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漢検5級—小6の191字と出題の形、合格までの進め方|武蔵野個別指導塾

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券と巻、幕と暮。形の似た組が並ぶ小6の191字を全部載せ、部首と熟語で覚える順番に置き直しました。5級の合格基準は200点満点の70%程度。今夜は読めない字に印をつけるだけでかまいません。

漢検5級は、小6で習う191字が新しく出る級です。範囲は小1からの累計で1026字。小学校の漢字を最後まで通してきたかどうかが、そのまま点数に出ます。

項目 漢検5級
目安の程度 小6
新しく出る字 191字(下に全部)
累計の字 1026字
合格基準 200点満点の70%程度
検定時間 60分
検定料 3,700円(税込・公開会場の紙の受検)
2026年度の第3回 2027年2月14日(日)公開会場
申し込み開始(個人の紙の受検) 2026年12月4日 9:00(先着順)
申し込み締切(個人の紙の受検) 2027年1月10日 23:59
合否の公開 3月中旬の予定

申し込みの窓口と日程は変わることがあるので、最新は日本漢字能力検定協会の案内で見てください。5級で新しく出る191字は、画数の少ない順に次のとおりです。読みは「一覧の読み方」の表に載せました。

画数 字
3画 亡 寸 己 干
4画 仁 収 尺 片
5画 冊 処 幼 庁 穴
6画 危 后 吸 存 宅 宇 机 灰 至 舌
7画 乱 卵 否 困 孝 忘 我 批 私 系
8画 並 乳 供 券 刻 呼 垂 宗 宙 宝 届 延 忠 承 担 拝 拡 枚 沿 若
9画 奏 姿 宣 専 巻 律 映 染 段 泉 洗 派 皇 看 砂 紅 肺 胃 背 退 革
10画 俳 俵 値 党 射 将 展 座 従 恩 朗 株 班 秘 納 純 胸 蚕 討 針 降 陛 除 骨
11画 域 密 捨 探 推 欲 済 異 盛 窓 翌 脳 著 視 訪 訳 郵 郷 閉 頂
12画 割 創 勤 善 尊 就 揮 敬 晩 棒 痛 筋 策 衆 裁 装 補 詞 貴
13画 傷 幕 暖 源 盟 絹 署 聖 腸 腹 蒸 裏 誠 賃 預
14画 層 暮 模 疑 磁 穀 誌 認 誤 銭 閣 障
15画 劇 敵 権 潮 熟 蔵 誕 論 諸 遺
16画 奮 憲 操 樹 激 糖 縦 鋼
17画 優 厳 縮 覧
18画 簡 臨 難
19画 臓 警

よくあるのは、卒業文集を書きかけたまま、小6の机で丸つけの済んだ漢字テストを見直している、という場面です。赤で直された字は「券」と「巻」。入学式まであと少しなのに、小学校の字がまだ手の中で揺れています。中学の制服の採寸の紙をよけて「漢検5級」と打ちこむとき、知りたいのは2つだけです。どの字が出るのか。何点取れば受かるのか。その2つは上の表に書いてあるので、ここから先は表の使い切り方に進みます。

試験のかたち

5級で新しく出る字は191字ですが、範囲はそれだけではありません。図1のように、小1から小5までの835字の上に小6の191字が積まれて、累計が1026字になります。問題の文には下の学年の字も混ざるので、小4で覚え損ねた字は5級でも同じように失点します。

図1 5級の範囲は小1から小6までの累計1026字

問われる形は、読みと書き取りだけではありません。字の部品や読みの組み合わせまで聞かれるので、形ごとに準備が要ります。下の表の例は、どれも191字のどれかを使っています。

形 問われること 例
読み 文の中の字を読む 潮が引く(しお)
書き取り カタカナを漢字で書く ケイサツショ(警察署)
部首と部首名 字の部首とその名前 窓(穴・あなかんむり)
筆順と画数 何画目か、全部で何画か 延(全部で8画)
送りがな 漢字と送りがなで書く オサナイ(幼い)
音と訓 熟語の読みの組み合わせ 値段(訓と音)
対義語と類義語 反対の語、似た語 拡大と縮小
同音と同訓 同じ読みの字の使い分け 映す、写す
四字熟語 四字熟語の字を書く 針小棒大

