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漢検のレベル一覧—10級から1級まで、学年の目安と字数、何級から受けるか|武蔵野個別指導塾

10級は小1の80字、2級は常用漢字2136字のすべて。級ごとの学年の目安と累計の字を表で見比べ、受ける級は新しく出る字を20字書いて決めましょう。
漢検の級は、数字が小さいほど難しくなります。10級は小1の80字から始まり、2級で常用漢字2136字のすべてに届きます。表の「累計」が、その級で問われる字の全体です。
| 級 | 学年の目安 | 新しく出る字 | 累計 | 字の例 |
|---|---|---|---|---|
| 10級 | 小1 | 80字 | 80字 | 山 花 青 |
| 9級 | 小2 | 160字 | 240字 | 海 歌 親 |
| 8級 | 小3 | 200字 | 440字 | 駅 漢 港 |
| 7級 | 小4 | 202字 | 642字 | 徒 械 鏡 |
| 6級 | 小5 | 193字 | 835字 | 講 証 績 |
| 5級 | 小6 | 191字 | 1026字 | 閣 窓 尊 |
| 4級 | 中学校在学程度 | 313字 | 1339字 | 躍 柔 避 |
| 3級 | 中学校卒業程度 | 284字 | 1623字 | 滞 欺 斗 |
| 準2級 | 高校在学程度 | 328字 | 1951字 | 渋 詐 賄 |
| 2級 | 高校卒業〜大学・一般程度 | 185字 | 2136字 | 鍵 虹 鶴 |
| 準1級 | 常用漢字の外まで | — | 約3000字 | 葵 凪 笹 |
| 1級 | 常用漢字の外まで | — | 約6000字 | — |
何級から受けるかは、10級から順に上がる決まりがなく、自分で選べます。決め方の結論は次の3つです。
- 小学生は、いまの学年の一つ前の学年の級から試します。小5なら7級です。前の学年がない小1は10級から試します。
- 中学生は、中1が5級、中2と中3が4級から試します。中3で4級の字が書けたら3級に上げます。
- 試すとは、その級で新しく出る字を20字、語の形で聞いて書くことです。書けた数で、申し込む級を決めます。
よくあるのは、日曜の昼の居間で、申込書を前に親子の手が止まるという場面です。名前と住所は埋まったのに、級の欄だけが白いままです。小5のお子さまは「学校で5年生の字を習っているから6級」と言い、保護者は去年のドリルの丸の数を思い出して「7級からのほうが」と返します。どちらの根拠も記憶です。湯のみのお茶が冷めるころになっても、テーブルの上には、いま書ける字を示す紙が一枚もありません。
一覧の読み方
表は上から下へ難しくなります。「準」が付く級は、同じ数字の級の一つ手前の段です。3級から先を正しく並べると、3級、準2級、2級、準1級、1級の順です。
見る列は「新しく出る字」と「累計」の2つです。新しく出る字は、その級で初めて範囲に入る字を指します。累計は10級からそこまでの字を全部足した数で、こちらが試験の範囲です。3級を受けるなら、相手にする字の数は1623字で、284字にとどまりません。
図1のように、累計は階段の形で積み上がります。10級から5級までの6段が小学校の範囲で、合わせて1026字です。4級から2級までの4段が中学以降の範囲で、合わせて1110字です。足すと常用漢字の2136字になります。

段の高さがそろっていないことも、図1から読めます。8級から5級までは1段がおよそ200字で進むのに、4級で313字に伸び、準2級の328字がいちばん高い段になります。中学に入ってから漢字が急に重く感じられるのは、気のせいではありません。反対に2級は185字で、中学以降の段ではいちばん低くなっています。
準1級から先は、景色が変わります。葵、凪、笹のように名前や本で見かける字が、常用漢字の外の字として範囲に入ります。対象は準1級で約3000字、1級で約6000字です。
字の数のほかに、試験の条件も級で変わります。次の表の検定料は、税込で公開会場の紙の受検の金額です。
| 級 | 検定時間 | 満点 | 合格基準 | 検定料 |
|---|---|---|---|---|
| 8〜10級 | 40分 | 150点満点 | 80%程度 | 3,200円 |
| 5〜7級 | 60分 | 200点満点 | 70%程度 | 3,700円 |
| 準2級・3級・4級 | 60分 | 200点満点 | 70%程度 | 4,200円 |
| 2級 | 60分 | 200点満点 | 80%程度 | 5,200円 |
