
武蔵野個別指導塾の特徴
塾の費用—公的調査の平均と、見積もりで確かめること|武蔵野個別指導塾

公立中学生の塾の費用は、通っている家庭の平均で年34万9千円。文部科学省の調査の数字の読み方と、チラシの月謝からは見えない講習や教材の費用を、見積もりで聞く質問の形にして並べています。
塾の費用の平均は、文部科学省の「子供の学習費調査」(令和5年度分・2026年1月に数字が訂正されたもの)で、次のように出ています。2026年度時点で公表されている最新の数字です。
| 学校の種類 | 通っている家庭だけの年間平均 | 通っていない子も含めた年間平均 | 塾の費用が0円の家庭の割合 |
|---|---|---|---|
| 公立小学校 | 19万3千円 | 75,194円 | 61.0% |
| 公立中学校 | 34万9千円 | 230,385円 | 34.0% |
| 私立中学校 | 32万8千円 | 168,058円 | 48.8% |
| 公立高校(全日制) | 38万1千円 | 147,140円 | 61.4% |
| 私立高校(全日制) | 44万4千円 | 166,867円 | 62.4% |
通っている家庭だけの平均を月に直すと、公立中学校で約2万9千円、公立高校で約3万2千円です。ただしこの数字は入会金、講習会の費用、教材、模擬テスト、交通費まで全部を足した年額で、チラシの月謝を12倍した額ではありません。学年でも大きく変わり、公立中学校3年生の年額341,220円は1年生の2.6倍です。平均は「相場」ではなく、見積もりを読むときの物差しとして使います。
よくあるのは、夕食の後の食卓に塾のチラシを3枚並べて、月謝の欄だけを見比べている場面です。1枚は月謝が低く見えるのに講習会の費用がどこにも書いてなく、1枚は教材費が別と小さく添えてあり、1枚は入会金の欄が空いています。どれが高いのかを決められないまま、チラシは冷蔵庫に貼られて、話は来週に持ち越しになります。月謝の欄を比べても答えが出ないのは、塾の費用が月謝だけでできていないからです。
平均の数字をどう読むか
文部科学省の調査には、塾の費用について2つの平均があります。1つは、塾に通っていない子も0円として数えた全員の平均で、公立中学校なら年230,385円です。もう1つは、1円以上を払った家庭だけの平均で、同じ公立中学校なら年34万9千円です。2つの差は、通っていない家庭が34.0%あることから生まれます。わが家が通わせるかどうかを考えるなら、見るべきは後ろの方、通っている家庭だけの平均です。
全員の平均を見て「うちは平均より高い」と不安になる保護者の方が多いのですが、それは物差しの取り違えです。公立高校では61.4%の家庭が塾に1円も払っていませんから、全員の平均は年147,140円まで下がります。通っている家庭だけで見ると38万1千円で、2倍以上の開きがあります。
もう1つ知っておきたいのは、平均の周りに広い散らばりがあることです。同じ調査の金額の分布を見ると、公立中学校では年40万円以上を払っている家庭が23.3%あり、これが0円を除いて最も多い層です。公立高校でも40万円以上が15.3%で、やはり0円を除けば最も多い層になります。平均の34万9千円の家庭が一番多いわけではなく、受験の年に40万円を超える家庭と、年10万円台の補習だけの家庭の両方を足して割った数字だということです。

図1のように、学年が上がるほど塾の費用は増えます。公立中学校では1年生133,647円、2年生213,759円、3年生341,220円で、1年生から2年生で約8万円、2年生から3年生で約12万7千円上がります。公立高校では1年生89,760円、2年生148,775円、3年生206,454円で、3年生は1年生の2.3倍です。この数字は全員の平均ですから、通っている家庭だけで見れば1人あたりの額はさらに上に寄ります。
月謝の外にある費用
文部科学省の調査は、学習塾費を「塾に通うために払った全部の経費」と定めています。入会金と月謝、講習会の費用、教材の代金、塾で受ける模擬テストの代金、塾への交通費までを合わせた額です。チラシの月謝の欄に出ているのは、このうちの1つだけです。