合格基準は200点満点の70%程度です。10問のうち7問を取る力、と言い換えてもかまいません。「程度」と書かれている以上、ぎりぎりを狙う計画は立てないほうが安全です。書き取りは配点の重い形で、ここで崩れると読みでいくら稼いでも追いつきません。読める字を増やすだけでは足りず、書ける字を増やすことが勉強の真ん中に来ます。検定時間の60分は、1問ずつ考えて見直しまで届く長さです。見直しの時間を奪うのは、たいてい読めない字の前で立ちどまる時間です。

一覧の読み方

下の表は、191字を音読みの五十音順に並べたものです。カタカナが音読み、ひらがなが訓読みで、訓読みの「-」は送りがなの切れ目を示します。「なら-べる」は「並べる」と書きます。使い方は単純で、読みの列を紙で隠して声に出し、つかえた字に印をつけます。印の数が、いまの自分と5級の距離です。

音読みが無いのは届と株の2字だけで、この2字は訓読みの位置に置きました。反対に、訓読みの欄が「なし」の字は73字あります。仁も俳も憲も、字だけでは意味の手ざわりが無く、日本語の中では熟語の部品として働いています。こういう字は、字だけを何回書いても残りません。「憲法」「俳優」のように語ごと覚えます。読みが多い字にも注意が要ります。納は音読みが5つあり、納税、納得、納屋、納戸、出納と、語によって読みが変わります。

