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都立入試の追検査—インフルエンザで2月21日に受けられないとき、22日午後5時までの申請と3月9日の検査|武蔵野個別指導塾

2月21日の朝に発熱して受けられなかったとき、追検査は2月22日午後5時の申請、3月4日の出願、3月9日の3教科という順に進みます。ひとつの教科でも受けていれば対象外になる線引きも、朝の判断と同じくらい重いものです。
2月21日(日)の学力検査を、病気や出席停止で受けられなかった人には、もう一度受ける機会が残されています。追検査です。ただし、その機会は自動的に用意されるものではありません。当日の朝から2月22日(月)午後5時までの間に、決まった紙を決まった相手へ届けた人にだけ開かれます。まずは日付と時刻を並べておきます。
- 対象は、インフルエンザ等の学校感染症、学校保健安全法にもとづく出席停止、月経随伴症状や痴漢被害など本人の責めによらない事情で、第一次募集で出願した高校を受検できなかった人です。ひとつの教科でも受けていれば対象から外れます。
- 申請の期限は2月22日(月)午後5時。中学校長を通して、措置申請書(様式27)を出願した高校の校長へ出します。
- 出願は3月4日(木)の午前9時から午後3時まで。高校へ持参します。
- 検査は3月9日(火)、集合は午前8時30分。国語・数学・英語の3教科です。
- 合格の発表は3月12日(金)の午前8時30分です。
よくあるのは、たとえば2月21日の朝、体温計の38.5度を見た母親が、制服に着替えたばかりの中3を横に、中学校へ電話をかける場面です。前の晩は元気でした。受検票も筆箱も玄関にそろえてあり、昼食の用意もしてあります。ところが朝になって熱が上がり、本人は「行ける」と言い、親は「行かせてよいのか」と迷う。その電話の先で何が決まり、どの紙をいつまでにどこへ出すのかを、ここから順に追います。
対象になる人、ならない人
第一次募集の学力検査は2月21日(日)です。この日に出願した高校へ行けなかった人のうち、次の3つのどれかに当てはまる人が追検査を申請できます。1つはインフルエンザ等の学校感染症に罹患した人。2つめは、学校保健安全法第19条により中学校長が出席停止の措置をした人。3つめは、月経随伴症状や痴漢被害など、受検者本人の責めによらないやむを得ない事情で受検できなかった人です。どの場合も、第一次募集で出願した高校を受検できなかったことが条件になります。
いちばん見落とされやすいのが、ひとつの教科でも受けた人は対象から外れるという線です。都教委の令和9年度の実施要綱の第6-3は、1教科(面接及び実技検査等を含む。)でも受検した者を除くと書いています。国語だけ受けて、気分が悪くなって残りを棄権した場合も、追検査には回れません。だから朝の判断は「受けられそうか」ではなく「このまま最後まで受けきれるか」で決めます。少しでも受けられるなら受けた方がよい、と周りが押すのは、この線の手前で止めることになります。
途中で具合が悪くなった場合のその後の扱いは、要綱と募集案内には書かれていません。当日の監督の指示と、中学校の先生の判断を仰いでください。ここは家族だけで決めず、21日の朝のうちに中学校へ連絡するのが先です。募集案内のQ&Aも、まず医師、中学校の先生、保護者に相談するようにと書いています。
反対に、21日でも受けられる場合はあります。中学校長が出席停止を解除しているとき、または症状から学校医その他の医師が感染のおそれがないと認めたときです。この場合は第一次募集の学力検査を受けます。別室での受検を望むなら、事故や病気等による学力検査等実施上の配慮申請書(様式26)に、医療機関の証明書か、出席停止の解除を証明する書類を添えます。
図1は、この分かれ道を1枚にしたものです。熱がある朝に迷ったら、まず「ひとつの教科でも受けたか」を思い出してください。受けていなければ追検査の申請ができ、受けていれば申請の道は閉じます。

2月22日午後5時までの申請と、3月4日の出願
追検査を希望する人は、インフルエンザ等学校感染症罹患者等に対する措置申請書(様式27)を、中学校長を経由して、2月22日(月)午後5時までに第一次募集で出願した高校長へ出します。高校へ直接持って行くのではなく、中学校を通すのが決まりです。都内の中学校に在学していない人は、中学校長を経由する必要はありません。
