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指定校推薦でも共通テストは受けるのか—出願の締め切りが合格発表より先に来る順番から考える|武蔵野個別指導塾

共通テストの出願は2026年10月2日で閉じ、学校推薦型の結果は早くても12月1日に出ます。出願して受けない道は残せても後から出願する道はない順番をもとに、決め方と先生に聞く質問を並べています。
出願先の大学が、その指定校の枠の選考に共通テストの点を使うなら、受けるほかありません。使わない枠なら、大学の選考のために受ける必要はありません。ただし令和9年度は、共通テストの出願が2026年10月2日で閉じ、学校推薦型選抜の結果は早くても12月1日に出るので、推薦の合否を知らないまま「出すか、出さないか」を先に決めることになります。出願してから受けない道は残せますが、締め切りを過ぎてから出願する道はありません。
| 順 | 起きること | 日付 | 書いてある文書 |
|---|---|---|---|
| 1 | 共通テストの出願(Web だけ)が閉じる | 2026年10月2日(金) | 大学入試センター 令和9年度の共通テスト実施要項と受験案内 |
| 2 | 指定校の枠を含む推薦の願書の受付が始まってよい日 | 2026年11月1日 | 文部科学省 令和9年度大学入学者選抜実施要項 第4の5 |
| 3 | 推薦の判定を出してよい最初の日 | 2026年12月1日 | 同じ要項の第4の5 |
| 4 | 共通テストの本試験 | 2027年1月16日(土)・17日(日) | 大学入試センター「令和9年度試験」の頁 |
| 5 | センターが各大学へ点を渡すのはこの日以降 | 2027年2月2日(火) | 共通テスト実施要項の14 |
よくあるのは、9月の夜、共通テスト出願サイトのマイページで受験する教科にチェックを入れたまま、支払いの画面へ進めずにいる場面です。校内選考の結果は、まだ担任から聞いていません。通れば共通テストは要らないかもしれない。通らなければ一般選抜が待っている。机の上には指定校の一覧を写したメモと、半分だけ書いた志望理由の下書きがあります。迷いの正体は、どちらに転ぶかわからないことではありません。結果より先に締め切りが来るという順番を、まだ一列に並べて見ていないことです。
10月2日が先、12月1日が後——決まりが並べる日付の順番
指定校推薦という言葉は、文部科学省の要項には出てきません。要項が使う区分は学校推薦型選抜で、そのうち、大学が「この高校から」と指定して示した枠に、高校の校長の推薦をもらって出願するものを、高校や受験生が指定校推薦と呼んでいます。要項の側は、高校と連携して丁寧に組み合わせ、受かったら入学すると本人が約束して受ける非公募の形がある、という書き方でこの入試に触れています。
この入試にかかわる日付を令和9年度(2027年4月に入学する人の年度)の決まりから拾うと、順番は動きません。共通テストの出願は2026年9月15日の午前10時に始まり、出願の内容の登録は10月2日の午後5時、検定料の支払いは同じ日の午後11時59分で締め切られます。出願は共通テスト出願サイトからの Web 出願だけで、紙の願書を郵送する方法はありません。センターの受験案内は、出願期間を過ぎた出願は一切受け付けないと書いています。
一方で令和9年度の実施要項は、学校推薦型選抜について、願書の受付を11月1日より前に始めないこと、判定の結果を12月1日より前に出さないことを大学に求めています。発表の遅い側の限りは、一般選抜の試験日の10日前です。共通テストの締め切りの10月2日から、推薦の結果が出うる最も早い12月1日までは60日あります。その60日のあいだ、共通テストの出願の扉はもう閉じたままです。
試験の日は、本試験が2027年1月16日と17日、追・再試験が23日と24日です。そして共通テストの実施要項によれば、センターが令和9年度の点を大学へ渡すのは2月2日以降です。図1のように5つの日付を左から並べると、出願の締め切りだけが、推薦の願書よりも、推薦の結果よりも前に、ぽつんと置かれているのが見えます。

もう一つ押さえておきたい決まりがあります。要項は、大学が総合型選抜や学校推薦型選抜でも共通テストを使えると定めています。点の使い方についても、合計点で比べるだけでなく、一定の学力に届いているかを主に見る資格試験のような使い方などを工夫するよう望んでいます。学校推薦型で共通テストを使う場合、発表の遅い側の限りは10日前ではなく、一般選抜の試験日の前日までのできるだけ早い日です。点が大学に届くのが2月2日以降なのですから、センターから届く点を判定に入れる推薦の結果は、2月2日より前には出せない計算です。12月に決まる推薦と、2月に決まる推薦では、冬の過ごし方がまるで違ってきます。
