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学校推薦型選抜の必要書類と出願の手順—インターネット出願の画面で止まらないための順番|武蔵野個別指導塾

推薦の出願書類は、本人が書く物・高校が作る物・試験の団体が出す証明の3つに分かれます。調査書と推薦書は高校の中の手続きを通るので、締切の「必着」と「消印有効」を読み分けてから逆に数えてください。
学校推薦型選抜の必要書類に、どの大学にも通じる一覧はありません。正しい一覧は、出願する大学の募集要項の「出願手続」と「提出書類」の欄に、その選抜区分の分だけ載っています。ただし中身は、書く人で3つに分けられます。本人が書く物、高校が作る物、試験の団体が出す証明です。
| 書類 | 作るのは | 出願の前にすること |
|---|---|---|
| 入学願書(インターネット出願なら登録の画面) | 本人 | 募集要項を最後まで読んでから入力する |
| 調査書 | 高校(校長の責任で作る) | 出願先の数を数えて担任に頼む |
| 推薦書 | 高校(校長の名で出る) | 大学の様式を高校に渡す |
| 志望理由書・学修計画書 | 本人 | 大学の様式の上で下書きを作る |
| 活動報告書 | 本人(大学が求めるときだけ) | 活動の期間と取得の年月を証明と照らす |
| 資格・検定の証明 | 試験の団体 | 原本か写しかを募集要項で読む |
| 入学検定料 | 本人の家庭が払う | 払い方と期限を先に決める |
止まりやすいのは、画面の操作そのものではありません。画面を開いた時点で、手元にそろっていない紙です。高校と試験の団体に頼む物を先に動かし、締切の日付の後ろに付いた「必着」か「消印有効」かを読んでから、登録・支払い・郵送のうち、その大学で要る物を募集要項に書かれた順に進めてください。
よくあるのは、出願の締切まであと3日の夜、食卓に封筒を並べている場面です。進路指導室で受け取った調査書の封筒、清書したばかりの志望理由書、宛名を半分だけ書いた送付用の封筒。ノートパソコンにはインターネット出願の画面が開いたままで、検定料の払い方を選ぶところで止まっています。カードで払うのか、コンビニで払うのか。払う前に、郵送する書類を印刷するのか。募集要項を開き直すと、締切の日付の後ろに小さく「必着」とある。3日あると思っていた時間は、郵便が届くまでの日数を引くと、半分ほどしか残っていません。
学校推薦型選抜の提出書類は、募集要項のどの欄で読むか
文部科学省の令和9年度の大学入学者選抜実施要項は、大学に、出願の要件、出願の手続、試験の日、評価の方法、入学検定料の額と納め方と期限まで、志願者が出願に要ることを決めて募集要項に書くよう求めています。提出書類の正しい一覧が、その大学の募集要項にしか無いのはこのためです。2027年4月に入学する人の推薦は、出願の受付が2026年11月1日以降に始まります。出願の受付より前に、その大学の推薦の募集要項が出ます。
読むときは、提出書類の欄から開かないでください。先に出願資格の欄です。推薦では、大学は推薦の要件をできるだけ具体的に決めて示すことになっていて、評定の条件、資格の条件、卒業見込みであることなどが一行ずつ並びます。その一行ごとに、それを示すのはどの紙かを鉛筆で横に書き込みます。評定なら調査書、資格なら証明、という具合です。そのあとで提出書類の欄を読むと、書き込んだのに一覧に無い紙、一覧にあるのに用意していない紙が、すぐ目に入ります。
次に評価方法の欄です。要項は、大学が調査書や本人の書く資料をどう使うかを、募集要項などに明記するよう定めています。志望理由書が書類の審査に使われるだけなのか、面接の資料にもなるのかで、清書の前の読み返し方が変わります。
