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志望理由書に英検を書く—正式名称と取得年月の書き方、資格の欄があるときと無いとき|武蔵野個別指導塾

賞状ではなく合格証明書を手元に用意し、実用英語技能検定の級と年月を証明書どおりに写せば、外国から来た子どもの日本語の学びのような問いと英語のつながりを1〜2文で書き添えられます。
志望理由書に英検を書くなら、名前は正式名称の実用英語技能検定とし、級と年月は証明書に印字されたとおりに写します。出願書類に資格・検定の欄があれば、級と年月はその欄に入れて、志望理由書の本文では繰り返しません。本文で英語に触れるのは、研究したい問いと英語がつながるときで、その場合も1〜2文に収めます。つながらないなら、本文に英検が出てこなくてかまいません。そして、入試の出願に使う正式な証明書として案内されているのは、引き出しの奥の賞状ではなく合格証明書のほうです。
よくあるのは、出願の前の週に、机の引き出しを上の段から順に全部開けて、英検の合格証書を探している場面です。賞状とカードが出てきて、ひとまず息をつく。けれども募集要項の提出書類の欄に「合格証明書」と書かれていたら、手の中の賞状とは別の紙です。紙の証明書が見つからなければ再発行を頼むことになり、推薦の出願が始まる11月は、ちょうど再発行の申し込みが混み合う時期に入ります。引き出しをかき回す前に、どの欄に何を書き、どの紙を出すのかを決めておきます。
「英検2級を取得」の一行は、志望理由書の中でどう読めるか
志望理由書は、なぜその分野を学びたいのか、なぜその大学なのか、入学したら何を問い、卒業したらどこへ向かうのかを書く書類です。持っている資格を並べる表ではありません。教室で下書きを預かると、最後の段落の後ろに「なお、私は英検2級を取得している。」と一行を足した物によく出会います。直前の段落は地域の日本語教室の話で、その後ろにはもう何も続かない。英検の一行は、どの問いにも結びつかないまま紙の端に置かれています。
読み手には、その一行は持っている資格を本文に持ち込んだものと受け取られやすくなります。英語ができることは伝わっても、その力で何を確かめたいのかは伝わりません。部長を務めた、ボランティアに通った、という実績を並べたときと同じ弱さで、事実のそばに、その経験から生まれた問いが書かれていないからです。
二つ目の弱さは重複です。出願の書類には、志望理由書とは別に資格・検定を書く欄があったり、証明書そのものを出すよう指示されていたりすることがあります。そうした様式で本文にも英検の一行を書くと、欄と同じ情報を2回書くことになり、研究したい問いや入学後の学びに回せた字数を使ってしまいます。「実用英語技能検定2級に合格した。」の一文で16字です。400字の枠なら、問いを言い直す短い一文がほぼ入る長さを、欄に書いてあることのために使う計算になります。
三つ目は表記の揺れです。英検という呼び名は広く通じますが、正式な名前は実用英語技能検定で、実施しているのは公益財団法人 日本英語検定協会です。証明書と並べて読まれうる書類なので、名前の書き方や級や年月が証明書の印字とずれていると、ほかの欄の正確さまで疑わしく見えてしまいます。とくに級は、準2級プラスと準2級のように名前の近い級が並んでいて、縮めて書いたとたんに別の級になります。
反対に、英語が研究したい問いの途中で使われているなら、英検の一文は理由の一部として読めます。たとえば、外国から来た子どもの日本語の学びを調べたい人が、教室で保護者と英語でやりとりした場面で何に気づいたのか。その気づきから問いが生まれたのなら、英語の力はその場面に立ち会えた理由として働きます。資格の名前と級は、その場面を支える小さな証拠として1〜2文の中に置けば足ります。
図1のように、先に問うのは欄があるかどうかではなく、問いとつながるかどうかです。つながらないなら本文には書かず、欄があればそこに級と年月を書きます。つながるなら、欄がある様式では本文に場面と気づきを書いて級は欄に任せ、欄が無い様式では本文の1〜2文に級と年月も入れます。

