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苦手な教科は勉強計画のどこに入れるか—1日の最初か最後か、週に何回か|武蔵野個別指導塾

最後の欄に書いた英語が1週間消え続けるのは、前の教科のはみ出しをその欄が受けるからです。最初の15〜20分に置く形、得意な教科の10分で挟む形、積み上げる教科は週6日で暗記の単元は週3回という置き方を、今夜の計画表に写せます。
苦手な教科は、勉強計画の1日の最初に、15〜20分だけ置きます。最初が重い日は、得意な教科の10分を前に置いて挟み、苦手の後ろには得意な教科を1つ残して、最後の欄にはしません。週の回数は、英語や数学のように積み上げる教科なら週6日、社会や理科の暗記の多い単元なら1日おきに週3回が目安です。苦手が2つあるときは、積み上げる方を最初の欄に入れ、もう1つは得意な教科の後ろへ回します。
よくあるのは、毎晩の計画の最後に「英語」と書き、そこまでたどり着かないまま1週間が過ぎた中学2年の場面です。部活から帰って夕食をすませ、20時に机に向かう。計画表には数学のワーク、理科のプリント、英語の順に3つ並べてあります。数学は途中の1問で手が止まって延び、理科はプリントを探すところから始まり、気づけば22時です。英語のワークは、かばんから出てこないまま寝る時刻になります。1週間たって計画表を見返すと、数学と理科には線が引かれ、英語の行だけが7つ、手つかずで並んでいました。
なぜそうなるのか
最後の欄は、前の欄のはみ出しを全部受ける
計画表の欄は、上から順に時間を使います。予定どおりに終わる欄はほとんど無く、延びた分は次の欄へ、その次の欄へと送られていきます。送られた時間の行き着く先は、最後の欄です。図1のように、数学が予定より20分ほど延び、理科もプリント探しで延びると、22時の線の向こうへ英語の欄が丸ごと押し出されます。英語に手をつけなかったのは、英語を嫌がったからというより、最後の欄に置いたからです。同じ計画で数学を最後に書けば、消えるのは数学の方です。

「英語」とだけ書いた欄は、開いてから中身を決める欄になる
得意な教科の欄は、「数学」と書くだけで手が動きます。次にやるページが頭に入っているからです。苦手な教科は違います。ワークのどこまで進んだか、授業はどこまで行ったか、どの問題から始めるか。それを決めるところから始めないといけません。22時近くになって、中身の決まっていない欄を前にすると、決める手間だけで今日はもういいか、という気分になります。計画表に教科の名前しか書いていないと、いちばん重い判断を、いちばん疲れた時刻に置くことになります。
苦手な教科は、開いてすぐの1問で止まりやすい
苦手な教科ほど、最初の問題で手が止まります。止まったとき、夕方なら教科書の前のページへ戻る余裕も、家の人に聞く時間もあります。夜の最後の欄では、戻る力も聞く相手も残っていません。わからないまま閉じて寝ると、翌日に計画表を書く手が、英語の行を前へ出すのをためらいます。最後の欄で止まった夜が、次の日もまた最後に置く理由になっていきます。
量が、得意な教科と同じ物差しで書かれる
数学のワークを4ページ進められる人は、英語の欄にも4ページと書きがちです。同じ4ページでも、苦手な教科では1問ごとに教科書を引く時間がかかり、終わる見込みが立ちません。見込みの立たない欄は、見ただけで後回しにしたくなります。苦手な教科の欄に要るのは、得意な教科とは別の、小さく切った物差しです。
今夜からの手順
1. 寝る前に、明日の苦手の「最初の1問」を書いておく
今夜の勉強の最後にやるのは、苦手な教科の勉強ではありません。明日の計画表の一番上の行に、苦手な教科のページと問題番号を書くことです。「英語」ではなく「英語のワーク24ページの問3から」、理科なら「教科書52ページの太字の用語を、閉じて言う」のように、開いたらすぐ手が動く所まで書きます。書くのにかかるのは1分ほどです。わからない問題で止まった日は、止まった問題の番号をそのまま書いておけば、それが明日の最初の1問になります。
2. 1日の最初の15〜20分に置く
机に向かったら、得意な教科より先に、書いておいたページを開きます。時計かキッチンタイマーで15〜20分を測り、その間は苦手な教科だけをやります。学校の宿題が英語なら、その宿題を最初の欄にしてかまいません。最初に置けば前の欄のはみ出しを受けることがなく、頭が疲れる前にいちばん重い教科にさわれます。終わったら計画表の行に○を付けます。この○の数が、あとで回数や量を決め直すときの材料になります。
図2のいちばん上が、場面の中学2年の並べ方です。2段目のように苦手な教科を最初に置くと、その後ろに得意な教科が2つ続きます。そのあとの時間がどれだけ延びても、削られるのは得意な教科の欄の終わりの方だけで、苦手な教科は今日の分がもう終わっています。

