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【中3理科】遺伝の規則性のつまずき診断—5問で間違え方の型を見つけ、戻る場所を決める|武蔵野個別指導塾

この教材の使い方
遺伝の問題で手が止まったときは、比を覚え直す前に、どこで考え違いをしたかを探してみましょう。この教材では、5問を順に解き、形質の言葉、遺伝子の記号、生殖細胞、子の組み合わせをつなぎます。紙と鉛筆を用意し、答えだけでなく、親の組み合わせや途中の表も残してください。分からないときは、分かるところまで書いてから答えを開いてかまいません。
- 確認問題を1問だけ解きます。先の問題の答えは開かず、自分の判断を紙に残します。
- 直後の「答えと、間違えたときの戻り先」を開き、自分の記録と比べます。正しい答えに直す前に、最初に違いが出たところへ印を付けます。
- 誤答の型から近いものを選び、記事名のリンクを開きます。「読むところ」の案内にある話題を探し、必要な説明を読んでください。
- 戻ったら答えを閉じ、「戻ったあとに確かめる問題」の同じ番号を解きます。問2のあとなら再確認2です。
- 記号や比の理由を自分で説明できたら次へ進みます。まだ迷う場合は、その型の説明に戻り、途中の表をもう一度作ります。
記録には、A「顕性・潜性の意味」、B「形質と遺伝子の組み合わせ」、C「分離と受精」、D「比・割合・個体数」、E「形質からの逆算」を使います。人の能力を決める記号ではなく、その解答で見直す場所を示す記号です。同じ答えでも、途中の考え方で原因が違うことがあります。どれにも合わなければ「その他」として、迷った言葉をそのまま書きます。
この教材では、1組の対立する形質だけに注目します。対立する遺伝子を大文字と小文字で表し、両方を持つ個体では大文字に対応する形質が現れる、という条件です。遺伝子の組み合わせが同じなら同じ形質が現れ、突然変異などは考えません。Aaの個体はAを持つ生殖細胞とaを持つ生殖細胞を等しい割合で作り、それぞれが同じ確率で受精するとして解きます。現実のすべての形質が、この単純な規則だけで決まるわけではありません。
形質は、丸い種子や白い花のように観察できる特徴です。AA・Aa・aaは、その形質に関係する遺伝子の組み合わせを表し、遺伝子型とも呼びます。ここでは生殖細胞に注目する遺伝子が1つ入り、受精してできた子には親から1つずつ、合わせて2つ入ることを図にします。記事を読むときも、形質を説明しているのか、遺伝子型を説明しているのかを区別してください。
確認問題(5問)
比を書くときは、何と何を比べたかも書きます。「丸:しわ」と「AA:Aa:aa」は別の問いです。また、「理論上の割合」と「実際に観察した個体数」を分けてください。計算で予想する個体数を求める問題では、理論上の割合を使った目安を答えます。
問1 顕性と潜性を見分けます
エンドウの種子の形を調べます。丸い種子をつくる純系と、しわのある種子をつくる純系を交配すると、子の種子はすべて丸くなりました。この条件で、顕性形質と潜性形質はそれぞれどちらですか。また、子で見えなかった形質に関係する遺伝子は、子からなくなったといえますか。
答えと、間違えたときの戻り先
答えは、顕性形質が丸、潜性形質がしわです。しわに関係する遺伝子は、子からなくなっていません。
- 異なる形質の純系どうしを交配した、という条件を確認します。純系は、ここで注目する形質について、代々同じ形質が現れる系統です。
- 両方の親から遺伝子を受け継いだ子に現れた形質が、この組み合わせでの顕性形質です。子では現れなかった方が潜性形質です。
- 子はしわに関係する遺伝子も受け継いでいます。「形質が見えない」と「遺伝子がない」を分けて説明します。
A型:丸は数が多いから顕性としました。顕性を、集団で多く見られる形質という意味で捉えた可能性があります。今回は純系どうしの交配という条件が判断の根拠です。戻り先は顕性・潜性と分離の法則です。読むところは、顕性形質と潜性形質を区別する説明です。読み終えたら「両方の遺伝子を持つときに現れる形質」と言い直します。
