
武蔵野個別指導塾の特徴
専門学校の志望理由書—大学との違いと、資格・実習・就職のことをどう書くか|武蔵野個別指導塾

パンフレットの実習の頁に貼った付箋を、実習で確かめたい問いと卒業後に働く病棟の1行へ書き換える順番を、看護専門学校の例文と800字の欄の割り振りの例で確かめられます。
専門学校(専修学校の専門課程)に出す志望理由書も、骨組みは大学に出す物と変わりません。なぜこの分野か、なぜこの学校か、なぜ今か、卒業後にどこで何をするか。違うのは重心です。大学の志望理由書が研究したい問いを真ん中に置くなら、専門学校の志望理由書は、実習と授業で身につけたい力と、それを確かめたい場面を真ん中に置きます。資格・実習・就職を書くなら、資格の名前で止めず、その学校の実習の形と授業の組み方をパンフレットと募集要項で確かめ、卒業後に働く場所まで書いてください。看護なら、国家試験を受ける道は看護大学にも看護専門学校にもあるので、「看護師になれるから」はその学校を選んだ理由になりません。
よくあるのは、看護専門学校のパンフレットの「実習」の頁に、付箋が5枚まっすぐ並んでいる場面です。付箋には「実習先が多い」「国家試験対策」「就職に強い」と、頁の見出しがそのまま写してあります。志望理由書の下書きは「貴校は実習が充実しており」で始まり、2行目の途中で鉛筆が止まっています。付箋を貼った手は真剣でした。ただ、5枚のどれにも、書く人が自分の目で見て考えたことは、まだ1字も書かれていません。
大学と専門学校の目的の違いが、志望理由書の真ん中の段を入れ替える
学校教育法は、大学と専修学校に別々の目的を書いています。大学について第83条は「学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し」と定め、教育基本法 第7条も、大学を、真理を深く探って新しい知見を生み、その成果を社会へ広く返していく場として描いています。専修学校について第124条が挙げる目的は、「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図る」ことです。修業年限が1年以上であることも、同じ条に条件の1つとして並んでいます。第125条は専修学校に置く課程を高等課程・専門課程・一般課程の3つに分け、専門課程を、高校を卒業した人などに、高校で学んだ土台の上でこの教育を行う課程としています。ふだん「専門学校」と呼ばれているのは、この専門課程を置く専修学校のことです。
目的が違えば、志望理由書に書く中身の重心も動きます。大学に出す志望理由書で、研究したい問いといまの時点の仮説を厚く書くのは、大学が探究そのものを目的に含む場だからです。専門学校に出す志望理由書でも、問いは消えません。消えるのではなく、置き場所が変わります。論文や研究室ではなく、実習の場と授業の演習へ。「入学したら、どの場面で、どんな力を、どう確かめたいか」という1行が、大学の志望理由書でいう研究したい問いの席に座ります。図1のように、「なぜこの学校か」と「卒業後に働く場所」の段はどちらの書類にも残り、真ん中の段が入れ替わります。

この入れ替わりを知らないまま書き始めると、下書きはたいてい2つのどちらかに倒れます。1つは、大学向けの書き方をそのまま持ち込み、「〜を研究したい」と書いて、実習の頁を一度も使わない下書きです。もう1つは、資格と就職の言葉を並べ、自分がそこで何をするのかが見えない下書きです。教室で多いのは後者です。冒頭の付箋がそうであるように、パンフレットの言葉は、その学校の先生たちが自分の学校を説明するために選んだ言葉です。「実習が充実している」と書いた志望理由書は、読み手には、自分たちの案内を読み返しているように受け取られやすくなります。資格の名前も同じです。同じ資格に向かう学校がほかにもあるなら、その名前を何度書いても「なぜこの学校か」には答えていません。
逆に、実習の頁を自分の問いの側から読み直した下書きは、同じ頁の同じ情報を使っていても、読み手に見える物が変わります。実習の頁の一文は、付箋に写せば学校の言葉のままですが、その後ろに「そこで、自分のこの見立てを確かめたい」と続ければ、書く人がその学校の実習を選んだ理由に変わります。資料の言葉を捨てる必要はありません。専門学校の志望理由書の書き方で分かれ目になるのは、資料の言葉の後ろに自分の問いをつなげたかどうかです。
