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英単語の派生語の覚え方—1つの語から名詞・形容詞・副詞の形をまとめて覚える|武蔵野個別指導塾

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見出しの下に小さく載る派生語は、-tion・-ive・-ly など語の終わりで品詞を当て、意味がずれる語と強く読む位置が動く語だけを覚え直します。politics から political へ動く読み方は手を叩いて練習します。

単語帳の見出しの下に小さく載っている派生語は、覚えます。ただし、全部を見出しの語と同じ重さで覚える必要はありません。-tion や -ive のような語の終わり(接尾辞)で品詞が当てられて、意味も見出しの語からそのまま出てくる語は、語の終わりの表を一度覚えれば、見て当てるだけで足ります。手間をかけて覚え直すのは、意味が見出しからずれる語、強く読む位置が動く語、形が決まりから外れる語の3種類です。定期テストが中心なら教科書に出た語の形を書けるところまで、大学受験の長文が目標なら読んで品詞と意味が言えるところまでを、まず目指してください。

よくあるのは、赤いシートで見出しの語の意味を隠しては確かめ、その下に小さな字で並ぶ語には目を向けないまま次の番号へ進む高1、という場面です。「小さい字は覚えなくていいって先輩が言っていた」と言います。ところが週末の長文の宿題では、create を覚えたはずなのに creative に鉛筆で丸をつけ、知らない語として辞書を引いています。見出しの語は覚えているのに、形が変わったとたんに同じ語だと気づけなくなっているのです。

小さな字の語を飛ばすと、覚えたはずの語が長文で知らない語に化ける

見出しの下に載っている語の多くは、派生語です。派生語は、同じ語の形を変えて、名詞・形容詞・副詞・動詞のように品詞を変えた語のことです。単語帳によっては、見出しの語を色のついた字で、派生語を黒い小さな字で載せているので、「黒字の語も覚えるのか」と聞かれることがよくあります。

教室で長文を読んでもらうと、手が止まる場所には型があります。decide なら訳せる生徒が decision で止まり、nature を知っている生徒が naturally に印をつけます。英語の文章は、同じ考えを名詞で言ったり副詞で言ったりと、品詞を入れ替えながら進むので、見出しの形のまま出てくるとは限りません。見出しの形しか覚えていないと、1つの語を知っているのに、長文の中では2つも3つも知らない語に見えてしまいます。

そうして辞書で引いた decision を、新しい語として単語カードに書き足すと、覚える語の数がふくらんでいきます。本当は decide を覚えた時点で、decision は「決めること」、つまり「決定」だと当てられたはずです。派生語を飛ばすと覚える手間が減るように見えて、実際には同じ語を何度も別の語として覚え直すことになります。

当てられる理由は、英語では多くの場合、語の終わりが品詞を決め、語の頭から真ん中が意味を運ぶからです。日本語でも、「深い」「深く」「深さ」と語の終わりを変えるだけで、物を説明する語、動きを説明する語、物の名前へと働きが変わります。英語の deep、deeply、depth も同じ組です。ただし depth は、deep に決まった終わりを付けた形ではなく、つづりも読み方も少し変わります。こういう語は終わりの決まりで当てられないので、別に覚えます。

図1のように、見出しの語から派生語を見ていくと、2つの種類に分かれます。create から creation(創造・名詞)、creative(創造的な・形容詞)、creatively(創造的に・副詞)は、終わりの形を見れば品詞がわかり、意味も create から出てきます。ところが creature は「生き物」で、意味が見出しの語から一歩離れています。読み方も、create は後ろの ate を強く読み、creature は頭の crea を強く読みます。同じ見出しの下に並んでいても、当てればよい語と覚え直す語が混ざっているのです。

図1 1つの見出しの語から当てる語と覚え直す語に分かれる

高校の定期テストや入試には、かっこの中の語を文に合う形に変えて書く問題もあります。この問題は、派生語を見て当てるだけでは解けず、見出しの語から形を自分で言える必要があります。読むための派生語と書くための派生語では、求められる力が違うので、どちらが要るかで次の手順のどこまで進めるかが決まります。なお、語の頭に付く un- や re- のような部分(接頭語)も意味の手がかりになりますが、品詞を変えるのはほとんどの場合、語の終わりのほうです。語の頭から語源をたどる勉強は時間がかかるので、ここでは深追いしません。

