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高校受験の集団面接の流れ—同じ質問に順に答えるときの聞き方と、前の人と答えが重なったとき|武蔵野個別指導塾

集団面接で同じ質問に順番に答えるとき、前の人と答えが重なったらどう言うか。ほかの人が話している間の聞き方と、家庭で練習する手順を、都立の推薦と第二次募集の決まりから整理します。
集団面接は、1つの質問をその場の全員が順番に受ける形の面接です。都立では、文化・スポーツ等特別推薦で個人面接か集団面接のどちらかが行われ、第二次募集の別表にも「集団」と書かれた学校があります。一般推薦は志願者全員が個人面接なので、集団の形だと思って準備すると、当日に受ける形が違うことがあります。
前の人と答えが重なったときは、同じ内容をくり返さず、「私も同じで」と1文で受けてから、自分の場面を1つ足します。誰から答えるか、質問が全員に同じか、1つの答えにどれだけ時間をかけるかは学校ごとに違うので、受検票と志望校の案内で確かめてください。
よくあるのは、塾の面接練習で机を横一列に並べ、講師が「自分を一言で表すとどんな人ですか」と聞いた場面です。前の人が「まじめなところです」と答えたのを聞いて、次に当たった生徒は自分も同じ「まじめ」を用意していたことに気づき、口を開いた瞬間に言葉が止まりました。並んで座ると、自分の番は前の人の答えを聞いた直後に回ってきます。一人で練習しているときには起きないことが、この形では起きます。
集団面接があるのはどこか
集団面接という言葉から、推薦はみんなで受けるものだと思っている人がいます。都立の一般推薦は、志願者全員に個人面接を行うと要綱に書かれています。集団討論は、必要と判断した学校だけが行うもので、これも集団面接とは別の検査です。一般推薦を受けるなら、まず個人面接の準備をしてください。集団の形を心配する前に、1人で答える練習を済ませておく必要があります。
集団の形が出てくるのは、文化・スポーツ等特別推薦です。この推薦では、個人面接か集団面接のどちらかと、実技検査が行われます。どちらになるかは学校と種目で決まるので、自分の受ける学校がどちらなのかを、まず案内で確かめます。同じ学校でも種目によって形が違うことがあるので、学校名だけで判断しないでください。
第二次募集でも、面接の欄に「集団」と書かれた学校があります。別表の欄が「個人」なら個人面接、「集団」なら集団面接です。第二次募集は、第一次募集で募集人員に届かなかった学校が行うもので、面接を行うかどうかも学校ごとに違います。第一次募集では面接の欄が「-」の学校がほとんどなので、一般入試には面接がないものとして準備している人が多いのですが、第二次募集まで視野に入れるなら、別表の面接の欄を自分で見てください。
私立は、集団か個人かも、面接を何回するかも学校ごとです。都立の決まりをそのまま当てはめないでください。私立の説明会では、面接の形をそのまま質問して構いません。
文化・スポーツ等特別推薦では、実技検査と面接のどちらを先に行うかも学校ごとです。実技の後に面接が続く日は、体を動かした後の状態で話すことになります。練習のときから、軽く息を整えてから話し始める形にしておくと、当日の順番がどちらでも同じように臨めます。第1志望と第2志望の科を出す人は、科ごとに検査の内容が違う場合があるので、自分の受ける科の欄をそれぞれ確かめます。
図1のように、同じ「面接」でも、一般推薦・文化・スポーツ等特別推薦・第二次募集・私立で形が違います。面接の時間、質問の数、面接官の人数は学校ごとで、都の決まりとして一律に決まっている数字はありません。受検票と志望校の案内に書かれたことが最優先です。学校の案内に「集団」とあれば集団の練習を、何も書かれていなければ個人の練習を厚くします。

入室してから答え終わるまでの流れ
部屋に入ってから退室するまでの作法は、先に公開した特集の「高校受験の面接の入退室」で扱っています。ここでは、席に着いた後、同じ質問を順に受ける部分を追います。
練習で使う流れは、次のとおりです。全員が着席し、質問する側が質問を1つ読み上げます。次に、誰から答えるかが示されます。1人が答え終わると次の人に移り、全員が答え終わってから、2つ目の質問に進みます。決められた数の質問が終われば退室です。順番の示し方は学校ごとに違うので、その場の指示に合わせます。この順番そのものは単純なので、緊張していても流れを見失いにくい形です。
同じ質問を全員が順に答える形では、質問は全員に同じものが同じ順で来ます。だから、前の人の答えを聞きながら、自分の答えをどこで変えるかを考える時間があります。これは集団の形で受けられる利点です。個人面接では、質問を聞いた瞬間に考え始めますが、集団では前の人の答えが終わるまでの間が、自分の準備の時間になります。
答え始めは、名前か番号を呼ばれて始める形と、手を挙げてから始める形があります。どちらになるかは、その場の指示で決まります。迷ったときは、質問する側のほうを見て、呼ばれるのを待ちます。自分から先に話し始めると、順番が前後して、ほかの人の番を奪ってしまうことがあります。
