
武蔵野個別指導塾の特徴
中学受験の直前期—1月からの過ごし方、塾を休むか、成績が下がったとき|武蔵野個別指導塾

2月1日まで4週間の時間割、過去問7回の割り振り、模試の失点を3つに分ける手順を載せています。塾や学校を休むかは、空く時間の使い道を言えるかで決めてください。
| 聞きたいこと | 答え |
|---|---|
| 1月からの過ごし方 | 新しい問題集は増やしません。第一志望の過去問を解いて直すことを毎日の軸にし、最後の1週は寝る時刻と起きる時刻を入試の朝に合わせます。 |
| 塾を休むか | 空く時間の使い道を具体的に言えるときだけ休みます。疲れが理由なら、先に削るのは塾の授業ではなく帰宅後の勉強です。 |
| 学校を休むか | 家でやること、お子さまの希望、出願書類での欠席の扱い、起きる時刻。この4つを確かめてから決めます。どちらか一方が正解という話ではありません。 |
| 成績が下がったとき | 偏差値より先に、失点を3つに分けます。第一志望の過去問の点が落ちていなければ、作戦は変えません。 |
よくあるのは、夜10時の塾の送迎の車の中という場面です。後部座席のお子さまは上着を着たまま眠り、かばんの口から模試の結果の紙がのぞいています。塾の前で受け取ったときに見えた数字は、前回より下がっていました。帰ったら解き直しをさせるのか、もう寝かせるのか。明日の学校はどうするのか。来週の授業は休ませたほうがいいのか。家の駐車場でエンジンを切っても、すぐには起こせません。助手席には、手をつけなかった夜食の袋が残っています。暗い運転席でスマートフォンに打ち込む語が「中学受験 直前期」です。
1月の時間割は、2月1日から逆に数えて3つに分ける
東京の私立中学の入試は例年2月1日から始まり、2027年の2月1日は月曜日です。日程は学校ごとに違うので、受験校それぞれの募集要項で確かめてください。そのうえで、1月を月の初めから順に埋めるのをやめます。本番の日から逆に数えれば、残りの週がそのまま残りの仕事の量になるからです。
図1のように、4週間を3つに分けて役目を決めます。最初の2週は解いた問題を直す週、次の1週は科目の順番と時間を本番の形にして解く週、最後の1週は量を減らして朝に合わせる週です。最初の2週に新しい冊子を足さないのは、もう解いた問題の中に、取れるはずの点が残っているからです。不安になると新しい問題集を開きたくなりますが、1月に開いた問題集は、たいてい最初の数ページで閉じられます。

毎日の形は、次の表くらいの薄さで足ります。
| 時間帯 | 塾がある平日 | 塾がない平日 | 塾がない休日 |
|---|---|---|---|
| 朝 | 計算と漢字 20分 | 計算と漢字 20分 | 計算と漢字 20分 |
| 昼 | 学校 | 学校 | 過去問を全科目、本番の順番で |
| 夕方 | 前日の直しの残り 30分、そのあと塾 | 過去問を1科目と採点 90分 | 採点と直し 120分 |
| 夜 | 帰宅後は食べて寝る | 直し 40分 | 解き直し 30分 |
| 家で机に向かう合計 | 50分 | 150分 | 170分と過去問の時間 |
塾がある日の夜に勉強の枠がないのは、書き忘れではありません。帰宅後に30分を足すと、翌朝の20分が消えます。この表はお子さまの体力と塾の課題に合わせて削ってかまいませんが、増やす方向には動かさないでください。
最後の1週は、入試の集合時刻から逆算して起きる時刻を決めます。集合時刻は学校ごとに違うので、受験票や募集要項で確かめます。朝の20分をこの週まで続けていれば、起きてすぐに手を動かすことには慣れています。変えるのは時刻だけで、朝にやる内容はそのままです。
過去問は、解いた時間と同じだけ直す
1月に解ける過去問の回数は、計算すると限られています。塾のない週末の2日を使うなら週2回で、最後の1週を1回に減らすと4週間で7回です。土日のどちらかに塾の授業が入るなら週1回で、4週間で4回です。7回なら第一志望に4回、2番目に行きたい学校に2回、押さえの学校に1回。4回なら第一志望に3回、2番目に行きたい学校に1回。第一志望を厚くするのは、同じ学校の問題を続けて解くと、問題の癖と時間の足りなさが見えてくるからです。1月受験を受けた週は、その入試を1回に数えます。
図2のように、過去問1回は4つの段で1組です。解いて点を見るだけなら、手元に残るのは不安だけです。

- 解く: 本番と同じ科目の順番で、試験時間を計ります。試験時間は過去問の冊子か募集要項に書かれています。1回は図書館など家の外で解くと、音や人の気配の中で手を動かす練習になります。
- 採点: その日のうちに済ませます。翌日に回すと、どう考えて間違えたのかが消えています。時間切れで空いた問題には別の印を付けます。
