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TOEFLの換算—TOEIC・IELTS・英検との対照の見方|武蔵野個別指導塾

TOEFL iBT の総合 4 は旧の 72〜85 点に当たり、CEFR の B2 です。IELTS 5.5 が道によって 3.5 にも 4 にもなる理由を押さえれば、出願条件を読み違えません。
TOEFL iBT の点は、2026年1月21日から 1〜6 の尺度に変わりました。換算するときは、まずこの新しい尺度で読みます。次に CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)を間に置くと、IELTS・英検・TOEIC と並べられます。TOEIC と TOEFL を直につなぐ式はなく、下の表はどれも目安です。出願で効くのは換算の結果ではなく、出願先の案内に書かれた試験と点です。
| CEFR | TOEFL iBT 総合(1〜6) | IELTS | 英検 CSE スコア | TOEIC L&R の最低点 |
|---|---|---|---|---|
| C2 | 6 | 8.5〜9.0 | 対応なし | 対応なし |
| C1 | 5〜5.5 | 7.0〜8.0 | 2600〜3299 | L490・R455 |
| B2 | 4〜4.5 | 5.5〜6.5 | 2300〜2599 | L400・R385 |
| B1 | 3〜3.5 | 4.0〜5.0 | 1950〜2299 | L275・R275 |
| A2 | 2〜2.5 | 値なし | 1700〜1949 | L110・R115 |
| A1 | 1〜1.5 | 値なし | 1400〜1699 | L60・R60 |
TOEFL の列は ETS、IELTS と英検の列は文部科学省の対照表(2018年3月)と英検協会、TOEIC の列は IIBC の公表値です。L は Listening、R は Reading を指します。
よくあるのは、出願書類を机に広げ、語学条件の一行で手が止まるという場面です。手元の成績表は IELTS 6.0。条件の欄には TOEFL iBT 4.5 以上とあり、その下に小さく IELTS の基準も並んでいます。検索して出てきた換算表は 100 点や 80 点といった数字ばかりで、1〜6 の値がどこにもありません。古い表を信じてよいのか、どこまでが同じ力と言えるのか。ペンが止まるのはここです。
TOEFL iBT の尺度は 2026年1月に変わった
換算表を探す前に、手元の点と条件の点がどちらの尺度かを確かめてください。ETS によると、2026年1月21日以降に受けた TOEFL iBT は、Reading・Listening・Writing・Speaking の 4 セクションと総合点が、1〜6 の尺度で 0.5 刻みに出ます。
総合点の出し方も変わりました。旧の尺度では 4 セクションの合計でしたが、いまは平均を 0.5 刻みに丸めた値です。ETS が挙げる例では、平均 5.125 なら総合 5、平均 5.25 なら総合 5.5 になります。Listening 4.5、Reading 5、Speaking 4、Writing 4 の人なら、平均 4.375 で総合 4.5 です。総合 4.5 と書かれていても、4 のセクションが隠れていることがあります。
図1のように、新の総合点はそれぞれ旧の総合点の幅に対応します。

図に入れなかった 2.5 以下も含めると、公式の対応は次のとおりです。
| 旧の総合の下限 | 新の総合 | CEFR |
|---|---|---|
| 114 以上 | 6 | C2 |
| 107 以上 | 5.5 | C1 |
| 95 以上 | 5 | C1 |
| 86 以上 | 4.5 | B2 |
| 72 以上 | 4 | B2 |
| 58 以上 | 3.5 | B1 |
| 44 以上 | 3 | B1 |
| 34 以上 | 2.5 | A2 |
| 24 以上 | 2 | A2 |
| 12 以上 | 1.5 | A1 |
| 0 以上 | 1 | A1 |
ここで読み違えやすいのが、成績表に併記される 0〜120 の値です。ETS は 2026年1月から 2028年1月までの 2 年間、CEFR のレベル、1〜6 の総合とセクションの点、0〜120 に当たる総合点の 3 つを成績表に載せると説明しています。ただしこの 0〜120 の値は、対応する幅の中間です。総合 4.5 なら 90 と書かれますが、旧の試験で 90 点を取ったという意味ではありません。86 から 94 までの幅を、1 つの数字で代表させています。
