早稲田大学の総合型選抜 完全対策2027年度——9つの方式と、共通テストという落とし穴

【3分でわかる要約】高校生のみなさんへ

① 早稲田の総合型選抜は9方式あります。 地域探究・貢献入試/社会科学部 全国自己推薦入試/創造理工学部 早稲田建築AO入試/先進理工学部 特別選抜入試/人間科学部 FACT選抜入試/スポーツ科学部 総合型選抜Ⅰ群・Ⅱ群・Ⅲ群/スポーツ科学部 スポーツサポート歴入試。どれも別の入試です。

② 主力の「地域探究・貢献入試」は、共通テストが必要です。 ここを知らない受験生が毎年います。要項に「本入試の最終選考において、2027年度大学入学共通テストの成績を利用します。共通テストの出願・受験が必要となります」と明記されています。総合型だから共通テストは要らない、は早稲田では通用しません。

③ でも専願ではありません。 地域探究・貢献入試の要項に「本入試は専願入試ではありません。本学の他の入試制度および他大学の受験も可能です」と書かれています。社会科学部の全国自己推薦も「他大学・他学部との併願、本学部一般選抜などとの併願を妨げることは一切ありません」。

④ 地域探究・貢献入試に評定の基準はありません。 出願資格は高校卒業(見込)等のみ。高卒認定でも出願できます。

⑤ 社会科学部の全国自己推薦は、条件が厳しめです。 評定4.0以上、欠席45日以内、活動歴、英語4技能スコア——この4つ全部が必要です。

⑥ 社会科学部は「地域ブロック制」です。 全国を7ブロックに分け、各ブロックから5名程度。あなたがどこの高校かで、戦う相手が変わります。武蔵野市・三鷹市の高校なら③南関東ブロック(埼玉・千葉・東京・神奈川)です。

⑦ 生成AIで書類を作ると、不正行為になりえます。 地域探究・貢献入試の要項にこうあります。「生成AIを使用してこれらの書類を作成し、自分で書いたものとして提出した場合、不正行為とみなされる可能性や、選考上の評価に影響を及ぼす可能性があります」。

⑧ 出願は9月1日からです。 地域探究・貢献入試も社会科学部も、9月上旬が出願期間です。夏休み中に書類が完成していなければ間に合いません。

この記事について

本記事は、早稲田大学が公開している2027年度 地域探究・貢献入試 入学試験要項2027年度 社会科学部 全国自己推薦入学試験要項の原本、および入学センターの入試制度一覧にあたって作成しています。推測や二次情報は含みません。

1. 早稲田の総合型選抜——9方式の地図

早稲田大学の「総合型選抜(日本語による学位取得プログラム)」は、次の9方式です。

方式 対象学部・学科
地域探究・貢献入試 法学部/教育学部(6募集単位)/文化構想学部/文学部/人間科学部(3学科)/スポーツ科学部
全国自己推薦入試 社会科学部 社会科学科
早稲田建築AO入試(創成入試) 創造理工学部 建築学科
特別選抜入試 先進理工学部 化学・生命化学科/応用化学科/生命医科学科/電気・情報生命工学科
FACT選抜入試 人間科学部
総合型選抜Ⅰ群(トップアスリート入試) スポーツ科学部
総合型選抜Ⅱ群(アスリート選抜入試) スポーツ科学部 ※公募制ではありません
総合型選抜Ⅲ群(スポーツ自己推薦入試) スポーツ科学部
スポーツサポート歴入試 スポーツ科学部

このほかに「総合型選抜(英語による学位取得プログラム)」があり、文化構想学部の国際日本文化論プログラム(JCulP)、政治経済学部のAO入試(9月入学)、国際教養学部のAO入試などが該当します。

注意すべきは、政治経済学部・商学部・法学部に「一般的な意味での総合型選抜」がほぼないことです。法学部は地域探究・貢献入試のみ。商学部にはこの枠がありません。志望学部によっては、そもそも選択肢が存在しません。

2. 地域探究・貢献入試——早稲田の主力方式

2-1. 募集単位

学部 募集単位
法学部 学部単位
教育学部 教育学科教育学専攻生涯教育学専修/同教育心理学専修/教育学科初等教育学専攻国語国文学科/社会科地理歴史専修/理学科地球科学専修
文化構想学部 学部単位
文学部 学部単位
人間科学部 人間環境科学科/健康福祉科学科/人間情報科学科
スポーツ科学部 学部単位