見出しの語1つから派生語を広げる6つの手順

派生語は、1日に覚える語の数には数えません。見出しの語を覚える時間の後ろに、短い時間を足して扱います。図2のように、表を先に覚え、見出しを覚え、印で2つの道に分け、最後に1週間に割り振る、という順で進めます。

図2 語の終わりの表から印で2つの道に分ける6つの手順

手順1 語の終わりの表を、1日5分で3日かけて覚える

下の表の左の列を見て、品詞を言えるようにします。1日目は名詞の行、2日目は形容詞の行、3日目は副詞と動詞の行を、真ん中の列を紙で隠して言います。3日目の最後に全部の行を通して言い、詰まった行に鉛筆で印をつけます。全部の行を5分以内に言い切れたら次へ進み、言い切れなければ4日目も同じ5分を続けます。

語の終わり(接尾辞) 品詞 例(元の語 → 派生語) 強く読む位置
-tion / -sion 名詞 educate → education、decide → decision -tion・-sion のすぐ前
-ment 名詞 develop → development 動かない
-ness 名詞 happy → happiness 動かない
-ity 名詞 possible → possibility -ity のすぐ前
-ist / -ian 人を表す名詞 science → scientist、music → musician -ian はすぐ前
-ful 形容詞 use → useful 動かない
-ous 形容詞 danger → dangerous 語による
-ive 形容詞 create → creative 語による
-al 形容詞 nature → natural 語による
-able / -ible 形容詞 comfort → comfortable 語による
-ic 形容詞 economy → economic -ic のすぐ前
-ly 副詞 natural → naturally、easy → easily 動かない
-ize / -en / -ify 動詞 real → realize、wide → widen、simple → simplify 語による

happy が happiness に、easy が easily になるように、y の前が a・i・u・e・o 以外の字で終わる語は、y を i に変えてから終わりを付けることが多いです。表の例のつづりを1回ずつ声に出して読み、この書き換えにも目を慣らしておきます。

手順2 見出しの語の意味を、いつもの数だけ先に覚える

派生語は、見出しの語の意味が出てこないうちは当てようがありません。見出しの語の1日の数は、いま進めている数のまま変えずに、まず見出しの意味が言えるところまで進めます。その日の範囲の派生語は、この段階では声に出して1回読むだけにして、覚えようとしません。

手順3 見出しを覚えた範囲の派生語に、3つの印を付ける

見出しの意味が言えた範囲の派生語に、鉛筆で印を付けます。語の終わりで品詞が当たり、意味も見出しから出せる語には「○」。意味が見出しからずれる語(create に対する creature のような語)と、形が表の決まりから外れる語(deep に対する depth のような語)には「△」。強く読む位置が見出しと違う語には下線を引きます。下線を引くかどうかは、辞書の音声で見出しの語と派生語を続けて聞き、強く読む場所が違うと感じたかで決めます。

1頁あたり2〜3分で付け終わる速さが目安です。単語帳の頁にもよりますが、付けてみると○が大半で、△と下線は1頁に数語ということがよくあります。手間をかける語がそれだけに絞れるとわかるのが、この手順のいちばんの役目です。

手順4 ○の語は、派生語を隠して見出しの語から形を言う

○の語は覚え直しません。その代わり、形を自分で言えるかを確かめます。派生語の行を紙で隠し、見出しの語だけを見て「名詞は」「形容詞は」「副詞は」と自分に聞き、つづりを口で言ってから紙をずらします。見出しの語10語で3分ほどです。読むための語なら、ここで言えなくても、形を見たときに品詞と意味が言えれば足ります。かっこの中の語を書き換える問題が出る定期テストの範囲だけは、つづりまで言えるようにします。

手順5 △と下線の語は、短い句と声で覚え直す

△の語は、見出しとは別の語として、短い句で覚えます。creature なら a small creature(小さな生き物)のように、2〜3語の句にして声に出します。句にすると、意味だけでなく、前に a が付く名詞だということも一緒に残ります。

下線の語は、手を叩きながら声に出します。大文字の部分を強く読む書き方で示すと、politics(政治)は POL-i-tics、political(政治の)は po-LIT-i-cal、politician(政治家)は pol-i-TI-cian です。大文字のところで手を叩いて3回ずつ読むと、強く読む位置が1つ目、2つ目、3つ目の音節へと1つずつ後ろへ動いていくのが、手を叩く間合いでわかります。

