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高校受験の面接で家庭での役割を聞かれたら—手伝いが少ない生徒の答え方と、話さなくてよいこと|武蔵野個別指導塾

家庭での役割を面接で聞かれたとき、手伝いが少なくても答えは作れます。役割、続けた期間、気づいたことの順に話す形と、家族の事情を話さなくてよい線引きを、練習の手順とともに確かめます。
「家庭での役割」への答えは、大きな話である必要はありません。毎朝のごみ出し、食事のあとの食器運び、きょうだいの宿題を見る、玄関の戸締まりを確かめる。家の中で自分が引き受けていることを一つ選び、いつから続けているか、その中で何に気づいたかの順に話せば、短くても答えになります。手伝いが少ないと感じている人は、これから始める話を盛るのではなく、すでに自分で決めて動いている小さなことを探してください。家族の病気や介護、仕事の事情を話すかどうかは本人が決めてよく、詳しく言わなくてもかまいません。都の要綱に面接の答え方の決まりはなく、受検票と志望校の指示が最優先です。
面接練習の帰り道、自転車を押しながら「家での役割って何かあったっけ」と母親に聞いたとします。母親は「ごみ出しくらいでしょう」と答え、本人は「それだけか」と少しがっかりする。よくあるのは、こんな場面です。帰り道で思い出せなかったのは、役割が無いからではなく、毎日しすぎて数えていないからです。
「家庭での役割」は、家の中の担当を聞く質問です
「家庭での役割」という言葉は、家事をたくさんしている人だけのものではありません。家族の形は家ごとに違い、同居する人の数も、仕事の時間も、学校までの距離も違います。だから、両親がそろっている家庭を前提にした答えや、母親が家事をする家庭を前提にした答えを準備する必要はありません。自分が暮らしている家で、自分が引き受けていることをそのまま言えば足ります。
この質問に決まった型があるわけではありません。面接の点の付け方も各校が決めます。だから「こう答えれば正解」という型を覚えるより、自分の生活に合った具体を一つ持っておくほうが、質問が少し変わっても崩れません。
役割は、大きくなくてかまいません。毎日のごみ出し、食事の用意を手伝う、風呂のあとの排水口の掃除、洗濯物をたたむ、買い物の袋を運ぶ、ペットの餌をやる、家族が帰る時間に玄関の灯りをつける。名前を付ければ当番になるようなことが、たいてい家の中に一つはあります。
役割という言葉を、手伝いの回数と取り違えないでください。一日に何回手を動かしたかより、家の中で自分が引き受けている範囲があるかどうかが話の中心になります。週に一度の風呂掃除でも、家族がそれを当てにしているなら役割です。言われたときだけ動く形でも、決まった場面で自分から手が動いているなら、答えの材料になります。
長く話す必要もありません。役割を一文で言い、続けている期間を一文で添え、そこで気づいたことを一文で置く。この三つで、聞き手には生活の様子が伝わります。図1のように、四つ目の箱に高校で生かしたいことを足すと、答えが志望する学校の話とつながります。

図1のように、役割、続けている期間、気づいたこと、高校で生かすことの順に並べます。順番を決めておくと、途中で言葉に詰まっても次の箱に進めます。
手伝いが少ない人が、役割を一つ見つける手順
「うちは手伝いを決めていない」という家もあります。それでも、役割がゼロということはほとんどありません。探すときは、次の順に進めます。
まず、一週間の生活を三つの時間帯に分けてメモします。朝、帰ってから、寝る前です。それぞれの時間に、自分が手を動かしたこと、動かさなかったけれど気にかけたことを書きます。「自分の朝食の皿を下げた」「弟の連絡帳を机の上に置いた」「明日の服を自分で決めた」のような、一行で足ります。
次に、メモを三つの入口に分けます。一つ目は決まった家事です。ごみを集めて出す、新聞や宅配を受け取る、風呂を洗う。二つ目は頼まれてすることです。買い物、洗濯物をたたむ、荷物を運ぶ。三つ目は自分で決めていることです。自分の部屋を片づける、翌日の準備を自分でする、家族が寝たあとに音を小さくする。三つ目の入口は見落とされやすいのですが、生活の決まりを自分で守っているなら、それは立派な役割です。
図2のように、三つの入口のどれか一つに当てはまれば、答えの材料になります。全部をそろえる必要はありません。

それでも思いつかないときは、家族に一人だけ聞いてみてください。「自分が家でしていることって何だろう」と。家族は、本人が数えていないことを覚えています。頼まれたわけではないのに毎朝していること、家族が助かっていること。聞いた話は、そのまま使わず、自分の言葉に直します。