A型:丸は優れた形質で、しわは劣った形質としました。原因として、用語を性質の良し悪しと結び付けたことが考えられます。戻り先は顕性・潜性と分離の法則です。読むところは、顕性と潜性の意味を説明する部分です。ここで分かるのは形質の現れ方であり、生存に有利か、品質が良いかはこの交配だけでは決まりません。
B型:しわの遺伝子は消えたとしました。原因は、観察できる形と、受け継いだ遺伝子を同じものとして扱ったことかもしれません。戻り先は顕性・潜性と分離の法則です。読むところは、子が両親から遺伝子を受け継ぐ図です。親からの矢印をそれぞれ1本描き、子の中に両方の記号を残してから再確認1へ進みます。
問2 形質と遺伝子の組み合わせを対応させます
種子の形に関係する遺伝子をAとaで表し、AAとAaは丸、aaはしわになるとします。丸い純系、丸いが純系ではない個体、しわの個体の遺伝子の組み合わせを、この順に書いてください。さらに、Aaの個体が作る生殖細胞には、Aとaが一緒に入るのか、別々に入るのかを答えてください。
答えと、間違えたときの戻り先
答えは、丸い純系がAA、丸いが純系ではない個体がAa、しわの個体がaaです。Aaの個体ではAとaが別々の生殖細胞に入り、その割合はA:a = 1:1です。
- 丸く見える個体にはAAとAaの両方があります。見た目だけでは、この2つを区別できません。
- 丸い純系はAA、異なる遺伝子を組に持つ丸い個体はAaです。潜性形質のしわが現れる個体はaaです。
- 生殖細胞ができるとき、対になった遺伝子が分かれます。これが分離の法則です。1つの生殖細胞にAaと書かず、Aまたはaと書きます。
B型:丸い個体はどちらもAAとしました。原因は、同じ形質なら遺伝子型も同じだと考えたことかもしれません。戻り先は顕性・潜性と分離の法則です。読むところは、遺伝子の組み合わせと現れる形質を対応させた図です。AAとAaを別々に書き、その下に同じ「丸」を書くと、見た目から1つに決められないことを確かめられます。
B型:しわをAaとしました。小文字のaが含まれれば、しわが現れると思った可能性があります。戻り先は顕性・潜性と分離の法則です。読むところは、異なる遺伝子が対になったときの形質の現れ方です。Aaで現れるのは丸、aaで現れるのがしわと、条件を見ながら対応させます。
C型:生殖細胞にもAaが入るとしました。原因は、個体の遺伝子の組み合わせを、そのまま生殖細胞へ写したことです。戻り先は生物の成長と生殖です。読むところは、生殖細胞ができるときの減数分裂と受精の説明です。ここでは注目する遺伝子の対を左右に分け、Aの生殖細胞とaの生殖細胞を描きます。再確認2でも、個体と生殖細胞を別の行に書きます。
問3 親から子の形質の比を求めます
AAの丸い純系とaaのしわの純系を交配します。AAとAaは丸、aaはしわになる条件です。それぞれの親が作る生殖細胞の遺伝子と、子の遺伝子の組み合わせを答えてください。子の形質の理論上の比を、丸:しわの順で書いてください。
答えと、間違えたときの戻り先
答えは、AAの親の生殖細胞がA、aaの親の生殖細胞がa、子はすべてAaです。子の形質の比は丸:しわ = 1:0です。
- AAの親は、どちらのAが分かれても生殖細胞に入る記号はAです。aaの親についても、生殖細胞に入る記号はaだけです。
- 一方からA、もう一方からaを受け取るため、子はすべてAaになります。受精では親の遺伝子の対を丸ごと合わせるわけではありません。
- Aaは丸いので、子はすべて丸です。丸:しわ = 1:0は、しわになる確率が0であることを表します。比の右側が0でも誤りではありません。
C型:子をAAaaとしました。原因は、親の組み合わせを分離させずに足したことです。戻り先は生物の成長と生殖です。読むところは、生殖細胞から受精卵になる過程です。「親の個体」「生殖細胞」「子」の3行を書き、生殖細胞の行だけは記号を1つにしてからつなぎます。
D型:丸:しわ = 3:1としました。原因として、交配する親を見ず、遺伝の比をいつも同じにしたことが考えられます。戻り先は顕性・潜性と分離の法則です。読むところは、親から子、子から孫へと進む交配図です。3:1になる交配と今回のAAとaaの交配を区別し、今受精する生殖細胞を書き出してください。