答えの組み立ては、個人面接と同じです。結論を先に1文、理由を1文、場面を1つ。集団だと、場面が長いと自分の番がなかなか終わりません。練習では、場面を1つに絞り、それ以上は「聞かれたら足す」と決めておきます。前に出した答えを、次の質問で少しだけ詳しくする形にすると、同じ話を二度くり返さずに済みます。
1つの答えにかける時間は、決まった秒数があるわけではありません。数字を作るのではなく、練習で録音して、自分の答えがほかの人より極端に長くないか、短すぎて理由が抜けていないかを見ます。全員が同じ質問を分け合う場なので、自分だけ長く話すと、後の人の持ち時間を削ります。反対に、1文で終わると、質問する側がもう一度聞き直すことになります。
答え終わったら「以上です」と一言置くと、次に移る合図になります。だらだらと語尾を伸ばすより、区切りがはっきりしているほうが、次の人が始めやすくなります。図2は、この流れを並べたものです。1つの質問が全員を一巡してから、次の質問に移ります。
質問が聞き取れなかったときは、その場で「もう一度お願いします」と聞き返します。聞き返すのは一度だけにして、2回目は自分が聞き取れた範囲で答えます。聞き返しをためらって、見当の違う答えを話し始めると、その後の質問もずれていきます。集団の形では、自分だけが聞き取れていないこともあるので、近くの人が答え始めた様子で内容を推測せず、素直に聞き返すほうが確実です。
席の配置や部屋の形は学校ごとに違うので、入ったら案内された席に座ります。どの形でも、質問する側のほうへ体を向け、背もたれに寄りかからずに座ります。手は机の上か膝の上に置き、隣の人と肘が当たらない位置にします。この姿勢は、練習のときから同じにしておくと、当日に直す必要がありません。

前の人と答えが重なったときの言い方
同じ質問に同じ順で答えるので、答えが重なるのは自然に起きます。むしろ、重ならないほうが難しいくらいです。問題は重なったこと自体ではなく、重なった後に何を言うかです。ここを1つ決めておくだけで、席に着いてからの焦りが減ります。
手順は3つです。1つ目は、重なった部分を1文で受けることです。「私も同じで」と言い切ってから、次の文に進みます。2つ目は、自分の場面を1つ足すことです。同じ言葉でも、見た場所や始めた時期は人によって違います。3つ目は、重なったことを隠さないことです。無理に別の答えを作ると、その場で考えた嘘になり、次の質問で崩れます。
たとえば、前の人が部活で続けたことを挙げ、自分も同じ部活の同じ大会の話を用意していたなら、「私も同じ大会のことを話そうと思っていました」と受けてから、見ていた場所を変えます。選手として出た話ではなく、補欠として準備したことや、後輩に教えたことを足すといった形です。
たとえば、前の人が家で決まった手伝いを挙げ、自分も同じ手伝いをしているなら、手伝いの内容ではなく、始めた時期と、そこで気づいたことを足します。同じ皿洗いでも、毎日続けている人と、週末だけ担当している人では、話せる中身が違います。
たとえば、前の人が将来は理系に進みたいと言い、自分も同じ進路を考えているなら、理由を学校の授業のどこで思ったかに変えます。教科名だけを言うと重なりますが、どの単元のどんな作業でそう思ったかは、その人にしかない話になります。
この3つの例は、そのまま覚えるためのものではありません。自分の経験に置き換えるときは、まず重なった言葉を1つ書き出します。次に、その言葉に当てはまる自分の場面を1つ選びます。最後に、一言目を「私も同じで」で始まる短い文にします。この3行を紙に書いておけば、練習のたびに同じ手順で言い直せます。
重なった答えを、無理に違う答えに作り替える必要はありません。同じ答えでも、その後の場面が違えば、聞いている側には別の話として届きます。逆に、重なりを避けようとして、していない経験を話すと、次の質問で詰まります。塾の練習では、重なったときに足す場面を先に決めておき、その場面だけを言えるようにしておきます。
重なった瞬間に言葉が出ないときは、「少し考えます」と一言置いて、息を1回吸います。黙ったまま下を向くより、考える時間をもらう言い方のほうが、次の文につながります。この一言も、練習で声に出しておかないと、本番では出てきません。
練習は、1人で答えを作るところから始めます。同じ質問に対して、重なったときの一言目と、足す場面を1つ書きます。次に、家族か友達に前の人役をしてもらい、その答えを聞いてから自分の番を始めます。最後に、3人以上で並んで座り、同じ質問を順に回します。この順で練習すると、聞いてから話す感覚が身につきます。
ほかの人が話している間の聞き方と、時間の分け方
自分の番が終わっても、面接は続きます。ほかの人が話している間の姿勢は、次の質問の準備にもつながります。話している人のほうを見て、うなずきながら聞きます。下を向いて自分の答えを考えていると、顔が上がったときに話が終わっていることがあります。
