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【高校英語 読解】意味のまとまりで読むを図解で総まとめ—スラッシュリーディング・返り読みをやめる・前から訳す|武蔵野個別指導塾

前置詞・接続詞・関係詞を手がかりに、英文を前から理解する手順を3枚の図で整理します。並べ替えや空所補充、自作の短文2本を使い、意味を保った区切り方と音読を練習できます。
よくあるのは、夕方の台所のテーブルで英語の課題を開き、知っている単語ばかりの一文なのに、行末まで読んでから何度も先頭へ戻ってしまうという場面です。「誰が何をしたのか」は途中で見えていたはずなのに、場所や理由の説明が続くうちに、それまでの内容が薄れてしまいます。そこで日本語の語順に並べ直そうとすると、さらに視線が往復します。
このとき試したいのが、意味のまとまりごとに区切って読む方法です。長い英文を短く切り刻むのではなく、「行動」「場所」「理由」「名詞の説明」を受け取り、そのつながりを保って先へ進みます。スラッシュはその練習を助ける目印です。最終的に目指すのは線をたくさん引けることではなく、線がなくても内容を順番に受け取れることです。
ただし、戻って確かめる読み方まで禁止する必要はありません。意味の取り違えに気づいて戻ることと、毎回日本語を完成させるために文頭へ戻ることを区別すると、練習の目的がはっきりします。
この単元で身につけること
- 意味のまとまりを見つけます。単語の数をそろえるのではなく、ひとまとまりの内容として理解できる範囲を探します。
- 区切りの候補を見つけます。前置詞・接続詞・関係詞を目印にし、後ろに何が続くかを確かめてから切ります。
- 読み進めながら情報を足します。最初に受け取った人物や行動に、場所・時間・理由などを結びつけます。
- 途中の訳と仕上げの訳を使い分けます。読む途中は短い日本語で意味を確認し、全体を読んだあとで自然な日本語に整えます。
- 区切りを音読につなげます。ひとまとまりを滑らかに読み、意味の切り替わりを意識して次へ進みます。
前の単元で扱う主語と動詞の発見を土台に、今回はその骨格に説明が加わる順番を追います。主語は「誰が・何が」に当たる文の中心、動詞はその動作や状態を表す語です。この2つを見失わなければ、途中に説明が入っても、どの情報を一時的に保っておけばよいか判断しやすくなります。
区切り方は必ず1通りになるわけではありません。初めは少し細かく区切り、慣れた表現はまとめて読むようにします。ただし、どこで切ってもよいわけではなく、語の結びつきと文全体の意味が保たれていることが条件です。
基本の考え方
ひとまとまりを受け取り、次の情報を足す
スラッシュリーディングとは、英文に斜線を入れ、意味のまとまりを目で見える形にする読み方です。斜線は元の英文の句読点ではありません。学習用に付ける印なので、英作文の答案にそのまま書き込む必要はありません。
We read / in the library.
訳:私たちは図書館で読書をします。
読む途中では「私たちは読書をします / 図書館で」と受け取れます。最初のまとまりで行動をつかみ、次に場所を足します。図1のように情報が右へ増えると考えると、場所の表現を見た瞬間に文頭へ戻って日本語を組み直す必要がなくなります。

図1の2つの箱は、別々の出来事を表しているのではありません。後ろの箱が前の行動の場所を説明しています。「誰が何をする」を受け取ったあとに「どこで」を加えるので、読んだ内容が一つの場面にまとまります。
Ken bought a notebook / after school.
訳:ケンは放課後にノートを1冊買いました。
この文なら「ケンはノートを買いました / 放課後に」と読みます。途中の日本語がそのまま提出用の訳として自然かどうかは、まだ考えなくてかまいません。買った物と買った時を正しく結びつけられれば、理解は進んでいます。
逆に、単語を1つずつ日本語に置き換えるだけでは、まとまりの役割が消えてしまいます。例えば a notebook は「1冊のノート」という一つの対象です。冠詞と名詞の間で毎回止まるより、対象としてまとめて受け取るほうが、何を買ったのかが明確になります。
前置詞・接続詞・関係詞を区切りの候補にする
前置詞は、後ろの名詞などと組み合わさり、場所・時・方向などの関係を示す語です。前置詞とその後ろの語が作るまとまりを前置詞句と呼びます。例えば under the chair は「椅子の下に」という場所を一まとまりで表します。
The cat slept / under the chair.