| 準1級 | 60分 | 200点満点 | 80%程度 | 6,200円 |
| 1級 | 60分 | 200点満点 | 80%程度 | 6,700円 |
合格までの進め方
受ける級は、今日書いた字で決めます。学年の目安は、その学年で習う字の範囲を表す言葉で、その学年の人が受ける級を決めるものではありません。手順は次の4つです。
最初に試す級を決める
小学生は、いまの学年の一つ前の学年の級から試します。小5なら小4の7級、小3なら小2の9級です。いまの学年の字は学校で習っている途中なので、まず習い終えた字で力を測ります。
中学生は、中1なら5級、中2と中3なら4級から試します。4級は中学校在学程度、3級は中学校卒業程度なので、中3で4級の字が書けたら3級を試します。中学生が5級の字で止まるなら、小学校の字が残っている合図です。そこを飛ばして上の級を受けても、範囲には1026字がそのまま入っています。高校生は3級から試し、書けたら準2級へ進みます。
20字を書いて判定する
その級で新しく出る字の一覧から、保護者か友だちに20字を選んでもらいます。自分で選ぶと、書ける字が自然に集まるからです。7級なら「鏡を見る」「生徒の列」「機械を直す」のように語の形で読み上げてもらい、聞いた語を書きます。字を見て写すだけでは、書く力は測れません。
判定は図2のとおりです。16字以上書けたら、一つ上の級、つまり一段難しい級でも同じように試します。10〜15字なら、その級で申し込みます。9字以下なら、一つ下の級に戻して試します。一つ上で試して9字以下だったときは、元の級に戻します。この20字は級を選ぶための目安で、合格基準とは別のものです。

図2で10字に線を引く理由は、残りの量にあります。3級の284字で半分書けたら、残りは142字です。1日5字ずつなら29日で一巡します。半分に届かないと、新しい字を覚える日に下の級の書き直しが重なり、毎日の量が読めなくなります。
残りの字を部首と形でまとめる
書けなかった字は、一覧の順に覚えません。部首と形で束ねます。6級で新しく出る193字を部首で並べると、糸の字が紀、素、経、統、絶、綿、総、編、績、織の10字、言の字が設、許、証、評、講、謝、識、護の8字あります。部首には意味の手がかりが残っているので、1字ずつばらばらに覚えるより、字どうしの関係を思い出す足場にできます。
形の束は級をまたぎます。反の形を持つ字は、反、板、坂が8級、飯が7級、版が6級にあり、音はどれもハンです。青の形は、青が10級、晴が9級、清と静が7級、精が6級で、音はどれもセイです。上の級の字の中に下の級の形を見つけると、新しく覚える部分は残りの部分だけになります。
1日の量は5字から始めます。8級の200字なら40日、3級の284字なら57日で新しい字を一巡します。その日の5字のほかに、前の日の字と3日前の字をもう一度書きます。一度書けた字でも、日を置くと手が止まるからです。
申し込む
2026年度の第3回は、公開会場の検定日が2027年2月14日(日)です。個人が紙で受検するときの受付は2026年12月4日 9:00に始まり、締切は2027年1月10日 23:59です。先着順なので、20字の判定は受付が始まる前に済ませておくと、級の欄で迷う日曜がなくなります。合否の公開は3月中旬の予定です。申し込みと日程の最新は、公益財団法人 日本漢字能力検定協会の案内で確かめてください。
受験や内申との関係
級が入試や内申でどう扱われるかは、地域、学校、入試の種類で違います。資格の欄に級を書ける入試もあれば、合否の材料に入らない入試もあります。3級を持っていれば内申が上がる、と言い切れる材料はありません。受ける学校が決まっているなら、級を選ぶ前に募集要項を読み、学校の先生に尋ねてください。
級の条件が書いてあれば、それが逆算の起点になります。書いてなければ、級は実力を確かめる物差しとして使います。どちらの場合でも、書けるようになった字は入試の国語の書き取りにそのまま持ち込めます。
テストでの出方
問われる字は級ごとに変わり、問われ方も広がっていきます。低い級は字の読みと書きが中心で、級が上がると部首、対義語と類義語、熟語の構成、四字熟語、送りがな、誤字訂正へ広がります。次の3問は、級の差を見るために作った例題です。
例題1 8級の範囲の字で読む
「港に大きな客船が着いた。」の「客船」の読みを、ひらがなで書きましょう。
答えは「きゃくせん」です。客は小3、船は小2の字です。船の訓読みの「ふね」に引かれると、「きゃくふね」と書きたくなります。音読みの字どうしがつながったら語全体を音で読む、という感覚をつかむのがこの段階です。