健康にかかわる書類が提出書類に入っているときは、理由の書かれた箇所も探してください。要項は、健康の状況を原則として合否の材料にしないとし、把握の要る特別な事情がある大学には、その事情を募集要項に具体的に書くよう求めています。願書で聞かれる住所や連絡先も、同じ考え方の上にあります。本人を特定する、出願資格を確かめる、連絡する。要項は、この3つに要る情報のほかは、評価に使わない情報を志願者に求めないよう大学に求めています。
最後に、様式のありかです。要項は、本人が書く資料や高校に書いてもらう資料について、編集できる形のファイルをダウンロードできるようにするなど、作る人の手間を減らすことが望ましいとしています。様式が募集要項に綴じ込まれているのか、大学のサイトの入試の頁から取るのか、手書きの指定があるのかを、この段階で確かめておきます。
書類を作る人は3通り—本人・高校・試験の団体
学校推薦型選抜の出願で必要なものを、作り手ごとに分けたのが図1です。分けてみると、準備の順番が見えてきます。自分の机で早められるのは、本人が書く物だけです。

本人が書くのは、入学願書の登録、志望理由書や学修計画書、大学が求める場合の活動報告書です。要項は、大学入学希望理由書や学修計画書には、入学を望む理由、入学後に学びたいことと計画、卒業後を見すえた目標を書かせるとしています。活動報告書は、要項に様式の例が載っているだけで、高校や本人がかならず作る物ではありません。求めるかどうかは大学が決め、求めるなら提出書類の欄に名前が出ます。中身の書き方は別の記事に譲りますが、出願の準備として言えることは1つで、清書は大学の様式の上でしかできない、ということです。
高校が作るのは、調査書と推薦書です。調査書は、担任などが原案を作り、関係する先生の委員会で審議したうえで、校長がその責任で作って大学に出す書類です。頼んだその日に受け取れる物ではありません。推薦書も校長の名で出ます。学校推薦型選抜は、公募であっても本人の意志だけでは出願できず、出身高校の校長の推薦が要るからです。要項は推薦書に、志望する学部のアドミッション・ポリシーに沿って、本人の学習や活動の歩みをふまえた学力の三要素の評価を書くよう求めています。様式は要項に例があるものの、欄や文言は大学が変えてよく、押印が要るかも大学が決めます。大学の様式を高校に渡すのは、出願する本人の役目です。
なお要項には、大学と高校が個別に合意した場合に、調査書を紙ではなく電子のデータで出す道もあり、そのときは校長などの押印が要りません。自分の出願先がどちらの形なのかは、調査書を頼むときに高校に聞いておきます。
試験の団体が出すのは、英検などの資格・検定の結果を示す証明です。合格証の写しでよいのか、団体が発行する証明書の原本が要るのかは、募集要項の提出書類の欄で読みます。証明書の発行の手続と日数は、団体の公式の案内で確かめてください。
高校と試験の団体の書類は、相手の日程で動きます。締切から逆に数えるなら、この2つを先に頼み、待っている間に本人の書類を仕上げる。順番を逆にすると、締切の3日前の食卓で、一枚だけ足りない夜が来ます。
学校推薦型選抜の入学試験をインターネット出願で受けるとき、止まる3つの所
インターネット出願の画面は大学ごとに作りが違い、どの順で何を入力するかは、その大学の募集要項と画面の案内のとおりに進めるしかありません。それでも、手が止まる所は3つに集まります。
1つ目は、入力を求められたのに、答えの載った紙が手元に無い所です。資格の級やスコア、取得の年月、高校の正式な名前や学科の名前、卒業見込みの年月。記憶で打ち込むと、あとで届く証明や調査書と食い違います。要項は大学に、記入事項や提出書類が本物であることを確かめるよう求めています。画面を開く前に、証明書と高校の書類を横に置いてください。
