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定期テストの英単語の覚え方—教科書の新出語を範囲表が出た日から覚える順番|武蔵野個別指導塾

範囲表に「教科書の新出語」とだけあったら、1日目に語を数えて、つづりまで書く語と意味の語に分けます。書く語を1週目に置く2週間の日割り表と、本文の音読で確かめる順番を載せています。
定期テストの英単語は、範囲表が出たその日に、範囲の頁の新出語を一つ残らず数え、「つづりまで書けるようにする語」と「意味がわかればよい語」に分けるところから始めます。覚える順番は、書く語が先で、意味の語が後です。書く語は一度では手に入らず、日をあけて何度も書き直す往復が要るので、日数のいちばん長く残っている1週目に置きます。意味の語は本文を音読するたびに顔を出すので、2週目から始めても回数が足りやすい。範囲表からテストまで2週間あるなら、1日目に仕分け、2日目から書く語、8日目から意味の語、最後の数日で確かめる。期間が短いときに削るのは意味の語の日で、書く語の日は削りません。
よくあるのは、中1の6月、配られた範囲表の英語の欄に「教科書の◯頁から◯頁、教科書の新出語」とだけ書かれていて、手が止まる場面です。どの語のことなのか、何語あるのか、全部書けないといけないのか。小学校で聞いたり言ったり、書き写したりしてきた語でも、何も見ずにつづりを書いて点を付けられるのは、これが初めてかもしれません。とりあえず新出語の欄を上から順にノートへ写し始め、3日目には手が疲れて、残りが「来週やる」に変わります。
範囲表の「教科書の新出語」は、テストで3つの形になって出てくる
範囲表の「教科書の新出語」という一行は、ぼんやりした指示に見えて、指している場所ははっきりしています。範囲の頁の本文に初めて出てきた語で、多くの教科書では本文の下や横の欄に並んでいて、意味が添えてあることもあります。教科書の最後の頁にある単語の一覧に、同じ語が載っていることもあります。置き場所は教科書によって違うので、自分の教科書で一度確かめてください。定期テストは、その教科書で授業をしている学校の先生が作ります。問われる語は範囲の欄の語から外れにくく、手がかりのない勉強ではありません。
では、その語はテストでどう出てくるのか。返ってきた答案を並べてみると、出し方はおおむね3つに分かれます。図1のように、1つ目は日本語を見て英語のつづりを書く問題、2つ目は英語を見て意味を答える問題、3つ目は本文と同じか似た文の空所に入れる問題や、語を並べかえる問題です。

この3つは、求めている力が違います。意味を答える問題は、英語を見て日本語が浮かべば取れます。つづりの問題は、日本語だけを手がかりに、英語の文字を一つずつ自分の手で出せないと取れません。空所や並べかえの問題は、つづりに加えて、本文でその語の前後にどんな語が付いていたかまで覚えていないと取れません。たとえば listen(動詞・聞く)は、本文では listen to music のように to と組になって出てきます。listen を書けても、to が抜ければ並べかえの問題は落ちます。図1の右下の「前後の語ごと」は、この組のことです。
教室で答案を見ていると、意味の問題では正解しているのに、同じ語のつづりの問題で手が止まっている答案がよくあります。favorite(形容詞・いちばん好きな)の o を a にしたり、最後の e を落としたり。library(名詞・図書館)の r と l を入れ替えたり。英語を見たときにはわかる語なので、本人は「覚えた」と思っていました。見てわかることと、何もないところから書けることは、別の練習でしか身につきません。
もう一つ、新出語には重さの違いがあります。中学の英語では、書いたり話したりして使えるようにする語と、読んだり聞いたりしてわかればよい語が、同じ欄に混ざっています。教科書によっては、新出語の一覧で印や文字の太さを変えて、この2つを分けているものがあります。印の意味は教科書の最初か最後の頁の説明にあるので、そこを読みます。印のない教科書でも、授業で先生が「これは書けるように」と言った語や、小テストで書かせた語は、書く側に入ります。
全部の語に同じ時間をかけると、書く語に回るはずの時間が、意味だけでよい語の書き取りに消えていきます。しかも書く語は、いつ始めても1回では手に入りません。書いて、1日あけて、日本語から書けるか試し、落とした文字だけを直す。この往復の回数がつづりを手に残すので、往復できる日がいちばん多く残っている1週目に置きます。意味の語は、音読のたびに目と耳を何度も通るので、2週目から始めても回数が足りやすい。書く語が先で意味の語が後、という順番の理由は、この回数の差にあります。
