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TOEFLの勉強法—4技能の順番と時間の割り方|武蔵野個別指導塾

話す節は試験時間が約 8 分でも総合点の 4 分の 1 を占めます。半年 26 週を週 10 時間で割るなら、最初の 8 週は読むと聞くに週 7 時間を置き、書くと話すは 9 週目から厚くする配分です。
順番は「読むと聞くで土台を作る、書くと話すを厚くする、最後に通しで仕上げる」です。半年あるなら 26 週を 3 つに分けます。週 10 時間で組むと、次の表になります。
| 期間 | 読む | 聞く | 書く | 話す | 通し |
|---|---|---|---|---|---|
| 1〜8週 | 4時間 | 3時間 | 1時間 | 2時間 | なし |
| 9〜18週 | 2時間 | 2時間 | 3時間 | 3時間 | なし |
| 19〜26週 | 2時間 | 2時間 | 2時間 | 2時間 | 2時間 |
26 週を合計すると、読む 68 時間、聞く 60 時間、書く 54 時間、話す 62 時間、通し 16 時間です。4 技能がほぼ並ぶように組んだのは、総合点が 4 節の平均だからです。約 8 分の話す節も、約 30 分の読む節も、重さは同じ 4 分の 1 です。
よくあるのは、留学まであと半年の自習室で、読解の問題だけを解き続けているという場面です。正答が増えるから落ち着ける。話す練習は、静かな部屋で声を出せないから明日に回る。その明日が 3 か月続きます。ところが、いまの TOEFL iBT の話す節は 11 問、時間の目安は 8 分です。短いから軽いのではありません。総合点の計算に入れば、あれだけ解いた読む節と同じ重さになります。その夜、ノートの 1 ページ目に書くべきなのは単語の目標ではなく、週の時間割です。
いまのTOEFL iBTは、どんな形か
TOEFL iBT は 2026年1月21日に形と点の尺度が変わりました。節は読む、聞く、書く、話すの順に進みます。ETS の案内にある課題と目安は次のとおりです。
| 節 | 課題 | 問題数 | 時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 読む | Complete the Words、Read in Daily Life、Read an Academic Passage | 50 | 30 分 |
| 聞く | Listen and Choose a Response、Listen to a Conversation、Listen to an Announcement、Listen to an Academic Talk | 47 | 29 分 |
| 書く | Build a Sentence、Write an Email、Write for an Academic Discussion | 12 | 23 分 |
| 話す | Listen and Repeat、Take an Interview | 11 | 8 分 |
問題の数と時間は試験の進み方によって変わることがあり、案内を読む時間は含みません。全体では約 2 時間を見ておくよう案内されていて、予定された休憩はありません。

図1のように、棒の長さは時間に比例させてあります。話す節の棒は、読む節の 4 分の 1 ほどしかありません。一方で、成績は 4 節がそれぞれ 1〜6 の尺度(0.5 刻み)で出て、総合点はその平均を 0.5 刻みに丸めた値です。試験時間の長さと点の重さは別の物だと、先に頭に入れてください。ここを取り違えると、時間割は試験時間の比率に引きずられ、話す練習が週に 1 時間足らずで終わります。
形の面で勉強法を変える点が、あと 2 つあります。読む節と聞く節は 2 段階で、前半の結果によって後半の難しさが変わり、段階をまたいで戻ることはできません。「あとで見直す」を当てにしない解き方を、練習のときから体に入れます。もう 1 つは、聞く節の音声が 1 回しか流れないことです。その代わりメモは取れます。会場では紙と鉛筆が渡されます。
順番を決める根拠と、時間の割り方
読むと聞くから始める理由は、好みではありません。同じ力が 2 つの節で点になるからです。
1 つ目は綴りと語の形です。Complete the Words は、短い学術的な文章の中で語の後半が消えていて、そこを埋める課題です。ETS の仕様書の表では、読む節 50 問のうち 30 問をこの課題が占めます。単語を見て意味がわかるだけでは解けません。綴れて、語尾の形まで出せて、はじめて点になります。その綴りは、書く節のメールと投稿でそのまま使います。
2 つ目は文の組み立てです。Build a Sentence は語や句を並べ替えて文にする課題で、書く節に 10 問あります。語順が見えている人は、読むときに文の切れ目を速くつかめて、話すときに文の途中で止まりにくくなります。
3 つ目は音です。Listen and Choose a Response では短い発話を聞いて応答を選び、Listen and Repeat では聞いた文をそのまま言います。聞き取れなかった音は、口からも出てきません。
だから 1〜8 週は読むと聞くに週 7 時間を置きます。ただし話すの 2 時間を消してはいけません。音の練習は、ここで口を動かすから聞く節に返ってきます。