図2のように、年間の費用は月謝12か月分の上に、講習会費、教材費、模擬テスト代、入会金、交通費が重なって決まります。月謝が月2万円と書いてあるチラシなら、12倍して24万円です。公立中学校で通っている家庭の平均34万9千円との差は10万9千円で、この差が月謝以外の部分の大きさの目安になります。月謝が月2万5千円なら12倍で30万円、差は4万9千円です。差が小さいほど、月謝の欄が年額に近い塾だと読めます。
講習会費は、季節の講習が月謝と別に請求される塾でいちばん大きな項目になります。夏期、冬期、春期の3回に加えて、受験の年は直前講習や正月の特訓が重なることがあります。1回あたりの額を聞くだけでは足りず、年に何回あって、受けないという選択ができるのか、受けないときの授業はどうなるのかまで聞いて、はじめて年額が見えます。
教材費は、入塾のときにまとめて買う塾と、学期ごとに買い足す塾があります。模擬テストは、塾が主催するものと外部のものを塾を通して申し込むものがあり、受験の年には月に1回を超えることもあります。入会金は最初の1回だけですが、きょうだいで入る場合や、いったんやめて戻る場合の扱いは塾ごとに違います。交通費は家から近い塾なら0円ですが、電車で通うなら定期代が年額に乗ります。
学年と目的で費用が変わる理由
同じ塾でも、学年が上がると費用が増える理由は3つあります。1つ目は科目数です。中学1年生で英語と数学の2科目だった通い方が、3年生では5科目に広がります。2つ目は授業の回数で、週2回が週3回、週4回に増え、受験の年は土曜日や日曜日に別枠の授業が入ります。3つ目が講習と模擬テストで、先ほど書いたとおり受験の年はこの2つが月謝と同じくらいの大きさになることがあります。公立中学校で3年生の塾の費用が1年生の2.6倍になるのは、この3つが同時に起きるからです。
目的でも変わります。学校の授業についていくための補習なら、科目を絞って週1回から2回で足りることが多く、講習も必須でないことがあります。志望校の受験に向けた通い方では、科目を広げ、回数を増やし、模擬テストで位置を測りながら進めますから、費用は上に寄ります。どちらが良いという話ではなく、何のために通うのかを先に決めないと、見積もりを比べる土台ができません。
授業の形でも変わります。1人の講師が1人か2人を見る形は、1コマあたりの額が高くなる一方で、科目と回数を家庭の事情に合わせて絞れます。教室で同じ授業を受ける形は、1コマあたりの額を抑えられる一方で、科目や回数が決まった組み合わせになっていることが多く、要らない科目まで含まれて年額が増えることがあります。1コマの単価だけでなく、わが家に要る科目と回数で組んだときの年額で比べる必要があります。
学年と目的と授業の形、この3つが決まると見積もりの前提がそろいます。前提が違う塾の見積もりを並べても、高いか安いかは決められません。チラシを3枚並べて答えが出ないのは、3枚の前提が違うからです。
見積もりで聞く質問
見積もりをもらうときに聞くことは、次の7つです。どれも答えにくい質問ではなく、きちんと運営されている塾なら、その場で答えが返ってきます。
1つ目は「月謝以外に、年間でかかる費用を全部教えてください」です。講習会費、教材費、模擬テスト代、入会金、設備費や維持費と呼ばれる項目があればそれも含めて、1年分の合計を出してもらいます。口頭ではなく、紙か画面で項目ごとに見せてもらうのが確実です。
2つ目は「季節講習は必須ですか。受けない選択はできますか」です。受けない場合に通常の授業が止まる塾もありますから、受けないときの扱いまで聞きます。3つ目は「講習は年に何回あって、1回あたりいくらですか」で、受験の年に増える分も含めて聞きます。
4つ目は「教材費は、いつ、いくら払いますか」です。入塾時にまとめてか、学期ごとか、年度の途中で買い足しがあるかを確かめます。5つ目は「模擬テストは何回あって、塾の費用に含まれていますか」です。6つ目は「科目を1つ減らしたとき、増やしたとき、月謝はいくら変わりますか」で、これを聞くと、わが家に要る科目だけで組み直した年額が計算できます。