中1の6月は、小学校で耳にしてきた語が、定期テストの点として「書けるか」を問われ始める時期でもあります。聞けば知っている語ほど油断が生まれ、つづりの問題でつまずきます。
範囲表が出た日から2週間で、新出語を覚える順番
ここでは、範囲表からテストまで2週間あり、ほかの教科の勉強もしながら、英単語に毎日20分ほど使える中1を例に組みます。範囲の新出語は、たとえば40語とします。これは塾で始めるときの例で、語の数や使える時間が違うときは、この節の最後の直し方で合わせます。
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1日目は、範囲の語を全部数える。範囲表に書かれた教科書の頁を開き、新出語の欄の語に、鉛筆で小さく番号を振っていきます。単元が2つ3つにまたがっていても、最初の頁から最後の頁まで通しで振ります。最後の番号が、範囲の新出語の数です。たとえば40なら、その40語が2週間で相手にする語の全部です。数を出すのは、「どれくらいあるかわからない」という重さを、最初の日のうちに消すためです。ノートに写すのは、まだしません。
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1日目のうちに、書く語と意味の語に分ける。番号を振った語を1語ずつ見て、下の表の手がかりの上から4つのどれかに当たれば、番号を丸で囲みます。丸のついた語が書く語、丸のない語が意味の語です。
| 手がかり | どこで見るか | 分け方 |
|---|---|---|
| 新出語の一覧に、使えるようにする語の印がある | 新出語の欄と、印の説明の頁 | 書く語 |
| 授業で先生が「書けるように」と言った | 授業のノート、教科書への書き込み | 書く語 |
| 小テストで書かせた | 返ってきた小テスト | 書く語 |
| 単元の大事な文として囲みや色で示された文に入っている | 本文の頁の囲みや色のついた文 | 書く語 |
| 本文に一度出てくるだけで、上のどれにも当たらない | 本文の頁 | 意味の語 |
迷った語は書く語に入れます。意味の語に入れてテストで書けなかったときの失点のほうが、書く語に入れて少し余分に書いた手間より重いからです。たとえば favorite が囲みの文に入っていれば書く語、forest(名詞・森)が本文の物語に一度出てくるだけで印もなければ意味の語、という分け方になります。ここでは40語が、書く語25語と意味の語15語に分かれたとします。
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書く語には、本文の行を添える。書く語の番号の横に、その語が本文の何頁の何行目にあったかを小さく書き込みます。listen なら listen to music の行です。空所や並べかえの問題は、この行の形で出てきます。行を添えておけば、確かめで手が止まったとき、すぐ本文に戻れます。
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2日目から6日目は、書く語を1日5語ずつ。25語を5日で割ると1日5語です。1日の20分は、次の順で使います。最初の5分で、前の日までに覚えた書く語を、日本語だけを見て書きます。次の10分で、その日の5語を覚えます。見て書き、隠して書き、教科書と1文字ずつ比べて、違った文字だけを書き直します。最後の5分で、その5語が出てくる本文の段落を声に出して読みます。最初の5分で書けなかった語には、番号の横に小さな点を打ちます。点は、その語がまだ手に入っていない印です。
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7日目は、書く語25語を全部、日本語から書く。新しい語は覚えません。25語の日本語を見て、英語を書きます。書けた語は丸の上に線を一本足し、書けなかった語には点を打ちます。ここで点の残った語が、8日目からの毎日の最初の5分で書く語になります。
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8日目から10日目は、意味の語を1日5語ずつ。15語を3日で割ると1日5語です。意味の語は書き取りをしません。新出語の欄で英語と意味を確かめたら本文を音読し、その語のところで一度止まって、意味を声に出します。書く語は、点の残った語だけを最初の5分で書きます。