例題2 5級の範囲の字で部首を答える
「閣」の部首と部首名を書きましょう。
答えは「門(もんがまえ)」です。閣は小6の字で、中に各の形も入っています。同じ門の形を持つ字でも、問の部首は口、聞の部首は耳です。外側の形だけで決めると、ここで落とします。字を読めるだけでは解けず、字の組み立てを知っているかが問われます。
例題3 準2級の範囲の字で誤字を直す
次の文には、音読みの同じ別の字を書いた語が1つあります。まちがった字と正しい字を書きましょう。
「交通従滞を避けるため、早めに家を出た。」
「従」を「渋」に直すのが答えで、正しくは渋滞です。渋は準2級で新しく出る字、従は5級の字で、音はどちらもジュウです。渋滞を訓読みに戻すと「しぶる」と「とどこおる」で、ここに「したがう」が入る理由はありません。音だけで覚えた字は、この形で崩れます。
3問を並べると、級の差は字の数だけではないと見えてきます。8級では語の読み、5級では字の組み立て、準2級では語の意味が問われました。20字の書き取りで級を決めたら、覚える合間にこうした形の問題にも早めに触れておきます。読めて書ける字でも、聞かれ方が変わると手が止まるからです。
まちがえやすいところ
準2級と2級の順を取り違える
準2級を2級より上と思う誤りです。「準」はあと一歩という印で、難しさの順では準2級が3級と2級のあいだに入ります。同じ理由で、準1級は2級と1級のあいだです。申込書の級の欄で書きまちがえると、受ける試験そのものが変わります。書く前に表で位置を確かめてください。
新しく出る字だけを覚えれば足りると思う
4級の313字だけを仕上げて4級に向かう、という誤りです。範囲は累計の1339字で、5級までの1026字も問題に出ます。小学校の字をあいまいなままにしてきた中学生は、新しい字より先に、古い字で点を落とします。一つ下の級の字を試して止まるなら、その級の字から書き直すほうが近道です。
合格基準は級が上がるほど順に上がると思う
図3のように、基準は3つの帯に分かれています。8〜10級は150点満点の80%程度、準2級〜7級は200点満点の70%程度、2級と準1級と1級は200点満点の80%程度です。図3の帯の長さは満点の大きさ、色のついた部分は基準の割合を表します。

8級から7級に上がると、基準の割合は下がって見えます。ただし満点は150点から200点に、時間は40分から60分に増えています。いちばん重いのは準2級から2級への境目です。新しく出る字は185字と少ないのに、基準が70%程度から80%程度に上がります。字の数だけを見て2級を軽く考えると、ここで足りなくなります。
確かめの問題
ここまでの表と図を見ないで答えてみましょう。
- 小4の字が目安になる級は何級ですか。
- 3級までの累計の字はいくつですか。
- 準2級と2級では、合格基準はどう変わりますか。
- 8〜10級の満点と検定時間を答えましょう。
- 3級のすぐ上の級は何級ですか。
答え
- 7級です。小3は8級、小5は6級なので、学年と級を一緒に覚えるとずれません。
- 1623字です。284字と答えた人は、それが3級で新しく出る字の数だけを指すことを確かめ直してください。
- 準2級は200点満点の70%程度、2級は200点満点の80%程度です。満点は同じで、割合が上がります。
- 150点満点で、検定時間は40分です。7級から上は200点満点で60分になります。
- 準2級です。「準」はあと一歩という印なので、3級を越えて2級に届く手前の段に入ります。
次に確かめること
「漢検の合格点」は、図3の基準を実際の点の配分として考えるときに読んでください。「漢検の日程と申し込み」は、受ける級が決まったあとに、受検のしかたと当日の流れを確かめるための一覧です。「中学で習う漢字の一覧」は、4級から2級までの1110字が並ぶので、中学生が20字を選ぶ元になります。個別指導では、受ける級の一つ下の字から書いてもらい、止まった字がどの学年のものかまで戻って確かめます。
まとめ
10級から1級までの表は、調べれば誰でも読めます。わが家の答えが表に書かれていないから、日曜の居間で手が止まるのです。紙を1枚出して、語を20個読み上げてください。書けた字と止まった字が、級を決める材料のすべてです。級の欄を埋めるのは学年ではなく、今日の紙に残った字です。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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