2つ目は、支払いです。入学検定料の額、払い方、期限は、大学が募集要項に書くことになっている項目です。払い方は大学によって違うので、共通テストのときのやり方をそのまま当てはめないでください。2027年1月の共通テストの出願(2026年の9月から10月)は、出願サイトにメールアドレスを登録してマイページを作るところから始まりました。支払い方法はクレジットカード・コンビニエンスストア・ペイジーから選んで期間内に払い、手数料は志願者の負担でした。大学の出願でカードを使うなら、誰のカードで払うかを家で先に決めておく。画面の前でそれを話し合い始めると、その夜は進みません。
3つ目は、登録と郵送の境目です。画面の登録と支払いだけで出願が終わるのか、そのあとに調査書や推薦書を郵送し、それが届いて初めて出願がそろうのかは、大学ごとに違います。出願がどの時点で完了したことになるのかを、募集要項の出願手続の欄で読みます。共通テストでも、出願はインターネットで済ませる一方、受験上の配慮の申請だけは、出願の手続とは別に書類を郵送する決まりでした。画面で済む手続と郵便で出す書類が、同じ出願の中で分かれることはあるのです。
推薦の書類を受け持っている立場から言えば、画面を開くのは、この3つの答えが机の上にそろってからです。そろっていれば、入力は落ち着いた作業になります。
締切の「必着」と「消印有効」を読み分ける
締切の日付は同じに見えても、後ろに付く2文字で意味が変わります。「必着」は、その日までに書類が大学に届いていなければならない、という意味です。「消印有効」は、その日までに郵便局が受け付けた日付の消印があれば間に合う、という意味です。必着なら、届くまでの日数を自分で引かなければなりません。
図2は、2027年1月の共通テストで受験上の配慮を申請するときの、期限の書き方です。同じ書類の締切が「2026年10月2日(金)必着」と「2026年9月30日(水)消印有効」の2つで並んでいました。届く日で数えるか、出す日で数えるかの違いが、そのまま2日の差になっています。

大学の推薦の募集要項でも、締切の日付の後ろの括弧を読み落とさないでください。読むのは4つです。必着か消印有効か。時刻まで書かれていないか。インターネットの登録の締切と、書類の郵送の締切が別々に書かれていないか。書留や速達など、送り方の指定がないか。
消印有効のときにも落とし穴があります。ポストに入れた時刻によっては、その日の取り集めがもう終わっていて、消印の日付が締切の次の日になることがあります。締切の当日に出すなら、郵便局の窓口で出して、その場で受付の日付を確かめるほうが確かです。必着のときは、週末や祝日をはさむと届くまでの日数が延びることがあるので、郵便局の案内で配達の日数を見ておきます。
場面の食卓に戻ると、締切の3日前で「必着」、配達に2日かかる地域なら、郵便に乗せられるのは明日までです。書類を直せるのは今夜だけで、明日は窓口に持っていく日になります。だから必着の締切は、カレンダーの上で配達の日数の分だけ前へずらして書き込みます。
出したあとに控えを残し、面接まで持っていく
出願の書類は、出したら手元から消えます。控えを残すのは、届いたかを確かめるためだけではありません。
要項は、推薦や総合型の選抜で、本人が書いた資料をプレゼンテーションなどの形で積極的に使うよう大学に求めています。面接の前の晩に、自分が志望理由書に何と書いたか思い出せない、というのは笑い話ではありません。清書は、封をする前に全部の頁を写しておきます。スマートフォンで撮るなら、文字がつぶれていないか拡大して確かめる。コピー機で写すなら、両面の裏を忘れない。活動報告書に書いた期間やスコアも、面接で聞かれたときに同じ数字を言えるよう、控えに印を付けておきます。
画面の側にも、残す物があります。登録が終わった画面や受付の番号が出るなら、その画面を保存する。支払いの記録を取っておく。書留などで出したなら、郵便局で受け取る控えをしまっておく。届いているかを大学に問い合わせるとき、これらが自分の出願を特定する手がかりになります。