なお、文部科学省の令和9年度の実施要項は、大学(短期大学などを含む)の入学者選抜について定めた文書で、専門学校の入試はその外にあります。入試の種類、志望理由書の字数や用紙、面接があるかどうかは、出す学校の募集要項が決めます。下書きの1行目より先に開くのは、その学校の1冊です。
付箋を資格・実習・就職の行に移す7つの手順
パンフレットに貼った付箋を、はがして捨てる必要はありません。付箋は材料で、足りないのは、付箋と志望理由書の行のあいだに入る、自分の言葉の段です。高校生が専門学校の志望理由書を書くときは、次の順に進めると、手が止まる所が減ります。かっこの中の分の数は、塾の教室で付箋の仕分けから始めるときの目安で、どこかで決まった時間ではありません。
- 募集要項から、志望理由書の欄の指示を写します(5分・メモ用紙のいちばん上に)。字数、用紙の形、手書きか入力か、書く項目の指定の4つです。「志望の理由と入学後の抱負」のように項目が分けて指定されていれば、その項目名を下書きの段の見出しにします。指示を後から読むと、書き上げた後で段を組み直すことになります。
- 付箋を2つの山に分けます(15分)。パンフレットの言葉を写したままの付箋と、自分が見て考えたことを書いた付箋です。写したままの付箋には、裏に「なぜこの頁で手が止まったか」を1行書き足します。「国家試験対策」の付箋なら、裏に「国家試験の前に、実習で何ができるようになっていたいか」と書く、という具合です。この裏の1行は生成AIに書かせず、自分の手で書いてください。志望理由書の中で自分の言葉が生まれるのは、この1行からです。
- 資格・実習・授業の組み方・就職の4つの欄に、確かめた事実と自分の言葉を並べます(20分)。表1の2列目はパンフレットと募集要項で確かめる物、3列目は自分で書く物です。2列目に書けるのは資料に載っている範囲で、載っていないことを推測で埋めません。
- 実習で確かめたい問いを1つ立て、いまの見立てを添えます(10分)。「看護を学びたい」の大きさでは、実習の中で答えを探せません。「話すのがつらい患者の様子を、看護師は何から読み取っているのか」のように、実習の場で確かめられる大きさまで絞ります。見立ては、いまの時点で自分が考えている答えです。外れてもかまいません。外れたかどうかを確かめに行く場所が、実習です。
- 別の学校1校の実習の頁と並べます(15分)。同じ分野の別の専門学校か、看護なら看護大学のパンフレットを1冊横に置き、実習の頁どうしを見比べて、違いを1行で書きます。違いが1行も書けなければ、「なぜこの学校か」の答えはまだ見つかっていません。書かれている範囲で、受け持ちの決め方、実習の前に置かれた授業、実習先の種類などに違いが見つかれば、それが学校を選んだ理由の芯になります。
- 段ごとに字数を割り振ります(10分)。表2と図2は、たとえば800字の欄に書く場合の割り振りです。いちばん厚くするのは、実習で学びたいことの段です。冒頭は、志望の理由と問いをひとことで置ける長さにとどめ、長い前置きで真ん中の段の場所を食わないようにします。
- 書き終えたら、固有の名前と言葉を資料と照らします(10分)。学校名と学科名の正式な名前、授業や実習の名前を、パンフレットの表記と1字ずつ照らします。授業の名前の写し誤りは、調べた跡を自分で消してしまう誤りです。最後に問いの1行を声に出して読み、面接がある学校なら、その1行について聞かれても自分の言葉で続けられるかを確かめます。
1から5までは、たとえば一晩に続けて行えば、合わせて65分ほどです。下書きを書く時間は、6の割り振りが決まった後に別に取ります。
表1 4つの欄で、資料から確かめる物と自分で書く物
| 欄 | パンフレットと募集要項で確かめる物 | 自分の言葉で書く物 | 止まりやすい書き方 |
|---|---|---|---|
| 資格 | 卒業までに目指せる資格や、受験資格の名前 | その資格を使って、卒業後にどこで何をするか | 「資格が取れるから」 |
| 実習 | 実習の頁に書かれた実習の形(場所の種類や受け持ちの有無など、書かれている範囲) | 実習で確かめたい問い1つと、いまの見立て | 「実習が充実している」 |
| 授業の組み方 | 時間割や授業の並び、実習の前にどんな授業があるか | 実習に入る前に、授業で身につけておきたいこと | 「カリキュラムが魅力的」 |
