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【中2理科】電流と回路のつまずき診断—5 問で間違え方の型を見つけ、戻る場所を決める|武蔵野個別指導塾

この教材の使い方
電流と回路で手が止まったときは、公式を増やす前に、どの判断で迷ったかを確かめましょう。この教材は、5問を順に解き、間違え方から戻る場所を選ぶためのものです。紙と鉛筆を用意して、問題番号、回路の簡単な図、式、単位の付いた答えを書いてください。正解の数値だけを見ると、たまたま合っていた場合と、仕組みを理解していた場合を区別できません。暗算でも、使った決まりを一言残します。
- 確認問題を1問だけ解きます。分からないところは空欄にし、分かっている電流や電圧を図に書き込みます。
- その問の直後にある「答えと、間違えたときの戻り先」を開き、自分の図や式と比べます。最初に違いが出たところを探してください。
- 自分に近い誤答の型を選び、記事名のリンクを開きます。「読むところ」の目安に沿って必要な説明を読み、使う決まりを紙へ書き直します。
- この教材に戻り、答えを閉じて、同じ番号の再確認問題を解きます。問1のあとなら再確認1です。
- 式の理由と単位まで説明できたら次の確認問題へ進みます。再確認でも迷ったら、同じ型の説明と自分の式をもう一度比べてください。
記録には、A「回路のつながりと電流」、B「電圧をかける範囲」、C「オームの法則の式」、D「全体の抵抗」、E「電力・電力量と単位」を使います。これは能力を決める記号ではありません。例えば電流を半分にした誤答でも、枝分かれを見誤ったのか、電圧を半分にしたのかで戻る場所が変わります。誤答例の数値が同じという理由だけで選ばず、自分の途中の考えと合う型を選びましょう。
ここでは導線の抵抗と電源内部の抵抗を無視し、抵抗器の抵抗は一定とします。各回路は電源につながって電流が流れているものとし、電流と電圧は大きさを答えます。電流の単位はA、電圧はV、抵抗はΩです。回路図は形の見た目ではなく、どことどこが導線でつながっているかを表します。直列は枝分かれのない道に抵抗器を続けてつなぎ、並列は同じ2点の間に別々の枝としてつなぎます。
どの誤答にも合わないときは「その他」として、「電源の電圧をどこへ書くか迷いました」など、止まった場所を残します。最初の見直しには電流と回路のつまずき解説を使えます。読むところの目安は、直列と並列の取り違え、電流と電圧の区別に関わる説明です。記事を全部覚えてから始める必要はありません。
確認問題(5問)
問ごとに回路や条件は独立しています。前の問の電流や電圧を持ち込まないでください。式を書く前に「全体の値」か「1個の抵抗器の値」かを数の横に書くと、同じ回路の中でも使う範囲をそろえやすくなります。
問1 直列回路の電流と電圧
電源と抵抗器X、抵抗器Yを、枝分かれのない1つの輪になるように直列につなぎます。電源の電圧は6V、Xを流れる電流は0.2A、Xの両端の電圧は2Vです。Yを流れる電流と、Yの両端の電圧を求めてください。
答えと、間違えたときの戻り先
答えは、Yの電流が0.2A、Yの電圧が4Vです。
- 電源からX、Yを通って電源へ戻る道を指でたどります。途中に分岐がないので、XとYを流れる電流の大きさは同じです。
- したがってYの電流も0.2Aです。抵抗器を通るたびに電流が使われて少なくなるわけではありません。
- 直列では各抵抗器の電圧の和が電源の電圧になります。Yの電圧は6 − 2 = 4Vです。2 + 4 = 6 と全体へ戻して確かめます。
A型:Yの電流を0.1Aとしました。原因として、抵抗器が2個なので電流も半分ずつに分けると考えた可能性があります。ここには分かれ道がありません。戻り先は電流と回路の総まとめです。読むところの目安は、直列回路の各点の電流を比べる説明です。図のXの前、XとYの間、Yの後に同じ電流を書き、分ける場所があるか確かめます。
B型:Yの電圧を6Vとしました。原因は、電源の電圧が、直列の抵抗器それぞれにそのままかかると考えたことです。戻り先は電流と回路の総まとめです。読むところの目安は、直列回路で電圧を足し合わせる説明です。電源の6VはXとYを合わせた範囲に対応します。Xだけの2Vと残りの電圧を区別して、全体の6Vを作ってください。
