
武蔵野個別指導塾の特徴
志望理由書のマス目なしの用紙—手書きで字をそろえる方法と、清書で失敗しない順番|武蔵野個別指導塾

罫線だけの用紙と枠だけの用紙で先に測る1行の字数から、段落ごとの行数を割り振る計算、修正テープの可否の探し方まで押さえれば、最後の行ではみ出さずに清書まで進めます。
マス目なしの志望理由書の書き方で最初に決めるのは、文章ではなく「1行に何字入るか」です。罫線だけの用紙なら1行の字数を、枠だけの用紙なら行の間隔と1行の字数の両方を、本番と同じ大きさの写しに試し書きして測ります。その数で段落ごとの行数を割り振り、下書きを先に削っておけば、最後の行で字を小さくして押し込む事態は清書の前に防げます。清書は「指示を書き出す→写しを作る→1行を測る→割り振って削る→行の切れ目を入れる→通し書き→本番→乾かして読み直す」の8つの順で進め、文章に手を入れるのは本番の前までに終えます。マス目ありの用紙なら字数は升目が決めるので、段落の空きの分を確かめれば足ります。
よくあるのは、清書の最後の行で、字が枠からはみ出してしまった夜という場面です。机の上には、あさって出す志望理由書の用紙が1枚。最後の段落に入ったところで、残りの行が下書きより1行少ないことに気づきます。少しずつ字を小さくして詰めていきますが、最後の「大切にしていきたい。」の句点が枠の線の外に出て、ペンが止まります。下書きはノートの罫線で書いたもので、本番の用紙の1行に何字入るかは、一度も数えていませんでした。
罫線だけ・枠だけの用紙で字がそろわない理由と、マス目ありの用紙との違い
志望理由書の用紙は、形で3つに分かれます。升目が印刷されたマス目ありの用紙、横の線が引かれた罫線だけの用紙、外枠しかない枠だけの用紙です。図1のように、右の形へ移るほど紙が決めてくれることが減り、自分で決めることが増えます。

マス目ありの用紙は1マスに1字を入れるので、字の大きさも1行の字数も紙が決めています。字数は升目で決まり、数えれば入る量がわかるので、枠の外へのはみ出しは起きにくい形です。それでも段落の始めの空きと、段落の終わりで行の残りが空く分は使えません。下書きの字数が升目の数より少なくても、段落を変えるたびに使えない升目が出ていきます。
罫線だけの用紙は、行の数と行の高さを紙が決め、1行に何字入るかを書く人の字に任せます。ここで測るのは1行の字数です。同じ人でも、ノートに走り書きするときと、気を張って書くときとでは、1行で2〜3字ずれることがあります。ノートの罫線で作った下書きの「4行」は、本番の用紙では3行半にも5行にもなります。
枠だけの用紙は、行と字の大きさを決めるところから書く人の仕事です。線が無いので、書き進めるうちに行が右下がりになったり、字がだんだん大きくなったりしても、途中では気づきにくくなります。1行目と最後の行を見比べたときに、字の大きさが変わっていたと気づく、という順番になりがちです。
読み手の側から見ると、用紙は上から順に読まれます。最初の数行がそろっていて、最後の2行の字が細かく詰まっている用紙は、中身より先に「入りきらなかった」ことが目に入りやすくなります。しかも最後の段には、卒業後の目標のように書類の行き先を決める中身が来ることが多く、いちばん読んでほしい所がいちばん読みにくい形になります。字のうまさを比べる書類ではありませんが、読めない字は中身ごと届きません。
教室に持ち込まれる書き損じの用紙を並べると、はみ出しは最後の行で起きていても、原因は1行目を書く前にあります。よく見るのは、下書きをノートやスマートフォンで作り、本番の用紙で1行に何字入るかを数えないまま清書を始めている形です。下書きの段落が本番で何行になるかを知らないので、小さなずれが行ごとに積み重なり、最後の段でまとめて表に出ます。だから清書の失敗を減らす手は、字をきれいにする練習より先に、紙を測ることにあります。
志望理由書の清書の書き方—写しで1行の字数を測ってから本番に向かう8つの手順
大学の指示が入力での提出なら、ここに並べた手書きの手順は要りません。用紙に手で書くときは、次の8つを番号の順に進めます。時間は塾で練習に使う目安で、決まりではありません。
- 指示を書き出す(10分・メモ用紙に)。用紙の欄外の注意書きと、募集要項の出願書類の頁を読み、下の表の6つの欄を埋めます。見つからなかった欄も空けずに「書いていない」と書き、右の列のどれにするかをその場で決めます。
