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共通テスト情報Ⅰの直前対策—60分で点を落とさない順番|武蔵野個別指導塾

数学②の50分後、17:00に始まる60分は、小問、長い場面、データ、プログラムの順に解き、開始から10分、25分、40分、55分で打ち切ってください。
情報Ⅰは2027年1月17日(日)、2日目の最後の17:00〜18:00で、60分100点です。直前に決めるべきなのは新しい知識より、解く順番と打ち切る分です。迷ったら次の表のとおりに解いてください。冊子の並びから動かすのは、プログラムとデータの活用の前後だけです。
| 順番 | 解く問題 | 使う時間 | 開始から |
|---|---|---|---|
| 1 | 冊子をめくって大問の並びと配点を見る | 1分 | 1分まで |
| 2 | 用語と仕組みの小問 | 9分 | 10分まで |
| 3 | 長い場面の問題 | 15分 | 25分まで |
| 4 | データの活用(表とグラフ) | 15分 | 40分まで |
| 5 | プログラム | 15分 | 55分まで |
| 6 | 飛ばした問題とマークの見直し | 5分 | 60分まで |
よくあるのは、冬の自習室で共通テストの時間割を書き写していて、2日目の一番下の行で手が止まるという場面です。朝から理科を受け、数学を2つ終えて、窓の外が暗くなりかけた17:00に、まだ1科目残っている。そのときの自分の頭がどれほど動くのか、想像がつかない。英語や数学は時間を計って何度も解いたのに、情報Ⅰは昼間の元気な時間にしか解いたことがない。そこに気づいた瞬間に鉛筆が止まります。その不安は正確です。直すべきは知識の量ではなく、疲れた状態で解く手順のほうだからです。
順番は、17:00の疲れと止まったときの被害で決めます
2日目の時間割は、理科が9:30(1科目なら10:40)、数学①が13:00、数学②が15:00、情報Ⅰが17:00です。図1のように情報Ⅰは一番後ろに置かれ、終わりは18:00です。理科を2科目受ける人は、9:30から18:00まで8時間30分を試験場で過ごします。前の日も、英語リスニングが終わるのは18:20です。

疲れると、知識より先に読む丁寧さが落ちます。「適切でないものを選ぶ」を「適切なものを選ぶ」と読み、配列の番号を1つずらし、マークを1行ずらす。どれも実力の不足ではなく、夕方に起きる事故です。だから否定の語と「二つ選ぶ」の指示には丸を付け、順番と打ち切りは先に決めて、頭が鈍っていても手が動くようにしておきます。
図2は60分の使い方を帯にしたものです。打ち切りは開始から10分、25分、40分、55分の4か所で、情報Ⅰは17:00ちょうどに始まるので、この4つがそのまま時計の分の数字になります。開始の合図のあと、問題冊子の余白に「10・25・40・55」と書いてください。開始がずれたときは、その分だけ数字をずらします。

これまでの本試験は大問が4つで、用語や仕組みの小問、情報システムや画像などの題材を読んで考える長い場面の問題、プログラム、データの活用の順に並んできました。年度で変わることはあるので、最初の1分で冊子をめくり、並びと大問の見出しの横にある配点を見ます。
入れ替えるのはプログラムとデータの活用だけです。データの問題は1問飛ばしても次の問いが解けることが多いのに対して、プログラムは前の空欄の答えが次の空欄の前提になりやすく、1か所で止まると10分がそのまま消えます。元気なうちに一番重い問題を、という考え方もありますが、プログラムに時間を吸われて、読めば取れたデータの問題に届かないのがいちばん痛い失点です。模試でプログラムの得点率がいちばん高い人だけは、冊子の順のままで解いてください。
打ち切りの分が来たら、いま解いている問いに一番ありそうな答えをマークし、冊子に印を付けて次の大問へ移ります。最後の5分は、印を付けた問題に戻り、解答欄の番号と問題の番号を見比べ、丸を付けた問いをもう一度読みます。答えを変えるのは、根拠を見つけたときだけです。
プログラムは、値を書いた分だけ読めます
共通テストのプログラムは、日本語で書かれた独自の表記です。特定の言語を知らなくても読めますが、目で追うだけでは追えません。手順は4つです。
- 問題文の説明を先に読み、何を入れて何を出すプログラムかを1行で言う。
- 配列の添字がいくつから始まるかを問題文で確かめる。指定がなければ0から使う決まりですが、1から使うと指定された年もあります。
- 余白に変数の表を作り、1行進むごとに値を書く。
- 空欄は選択肢を1つ入れて、小さな例で最後まで動かす。
いちばん大きい値の場所を探すプログラムで、やってみます。添字は0から使うとします。
Ten = [6, 9, 4, 9]
saidai = Ten[0]
basho = 0
i を 1 から 3 まで 1 ずつ増やしながら繰り返す:
│ もし Ten[i] > saidai ならば:
│ │ saidai = Ten[i]
└ └ basho = i
表示する(basho)
| i | Ten[i] | Ten[i] > saidai か | saidai | basho |
|---|---|---|---|---|
| 始める前 | なし | なし | 6 | 0 |
| 1 | 9 | はい | 9 | 1 |
| 2 | 4 | いいえ | 9 | 1 |
| 3 | 9 | いいえ | 9 | 1 |
表示されるのは1です。9は2つあるのに、残るのは先に出てきた9の場所です。ここで > を >= に変えると、i が3のときにも書きかわり、表示は3になります。空欄になりやすいのは、こういう条件の1字や繰り返しの範囲です。頭の中だけで追っていると、この差は見えません。
読み違えやすい記号も決まっています。= は右の値を左に入れる命令で、== は等しいかを調べる式です。「0から3まで」は3を含むので4回まわります。÷ は割り算の商の整数部分、% はその余りで、7 ÷ 2 は3、7 % 2 は1です。直前期の練習は、過去問のプログラムを紙に写して条件を1か所変え、結果を予想してから表で確かめる形にしてください。正解のプログラムを眺めるだけの練習は、17:00の頭には残りません。
データの活用は、言えないことを先に切ります
この大問で聞かれるのは、表やグラフから何が言えるかです。知識の量より、言いすぎた選択肢を見抜けるかで決まります。読む順番を固定してください。軸と単位を見る。何の集団のデータかを見る。問いが何と何を比べているかに線を引く。そのあとで選択肢を、言える、言えない、この図だけではわからない、の3つに分けます。
図3は2つの組の点数を箱ひげ図にしたものです。問いの形に直して読んでみます。

図3から言えることは3つです。中央値はB組が5点高い(60点と55点)。最高点と最低点の差はA組が75点、B組が50点。箱の長さはA組が25点、B組が15点で、真ん中の半分の散らばりもA組のほうが大きい。一方で「A組のほうが人数が多い」は言えません。箱の長さは人数を表さず、どちらの箱にもそれぞれの組のおよそ半分が入っているだけです。「平均点はB組のほうが高い」も言えません。平均の印が描かれていなければ、箱ひげ図から平均は読めないからです。
散布図では、相関と原因を分けます。相関係数は1に近いほど右上がり、マイナス1に近いほど右下がりの直線に近く、0に近いと直線的な関係が弱いことを表します。相関が強くても、片方が原因だとまでは言えません。離れた点が1つあるだけで、相関係数が大きく動くこともあります。集計表では割合の分母を確かめてください。全体の何割なのか、ある列の中の何割なのかで、同じ数字でも意味が変わります。電卓なしの計算は、選択肢どうしが離れていれば概算で足りるので、先に選択肢を見てから計算の細かさを決めます。
情報社会の用語は、足すより取り違えをつぶします
用語の小問は、知っていれば短い時間で終わり、知らなければいくら考えても出てきません。この9分は考える時間ではなく、わからない問いに印を付けて先へ進む時間です。直前期に新しい語を増やすより、知っている語の取り違えを直すほうが点に結びつきます。下の組を自分の言葉で書き直して、1枚にまとめてください。これが取り違え表で、当日の休み時間に見る紙になります。
| 取り違えやすい組 | 見分ける一言 |
|---|---|
| 機密性・完全性・可用性 | 許された人だけ見られる・書きかえられていない・必要なときに使える |
| 著作権・特許権や商標権 | 創作した時点で生まれる・出願して登録されて生まれる |
| 共通鍵暗号・公開鍵暗号 | 同じ鍵で閉めて開ける・公開の鍵で閉めて秘密の鍵で開ける |
| 標本化・量子化・符号化 | 一定の間隔で値を取る・段階に当てはめる・0と1に置きかえる |
| 可逆圧縮・非可逆圧縮 | 完全に元へ戻せる・完全には戻せない |
| IPアドレス・DNS | 機器を見分ける番号・ドメイン名と番号を結びつける仕組み |
| SMTP・POP・IMAP | 送る・手元に取り込む・サーバに置いたまま読む |
| ラスタ形式・ベクタ形式 | 点の集まりで拡大すると粗くなる・線や図形の情報で拡大に強い |
| AND・OR・XOR | 両方1で1・どちらか1で1・違うときに1 |
計算の問いは単位で落ちます。8ビットで表せるのは256通りで、16進法のFFは10進法の255です。横1000画素、縦500画素、1画素24ビットの画像なら、1000 × 500 × 24 で12,000,000ビット、8で割って1,500,000バイトです。この8で割る一手を、17:00の自分は忘れます。答えの単位に丸を付けてから計算を始めてください。
直前2週間の割り振りと、16:10からの休み時間