B型:Yの電圧を3Vとしました。原因は、抵抗器が2個なら電圧は必ず等分されると考えたことです。戻り先は電流と回路のつまずき解説です。読むところの目安は、直列と並列で電流・電圧の決まりを区別する説明です。等しい抵抗なら直列の電圧は等分されますが、この問題はXに2Vと指定しています。与えられた値を使って残りを求め、再確認1へ進んでください。
問2 並列回路の電流と電圧
電源の両端の2点の間に、抵抗器Xの枝と抵抗器Yの枝を並列につなぎます。電源の電圧は12V、分岐する前の全体の電流は0.7A、Xの枝の電流は0.3Aです。Yの枝の電流と、X、Yそれぞれの両端の電圧を求めてください。
答えと、間違えたときの戻り先
答えは、Yの電流が0.4A、Xの電圧が12V、Yの電圧が12Vです。
- 枝分かれする前の電流は、2つの枝の電流の和です。Yの電流は0.7 − 0.3 = 0.4Aとなります。
- XとYは、それぞれ電源の両端と同じ2点につながっています。並列では各枝の電圧が電源の電圧と等しくなります。
- XもYも12Vです。電流は0.3 + 0.4 = 0.7 と確かめますが、枝の電圧を足して電源の電圧にする計算はしません。
A型:Yの電流を0.35Aとしました。原因は、枝が2本あれば、抵抗に関係なく電流が等分されると考えたことです。戻り先は電流と回路の総まとめです。読むところの目安は、並列の枝と全体の電流の関係です。枝の電流が等しくなるのは、今回のような抵抗器だけの枝では抵抗が等しいときです。まず、分かっているXの0.3Aを書き、全体との差を求めます。
B型:XとYの電圧をそれぞれ6Vとしました。原因は、直列で電圧を分ける考えを並列にも使ったことです。戻り先は電流と回路の総まとめです。読むところの目安は、並列につないだ抵抗器の両端の電圧です。Xの両端から導線をたどり、電源のどの端につながるか印を付けます。Yでも同じ2点になることを確かめてください。
A型:Yの電流も0.7Aとしました。原因は、分岐前の全体の電流を、枝の電流と同じにしたことです。戻り先は電流と回路のつまずき解説です。読むところの目安は、直列と並列の電流の違いです。全体を流れる0.7Aを、XとYに分けて書きます。合流後は再び0.7Aになることも説明できたら、再確認2を解いてください。
問3 オームの法則で求める量を選びます
次のア、イ、ウは別々の抵抗器についての問題です。ア:両端に6Vをかけると0.3A流れる抵抗器の抵抗を求めます。イ:抵抗が15Ωの抵抗器に3Vをかけたときの電流を求めます。ウ:抵抗が8Ωの抵抗器に0.5A流れるときの両端の電圧を求めます。
答えと、間違えたときの戻り先
答えは、アの抵抗が20Ω、イの電流が0.2A、ウの電圧が4Vです。
- 出発点は「電圧 = 抵抗 × 電流」です。記号ではV = R × Iと書きます。ここでVは電圧を表す記号で、数値の後ろに付けるVは電圧の単位です。
- アは抵抗を求めるので、6 ÷ 0.3 = 20Ωです。イは電流を求めるので、3 ÷ 15 = 0.2Aです。割る順序は、数の大きさではなく求める量で決めます。
- ウは電圧を求めるので、8 × 0.5 = 4Vです。アは20 × 0.3 = 6、イは15 × 0.2 = 3 と、最初の関係に戻せることを確認します。
C型:アを6 × 0.3 = 1.8Ωとしました。原因は、オームの法則ではいつもかけ算をすると考えたことです。戻り先は電流と回路の総まとめです。読むところの目安は、オームの法則で抵抗を求める説明です。「6 = 空欄 × 0.3」と書きます。空欄に1.8を入れても6にはならないため、0.3で割って求め直してください。
C型:イを15 ÷ 3 = 5Aとしました。原因は、大きい数を小さい数で割るように式を選んだことです。戻り先は電流と回路の総まとめです。読むところの目安は、電流と電圧の比例関係と電流を求める式です。「3 = 15 × 空欄」を先に作り、電圧を抵抗で割ります。数値だけを並べず、3の下に電圧、15の下に抵抗と書いてください。