図2のように、9 週目で重心を動かします。読むと聞くを週 2 時間ずつに減らし、空いた分を書くと話すに回します。読むと聞くをゼロにしないのは、書く練習で見つけた語の穴を、読む練習で埋めていくためです。19 週目からは 4 技能を 2 時間ずつにして、残りの 2 時間で節を通して解きます。全体で約 2 時間の試験の 1 回分に当たる長さです。通しは最初から 4 節全部でなくてかまいません。読むと聞くの通しから始めて、1 週ごとに書くと話すまで延ばします。
週 10 時間は、平日に 1 時間ずつ、土日に 2 時間半ずつで組める量です。週 6 時間しか取れないなら、時間の比率はそのままで全体を縮めます。読むだけを残すような削り方はしません。自習室で声が出せない問題は、気合いでは片づかないので、話す 2〜3 時間を置く場所を先に決めます。自宅の机、空いている教室、歩いて帰る道。場所が決まっていない練習は時間割から消えます。
読むと聞くの練習
読む節では、課題ごとに鍛える物が違います。Complete the Words には、語の後半を書く練習を当てます。読み終えた英文から 3 行を選び、語の後半を隠して、手かキーボードで埋めます。新しい単語も、意味を覚えて終わりにせず、綴りを打ってから次へ進みます。
Read in Daily Life は、掲示、メール、予定表、領収書のような短い文章で、短い物は 15 語ほどです。Read an Academic Passage は約 200 語の文章に 5 問がつきます。扱う分野は歴史から生命科学まで広いのですが、背景知識は要らないと ETS が明言しています。答えは文章の中にあります。だから知識を増やすより、段落ごとに「何の話か」を日本語 1 行で言えるようにします。読む節全体を平均すると、1 問に使えるのは 36 秒です。30 分を 50 問で割った数字で、本番の配分はこの通りにはなりませんが、1 問に 2 分かけている自分に気づくには足ります。
聞く節の練習は、4 段で回します。まず 1 回だけ聞いて、キーワードを 3 語メモします。次に問題を解きます。そのあと原稿を見て、聞き取れなかった語に線を引きます。最後に音声に合わせて声に出して読み、音声なしで同じ文を言います。4 段目が抜けると、同じ音をまた聞き逃します。Listen to an Academic Talk は 100〜250 語ほどの話に 4 問がつく課題なので、話の流れを「主張、例、まとめ」の 3 語でメモする練習を混ぜます。音声には北米、英国、ニュージーランド、オーストラリアの発音が出てくると案内されています。練習の音声を 1 つの発音に固定しないでください。
書くと話すの練習
書く節 23 分の内訳を見ます。Write an Email が 7 分、Write for an Academic Discussion が 10 分です。23 分から 17 分を引くと、Build a Sentence 10 問に残るのは約 6 分です。ETS の表では、素点の上限は Build a Sentence が 10 点、メールと投稿が 5 点ずつで、合わせて 20 点になります。素点がそのまま成績に比例するとは限りませんが、並べ替えを軽く扱ってよい節ではないことは、この数字で読めます。
メールは、指定された用件を全部入れるところから練習します。採点基準には、丁寧さや依頼の出し方といった、相手に合わせた言葉づかいが入っています。投稿は、教授の問いと 2 人の学生の意見を読み、自分の立場を理由つきで書きます。ETS の見本の問題には、効果的な答えは 100 語以上と書かれています。10 分で 100 語を、手書きではなくキーボードで打てるかを、9 週目に測ってください。直すときは、文法、語の選び方、相手への言葉づかいの 3 つに分けて印をつけ、同じ印が 3 回続いた箇所から直します。
話す節は 2 つの課題でできています。Listen and Repeat は 7 文を聞いてそのまま言う課題で、1 文ごとに録音できるのは 8〜12 秒です。文はだんだん長くなります。採点基準の 5 点は、一語も変えずに言えた答えです。Take an Interview は録音の面接官から 4 つの問いを受け、各 45 秒で答えます。前半は事実や経験、後半は意見を聞かれます。素点の上限は 5 点が 11 問分で 55 点ですから、Listen and Repeat が 35 点、面接が 20 点です。
練習は短く、毎日に近い間隔で置きます。Listen and Repeat は、音声を 1 回聞いて止め、言って、録音を聞き返します。言えなかった語を書き出すと、そこが聞く節の穴でもあります。面接は 45 秒のタイマーを鳴らし、立場、理由、具体例の順に話して、録音を文字に起こします。起こした文を読むと、つなぎの語の少なさと、同じ動詞の繰り返しが目に見えます。話す節の答えとメール・投稿は ETS の AI 採点が担い、その基準は人の採点で作られ、監督も人が担います。誰が聞いてもわかる音と、問いから外れない中身が要るのは変わりません。
例題で確かめる
形式だけをまねた自作の問題です。
例題 1(語の後半を埋める)
下線の部分に文字を入れて、文を完成させてください。
Many cities plant trees along busy roads. The sh_ _ _ keeps str_ _ _ _ cool i_ summer, a_ _ the ro_ _ _ hold wa_ _ _ after ra_ _.
