでんきゅう)
島 トウ しま 半島(はんとう)
湯 トウ ゆ 湯気(ゆげ)
登 トウ・ト のぼ(る) 登山(とざん)
等 トウ ひと(しい) 一等(いっとう)
動 ドウ うご(く)・うご(かす) 動物(どうぶつ)
童 ドウ わらべ 童話(どうわ)
農 ノウ なし 農家(のうか)
波 ハ なみ 電波(でんぱ)
配 ハイ くば(る) 心配(しんぱい)
倍 バイ なし 二倍(にばい)
箱 なし はこ 筆箱(ふでばこ)
畑 なし はた・はたけ 田畑(たはた)
発 ハツ・ホツ なし 発見(はっけん)
反 ハン・ホン・タン そ(る)・そ(らす) 反対(はんたい)
坂 ハン さか 坂道(さかみち)
板 ハン・バン いた 黒板(こくばん)
皮 ヒ かわ 毛皮(けがわ)
悲 ヒ かな(しい)・かな(しむ) 悲鳴(ひめい)
美 ビ うつく(しい) 美化(びか)
鼻 ビ はな 鼻血(はなぢ)
筆 ヒツ ふで 筆者(ひっしゃ)
氷 ヒョウ こおり・ひ 氷山(ひょうざん)
表 ヒョウ おもて・あらわ(す)・あらわ(れる) 発表(はっぴょう)
秒 ビョウ なし 秒読み(びょうよみ)
病 ビョウ・ヘイ や(む)・やまい 病院(びょういん)
品 ヒン しな 作品(さくひん)
負 フ ま(ける)・ま(かす)・お(う) 勝負(しょうぶ)
部 ブ なし 全部(ぜんぶ)
服 フク なし 洋服(ようふく)
福 フク なし 幸福(こうふく)
物 ブツ・モツ もの 荷物(にもつ)
平 ヘイ・ビョウ たい(ら)・ひら 平気(へいき)
返 ヘン かえ(す)・かえ(る) 返事(へんじ)
勉 ベン なし 勉強(べんきょう)
放 ホウ はな(す)・はな(つ)・はな(れる)・ほう(る) 放送(ほうそう)
味 ミ あじ・あじ(わう) 意味(いみ)
命 メイ・ミョウ いのち 生命(せいめい)
面 メン おも・おもて・つら 地面(じめん)
問 モン と(う)・と(い)・とん 問題(もんだい)
役 ヤク・エキ なし 主役(しゅやく)
薬 ヤク くすり 薬品(やくひん)
由 ユ・ユウ・ユイ よし 自由(じゆう)
油 ユ あぶら 石油(せきゆ)
有 ユウ・ウ あ(る) 有名(ゆうめい)
遊 ユウ・ユ あそ(ぶ) 遊園地(ゆうえんち)
予 ヨ なし 予定(よてい)
羊 ヨウ ひつじ 羊毛(ようもう)
洋 ヨウ なし 太平洋(たいへいよう)
葉 ヨウ は 言葉(ことば)
陽 ヨウ なし 太陽(たいよう)
様 ヨウ さま 様子(ようす)
落 ラク お(ちる)・お(とす) 落下(らっか)
流 リュウ・ル なが(れる)・なが(す) 流行(りゅうこう)
旅 リョ たび 旅行(りょこう)
両 リョウ なし 両手(りょうて)
緑 リョク・ロク みどり 新緑(しんりょく)
礼 レイ・ライ なし 朝礼(ちょうれい)
列 レツ なし 行列(ぎょうれつ)
練 レン ね(る) 練習(れんしゅう)
路 ロ じ 道路(どうろ)
和 ワ・オ やわ(らぐ)・やわ(らげる)・なご(む)・なご(やか) 平和(へいわ)

よくあるのは、3年生のまとめの漢字テストの前日という場面です。夕食のあと、食卓でドリルを開き、最初のページから書き直し始めます。30字ほど進んだころに時計は8時を回り、残りのページの厚さを見て鉛筆が止まります。台所から食器を洗う音が聞こえ、消しゴムのかすだけが増えていきます。「どこが出るの」と聞いても、範囲は1年分の全部です。その夜に足りないのは根気ではありません。直す字を選ぶ目です。

一覧の読み方

音読みは、字といっしょに中国から入ってきた音がもとになった読みです。訓読みは、字の意味に日本語を当てた読みです。「乗」で言えば、乗車の中のジョウが音読みで、「バスに乗る」の「の(る)」は訓読みにあたります。訓読みは耳で聞けば意味がわかるのに、音読みは聞いただけでは何のことかわかりません。この差が、3年生の漢字を難しくしています。

200字の読みを数えると、図1のようになります。音と訓の両方を持つ字が149字、音読みだけの字が48字、訓読みだけの字が3字です。

図1 200字を音と訓の両方・音だけ・訓だけに分けた内訳の帯

見てほしいのは、図1の真ん中の音読みだけの字です。「員」には訓読みがありません。医、駅、漢、級、県、族、第、部、鉄、銀も同じ仲間で、1字を眺めていても意味の手がかりがつかめません。こうした字は、1年生では4字、2年生では23字でした。3年生で48字に増えます。表の右の列に言葉の例を置いたのはこのためで、音読みだけの字は言葉に入れて初めて使える字になります。