| 就職 | 卒業生の進路として載っている勤め先の種類 | 働きたい場所と、そこでの仕事の中身 | 「就職に強い」 |
表2 たとえば800字の欄に書く場合の割り振り
| 段 | 書く中身 | 字数の例 |
|---|---|---|
| 冒頭 | 志望の理由と、実習で確かめたい問いをひとこと | 120字 |
| きっかけ | 問いが生まれた場面を1つ | 140字 |
| 実習で学びたいこと | 問い・いまの見立て・その学校の実習の形と授業の組み方 | 300字 |
| 準備 | 問いに向けて高校でしてきたこと(調べたこと・試したこと) | 100字 |
| 卒業後 | 働きたい場所と、そこでの仕事の中身 | 140字 |
| 合計 | 800字 |

図2の帯の長さは、字数に比例させてあります。実習で学びたいことの段が帯の3分の1を超えているのは、この段が、大学の志望理由書でいう研究したい問いの段に当たるからです。きっかけと準備を合わせても240字で、実習の段の300字に届きません。体験の話が長くなって実習の段が細ったら、きっかけの側を削ります。欄の字数が800字と違うときも、真ん中の段をいちばん厚くする並びは崩さないでください。
看護専門学校の志望理由書を、直す前と直した後で並べる
看護の専門学校に出す志望理由書の書き方を、例文で確かめます。題材は、看護専門学校の実習で学びたいことです。たとえば、パンフレットの実習の頁に「受け持ちの患者を1人決め、毎日の記録を書く」と書かれている学校に出す場合で考えます。学校も頁の文も、例のために作った物です。
例1 冒頭から実習の段まで
直す前
私は看護師になりたいと思い、貴校を志望した。貴校は国家試験の対策が手厚く、実習先も多く、就職にも強い。少人数で先生との距離が近いことにも魅力を感じた。貴校で看護師の資格を取り、人の役に立つ看護師として社会に貢献したい。
弱い所は3つあります。2文目と3文目の言葉は、どれもパンフレットの見出しの写しです。「人の役に立つ」「社会に貢献」は、看護師に限らず、ほとんどの仕事に当てはまります。そして、資格を取ることが終点になっていて、資格を取った後の行も、実習で何をしたいかの行もありません。
直した後
貴校を志望するのは、受け持ちの患者を決めて毎日記録を書く実習で、話すのがつらい患者の様子を、看護師が何から読み取っているのかを確かめたいからである。高校の保健委員として、具合の悪い下級生に保健室で付き添ったとき、何を尋ねればよいかわからず、黙って隣に座ることしかできなかった。いまの私の見立ては、看護師は言葉を待つ前に、表情や姿勢と、前の日の様子との違いを見ているのではないか、というものだ。毎日の記録を書く実習なら、この見立てを自分の目で確かめられる。
パンフレットの見出しは1つも写していません。それでも、学校の実習の形(受け持ちと毎日の記録)は2回出てきます。資料の言葉を、宣伝の言葉としてではなく、自分の問いを確かめる場所の名前として使ったからです。
例2 卒業後の段
直す前
卒業後は病院に就職し、患者さんの気持ちがわかる看護師になりたい。そして、貴校で学んだことを生かして、地域の医療を支える存在となり、一人でも多くの人の役に立てるよう、日々努力を続けていきたいと考えている。
「病院」「地域の医療」「多くの人」は、どこに勤めて何をするのかを言っていません。「日々努力を続けていきたい」は決意で、仕事の中身ではありません。例1で立てた問いとも、つながっていません。
直した後
卒業後は、住んでいる市の病院で、高齢の人が多く入院している病棟に勤めたい。実習で身につけた見方を、勤務を交代するときに渡す記録に生かし、言葉の少ない患者の小さな変化を、次の勤務の看護師へ取りこぼさずに渡す。保健室で黙って座っていた私が、言葉にならない様子を言葉にして手渡す側に回る。それを、卒業してから最初の数年の仕事にしたい。
働く場所(市の病院の病棟)と、そこでの仕事(記録で変化を渡すこと)が、例1の問いと見立てにつながっています。卒業後の段を、夢の大きさではなく、実習で確かめたことを使う場所として書くと、志望理由書の頭から終わりまでが1本の線になります。
「資格が取れるから」で止まる3つのつまずきと直し方