手順6 1週間の中で、新しい範囲と派生語の確かめを割り振る

たとえば、単語に1日30分ほど使っている高1が派生語を始める最初の週なら、次のように割り振ります。見出しの語の進め方は変えず、派生語の時間だけを足します。

曜日 見出しの語 派生語でやること 派生語に使う時間
月 いつもの数を進める 語の終わりの表の名詞の行 5分
火 いつもの数を進める 表の形容詞の行と、月曜の範囲に印 8分
水 いつもの数を進める 表の副詞と動詞の行と、火曜の範囲に印 8分
木 いつもの数を進める 月〜水の○の語を隠して形を言う 8分
金 いつもの数を進める △の語を句で、下線の語を声で 8分
土 進めない 1週間分の○・△・下線をまとめて確かめる 15分
日 休み △の語だけを紙に書き出して机に置く 5分

2週目からは、月〜水の表の5分を、前の日の範囲に印を付ける時間に回します。8分で終わらない日が続くなら、印を付ける範囲をその日の見出しの半分にして、残りを土曜に回します。逆に、木曜の練習で○の語がほとんど言えるなら、土曜の15分を△の語の句に多く使います。量の目安は、合わなければ1週ごとに直してかまいません。

派生語でつまずく4つの場面と、その直し方

1. 小さな字の語を、全部同じ重さで覚えようとしてしまう

見出しの語1つに派生語が3つも4つも並ぶ頁で、全部を赤いシートで隠して覚えようとすると、1頁にかかる時間が見出しだけのときの何倍にもなります。そのうち疲れて、派生語をまるごと飛ばすようになります。冒頭の高1のように小さな字を飛ばし始めるきっかけは、たいていこれです。

こう変えます。覚え直すのは△と下線の語だけにし、○の語は手順4で形を言えるか確かめるだけにします。手間をかける語が1頁に数語まで減れば、小さな字を飛ばす理由がなくなります。

2. 語の終わりだけで品詞を決めてしまう

-ly はふつう副詞の印ですが、friendly(親しみやすい)や lovely(すてきな)は形容詞です。名詞に -ly が付いた語は形容詞になることが多いからです。-al も、arrival(到着)や proposal(提案)のように動詞に付くと名詞になります。表の決まりは多くの語に当てはまる決まりで、外れる語もあります。

こう変えます。品詞に迷ったら、文の中の位置で決めます。a friendly teacher なら、a と名詞のあいだにあるので形容詞です。the arrival of the train なら、the のすぐ後ろで of の前にあるので名詞です。語の終わりで見当をつけ、文の中の位置で決める、という2段で読みます。

3. 見出しの意味から、ずれた意味を当ててしまう

respect(尊敬する)の下には、respectful、respectable、respective の3つが並ぶことがあります。終わりの形からはどれも形容詞で、見出しから当てると全部「尊敬の」のようになりそうです。ところが、respectful は「敬意を払う、礼儀正しい」、respectable は「立派な、ちゃんとした」、respective は「それぞれの」です。industry(産業)も、industrial なら「産業の」ですが、industrious は「勤勉な」になります。

こう変えます。見出しから当てた意味が辞書の訳と違った語は、当てた意味の横に×を書いてから△にします。当て方が外れた語ほど長文で誤訳のもとになるので、句で覚え直す値打ちがあります。

4. 強く読む位置を、見出しの語のまま読んでしまう

photograph(写真)を知っている生徒は、photographer(写真家)も頭の pho を強く読みがちです。辞書の音声を聞くと、図3のように強く読む位置が1つずつ後ろへ動きます。photograph は PHO-to-graph、photographer は pho-TOG-ra-pher、photographic(写真の)は pho-to-GRAPH-ic です。Japan と Japanese、economy と economic も、強く読む位置が動く組です。ここをまちがえると、リスニングで聞いても同じ語だと気づけず、定期テストのアクセントの問題でも点を落とします。

図3 photograph の仲間で強く読む位置が後ろへ動く

こう変えます。表の右の列で「すぐ前」と書いた終わり(-tion・-sion・-ity・-ian・-ic)を見たら、その1つ前の音節に下線を引いてから読みます。-ic の後ろに -al が付いた形も、-ic のすぐ前を強く読みます。決まりで言い切れない photographer のような語は、辞書の音声で確かめてから下線を引きます。

確かめの問題

問1 次の4つの語の品詞を、語の終わりから答えてください。意味も言えたら言ってください。 (1) improvement (2) attractive (3) seriously (4) brighten

問2 かっこの中の語を、文に合う形に変えて書いてください。 (1) The ( construct ) of the new library took two years. (2) Please speak ( polite ) to the guests.