もう 1 つ、大学の基準の置きかえ方も押さえておきます。ETS は大学に向けて、旧の基準 100 なら 5、90 なら 4.5、80 なら 4、70 なら 3.5 を推奨しています。あくまで勧めであって、どの尺度でいくつを求めるかは各校が決めます。受験日で基準を分けて書く例も ETS は示しているので、大学や留学先の基準がどちらの尺度かは各校の案内で確かめてください。TOEFL の点は 2 年間有効なので、旧の尺度の成績は 2027年の終わりごろまで出回ります。
CEFR を間に置くと 4 つの試験が並ぶ
試験どうしを比べる共通の物差しが CEFR です。A1 から C2 まで 6 段階あり、図2は B2 の段を例に、4 つの試験の値を並べたものです。

図2の 4 つは、同じ点の別の呼び名ではありません。同じ段に置かれた幅です。ETS は TOEFL の 4〜4.5 を B2 に対応させ、IELTS の公式ページは 5.5〜6.5 を B2 と説明しています。英検協会は CSE スコア 2300 以上を B2 とし、IIBC は TOEIC L&R の Listening 400、Reading 385 を B2 の最低点として示しています。
TOEIC の値は、合計点ではなく技能ごとの最低点です。ここを合計で読むと誤ります。Listening 470、Reading 330 で合計 800 の人は、合計だけ見れば 400 と 385 を足した 785 を超えています。ところが Reading の 330 は B2 の 385 に届かず、B1 の段にいます。聞く力は B2、読む力は B1 と読むのが正確です。
英検は級ではなくスコアで読みます。各級の合格基準スコアは、1 級 2630、準 1 級 2304、2 級 1980、準 2 級 1728、3 級 1456 で、合格すればそれぞれ C1、B2、B1、A2、A1 の段に入ります。ただし CEFR の表示は合否とは別です。準 1 級で 4 技能すべてを受け、合計 2100 で不合格でも、成績表の 4 技能総合 CEFR は B1 と出ます。合計 2301 なら CEFR は B2 ですが、合格基準の 2304 に届かず不合格です。条件が「準 1 級合格」なのか「CEFR B2」なのか「CSE 2300 以上」なのかで、同じ成績の答えが変わります。
文部科学省の対照表を今読むときの注意
4 つの試験を 1 枚に並べた公的な表として、文部科学省の「各資格・検定試験と CEFR との対照表」(2018年3月)がよく引かれます。今も参照されますが、読むときに 3 つ注意が要ります。
1 つ目は、TOEFL iBT の列が旧の尺度だということです。C1 が 120〜95、B2 が 94〜72、B1 が 71〜42 と書かれています。新しい尺度の値はここにありません。しかも ETS の新しい対応と全部は重なりません。旧の 114 点以上は、文部科学省の表では C1 の中ですが、ETS の新しい対応では 6 で C2 です。B1 の下の端も、文部科学省は 42、ETS は 44 です。
2 つ目は、TOEIC の列です。この列の値は L&R の点ではなく、L&R と S&W を 2.5 倍した点を足した値で判定します。C1 の 1990〜1845、B2 の 1840〜1560 という数字を L&R の点と比べても意味がありません。L&R 600、S&W 200 の人なら、200 × 2.5 = 500 を足して 1100 で、A2 の段です。IIBC の最低点はこの列と結びついていて、B2 なら 400 + 385 + (160 + 150) × 2.5 = 1560 が下限にちょうど重なります。L&R の点しかない人がこの列を使うことはできません。
3 つ目は、表の位置づけです。文部科学省は国費留学生の語学要件の Q&A(2023年11月更新)で、この表をもとにした対照表はあくまで一例で、他の機関が公表する対照表を使ってもよいと書いています。同じ Q&A には、技能別に点が出る試験では全技能が B2 相当以上であることを求める、という条件もあります。総合点が届いていても、1 つの技能の不足で外れる場合があるということです。
IELTS との対照は道によって値が変わる
ETS は IELTS との対照表を直接公表しています。CEFR を通さずに読める表で、1〜6 の尺度に合わせた次の形です。
| IELTS | TOEFL 総合 | Reading | Listening | Writing | Speaking |
|---|---|---|---|---|---|
| 9 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 |
| 8.5 | 6 | 5.5 | 6 | 6 | 6 |