訳:その猫は椅子の下で眠りました。
ここでは under の前が区切りの候補です。under だけを前のまとまりに残し、the chair を次へ送ると、場所の意味が途中で切れます。「前置詞を見たら切る」は「前置詞の直後で切る」という意味ではありません。前置詞とその対象を一緒に読むために、その前を候補にします。
接続詞は、語や文のまとまりをつなぐ語です。特に because や when の後ろに主語と動詞を含むまとまりが続くとき、そのまとまりを節と呼びます。接続詞は節の内容だけでなく、前後がどのような関係にあるかも知らせます。
Emma stayed inside / because it was raining.
訳:雨が降っていたので、エマは室内にいました。
前から「エマは室内にいました / なぜなら雨が降っていたから」と受け取ります。because を落として「室内にいた。雨が降っていた」とだけ覚えると、理由という関係が弱くなります。接続詞ごと次のまとまりを受け取り、何の理由なのかを前の行動に結びつけてください。
When the bell rang, / the students closed their books.
訳:ベルが鳴ると、生徒たちは本を閉じました。
文頭に when がある場合は、「ベルが鳴ったとき」と受け取った段階で、まだ中心の出来事を待ちます。最初のまとまりが読めたからといって、文全体が終わったことにはなりません。「いつの話かを受け取った。次に何が起きるのか」という見通しを持ちます。
関係詞は、名詞を説明する節を導く語です。その説明を受ける名詞を先行詞と呼びます。ここで必要なのは用語を増やすことより、「今からどの名詞の説明が続くのか」を見つけることです。
I found a book / that explains local plants.
訳:私はその地域の植物を説明している本を見つけました。
「私は本を見つけました / その本は地域の植物を説明しています」と内容を足します。実際の英文は1文であり、that 以下は a book の説明です。途中の確認用の日本語を2つに分けても、説明先まで別のものに変えてはいけません。
切らないほうが理解しやすい場所もある
Yuki is looking for her keys / near the door.
訳:ユキはドアの近くで自分の鍵を探しています。
look for は「探す」という意味で使われる動詞と前置詞の組み合わせです。for が見えたという理由だけで大きく切ると、最初に「見ている」と取り、あとから「探している」へ直すことになりかねません。このように、まとまって意味を作る表現は一緒に読むことを優先します。
Tom put the bag on the desk / before lunch.
訳:トムは昼食前に、そのかばんを机の上に置きました。
put は、この意味では「何をどこに置くか」まで受け取ると行動の内容が定まります。細かい練習では the bag の後ろにも印を入れられますが、そこで内容が完結したと思わず、置く場所を待つ必要があります。区切りは理解の途中の足場であり、必ず文が完成する場所ではありません。
区切りを判断するときは、「ここまでで何を受け取ったか」「次は何の説明か」「まだ待っている情報は何か」の3点を確かめます。前置詞の一覧を覚えて機械的に線を入れるより、この3点を短く言えることが読解の練習になります。
例題で使い方を確かめる
例題1 まとまりを並べ替える
次のまとまりを並べ替えて、「私たちは駅でトムを待ちました」という英文を作り、場所の説明の前にスラッシュを入れます。各まとまりは1回ずつ使います。
語群:at the station / We / waited for Tom
- 主語になる We を最初に置きます。「私たちが」という出発点を先に決めると、後ろのまとまりの役割を判断しやすくなります。
- waited for Tom を続けます。wait for は「待つ」という意味で使い、Tom が待つ相手なので、この組み合わせを保ちます。
- at the station を最後に置きます。「どこで待ったか」を表すので、待ったという内容に場所を足す形で読みます。
日本語を作る順番は「駅で」からでも、英文を読むときは「私たちはトムを待ちました」を先に受け取れます。for と at はどちらも前置詞ですが、今回は for が動詞と結びつき、at が場所の説明を加えています。同じ品詞でも、区切り方を一律にそろえる必要はありません。
答え:We waited for Tom / at the station.(私たちは駅でトムを待ちました。)
例題2 理由のつながりを空所補充で確かめる
次の空所に because または although を入れます。意味は「バスが遅れたので、ケンは学校へ歩いて行きました」です。although は「〜だけれども」という、予想と異なる内容をつなぐ接続詞です。
Ken walked to school / ( ) the bus was late.