字 音読み 訓読み
胃 イ なし
異 イ こと
遺 イ・ユイ なし
域 イキ なし
宇 ウ なし
映 エイ うつ-る・うつ-す・は-える
延 エン の-びる・の-べる・の-ばす
沿 エン そ-う
恩 オン なし
灰 カイ はい
拡 カク なし
革 カク かわ
閣 カク なし
割 カツ わ-る・わり・わ-れる・さ-く
株 なし かぶ
干 カン ほ-す・ひ-る
巻 カン ま-く・まき
看 カン なし
簡 カン なし
我 ガ われ・わ
危 キ あぶ-ない・あや-うい・あや-ぶむ
机 キ つくえ
揮 キ なし
貴 キ たっと-い・とうと-い・たっと-ぶ・とうと-ぶ
吸 キュウ す-う
供 キョウ・ク そな-える・とも
胸 キョウ むね・むな
郷 キョウ・ゴウ なし
勤 キン・ゴン つと-める・つと-まる
筋 キン すじ
疑 ギ うたが-う
系 ケイ なし
敬 ケイ うやま-う
警 ケイ なし
穴 ケツ あな
券 ケン なし
絹 ケン きぬ
権 ケン・ゴン なし
憲 ケン なし
劇 ゲキ なし
激 ゲキ はげ-しい
源 ゲン みなもと
厳 ゲン・ゴン おごそ-か・きび-しい
己 コ・キ おのれ
呼 コ よ-ぶ
后 コウ なし
孝 コウ なし
皇 コウ・オウ なし
紅 コウ・ク べに・くれない
降 コウ お-りる・お-ろす・ふ-る
鋼 コウ はがね
刻 コク きざ-む
穀 コク なし
骨 コツ ほね
困 コン こま-る
誤 ゴ あやま-る
砂 サ・シャ すな
済 サイ す-む・す-ます
裁 サイ た-つ・さば-く
策 サク なし
冊 サツ・サク なし
蚕 サン かいこ
座 ザ すわ-る
至 シ いた-る
私 シ わたくし・わたし
姿 シ すがた
視 シ なし
詞 シ なし
誌 シ なし
射 シャ い-る
捨 シャ す-てる
尺 シャク なし
収 シュウ おさ-める・おさ-まる
宗 シュウ・ソウ なし
就 シュウ・ジュ つ-く・つ-ける
衆 シュウ・シュ なし
縮 シュク ちぢ-む・ちぢ-まる・ちぢ-める・ちぢ-れる・ちぢ-らす
処 ショ なし
署 ショ なし
諸 ショ なし
承 ショウ うけたまわ-る
将 ショウ なし
傷 ショウ きず・いた-む・いた-める
障 ショウ さわ-る
針 シン はり
磁 ジ なし
若 ジャク・ニャク わか-い・も-しくは
樹 ジュ なし
従 ジュウ・ショウ・ジュ したが-う・したが-える
縦 ジュウ たて
熟 ジュク う-れる
純 ジュン なし
除 ジョ・ジ のぞ-く
蒸 ジョウ む-す・む-れる・む-らす
仁 ジン・ニ なし
垂 スイ た-れる・た-らす
推 スイ お-す
寸 スン なし
盛 セイ・ジョウ も-る・さか-る・さか-ん
聖 セイ なし
誠 セイ まこと
宣 セン なし
専 セン もっぱ-ら
染 セン そ-める・そ-まる・し-みる・し-み
泉 セン いずみ
洗 セン あら-う
銭 セン ぜに
舌 ゼツ した
善 ゼン よ-い
奏 ソウ かな-でる
窓 ソウ まど
創 ソウ つく-る
装 ソウ・ショウ よそお-う
層 ソウ なし
操 ソウ みさお・あやつ-る
存 ソン・ゾン なし
尊 ソン たっと-い・とうと-い・たっと-ぶ・とうと-ぶ
蔵 ゾウ くら
臓 ゾウ なし
退 タイ しりぞ-く・しりぞ-ける
宅 タク なし
担 タン かつ-ぐ・にな-う
探 タン さぐ-る・さが-す
誕 タン なし
段 ダン なし
暖 ダン あたた-か・あたた-かい・あたた-まる・あたた-める
値 チ ね・あたい
宙 チュウ なし
忠 チュウ なし
著 チョ あらわ-す・いちじる-しい
庁 チョウ なし
頂 チョウ いただ-く・いただき
腸 チョウ なし
潮 チョウ しお
賃 チン なし
痛 ツウ いた-い・いた-む・いた-める
敵 テキ かたき
展 テン なし
党 トウ なし
討 トウ う-つ
糖 トウ なし
届 なし とど-ける・とど-く
難 ナン かた-い・むずか-しい
乳 ニュウ ちち・ち
認 ニン みと-める
納 ノウ・ナッ・ナ・ナン・トウ おさ-める・おさ-まる
脳 ノウ なし
派 ハ なし
拝 ハイ おが-む
肺 ハイ なし
背 ハイ せ・せい・そむ-く・そむ-ける
俳 ハイ なし
班 ハン なし
晩 バン なし
否 ヒ いな
批 ヒ なし
秘 ヒ ひ-める
俵 ヒョウ たわら
腹 フク はら
奮 フン ふる-う
並 ヘイ なみ・なら-べる・なら-ぶ・なら-びに
陛 ヘイ なし
閉 ヘイ と-じる・と-ざす・し-める・し-まる
片 ヘン かた
補 ホ おぎな-う
宝 ホウ たから
訪 ホウ おとず-れる・たず-ねる
暮 ボ く-れる・く-らす
亡 ボウ・モウ な-い
忘 ボウ わす-れる
棒 ボウ なし
枚 マイ なし
幕 マク・バク なし
密 ミツ なし
盟 メイ なし
模 モ・ボ なし
訳 ヤク わけ
郵 ユウ なし
優 ユウ やさ-しい・すぐ-れる
預 ヨ あず-ける・あず-かる
幼 ヨウ おさな-い
欲 ヨク ほっ-する・ほ-しい
翌 ヨク なし
乱 ラン みだ-れる・みだ-す
卵 ラン たまご
覧 ラン なし
裏 リ うら
律 リツ・リチ なし
臨 リン のぞ-む
朗 ロウ ほが-らか
論 ロン なし

合格までの進め方

191字を表の上から順に書いていくと、途中で息が切れて、後ろの字ほど手薄になります。順番を入れ替えると、同じ量でも残り方が変わります。

読みで仕分ける

最初の1周は読みだけです。表を隠して191字を読み、読めた字と読めなかった字に分けます。書くのはまだです。読めない字は書けませんし、意味を知らない字の形だけを写しても、翌日には消えています。読めなかった字は、音読みと訓読みを確かめて、その字を使う語を1つ言えるようにしてから次へ進みます。

部首の大きな組から書く

書き始めるのは、まとまりの大きい字からです。図2のように部首で集めると、大きな組が8つできます。言の12字、手の10字、木と水と肉の8字ずつ、人と宀と糸の7字ずつで、合わせて67字。191字の約3分の1です。同じ部首の字は形の一部が共通なので、1字ずつ別々に覚えるより負担が軽くなります。