C型:ウを8 ÷ 0.5 = 16Vとしました。原因は、前の小問が割り算だったので、電圧でも同じ操作を続けたことかもしれません。戻り先は電流と回路のつまずき解説です。読むところの目安は、オームの法則と求める量の整理です。電圧を求めるときは抵抗と電流の積になります。公式の形だけでなく、今回は何が空欄かを言ってから再確認3へ進みます。
問4 全体の抵抗を比べます
6Ωと3Ωの抵抗器を使います。ア:この2個を直列につないだときの全体の抵抗を求めてください。イ:この2個を並列につなぎ直し、両端に6Vをかけたときの全体の抵抗を求めてください。イでは各枝の電流、全体の電流を途中の式として残してください。
答えと、間違えたときの戻り先
答えは、直列の全体の抵抗が9Ω、並列の全体の抵抗が2Ωです。並列では6Ωの枝が1A、3Ωの枝が2A、全体の電流が3Aです。
- 直列では抵抗を足します。6 + 3 = 9Ωです。電流の通り道に抵抗器が続いているので、全体の抵抗はそれぞれより大きくなります。
- 並列の各枝には6Vがかかります。6Ωの枝は6 ÷ 6 = 1A、3Ωの枝は6 ÷ 3 = 2Aです。全体の電流は1 + 2 = 3Aです。
- 全体を1個の抵抗器と見たときも、抵抗は電圧 ÷ 電流で求めます。6 ÷ 3 = 2Ωです。2Ωは6Ωよりも3Ωよりも小さくなっています。
D型:並列も6 + 3 = 9Ωとしました。原因は、つなぎ方を見ず、抵抗の数値はいつも足すと考えたことです。戻り先は電流と回路の総まとめです。読むところの目安は、直列・並列の全体の抵抗です。並列では枝を増やすと、同じ電圧で全体に流れる電流が増えます。各枝から全体の電流を求める手順に戻り、最後に全体の抵抗を計算してください。
D型:並列を9 ÷ 2 = 4.5Ωとしました。原因は、2個の抵抗の平均を全体の抵抗と考えたことです。戻り先は電流と回路の総まとめです。読むところの目安は、並列回路で電流が分かれることと合成抵抗の説明です。同じ抵抗2個なら並列で1個の半分になりますが、異なる抵抗の平均にはなりません。まず6Vで各枝に何A流れるかを求めます。
B型:並列の各枝に3Vずつを使い、全体の抵抗を4Ωとしました。原因は、電源の6Vを枝に等分したことです。この式では、枝に使う電圧と、最後に全体へ使う電圧が一致していません。戻り先は電流と回路の総まとめです。読むところの目安は、並列の各枝の電圧です。全体の抵抗の公式だけを直す前に、両方の枝に6Vと書いて再計算し、再確認4で確かめてください。
問5 電力と電力量を単位で区別します
電熱線に12Vをかけると2Aの電流が流れます。この状態で5分間使いました。電力をWで、5分間の電力量をJとWhの両方で求めてください。使用中の電圧と電流は一定とします。
答えと、間違えたときの戻り先
答えは、電力が24W、電力量が7200J、同じ電力量をWhで表すと2Whです。
- 電力は電圧 × 電流です。12 × 2 = 24Wとなります。これは1秒当たりに24Jの電気エネルギーを使うことを表します。
- 電力量をJで求めるときは、電力のWに時間の秒をかけます。5分 = 300秒なので、24 × 300 = 7200Jです。
- 電力量をWhで求めるときは、時間を時間単位にします。5分 = 5/60時間 = 1/12時間なので、24 × 1/12 = 2Whです。1Wh = 3600Jより、2 × 3600 = 7200 と一致します。
E型:電力を12 ÷ 2 = 6Wとしました。原因は、抵抗を求める式を電力にも使ったことです。戻り先は電流と回路の総まとめです。読むところの目安は、電力と電圧・電流の関係です。電圧 ÷ 電流で求まるのは抵抗で、単位はΩです。求めたい量を「電力」と書き、電圧 × 電流の式を選び直します。
E型:電力量を24 × 5 = 120Jとしました。原因は、分を秒に直さず、Wにそのままかけたことです。戻り先は電流と回路の総まとめです。読むところの目安は、電力量や熱量をJで求める計算です。まず時間だけを5 × 60 = 300秒と変換し、その次の行で電力をかけます。数値の横に単位を書き残すと、抜けた操作を見つけやすくなります。