英検を入試でどう扱うか、つまり出願の条件にするのか、点に置き換えるのかは大学ごとに決まっていて、書類の書き方とは別の話です。その扱いは志望する大学の募集要項で読むもので、志望理由書の中に自分で数字をこしらえて書くものではありません。
募集要項と証明書から英検の一行を書き起こす5つの手順
英検の一行は、記憶から書かずに、2種類の紙を机に並べて書きます。一方は志望する大学の募集要項と出願書類の様式、もう一方は英検の証明書です。手順は次の5つで、合わせて50分ほどです。証明書の再発行が要るとわかったら、その日のうちに申し込むところまで進めます。
- 募集要項と様式で、英検を書く場所を3か所探す(15分)。蛍光ペンを1本用意し、資格・検定の欄、志望理由書の本文の字数と問いの文、提出する証明書の種類の3か所に線を引きます。資格の欄に記入例があれば、名称・級・年月の並び順と、年を西暦で書くか元号で書くかをそこから読み取り、下書き用紙の余白に写しておきます。証明書の指示では、紙の原本を出すのか、デジタル証明書の共有キーやJSON形式のファイルで出せるのかを見ます。紙の合格証明書には和文と英文の2種類があるので、どちらを求めているかもここで確かめます。いまの高2が受ける令和10年度の入試の募集要項はまだ出ていないので、去年の物で練習していても、出願の前にその年の物で読み直します。
- 証明書を手元に出す(10分。見つからなければその日のうちに再発行を申し込む)。紙の合格証明書は、合格したときに合否の通知や賞状と一緒に1通送られてきています。見つからないときや、出願先が2つ以上あって枚数が足りないときは、有料で再発行を申し込めます。申し込みの手続きが済んでから届くまでは、ふだんで1週間から10営業日ほどで、申し込みが集中する11月から1月はそれより時間がかかります。再発行した証明書を提出先へ直接送ってもらうことはできず、受験のときに登録した住所に届くので、そこから出願書類に入れて送る日数も見込んでおきます。デジタル証明書を使うなら、受験者マイページに入って、証明書の一覧に出ているかを見ます。受験の記録が表示されないときは、記録をアカウントに引き継ぐ手続きが先に要ることがあります。
- 証明書を見ながら、名称・級・年月を下書き用紙に1行で写す(5分。写したら声に出して1回照らす)。先頭に正式名称の「実用英語技能検定」と書き、級は証明書の印字のとおりに写します。級の名前は1級・準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級・4級・5級の8つで、準2級プラスと準2級は別の級です。年月は証明書に書かれた日付から取り、受けた回の「◯年度第◯回」という呼び方から暦の年を計算して作りません。年度の数字と暦の年は、1月から3月には1つずれるからです。英検CSEスコアは2016年度第1回の検定から合格証明書に表示されていますが、様式が求めていないなら書き写しません。
- 本文に英語を入れるかを、1文書いて試してから決める(10分。たとえば60〜100字の1文を1回)。下書き用紙の上に研究したい問いの文を書き、その下に「英語を使ったのはどの場面で、そこで何に気づいたか」を1文で書いてみます。上の問いと話がつながるなら本文に入れ、「英語が得意だから」「将来役に立つから」で止まるなら入れません。入れる場合、資格の欄がある様式では級と年月は欄に任せ、本文には場面と気づきを書きます。欄の無い様式では、その1〜2文の中に名称・級・年月を入れます。総合型選抜と学校推薦型選抜では面接による評価が原則として行われるので、書いた1〜2文は、英語を使った場面を口頭で聞き返されても話せる中身にしておきます。
- 清書の前に、証明書と書類を並べて下の表の5つの欄を照らす(10分。書いた直後に5分、翌日に5分)。表の欄を上から順に指でなぞり、証明書の文字と1字ずつ比べます。デジタル証明書を出すなら、カナの氏名と生年月日が、出願の画面で入力した情報と同じかも見ます。食い違っていると、提出先で受け付けてもらえないことがあるからです。証明書の有効期限を決めている提出先もあるので、手元の証明書がその条件に合うかも、このときに募集要項で見直します。
