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国語の接続語の一覧—順接と逆接、文章を読むときの使い方|武蔵野個別指導塾

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順接・逆接・並列累加・対比選択・説明補足・転換の6つの働きを表にし、評論文の「しかし」の後ろに線を引く読み方と、作文で「そして」を減らす書き方を自作の例文で示します。

接続語は、働きで6つに分けて覚えると、読むときも書くときも迷いません。

  1. 順接・逆接・並列累加・対比選択・説明補足・転換の6つを、代表の語1つずつで覚える。
  2. 評論文を読むときは、逆接の後ろと説明の後ろに線を引き、順接の前に理由の印を付ける。
  3. 作文を書くときは、1つの段落に接続語は2つまでにし、「そして」「それで」は消して文を切る。
  4. 迷ったら、前の文と後ろの文を「。」で切り離し、間に何が入るかを声に出して確かめる。

よくあるのは、評論文に印を付ける机で、「ところが」に丸を付けたところまでは順調だったのに、その先の文が3行も続いて、結局どこが筆者の言いたいことなのかわからなくなる、という場面です。丸は増えるのに、答えは見えてきません。印を付けること自体が目的になっているからです。接続語は、文と文のつなぎ目に立つ道しるべで、矢印の向きを教えてくれます。向きを読まずに丸だけ付けても、道には迷います。6つの働きを頭に入れ、どの語の後ろに大事な文が来るかを知れば、同じ机で同じ評論文を読んでも、線を引く場所は1か所に決まります。

書く前にすること

最初に、接続語と接続詞の違いを押さえます。接続詞は品詞の名前で、「しかし」「だから」「また」のように、それ1語で文と文をつなぐ言葉です。接続語は文の成分の名前で、「文と文、言葉と言葉をつなぐ働きをしている部分」をまとめて指します。「雨が降ったので、試合は中止になった」の「降ったので」は、接続詞ではありませんが、前後をつなぐ働きをしているので接続語です。学校の文法の問題で「接続語を抜き出しなさい」と聞かれたら、接続詞だけを探すと取りこぼします。ここでは、読解と作文で使う場面を主にするので、接続詞を中心にしつつ、「〜ので」「〜が」のような形も同じ働きとして扱います。

次に、働きの分け方を覚えます。図1のように、接続語は順接・逆接・並列累加・対比選択・説明補足・転換の6つに分けると、読むときに向きがすぐ見えます。教科書によっては並列と累加を分けて7つにするものもありますが、読解と作文の役に立つ分け方としては6つで足ります。

図1 接続語の6つの働きと代表の語の一覧表

順接は、前の文が理由や原因で、後ろの文がその結果になるつなぎ方です。「だから」「したがって」「そこで」「すると」「それで」が仲間です。逆接は、前の文から予想される流れを、後ろの文がひっくり返すつなぎ方です。「しかし」「けれども」「ところが」「でも」「だが」が仲間です。並列累加は、前の文に後ろの文を並べたり、付け足したりするつなぎ方で、「また」「そして」「さらに」「しかも」「および」が仲間です。対比選択は、前の文と後ろの文を比べたり、どちらかを選ばせたりするつなぎ方で、「または」「あるいは」「それとも」「一方」が仲間です。説明補足は、前の文を言い換えたり、理由や例を後ろに足したりするつなぎ方で、「つまり」「なぜなら」「例えば」「ただし」「要するに」が仲間です。転換は、話題を変えるつなぎ方で、「さて」「ところで」「では」が仲間です。

覚えるときは、6つの働きそれぞれに代表の語を1つ決めます。順接は「だから」、逆接は「しかし」、並列累加は「また」、対比選択は「または」、説明補足は「つまり」、転換は「さて」です。他の語に出会ったら、「この語は『だから』に置き換えられるか、『しかし』に置き換えられるか」と代表の語に当てはめて考えます。「したがって」は「だから」に置き換えても文の意味が変わらないので順接、「ところが」は「しかし」に置き換えられるので逆接です。語を1つずつ丸暗記するより、代表の語への置き換えで判定するほうが、初めて見る語にも対応できます。

読む前にもう1つ、鉛筆の印の決まりを自分で決めておきます。決まりが無いと、机の上の評論文は丸だらけになります。おすすめは4種類です。逆接の語には三角を付け、その後ろの一文に線を引く。説明補足の語には二重丸を付け、その後ろの一文に線を引く。順接の語には下向きの矢印を付け、その前の一文の頭に「理由」と小さく書く。転換の語には縦の線を1本引いて、話題の切れ目を見えるようにする。並列累加と対比選択には何も付けません。印を付ける語を絞るからこそ、線を引いた場所が答えの候補として浮かび上がります。