| 見る欄 | 探す所 | 書いていないとき |
|---|---|---|
| ペンの色と種類 | 用紙の欄外・募集要項の出願書類の注意 | 黒のボールペンにする。こすると消えるペンは使わない |
| 修正テープや二重線での直し | 同じ所 | 書き直す前提で予備の用紙を用意する |
| 字数や行数の指定 | 用紙の見出しの横・募集要項 | 手順3で、枠に入る量を自分で測る |
| 鉛筆の薄い線を引いてよいか | 用紙の欄外の注意 | 線は引かず、下に線の紙を敷く |
| 写しや印刷した様式で出してよいか | 募集要項 | 清書の前に大学の入試の窓口に確かめる |
| 氏名や受験番号の欄 | 用紙の上と下 | 本文と同じペンで、本文より先に書く |
こすると消えるペンのインクは熱で消えることがあるので、練習には使っても清書には使いません。
-
本番と同じ大きさの写しを3枚作る(コピーか印刷で)。文部科学省の令和9年度の実施要項は、本人が書く資料の様式を、編集できるデータとしてダウンロードできるようにするなどして作る人の負担を軽くすることを大学に望んでおり、様式を配っている大学なら写しは印刷で作れます。紙で届いた用紙なら、拡大も縮小もしないでコピーします。1枚目は測るため、2枚目は通し書きのため、3枚目は本番の下に敷く線の紙として使います。下書きをノートで作ってきた人も、ここで紙の大きさを本番にそろえます。
-
1行に入る字数を測る(10分・写しの1枚目に3行)。枠だけの用紙では、先に行の間隔を決めます。枠の高さを、読みやすい行の間隔で割ります。たとえば枠の高さが24cmで行の間隔を1cmにすれば、24行です。次に、本番で使うペンで、本番の字の大きさで3行を書き、1行ごとに字数を数えます。句読点やかぎかっこも1字に数えます。たとえば31字・30字・32字と出たら、いちばん少ない30字を1行の字数にします。最後まで同じ大きさで書いた字は、気を張った1行目より少し大きくなりやすいので、少ない数で見積もる方が崩れません。罫線だけの用紙なら行の数は決まっているので、測るのは字数です。
-
段落ごとに行を割り振り、下書きを削る(20分・下書きの紙に)。1行の字数と行の数がわかれば、入る字数は掛け算で出ます。30字×24行なら720字ですが、段落の始めの1字と、段落の最後の行に残る空きは使えません。そこで段落ごとに行数を先に決め、「行数×30字から段落の始めの1字を引いた数」をその段落の上限にします。段落の始めを1字下げるのは広く使われている書き方で、用紙に記入例があればそちらに合わせ、枠だけの用紙では下げる幅を自分の1字分にそろえます。図2は、高校生の睡眠と朝の時間を研究したい問いにした志望理由書で、24行を割り振った例です。

| 段落 | 行数 | 上限の字数 |
|---|---|---|
| 冒頭と問い | 4行 | 119字 |
| きっかけ | 4行 | 119字 |
| 高校での取り組み | 4行 | 119字 |
| 入学後に学びたいこと | 8行 | 239字 |
| 卒業後の目標 | 3行 | 89字 |
| 空けておく | 1行 | 0字 |
| 合わせて | 24行 | 685字 |
いちばん厚く書く入学後に学びたいことに8行を回し、最後の1行を空けておくのが、この割り振りの要です。空けた1行は、清書で字がわずかに大きくなったときの逃げ場になります。下書きの段落が上限を超えていたら、ここで削ります。清書の途中で削ろうとすると、言葉を選んでいるあいだに字の大きさが変わり、その段の見た目が浮きます。削り終えた下書きの右上に「確定」と書き、ここから先は文章に手を入れません。
-
下書きに行の切れ目を入れる(10分・削った下書きに)。下書きの文に、30字ごとに「/」を書き入れ、5本目・10本目・15本目・20本目の「/」の横に行の番号を添えます。段落の始めは1字分の空きを数に入れ、段落の最後で行が余ったら、次の段落は新しい行から数え直します。こうしておくと、清書は文を写す作業ではなく、1行ずつ写す作業に変わり、どの行で下書きの何字目まで来ているはずかが目で追えます。
-