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11日目は、本文を隠して全部を確かめる。教科書の本文の上に薄い紙を置くか、本文を写した紙を使い、新出語のところを隠します。隠したところで止まり、書く語なら書いて、意味の語なら意味を言ってから読み進めます。本文の形のまま思い出せるかを見る確かめで、テストの空所の問題にいちばん近い形です。
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12日目と13日目は、点の残った語だけ。40語を全部やり直すのではなく、7日目と11日目で点が残った語、つまり点の語だけを戻します。残りの時間は、本文の音読と、学校のワークの英単語の問題に回します。14日目はテストの前日です。新しい語には手をつけず、点の語だけを見る日にします。
ここまでを1枚にまとめたのが、次の日割り表です。
| 日 | 新しく覚える語 | 最初の5分の確かめ | 本文の音読 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | なし(数えて分ける) | なし | 範囲を通して1回 |
| 2〜6日目 | 書く語を5語ずつ | 前の日までの書く語 | その日の語が出る段落 |
| 7日目 | なし | 書く語25語を全部 | 範囲を通して1回 |
| 8〜10日目 | 意味の語を5語ずつ | 点の残った書く語 | 意味の語で止まって意味を言う |
| 11日目 | なし | 本文を隠して全部 | 隠したまま読む |
| 12〜13日目 | なし | 点の語だけ | 範囲を通して1回 |
| 14日目(前日) | なし | 点の語だけ | 点の語が出る行だけ |
図2のように、書く語は1週目に、意味の語は2週目の頭に置きます。確かめの日は、書く語の後の7日目と意味の語の後の11日目に1回ずつはさみます。この2日は新しい語を入れない日でもあるので、遅れが出たときに追いつく場所にもなります。

この組み方が合わないときは、次のように直します。範囲表からテストまでが10日しかないときは、7日目と11日目にあたる確かめの日を残します。そのうえで意味の語の3日を1日にまとめ、意味の語は音読で止まって意味を言うだけにします。1日目の仕分け、書く語の5日、確かめ、意味の語、本文での確かめ、前日で、ちょうど10日です。
範囲の新出語が、たとえば60語をこえるほど多いときは、1日の20分を朝と夜に分けます。夜に新しい語を覚え、朝に前の日の書く語を確かめます。7日目に点が多く残ったときは、8日目からの最初の確かめを5分から10分にのばし、その分だけ音読を短くします。意味の語は音読の中でも拾えるので、音読を縮めても崩れにくいからです。点が多いかどうかの線は、たとえば25語のうち10語より多く残ったら、と先に決めておくと迷いません。
新出語の覚え方でつまずく4つの場面と直し方
1つ目は、新出語の欄を上から順に、全部の語を同じ回数ずつ書いてしまうことです。40語を5回ずつ書けば200回で、手はくたくたになるのに、そのうち75回は、書けなくてもよい意味の語15語に使われています。こう変えます。1日目に丸をつけ、書く語だけを書く。意味の語は書かずに、音読で止まって意味を言う。書く回数を減らすのではなく、書く回数を書く語に集めるのです。
2つ目は、英語を見て意味が言えたところで「覚えた」にしてしまうことです。単語の欄の英語を指でなぞり、日本語を言って次へ進む。これは図3の上の段、よくある練習の向きです。ところが書く語のテストは、下の段のように日本語を見せて英語を書かせます。向きが逆なので、練習で言えた語が答案では一文字も出ないことがあります。こう変えます。書く語の確かめは、日本語だけを見て書く向きで行います。英語から意味を言う練習は、意味の語のほうに残します。

3つ目は、単語だけで覚えて、本文の形で出ると書けないことです。たとえば library は書けるのに、「図書館へ行く」を英語で書く問題で go to library と書き、the を落とす。単語の欄には library としか載っていないので、本文の go to the library の形は欄を見ているだけでは目に入りません。こう変えます。手順の3で書く語に本文の行を添え、11日目に本文を隠して、本文の形のまま書けるかを確かめます。