右端の訓読みだけの字は、畑、皿、箱の3字です。読みがそのまま物の名前なので、音読みを探す手間がありません。

表の読みは常用漢字の読みを全部載せているので、3年生のテストではまず見かけない読みも混ざります。委の「ゆだ(ねる)」、育の「はぐく(む)」、重の「え」などです。前日に追いかける読みではありません。言葉の例は3年生までに習う字だけで作ってあるので、上の学年の字に引っかからず、そのまま声に出して読めます。

覚え方

200字を3回ずつ書けば600字です。前日の夜に終わる量ではありませんし、手が覚えるのは形だけで、読みと意味は置き去りになります。書く前に、字をまとまりに分けます。部首で箱に分ける、同じ部分で音をつなぐ、言葉に入れる、の3段です。

部首で箱に分ける

部首は、字の仲間を決める部分です。左にあれば「へん」、上にあれば「かんむり」、下にあれば「あし」、左から下へ回れば「にょう」と呼びます。次の10の部首だけで、3年生の字のうち69字が箱に入ります。

部首 場所 意味の見当 字
さんずい 左 水 決 油 波 注 泳 洋 流 消 深 温 港 湖 湯 漢
うかんむり 上 家 守 安 定 実 客 宮 宿 寒
きへん 左 木 板 柱 根 植 様 横 橋
にんべん 左 人 仕 他 代 住 使 係 倍
しんにょう 左から下 進む、道 返 追 送 速 進 遊 運
こころ 下 気持ち 急 息 悪 悲 想 意 感
くさかんむり 上 草 苦 荷 落 葉 薬
たけかんむり 上 竹 笛 第 筆 等 箱
てへん 左 手の動き 打 投 拾 持 指
いとへん 左 糸 級 終 緑 練

箱に分ける理由は、書くときの迷いが半分になるからです。「およぐ」が水の中の動きだとわかれば、左は「さんずい」と決まり、考えるのは右の「永」だけで済みます。ただし部首は仲間分けで、意味の説明書ではありません。第や等を見て竹を思い浮かべるのは難しいでしょう。

表から外した字もあります。氷は部首が水でも「さんずい」の形ではなく、業は部首が木でも「きへん」の形ではありません。県、医、号、予、写、両は、今の形で部首を決める辞典と古い形で決める辞典で答えが違う字です。テストの前は、学校で使っている辞典や教科書の答えに合わせてください。

同じ部分で音をつなぐ

次に、字の中の同じ部分を探します。主を持つ住、注、柱は、ジュウ、チュウ、チュウと読み、どれも主のシュに近い音です。羊を持つ洋と様は、羊と同じヨウです。同じ部分が読みの手がかりになるので、この方法は音読みだけの字によく効きます。洋は羊から、帳は長から、想は相からたどれます。

言葉に入れる

最後に、音読みだけの字を言葉に入れます。ここが熟語の入口です。熟語は漢字を2字以上組み合わせた言葉で、2字の熟語なら、3年生のうちは図2の4つの型を見分けられれば足ります。テストでは上の字、下の字と呼ぶので、図でも縦に置きました。

図2 二字熟語の組み立てを4つの型に分けた模式図

図2の左から順に見ます。似た意味の型は、運ぶと送るで運送、幸も福もしあわせの意味で幸福です。反対の意味の型は、勝つと負けるで勝負、苦しみと楽しみで苦楽です。上が下を説明する型は、鉄の橋で鉄橋、流れる氷で流氷です。下が「を」「に」にあたる型は、球を投げるで投球、山に登るで登山です。

型がわかると、知らない熟語の意味を字から組み立てられます。流氷という言葉を初めて見ても、流れる氷だと見当がつきます。読み方は音読みどうしが基本ですが、荷物は「に」と「モツ」で訓と音が混ざり、屋根は「や」と「ね」で訓どうしです。読めない言葉は、1字ずつ上の表に戻れば確かめられます。

前日の夜の順番

テストの前日なら、次の順番で進めます。読めない字は書けないので、読みと指で絞るのが先で、鉛筆は後です。

  1. 言葉の例の列を上から声に出して読み、読めたら指で机に字を書いてみます。詰まった字に印をつけます。鉛筆で書くより速く200字を通せるので、その夜に直す量がここで決まります。
  2. 印のついた言葉をおうちの人に読み上げてもらい、紙に書きます。書けた字は印を消します。
  3. 残った字を3回ずつ書き、同じ部首の字を部首の表から1つ選んで隣に書きます。
  4. 翌朝、残った字だけをもう一度読み上げてもらいます。

テストでの出方

まとめのテストの形は学校ごとに違いますが、問われ方はおおむね3つです。文の中の読み、文の中の書き取り(送りがなつき)、熟語や部首の問題です。文に入れて聞くのは、同じ読みの字のどれを使うかまで試せるからです。次の3問で、出方をつかんでください。