E型:電力量を7200Whとしました。原因は、JとWhが同じ電力量の単位であることから、数値も同じだと思ったことです。戻り先は電流と回路の総まとめです。読むところの目安は、電力量の単位と時間の換算です。Wに秒をかければJ、時間をかければWhです。7200JをWhに直すなら3600で割ります。5分を5時間として120Whにした場合も、時間の単位へ戻ってから再確認5を解きます。

戻ったあとに確かめる問題
確認問題と同じ番号を、答えを閉じた状態で解きます。前の答えの数値を書き換えるだけでなく、図に値を入れるところから始めてください。間違えたところに関係する決まりを、式の前に一言書きます。例えば「並列なので枝の電圧は同じです」と言えてから計算すれば、理由を確かめながら進められます。
再確認1 直列の道をたどります
9Vの電源に抵抗器PとQを直列につなぎます。Pを流れる電流が0.3A、Pの両端の電圧が3Vです。Qを流れる電流と、Qの両端の電圧を求めてください。
再確認1の答えと確かめ方
答えは、Qの電流が0.3A、Qの電圧が6Vです。
直列の電流はどこでも同じなので0.3Aです。電圧は全体からPの分を引き、9 − 3 = 6Vです。電流を半分にしたり、Pで使われて減ると考えたりしたら問1のA型へ戻ります。Qの電圧を9Vや4.5VとしたらB型の説明を読みます。電流の決まりと電圧の決まりを、同じ「等しい」という言葉でまとめずに、何が等しく、何を足すのか分けて言ってください。
再確認2 枝と全体を区別します
8Vの電源の両端に、抵抗器Pの枝と抵抗器Qの枝を並列につなぎます。全体の電流は0.9A、Pの枝は0.4Aです。Qの枝の電流と、P、Qそれぞれの両端の電圧を求めてください。
再確認2の答えと確かめ方
答えは、Qの電流が0.5A、Pの電圧が8V、Qの電圧が8Vです。
電流は0.9 − 0.4 = 0.5Aで、0.4 + 0.5 = 0.9 と確かめます。電圧は両方の枝で電源と等しい8Vです。0.45Aとした場合は等分する前提を置いていないか、0.9Aとした場合は全体と枝を入れ替えていないかを見ます。どちらも問2のA型を確かめてください。4Vずつとした場合はB型です。答えが合っていても、どの2点の間が8Vかを指で示せるか確認します。
再確認3 未知の量から式を作ります
次のア、イ、ウは別々の抵抗器です。ア:両端に9Vをかけると0.3A流れる抵抗器の抵抗を求めます。イ:20Ωの抵抗器に8Vをかけたときの電流を求めます。ウ:12Ωの抵抗器に0.5A流れるときの電圧を求めます。
再確認3の答えと確かめ方
答えは、アの抵抗が30Ω、イの電流が0.4A、ウの電圧が6Vです。
アは9 ÷ 0.3 = 30Ω、イは8 ÷ 20 = 0.4A、ウは12 × 0.5 = 6Vです。いずれも「電圧 = 抵抗 × 電流」に答えを戻して確認できます。式の選び方で迷った場合は問3のC型へ戻ります。式が合っていて計算だけ違う場合は、その式を消さずに、小数の割り算やかけ算の部分だけを見直します。アの30Ωとイの0.4Aを同じ回路の値としてかけ合わせないよう、小問ごとに紙の場所を分けてください。
再確認4 つなぎ方を変えた抵抗を求めます
12Ωと4Ωの抵抗器を使います。ア:2個を直列につないだときの全体の抵抗を求めます。イ:2個を並列につなぎ直し、両端に12Vをかけたときの全体の抵抗を求めます。イでは各枝と全体の電流も途中の式に残してください。
再確認4の答えと確かめ方
答えは、直列の全体の抵抗が16Ω、並列の全体の抵抗が3Ωです。並列では12Ωの枝が1A、4Ωの枝が3A、全体の電流が4Aです。
直列は12 + 4 = 16Ωです。並列では各枝に12Vがかかり、12 ÷ 12 = 1A、12 ÷ 4 = 3A、全体は1 + 3 = 4Aです。全体の抵抗は12 ÷ 4 = 3Ωとなります。並列の抵抗を16Ωや8Ωとしたら問4のD型へ戻ります。各枝の電圧を6Vとした場合はB型です。並列の全体の抵抗が、小さいほうの4Ωよりさらに小さいことも確認してください。
再確認5 使った時間をそろえます
電熱線に6Vをかけると3A流れます。この状態で10分間使います。電力をWで、電力量をJとWhの両方で求めてください。電圧と電流は使用中一定です。