B型:子の半分が丸、半分がしわとしました。原因は、親の形質を子へ半分ずつ割り振ったことかもしれません。戻り先は顕性・潜性と分離の法則です。読むところは、両親から遺伝子を受け継いだ子の形質を決める説明です。親から受け取るのは遺伝子で、その組み合わせを使って子の形を判断します。Aaから丸を読み取れたら再確認3を解きます。
問4 孫の比を個体数の予想につなげます
問3でできた子の代のAaどうしを交配して、孫の代を調べます。孫の遺伝子型の比をAA:Aa:aa、形質の比を丸:しわの順で書いてください。孫を育てた個体が240個体あるとき、理論上の割合を使うと丸としわはそれぞれ何個体と予想されますか。また、実際に4個体だけ育てれば必ず丸3個体、しわ1個体になりますか。
答えと、間違えたときの戻り先
答えは、AA:Aa:aa = 1:2:1、丸:しわ = 3:1です。240個体では丸180個体、しわ60個体と予想します。実際の4個体が必ず丸3個体、しわ1個体になるわけではありません。
- 両方の親が、Aとaをそれぞれ1/2の割合で持つ生殖細胞を作ります。下の表の4マスは、等しい確率で起こる受精の組み合わせを表します。
- AAが1マス、Aaが2マス、aaが1マスです。aAと書ける組み合わせも、受け取る向きが違うだけでAaと同じ遺伝子型としてまとめます。
- AAとAaは丸なので、丸は4マス中3マス、しわは1マスです。240 × 3/4 = 180、240 × 1/4 = 60 と予想します。
| 一方の生殖細胞/他方の生殖細胞 | A(1/2) | a(1/2) |
|---|---|---|
| A(1/2) | AA・丸 | Aa・丸 |
| a(1/2) | Aa・丸 | aa・しわ |
B型:形質の比も1:2:1としました。原因は、遺伝子型の分類と、見た目による分類を切り替えていないことです。戻り先は顕性・潜性と分離の法則です。読むところは、孫の代で形質の比を求める図です。表の記号を残して、その下の「丸」に丸印を付け、同じ形質のマスをまとめます。
D型:しわを240 ÷ 3 = 80個体としました。原因は、3:1の3を全体の等分数と見たことです。戻り先は遺伝の法則と遺伝子型の判定です。読むところの目安は、交配の組み合わせから割合を求める説明です。高校の発展的な話題まで読む必要はありません。比の合計は3 + 1 = 4なので、しわの割合は1/4です。全体を4つ分として計算し直します。
D型:4個体なら必ず3個体と1個体になるとしました。原因は、理論上の確率を、少数の観察結果を保証する数だと考えたことです。戻り先は遺伝の確率と個体数のつまずきです。読むところは、遺伝の確率と、多数の子で見る割合の違いを扱う説明です。表の4マスは、実際に生まれる4個体の名簿ではありません。予想の180個体と60個体も観察値の断定ではないと確かめ、再確認4へ進みます。
問5 子の形質から親の組み合わせを逆算します
丸い種子をつくる個体Xは、AAかAaのどちらかです。Xとaaのしわの個体を交配したところ、子にしわの個体が現れました。Xの遺伝子型を答えてください。この交配での子の丸:しわの理論上の比と、子が80個体のときの丸としわの予想個体数も求めてください。
答えと、間違えたときの戻り先
答えは、XがAaです。子の形質の比は丸:しわ = 1:1で、80個体では丸40個体、しわ40個体と予想します。
- しわの子はaaです。aを一方の親から1つ、もう一方の親からも1つ受け取っています。したがってXもaを持っています。
- X自身は丸いのでaaではありません。丸く、aも持つという両方の条件を満たすのはAaです。
- Aaとaaを交配すると、子はAaとaaが等しい割合になります。丸としわはそれぞれ1/2で、80 × 1/2 = 40 と予想できます。
E型:Xは丸いのでAAとしました。原因は、見た目だけで遺伝子型を1つに決め、子のしわという証拠を使わなかったことです。戻り先は遺伝の法則と遺伝子型の判定です。読むところは、潜性形質の個体と交配して遺伝子型を調べる検定交雑の説明です。AAとaaからaaができるかを試すと、この候補を除けます。