- 直す: 全問は直しません。合格者最低点を公表している学校なら、そこまでの差を出し、差の分だけ取りやすい問題から選びます。たとえば12点足りなければ、直すのは12点分です。公表していない学校は、塾の先生に目安を聞きます。選んだ問題は、答えを見ずに手順を説明できるまで直します。解いた時間と同じだけを、ここに使ってください。
- 解き直す: 1週間あけて、直した問題だけをもう一度解きます。同じ年度をまるごと解き直しても、答えを覚えた分だけ点が上がるので、その点は成績に数えません。
点の見方も決めておきます。1回の点で合否を占いません。同じ学校の点を3回並べて、上がっているか、同じ大問で落としていないかを見ます。
塾と学校を休むかは、空く時間の使い道で決める
塾を休むか迷うのは、たいてい夜10時の車の中です。眠っている顔を見ると「もう休ませよう」と決めたくなりますが、そこで決めると翌朝に揺れます。順番はこうです。まず帰宅後の勉強をなくします。それでも眠る時間が足りないときに、塾の先生に「この授業を休むと、どの問題で困りますか」と聞きます。答えが「第一志望には出ない範囲です」なら、休んで直しに回す意味があります。休むなら、家で解く学校名と年度と科目まで言えるようにします。言えないなら、不安だけが増えて夜が終わります。全部の授業をやめる前に、授業は休んで質問の時間だけもらえないかも聞いてください。直しで詰まった問題を持ち込める場所を失うのが、塾を休むいちばんの損です。
学校は、次の4つを順に確かめます。
| 確かめること | 見方 |
|---|---|
| 家で何をするか | 午前は過去問、午後は直し、と時間割まで書けるなら休む意味があります。書けないなら、朝寝坊で1日が溶けます。 |
| お子さまの希望 | 友達と話す時間が息抜きになっている子を家に閉じ込めると、かえって煮詰まります。教室の受験の話で消耗している子なら、休むほうが楽になります。 |
| 出願書類 | 報告書や通知表の写しを出す学校では、欠席の日数が書類に載ることがあります。扱いは学校ごとに違うので、募集要項で確かめます。 |
| 起きる時刻 | 休む日も学校へ行く日と同じ時刻に起きられるかを見ます。起きられないなら、最後の1週の朝の調整が崩れます。 |
行くか休むかの二択にしなくてもかまいません。午後だけ早退する、入試の前日だけ休むといった中間があります。人混みや教室での感染を心配して休ませるご家庭もあり、それも家族で決めてよいことです。ただ、熱やせきなど体調に不安があるときは、勉強の予定を動かす前にかかりつけの医師に相談してください。休むと決めたら、担任の先生には「入試の準備で休みます」とそのまま伝えます。仮病をつかわせると、お子さまの心に余計な重りが残ります。
成績が下がったら、偏差値より先に失点を3つに分ける
直前期の模試で数字が下がるのは、珍しいことではありません。過去問に時間を回せば、志望校に出ない単元の復習は薄くなります。お子さまの勉強が志望校の形に絞られていくのに、模試は広い範囲から出ます。しかも周りの受験生も同じ時期に仕上げてきます。下がった原因がこのどれかなら、数字だけを見て作戦を変えるのは損です。
図3のように、失点を3つに分けて、それぞれに別の手当てをします。

たとえば前回より算数の失点が40点増えたとします。志望校に出ない単元で16点、時間切れで14点、計算と基本の抜けで10点。手を打つのは24点分で、残りの16点は今は追いかけません。時間切れの14点は、勉強の量ではなく解く順番の問題です。最初の大問に時間をかけすぎていないか、答案の空欄の位置を見ればすぐにわかります。基本の抜けの10点は、朝の20分に入れます。
作戦を変える線も先に決めておきます。第一志望の過去問の点まで2回続けて落ちているなら、模試の出題のせいにはできません。まず眠りと疲れを疑い、塾がある日の夜の過ごし方を見直します。それでも戻らないときに、塾の先生と受験校の組み合わせを話します。出願の締切があるので、話すのは締切の前です。模試1回の数字で第一志望を下ろすのは、やめてください。
いちばんまずい手当ては、下がったからといって勉強を増やすことです。夜を削れば翌朝の計算が崩れ、休日の過去問の集中が崩れ、次の模試の前に体が先に落ちます。下がった夜に足すものがあるとすれば、眠る時間のほうです。
1月受験は本番の予行と決め、親の言葉も先に決めておく
1月受験のいちばんの使い道は、本番の朝を1回先に経験することです。起きる、電車に乗る、受付を探す、知らない子に囲まれて座る、休み時間に何をするか迷う、帰って疲れる。ここで忘れ物や道の迷いが出れば、2月1日までに直せます。だから帰ってきたら、点の話より先に「何に困ったか」をひとつ聞きます。