答えは shade、streets、in、and、roots、water、rain です。「木陰が夏の通りを涼しく保ち、根が雨のあとの水を蓄える」という意味です。解くときは、最初の完全な文で話題が木と道路だと押さえてから進みます。streets は keeps のあとの名詞で複数形、in は summer の前の前置詞、and は 2 つの節をつなぐ語です。意味だけで当てにいくと roots の語尾 s を落とします。主語のあとの動詞が hold で、三単現の s がついていないことに気づけば、主語は複数だと決まります。文法が綴りを助ける瞬間です。
例題 2(語を並べ替える)
次の問いへの返事になるように並べ替えてください。
Why did you miss the first class?
語群は、was canceled / The / this morning / that I usually take / train です。
答えは The train that I usually take was canceled this morning. です。先に骨組みの The train was canceled を作り、that I usually take を train のうしろに差し込みます。語群を左から順に試すより、動詞を先に見つけるほうが速く、6 分で 10 問の配分にも合います。
例題 3(面接の問いに 45 秒で答える)
Some students like to study with friends. Others prefer to study alone. Which do you prefer, and why?
答えの一例です。I prefer studying alone, especially before exams. When I work alone, I can spend more time on the points I don’t understand. For example, last term I reviewed chemistry at my own pace and finally understood a topic I had skipped in class. Still, I ask a friend to check my answers once a week, because another person can find my mistakes quickly.
立場、理由、具体例、補足の順です。丸暗記ではなく、この順番を体に入れます。声に出すと 45 秒より短くなる人も、長くなる人もいます。タイマーで測り、余る人は具体例を足し、切れる人は理由を短くします。
まちがえやすいところ
いちばん多い読み違いは、旧の尺度の感覚で総合点を読むことです。いまの総合点は合計ではありません。

図3のように、読む 5、聞く 4.5、書く 4、話す 3 なら、16.5 を 4 で割って平均は 4.125、丸めて総合 4 です。ここから読むを 5 から 6 に上げても、話すを 3 から 4 に上げても、合計は同じ 17.5 で平均は 4.375、丸めると総合 4.5 になります。ETS の対応表では、5 から 6 は CEFR の C1 から C2 へ、3 から 4 は B1 から B2 へ上がることに当たります。この例なら、読解の貯金をさらに積むより話すの 1 段を取りに行くほうがよい根拠は、ここにあります。総合点だけでなく節ごとの条件があるかどうかも、各校の案内で確かめてください。
旧の 0〜120 の数字は、2026年1月から 2 年間の移行の間、成績表に併記されます。公式の対照の目安は、総合 5.5 が 107 以上、5 が 95 以上、4.5 が 86 以上、4 が 72 以上です。留学先の基準がどちらの尺度で書かれているかは学校ごとに違い、更新の時期もばらばらなので、志望校の案内を読んで確かめます。
教材の読み違いも起きます。2026年1月の更新より前に作られた問題や解説は、いまの形と合いません。Complete the Words、Build a Sentence、Listen and Repeat の 3 つが載っているかを、買う前、借りる前に目次で確かめてください。
通しの練習を読むと聞くだけで終わらせるのも危険です。話す節は試験のいちばん最後で、そこまで予定された休憩なしに来ます。疲れた頭で声を出す経験がないまま本番に入ると、自習室の録音とは別の声が出ます。また、読む、聞く、話す、書くのどれかを 1 つも答えずに終えると、試験全体が採点されません。苦手な節を捨てる作戦は成り立ちません。
よくある質問
半年もないときは、どこを削りますか
順番は変えず、期間を縮めます。3 か月なら 13 週を 4 週、5 週、4 週に分けて、同じ比率で回します。削るのは 1 つの技能ではなく、各課題の問題の量です。週の時間を増やせるなら、最初に増やすのは話すです。
結果はいつ出て、いつまで使えますか
ETS の案内では、成績は試験日の 3 日後にアカウントで見られ、有効期間は 2 年です。出願の締切から逆算して、再受験の余裕を見て日程を取ります。受験の日程と料金は、申し込むときに公式の予約画面で確かめてください。
メモは取れますか。自宅で受ける場合はどうですか
取れます。会場では紙と鉛筆が渡されます。自宅で受ける Home Edition は、小さなホワイトボードか、透明なシートに入れた白紙と、消せるマーカーを使います。受ける形を決めたら、練習のメモも同じ道具に替えてください。
今週の進め方
今週は、ETS の公式サイトにある見本問題で 4 節に 1 回ずつ触れ、手応えを節ごとに 1 行で残します。次に週の時間割を書き、話す時間と場所を先に埋めます。単語は毎日 10 語を、意味ではなく綴りまで打って確かめます。週末に面接の問いを 1 つ選び、45 秒の録音を 1 本取ってください。個別指導で確かめるなら、長文に入る前に語の後半を書けるか、並べ替えの語順を説明できるかまで戻り、録音を一緒に聞いて止まった箇所を特定します。
まとめ
自習室で解いた問題の数は、成績表の 4 つの枠のうち 1 つにしか入りません。半年前の今夜、時間割の月曜の欄に、声を出す 15 分と、その場所を書いてください。時間割に「話す」が 1 行も無い週は、総合点の 4 分の 1 を手放した週です。
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