図2 部首で集めた大きな8組の字の数と合計67字
部首 字 手がかり
言 討 訪 訳 詞 誌 認 誕 誠 誤 論 諸 警 話す、調べる、書き記す
手 批 承 担 拝 拡 捨 探 推 揮 操 担ぐ、拝む、捨てる、探す
木 机 枚 染 株 棒 模 権 樹 机、棒、株、樹は木の姿が見える
水 沿 泉 洗 派 済 源 潮 激 泉、源、潮は水の景色
肉 肺 胃 背 胸 脳 腸 腹 臓 8字とも体の部分
人 仁 供 俳 俵 値 傷 優 7字とも左ににんべん
宀 宅 宇 宗 宙 宝 宣 密 宇宙は2字で1語
糸 系 紅 納 純 絹 縦 縮 絹と紅は布と染めの字

組に意味があると、字が他人でなくなります。肉の組を書く日は体の図を思い浮かべ、手の組を書く日は実際に手を動かしてみてください。担ぐときの肩の重さと一緒に覚えた字は、形を忘れにくくなります。

残りの字は熟語で2字ずつ

残りの124字は組が小さいので、熟語で進めます。砂糖、尊敬、皇后、困難、呼吸、閉幕、若干、聖域、筋骨、存亡は、2字とも191字に入っている語です。1語書けば2字進みます。相手が下の学年の字でもかまいません。映画、署名、郵便、故障、異常、幼児、専門、将来、簡単、疑問は、毎日の生活で目にする語なので、書けたかどうかをすぐ確かめられます。

小6の社会と理科の教科書にも、191字はたくさん住んでいます。政治のページなら憲、権、閣、党、庁、裁、陛、皇、歴史のページなら幕、将、遺、宗。理科で体を学ぶページには肺、胃、腸、臓が並び、土地のつくりのページには層、灰、砂があります。漢字の時間を別に取らなくても、教科書を開いたときに指で押さえて読むだけで、語の意味ごと手に入ります。

語の組で覚える

字が書けてきたら、語の対応に移ります。対義語は、字の組み方に型があります。拡大と縮小は、拡と縮、大と小が字ごとに反対です。善意と悪意は1字だけが変わります。安全と危険は語の全体で反対になるので、組のまま覚えるしかありません。型を見分けると、知らない語でも見当がつきます。

対義語 類義語
拡大と縮小 方法と手段
延長と短縮 未来と将来
善意と悪意 役者と俳優
単純と複雑 給料と賃金
困難と容易 貯金と預金
安全と危険 自分と自己
収入と支出 発展と進歩
縦断と横断 感動と感激

本番の形で解く

書く量は、1字につき3回で足ります。回数より翌日です。次の日に見ないで書けた字は終わりにし、書けなかった字だけをまた書きます。1日10字なら20日で1周するので、12月4日の申し込み開始の日に始めても、1周目は冬休みの入り口で終わります。申し込みは先着順なので、受けると決めたら開始から日を置かないほうが確実です。

最後は60分を計って、本番と同じ形の問題を解きます。見るのは点数より間違いの型です。字の形、送りがな、部首、同音と同訓のどれで落としたかを数え、いちばん多い型の練習に戻ります。間違えた字が小6の字でなければ、その学年の一覧まで戻ります。保護者の方が手伝うなら、カタカナの語を読み上げる役が向いています。お子さまが書いた字を見るときは、全部を直そうとせず、形の似た字の部分だけを見れば足ります。

テストでの出方

3問とも、形をつかむための自作の問題です。答えを隠して解いてから、理由まで読んでください。

例題1 音と訓の組み合わせ

次の熟語の読みは、ア 音と音、イ 音と訓、ウ 訓と訓、エ 訓と音 のどれですか。

  1. 値段 (2) 役割 (3) 窓口 (4) 砂糖

答え: (1) エ(ね、ダン) (2) イ(ヤク、わり) (3) ウ(まど、ぐち) (4) ア(サ、トウ)

1字ずつ声に出して、聞いただけで意味がわかれば訓、わからなければ音と考えます。「ね」「わり」「まど」「くち」は聞いて意味がわかり、「ダン」「サ」「トウ」はわかりません。ただし、この見分け方は入り口です。役のヤクのように音でも意味が通じる字があるので、迷ったら一覧の表でカタカナかひらがなかを確かめます。