訳:バスが遅れたので、ケンは学校へ歩いて行きました。
- 空所の前を読み、学校へ歩いて行ったことをつかみます。まず行動を確定しないと、後ろが何に対する説明なのか決まりません。
- 空所の後ろを読み、バスが遅れたことをつかみます。ここにも主語と動詞があるため、場所だけを示す句ではなく、出来事を示す節として受け取ります。
- 指定された日本語の関係を確かめます。遅れが歩いた理由になっているので、because を選びます。
英文だけを見れば、別の状況を想定して although を使う文も作れます。この問題では日本語が示す理由の関係が判断材料です。単語の意味を拾うだけでなく、スラッシュの前後をどんな関係でつなぐかまで確かめて、初めて意味が決まります。
答え:Ken walked to school / because the bus was late.(バスが遅れたので、ケンは学校へ歩いて行きました。)
例題3 名詞の説明を挟んで和文英訳する
「この机を使う女の子は詩を書きます」を、The girl で始め、who と writes poems を使って英語にします。できた英文を、女の子・その説明・中心の動作の順に区切ります。
- The girl を先に置きます。「どの女の子なのか」という説明はまだですが、文全体で行動する人物を先に保っておきます。
- who uses this desk を続けます。who は The girl を受け、その女の子がこの机を使うという説明を加えます。
- writes poems を最後に置きます。中心の動作は「詩を書く」であり、uses を見た時点で文全体の動詞まで読めたと思わないことが大切です。
図2のように、説明の箱を読んでいる間も、文の中心である The girl を保ちます。右端へ進んで writes poems を受け取ると、「この机を使う」という説明が付いた女の子について、何をするのかが完成します。

図2の矢印は読む順序を示しています。who 以下を別の人物の出来事として切り離すのではなく、「その女の子について、さらに説明が来た」と受け取ります。主語と動詞が離れていても、間のまとまりの役割がわかれば、毎回文頭まで戻って訳を作り直す必要はありません。
答え:The girl / who uses this desk / writes poems.(この机を使う女の子は詩を書きます。)
短文A 区切りを使って内容を積み上げる
次は図書館の机についての短い文章です。初めは下の区切りを使い、各文を読んだあとに「何についての文だったか」を短く言ってみます。すべての前置詞の前に線を入れていない点にも注目してください。
Our library has a small table / near the front door. Every Friday, / students leave short notes on the table / because they want to share their favorite books. A student / who enjoys stories about animals / often adds a simple drawing to her note. Other students read the notes / while they wait for their friends. Last week, / I chose a book about a small garden / that a family built behind their house. I had never read a book about gardening before, / but the note made me curious. Now I stop at the table / whenever I visit the library.
訳:私たちの図書館には、正面のドアの近くに小さな机があります。毎週金曜日、生徒たちは好きな本を紹介し合いたいので、その机に短いメモを置きます。動物についての物語が好きなある生徒は、自分のメモに簡単な絵をよく添えます。ほかの生徒たちは、友達を待つ間にそのメモを読みます。先週、私はある家族が家の裏に作った小さな庭についての本を選びました。それまで園芸の本を読んだことはありませんでしたが、そのメモで興味が湧きました。今では図書館を訪れるたびに、その机に立ち寄ります。
最初の文で小さな机を思い浮かべ、次の文でそこにメモが置かれることを足します。2文目の because 以下は「好きな本を紹介し合いたい」という理由です。メモがどこにあるかだけでなく、なぜ置かれるのかまでつながると、後半で語り手が本を選ぶ流れが追いやすくなります。
3文目は例題3と同じように、人物の説明を挟んでから中心の動作へ進みます。A student を受け取ったあと、who 以下でどんな生徒かを確かめ、often adds に進みます。「動物の物語を楽しむ」が文章全体の中心だと早合点しないようにします。
5文目の that 以下が説明しているのは a small garden です。家の裏に作られたのは本ではなく庭だと、語の意味と構造の両方から確かめます。読みながら「本、庭について、家族が家の裏に作った庭」と情報を重ねればよく、途中の日本語を毎回きれいな一文に仕上げる必要はありません。
つまずきやすいところと直し方
1 区切ったあとに、必要な語を落としてしまう
× We listen music after lunch.
訳したい意味:私たちは昼食後に音楽を聴きます。
どこが違うか:listen で聴く対象を示すには to が必要なので、music の前に to を補います。
○ We listen to music / after lunch.