今週から手伝いを始めるのは、悪いことではありません。ただし、始めたばかりのことを「ずっと続けている」と言うのはやめましょう。面接では「最近、朝のごみ出しを自分からするようにしました」と、始めた時期を正直に言えば十分です。続けた期間が短くても、続けると決めた理由を添えれば話になります。
答えの形—役割、続けている期間、気づいたこと
三つの部分を、それぞれ一文ずつ作ります。長く話す必要はありません。役割を一文、期間を一文、気づいたことを一文。この三つで、聞き手には家の中の様子が伝わります。
役割の文は、動詞から始めると具体になります。「毎朝、家族のごみをまとめて出す」「夕食のあと、食器を下げて洗う」「学校から帰ったら、きょうだいの宿題を一緒に見る」。どれも、家の中の担当が想像できる文です。
期間の文は、いつから、どのくらいの頻度で、を足します。「去年の秋から、平日は毎朝」「小学生のころから、週に二回」「今年の夏から、帰宅した日は毎日」。細かい日付まで正確でなくても、続けてきた感じが伝われば十分です。
気づいたことの文は、その役割を通して変わった見方や、身についた動き方を書きます。「家族の誰が何をしているかに気づくようになった」「前の晩に段取りを決めると、朝が慌てないとわかった」「頼まれる前に動くと、家族が助かる場面があると知った」。ここが一番、その人らしさの出る部分です。
たとえば、食器洗いを選んだ人は、次のようにまとめられます。「毎晩、家族の食器を下げて洗っています。去年の夏から、自分が先に帰る日は続けています。最初は時間がかかりましたが、洗う順番を決めたら短くなりました。高校では、決まった時間に自分から動くことを続けたいです。」
たとえば、買い物を引き受けている人なら、こうです。「休みの日に、買い物の袋を玄関まで運ぶのを引き受けています。去年の秋から、声をかけられる前に運ぶようにしました。家族が何を買うかを考えるようになり、買い忘れに気づけるようになりました。高校でも、係の仕事を頼まれる前に確かめたいです。」
例は、そのまま覚えるのではなく、自分の家の役割、自分の期間、自分の気づきに置き換えます。置き換えるときは、役割の文だけを先に作り、そのあとに期間と気づきを足すと、作りやすいです。役割の文が短ければ短いほど、後の二文が入りやすくなります。
言い換えも覚えておくと役に立ちます。「たいしたことはしていません」は「毎日続けている小さなことです」と言い換えます。「手伝い」という言葉がしっくりこないときは「自分から決めて動いていること」と言えば、家の決まりを守っている場合も含められます。「家族に言われてやっています」は「決まった曜日に自分でやると決めています」に直すと、受け身の印象が減ります。
家族の事情は、話すかどうかを自分で決めてよい
家の中には、外の人に気軽に話さない事情があることがあります。病気、介護、仕事の忙しさ、家族が離れて暮らしていること、家計のこと。これらを面接で話すかどうかは、本人が決めてよいことです。話さなくてよいし、話す場合も詳しく言う必要はありません。
話したくないときは、事情を説明せずに役割へ戻る答え方があります。「家のことは、自分なりに決めて動いています。たとえば、毎朝のごみ出しと、帰宅後の食器洗いです」のように、家の中の担当だけを言います。理由を聞かれても、答えたくないことまで説明する必要はありません。「家庭のことは、ここで詳しく話すことではないと考えています。自分がしていることをお話しします」と一度置いて、役割の話に戻せば、会話は続きます。
話すと決めたときは、一つだけに絞ります。「家族の看病を手伝っています」のように、何をしているかを一文で言い、そのあとに自分が続けていることを添えます。事情の深刻さを伝える必要はありません。面接は相談の場ではないので、つらい話を無理に広げると、そのあとの質問に答えにくくなります。話すかどうか迷っているときは、事前に中学校の先生か塾の講師に、ここまでなら話せるという線を確かめておくと安心です。
家族の形を決めつける質問の仕方も避けたいところです。家庭での役割を聞くとき、親の人数や、きょうだいの有無、祖父母と同居しているかを前提にしない。これは、答えを準備する側にも当てはまります。普通の家庭ならこう答えるという想定を持たず、自分の家の暮らしをそのまま使ってください。
都立の推薦は1月26日(火)と27日(水)に検査があり、一般推薦は志願者全員が個人面接を受けます。私立の面接は学校ごとに内容も進め方も違うので、都立の決まりと混ぜずに、それぞれの学校の案内で確かめてください。