| 8 | 6 | 5.5 | 5.5 | 6 | 6 |
| 7.5 | 5.5 | 5 | 5 | 5.5 | 5 |
| 7 | 5 | 4.5 | 5 | 5 | 4.5 |
| 6.5 | 4.5 | 4 | 4.5 | 4.5 | 4 |
| 6 | 4 | 3.5 | 3.5 | 4 | 3.5 |
| 5.5 | 3.5 | 3.5 | 3 | 3 | 3 |
| 5 | 2.5 | 3 | 2.5 | 2 | 2.5 |
| 4.5 | 2 | 2.5 | 1.5 | 1.5 | 2 |
| 4 | 1.5 | 1 | 1 | 1 | 1.5 |
この表の総合は、セクションの値の平均を 1 つ上の半バンドへ切り上げた値だと ETS は注記しています。冒頭の場面の IELTS 6.0 は、この表では TOEFL 4 に当たり、4.5 には届きません。
厄介なのは、CEFR を通した道と食い違う箇所があることです。図3を見てください。

図3の上の道では、IELTS 5.5 は B2 なので、TOEFL では 4〜4.5 の段に入ります。下の道の ETS の対照表では 3.5 で、ETS の対応では B1 です。IELTS 5.0 も同じで、CEFR の道では B1 の 3〜3.5、対照表では 2.5 です。上の端では IELTS 8.0 が CEFR の道で C1 の 5〜5.5、対照表では 6 になります。6.0 から 7.5 までは 2 つの道が重なるので、ここは比較的安心して読めます。
どちらかが間違っているわけではありません。IELTS の公式ページは、CEFR は厳密な換算のために作られたものではなく、バンドと CEFR は 1 対 1 に対応しないと説明しています。5.0 は B1 と B2 の境目にあり、C1 の下限は 6.5 と 7 のあいだに落ちる、とも述べています。対応は目安であって、技能ごとではなくオーバーオールの値についての話です。迷ったら低いほうの値で計画を立てると、見込み違いで慌てずに済みます。
出願条件を読む手順
換算の前に、条件の文を 4 つに分けて線を引きます。1 つ目は試験の名前で、TOEFL iBT か TOEFL ITP か、IELTS の Academic か General Training かです。ETS の対照表は iBT の物なので、ITP の点を当てはめないでください。2 つ目は点の種類で、総合だけか、セクションごとの条件もあるかです。3 つ目は尺度で、1〜6 か 0〜120 かです。4 つ目は受験日の条件で、TOEFL も IELTS も成績の有効期間は 2 年間ですが、いつの時点で 2 年以内かは出願先によります。
線を引いたら、順番はこうです。条件に自分の試験の値が書いてあるなら、換算は要りません。その値と成績表を比べて終わりです。冒頭の場面でも、IELTS の基準の行があるなら、TOEFL に置きかえずその行と比べます。書いていないなら、その試験では条件を満たせない可能性があるので、換算表で判断せず窓口に尋ねます。「2026年◯月に受けた TOEFL iBT の 1〜6 の尺度で、総合 4.5、Speaking 4 の成績は条件を満たしますか」のように、試験・受験日・尺度・点をそのまま書くと答えが早く返ってきます。
換算表が本当に役立つのは、どの試験を受けるか決める段階です。IELTS で届きそうな点と TOEFL で届きそうな点を比べ、条件までの距離が近いほうを選ぶ。TOEIC L&R は聞くと読むの 2 技能を測る試験で、TOEFL iBT と IELTS は 4 技能を測ります。TOEIC の高い点から TOEFL の Speaking や Writing を推し量ることはできません。L&R の点が高い人ほど、話す・書くの点を別に測っておく必要があります。
例題で確かめる
例題 1
出願条件は「TOEFL iBT 総合 4 以上、各セクション 3.5 以上」です。成績は Reading 4.5、Listening 4、Writing 4、Speaking 3 でした。条件を満たしていますか。
平均は (4.5 + 4 + 4 + 3) ÷ 4 = 3.875 です。0.5 刻みでいちばん近いのは 4 なので、総合は 4 で条件を満たします。しかし Speaking の 3 が 3.5 に届きません。答えは「満たさない」です。平均に丸められた総合点だけ見ると、ここを見落とします。
例題 2
2025年10月に受けた TOEFL iBT の旧の尺度で、総合 88 点を持っています。条件は「1〜6 の尺度で 4.5 以上」です。どう読みますか。