教育学部は全学科が対象ではありません。上記6つの募集単位のみです。ここを勘違いすると出願できません。

募集人員は各学部「若干名」(学科・専攻・専修単位で募集する学部は、募集単位ごとに若干名)。具体的な人数は公表されていません。

2-2. 併願のルール

出願時に学部を1つ選択してください(学部の併願不可)。教育学部は学科・専攻・専修を1つ、人間科学部は学科を1つ選択してください(同一学部内の併願不可)。<br>本入試は専願入試ではありません。本学の他の入試制度および他大学の受験も可能です。

早稲田の中では1つしか選べないが、外に対しては自由です。一般選抜との併願も可能。

ただし要項は注意しています。

※10月25日(日)に行われる2次選考は、国際教養学部のAO入試(4月入学・国内選考)と同一試験日となるため実質的に併願できませんのでご注意ください。

2-3. 出願資格——評定の基準はない

出願資格は、高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者(または2027年3月までに卒業見込み)ほか、学校教育法施行規則第150条に基づく資格が列挙されているだけです。評定平均値の基準はありません。高卒認定合格者も出願できます(出願資格3-d)。

個別の入学資格審査が必要な場合は、出願に先立ち7月31日までに入学センターへ問い合わせる必要があります。

2-4. 選考は3段階——ここが最大の特徴

段階 内容
1次選考 書類審査(出願書類を総合的に審査)
2次選考(1次合格者のみ) 総合試験(筆記)12:00〜14:00(120分)論理的思考力を問う総合試験
最終選考(2次合格者のみ) 大学入学共通テスト(学部ごとに指定科目が異なる)

最終選考が共通テストである——これが地域探究・貢献入試の決定的な特徴です。

法学部を例にとると、共通テスト3教科3科目(数学を選択した場合は3教科4科目)。

  • 外国語100点:『英語』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』から1科目(英語はリーディング100+リスニング100の計200点を100点に換算)
  • 国語100点:『国語』(配点200点を100点に換算)
  • 地歴・公民または数学100点:『歴史総合,世界史探究』『歴史総合,日本史探究』『公共,政治・経済』または数学(『数学Ⅰ,数学A』および『数学Ⅱ,数学B,数学C』の2科目合計200点を100点に換算)

地歴・公民/理科で2科目受験した場合は、第1解答科目の成績のみが使われます。

つまり、地域探究・貢献入試の準備とは「課題レポート+総合試験+共通テスト」の三重の準備です。共通テスト対策を止めてよい入試ではありません。むしろ、共通テスト対策は必須です。

2-5. 日程と検定料

  • 出願期間:2026年9月1日(火)〜9月10日(木)【締切日消印有効】
  • 1次選考(書類審査)合格発表:10月9日(金)
  • 2次選考:10月25日(日)※国際教養学部AO入試と同日
  • 検定料:1次選考 10,000円(出願前に全員が必ず納入)/2次選考 25,000円(1次合格者のみ。納入しないと2次を受験できない)/最終選考には検定料はかかりません

2-6. 課題レポート【様式③】——4枚、5項目

出願書類の中心が課題レポートです。要項の指示はこうです。

冒頭の本入試の目的を踏まえたうえで、以下の5点について所定用紙(4枚以内)へ項目別に記入してください。なお、課題レポート中には項目番号の①〜⑤を用いて、それぞれの記述がどの項目にあたるかが明快に分かるように記述してください。パソコンでの作成を原則とし、文字の大きさは11ポイント以上とし、それ以外の設定は変更しないでください。<br>① どのようなことを地域の課題と考えているか<br>② 志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか<br>③ その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか<br>④ 本学のどの学部に入学し、何を学修したいと考えているか<br>⑤ 卒業後にどのように地域へ貢献することを考えているのか

そして重要な注記。

文字数は設けていませんが、記入した分量が3枚以内に収まる場合であっても、4枚目まで必ずつけてください。

文字数制限がないということは、密度で差がつくということです。そして4枚は書ける前提で設計されています。3枚で終わる内容なら、掘り下げが足りていないと考えたほうがよい。

課題レポート別紙(任意提出・書式自由)も出せます。A4用紙の両面を使用し、2枚(4面)まで。団体で活動している場合は、所属を証明する資料も添付します。根拠資料を出せる枠がある以上、出すべきです。