役割の話を、高校生活の場面に変える
役割の話は、家の話で終わらせるともったいないです。高校で同じ動きが要る場面を一つ思い浮かべると、答えに厚みが出ます。
決まった時刻に動く役割なら、高校では朝の出席確認や、部活動の集合時間が同じ形です。段取りを決める役割なら、文化祭の準備や、係の仕事の順番を決める場面が重なります。人を待つ役割なら、班活動で相手の話を聞く場面につながります。家の仕事をそのまま高校に持ち込むのではなく、動き方だけを移すと考えます。
つなぎの文は、短くていいです。「高校でも、時間を決めて自分から動くことを続けたいです」「係の仕事では、頼まれる前に何が必要かを確かめたいです」。志望する学科の授業や行事に触れるなら、学校案内や説明会で見た具体的な場面を一つ添えます。見ていないことを見たように言うと、次の質問で困ります。
たとえば、毎朝のごみ出しを続けているなら、高校の朝の教室で、誰かに言われる前に連絡板を見る動きに重ねられます。役割そのものが違っても、動き方は同じだと説明すると、入学後の姿が伝わりやすくなります。反対に、家の仕事の内容を長く説明しすぎると、高校の話に移る前に時間が過ぎます。家の話は短く、高校の場面を一つ添える配分が収まりやすいです。
よくある質問
手伝いをほとんどしていません。何も答えられないのでしょうか。
役割が無いのではなく、数えていないだけのことが多いです。自分の身の回りのこと、家族が助かっている小さなこと、決まった時間にしていることを、一週間メモしてから探してください。自分の準備は自分でするというのも、家の中の担当の一つです。
家族の病気や介護のことを話したくありません。どう答えればよいですか。
話さなくてかまいません。役割だけを答えて、事情には触れない形で十分です。詳しく聞かれても、答えたくないことは答えなくてよい。迷うときは、事前に中学校の先生に相談して、話す範囲を決めておくと、当日に慌てません。
きょうだいの世話は役割として話してよいですか。
話してよいです。宿題を一緒に見る、帰りを待つ、食事の準備を手伝うなど、していることを具体的に言います。ただし、世話の大変さを強調しすぎると、質問が家庭の事情に向きやすくなります。自分が続けていることと、そこで気づいたことに中心を置きます。
今から手伝いを始めて、面接で話してもよいですか。
話してよいですが、続けた期間を偽らないことです。今週から始めましたと正直に言い、始めようと思った理由を添えます。面接のためだけに始めたのではなく、入学後も続けたいと思えることを選ぶと、話に無理がありません。
確かめる順番
家庭で今週確かめることを、順に並べます。図3のように、メモから練習へ進むと、答えが自分の言葉になります。
まず、一週間のメモを取ります。朝、帰宅後、寝る前の三つに分け、手を動かしたことを一行ずつ書きます。次に、家族に一人だけ聞きます。自分では数えていない役割を、家族は覚えています。三つ目に、メモと聞いた話から一つだけ選びます。複数を並べるより、一つを深く話すほうが伝わります。
四つ目に、役割、期間、気づき、高校で生かすことの順で、声に出して言います。五つ目に、録音して聞き返します。一文が長すぎないか、同じ言葉を繰り返していないか、家族の事情を言いすぎていないかを確かめます。聞き返すときは、家族に一度聞いてもらうと、自分では気づかない言いにくさが見つかります。最後に、受検票と学校の案内で、面接の形式や持ち物の指示をもう一度読みます。学校ごとに違うところは、そこにしか書かれていません。
確かめたことは、紙一枚にまとめておきます。役割の文、期間の文、気づいたことの文、高校で生かすことの文の四行です。四行だけなら、面接の前に見返しても焦りません。書き足したくなったら、増やすより先に、長い一文を二つに分けることを考えてください。

個別指導で確かめること
塾の面接練習では、講師が家庭での役割は何ですかと聞き、答えを聞き返します。役割が小さすぎないか、期間が飛んでいないか、気づいたことが感想だけになっていないかを、一緒に確かめます。同じ答えで、質問を「家族のためにしていること」や「家で決めていること」に変えて、言葉が濁らないかも見ます。家族の事情に触れたくないときは、触れずに答える言い方から練習します。必要なら、役割を見つけるメモの取り方から戻ります。
まとめ
台所の食器を下げる仕事を一つ、始めた日と気づいたことまで話せれば、家庭での役割の答えはもうできています。大きな実績を探すより、毎日の手の動きを一つ言葉にすることが、面接の日の落ち着きになります。
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