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共通テスト国語の古文漢文の配点—古文と漢文は何点か、古典を使わない大学の読み方|武蔵野個別指導塾

古文も漢文も45点ずつで、古典は国語200点の45%。漢文を外してよいかは友だちの話でなく志望校の募集要項の国語の欄の注で決まるので、高2のうちに併願の候補まで書き出して読み比べてみてください。
共通テストの国語は90分で200点です。そのうち古文が1問45点、漢文も1問45点で、古典だけで90点あります。残りの110点が、近代以降の文章(いわゆる現代文)の3問です。古典を使わない大学を受ける人にも同じ問題冊子が配られ、試験時間も90分のままで、どの大問を解くかは自分で決めます。大学が国語の特定の分野を使うと指定していれば、大学入試センターは国語の点とは別に、分野ごとの点を大学へ渡します。
| 知りたいこと | 決まっている中身 | 書いてある文書 |
|---|---|---|
| 国語の時間と満点 | 90分・200点 | 令和10年度と令和9年度の「出題教科・科目の出題方法等」 |
| 古文と漢文の点 | 古典は2問で90点、古文と漢文が45点ずつ。近代以降の文章は3問で110点 | 同じ文書の注1 |
| 令和8年度の大問の並び | 第1問45点・第2問45点・第3問20点が近代以降、第4問の古文が45点、第5問の漢文が45点 | 令和8年度 本試験の正解(国語) |
| 分野を指定した大学へ渡る点 | 国語の得点と段階表示に、分野別の得点が加わる。分野別の得点に段階表示は付かない | 令和9年度の実施要項14と受験案内 |
| 古典を解かない人の時間 | 一部の分野だけを解いても90分 | センター「大学入学共通テストQ&A」 |
よくあるのは、昼休みに友だちから「漢文はやらなくていいらしいよ」と聞いた高2が、その晩、半信半疑で志望校の募集要項を開く場面です。共通テストの利用教科の表を探し、国語の行に指を置くと、数字の横に小さな注の印が付いている。注を読みにいく前に、ふと手が止まります。そもそも漢文は何点あるのか。その点を使わない大学の受験生は、当日の90分をどう過ごすのか。友だちの一言を信じる前に、点数の決まりと、要項の一行の読み方を順に確かめていきます。
古文45点と漢文45点は、令和10年度の出題方法でも同じ
漢文のうわさを聞いた高2が実際に受けるのは、2028年1月15日(土)・16日(日)が本試験の令和10年度試験です。この年度について大学入試センターが出している文書はまだ少なく、日付のほかは「出題教科・科目の出題方法等」と「問題作成方針」の二つだけです。ただ、国語の配点はその出題方法等にはっきり書かれています。国語は「現代の国語」と「言語文化」を出題範囲にした1つの科目で、90分・200点。注1が、近代以降の文章を3問110点、古典を2問90点とし、古典の内訳を古文と漢文の45点ずつと決めています。塾が令和9年度の同じ文書と字で比べたところ、年度の字のほかに違いはありませんでした。出願の日付すらまだ発表されていないいまの高2でも、古文と漢文が何点かは、もう動かない数として手元にあるわけです。
割合にすると、古典の90点は国語200点の45%です。古文だけ、漢文だけを取り出しても、それぞれ22.5%。漢文は古文のおまけではなく、配点の上では古文とまったく同じ重さの大問です。共通テストの漢文の配点を「古文の半分くらい」と思っていた人は、ここで考えを改めてください。
図1のように、令和8年度の本試験では、第1問から第3問までが近代以降の文章で45点・45点・20点の合わせて110点、第4問が古文45点、第5問が漢文45点という並びでした。同じ年度の正解の表で、解答1つ(マーク1つ)あたりの点も見ておきます。古文は解答番号が7つで1つ5〜8点、漢文は8つで1つ4〜8点でした。近代以降の文章には1つ2点の解答も混じっていたので、この年度の古典は、マークを1つ外したときの失点が比較的大きい作りでした。図1の上の帯が出題方法等の決まり、下の帯が令和8年度の実際の並びで、点線で区切った110点の境目は上下でそろっています。