E型:しわの子が出たのでXもaaとしました。原因は、子と親の遺伝子型を同じにしたことかもしれません。戻り先は顕性・潜性と分離の法則です。読むところは、受精で両親から遺伝子を1つずつ受け継ぐ図です。子のaaから分かるのはXもaを渡したことです。Xが丸いという条件も合わせ、もう片方をAにします。
D型:子の比を3:1、しわの予想を20個体としました。原因は、相手もAaだと思って計算したことです。戻り先は遺伝の法則と遺伝子型の判定です。読むところは、検定交雑で子の比を調べる部分です。相手の生殖細胞にはaしか入りません。今回の表にはAAができないことを確認して再確認5へ進みます。
潜性形質の子が実際に現れたことは、この条件では親がaを持つ根拠になります。一方、少数の子が全員丸かっただけでは、Xを必ずAAと断定できません。Aaとaaの交配でも、偶然丸い子だけが続く可能性があるからです。「潜性が出た」と「潜性がまだ出ていない」は、判定の強さが違います。

戻ったあとに確かめる問題
確認問題と同じ番号を解いてください。記号や場面、交配の相手を変えているので、前の答えだけを写さず、条件から組み立て直します。花の例も、この問題のために定めた単純な遺伝の条件です。解いたら「どちらの親から、どの記号を受け取るか」を声に出して確かめます。
再確認1 花の色から判断します
ある植物で紫の花の純系と白い花の純系を交配すると、子はすべて紫の花になりました。顕性形質と潜性形質を答えてください。白い花に関係する遺伝子は、子からなくなりましたか。
再確認1の答えと確かめ方
答えは、顕性形質が紫、潜性形質が白です。白に関係する遺伝子は、子からなくなっていません。
異なる形質の純系どうしを交配し、子で紫が現れたことを根拠にします。「紫の植物が自然界に多いから」や「紫の方が強そうだから」は根拠になりません。子は白の親からも遺伝子を受け継いでいます。形質の現れ方の意味で迷ったら問1のA型、白に関係する遺伝子が消えたと考えたらB型の戻り先を読みます。戻ったあと、見える特徴と受け継ぐものを別々の言葉で説明してください。
再確認2 記号が変わっても対応させます
花の色の遺伝子をBとbで表し、BBとBbは紫、bbは白とします。紫の純系、紫で純系ではない個体、白い個体の遺伝子型を順に書いてください。Bbの個体が作る生殖細胞の遺伝子と、その割合も書いてください。
再確認2の答えと確かめ方
答えは、紫の純系がBB、紫で純系ではない個体がBb、白い個体がbbです。生殖細胞の遺伝子の割合はB:b = 1:1です。
大文字と小文字が違っても、形質を決める条件と分離の考え方は同じです。生殖細胞の欄にBbと書いたら、個体の対をそのまま残しています。問2のC型の戻り先で、対が分かれて受精で再び組になる流れを確かめます。紫の個体をすべてBBとした場合はB型へ戻ります。生殖細胞がBかbかという分類と、個体がBBかBbかbbかという分類を混ぜないでください。
再確認3 片方の親が異なる場合を考えます
BBとBbは紫、bbは白になる植物で、Bbの個体とbbの個体を交配します。それぞれの生殖細胞の遺伝子、子の遺伝子型とその比、子の紫:白の理論上の比を答えてください。
再確認3の答えと確かめ方
答えは、Bbの親の生殖細胞がBまたはb、bbの親の生殖細胞がbです。子の比はBb:bb = 1:1、紫:白 = 1:1です。
一方の親からBを受け取ればBbで紫、bを受け取ればbbで白になります。相手はどちらの場合もbを渡します。すべて紫とした場合は、問3の答えをそのまま使っていないか確かめます。3:1とした場合はD型、子をBbbbとした場合はC型の戻り先へ進みます。比は世代の名前だけでは決まりません。実際に交配する2個体の遺伝子型から、そのつど求め直します。
再確認4 別の総数で孫の個体数を予想します
BBの紫の純系とbbの白の純系からできた子のBbどうしを交配します。孫の遺伝子型の比BB:Bb:bbと、形質の比の紫:白を答えてください。孫が360個体なら、理論上は紫と白を何個体と予想しますか。その個体数が実際にも必ず出ますか。
再確認4の答えと確かめ方