訳:私たちは昼食後に音楽を聴きます。
読む途中で to を「意味の薄い語」として外してしまうと、内容を英語で言い直すときにも抜けやすくなります。前置詞は日本語で独立した1語に訳せないことがあっても、語と語の関係を支えています。図3のように to と music の組み合わせを保ち、それを listen の対象として受け取ります。

図3は to の直後を読む途中の大きな切れ目にしないための確認図です。実際に音読するときには listen to music 全体を滑らかに読み、そのあとで昼食後という時の説明を加えます。区切ることで必要な語を見えなくするのではなく、まとまりの中で働きを確かめます。
2 理由のまとまりだけで独立した文を作ってしまう
× Because the room was quiet.
訳したい意味:部屋が静かだったので、私たちはそこで勉強しました。
どこが違うか:独立した平叙文として指定の意味を表すには、理由を述べる節だけで終えず、中心となる節を続ける必要があります。
○ Because the room was quiet, / we studied there.
訳:部屋が静かだったので、私たちはそこで勉強しました。
理由を聞かれた会話で短く答える場合は、because から始まる部分だけが使われることもあります。ここで直しているのは、指定された内容を独立した説明文として書く場合です。スラッシュで区切った1つの部分が、そのまま独立した完全な文になるとは限りません。
読むときも because の節を先に受け取ったら、「理由はわかった。何が起きたのかを待つ」と考えます。まとまりごとに読むことと、まとまりごとに話を終わらせることは別です。文の終わりで中心の出来事まで受け取れたかを確かめます。
3 名詞の説明の中の動詞を、中心の動詞と取り違える
× The boy who carries a blue bag my brother.
訳したい意味:青いかばんを持っている男の子は私の兄です。
どこが違うか:carries は the boy を説明する節の動詞なので、文全体で主語と my brother を結ぶ is が別に必要です。
○ The boy / who carries a blue bag / is my brother.
訳:青いかばんを持っている男の子は私の兄です。
この文では、「男の子、その子は青いかばんを持っている」と読んだところで、文全体の説明はまだ終わりません。最後に「私の兄です」が来て、男の子が誰なのかが決まります。動詞の個数だけを数えるのではなく、それぞれがどのまとまりの中にあるかを見ます。
ここで役立つのは、who 以下を一時的にかっこに入れ、残りを読む方法です。残った主語のあとに中心の動詞があるかを確かめたら、説明を戻して全体を読みます。これは意味が崩れた場所を確かめるための戻り方です。戻る回数をゼロにすることより、何を確かめるために戻ったのかが説明できるほうが、次の読み方を改善できます。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ
練習問題
短文B 区切りを自分で選んで読む
次の文章は、あえてスラッシュを付けずに示します。最初は各文をそのまま読み、意味が追いにくかった文だけに区切りを入れます。訳を見る前に、エマが読む順番を変えた理由と、書き加えたメモの場所を確かめてください。
Emma wanted to make a fruit salad for her family on Saturday. She found a recipe that used apples, oranges, and yogurt. Before she began, she read the whole recipe and placed a large bowl on the table. At first, she tried to remember every instruction at once, but she soon forgot which fruit to cut first. Then she read one step and completed it before moving to the next. When the salad was ready, she wrote a short note beside the recipe. The note reminded her to prepare the bowl first and read each step carefully.
訳:エマは土曜日に家族のためにフルーツサラダを作りたいと思っていました。彼女はリンゴ、オレンジ、ヨーグルトを使うレシピを見つけました。作り始める前に、レシピ全体を読み、大きなボウルをテーブルの上に置きました。最初はすべての手順を一度に覚えようとしましたが、どの果物を最初に切るのかをすぐに忘れてしまいました。そこで、手順を1つ読んで実行してから、次へ進みました。サラダが出来上がると、レシピの横に短いメモを書きました。そのメモは、最初にボウルを用意し、各手順を注意深く読むことを思い出させるものでした。
練習1 並べ替え
「その棚の上の箱には古い写真が入っています」となるように、次のまとまりを並べ替えます。箱の場所を説明する部分の前後にスラッシュを入れてください。各まとまりは1回ずつ使います。
語群:contains old photos / The box / on the shelf
練習2 空所補充
短文Bの内容に合うように、空所へ before または after を入れます。「完成させてから次へ進んだ」という順序を表してください。
Emma completed one step / ( ) she moved to the next.
