
武蔵野個別指導塾の特徴
漢検の過去問の使い方—何回分解くか、どこで手に入れるか、直し方|武蔵野個別指導塾

過去問はまず3回分で足ります。検定の5週間前から土曜の朝に1回ずつ解き、間違いを4つの型に分けて直すと、点の伸びない理由が見えてきます。
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 何回分解くか | まず3回分。3回目で合格基準に届かなければ2回分足し、合計5回分で止める |
| どこで手に入れるか | 日本漢字能力検定協会(以下、協会)の公式の問題集を書店で。1回分だけなら協会のオンラインストアかコンビニのマルチコピー機でも買える |
| いつ解くか | その級の字を一通り終えてから。検定の5週間前から週に1回、土曜の朝に |
| どう直すか | 間違いを「知らない」「混ざった」「雑だった」「時間切れ」の4つの型に分け、型ごとに違う直しをする |
よくあるのは、土曜の朝、机に時計を置いて解き始める、という場面です。最初の読みの大問は快調に進み、四字熟語のあたりで手が止まる。顔を上げると、時計の針は思ったより先にいます。丸をつけると合格基準まであと少しで、ほっとして問題集を閉じる。ところが次の土曜に別の回を解くと、また同じあたりで止まります。点は見たのに、止まった理由を見ていないからです。
試験のかたち
過去問を開く前に、自分の級の3つの数を確かめます。満点、合格基準、検定時間です。図1のように、級は3つの組に分かれます。1級・準1級・2級は200点満点の80%程度で60分。準2級から7級は200点満点の70%程度で60分。8級から10級は150点満点の80%程度で40分です。

割合のままでは答案に線を引けません。満点に割合をかけて点に直し、間違い帳の1ページ目に書きます。これが毎回の答案を読むときの線です。ただし表の言い方は「程度」です。線ぴったりで安心せず、過去問では線の少し上を狙います。
時計は検定時間に合わせます。60分の級は60分、40分の級は40分で、途中で止めません。大問の種類と並びは級によって違い、協会も、過去問の形が今後そのまま続くとは限らないと断っています。最初の回を解く前に問題を1回分めくって、大問がいくつあり、どの順に並ぶかを見ておきます。知らないまま始めると、最初の数分が「これは何の大問か」を読むだけで消えます。答案用紙がついている形で手に入れたなら、必ず答案用紙に書きます。問題用紙に書く癖のまま本番へ行くと、記入欄をずらすという失点に初めて出会う場所が本番になります。
本番の日付も置いておきます。公開会場で受ける2026年度の第3回は、2027年2月14日(日)が検定日です。個人の紙の受検は2026年12月4日9:00に受付が始まり、2027年1月10日23:59に閉まります。先着順です。合否の公開は3月中旬の予定です。申し込みと日程の最新、問題の公開や販売の形は、協会の案内で確かめてください。
合格までの進め方
どこで手に入れるか
入口は4つあります。協会が級ごとに出している公式の問題集は、実際の検定問題で力を測る、受検前の総仕上げの教材という位置づけです。字を覚えるための最初の1冊ではありません。残りの3つも中身は実際に出た問題で、違うのは手に入れ方です。
| 入口 | 手に入るもの | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 書店の公式の問題集 | 級ごとに何回分かをまとめた1冊 | 5回分まで解くかもしれないとき |
| 協会のオンラインストア | 1回分から買える印刷用の問題 | 家のプリンターで刷りたいとき |
| コンビニのマルチコピー機 | 問題用紙、答案用紙、標準解答を本番と同じB4判で | 本番の大きさで通したいとき |
| 協会のサイトの公開分 | 各級1回分の検定問題と標準解答のPDF | 級を決める前に試すとき |
避けたいのは、家に眠っている古い版と、出所のわからないコピーです。古い版は、級に入っている字が今と違っていることがあります。表紙の年度を見て、いちばん新しい版を選びます。
何回分解くか
まず3回分です。3回にはそれぞれ役目があります。1回目は型を知る回で、自分の間違いがどこに偏っているかを見ます。2回目は直しを試す回で、1回目の直しが別の問題でも効くかを確かめます。3回目は通して測る回で、最後の見直しまで時計どおりに進め、線を超えるかを見ます。