3. 最初が重い日は、得意な教科の10分で挟む
部活の試合のあとや、苦手な教科の最初の1問が新しい単元に入る日は、いきなり開いても手が止まります。そういう日は、得意な教科を10分だけ先にやります。計算問題を3問、社会の用語を10個言ってみる、のように、10分で終わりが来る物を選びます。10分たったら得意な教科の途中でも止めて、苦手な教科の15〜20分へ移ります。図2の3段目の形です。
このとき、苦手な教科の後ろにも得意な教科を1つ残しておきます。後ろに得意な教科が控えていると、苦手な教科の15〜20分に出口が見えます。並べ方の決まりとして「苦手の後ろには得意を1つ」と覚えておけば、苦手な教科が最後の欄に来ることはありません。
4. 1回の量は、15〜20分で終わる大きさに切る
苦手な教科の欄に書く量は、ワークなら3〜5問、教科書なら1ページまでにします。得意な教科と同じ物差しで4ページと書かないことです。15〜20分が来たら途中でも止めて、止めた問題の番号を明日の最初の1問として書きます。早く終わった日は先へ進まず、今日間違えた1問を何も見ずに解き直して終えます。
量を小さく切るのは、楽をするためではありません。苦手な教科は、開かない日が続くほど次に開くのが重くなります。1回を重くすると、その翌日の1回が消えます。小さい1回を切らさずに続ける方が、1週間の終わりに残る量は多くなります。
5. 週の回数は、教科の名前ではなく単元の性質で決める
英語と数学は、前の単元を次の単元で使う教科です。英語なら、主語が he や she のときに動詞に s を付ける形があいまいなまま進むと、疑問文や否定文で does を使う所で手が止まります。こうした積み上げる教科は、月曜から土曜までの週6日、毎回15〜20分を置きます。2日空くと、前回の続きのページを開いたときに前のページを読み返すだけで欄の時間が終わってしまうからです。
社会や理科の用語の多い単元は、1日おきに週3回、たとえば月曜・水曜・金曜に置きます。1回目に覚え、2回目からは前の回の分を閉じて言ってみるところから始め、言えなかった物を覚え直してから次の範囲へ進みます。覚えたその日に確かめても、まだ頭に残っているので言えてしまいます。1日空けてから確かめると、抜けた所が見えます。
理科でも、密度や電流のような計算の単元は、積み上げる側に入れます。教科の名前ではなく、その単元が前の単元を使うかどうかで決めてください。1週間に並べた形は、あとの「よくある失敗と直し方」の図3に描きました。
6. 苦手が2つあるときは、積み上げる方を最初の欄に
英語と理科の両方が苦手なら、英語を毎日の最初の欄に置き、理科は月曜・水曜・金曜に、得意な教科の後ろへ入れます。その日の並びは、英語、数学、理科、社会のように、苦手と得意が交互になります。苦手を2つ続けて並べると、2つ目の前で手が止まり、2つ目が事実上の最後の欄になってしまいます。
1日に入れる苦手は2つまでにします。3つ以上あるときは、積み上げる教科を先に選び、残りは曜日で入れ替えます。全部を毎日入れようとすると、計画表の上半分が苦手で埋まり、また下の行から消えていきます。
学年と時期で変わるところ
中1は、苦手がまだ教科ではなく、単元の形をしています。英語なら be動詞と一般動詞の使い分け、数学なら正負の数のかけ算の符号のような、1つの単元のつまずきです。この時期に「苦手は最初の欄」という並べ方が身につくと、つまずきが教科全体に広がる前に止められます。
中2は、場面のように、苦手が教科の名前で呼ばれ始める時期です。教室でよく見るのは、根が中1の単元に残っている形で、いまの授業の問題だけを最初の欄でやっても、同じ所で止まり続けます。英語の欄のうち土曜の1回だけは、止まった問題の元になっている中1の単元へ戻る日にすると、平日の欄が進みやすくなります。
中3は、入試の範囲が3年分になり、苦手が2つ以上になりやすい時期です。今の中3の受験、つまり令和9年度の都立一般入試の調査書には中3の評定が入り、1学期と2学期の成績を十分に参考にすると要綱に書かれています。2学期のうちに苦手な教科を最後の欄から出しておくことには、はっきりした意味があります。
高校生は科目が細かく分かれ、苦手は「数学」ではなく「数学Ⅱの三角関数」のように単元の名前で現れます。1回の長さは中学生と同じ15〜20分のままにして、増やすなら回数で増やします。予習をしてこないと授業についていけない科目がある日は、その予習を最初の欄にします。