図2のように、英検の一行は名称・級・年月という3つの部品と、合格の2字でできていて、3つの部品はどれも証明書から写します。部品ごとに崩れ方が違い、名称は略され、級は縮められ、年月は年度から計算されて崩れます。手順3で1行を写すときは、この3か所に1つずつ指を置いて読みます。

| 照らす欄 | 証明書や様式のどこと照らすか | 下書きで見かける崩れ方 |
|---|---|---|
| 名称 | 証明書に書かれた検定の名前 | 「英検」「英語検定」と略して書く |
| 級 | 印字された級の名前 | 準2級プラスを「準2級」と縮める |
| 年月 | 証明書に書かれた日付 | 回の年度の数字をそのまま年にする |
| 書く場所 | 様式の資格の欄と記入例 | 欄と本文の両方に同じ一行を書く |
| 氏名と生年月日 | デジタル証明書のカナ氏名と生年月日 | 出願の入力と表記が違う |
表の上の3行は図2の3つの部品と同じ並びで、下の2行は書類どうしの食い違いを見る欄です。照らしてずれが見つかったときに直すのは志望理由書や出願の入力のほうで、証明書の印字に合わせます。
英検の一文を直す前と直した後
題材は、外国から来た子どもの日本語の学びを研究したい人の志望理由書です。例文はどちらも答案らしく常体で書き、1組目は資格の欄が無い様式、2組目は資格の欄がある様式を想定しています。
1組目の直す前(資格の欄が無い様式)は次のとおりです。
私は英検2級を持っている。また、中学生のころから地域の日本語教室でボランティアをしている。大学では外国から来た子どもへの日本語教育について幅広く学びたい。英語を生かして、多くの人の役に立ちたいと考えている。
英検とボランティアが、持っている物の一覧のように並んでいて、二つの間に何があったのかが書かれていません。「英検」は略したままで、合格した年月もありません。「幅広く学びたい」は問いになっておらず、英語がその学びのどこで使われるのかも見えない。最後の「多くの人の役に立ちたい」は、卒業後に向かう先を決めないまま閉じています。直した後の文は次のとおりです。
地域の日本語教室で、小学4年生の宿題を毎週手伝っている。2025年11月に実用英語技能検定2級に合格してからは、保護者への連絡を英語で書く役を受け持った。保護者は英語が読めるが、本人が家で使う言葉は英語ではない。英語の連絡は大人には届いても、宿題の日本語の文は本人にわからないままだった。大学では、家で使う言葉で意味をつかんでから日本語の文に戻る学び方が、外国から来た子どもの読む力を伸ばすのかを確かめたい。
直した後では、英検は「なぜ英語で連絡を書く役になったか」を説明する1文の中に、正式名称と級と年月をそろえて入っています。資格の話がそのまま問いの入り口になり、英語では届かなかったという気づきが、日本語の学びを調べる理由になっています。英検の入った1文は49字で、残りの字数は場面と問いに回せています。
2組目の直す前(資格の欄がある様式)は次のとおりです。
私は実用英語技能検定準2級プラスに合格しており、英語力には自信がある。この英語力を生かし、貴学では外国から来た子どもの日本語教育を学びたい。将来は国際的に活躍できる人になり、社会に貢献したいと考えている。
名称と級は正しく書けていますが、様式の資格の欄に同じことを書いてあるので、本文の一文目は重複です。「英語力には自信がある」は自己PRで、何を確かめたいのかという問いがありません。英語と日本語教育は「生かし」の一語でつながれているものの、英語が日本語の学びのどこで働くのかは書かれていない。「国際的に活躍できる人」「社会に貢献したい」は、卒業後の行き先として広すぎて、どの仕事のどの場面を指すのかがわかりません。直した後の文は次のとおりです。
日本語教室で見た宿題のつまずきは、教科の文に出てくる言葉の多さにあると考えている。入学後は日本語教育の授業で教え方を学び、外国から来た子どもの学びについて海外で書かれた論文も英語で読んで、日本の教室の方法と比べたい。卒業後は市の教育委員会で、学校に通い始めたばかりの子どもを日本語の指導につなぐ仕事に就きたい。