なお、課題レポート以外の出願書類はすべて手書き(黒ボールペン。鉛筆・シャープペンシル・フリクションペン等の消えるものは不可)です。

2-7. ①〜⑤は、一本の線でつながっていなければならない

5項目を別々に書いてはいけません。①で挙げた地域の課題が、②の原体験から生まれ、③の活動で取り組まれ、④の学修計画につながり、⑤で地域に還る——この一本の線が通っているかが、審査されている実質です。

よくある失敗は、③に部活動や委員会の実績を並べてしまうことです。③は「その課題に関連して」と限定されています。課題と無関係な活動は、ここに書く場所がありません。

3. 社会科学部 全国自己推薦入試——4つの条件と、地域ブロック

3-1. 募集人員と併願

社会科学部 社会科学科 35名。早稲田の総合型選抜で、人数が明示されている数少ない方式です。

※他大学・他学部との併願、本学部一般選抜などとの併願を妨げることは一切ありません。

3-2. 出願資格——⑴〜⑸すべてを満たすこと

⑴ 2026年3月卒業、または2027年3月卒業見込み

⑵ 全体の評定平均値が4.0以上(在学生は1年1学期〈前期〉から3年1学期〈前期〉まで。4年制の定時制高等学校は1年1学期から最終学年の1学期まで)

⑶ 調査書記載の欠席日数が45日以内(4年制の定時制高等学校は60日以内)

この⑶は珍しい要件です。ただし要項は配慮を明記しています。

なお、被推薦者本人に帰責されない身体・健康上の理由(病気・事故等。例えば、新型コロナウイルス感染症のいわゆる罹患後症状と考えられる症状や月経随伴症状等)により、やむを得ず45日を超える欠席日数がある場合は、不利益を被ることがないように配慮の対象としますので、8月28日(金)までに問合せフォームから全国自己推薦入学試験係へお問合せください。

該当する可能性があるなら、8月28日までに必ず連絡してください。黙って諦める必要はありません。

⑷ 在籍期間の活動において、次の一つ以上に該当する者

  • 学芸系またはスポーツ系クラブなどに所属し、都道府県以上の大会・コンクール・展覧会などにおいて優秀な成績を収めた者
  • 生徒会活動においてめざましい活躍をした者
  • 資格(語学検定や財務・会計資格など)を有する者
  • その他、学校外での諸活動(クラブ活動・ボランティア活動など)においてめざましい活躍をした者

「資格を有する者」が含まれているのは重要です。大会実績がなくても、検定資格で要件を満たせます。

⑸ 英語4技能テストで、次のいずれか1つの基準を満たすスコアを提出できる者

テスト 基準
実用英語技能検定(CSEスコア) 1,950以上(従来型・S-CBTのスピーキングを含む4技能総合スコア。受検する級や合否に指定はありません
GTEC CBT 930以上(CBTタイプ以外は対象外)
IELTS 4.0以上
TEAP 225以上(TEAP CBTは対象外)
TOEFL iBT 3.0以上(2026年1月20日以前の旧スコア形式なら42以上)
TOEIC L&R / S&W 1,150以上(S&Wを2.5倍して合算)

英検は級の合否を問いません。CSE1,950に届いていれば、落ちていても使えます。

3-3. 地域ブロック制——ここが最大の構造

(1) 日本全国を7つの地域ブロックに分け、ブロック単位で合格者を出す方式とします。<br>(2) 各地域ブロックから5名程度の合格者を出すこととします。

ブロック 都道府県
①北海道・東北 北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島
②北関東・甲信越 茨城・栃木・群馬・新潟・山梨・長野
南関東 埼玉・千葉・東京・神奈川
④東海・北陸 岐阜・静岡・愛知・三重・富山・石川・福井
⑤関西 滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山
⑥中国・四国 鳥取・島根・岡山・広島・山口・徳島・香川・愛媛・高知
⑦九州・沖縄 福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄

※地域ブロックは、原則として出身高校所在地による区別となります。ただし、通信制高校の場合は志願者本人の現住所(調査書記載の現住所)による区別となります。

東京の高校に通っているなら③南関東ブロックです。首都圏は志願者が集中するため、ここが最も競争が厳しくなると考えるのが自然です。一方で、地方の高校生にとっては全国区の大学に手が届く制度でもあります。

3-4. 選考

第一次選考(書類選考)——考慮されるのは、●成績評価 ●活動記録(大会成績・生徒会活動・学校外での諸活動・資格など)●出席状況 ●その他。

出席状況が明示的に評価項目に入っています。出願資格の45日以内はあくまで足切りで、選考でも見られるということです。

第二次選考(試験選考:第一次選考合格者のみ)