3回目で線に届かなければ2回分足し、合計5回分で止めます。6回目を解くくらいなら、その級の字の一覧に戻るほうが点になります。3回目で線の上に出たなら、追加はいりません。問題集に残った回は、余らせたのではなく、使わずにすんだ保険です。
いつ解くか
始めるのは、その級に割り当てられた字(配当の字)を一通り終えてからです。知らない字が多いうちに解いても、点は「まだ覚えていない」としか言ってくれません。60分かけて受け取る答えとしては、安すぎます。
図2は、検定日から逆に数えた予定です。5週間前の土曜に1回目、4週間前に2回目、3週間前に3回目を解きます。2週間前と1週間前は予備の土曜で、3回目で届かなかったときの2回分をここに入れます。届いていれば、この2回の土曜は間違い帳を見直す朝にあてます。検定の前日に新しい回は解きません。前日に悪い点を見ても、直す時間がもう残っていないからです。

週1回に絞るのは、直しが身についたかを確かめる間が要るからです。土曜に解いてその日のうちに直し、平日は間違い帳を1日10分だけ見返し、次の土曜に別の回で試します。同じ週に2回分解くと、直す時間が削られて、解いた量だけが増えます。5週間前までに字が終わらないときは、1回目を1週ずつ後ろへずらし、予備の土曜から削ります。3回分を解く3週間だけは残します。
日付を重ねると、もう1つ見えてきます。受付が閉まる2027年1月10日は、2027年2月14日の検定日のちょうど5週間前です。5週間前の土曜は、その前日にあたります。1回目の点を見てから申し込むつもりでいると、先着順の受付に間に合わないかもしれません。級で迷っているなら、受付が始まるころに協会のサイトの公開分を1回解いて級を決め、申し込みを済ませてから問題集に入ります。
8級から10級を受けるお子さまは、保護者が40分の時計を持ち、途中で声をかけないだけで本番に近づきます。丸つけは一緒でかまいません。型を決めるところは、お子さまの言葉で言ってもらいます。
直し方
直しは解いた日のうちに行います。まず丸とバツをつけ、次にバツのそれぞれに図3の4つの型のどれかを赤で書きます。合計点を出すのはその後です。点を先に見ると、直す気持ちがそこで終わってしまうからです。60分の級なら、丸つけに15分、型を書くのに10分、直しに30分が目安です。解く時間と合わせて2時間弱。土曜の朝がほぼ埋まるので、週に2回は回りません。

「知らない」は、字や読みをそもそも知らなかった間違いです。配当の字の一覧に戻り、その字の音と訓、熟語を2つ、自分で作った短文を1つ書きます。「混ざった」は、形の似た字や音の同じ字と取り違えた間違いです。2つの字を並べ、それぞれの短文を書きます。片方だけ覚え直すと、次はもう片方で間違えます。
「雑だった」は、知っていたのに落とした間違いです。送りがな、突き出るところの書き分け、記入欄のずれ。これは勉強の量では直りません。見直しのときに何をどの順で見るかを決めます。「時間切れ」は解き残しです。大問ごとにかかった分を書き出し、時間を食う大問を後ろに回す順番を試します。間違い帳は1問3行までにします。1行目に問題の語と自分の答え、2行目に正しい字と型、3行目に短文です。どの型でも、答えを10回書き写すだけの直しはしません。手は動きますが、なぜ落としたかが紙に残らないからです。
点が伸びないとき
3回解いても点が横ばいなら、点数を見るのをやめて、型の内訳を数えます。打つ手は内訳で変わります。
- 「知らない」が半分を超えるなら、過去問を止めて配当の字に戻ります。まだ総仕上げの段階ではありません。
- 「混ざった」が多いなら、熟語の意味に時間を回します。字は書けているのに、意味で見分けられていません。
- 「雑だった」が多いなら、力はもう足りています。最後の5分の見直しの順番を決めるだけで、点は動きます。
- 「時間切れ」があるなら、知識より先に順番を変えます。解き残した大問の点は、どんなに字を覚えても入りません。
大問ごとの得点も表にします。1回の上下は天気のようなものです。2回続けて同じ大問で落ちたら、それは気候です。平日の練習を、その大問だけに絞ります。
テストでの出方
過去問で落とす問題は、本番でも同じ顔で出てきます。級をまたいで字を混ぜた自作の問題で、答案の読み方を試します。答えを見る前に、間違えたらどの型になりそうかも考えてください。
例題1 読み
次の文の〔 〕の読みをひらがなで書きなさい。「会議の途中でも、相手の話を〔遮らず〕に最後まで聞いた。」