例題1 次の文の「」の中の読みを書いてください。「港」の近くの「銀行」で、「両親」を「待」ちました。

答え みなと、ぎんこう、りょうしん、ま。港は1字なので訓読み、銀行と両親は2字とも音読みです。1字で立っている字は訓読み、2字で固まっている字は音読みが多いので、字がいくつで固まっているかを見てから読みます。

例題2 次の文のカタカナを、漢字と送りがなで書いてください。(1)えんぴつがミジカイ。(2)朝ハヤク起きる。(3)足がハヤイ。

答え (1)短い(2)早く(3)速い。(1)は「か」を送りません。(2)と(3)は同じ読みなので、時刻の話か、動きの勢いの話かで字を選びます。

例題3 次の言葉を、図2の4つの型に分けてください。発着、開始、深海、消火。

答え 発着は反対の意味(出ると着く)、開始は似た意味(開くと始める)、深海は上が下を説明(深い海)、消火は下が「を」「に」にあたる型(火を消す)です。迷ったら言葉を短い文に戻します。文に戻せれば、型は見えます。

直し方

返ってきたテストに赤で正しい字を1回書いて閉じると、次も同じところで落とします。間違いには種類があり、種類ごとに直す手が違うからです。まず次の4つに分けます。

分け終えたら3日あけて、間違えた字を今度は別の言葉で書きます。同じ言葉のままだと、字ではなく答えを覚えているだけかもしれないからです。

まちがえやすいところ

1つ目は、同じ部分を持つ字の取り違えです。電柱を電注、黒板を黒坂と書くのがこの型です。図3の字は読みが近いので、耳では区別できません。

図3 主と反を共通の部分に持つ字を、意味の違いで並べた図

図3のように、同じ部分の横についた部首が意味を決めます。柱は木で立てるもの、注ぐのは水、住むのは人です。坂は土、板は木で、返は「しんにょう」の字なので道を引き返す意味です。持つと待つも同じで、手の動きの持つは「てへん」、道を行く字の仲間の待つは「ぎょうにんべん」です。読みの近さに頼らず、言葉の意味から部首を決めると、この取り違えは消えます。

2つ目は送りがなです。短いを短かい、美しいを美くしい、幸せを幸わせと書く間違いが目立ちます。悲しい、苦しい、美しいのように「しい」で終わる言葉は「し」から送り、短い、軽い、深い、暗いは「い」だけを送ります。幸は「幸(さいわ)い」と「幸(しあわ)せ」で切れ目が変わる字です。迷ったら、上の表の( )を見てください。その中身がそのまま送りがなです。

3つ目は、同じ読みの別の字です。はやいには早いと速いがあり、起きるのが早いは時刻、走るのが速いは動きの勢いです。かえるには帰ると返るがあり、自分が家へ戻るのが帰る、物や言葉が戻ってくるのが返るです。あけるは、窓を開ける、夜が明ける、席を空けるの3つに割れます。読みだけでは字が決まらないので、書く前に文の意味を読みます。

確かめの問題

  1. 油、泳、消に共通する部首の名前は何ですか。
  2. 湯船、手帳、駅員の読みを書いてください。
  3. 今日はとてもアツイ。2本の長さがヒトシイ。カタカナを漢字と送りがなに直してください。
  4. ジュウニンに話を聞く。みんながチュウモクする。カタカナの言葉を漢字で書くと、どうなりますか。
  5. 乗車と道路は、図2のどの型ですか。

答え

  1. さんずい。3字とも左に同じ形があります。
  2. ゆぶね、てちょう、えきいん。湯船は訓どうし、手帳は訓と音、駅員は音どうしです。
  3. 暑い、等しい。「しい」で終わる等しいは「し」から送ります。
  4. 住人、注目。住は「にんべん」、注は「さんずい」で、どちらも主を持つ字です。
  5. 乗車は下が「を」「に」にあたる型で、車に乗ると言い直せます。道路は似た意味の型で、道も路もみちの意味です。

次に確かめること

小学2年生の漢字の一覧は、帳の中の長や問の中の門のように、3年生の字の部品を確かめるのに向いています。小学4年生の漢字の一覧では202字に進み、都道府県に使う字が増えます。漢検8級は3年生までの累計440字が範囲で、検定日は2027年2月14日(日)、これは2026年度の第3回の公開会場の日程です。合格基準は150点満点の80%程度です。8級の申し込みと日程の最新は協会の案内で確かめてください。個別指導で3年生の字につまずいたお子さまを見るときは、2年生の字が読めるかまで戻って確かめます。

まとめ

インと聞いて浮かぶ字は、1字では決まりません。店員の員か、病院の院か、飲食の飲か。どの字かを決めているのは、いつも隣にいる字です。耳だけでは選べない字を、私たちは毎日、言葉の中で選んでいます。前日の夜に鉛筆より先に声を出すのは、そのためです。3年生の漢字テストは、字のテストの顔をした言葉のテストです。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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