7つ目は「やめるときの手続きと、返金の条件を教えてください」です。入塾のときに聞きにくい質問ですが、年度の途中で合わなかったときに、前払いした講習会費や教材費がどうなるかは、入る前に知っておくべきことです。
7つの答えがそろったら、年額を1つの数字にまとめて、先に見た通っている家庭の平均と並べます。平均より高いなら、どの項目が平均を押し上げているのかが見えます。平均より低いなら、含まれていない項目がないかをもう一度見直します。
よくある質問
平均より高い塾は、やめた方がいいですか
高いか安いかは、平均ではなく中身で決まります。公立中学校で通っている家庭の平均が34万9千円でも、受験の年に5科目を週4回で通えば、平均を超えるのは当たり前です。見るべきは、年額の内訳のうち、わが家に要らない項目が含まれていないかどうかです。要る項目だけで組んだ年額なら、平均より高くても払う意味があります。
月謝が安い塾を選べば、年額も安くなりますか
そうとは限りません。月謝を低くして、講習会費と教材費で年額を組み立てる塾があります。月謝の12倍と、通っている家庭の平均との差を見れば、月謝以外の部分がどのくらいの大きさかの見当がつきます。月謝ではなく年額で比べるのが原則です。
塾に通っていない家庭はどのくらいありますか
文部科学省の調査では、塾の費用が0円の家庭は公立小学校で61.0%、公立中学校で34.0%、公立高校で61.4%です。公立中学校では3分の2の家庭が塾に払っていますが、公立高校では6割の家庭が払っていません。通わないという選択も、数字の上では珍しいものではありません。
文部科学省の数字は、いつのものですか
令和5年度の調査で、2024年12月に公表された後、2026年1月に数字の訂正がありました。ここで使った数字は訂正後のものです。調査は2年ごとですから、次の数字が出るまでは、この数字を物差しにして差し支えありません。
確かめる順番
今週、家庭で確かめることを順番に並べます。

図3のように、順番は4つです。1つ目に、チラシの月謝の欄を12倍して、年額の土台を出します。2つ目に、学年と目的と授業の形を決めて、塾に年間の見積もりを頼みます。3つ目に、先に書いた7つの質問で空欄を埋め、年額を1つの数字にします。4つ目に、その数字を通っている家庭の平均と並べて、差がどの項目から来ているのかを見ます。
- チラシの月謝を12倍した額を、塾ごとに書き出す
- 何のために通うのか(補習か受験か)と、要る科目と回数を家族で決める
- 塾に年間の見積もりを、項目ごとに紙か画面で頼む
- 7つの質問で空欄を埋め、年額を1つの数字にする
- 通っている家庭の平均(公立中学校34万9千円、公立高校38万1千円)と並べる
- 受験の年の増え方を、講習と模擬テストの回数から見積もる
- やめるときの条件と返金の扱いを、入る前に聞く
制度や調査の数字は年度で変わりますから、最新の数字は文部科学省の公表資料で確かめてください。塾の費用は制度ではなく各塾の決め事ですから、確かめる先はそれぞれの塾の窓口です。
進路の話とつなげる
お金の心配は、進路の相談と切り離せません。塾の年額を決めるのは学年と目的と授業の形で、目的を決めるのは進路だからです。志望校が決まらないまま科目を広げれば費用だけが増え、費用を先に決めて科目を削れば進路の幅が狭まります。個別指導では、保護者の方からの相談の最初に、志望の方向と、家庭で出せる年額の上限を聞いて、その2つの中で要る科目と回数を組みます。見積もりの数字は、進路の相談の途中で何度でも組み直すものです。
まとめ
塾の費用で比べるべきは月謝ではなく年額で、年額は学年と目的と授業の形を決めてから、7つの質問で空欄を埋めてはじめて1つの数字になります。文部科学省の平均は答えではなく、わが家の見積もりを読むための物差しです。チラシを3枚並べて決まらなかった夜は、月謝の欄を見ていたから決まらなかったのです。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