4つ目は、範囲表をしまったまま1週目が過ぎ、2週目に40語をまとめて始めてしまうことです。こうなると、書く語の往復の日数が足りません。こう変えます。範囲表が出た日の夜は、10分だけでも番号を振って数えるところまで進めます。2週目から始まってしまったときは、意味の語を音読だけに絞り、残りの日を書く語の往復に回します。
確かめの問題
問1 範囲の3つの単元の新出語の欄に、16語、17語、18語が載っていました。仕分けると、書く語が30語、意味の語が21語でした。上の日割り表のとおり、書く語を2日目から6日目、意味の語を8日目から10日目に新しく覚えるとき、1日に新しく覚える語はそれぞれ何語ですか。また、範囲の新出語は全部で何語ですか。
問2 新出語の欄に brother(名詞・兄、弟)とだけ載っていて、本文では I have two brothers. という文で出てきました。brother のつづりを単語だけで覚えた人が、本文の空所の問題で落としやすいのはどこですか。それを防ぐには、手順のどこで何をしますか。
問3 11日目の確かめで、意味の語に分けた river(名詞・川)の意味が出てきませんでした。手順に合う直し方は、ア〜ウのどれですか。 − ア river を書く語に移して、日本語を見て英語を何回も書く − イ river が出てくる本文の行を音読し、river のところで止まって意味を言う。次の日の音読でもくり返す − ウ 新出語の欄を開いて、英語と日本語が並んだところをしばらく眺める
答えと考え方
問1 書く語は1日6語、意味の語は1日7語です。書く語30語を2日目から6日目の5日で割って6語、意味の語21語を8日目から10日目の3日で割って7語になります。範囲の新出語は16と17と18を足して51語で、書く語と意味の語の合計の51語とも合います。数え直して合わないときは、番号の振り忘れか、丸のつけ忘れを疑います。
問2 落としやすいのは、語の最後の s です。本文では2人なので、s のついた brothers の形で出ています。単語の欄の brother だけを覚えていると、空所に brother と書いてしまいます。防ぐには、手順の3で書く語に本文の行を添え、11日目に本文を隠して、本文の形のまま書けるかを確かめます。
問3 イです。意味の語は、読んでわかればよい語として分けた語なので、アのように書き取りに時間を回すと、書く語に使うはずの時間が減ります。ウは、答えが目に入っている状態で眺めているだけで、思い出す練習になっていません。イは本文の中で止まって意味を言うので、テストで本文を読んだときと同じ場面で思い出す練習になります。
保護者が家でできること
範囲表が配られた日の夜は、「新出語、何語あった?」と数だけを聞いてください。範囲表を見せなさいと言うより答えやすく、聞かれた側は数えるために教科書を開くので、それが1日目の作業の始まりになります。
書く語の確かめは、家の人が手伝いやすいところです。お子さまに教科書の新出語の欄を開いて渡してもらい、丸のついた語の日本語を読み上げ、お子さまが英語を書きます。答え合わせは、教科書の英語と書いた英語を1文字ずつ並べて見るだけなので、英語が得意でなくてもできます。意味の語のほうは、お子さまに本文を音読してもらい、丸のない語のところで「今の語は?」と止めて、意味を言ってもらいます。
言わないほうがよい言葉もあります。「何回書いたの」は、回数を増やすことが目当てになってしまうので、「日本語から書けた語は、25語のうち何語?」と聞き換えます。「全部覚えたの」は、全部と答えるしか逃げ道がないので、「点が残っている語はどれ?」と聞きます。「単語くらい、見ればわかるでしょう」は言わずに、「見てわかるのと書けるのは別だから、日本語から一回書いてみようか」と誘います。英単語の20分は、夕食の前など毎日同じ時刻に置くと、始めるまでの迷いが減ります。
個別指導で確かめること
範囲の書く語で同じような文字ばかり落とすときは、中1の6月なら、b と d、p と q の小文字を書き分けられるか、小学校で何度も聞いた曜日や教科の語を日本語から書けるかまで戻って、答案で確かめます。そこが崩れていなければ範囲の語に戻り、崩れていれば範囲の語より先にそこを直します。
まとめ
範囲表の「教科書の新出語」は、40語なら40語の、数えられる相手です。1日目に番号を振り、書く語に丸をつけ、本文の行を添えれば、残りの13日に何をするかは決まります。テストの日に答案へ書くつづりの一文字目は、範囲表に丸をつけたその夜の机で、もう書き始められています。
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