写しの2枚目で通し書きをする(たとえば40分・写しの2枚目に1回)。本番と同じペンと机で、最初から最後まで1回書きます。かかった時間を測り、最後の1行が空いたまま終わるかを見ます。書いた写しを下書きの横に置き、「/」の位置と写しの行の終わりが合っているかを5行ごとに見比べます。ずれが半行を超えた段があれば、その段の字の大きさを見直すか、もう一度下書きを削ります。
-
本番を清書する(通し書きの時間に余裕を足して・本番の用紙に1回)。たとえば通し書きに40分かかったなら、1時間を空けて机に向かいます。写しの3枚目の行の線をペンで濃くなぞり、本番の用紙の下に敷きます。用紙が薄ければ線が透けて見え、本番の紙に何も書かずに行がそろいます。透けない厚い紙で、鉛筆の薄い線が認められているなら、定規で行の線を引きます。鉛筆の線を消すのはインクが乾いてからで、乾く前に消しゴムをかけると字がこすれて伸びることがあります。氏名などの欄を先に書き、本文は段落の途中で手を止めずに進め、5行書くたびに下書きの「/」と照らします。左手で書く人は、書いた行の上に手が乗るので、手の下に紙を1枚敷きます。
-
乾かしてから読み直し、控えを取る(翌朝に10分)。書き終えた夜のうちに封筒へ入れず、一晩おいて明るい所で読み直します。字の抜けや送り仮名の誤りは、書いた直後より時間をおいた方が目に入ります。直す所が無ければ、提出の前にコピーを1部取り、出した中身の控えにします。
はみ出した志望理由書の冒頭と最後の段を、直す前と直した後で比べる
場面の夜に起きたことを、睡眠と朝の時間を問いにした志望理由書で再現します。割り振りは図2のとおり1行30字で、冒頭と問いの上限は119字、卒業後の目標の上限は89字です。
1組目は冒頭と問いの段です。
直す前(135字)
私は高校に入ってから、朝起きることがとてもつらくなった。周りの友人に聞いてみると、同じように朝がつらいと言う人が多く、私はこのことについて深く考えるようになった。そこで、高校生の睡眠と朝の時間の関係について、貴学でさらに深く研究していきたいと考えるようになったのである。
どこが弱いか。135字に段落の始めの1字を足すと136字で、30字の行に入れると5行目に「いと考えるようになったのである。」の16字がはみ出します。この1行が、下の段落を1行ずつ押し下げます。中身の面でも、はじめの2文は自分の朝のつらさと友人の話で、研究したい問いがまだ出てきません。「睡眠と朝の時間の関係」は調べる範囲の名前で、何を確かめたいのかは書かれていません。行を食っているのは、問いの前に置いた前置きです。
直した後(113字)
高校生の睡眠を削っているのは、夜の過ごし方か、それとも朝の予定か。私はこの問いを、睡眠の記録を集めて分析する授業がある貴学で確かめたい。いまの仮説は、朝の練習がある日には寝る時刻が変わらず、起きる時刻だけが早まるというものだ。
前置きの2文を外し、問いを1文目に出しました。113字に1字を足して114字なので、4行目は24字目で終わり、6字分が残ります。朝がつらかった体験は、次のきっかけの段に移せば消えません。
2組目は卒業後の目標の段です。
直す前(103字)
将来は、高校生の睡眠についての研究を生かして、多くの人の役に立つ仕事に就きたいと考えている。そのために、貴学での4年間を通じて精一杯努力し、社会に貢献できる人間になれるよう、日々の学びを大切にしていきたい。
どこが弱いか。1字を足して104字、3行に入れると4行目に14字がはみ出します。ほかの段が割り振りどおりに収まっていても、1組目のはみ出しと合わせると、24行の枠に25行分を入れようとしたことになり、空けておいた1行を使い切っても1行足りません。場面の夜、最後の行で字が枠の外に出たのはこのためです。はみ出した14字は「の学びを大切にしていきたい。」で、削っても行き先は1字も減らない言葉でした。「多くの人の役に立つ仕事」も、どこで何をするのかが見えません。
直した後(84字)
卒業後は、県や市の教育委員会で高校の運営を支える部署に入り、朝の練習や課外の授業の時刻を、生徒の睡眠の記録をもとに見直す仕事に就きたい。その根拠を作る分析を大学で学ぶ。
決意の言葉を外し、働く場所と仕事の中身を書きました。84字に1字を足して85字で、3行目の25字目で終わります。冒頭の直しと合わせて使うのは23行になり、空けておく1行が最後に残ります。