ETS の対応では 4.5 は 86 以上、5 は 95 以上なので、88 は 4.5 の幅に入ります。有効期間の 2 年は 2027年10月までです。ただし受験日で基準を分ける学校では、旧の尺度の受験分には 0〜120 の基準が別に書かれていることがあります。そちらがあれば、その値で判断します。
例題 3
TOEIC L&R 730、S&W 260 の人が、文部科学省の対照表で自分の段を調べます。どの段ですか。また、L&R の点しかない場合はどうでしょうか。
260 × 2.5 = 650 を 730 に足すと 1380 で、1555〜1150 の B1 の段です。L&R の点しかない場合、この列は使えません。IIBC の技能ごとの最低点で、Listening と Reading を別々に読みます。
まちがえやすいところ
1 つ目は、古い換算表をそのまま使うことです。ネットの換算表には、0〜120 の値しか載っていない物があります。表を見たら、まず 1〜6 の列があるかを確かめてください。新しい尺度は数字の形が IELTS に似ているので、そこにも罠があります。TOEFL の 4.5 は IELTS の 4.5 とは別物で、ETS の対照表では IELTS 6.5 に当たります。
2 つ目は、幅を 1 点に縮めることです。「B2 は IELTS 6.0 で TOEFL 4」と覚えると、B2 の中の差が消えます。IELTS 5.5 と 6.5 は同じ B2 に置かれていても、ETS の対照表では 3.5 と 4.5 で、1 も離れています。CEFR の段は階段の一段ではなく、幅のある踊り場だと思ってください。
3 つ目は、TOEIC の合計点だけで CEFR を言うことです。先に見たとおり、IIBC の値は Listening と Reading で別々に出ています。文部科学省の TOEIC の列も、L&R 単独の値ではありません。エントリーシートや願書で「TOEIC ◯◯点は B2 相当」と書く前に、技能ごとの点を成績表で確かめてください。
4 つ目は、英検の級と CEFR を同じものとして扱うことです。英検協会の表では、受けた級ごとに表示できる CEFR の範囲が決まっています。上回っても、その級で出せる上限までしか表示されません。下回れば表示されません。4 級と 5 級はこの範囲の外です。また 4 技能総合の CEFR は、4 技能すべてを受けないと出ません。一次試験の成績だけでは表示されないのです。
5 つ目は、換算した値を出願に使えると思い込むことです。自分で換算して「相当」と判断しても、出願先がその試験を認めていなければ条件を満たしたことになりません。大学入試での扱いは大学ごとに違います。募集要項の文言が、いつでも最後の基準です。
よくある質問
TOEIC の点から TOEFL の点を計算する式はありますか
ありません。ETS の対照のページに並ぶのは CEFR と旧の尺度と IELTS で、TOEIC は入っていません。できるのは、IIBC の技能ごとの最低点から CEFR の段を読み、同じ段の TOEFL の幅を見るところまでです。しかも比べられるのは聞くと読むの部分に限られます。
英検準 1 級は TOEFL のいくつに当たりますか
準 1 級の合格基準 2304 は、B2 の段の入口です。同じ段の TOEFL は 4〜4.5 が目安ですが、英検に直接つないだ ETS の点数表はありません。CEFR を間に置いた読み方であり、留学の条件に使える読み替えではない、と考えてください。
出願先の表と ETS の表が違うときはどちらを見ますか
出願先の表です。ETS の表は読み方の手がかりで、合否の基準を決めるのは出願先です。出願先の案内に 0〜120 の値しかなければ、1〜6 の成績をどう扱うのかを受験の前に尋ねてください。尋ねた内容と返事は、メールの形で残しておくと後で確かめられます。
今週の進め方
今日は、出願先の語学条件を全校ぶん書き写し、試験名・点の種類・尺度・受験日の条件に分けます。明日、手元の成績を同じ 4 つに分けて並べ、値が書かれていない欄に印をつけます。週の後半で、印のついた欄を窓口に尋ね、返事を待つあいだに不足の大きい 1 技能を決めて練習を始めます。個別指導では、Speaking や Writing が足りないとき、録音や答案を一緒に見て、語彙なのか文の組み立てなのかを、必要なら中学の文型まで戻って確かめます。
まとめ
対照表は幅を読むための地図で、値は道によって変わります。尺度を確かめ、技能ごとに点を見て、最後は募集要項の一行に戻ってください。換算で出た数字は受ける試験を選ぶ材料にとどまり、願書の欄を埋める数字は成績表の中にしかありません。
英検、3ヶ月で必ず合格させます。
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