  • 日程:2026年11月22日(日) 早稲田大学 早稲田キャンパス(予定)
  • 選考方法:小論文 + 面接
  • 第二次選考 合格発表:12月11日(金)

4. 理工系3学部の総合型選抜

創造理工学部 早稲田建築AO入試(創成入試)

対象は建築学科のみ。大学の説明では「創造性豊かで指導力に富み、率先してチームをまとめ上げるコミュニケーション能力に優れた活発な学生を求める入試制度」とされています。

建築学科という性質上、空間や造形に関する課題が課されるのが通例です。詳細は創造理工学部の入試要項で確認してください。

先進理工学部 特別選抜入試(AO方式)

対象は化学・生命化学科、応用化学科、生命医科学科、電気・情報生命工学科の4学科です(先進理工学部の全学科ではありません)。

利用されるコンテストは7つ。

「数学オリンピック」「化学グランプリ」「情報オリンピック」「高校生・高専生科学技術チャレンジ」「日本学生科学賞」「日本生物学オリンピック」「物理チャレンジ」

評定ではなく、コンテストの成績が出願要件になる方式です。高1・高2のうちにこれらへ挑戦していなければ、3年生になってからでは間に合いません。逆に、実績がある生徒にとっては最短距離の入試です。

人間科学部 FACT選抜入試

大学の説明が具体的です。

幅広い基礎学力と、理科・国語の2教科についての特に優れた基礎学力を持ち、加えて、データを客観的に読み解き要約する力、そこから得られた洞察を科学的知見と結び付けて分析する力、それらを批判的かつ論理的にまとめ、わかりやすく提示する力を高い次元で併せ持つ学生を求める入試制度です。

理科と国語という組み合わせが人間科学部らしい。そして求められている3つの力——読み解いて要約する、科学的知見と結びつける、批判的・論理的にまとめて提示する——は、そのまま対策の項目になります。

なお、人間科学部は地域探究・貢献入試でも募集しています(人間環境科学科・健康福祉科学科・人間情報科学科)。同じ学部に2つのルートがあるので、どちらが自分に合うかを比べてください。

5. スポーツ科学部の4方式

スポーツ科学部だけで4つの方式があります。

総合型選抜Ⅰ群(トップアスリート入試)——出願時点でオリンピックや世界選手権への出場経験、あるいはそれにつながる国際的レベルの競技大会への出場経験、もしくはそれに相当するレベルの競技能力を有する学生が対象。

総合型選抜Ⅱ群(アスリート選抜入試)——高いスポーツ技能によってスポーツ界のリーダーとなり得る資質を有する学生が対象。ただし、大学が明記しています。「本入試制度は公募制ではありません。本学体育各部と連携し、書類および面接による選考が行われます」。自分から出願する入試ではありません。

総合型選抜Ⅲ群(スポーツ自己推薦入試)——一定の高い競技能力を有し、スポーツに対する旺盛な熱意を持つと同時に、その体験を通じてスポーツを科学的に探究する能力を培ってきた学生が対象。公募制で自分から出願できるのは、実質このⅢ群です。

スポーツサポート歴入試——運動部活動やスポーツチームなどにおける課題発見や解決に向けた「ささえる」活動経験および高い学力を有する学生が対象。マネージャー、トレーナー、アナリスト、運営スタッフなどの経験が評価されます。選手としての実績がなくてもスポーツ科学部を目指せる、貴重なルートです。

スポーツ科学部は地域探究・貢献入試の対象学部でもあります。競技実績がない場合は、そちらも選択肢になります。

6. 書類で何を書くか

6-1. 生成AIは使わない——早稲田は明文で警告しています

出願書類は、必ずご自身で作成してください。生成AIを使用してこれらの書類を作成し、自分で書いたものとして提出した場合、不正行為とみなされる可能性や、選考上の評価に影響を及ぼす可能性があります。

多くの大学が「自分で書くこと」と書くなかで、「不正行為」という語を使っているのは強い表現です。そして早稲田はどの方式でも面接や筆記を課すので、書いたものと本人の実力が乖離していれば、その場で分かります。

6-2. 原体験を、地域の課題として言語化する

地域探究・貢献入試の課題レポート②は「志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか」です。これは原体験を問う設問です。

ニュースで見た問題ではなく、自分が見て、聞いて、違和感を持った具体的な場面を書いてください。そこからしか、あなたにしか書けないレポートは生まれません。

6-3. そして、学問へ接続する

課題レポート④は「本学のどの学部に入学し、何を学修したいと考えているか」です。ここで志望学部の教員が何を研究しているかを調べていない受験生は、抽象的なことしか書けません。