時期で変わるのは、苦手な教科の回数です。ふだんは最初の欄に1回。テストの2週間前からは、15〜20分を1日に2回にして、1回目は最初の欄、2回目は得意な教科の後ろに置きます(テストの日程は学校の予定表で確かめてください)。1回を40分に延ばすより、2回に分けた方が、間に得意な教科が入って止まりにくくなります。夏休みや冬休みのような長い休みは、午前のうちに15〜20分を2回置き、1回は学校の宿題、もう1回は前の学年の単元へ戻る時間にします。休みの長さと宿題の量は学校ごとに違うので、学校の決まりと宿題の量を確かめてから組みます。
よくある失敗と直し方
前に置いた得意な教科が延びて、苦手がまた後ろへ回る
手順3の挟む形で、数学を10分のつもりで始めたら、解けるのが楽しくて40分たっていた、という失敗です。得意な教科は手が止まらないので、終わりの合図が来ません。前に置く物は、計算3問や用語10個のように数が決まっていて終わりが目に見える物にし、タイマーを10分に合わせてから始めます。得意な教科の続きは、苦手な教科のあとの欄でやれば消えません。
苦手な教科を週末にまとめて片づける
平日は得意な教科だけを回し、日曜の午後に英語を60分まとめてやる形です。月曜から金曜までの授業の分を一度に追うので、始めのうちは前の授業で何をやったかを思い出すだけで時間が過ぎます。理科の用語も、まとめて覚えたその場で確かめると言えてしまい、翌週の小テストで抜けているのに気づきます。
直すときは、図3のように、日曜にまとめていた分を平日へ割り戻します。英語は月曜から土曜の6日に15〜20分ずつ、理科の用語の単元は月曜・水曜・金曜の3回です。日曜には苦手な教科の欄を置かず、1週間の○を数えて、次の週の量を決める日にします。

手つかずの行が並ぶのが嫌で、計画表から英語の行を消す
たどり着けない日が続くと、計画表に英語と書くこと自体をやめてしまう生徒がいます。手つかずの行が並ぶのを見たくないからです。行が消えると、苦手な教科は計画の外に出て、次に思い出すのはテストの前の晩になります。直すときは、行を消さずに一番上へ書き写します。○が付かなかった日は空欄のままにせず、「22時で時間切れ」「問3でわからない」のように、止まった理由を一言書いておきます。手つかずの行が、置き場所と量を直すための記録に変わります。
よくある質問
1日の勉強計画に、教科はいくつ入れればいいですか
教科の数より、欄の数で考えます。平日は3〜4つの欄にし、そのうち苦手な教科は2つまで、苦手と得意が交互になるように並べます。5教科を毎日全部入れようとする中1をよく見ますが、欄が5つ並ぶと1つの欄が短くなって、どの教科も途中で終わります。得意な教科ほど、曜日で間引いてかまいません。
英語が苦手なとき、英語の欄には単語と文法のどちらを書けばいいですか
授業の進み方で選びます。英語の授業の前の日は、教科書の次の本文を声に出して読み、知らない語に下線を引く。授業のあった日は、その日に習った文法のワークを3〜5問。単語だけで15〜20分を使い切ると、文の中で使う形が身につかないまま進みます。例外は単語の小テストがある週で、その前の日だけは欄の中身を単語に寄せます。
苦手でなくなったら、最初の欄から外してもいいですか
外すのではなく、2番目へ下げます。目安は、2週続けて○が全部付き、その週にやった問題を何も見ずに解けることです。下げたあとの最初の欄には、次に苦手な教科を入れます。下げてから○の抜ける日が出てきたら、ためらわず最初の欄へ戻してください。置き場所は一度決めたら終わりではなく、○の数を見て動かす物です。
保護者が手を貸すなら
夜遅くに「英語はやったの」と聞くのは、最後の欄を責める問いになります。聞かれるほど、お子さまは計画表から英語の行を消す方へ動きます。声をかけるなら、机に向かう前に「今日の最初の欄は何にした」と一つだけにします。計画表を一緒に見るのは日曜に○を数えるときにして、お子さまが見せてくれる範囲にとどめてください。中身を教えようとして苦手な教科の時間を延ばすと、15〜20分の区切りが崩れます。毎晩ひどく疲れて机に向かえない、眠くて起きていられない日が続くときは、計画を直す前に家で話を聞き、学校や医療機関に相談してください。
個別指導で確かめること
教室では、苦手な教科の最初の1問を目の前で解いてもらい、止まった所が今の単元か、前の学年のどの単元かまで戻って確かめます。英語なら中1の文の形、数学なら計算の手順まで2〜3問でさかのぼり、最初の欄に入れる問題をその場で一緒に決めます。
まとめ
場面の中学2年が直すのは、気持ちではなく行の順番です。月曜の夜、英語を計画表の一番上に書き写し、横にページと問題番号を添える。それだけで、英語の欄は前の教科のはみ出しを受けなくなります。手つかずの7行は、英語を置いた場所の記録であって、英語が嫌いだという証拠にはなりません。
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