書き方の手順

読むときの手順と、書くときの手順を分けて進めます。どちらも、接続語の「向き」を使うのは同じです。

読むときは、4つの段階で進めます。1段階目は、段落の中の接続語に、決めておいた印を付けることです。このとき、文の意味はまだ考えません。語を見つけて印を付けるだけなら、1段落に30秒もかかりません。2段階目は、三角を付けた逆接の後ろの一文を読み直すことです。評論文の筆者は、世間でよく言われていることを前に置き、逆接の後ろに自分の考えを置くことが多いからです。図2のように、「しかし」の前は捨て、後ろを拾うのが読み方の基本です。

図2 逆接の前は通説、後ろに筆者の主張が来る読み方の型

3段階目は、二重丸を付けた説明補足の後ろを読み直すことです。「つまり」の後ろは、前に書いた内容を短く言い直した文で、設問の答えがそのまま書いてあることが多い場所です。「なぜなら」の後ろは理由で、「理由を答えなさい」という設問の答えになります。「例えば」の後ろは具体例で、主張そのものではありません。例を読んで「筆者はこう言っている」と答えると、具体例を主張と取り違えた誤答になります。4段階目は、線を引いた文を2つか3つつないで、段落の要点を自分の言葉で一文にすることです。逆接の後ろの文と、説明補足の後ろの文をつなぐと、段落の要点はほぼ出来上がります。

書くときは、段落の型から入ります。1つの段落は、「主張の一文」「理由の一文」「例の一文か二文」「言い直しの一文」の順で組みます。接続語は、理由の前に「なぜなら」、例の前に「例えば」、言い直しの前に「つまり」の3か所に置く余地がありますが、3つ全部を入れると段落がくどくなります。1つの段落に接続語は2つまでと決め、1つは説明補足の語、もう1つは順接か逆接の語にします。並列累加の「そして」「それで」は、段落の中では原則として使いません。前の文に付け足したいだけなら、文を「。」で切って次の文を始めれば、接続語なしでつながります。

分量の目安は、400字の作文なら段落は3つで、接続語は全部で5つ前後です。段落の頭に転換の語を置くのは、話題が本当に変わる1か所に限ります。「さて」「ところで」を段落ごとに置くと、話題がばらばらに見えます。800字の作文なら段落は4つから5つで、逆接を1つ入れると文章に起伏が出ます。「たしかに〜。しかし〜。」の形で、反対の立場を一度認めてから自分の考えに戻ると、読み手は筆者が両方を考えたうえで選んだと感じます。この型を使うのは1回だけにします。2回使うと、どちらが本当の主張か読み手が迷います。

書き終わったら、自分の作文を読む側に回って、読むときと同じ印を付けます。三角と二重丸と矢印が1つの段落に3つ以上あれば、接続語が多すぎます。印が1つも無い段落があれば、文と文の関係が読み手に伝わっていないかもしれません。その段落の文と文の間を「。」で切って、間に「だから」が入るのか「しかし」が入るのかを声に出し、入るほうの語を1つ足します。

例文で見る

読解の例として、自作の短い評論文風の段落を読んでみます。

「便利な道具は、人を自由にすると言われる。たしかに、洗濯機は家事の時間を減らした。しかし、空いた時間は別の仕事で埋まっていく。つまり、道具が増やすのは自由ではなく、できることの数である。」

この段落で印を付ける語は3つです。「たしかに」は逆接の前触れなので、三角の準備をします。「しかし」に三角を付け、後ろの「空いた時間は別の仕事で埋まっていく」に線を引きます。「つまり」に二重丸を付け、後ろの「道具が増やすのは自由ではなく、できることの数である」に線を引きます。線を引いた2つの文をつなげば、「空いた時間は別の仕事で埋まるので、道具が増やすのは自由ではなく、できることの数だ」という要点の一文になります。1文目の「便利な道具は、人を自由にする」は、筆者が反対するために置いた世間の意見で、主張ではありません。ここに線を引くと、設問で逆の答えを書くことになります。

作文の例として、同じ内容を接続語の使い方だけ変えて2つ並べます。先に、直す前の段落です。

「ぼくは朝の掃除当番が好きだ。そして、教室が静かだからだ。そして、床をはくと気持ちが落ち着く。そして、友だちと話せる。」

「そして」が3回続いています。1つ目の「そして」の後ろは理由で、2つ目の後ろは気持ち、3つ目の後ろは別の理由です。働きが違う文を同じ語でつないでいるので、読み手には文の関係が見えません。直した段落はこうなります。

「ぼくは朝の掃除当番が好きだ。なぜなら、始業前の教室は静かだからだ。ほうきで床をはいていると、気持ちが少しずつ落ち着いてくる。しかも、同じ当番の友だちと短い話ができる。」