再確認5の答えと確かめ方
答えは、電力が18W、電力量が10800J、同じ電力量をWhで表すと3Whです。
電力は6 × 3 = 18Wです。10分 = 600秒より、18 × 600 = 10800Jとなります。10分 = 1/6時間なので、18 × 1/6 = 3Whです。3 × 3600 = 10800 と両方の答えが同じ電力量を表すことを確かめます。電力を2Wとしたり、電力量を180Jや180Whとしたりした場合は問5のE型へ戻ります。時間を長くすると電力量は増えますが、今回の条件では電力は18Wのままです。この違いも言葉にしてください。
家での見方
保護者の方は、点数と一緒に、どの判断で止まったかを見てください。電流の計算を間違えていても、原因が引き算とは限りません。全体と枝の区別が付かなければ、計算練習だけを増やしても同じところで迷います。まず「この値は、図のどこに書きますか」と尋ね、本人が指した場所と式を比べます。答えを先に教えるより、どの決まりを使ったかを聞くと戻る場所を選びやすくなります。
下の表を紙に写し、1回の解答で最初に起きた誤りの型に印を付けます。問3の小問で同じ式の取り違えが続いた場合は、問題番号にア・イ・ウも添えてください。その場で正答を写し直すだけなら回数は増やしません。再確認や翌日の自力の解答は別の機会として記録します。複数の原因が重なるときは、最初の原因に丸を付け、ほかの原因をメモに残します。
| 型 | 確認問題 | 再確認 | 翌日以降 | 合計・問題番号 |
|---|---|---|---|---|
| A 回路のつながりと電流 | ||||
| B 電圧をかける範囲 | ||||
| C オームの法則の式 | ||||
| D 全体の抵抗 | ||||
| E 電力・電力量と単位 | ||||
| その他・計算・未解答 |
日付:____ 問題番号:____ 最初の式:____ 迷った場所:____ 読んだ説明:____ 再確認は自力・声かけあり:____
同じ型が合計3回出たら、新しい問題を増やす前に、その型の戻り先を読み直します。3回はこの教材で使う学習の目安で、理解度を決め付ける基準ではありません。1回でも理由が分からなければ戻ってかまいません。読み直しても迷うときは、文章を繰り返し読むだけでなく、導線を指でたどる、電圧を測る2点に丸を付けるなど、紙の上で確かめる方法を変えます。
声かけは一度に1つにします。A型には「分かれ道はどこですか」、B型には「この電圧はどの2点の間ですか」、C型には「今は何を求めていますか」と聞きます。D型では各枝の電流から全体へ進めるかを見ます。E型では「時間は秒ですか、時間ですか」と尋ねます。考えている途中に次の質問を重ねず、本人が図や式へ書き込むまで待ちましょう。
自力で再確認を解けたら、その日は区切ってもかまいません。翌日、答えを隠してもう一度解き、数値だけでなく理由が言えるかを見ます。声かけが必要だった場合も、その内容を残せば次の支援を短くできます。計算式が正しいのに数値だけ違ったときは、回路の決まりまで全部やり直さず、計算箇所を囲んで逆算で確かめます。

つまずきやすいところと直し方
A型 直列でも電流を分けてしまいます
電流は、抵抗器で消費されて減っていくものではありません。電熱線でエネルギーが熱へ変わることと、回路を流れる電流の大きさは区別します。枝分かれのない回路では、途中のどこでも電流は同じです。並列では分岐前の電流が枝へ分かれ、合流すると元の大きさになります。紙の回路図を横に引き延ばしても、つながりが同じなら決まりは変わりません。
直すときは、抵抗器の個数を数える前に分岐点を探します。分岐点があれば、全体の電流と枝の電流の欄を分け、全体 = 枝の和と書きます。枝の電流が等しいかどうかは別の判断です。同じ電圧がかかる抵抗器なら、抵抗が大きい枝ほど電流は小さくなります。「2本だから半分」と決めず、与えられた枝の値や抵抗を使ってください。
B型 電圧の範囲を見失います