では、9月の出願画面の前に座った時点で、出願先がどちらの形なのかは決まっているのでしょうか。要項は、どの選抜区分でどんな評価の方法を使うかを、大学が2026年5月27日から7月31日までに決めて発表し、その後は受験生に不利になる変更をしないよう求めています。9月15日に出願が始まる時点では、評価の方法はすでに発表されているはずの時期です。迷う前に読むべき紙は、もうどこかにあるはずだということです。いまの高2が受ける令和10年度の日付は、その年度の要項と共通テストの実施要項が出たら、同じように並べて確かめ直します。
共通テストを使う枠かどうかは、出願先の書類で一つずつ見る
共通テストを使うかどうかは、大学が入試の区分ごとに決めて示します。同じ大学の同じ学部でも、一般選抜、公募の学校推薦型、指定校の枠とで、評価の方法が同じとは限りません。公募の募集要項に共通テストと書いてあっても、指定校の枠も同じだとは言えませんし、その逆も同じです。「指定校推薦 共通テスト 必須 大学」と検索して出てくる一覧や体験談は、自分の高校に届いた枠の条件を代わりに答えてはくれません。見るべきなのは、自分が出願しようとしている指定校の枠の書類だけです。
大学ごとに違うのは、次のような点です。
- 選考方法に共通テストが入っているかどうか。
- 入っているなら、どの教科・科目の点を使うのか。出願のときにどの教科を登録するかが、ここで決まります。
- 点をどう使うのか。合計点で比べるのか、ある水準に届いているかを見るのか、面接や書類と組み合わせるのか。
- 結果がいつ、どの経路で届くのか。共通テストを使う枠なら、発表は2月に入ってからです。
高校ごとに違うのは、また別のところです。校内選考の結果をいつ伝えるかは高校が決めるので、それが10月2日より前か後かは、自分の高校に聞くまでわかりません。推薦を志望する生徒に共通テストの出願をどう勧めるか、指定校で合格した後に共通テストを受けるよう求めるかどうかも、高校の方針によります。その方針がどの紙に書いてあるのか、面談で聞く話なのかも含めて、先生に確かめます。
共通テストの出願の画面には、高校を卒業見込みの人が、自分の出願の内容を在学する高校に伝えることに同意するかを登録する項目があります。この項目について高校から案内が出ているかどうかも、聞いておくと迷いが減ります。
自分の場合を知るために見る物は、四つに絞れます。一つ目は校内の推薦の要項で、申込の締め切り、校内選考の結果を伝える日、推薦の志望者への注意が書かれているかを見ます。二つ目は指定校の一覧で、条件の欄に共通テストにかかわる書き込みがあるかを見ます。三つ目は大学から高校に届く指定校の書類で、選考方法、試験の日、結果の知らせ方の行を見ます。四つ目は進路の先生との面談で、上の三つで読み切れなかったことをそこで埋めます。
共通テストを使う枠を考えている人には、もう一つ並べておく日付があります。一般選抜の願書の受付期間は、大学が自分の試験日に合わせて決めます。推薦の結果が2月に出る枠だと、結果より先に一般選抜の願書の締め切りが来ることもありえます。どちらが先かは、推薦の書類と一般選抜の募集要項の日付を、同じ紙に書き出して見比べるまでわかりません。
9月のうちに決めて、12月に見直す——出願画面の前でやる順番
ここからは、今日から手を動かす順番です。生徒が自分でやることと、保護者がお子さまと一緒に確かめることを分けずに並べます。
- マイページを先に作っておきます。作成できる期間は2026年7月1日から10月2日までです。出願期間に入ってから作り始めると、登録の締め切りの午後5時に追われます。
- 指定校の書類の「選考方法」の行を、先生に見せてもらって書き写します。共通テストの文字があれば、教科・科目の名前もそのまま写します。
- 校内選考の結果が出る日を担任に聞きます。10月2日より前か後かで、決め方の重さが変わります。
- 落ちた場合の道を紙に書きます。校内選考で選ばれなかったとき、大学の判定で届かなかったとき、それぞれ次にどこを受けるのか。その中に、共通テストの点を使う一般選抜の方式が入っているかどうか。ここは詳しい計画でなくてよく、大学名と方式の名前が並べば足ります。
- 登録する教科を決めます。推薦で使う教科と、一般選抜で使うかもしれない教科を合わせた分です。検定料は、3教科以上なら18,000円、2教科以下なら12,000円です。地理歴史と公民は、両方受けても出願のうえでは1教科と数えます。成績の閲覧を希望すると300円が加わり、支払いの方法を問わず188円の手数料もかかります。
- 10月2日の午後5時までに登録を終え、午後11時59分までに支払います。支払いが済まないと、出願は完了しません。
- 10月9日から16日までの確認・訂正の期間に、登録の中身を見直します。この期間に3教科以上から2教科以下に減らせば、差の6,000円が戻ります。コンビニエンスストアやペイジーで払った場合は銀行振込で戻るので、振込の手数料が引かれます。けれども出願が受理された後に受けないと決めても、検定料そのものは返りません。
- 受験票は、センターが12月上旬までにマイページに出します。推薦の結果が出たら、受けるかどうかを高校と相談して決め直します。