1つ目は、看護師の資格を、その学校を選んだ理由にしてしまうことです。保健師助産師看護師法 第21条が看護師国家試験の受験を認めているのは、文部科学大臣の指定を受けた大学で看護師に要る学科を修めて卒業した人、同じく文部科学大臣の指定を受けた学校で3年以上その学科を修めた人、都道府県知事の指定した看護師養成所を卒業した人などです。看護大学に進んでも、看護専門学校に進んでも、国家試験を受ける道があるということです。図3のように、道の先は同じ看護師国家試験につながっていて、違いが出るのは道の途中、実習と授業の所です。直し方は、「資格が取れるから」の後ろに、「資格に向かう途中で、この学校の実習で何を確かめるか」と「資格を使って、どこで何をするか」を1文ずつ足すことです。

2つ目は、パンフレットの言葉を、そのまま志望理由書に写してしまうことです。「実習先が多い」「少人数」「就職に強い」は、学校が自分を説明する言葉で、書く人がその学校を選んだわけを説明する言葉ではありません。直し方は、手順2で付箋の裏に書いた1行を、文に起こすことです。写した語が下書きに残っていたら、その語を、頁のどこを見て何を考えたかに置き換えます。「実習先が多い」なら、実習先として載っている場の中で、自分の問いに関係するのはどこかを書きます。
3つ目は、大学の志望理由書の書き方をそのまま使い、「〜を研究したい」「論文を読んで」と書いてしまうことです。看護大学と看護専門学校を両方受ける人の下書きで、とくに起きやすいつまずきです。問いを持つこと自体は正しいので、捨てずに大きさを直します。「患者の言葉にならない訴えを研究したい」なら、「受け持ちの患者が言葉にしない変化を、毎日の記録で拾えるようになりたい」のように、確かめる場所と方法を、実習の言葉で書き直します。
よくある質問
看護専門学校と看護大学の両方に出すとき、志望理由書は同じ文でいいですか
きっかけの場面は同じでかまいませんが、冒頭と真ん中の段は学校ごとに書き分けてください。看護大学に出す方は研究したい問いといまの仮説を、看護専門学校に出す方は実習で確かめたい問いを真ん中に置きます。どちらの道からも国家試験を受けられるので、「なぜこの学校か」の1行は、学校ごとに実習の頁と授業の並びを見比べて、別々に書くことになります。欄の字数や書く項目も学校ごとに違うので、出す学校の募集要項で確かめます。
オープンキャンパスや体験授業で見たことは、書いてもいいですか
書いてかまいません。ただ、「先輩が優しかった」「校舎がきれいだった」は、ほかの学校を見学しても言えるので、選んだ理由としては読まれにくくなります。書くなら、体験授業で何を見て、それが自分の問いのどこに当たったかを1〜2文で書きます。たとえば、2人1組で相手の体の向きを変える練習をしたとき、触れる前に相手の顔を見て声をかけるよう言われた、という場面なら、「言葉より先に何を見るか」という問いの入口として使えます。
美容や保育の専門学校でも、同じ書き方でいいですか
組み立ては同じです。資格・実習・就職を学校の言葉のまま並べず、実習で確かめたい問いを1つ立て、卒業後に働く場所まで書きます。ただし、実習の形や目指せる資格、授業の組み方は、分野ごと、学校ごとに違います。表1の2列目は、出す学校のパンフレットと募集要項に載っている範囲で埋め、載っていない数字や決まりは書かないでください。
個別指導で確かめること
下書きを見るときは、パンフレットと募集要項を机の横に開いておき、志望理由書の1文ごとに、どの付箋から来た文かを指でたどります。たどれない文は、資料に無い推測か、パンフレットの言葉の写しかのどちらかなので、付箋の裏の1行まで戻って書き直します。
問いの1行は、声に出して説明してもらいます。面接がある学校なら、その1行に続けて「なぜそう考えたのか」「実習でどう確かめるのか」を自分の言葉で話せるところまで、下書きと話す練習を行き来します。
まとめ
国家試験を受ける道は、看護大学にも看護専門学校にも通じています。資格の名前を書いた行は、どちらの学校に出す書類でも同じ1行になります。その学校を選んだ理由が書けるのは、その行の手前にある、実習と授業の段です。実習の頁に貼った付箋の裏の1行は、看護専門学校のパンフレットのどこを探しても載っていない、書く人自身の文です。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。
まず15分だけ電話で話したい方は、無料電話相談(15分)から。塾からお電話を差し上げます。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