訳:エマは次の手順へ進む前に、1つの手順を完了しました。
練習3 誤文訂正
次の文には必要な動詞が1語抜けています。その語を補い、関係詞による説明の前後で区切ってください。
× The recipe that Emma found easy to follow.
訳したい意味:エマが見つけたレシピは、手順に従いやすいものでした。
どこが違うか:found は recipe の説明の中にある動詞なので、文全体で主語と easy to follow を結ぶ過去形の動詞が必要です。
答えと解説
練習1の答え:The box / on the shelf / contains old photos.(その棚の上の箱には古い写真が入っています。)
on the shelf は箱の場所の説明です。「箱が、棚の上の、古い写真を含んでいる」と順に受け取り、最後に自然な日本語へ整えます。練習として主語の途中を分けていますが、慣れたら The box on the shelf をまとめて読んでもかまいません。意味のつながりが保たれていれば、線の本数をそろえる必要はありません。
練習2の答え:Emma completed one step / before she moved to the next.(エマは次の手順へ進む前に、1つの手順を完了しました。)
答えは before です。英文は「手順を完了した」を先に述べ、そのあとに「次へ進む前に」という時間の条件を足しています。読む順序と出来事の順序を混同せず、完了が先で、次へ進むのが後だと確かめます。
練習3の答え:○ The recipe / that Emma found / was easy to follow.(エマが見つけたレシピは、手順に従いやすいものでした。)
found の後ろに was を補います。that Emma found は「エマが見つけた」という recipe の説明であり、説明をいったん外すと The recipe と was easy to follow がつながります。関係詞の節の中に主語の Emma がある点は、図2の who uses this desk と異なりますが、名詞の説明を読み終えて中心へ進む手順は同じです。
短文Bでエマが読む順番を変えたのは、最初にすべての手順を覚えようとして、どの果物を先に切るかを忘れたからです。メモを書いた場所はレシピの横です。前者は文章の流れから、後者は beside the recipe という前置詞句から確かめられます。まとまりの訳が言えたあとに、このような内容の質問にも答えられるかを見ると、語だけを追っていないか点検できます。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
一文の中で情報を順番に受け取れるようになると、次は段落の中で各文がどんな役割を持つかを追いやすくなります。短文Aなら、机の紹介から、生徒の行動、語り手の変化へと内容が進みました。文を区切って理解したあと、文どうしの関係を見れば、文章全体の中心を探す準備になります。
家庭では5分程度で、次の2つを試せます。初めの2分ほどで声と意味を合わせ、残りの時間で語を入れ替えたり、線を外した状態を確かめたりします。速く読み切ることより、どの内容を受け取ったか言えることを基準にしてください。
- 短文Aから2文を選び、音読します。スラッシュでごく短く間を置き、まとまりの中は語をばらばらにせず読みます。次に線を意識せず同じ2文を読み、読み終わってから内容を日本語で一度だけ述べます。
- 場所や時間のまとまりを入れ替えて言います。例えば最初の例文の場所を別の場所に変え、変わった情報だけを説明します。残りの文を一から訳し直さずに意味の変更をつかめるか確かめます。
We read / in the classroom.
訳:私たちは教室で読書をします。
この入れ替えでは、行動は読書のままで、場所だけが変わっています。線を外しても同じ場面が浮かぶなら、その区切りはすでに頭の中で使えています。音読ではスラッシュのたびに必ず息を吸う必要はなく、意味を意識するための軽い間として使います。実際の発話の区切りと学習用の印は、常に一致するとは限りません。
個別指導で確かめる際は、止まった位置から、中心の動詞を見失ったのか、前置詞と後ろの語を離したのか、接続詞の関係が曖昧だったのかをたどります。保護者の方がお子さまの音読を聞くときも、速さだけを測るのではなく、読んだあとに「誰が何をした話だったか」を一度尋ねると、理解を確かめやすくなります。
まとめ
長い一文を読み切ったあとに残したいのは、斜線の多さではなく、一つにつながった内容です。読み終えて場面が思い浮かばなければ、線を増やす前に、理由を表す語や説明先の名詞を見直します。理解できた文では少しずつ線を減らし、語の結びつきを頭の中で保つ練習へ進みます。
机の上の英文で確かめるべきことは、途中で一度も戻らなかったかではありません。どの情報を受け取り、何を待ち、最後にどうつながったかです。スラッシュの価値は、切った数ではなく、意味をつないで読み進められたかで決まります。
本気になった日が、入塾の日。
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