接続語は「なぜなら」と「しかも」の2つに減りました。理由の前には説明補足の語を置き、付け足しには並列累加の語を1つだけ使い、気持ちの文は接続語なしで前の文に続けています。文の数は同じ4つですが、読み手は「理由、様子、付け足し」の順に受け取れます。直す前の段落の「そして」を1つずつ消し、その文が前の文に対して何なのかを考えると、置くべき語が決まります。型として覚えるのは「理由には説明補足、付け足しは1つだけ、様子の文は接続語なし」の3点で、自分の作文に写すときは、題材と理由を自分のものに置き換えてください。

まちがえやすいところ

よくある誤りを3つ、どこが違うかと直した文を並べます。

1つ目は、順接の前後が逆になる誤りです。「ぼくは宿題を早く終わらせた。だから、夕方に雨が降った。」という文は、前の文が理由になっていません。宿題を終わらせたことと雨は関係が無いので、「だから」でつなぐと読み手は理由を探して迷います。直した文は「夕方に雨が降りそうだった。だから、ぼくは宿題を早く終わらせた。」です。順接は、前の文が理由で後ろが結果という向きが決まっているので、入れ替えると意味が壊れます。図3のように、矢印の向きを確かめてから「だから」を置きます。

図3 順接の向きの誤りと逆接の重ねすぎの直し方

2つ目は、逆接を重ねて、何に反対しているのかわからなくなる誤りです。「このやり方は速い。しかし、ミスが多い。しかし、慣れれば減る。しかし、慣れるまでが長い。」という段落は、「しかし」のたびに立場が入れ替わり、筆者がどちらを選んだのか読み手に届きません。直した文は「このやり方は速いが、慣れるまではミスが多い。それでも、慣れたあとの速さを考えると、選ぶ価値はある。」です。逆接は段落に1回と決め、残りは「〜が」の形で文の中に収めるか、順接で結論へ向かわせます。

3つ目は、話題が変わっていないのに転換の語を置く誤りです。「図書室は静かだ。ところで、図書室には新しい本が入った。」は、どちらも図書室の話なので、話題は変わっていません。「ところで」を置くと、読み手は別の話が始まると構えてしまい、肩すかしを食います。直した文は「図書室は静かだ。しかも、新しい本が入った。」です。転換の語は、段落が変わり、話の中身が別のものに移るときにだけ使います。作文で「さて」「ところで」を使いたくなったら、その前後で本当に話題が変わっているかを、前の文と後ろの文の主語を比べて確かめます。

よくある質問

接続語と接続詞は同じものですか

同じではありません。接続詞は品詞で、「しかし」「だから」のように1語で前後をつなぐ言葉です。接続語は文の成分で、「〜ので」「〜けれど」のように文の一部として働くものも含みます。読解の設問で「接続語」と書かれていたら、接続詞だけでなく「〜ので」のような形も候補に入れて探します。

「ただし」と「でも」は同じ逆接ですか

働きが違います。「でも」は「しかし」に置き換えられるので逆接です。「ただし」は前の文を打ち消すのではなく、前の文に条件や例外を付け足す語で、説明補足に入れます。「参加は自由だ。ただし、申し込みは必要だ。」の後ろの文は、前の文をひっくり返してはいません。判定に迷ったら、「しかし」に置き換えて意味が変わらないかで確かめます。

接続語は一文にいくつまで使えますか

文の頭に置く接続語は、一文に1つです。「しかし、また、例えば」のように重ねると、読み手は向きを決められません。段落の中では2つまでを目安にし、それ以上は「。」で切って接続語なしで続けます。400字の作文なら全部で5つ前後に収まれば、読みやすさは保てます。

親の手伝い方と個別指導で確かめること

家で手伝うなら、お子さまの作文を声に出して読んでもらい、「そして」が出るたびに手を挙げる役を引き受けてください。手が3回挙がった段落は、接続語を減らす場所です。どの語に直すかは、お子さま自身に「前の文と何の関係か」を聞いて決めてもらいます。答えを言うのではなく、関係を聞くだけにとどめます。個別指導では、評論文の段落に印を付けてもらい、線を引いた場所が設問の答えと重なっているかを一緒に確かめます。線の場所が毎回ずれる生徒は、逆接の後ろを読む習慣が付いていないか、具体例を主張と取り違えているかのどちらかで、どちらなのかを見分けてから練習の順番を決めます。

まとめ

接続語の一覧は、覚えて終わりにするものではなく、机の上で鉛筆を動かすための道具です。6つの働きと代表の語を頭に入れ、逆接と説明補足の後ろに線を引き、順接は向きを確かめてから置き、作文では段落に2つまでと決める。「しかし」の後ろに迷わず線を引けた日から、評論文は筆者の声で聞こえてきます。

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