期限が22日なのは、21日の朝の連絡を遅らせてよいという意味ではありません。要綱は、中学校長が状況を把握した後、直ちに申請先の高校長へ電話連絡することを求めています。21日の朝に熱があるとわかった時点で、まず中学校へ電話を入れ、その日のうちに様式27の書き方と提出の段取りを確かめます。22日の午後5時は、書類が高校に届いている時刻の期限です。
申請が認められると、3月4日(木)の午前9時から午後3時までの間に、出願します。ここは郵送ではなく持参です。郵送による出願は原則として受け付けられません。定時制へ出願する場合(新宿山吹高校、チャレンジスクール、八王子拓真高校のチャレンジ枠を除く)や島しょの中学校を卒業する見込みの人等に限り、簡易書留郵便での受付が認められています。なお、申請がなかった高校では、追検査そのものが行われません。
持って行く物は4つです。入学願書(様式33)に中学校長の公印を押したもの。医療機関の証明書、中学校長が出席停止の措置をしたことを証明する書類、発熱があったこと等を中学校長が証明する書類のうち、いずれか1通(様式は任意)。入学考査料2,200円を所定の納付書で納めた領収証書で、これは入学願書の裏に貼ります。追検査で面接を実施する学校に出願する場合は、自己PRカード(様式12)も出します。
第一次募集のときに出した調査書は、追検査では出し直しません。自己PRカードも、第一次募集で面接のある学校に提出していれば、改めて出す必要はありません。出願の窓口で受検票の交付を受け、検査会場と時刻を確かめます。出願できるのは、第一次募集で第1志望とした科(分野)または部だけです。出願先を変えることはできず、出願した後の志願変更も認められていません。
図2は、21日の朝から発表までの流れを日付で並べたものです。22日の午後5時と3月4日の午後3時という2つの時刻を、家族のカレンダーに先に書いておくと、動きが止まりません。

3月9日の検査—3教科と、学校が決める面接など
検査は3月9日(火)です。集合は午前8時30分。第1時限の国語が午前9時00分から9時50分、第2時限の数学が午前10時10分から11時00分、第3時限の英語が午前11時20分から午後0時10分までで、3教科とも50分です。3教科とも100点で、満点は300点になります。使う問題は、分割後期募集と全日制第二次募集で使う共通問題と同じもの。第一次募集の5教科ではなく、国語・数学・英語の3教科で測ります。
学力検査以外に何をするかは、学校ごとに決まっています。面接、小論文または作文、実技検査、学校設定検査の4つの中から、各校が定めた方法で行われます。要綱の別表13は追検査の実施方法の一覧で、学校ごとに面接の欄に「個人」と書いてあったり、学校設定検査の欄に印があったりします。多くの学校が個人面接を行い、一部の学校は社会と理科の内容を含む学校設定検査を行います。自分の学校がどれに当たるかは、別表13の欄と、学校から渡される案内で確かめてください。
1つでも受検しなかった人は、受検を放棄したものとみなされます。ただし、正当な事由で一部を受けられなかった人は、受検したものとみなされます。体調が急に変わったときは、その場で監督に伝えてください。
総合成績の作り方も決まっています。全日制は学力検査の得点と調査書点の比率が原則7対3で、芸術と体育に関する学科は6対4です。比率は第一次募集でその学校が使ったものと同じになります。7対3で学校設定検査を行う学校は、学力検査の得点に学校設定検査点を足したものを700点満点に換算し、調査書点300点と合わせて1000点満点の総合得点にします。そこへ面接点、小論文・作文点、実技検査点を足したものが総合成績です。
調査書点の土台になる評定の満点も、学校によって違います。学校設定検査を行う学校は原則65点、国語・数学・英語の3教科だけの学校は75点です。中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の結果は、追検査では使いません。学力検査の300点、総合得点の1000点、7対3の学校なら調査書点の300点という数字を、自分の学校の欄に当てはめて読むと、どこで差がつくのかが見えてきます。
検査会場は受検票で指定されます。会場までの道は前に一度歩いておき、集合の時刻から逆算して家を出る時刻を決めておくと、朝に迷いません。
発表と手続、そして進む道が分かれるところ
合格の発表は3月12日(金)です。午前8時30分に合否照会サイトで見られ、正午には校内にも掲示されます。入学手続は同じ日の正午から午後3時までと、3月15日(月)の午前9時から正午まで。入学確約書と入学料の納め方は、合格のときに高校から渡される書類で確かめてください。