CiNiiやJ-STAGEで、志望学部の教員の論文を読んでください。「ここまでは分かっている。しかしここは分かっていない」というリサーチギャップを見つけ、「だから私はこれを問いたい」という自分のRQ(リサーチクエスチョン)を立てる。そこまで書けている課題レポートは、4枚がすぐ埋まります。

6-4. 根拠資料を出す

課題レポート別紙(A4両面2枚まで)、社会科学部の活動記録報告書——早稲田は証拠を出す枠を用意しています。主張だけで終わらせず、写真、記事、証明書、データを添えてください。

7. どの方式を選ぶか

第一に、志望学部で絞る。政治経済学部・商学部・法学部(地域探究以外)には、この枠がありません。志望学部に方式が存在するかを最初に確認してください。

第二に、共通テストを受けるかどうかで絞る。地域探究・貢献入試は共通テストが必須です。共通テスト対策をする前提がないなら、この方式は選べません。逆に、社会科学部の全国自己推薦は共通テストを使いません。

第三に、要件で絞る。

  • 評定4.0以上+欠席45日以内+活動歴+英語4技能 → 社会科学部
  • 評定不問 → 地域探究・貢献入試
  • コンテスト実績 → 先進理工学部
  • 競技実績 → スポーツ科学部Ⅰ群・Ⅲ群
  • 「ささえる」経験 → スポーツサポート歴入試

8. よくある誤解

誤解1「総合型だから共通テストは要らない」——地域探究・貢献入試は最終選考が共通テストです。早稲田では通用しません。

誤解2「専願だから他が受けられない」——地域探究・貢献入試も社会科学部の全国自己推薦も、明文で併願を認めています。

誤解3「教育学部なら全学科出せる」——地域探究・貢献入試の教育学部は6つの募集単位のみです。

誤解4「先進理工は全学科が対象」——化学・生命化学科、応用化学科、生命医科学科、電気・情報生命工学科の4学科のみです。

誤解5「スポーツ科学部Ⅱ群に出願したい」——Ⅱ群は公募制ではありません。自分から出願する制度ではありません。

誤解6「課題レポートは短くても丁寧なら通る」——要項が「3枚以内に収まる場合であっても4枚目まで必ずつけてください」と書いています。4枚書く前提の設計です。

9. 生徒向けチェックリスト

  1. 志望学部に総合型選抜の枠がありますか
  2. 地域探究・貢献入試を狙うなら、共通テストの対策をしていますか
  3. 課題レポートの①〜⑤が、一本の線でつながっていますか
  4. 課題レポートは4枚書けていますか
  5. 根拠資料(別紙・A4両面2枚)を用意しましたか
  6. 社会科学部志望なら、評定4.0・欠席45日以内・活動歴・英語4技能の4つを満たしますか
  7. 欠席が45日を超えそうなら、8月28日までに大学へ連絡しましたか
  8. 英検のCSEスコアを確認しましたか(級の合否ではありません)
  9. 出願は9月1日からだと知っていますか
  10. 志望学部の先生の論文を1本でも読みましたか

10. 最後に

早稲田の総合型選抜は、方式ごとに求めるものがまったく違います。そして主力の地域探究・貢献入試は、課題レポート・総合試験・共通テストという三段構えです。「総合型は楽な道」という発想では、どの方式も通りません。

一方で、評定を問わない方式があり、競技実績がなくても出せる方式があり、地方の高校生に開かれた方式があります。自分がどの入口に立てるのかを正確に知ることが、最初の一歩です。

入試要項は早稲田大学入学センターのサイトからダウンロードできます。まずご自身の目で、志望学部の要項を確認してください。そのうえで、何をどう準備するか迷ったら、ご相談ください。

早稲田の総合型選抜を、どの方式で戦うか——武蔵野個別指導塾

早稲田の総合型選抜は9方式。そして主力の地域探究・貢献入試は課題レポート・総合試験・共通テストの三段構えです。「総合型なら共通テストは要らない」という思い込みが、毎年いちばん多い失敗です。

当塾では、出願できる方式の洗い出しから、課題レポートの①〜⑤を一本の線でつなぐ設計、原体験の掘り起こしとRQの立て方、120分の総合試験・小論文・面接、そして並行して進める共通テスト対策まで、方式ごとに合わせて指導しています。

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