たとえば、指定校の枠の選考方法が「書類と面接」と書かれていて、校内選考の結果は10月の半ばに出ると先生から聞いた人を考えます。この人は、落ちた場合には、国語と英語と日本史の共通テストの点を使う一般選抜の方式を考えています。共通テストでは、国語、外国語、地理歴史の3教科にあたります。校内選考の結果より10月2日が先に来るので、この人は3教科で出願しておき、検定料は18,000円になります。校内選考を通り、12月に合格が決まれば、1月に受けるかどうかを高校と相談して決めます。選考方法に共通テストが入っている枠だった場合は、迷う余地はありません。書類に書かれた教科・科目を落とさずに登録します。
図2のように、最初に見るのは出願先の書類で、次に見るのは落ちたときの自分の計画です。どちらも「いいえ」なら出さない選び方も残りますが、その前に高校の方針を聞いてから決めます。順番を逆にして、「受かりそうかどうか」の手応えから先に考えると、判断の材料がない問いに時間を使うことになります。

保護者の方が手伝えるのは、4と5のあたりです。お子さまが落ちた場合の道を口にしたがらないときほど、紙に書く作業は役に立ちます。受かる前提で話を進めても、出願しておいて受けないことはできます。決める材料を先に紙の上へ出しておけば、9月の夜の迷いは、どの教科を選ぶかという具体的な作業に変わります。
「結果を見てから申し込めばいい」は通らない——出願をめぐる思い込み
一つ目は、指定校の結果を見てから共通テストに申し込めばいい、という思い込みです。出願は10月2日で閉じ、期間を過ぎた出願は受け付けられません。推薦の結果は12月1日より前には出ません。待ってから決めるという順番は、日付の上で成り立たないのです。
二つ目は、推薦で合格したら、払った検定料は返ってくる、という思い込みです。受験案内によれば、出願が受理された後は、受けなくても検定料は返りません。返るのは、確認・訂正の期間に教科の数を減らしたり、成績の閲覧の希望を取り消したりして金額が下がったとき、出願が受理されなかったとき、二重に払ったときに限られます。出願は、受けなかった場合の検定料を最初から引き受けたうえで決めることです。
三つ目は、指定校推薦なら共通テストとは関係がない、という思い込みです。要項は、学校推薦型でも共通テストを使えると定めています。使う枠なら、点が大学に届く2月2日より前には結果が出ません。12月に全部が終わる前提で冬の計画を立てると、そこで崩れます。
もう一つ添えると、合格した後に受けるか受けないかは自分だけで決めればいい、とも言い切れません。指定校推薦は、受かったら入学すると約束して受ける入試です。塾の案内でも、校内選考を通過した後、出願してからの辞退は原則できないとしています。合格した後の共通テストは、ほかの大学へ出願するためのものにはなりません。それでも受けるかどうかは、高校の方針と本人の学びの目的とで決まるので、高校に確かめてから決めます。
図3は、10月2日の時点での二つの選び方を、後から戻せるかどうかで比べたものです。出願しておけば、受けないという選び方は残ります。出願しなければ、その日を過ぎてから選び直すことはできません。

高校の先生に確かめる質問
面談の前に、次の質問をそのまま紙に写して持っていくと、聞き漏らしが減ります。
- 私が希望している指定校の枠の書類で、選考方法に共通テストは入っていますか。入っているなら、どの教科・科目の点を使いますか。
- 校内選考の結果は、共通テストの出願の締め切りの10月2日より前に教えてもらえますか、それとも後になりますか。
- 指定校推薦を志望する生徒が共通テストに出願することについて、学校としての方針はありますか。あるなら、どこに書かれていますか。
- 指定校推薦で合格が決まった後、共通テストを受けるかどうかについて、学校の考えはありますか。
- 共通テストの出願で、出願の内容を高校に伝えることに同意するかを聞かれますが、学校から案内はありますか。
- 大学からの合格の知らせは、高校を通して届きますか。それはいつごろの見込みですか。
- 校内選考で選ばれなかった場合、次の出願先はいつ、どの面談で相談できますか。
質問の答えは、聞いたその場でメモに日付をつけて残します。1と2の答えがそろえば、出願するかどうかの答えは、ほとんど決まります。
個別指導で確かめること
塾では、指定校の書類から写した選考方法の行と、落ちたときに受ける一般選抜の方式を1枚の表に並べ、共通テストで登録する教科を一緒に決めます。そのうえで、2学期の定期テストの範囲と共通テストに向けた演習を同じ週の計画に入れ、どちらかが手薄になっていないかを毎週の答案で見ていきます。面談の前には、先生に聞く質問のうちどれを最初に出すかを決め、本人が自分の言葉で言える形に直しておきます。
まとめ
共通テストに出願するかどうかを決める日は、指定校推薦の結果を知る日より少なくとも60日早く来ます。だから問うべきは「受かるかどうか」ではなく、出願先の書類に共通テストの文字があるか、そして落ちたときに共通テストの点が要るかの二つです。10月2日の画面で支払いのボタンを押すかどうかは、合否の予想ではなく、冬に残しておきたい道の数が決めます。
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