メモを取ってよいかは、学校の指示によります。都の要綱や募集案内には、面接中のメモについての定めが見当たりません。案内に何も書かれていなければ、その場の指示に従い、取るとしても質問の順番を1行ずつ書き留める程度にします。ほかの人の答えを書き写すと、聞く姿勢が見えにくくなります。
前の人の答えを聞きながら、自分の答えと重なった部分を1つだけ見つけておきます。全部を比べようとすると、話の筋を追えなくなります。重なった言葉が1つ見つかれば、その後に足す場面を決めるだけで十分です。
時間の分け方は、全員で1つの質問を分け合うと考えます。自分だけ長く話すと、後の人の番が短くなります。練習では、同じ質問に3人で答えて、それぞれの長さを録音で比べます。聞き返すと、自分が思っていたより長く話していることが多いとわかります。
ほかの人が詰まったときは、助けに入りません。自分の番ではないので、言葉を継いだり、答えを教えたりすると、その人の答えが自分の言葉になります。黙って待ち、その人が話し終えたら視線を戻します。これは冷たい態度ではなく、その人の番を守ることです。
声の大きさも、全員でそろえる意識が要ります。前の人が小さな声で話したからといって、自分も同じ大きさにする必要はありません。部屋の後ろまで届く大きさで話し、最後の一音まで息を落とさないようにします。練習では、家族に部屋の反対側で聞いてもらい、聞き取れたかを確かめます。
姿勢が崩れると、声も小さくなります。背筋を伸ばし、あごを引きすぎず、話す相手を見ます。隣の人のほうばかり見ていると、質問する側に声が届きません。話し始めの一文だけは、質問した人のほうを見て言い切るようにします。
集団討論との違いも確かめておきます。集団討論は、1つのテーマについて意見を出し合う検査で、集団面接は1人ずつ順に答える検査です。集団討論の進め方や役割の決め方は、先に公開した特集の記事で扱っています。同じ「集団」でも、求められる動きが違うので、案内の言葉をよく見てください。
よくある質問
集団面接は何分くらいですか
学校ごとに違います。都の決まりで一律の時間は定められていません。受検票と学校の案内で確かめてください。案内に時間が書かれていなければ、集合時刻と検査の順番から、前後の予定を逆算しておきます。待ち時間が長い日は、控室で何をするかも決めておくと落ち着きます。
前の人と同じ答えになったら不利ですか
推薦の合否は、調査書点と面接などの検査の点を合わせた総合成績で決まり、面接の点は各校が基準を定めて付けます。重なったこと自体で結果が決まるとは言えません。同じ答えでも、その後に足した場面が違えば、話の中身は変わります。
手を挙げて答えるのですか
形は学校ごとです。手を挙げる形、名前を呼ばれて答える形のどちらもあり、その場で指示されます。練習では、呼ばれてから話し始める形を基本にしておくと、どちらにも対応できます。手を挙げる形のときは、まわりの様子を見すぎず、自分が答えられるときに挙げます。
ほかの人の答えをメモしてもよいですか
都の要綱や募集案内には、メモについての定めが見当たりません。学校の案内とその場の指示に従ってください。メモを取るなら、質問の順番だけを短く書き、ほかの人の答えは書きません。書き写すことに気を取られると、質問そのものを聞き逃します。
確かめる順番
今週のうちに、次の順で確かめます。まず受検票です。検査の日時、会場、持ち物が書かれているので、集団の形かどうかは案内と合わせて見ます。次に志望校の案内です。面接の欄に「集団」とあれば集団の練習を、何も書かれていなければ個人の練習を厚くします。
三つ目に、中学校の先生に聞きます。学校ごとに違う点や、当日の集合の仕方を、先生はよく知っています。四つ目に、家で練習します。3人以上で並んで座り、1つの質問に順番に答えて、録音します。
録音を聞き返すときは、重なったときの一言目、答えの長さ、声の大きさの3つを見ます。重なったときに黙り込んでいないか、答えが長すぎないか、最後の言葉が小さくなっていないかを、家族と一緒に聞くと気づきやすいです。図3は、この確かめる順番を並べたものです。

個別指導で確かめること
武蔵野個別指導塾では、講師が質問する側に回り、生徒を3人ほど並べて集団の形で練習します。まず受検票と学校の案内で形を確かめ、次に前の人の答えを聞いてから自分の一言目を言う練習をします。重なったときに足す場面が言えないときは、中学校で続けたことまで戻り、できごとを1つ選ぶところからやり直します。練習の後は録音を一緒に聞き返し、黙り込んだ場所と言い直した場所を確かめます。答えを覚えるのではなく、聞かれた順に自分の言葉で組み立てられるかを見ます。
まとめ
集団面接は、前の人の答えを聞いてから自分の一言目を選べる場です。重なったときの言い方を1つ決めておけば、席に着いた後で慌てずに、自分の場面を足せます。前の人の話を聞く時間が、自分の答えを育てる時間になります。同じ質問に同じ順で答える一度きりの機会を、一人で抱え込まずに使ってください。
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