答えは、BB:Bb:bb = 1:2:1、紫:白 = 3:1です。360個体では紫270個体、白90個体と予想します。実際の個体数が必ずこの数になるわけではありません。
組み合わせはBB、Bb、Bb、bbです。紫は3/4、白は1/4なので、360 × 3/4 = 270、360 × 1/4 = 90となります。270 + 90 = 360で全体に戻ることも確かめます。360 ÷ 3としたら問4のD型に戻り、比の合計を見直します。実測値も必ずこの数だとした場合もD型のうち、確率と個体数の戻り先を読みます。多数を調べるほど理論上の割合に近い結果を得やすくなりますが、ぴったり一致する保証ではありません。
再確認5 白い子を手がかりに逆算します
BBとBbが紫、bbが白になる植物で、紫の個体Yを白のbbと交配したところ、白い子が現れました。Yの遺伝子型、子の紫:白の理論上の比、子が120個体のときの紫と白の予想個体数を答えてください。別の交配で少数の子がすべて紫だった場合、それだけで紫の親をBBと断定できますか。
再確認5の答えと確かめ方
答えは、YがBbです。紫:白 = 1:1で、120個体では紫60個体、白60個体と予想します。少数の子がすべて紫だったことだけでは、紫の親をBBと断定できません。
白い子のbbのうち、一方のbはYから来たはずです。Y自身は紫なのでBも必要であり、Bbと決まります。Bbとbbの交配では半数ずつが目安なので、120 × 1/2 = 60です。見た目だけでBBにしたら問5のE型、3:1を使ったらD型へ戻ります。白い子が出なかった場合には、Bbの親でも偶然紫だけが続いた可能性を残します。子の情報を使って、どの候補が除けて、どの候補が残るかを説明してください。
家での見方
保護者の方は、正解数と合わせて、どの型が繰り返されたかを見てください。誤った答えをすぐ消さず、最初に書いた記号や表を残します。「このAはどちらの親から来ましたか」「今の比は形質ですか、遺伝子型ですか」と、判断した場所を尋ねると、戻る場所を選びやすくなります。すべてを一度に説明し直す必要はありません。
下の表を紙に写し、1回の解答で最初に現れた誤りの型に印を1つ付けてください。複数の誤りがあれば、後に起きたものはメモに残します。その場で答えを書き写した回数は数えず、再確認や翌日の自力での解き直しを別の機会として数えます。途中で声をかけた場合は、そのことも書いておくと、自力でできたところと支えが必要なところを区別できます。
| 型 | 確認問題 | 再確認 | 翌日以降 | 合計・問題番号 |
|---|---|---|---|---|
| A 顕性・潜性の意味 | ||||
| B 形質と遺伝子の組み合わせ | ||||
| C 分離と受精 | ||||
| D 比・割合・個体数 | ||||
| E 形質からの逆算 | ||||
| その他 |
日付:____ 問題番号:____ 最初の記号や式:____ 迷った言葉:____ 戻って読んだ内容:____ 再確認は自力・声かけあり:____
同じ型が合計3回出たら、新しい問題を増やす前に、その型の戻り先を読み直します。3回はこの教材で使う見直しの目安で、理解力を判定する基準ではありません。1回でも説明できないところは戻ってかまいません。紙に表を描く、記号を書いた紙片を分けるなど、読むだけとは違う方法でも考え方を確かめます。
A型なら「顕性とは、何が現れることですか」、B型なら「同じ丸になる組み合わせはいくつありますか」と聞きます。C型では親と生殖細胞の欄を分け、D型では比の合計と全体の数を指してもらいます。E型では潜性形質の子から始め、必要な小文字がどちらの親から来たかをたどります。一度に1つの問いにし、本人が表や言葉で答える時間を取ってください。
再確認で正解しても、答えの数字だけを覚えている場合があります。翌日以降に答えを閉じ、親の遺伝子型、生殖細胞、受精後の組み合わせ、形質、割合の順に説明できるかを見ます。全問を毎回繰り返す必要はなく、前に迷った型に対応する問題を選べます。説明できた手順を記録し、次回はまだ止まるところから確かめます。

つまずきやすいところと直し方
A型 顕性を、多さや優秀さの意味にします