問3 次の2組について、強く読む位置を大文字で示し、見出しの語から動くかどうかを答えてください。 (1) history → historical (2) democracy → democratic

答えと考え方

問1 (1) 名詞(改善)。-ment で終わるので名詞です。(2) 形容詞(魅力的な)。-ive で終わるので形容詞です。(3) 副詞(真剣に、深刻に)。形容詞の serious に -ly が付いた形なので副詞です。名詞に -ly が付いた形ではないことを確かめてから決めます。(4) 動詞(明るくする)。形容詞の bright に -en が付いて動詞になっています。

問2 (1) construction。The と of のあいだに入るので名詞の形にします。construct に -ion を付けた形です。(2) politely。speak という動きを説明するので副詞の形にします。polite の後ろに -ly をそのまま付けます。

問3 (1) HIS-to-ry → his-TOR-i-cal。動きます。-ical は -ic のすぐ前を強く読むので、1つ目の音節から2つ目の tor に移ります。(2) de-MOC-ra-cy → dem-o-CRAT-ic。動きます。democracy は2つ目の音節の moc を強く読み、democratic は -ic のすぐ前の crat、つまり3つ目の音節を強く読みます。

保護者が家でできること

単語帳を開いているお子さまに「小さい字も全部覚えたの」と聞くと、答えは「覚えた」か「覚えなくていい」のどちらかになり、そこで話が終わってしまいます。聞くなら、その日の範囲から見出しの語を1つ選び、「これの名詞の形は何」と1問だけ聞いてください。お子さまが形を言えたら、つづりまで確かめる必要はありません。言えなかったら、単語帳の派生語の行を一緒に見て、語の終わりがどこかを指さしてもらうだけで十分です。

確かめるときは、単語帳の印を見ます。見出しの下の語に○や△、下線が付いていれば、派生語を飛ばさずに仕分けています。印のない頁が続いていたら、「この頁の小さい字で、意味が見出しと違うのはどれ」と聞いてみてください。△を付ける手順を思い出すきっかけになります。

言わないほうがよい言葉は、「そんな細かいところまで覚えなくていい」と「全部覚えないと意味がない」です。前者は派生語を飛ばす理由になり、後者は1頁を重くして、結局飛ばす理由になります。言い換えるなら、「全部じゃなくていいから、意味が変わる語にだけ印を付けておいて」です。

食卓では、日本語の語の終わりを変える遊びが使えます。「強い」から「強さ」「強く」、「美しい」から「美しさ」「美しく」と家族で順に言っていくと、語の終わりで働きが変わる感覚が、英語の前に体に入ります。強く読む位置の練習なら、お子さまが手を叩く場所を家族が当てる形にすると、声に出す回数が自然に増えます。

個別指導で確かめること

派生語で止まる高1は、名詞・形容詞・副詞が文の中のどこに入るかが、中学の段階からあいまいなことがあります。個別指導では、派生語の表に入る前に、中学の教科書の文で空所に入る品詞を5問ほど答えてもらい、品詞の働きが言えるか、表の終わりで品詞が言えるかの2点を見て、戻る場所を決めます。働きは言えるのに派生語で止まるなら、表の13行のうち詰まる行だけを、例の語を替えてその場で言い直してもらいます。

まとめ

見出しの下の小さな字は、飛ばしてよい付録ではなく、見出しの語を覚えたかどうかを形を変えて試してくる問題です。creature のように見出しから離れる語は1頁に数語のことが多く、残りの多くは表の13行で当てられます。○は当てる、△と下線は覚え直す、と仕分けて語の終わりが読めるようになると、単語帳の1頁は、覚える語の頁から当てる語の頁に変わります。

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