例題2 対義語と類義語

次のカタカナを漢字に直してください。(1)(2)は対義語、(3)は類義語です。

  1. 拡大とシュクショウ (2) 単純とフクザツ (3) 方法とシュダン

答え: (1) 縮小 (2) 複雑 (3) 手段

対義語と類義語の問題は、語を知っていても字で落とします。縮は糸の組、段は左の形が書きにくい字です。複は左がころもへんで、しめすへんにすると誤りになります。語を言えるだけで満足せず、紙に書いて確かめます。

例題3 同じ訓の字の使い分け

文に合う字を選んでください。

  1. 税金をオサめる(収・納・修) (2) 鏡に姿をウツす(映・写・移) (3) 市役所にツトめる(努・務・勤)

答え: (1) 納 (2) 映 (3) 勤

税や品物を渡すのが「納める」、物を中にしまうのが「収める」、学問を身につけるのが「修める」です。鏡や水面に姿を現すのが「映す」、書き取ったり写真に撮ったりするのが「写す」、場所を変えるのが「移す」。勤め先で働くのが「勤める」、力を尽くすのが「努める」、役目につくのが「務める」です。読みが同じ字は、字だけを眺めても区別がつきません。「税金を納める」「鏡に映す」と短い文のまま覚えると、問題の文を読んだときに字が先に浮かびます。

まちがえやすいところ

1つ目は、形の似た字です。図3の3組は、どれも一部分だけが違います。券は下が刀で、札を刀で切り分ける字。巻は下が己で、くるりと巻いた形に見えます。幕は下が巾で、布の字。暮は下が日で、草の間に日が沈む字です。看は上が手で、手をかざして目で見る字。着は上が羊の形です。意味と結びつくと、迷う時間が減ります。署と暑も組にしてください。読みはどちらもショで、署は役所の字、暑は上に日があって気温の字です。

図3 形の似た3組の字と見分ける部分の違い

2つ目は、送りがなの出しすぎです。幼い、補う、訪れるを、幼ない、補なう、訪ずれると書く誤りがよく出ます。「ない」「ます」をつけて変わるところから送るのが基本で、補わない、補いますと変えても「おぎな」は動かないので、そこまでは字が引き受けます。「しい」で終わる語は「し」から送るので、厳しい、激しい、難しいと書きます。危ないと暖かいはこの基本から外れる語で、形ごと覚えます。

3つ目は、部首を見た目で決める誤りです。承の部首は手ですが、左にてへんの形はありません。泉の部首は水で、さんずいの形はありません。肺と胸の月は体を表すにくづき、朗の月は空の月です。視は左の形に目が行きますが、部首は見です。さらに、党や処のように、辞書によって部首の置き方が違う字もあります。検定の答えは協会の部首の表に合わせるので、迷う字はその表で確かめてから覚えてください。

確かめの問題

  1. 「紙の裏に名前を書く」の裏の読みを、ひらがなで書いてください。
  2. 筋の部首を書いてください。
  3. 降は全部で何画ですか。
  4. 「自分の耳をウタガウ話」のカタカナを、漢字と送りがなで書いてください。
  5. 「テンランカイに絵をトドける」のカタカナを、漢字で書いてください。

答え

  1. うら。音読みはリで、表裏や裏面のように使います。
  2. 竹。部首名はたけかんむりで、筋の字の上にある部分です。
  3. 10画。左のこざとへんは3画で書きます。
  4. 疑う。「うたがわない」「うたがいます」と変えても「うたが」は動かないので、「う」だけを送ります。
  5. 展覧会、届ける。展も覧も小6の字で、会は小2の字です。届は音読みが無いので、訓読みと送りがなの形で覚えます。

次に確かめること

漢検4級は、中学で最初に習う313字が新しく出る級で、5級の次に進む先です。小学5年生の漢字は193字の一覧で、問題の文で読めない字に出会ったときに最初に戻る場所になります。部首の一覧は、承や泉のように見た目で決められない字を、部首名まで確かめるときに開きます。個別指導では、間違えた字が小6の字か下の学年の字かを先に分け、つまずきが始まった学年の一覧まで戻って、もう一度書いて確かめます。そこで書けた字から、5級の問題に戻します。

まとめ

191字の一覧は、眺めている間はただの表です。印をつけた瞬間に、冬のあいだに片づける字の数へ変わります。印が30字なら、残りは30字です。数えてしまえば、終わりの見えない勉強ではなくなります。券と巻の下を見る目は、中学の教科書を開いたあとも働き続けます。

卒業文集で赤を入れられた字は、ひと冬で自分の字になります。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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本気になった日が、入塾の日。

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