追検査は、受ければ必ず合格するという仕組みではありません。各校が定めた基準に達していると認められた人の中から、合格候補者数に相当する人員が合格候補者になります。合格候補者数は募集人員と同じですが、第一次募集の受検人員が募集人員に満たなかった高校では、追検査の措置を行うことになった人員と第一次募集の未充足人員のうち、人数の少ない方が合格候補者数になります。
ここで進む道が分かれます。追検査に出願すると、分割後期募集と全日制の第二次募集には出願できず、志願変更もできません。反対に、分割後期募集や第二次募集に出願すると、追検査には出願できません。分割募集を実施する高校では、そもそも追検査を行いません。申請だけして出願しない、という選び方もできます。その場合は、出願しないことが確実になった時点で中学校長が高校へ連絡し、事情を書いた理由書を出す決まりです。
私立高校の入学手続の締切と重なる場合は、どちらを先に決めるかで動きが変わります。この兼ね合いは、別の特集の記事「都立入試の前日と当日—2月21日の持ち物と過ごし方」でも触れています。
よくある質問
熱が下がった朝でも、2月21日に受けられますか。
出席停止が解除されている、または医師が感染のおそれがないと認めていれば、受けることができます。別室での受検を望むなら、様式26の配慮申請書に医療機関の証明書か出席停止の解除を証明する書類を添えます。家で決めず、朝いちばんにかかりつけの医師と中学校へ聞いてください。
追検査を受ければ合格できますか。
そうとは限りません。追検査を受けた人の中から、各校が定めた基準に達した人を対象に、合格候補者の数だけを決めます。第一次募集の受検者が募集人員に満たなかった高校では、合格候補者の数に別の上限がかかる決まりもあります。
22日を過ぎてしまったら、もう都立には行けませんか。
追検査の申請は22日午後5時で締め切られるので、その後の申請は承認の手続に入れません。ただし都立には分割後期募集や全日制の第二次募集という別の機会があり、そちらは追検査とは別の日程で動きます。日程と出願の条件は、募集案内と都教委の発表で確かめてください。
追検査の問題は第一次募集と同じですか。
国語・数学・英語の3教科は、第二次募集と分割後期募集で使う共通問題と同じです。第一次募集の5教科とは教科の数が違います。面接や作文、実技、学校設定検査の有無と中身は学校ごとに決まるので、別表13の自分の学校の欄と、学校から渡される案内で確かめます。
確かめる順番
2月21日の朝に慌てないために、今週のうちに確かめておくことを、窓口ごとに分けて並べます。図3のように、聞く相手を中学校、受検する高校、家庭の3つに分けると、同じ質問を二度しないで済みます。
- 中学校の担任に、様式27を誰が書いて誰が届けるのか、22日の何時までに学校を出れば間に合うのかを聞く。
- 22日午後5時と3月4日午後3時を、家族のカレンダーとスマートフォンの両方に入れる。
- かかりつけの医師に、医療機関の証明書を書いてもらえるか、休日や夜間に発熱したときはどうすればよいかを聞く。
- 出願の日に持って行く物を1枚の紙に書き、入学願書、証明書1通、考査料2,200円の領収証書、必要なら自己PRカード、受検票の交付に要る物を並べて確かめる。
- 志望校の別表13の欄を学校の案内と照らし、面接、作文、実技、学校設定検査のどれがあるのかを書き出す。
- 電話で聞いた答えは、相手の名前と日付を添えて1行にし、相手に断ってから録音して、夜に家族で聞き返す。
図3は、この3つの窓口と、それぞれで聞くことを1枚にしたものです。聞いた内容が食い違ったときは、日付の新しい方ではなく、書面に残っている方を先に確かめます。

個別指導で確かめること
追検査に進むかどうかが決まる前でも、3教科の過去問を時間どおりに解く練習は無駄になりません。塾では、願書と証明書の写しを机に並べ、記入する欄と領収証書を貼る位置を一つずつ指で確かめます。面接がある学校なら、講師が面接官として短く質問し、生徒が答えた言葉をそのまま返して、言い直すところを一緒に探します。合格を約束する場ではありません。渡された紙を取り違えないところまでを、一緒に確かめます。
まとめ
追検査の期限は、試験の日ではなく、電話をかけた日から始まっています。2月21日の朝に熱があるとわかった時点で中学校へ連絡し、22日午後5時までに様式27を届ける。この2日間の動きが、3月9日の検査の席に着けるかどうかを決めます。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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