答えは「さえぎらず」です。読めなければ「知らない」の型です。遮は準2級の字で、音はシャ、訓はさえぎる。配当の字に戻り、音と訓に熟語の遮断を添えて、短文を書きます。
例題2 書き取り
次の文のカタカナを漢字に直しなさい。「要点をカンケツにまとめて発表する。」
答えは「簡潔」です。完結と書いたなら「混ざった」の型です。読みがまるごと同じで、どの字も小学校で習うから混ざります。簡潔は短くて要点がそろっていること、完結はすっかり終わること。「説明を簡潔にする」「連載が完結する」と並べて書けば、次は意味で選べます。
例題3 送りがな
次の文のカタカナを、漢字と送りがなで書きなさい。「開会の前は、受付も会場もアワタダシクなる。」
答えは「慌ただしく」です。慌しくと書いたなら「雑だった」の型に入れます。字は合っていて、落としたのは送りがなの「ただ」だけです。ただし2回続けて同じところを落とすなら、それは雑さではありません。「知らない」に移し、慌の訓に「あわてる」と「あわただしい」の2つがあることから確かめ直します。
3問とも、答案ではどれも同じバツです。直す場所は3つとも違います。過去問の答案で見たいのは、この違いです。もう1つ、過去問の答えをそのまま覚えても、本番で同じ文が出ることは当てにできません。当てにできるのは形のほうです。読みを書く、カタカナを直す、送りがなまで書く。形ごとに自分の型の偏りを数えておくと、本番で初めて見る語にも同じ直し方が使えます。
まちがえやすいところ
1つ目は、同じ回を解き直して上がった点を信じることです。2度目の点には、問題を覚えた分が混ざっています。答えの並びまで目が覚えていて、文を読まずに書けてしまうこともあります。点が大きく上がっても、別の回で同じだけ取れるとは限りません。同じ回でやり直してよいのは、バツをつけた問だけです。力を測るのは、いつも初めて見る回にします。
2つ目は、自分に甘い丸つけです。自分の字は、書いた本人にはいつでも読めます。だからつぶれた字も、突き出るところが出ていない字も、丸に見えます。協会の採点の説明によれば、見られるのは字の骨組みが読み取れて、誰が見てもその字だと判断できるかどうかです。とめやはねの細かさで悩むより、突き出るか出ないかと画の数を標準解答の字と見比べ、迷ったらバツにします。丸になる書き方とバツになる書き方の例も載っているので、最初の回の丸つけの前に一度読んでおきます。線まであと少しという答案ほど、丸が甘くなります。
3つ目は、時計を止めることです。途中で飲み物を取りに行く、答えをちらっと見る、残り5分を足す。どれも本番にはできません。途中で崩れた回は練習と割り切り、点を記録しません。そうならないよう、解く時間と直す時間を続けて取れる朝を選びます。
確かめの問題
- ある回の答案で、最後の大問に手をつけられないまま時間が終わりました。4つの型のどれですか。
- 「図書館は朝9時にカイカンする」に「会館」と書きました。どの型で、正しい字は何ですか。
- 準2級の満点と合格基準を答えなさい。
- 3回目で合格基準に届かなかったときは、何回分足して、合計何回分で止めますか。
- 次の文から誤って使われている字を1字ぬき出し、正しい字を書きなさい。「市の図書館で、作家を招いた記念の講演会が開裁された。」
答え
- 時間切れです。大問ごとにかかった分を書き出し、順番を変えます。
- 「混ざった」の型で、正しくは開館です。
- 200点満点の70%程度です。
- 2回分足して、合計5回分で止めます。
- 誤りは裁、正しくは催です。開催の催は訓が「もよおす」で、会を開くという意味につながります。裁の訓は「たつ」と「さばく」です。
次に確かめること
漢検の合格点は、級ごとの基準を線として引き直すときに開きます。漢検の勉強法は、「知らない」が半分を超えて配当の字に戻るときの順番を決めるのに使います。漢検の日程と申し込みは、図2の予定を置く前に検定日と受付の期間を見直すために確かめます。個別指導では、型を一緒に数え、「知らない」が続く字は1つ下の級の一覧まで戻って、音訓と部首を1字ずつ確かめます。
まとめ
過去問は合否を占う紙ではありません。点数を書いて閉じた朝は、解かなかった朝と変わりません。合格基準の線は動かせませんが、バツの型は次の土曜までに動かせます。時計を片づけた机に間違い帳を開き、型を1つ減らす。解き終えたあとの赤ペンが、本番の点を決めます。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