直した後の本文には、英検の文字が出てきません。級と年月は資格の欄に任せ、英語は入学後に論文を読む道具として1文の中に置きました。欄を読めば級はわかるので、本文は仮説と学び方と卒業後の仕事に字数を使えています。
賞状を探す、級を縮める、点をこしらえる—英検の一行のつまずき
1つ目は、合格証書を探して時間を使ってしまうことです。合格証書は合格した人に送られる賞状とカードで、なくしても作り直してもらえません。入試や就職で使う正式な証明書として案内されているのは合格証明書で、紙の物とデジタルの物があります。図3のように、引き出しで見つかる賞状と、出願で使う2種類の証明書は別の物です。こう変えます。引き出しを開ける前に、受験者マイページでデジタル証明書が一覧に出ているかを見て、紙が要る出願先なら合格証明書の在りかを探します。見つからなければ、その日に再発行を申し込みます。

2つ目は、級や名前を縮めて書いてしまうことです。下書きには「英検」「準2級」のように、ふだん口にしている呼び方がそのまま出てきます。準2級プラスに合格した人が「準2級」と書けば、実際より下の級を書いたことになり、証明書とも合いません。こう変えます。名称は「実用英語技能検定」と書き、級は証明書の印字を1字ずつ写します。略した呼び方を使いたいなら、最初に正式名称を書いてからにします。
3つ目は、級を点数や別の物差しに置き換えて書いてしまうことです。「英検2級なので英語の試験は◯点として扱われる」「上の級に近い力がある」といった書き方は、大学ごとに決まる扱いを、書く人が推し量って書いていることになります。読み手には、出どころのわからない数字や見立てに見えます。こう変えます。換算や扱いは志望する大学の募集要項で読むにとどめ、志望理由書には証明書に書かれた級と年月のほかに数字を書き足しません。
よくある質問
準2級や3級でも、志望理由書に書いてよいですか
書くかどうかを分けるのは級の高さではなく、研究したい問いとのつながりです。たとえば、日本語教室に貼る持ち物の案内を日本語と英語の両方で作ったら、英語よりもやさしい日本語の案内のほうが読まれた、という気づきがあるなら、級にかかわらず1〜2文で書けます。資格の欄がある様式なら、どの級でも欄の指示どおりに記入します。級を出願の条件にするかどうかは大学ごとなので、その条件は募集要項で読みます。
結果がまだ出ていない回のことは書けますか
合格していない級を、取得した級として書くことはできません。様式に受験予定や結果待ちを書く欄があればその書き方に従い、欄が無ければ、出願の時点で合格している級を書きます。結果が出た後に書類を出し直せるかどうかは大学が決めることなので、自分で判断せず、入試の案内や問い合わせ先で確かめます。
保護者が手伝えるのはどこまでですか
証明書の用意は、お子さまと一緒に進めてかまいません。紙の合格証明書がどこにあるか、デジタル証明書が受験者マイページの一覧に出ているかを、出願の前の週ではなく、もっと早い時期に確かめておくと慌てずに済みます。紙の再発行は本人か家族からの申し込みに限られているので、家族が申し込むこともできます。一方で、志望理由書の本文は、日本語教室で見たことを本人が自分の言葉で書く物です。
個別指導で確かめること
1対1の時間には、証明書(紙ならその写し、デジタルならプレビューの画面)と、募集要項の資格の欄、志望理由書の下書きの3つを机に並べます。名称・級・年月を声に出して読み合わせ、英語の一文が研究したい問いのどこを支えているのかを一緒にたどります。
支えていなければ、英語の文を消すところまで戻ります。問いそのものがぼやけているときは、英検の話をいったん脇に置いて、日本語教室で何を見たのか、どの宿題のどの文で手が止まったのかを話してもらうところまで戻ります。
まとめ
引き出しから探し出すのは賞状ではなく合格証明書で、志望理由書の本文に残すのは級の一覧ではなく、英語で書いた連絡が外国から来た子どもの宿題には届かなかったと気づいた、あの一文のような場面です。英検の級と年月は、その場面の一文に添えるか、資格の欄に預けるか、どちらか一方に置きます。
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