行が傾く・字が大きくなる・最後に詰める—清書の3つのつまずき
図3は、清書の用紙で起きる崩れ方を3つ並べ、それぞれの下に直し方を置いたものです。どれも書いている最中には気づきにくく、用紙を離れて見たときに目に入ります。

1つ目は、行が右下がりになってしまうことです。枠だけの用紙で、手首の角度のまま書き進めると、行の終わりが少しずつ下がり、次の行の始まりも引きずられます。こう変えます。手順7のとおり、写しの3枚目の線を濃くして本番の用紙の下に敷きます。線の紙が透けない用紙なら、指示で認められている範囲で鉛筆の薄い線を引き、認められていなければ、定規を行のすぐ下に当て、1行ごとにずらしながら書きます。
2つ目は、字がだんだん大きくなってしまうことです。気を張った1行目より、疲れてきた15行目の方が字が大きく、間も広くなります。最初の段では1行に30字入っていたのに、後ろの段では28字しか入らない、という崩れ方です。こう変えます。下書きの「/」を頼りに、5行ごとに照らします。5行目の終わりで下書きの何字目まで来ているかを見て、遅れていれば次の行から字を少し詰め、進んでいれば少し開けます。直すのは5行ごとの小さな幅にとどめ、まとめて取り戻そうとしません。
3つ目は、最後の行に詰め込んでしまうことです。はみ出しに気づくのが最後の2行になってからだと、字を小さくするか、枠の外に書くかの2つしか残りません。こう変えます。手順4で1行を空けて割り振り、その1行に手を付けずに最後の段へ入れるかを、20行目の終わりで確かめます。それでも入らないと気づいたら、詰めずに手を止め、予備の用紙で書き直す方を選びます。書き直しは痛いですが、詰めた行は提出したあとも直せません。
よくある質問
マス目ありの用紙なら、写しで練習しなくても大丈夫ですか
升目が字の大きさを決めるので、枠の外にはみ出すことはまず起きません。ただ、段落を変えるたびに行の残りの升目が空くので、段落を増やすほど使える升目は減ります。たとえば入学後に学びたいことを、1年次の授業と3年次のゼミの2段落に分けると、それだけで1行近くが空くことがあります。字数が上限に近いなら、段落の切れ目を写しで1回確かめてください。
手書きの志望理由書は、字がうまくないと不利になりますか
書類が伝えるのは志望の理由と学びの計画で、字の形はそれを運ぶ器です。困るのは、うまくない字ではなく、読み違えられる字と、途中で大きさの変わる字です。睡眠を問いにした書類なら「睡眠」「記録」「分析」のように画数の多い語が何度も出るので、写しの余白で先に何度か書き、本番の大きさで崩れない形を手に覚えさせておきます。
清書の途中で1字まちがえたら、修正テープで直してよいですか
直してよいか、どう直すかは、出す先の募集要項と用紙の注意書きの指示で決まります。指示が見つからないときは自分で決めず、清書を始める前に出願先の入試の担当へ問い合わせ、答えが出るまでは書き直す前提で予備の用紙を用意しておきます。まちがいに気づくのが卒業後の目標の段なら、その前の20行を書き直すことになります。手順7で段落の途中で手を止めないことと、5行ごとに照らすことが、書き損じそのものを減らします。
個別指導で確かめること
本番の用紙の写しに書いてもらった試し書きの3行は、1対1で一緒に数えます。そのうえで段落ごとの上限の表を下書きの横に置き、はみ出しそうな段落を清書の前に削ります。通し書きの写しがあれば、「/」の位置と写しの行の終わりを並べ、字の大きさがどの段から変わったかを確かめます。文章そのものに迷いが出たら清書の話はいったん止め、削った下書きに「確定」と書く前まで戻ります。
まとめ
マス目のない用紙は、字の大きさと行を書く人に預けた用紙です。預けられた分を測り、段落ごとに割り振ってからペンを持てば、最後の段で字を縮める理由は残りません。最後の行の「睡眠」の2字をふつうの大きさで書けるかどうかは、清書の夜ではなく、その前に写しの1行を数えたかどうかで分かれます。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。
まず15分だけ電話で話したい方は、無料電話相談(15分)から。塾からお電話を差し上げます。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。