ただし、大問の並び方と解答1つの点は令和8年度の例にすぎません。出題方法等が決めているのは「近代以降3問110点、古文45点、漢文45点」という分野ごとの数までで、令和10年度に第何問が古文になるか、1つのマークが何点になるかまでは、どの文書も約束していません。過去の冊子で並びを覚えるより、分野ごとの点の重さを覚えるほうが、年度が変わっても使えます。
もう一つ、問題作成方針は国語について、大問ごとに1つの題材で作るだけでなく、種類や分野の違う文章を組み合わせた、複数の題材による問題も検討するとしています。古文や漢文の大問に本文が2つ並ぶ形や、別の文章が添えられる形もありうるということです。45点の中身が「1つの本文を読んで答える」とは限らないので、過去の問題冊子で実物の形を一度見ておくと、配点の数字が具体的な重さとして見えてきます。
募集要項の国語の欄で、配点の数字と注を読む
古典を使うかどうかは、共通テストの側ではなく大学の側が決めます。センターの出題方法等には、古文漢文なしの国語も、漢文だけを外した国語も、科目として存在しません。令和9年度の受験案内で出願の時に登録する項目を見ても、国語の中の分野を選ぶ欄はありません。共通テストの国語で古文漢文なしの受け方を探しても見つからないのはそのためです。「なし」と言えるのは、大学がその点を合否に使わないと決めている場合のことで、共通テストで漢文なしの国語を選ぶ手続は、受験生の側にはありません。確かめる場所は、志望校の募集要項の、共通テストの利用教科・科目と配点を並べた欄です。
読むときは次の順にします。まず国語を使うかどうか。次に、国語の配点として書かれた数字が200のままか、別の数に直してあるか。そして国語の行や欄外に注があるかどうかです。注があれば、そこに使う分野が書かれています。書き方は大学によって違うので、「近代以降の文章」「古典」「古文」「漢文」のどの語が出てくるか、その語に「のみ」と「を除く」のどちらが付いているかを、一字ずつ確かめます。同じ大学でも、学部や学科、入試の方式や日程が違えば国語の扱いが変わることがあるので、自分が出す方式の欄を読んでいるかも見てください。共通テストの国語の扱いと、大学が独自に行う試験の国語の出題範囲も別の話です。個別の試験に古文が出ないからといって、共通テストの古典が要らないことにはなりません。
注を読み終えたら、自分の点がどう使われるかを数で確かめます。たとえば、過去問を90分で解いて、近代以降の文章が110点中77点、古文が45点中27点、漢文が45点中18点だったとします。国語の得点は122点で、200点の61%です。この答案を、近代以降の文章だけを使う大学の目で見ると、110点中77点で70%になります。同じ答案でも、使われ方で割合が9ポイント違う。逆に、古典を一切解かずに近代以降で同じ77点だった場合、国語全体を使う大学から見た点は200点中77点、38.5%です。古典を使わない大学と使う大学を併願するつもりなら、古典を白紙にする選択は取りにくいことが、この計算だけでもわかります。
段階表示の扱いも読んでおきます。センターは科目の得点を9段階に直した段階表示も大学に渡しますが、国語の分野別の得点には段階表示を付けません。大学が段階表示を選抜に使うかどうか、使うならどう使うかは、その大学の募集要項に書かれます。分野だけを使う大学で段階表示の語が出てきたら、どの点の段階なのかを要項の文で確かめてください。
最後に、いまの高2が開いている要項は、いまの高3が受ける入試、つまり2027年4月入学の物です。自分が受ける2028年4月入学の入試の要項は、まだ出ていません。文部科学省の令和9年度の大学入学者選抜実施要項は、大学が課す教科・科目を変えて受験生の準備に大きく響くときは、2年程度前には予告・公表するとしています。今年の要項で注を読んだら、大学の入試情報の頁に、令和10年度の入試での変更の知らせが載っていないかもあわせて見ておきます。