顕性と潜性は、異なる遺伝子が対になったときの形質の現れ方を表します。自然界で何個体見つかるかや、生き残りやすいかを、その用語だけで決めることはできません。直すときは、問題の交配条件を読み、「異なる純系からできた子では、どちらが現れましたか」と問い直します。単語の印象ではなく、観察の条件と結果を一組にして説明してください。
B型 形質と遺伝子型を一対一にします
今回の条件では、丸い個体にAAとAaの2種類があり、しわの個体はaaです。形質の名前から必ず遺伝子型が1つに決まるわけではありません。逆に、AA・Aa・aaという3種類の遺伝子型を数えたあと、形質を問われたらAAとAaをまとめます。直すときは、上の行に遺伝子型、下の行に形質を書き、同じ形質を線で囲んでください。
C型 親から子へ、記号の対を丸ごと渡します
親のAaから生殖細胞へ進む段階では、Aとaが分かれます。受精では、別々の親の生殖細胞から1つずつ集まって対になります。「分ける段階」と「合わせる段階」を省略すると、AAaaという誤りや、片方の親の記号だけで子を決める誤りが起こります。親の下に生殖細胞を書き、その下で子を作る図にすると、どの段階で記号が多くなったかを確認できます。
D型 3:1をすべての交配に当てはめます
AAとaaなら子はすべてAa、AaとaaならAaとaaが1:1、AaとAaならAAとAaとaaが1:2:1です。形質の3:1は、この最後の交配で、顕性形質になる遺伝子型をまとめた結果です。「孫だから3:1」と世代の名前だけで判断せず、今交配する親の組み合わせを先に確かめます。比は暗記した数を置く場所ではなく、生殖細胞を組み合わせて得る結果です。
個体数へ直すときは、比の合計を全体とします。3:1なら全体が4つ分で、潜性形質は1/4です。1:1なら全体が2つ分で、それぞれ1/2です。最後に2種類の予想個体数を足して全体に戻るか確認します。ただし、合計が合っているだけでは比が正しいとは限りません。計算を確認したら、もとの交配の表にも戻ってください。
比を正しく求められても、少数の結果を断定すると別の誤りになります。しわが出る確率1/4は、次の4個体に必ず1個体しわが入るという意味ではありません。丸が続いたから、次は必ずしわになるわけでもありません。確率の読み方に迷ったら、遺伝の確率と個体数のつまずきで、多数の子で割合を見る説明に戻ります。予想と観察記録を別の欄に書くことも役立ちます。
E型 見えている形質だけで親を決めます
検定交雑では、潜性形質の個体と交配することで、調べたい個体が小文字の遺伝子を持つかを考えます。しわの子ができたなら、その子のaaの一方は調べたい親から来ています。親が丸いという条件を合わせるとAaです。直すときは、候補をAAとAaの2つ書き、子の結果と両立しない方を除きます。「丸だからAA」という一段だけの判断で終えないようにします。
子に潜性形質が出たという情報と、少数の観察で潜性形質が出なかったという情報は区別します。前者は小文字を受け継いだ直接の手がかりになりますが、後者は偶然でも起こり得ます。今回は突然変異などを考えない条件での推論です。自分の説明でも「問題の条件では」と添えると、どの範囲の話をしているかを明確にできます。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。中学生コースのご説明/お問い合わせ
まとめ
問1で顕性と潜性、問2で形質と遺伝子型、問3で分離と受精、問4で孫の比と個体数の予想、問5で子から親を逆算する方法を確かめました。正解数だけで終えず、最初に迷った型と戻り先を1つ残してください。途中の記号や表があれば、どの判断を直すと次の問題につながるかを見つけられます。
最後に「今日迷った型」「戻って確かめたこと」「再確認で自分で説明できたこと」を紙へ書きます。例えば「D型、3:1の全体は4つ分、白の予想を全体の1/4で求められました」という記録です。次に解くときも、親、生殖細胞、子の遺伝子型、形質の順で考え、比が何を表すかと、予想が実際の結果を保証するかを分けて確かめてください。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