封をする前に、3つだけ確かめます。様式が今年の募集要項のもので、去年の入試の頁から保存しておいたファイルをそのまま使っていないか。署名や日付など、本人が書く欄に空きがないか。封筒の表書きや同封する順に指定があれば、そのとおりになっているか。高2のうちに見ておいた去年の様式は形を知るための物で、出願の年には欄が変わっていることがあります。
調査書や推薦書のように、高校が封をして渡す書類は、中を写せません。開けてよいかどうかは、高校と募集要項の指示に従います。控えの取れない書類があるからこそ、本人が書いた書類の控えは全部そろえておく。封をする直前のこの数分が、出願の最後の作業です。
よくある質問
推薦書は、高校でいつも使っている用紙で出してよいですか
大学が様式を指定していれば、その様式で出します。要項に載っている推薦書は、大学が高校に作成を求める書類の「イメージ例」で、欄や文言は大学ごとに変えてよく、押印が要るかも大学が決めます。指定があるかどうかは、募集要項の提出書類の欄と様式の頁で確かめてください。
インターネットで登録して検定料を払えば、出願は終わりですか
大学によります。登録と支払いで終わるのか、そのあと書類の郵送が要り、届いた時点か消印の日付で出願がそろうのかは、募集要項の出願手続の欄に書かれています。郵送が要る大学で書類を送っていなければ、画面の登録が済んでいても出願はそろっていません。
資格の証明は、合格証のコピーでよいですか
コピーでよいのか、試験の団体が発行する証明書の原本が要るのかは、募集要項の提出書類の欄で決まります。証明書の発行には団体ごとの手続と日数があるので、団体の公式の案内で先に確かめてください。スコアや取得の年月を画面に入力するときも、手元の証明と照らしながら打ちます。
障害があって試験に配慮が要るときは、いつ相談しますか
出願の前です。要項は大学に、障害のある志願者への合理的な配慮を求め、事前に相談できる窓口や体制を整え、申請の手続をはっきり示しておくことが望ましいとしています。募集要項の受験上の配慮の欄を読み、そこに書かれた期限と方法で、大学の入試の窓口に早めに連絡してください。
確かめる順番
今週のうちに、次の順で確かめます。図3は、その順番を1枚にまとめたものです。
- 募集要項を開き、出願期間、締切の書き方(必着か消印有効か、時刻があるか)、提出書類の一覧、様式のありか、検定料の額と払い方と期限に印を付ける。
- 担任か進路指導の先生に、推薦書と調査書を頼む。大学の様式を渡し、何通要るかと、高校の中での受付の締切を聞く。
- 本人の書類を、下書きから清書へ進める。資格の証明が要るなら、試験の団体への発行の申し込みもこの週に済ませる。
- 様式、送り方、配慮の相談で迷ったことがあれば、大学の入試の窓口に問い合わせる。
- 登録・支払い・郵送のうち、その大学で要る物を募集要項の順に進め、最後に控えをそろえる。

高2の人にとって、自分が出願する年の募集要項はまだ出ていません。いまの高3が使っている今年の募集要項で、推薦の提出書類にどんな顔ぶれが並ぶかを一度見ておき、来年の秋に毎年の要項で確かめ直してください。
個別指導で確かめること
武蔵境の教室では、志望理由書や活動報告書の下書きを募集要項の横に置き、出願資格の条件の一行ずつに、示す書類がそろっているかを照らします。資格のスコアや活動の期間が、証明や高校に渡した材料と食い違っていないか、封をする前の控えが全部の頁そろっているかも、同じ机の上で確かめます。インターネット出願の画面に打ち込む前の、資格の取得年月やスコアの読み合わせも、頼まれればその場で済ませます。
まとめ
推薦の出願で必要なものは、本人と高校と試験の団体の3つの机から集まってきます。委員会の審議を通る調査書も、校長の名で出る推薦書も、頼んだ翌日には出てきません。急げるのは自分の机の1つだけです。締切の3日前の食卓に並ぶ封筒の数は、その前の週に担任の先生のところへ何を頼みに行ったかで、もう決まっています。
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