古典を続けるかを、高2のうちに決める4つの手順
図2のように、決める順番は「書き出す」「注を読む」「分ける」「読み直す」です。友だちの言葉から始めず、自分の候補の一覧から始めます。センターの受験案内も、大学ごとの教科・科目の指定は、共通テストの出願より前に各大学の募集要項などで確かめるよう求めています。令和10年度の出願の期間はまだ発表されていないので、早めに一度読んでおき、発表を待って読み直す形にします。
1つ目は、志望校と併願の候補を、国公立も私立も、出す方式ごとに全部書き出すことです。高2の時点の候補で構いません。第一志望が古典を使わなくても、すべり止めや別の方式の欄で古典を使う学校が1つ混じっていれば、話は変わります。1校1行にして、学部と方式まで書くのがこつです。
2つ目は、その一行ずつについて募集要項の国語の欄を開き、「国語200点をそのまま使う」「分野を指定して使う」「国語を使わない」の三つのどれかに印を付けることです。分野を指定している場合は、注の言葉を書き写し、要項の頁の番号も控えます。後で読み直すときに、どこを見たかがすぐたどれるようにするためです。保護者の方がお子さまと一緒に読むなら、ここが一番役に立つ場面です。注の小さな字は、二人で声に出して読むと読み落としが減ります。
3つ目は、三つの印を見比べて決めることです。古典を使う学校が1つでもあれば、古文も漢文も続けます。図2の「はい」の枝です。全部が近代以降の文章だけ、あるいは国語を使わないなら、図2の「いいえ」の枝で、古典に充てていた時間の一部を近代以降の文章や他の教科に回す選択が出てきます。ただ、志望は高3の夏までに動くこともあります。いったん手放した漢文の句形や古文の助動詞を高3の秋に戻すのは、覚え直しの量が大きい。学校の古典の授業と定期テストの分はそのまま続け、上乗せの時間だけを動かす、くらいの決め方なら後から戻せます。

90分の使い方も、ここで一緒に決まります。候補が全部、近代以降の文章だけを使うなら、90分をその3問に充てられます。古典を使う学校が混じるなら、5つの大問を全部解く前提で練習します。どの大問に何分を割くかは、自分の解いた記録から決めることなので、ここでは分の数字を置きません。
4つ目は、過去の問題で分野ごとの点を記録することです。センターのサイトの「過去3年分の試験問題」の頁には、令和6年度から8年度までの3年分、本試験だけでなく追試験・再試験の冊子と正解までそろっています。1年分を本番と同じ時間で解き(令和7・8年度は90分。旧課程の令和6年度は80分・4問で、古文と漢文が50点ずつ)、正解の表で採点するときに、近代以降の文章・古文・漢文の三つに分けて点を書きます。さらに、国語200点での割合と、近代以降だけでの割合の二つを出しておきます。前の節の計算を、自分の答案でやるわけです。たとえば候補の学校が古典を使うのに、何年分解いても古典の割合が近代以降の割合を下回ったままなら、上乗せの時間はまず古典に回す、と記録の上で判断できます。
そして、自分の年の要項が出たら、2つ目の表を読み直します。図2の一番下の箱です。令和9年度の入試では、文部科学省の実施要項が、大学は入試の基本的な事項を2026年5月27日から7月31日までに発表すると決めていました。令和10年度の入試についての同じ決まりはまだ出ていないので、高3になったら大学の入試情報の頁を時々のぞいて、要項や入試の概要が出たかを確かめます。出ていたら、控えた頁の番号を頼りに同じ欄の注を読み、変わっていなければ決めたとおりに進め、変わっていれば3つ目からやり直します。
「漢文は小さい」「古典は配られない」と思い込んでいないか
一つ目は「漢文は古文より配点が小さいから、捨てても痛くない」という思い込みです。出題方法等の注1は、古文と漢文を45点ずつと決めています。漢文を白紙にすれば、国語全体を使う大学から見て45点、200点の22.5%を最初から手放すことになります。共通テストの古文の配点と漢文の配点は同じ、と一行で覚えておけば十分です。