電圧は2点の間について考えます。電流のように道の1か所だけに印を付けると、抵抗器1個の電圧と回路全体の電圧を混同しやすくなります。直列では各抵抗器の電圧を足したものが全体です。並列では各枝が同じ2点を結んでいるので、それぞれの電圧が全体と等しくなります。答えを出す前に、電源の両端と抵抗器の両端を図で対応させましょう。
直列の電圧がいつも等分されるわけではありません。今回のように抵抗器を使う回路では、同じ電流が流れるため、抵抗の大きい抵抗器ほど電圧も大きくなります。等しい抵抗のときだけ等しい電圧になります。並列では抵抗が異なっても枝の電圧は等しく、代わりに電流が違います。「同じになる量」をつなぎ方ごとに言い分けることが修正の中心です。
C型 数の大小でかけ算や割り算を選びます
オームの法則では、同じ抵抗器の電圧・電流・抵抗を組み合わせます。求める量を空欄にして「電圧 = 抵抗 × 電流」を作ると、式の向きを確かめられます。抵抗なら電圧 ÷ 電流、電流なら電圧 ÷ 抵抗、電圧なら抵抗 × 電流です。図全体の電圧と、並列の片方の枝の電流を組み合わせて求まるのはその枝の抵抗であり、全体の抵抗とは限りません。
単位も式と一緒に確かめます。問題がmAなら、Aへ直してから代入します。1A = 1000mAなので、300mAは0.3Aです。今回の問題はAでそろえていますが、別の問題では数値だけを公式に入れないようにしましょう。答えを元の式へ戻す確認は、式の逆転と小数点の誤りの両方を見つける助けになります。
D型 並列の全体の抵抗を足したり平均したりします
全体の抵抗とは、その回路全体を1個の抵抗器に置き換えたとき、同じ電圧で同じ全体の電流が流れる抵抗です。直列では抵抗を足します。並列では各枝の電流を求めて足し、電源の電圧をその全体の電流で割れば求められます。この手順なら、並列の公式を忘れたときも、電流と電圧の決まりから考え直せます。
2個の抵抗を並列にした場合は、全体の抵抗を「2個の抵抗の積 ÷ 2個の抵抗の和」で求めることもできます。問4なら6 × 3 ÷ (6 + 3) = 2Ωです。ただし、どの組が並列なのかを確かめずに使わないでください。今回のように正の抵抗を並列につなぐと、全体は小さいほうの抵抗より小さくなります。直列ならどちらよりも大きくなるため、この大小関係で計算を見直せます。
E型 電力と電力量、秒と時間を混ぜます
電力は電気エネルギーを使う速さに当たる量で、Wで表します。電力量は、ある時間に使った電気エネルギーの量で、JやWhで表します。同じ電力でも、使う時間が長ければ電力量は大きくなります。電圧と電流が一定なら、使った時間を2倍にしても電力は変わらず、電力量が2倍になります。何を求める問題なのか、答えの単位を先に書き分けます。
Jを求める行には秒、Whを求める行には時間を書きます。1時間は3600秒なので、1Whは3600Jです。JとWhは違う種類のエネルギーではなく、同じ量の表し方が違います。数値をそのままにして単位だけ交換せず、3600倍するのか3600で割るのかを確かめてください。電熱線の発熱量を扱う場合も、電気エネルギーがすべて熱になるという条件を見てから電力量と対応させます。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。中学生コースのご説明/お問い合わせ
まとめ
問1では直列、問2では並列の電流と電圧、問3ではオームの法則、問4では全体の抵抗、問5では電力と電力量を確かめました。どの問題でも、回路のつながりを見て、値が表す範囲を決め、求める量に合う式を選び、最後に単位を確かめる順序が役に立ちます。答えだけが合っているときも、どの決まりを使ったのかを一言説明してください。
最後に紙へ「今日迷った型」「戻って読んだ内容」「再確認でできたこと」を1つずつ書きます。例えば「B型、並列の両端の見方、両方の枝に同じ電圧を書けました」という記録です。まだ迷うところがあれば、分からない式や図の場所を残します。それが次に戻る場所になります。新しい問題を解くときも、直列か並列かという言葉だけで決めず、実際につながっている点を確かめるところから始めましょう。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。