受ける前に家族で決めておくことは3つです。合否によって2月の受験校を変えるのか、変えるならどの場合か。発表を誰がいつ見て、どう伝えるか。入学手続きの締切をどう扱うか。日程と締切は学校ごとに違うので、募集要項で確かめます。遠くて移動の負担が大きいなら、受けないのも手です。その場合は家の外で本番の順番どおりに過去問を解く日を1回つくれば、予行の半分は手に入ります。
親の言葉は、その場で考えると本音が出ます。先に決めておいてください。
| 場面 | 言わないほうがよい言葉 | 言いかえ |
|---|---|---|
| 模試の点が下がった夜 | こんな点でどうするの | 今日は寝よう。明日の朝、1問だけ一緒に見よう |
| 眠そうな帰りの車 | 今日の授業はちゃんとわかったの | おなかすいてない |
| 1月受験の不合格 | 2月は大丈夫なの | 最後まで解いてきたね。困ったことをひとつ教えて |
| 1月受験の合格 | これでひと安心だね | よかったね。2月の朝も同じように出かけよう |
| 友達の話題 | あの子はもう合格したって | 話題にしません |
言葉の向きを結果から次の行動へ移すだけで、車の中は反省会の場所でなくなります。お子さまに渡したくなる不安は、もう一人の大人か塾の先生に渡してください。
よくある質問
中学受験の直前期はいつからですか
決まった定義はなく、塾や家庭によって指す時期が違います。2月1日を本番にするお子さまなら、1月に入った頃からの4週間を直前期と考えると、時間割が組みやすくなります。1月受験を受ける場合は、その日も節目に足してください。
直前期は1日何時間勉強すればいいですか
時間から決めないでください。先に寝る時刻を決め、学校と塾と食事を引いて、残った時間が持ち時間です。目安は先の表で、塾がある平日で50分、塾がない平日で150分です。これより少ない日があっても、過去問の直しが進んでいれば遅れではありません。
直前期なのに勉強しないときはどうすればいいですか
叱る前に、1回分の量を疑ってください。全科目の過去問が重すぎて手が止まっている子は、大問ひとつ、計算10問まで小さくすると動き出すことがあります。隣で丸つけだけ引き受けるのも手です。机に向かえない日が続くなら、塾の先生に今の様子を伝えて、量を一緒に決め直します。
受験校を変えるのは今からでも間に合いますか
出願の締切が過ぎていなければ、変えられる余地はあります。締切と出願の方法は学校ごとに違うので、募集要項で確かめます。判断の材料は模試1回ではなく、過去問の点を並べたものです。塾の先生に見せて、受ける学校を1校足す形から話し始めると、お子さまに「下げた」と受け取られにくくなります。
チェック表
印刷して、机の前か冷蔵庫に貼ってください。1月に入ったら1週間に1回、親子で印を付けます。
| 確かめること | 済 |
|---|---|
| 受験校と入試日を1枚の紙に書いた(募集要項で確かめた) | □ |
| 学校ごとの出願の締切と方法を書いた | □ |
| 合格発表と入学手続きの締切を学校ごとに書いた | □ |
| 受験票を用意し、入試ごとの袋に分けた | □ |
| 学校ごとの集合時刻と、会場までの道を2通り調べた | □ |
| 起きる時刻を決め、最後の1週に合わせる予定を入れた | □ |
| 過去問を解く回数を学校ごと、週ごとに割り振った | □ |
| 合格者最低点との差と、直した問題を1冊にまとめた | □ |
| 塾の先生に聞く質問を、問題の番号つきでメモした | □ |
| 休む日があるなら、その日の時間割を書いた | □ |
| 1月受験の前に、発表の見方と最初の一言を決めた | □ |
| 車の中では点の話をしないと決めた | □ |
今夜できることと個別指導で確かめること
今夜できることは2つです。ひとつは、受験校と入試日、出願の締切、入学手続きの締切を、1枚の紙に書き出すこと。もうひとつは、いちばん新しい模試か過去問の失点に、図3の3種類の印を付けることです。どちらも、お子さまが寝たあとに親の手だけで始められます。分けられない問題は印を付けずに残し、塾の先生に聞いてください。
個別指導で確かめるのは、基本の抜けに分けた問題が、どの学年のどの単元まで戻れば解けるようになるかです。前の学年の割合や比まで戻るのか、式を立てる1行だけなのかを、お子さまに実際に解いてもらいながら切り分けます。
まとめ
1月に増やすものは、問題集でも勉強時間でもありません。夜10時の車の中で決めることも、明日の朝の1問と今夜の眠りだけで足ります。第一志望の過去問を直し、失点を分け、休むなら使い道を言葉にしてください。模試の数字は、そのあとで読めば十分です。2月1日の朝の席に持っていけるのは、直した問題と、眠った夜だけです。
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