二つ目は「古典を使わない大学の受験生には古典の無い冊子が配られ、早く終わって帰れる」という思い込みです。国語は1つの科目で、配られる問題冊子は同じです。近代以降の文章だけを解く人も、90分のあいだ試験室にいます。令和9年度の受験案内でも、受験者の入室が終わる時刻から試験の終わりまでは退室できず、体調などでやむを得ないときは手を挙げて監督者の指示に従う決まりです。古典を使わない大学しか受けない人でも、当日の国語の試験の長さは、他の受験生とまったく同じです。
三つ目は「古典を解かなければ、国語は110点満点の点として大学に届く」という思い込みです。図3のように、センターが大学に渡すのは、まず国語200点としての得点と、その段階表示です。大学が特定の分野を使うと指定していれば、それに加えて分野別の得点が渡ります。実施要項の注は、その分野別の得点の中身を、近代以降の文章(3問110点)、古文(1問45点)、漢文(1問45点)と大問の単位で書いています。古典を空欄にした答案は、200点の国語としては古典0点のまま採点され、国語全体を使う大学にはその点が届きます。答案は1枚で、どの点を使うかは大学ごとに切り分けられる仕組みです。

図3の右の列は、本人が見られる成績です。令和9年度は、出願の時に閲覧を申し込み、手数料300円を検定料に上乗せして払った人だけが、2027年の4月1日(木)から30日(金)までの間、マイページで自分の成績を開けます。国語はそこで分野別の得点まで表示されるので、古典で何点取れていたかを後から確かめられます。この提供と閲覧の決まりは令和9年度の実施要項と受験案内の物で、いまの高2が受ける令和10年度の分は、その年度の受験案内が出てから同じ欄を読み直してください。
確かめる先と聞き方
漢文が要るか要らないかは、次の五つを順に当たれば、うわさではなく文書の一行で決められます。古典の45点ずつをどこが使い、どこが使わないかを、聞く先ごとに分けておきます。
- 志望校の募集要項の、共通テストの利用教科・科目と配点の欄: 国語を使うか、国語の配点の数字、注に書かれた分野の語(「のみ」か「を除く」か)、その注がどの学部・方式・日程に掛かるか。
- 大学の入試情報の頁: 令和10年度(2028年4月入学)の入試について、教科・科目の変更の予告が出ていないか。
- 大学の入試の窓口: 注の意味が読み取れないときに、出す方式の名前を添えて「共通テストの国語で、古典の得点は合否に使いますか」「国語の配点は何点満点に直して使いますか」と聞く。
- 大学入試センターの令和10年度「出題教科・科目の出題方法等」と「問題作成方針」: 国語の注1の配点と、複数の題材を組み合わせる問題の扱い。令和10年度の受験案内が出たら、成績の提供と閲覧の欄で、国語の分野別の得点の扱いが令和9年度と同じか。
- 高校の進路の先生: 学校に届いている要項や説明会の資料で、候補の学校の国語の扱いを一緒に読んでもらえるか。あわせて、古典の授業で共通テストまでに習い終える範囲。
センターの問い合わせ窓口は試験そのものの決まりを聞く先で、どの分野の点をどう使うかは、センターの受験案内自身が各大学の募集要項で確かめるよう繰り返しています。大学の使い方は大学に、試験の決まりはセンターに、と聞く先を分けると答えが早く返ってきます。
個別指導で確かめること
塾では、過去の問題冊子で解いた国語の答案を近代以降の文章・古文・漢文の三つに分けて採点し直し、候補の学校ごとに国語のどの点が使われるかを並べた表と突き合わせます。古文と漢文のマークの跡からどの設問で点を落としたかまで見て、古典に回す時間を決める材料にします。
まとめ
共通テストの国語では古文と漢文が45点ずつ、合わせて90点を占め、その配点はいまの高2が受ける令和10年度の出題方法等にも書かれています。漢文が要るかどうかを決める材料は友だちのうわさの中にはありません。45点を手放すかどうかの根拠になれるのは、志望校の要項の国語の欄に付いた、あの小さな注の一行だけです。
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