情報Ⅰにあてる時間を、2日目の本番の14日前から前日まで、次のように切ります。
| 本番までの日 | 1日の時間 | やること |
|---|---|---|
| 14〜9日前(6日間) | 40分 | 分野を1つ決めて解き直す。プログラム3日、データの活用2日、用語1日 |
| 8日前 | 100分 | 通し1回目。情報Ⅰ60分と直し40分 |
| 7〜4日前(4日間) | 40分 | 通しで落とした大問と、間違えた問題だけ |
| 3日前 | 90分 | 通し2回目。情報Ⅰ60分と直し30分 |
| 2日前 | 30分 | 取り違え表と、2回の通しで間違えた問題 |
| 前日(1月16日) | 15分 | 1日目の帰宅後に取り違え表を見るだけ |
合計は635分、10時間35分です。通しとは、数学②を70分解き、50分空けて、情報Ⅰを60分解くことで、本番の15:00〜18:00と同じ3時間になります。数学②の70分と休みの50分は、情報Ⅰの時間に数えていません。数学②を受けない人は数学①に置きかえてください。15:00に家にいられない日は、帰宅後に同じ順で並べれば足ります。単独で解いたときの点と比べて下がった大問が、夕方に弱い場所です。分野の日数は目安なので、失点の多い分野へ1日ずつ動かしてかまいません。情報Ⅰの点数の扱いは大学によって違うので、志望校の募集要項で確かめ、比重が小さければ14〜9日前の40分を縮めて他の科目へ回します。
本番の休み時間は、時間割の上では16:10から17:00までの50分ですが、答案の回収と次の科目の説明があるので、自由に動ける時間はもっと短くなります。だから分ではなく順番で決めておきます。まず席を立ち、トイレと飲み物を済ませる。数学②の答えの話が聞こえてきたら、その場を離れる。次に取り違え表を見る。席に着いたら、解く順番を頭の中で一度なぞる。数学②を受けない人は、14:10に数学①が終わってから2時間50分あきます。待つ場所は会場の案内に従い、取り違え表と間違えた問題を交互に見て、手を止めないでください。保護者の方は、試験が18:00に終わっても答案の回収を待つので、お子さまが試験場を出るのはそれより後になると見て、迎えと夕食を組んでください。
よくある質問
情報Ⅰの直前対策は何から手をつければいいですか
模試か過去問の答案を1回分出して、失点を小問、長い場面、プログラム、データの活用の4つに分けて数えるところからです。失点の多い分野から順に日を割り当てます。全分野を少しずつ回していると、2週間は何も変わらないまま終わります。
プログラミングを授業でほとんどやっていなくても間に合いますか
読めるようにはなります。試験で求められるのは紙の上で値を追うことなので、パソコンがなくても練習できます。2週間で全部を追いかけず、代入、条件分岐、配列、1重の繰り返しを先に固め、二重の繰り返しは最後に回してください。余裕があれば短いプログラムを自分で書き、わざと間違えて動かしてみると、記号の意味が手に残ります。
計算に電卓は使えますか
使えません。筆算と概算で解きます。電卓の扱いの細部まで含めて、受験票と一緒に必ず読む『受験上の注意』が最優先です。過去問を解くときも電卓を机に置かず、余白で計算する癖をつけてください。
時間が足りなくなったら、どこを捨てますか
捨てるのは考える時間で、マークではありません。間違えた答えで点を引かれることはないので、残り1分になったら空いている解答欄を全部埋めてください。どの問いを飛ばすかで迷うなら、いま止まっている問いを飛ばします。
チェック表
印刷して、終わったものに印を付けてください。
前日までに
- □ 受験票で情報Ⅰの登録と試験場を確かめた
- □ 数学②に続けて情報Ⅰを解く通しを2回やった
- □ 通しの点を、大問ごとに単独の点と比べた
- □ 問題文で添字の始まりを確かめる癖がついた
- □
=と==、÷と%の違いを説明できる - □ 箱の長さと人数は関係がないと説明できる
- □ 相関と原因を分けて選択肢を読める
- □ 取り違え表を1枚にまとめた
- □ 持っていく時計が時計の機能だけのものだと確かめた
当日
- □ 休み時間に、席を立ってから取り違え表を見た
- □ 合図のあと、余白に10・25・40・55と書いた
- □ 最初の1分で大問の並びと配点を見た
- □ 否定の語と「二つ選ぶ」の指示に丸を付けた
- □ 打ち切りの分で次の大問へ移った
- □ 最後の5分で解答欄の番号を見比べた
今夜できることと個別指導で確かめること
今夜できることは2つです。1つ目は、手元にある模試か過去問の答案を1回分出して、失点を4つの分野に分けて数えること。この数が2週間の割り振りの土台になります。2つ目は、紙に「10・25・40・55」と書き、その横に解く問題の名前を添えて、机の前に貼ることです。どちらも鉛筆1本で終わるので、今夜のうちに片づけてください。個別指導では、プログラムで止まる人なら条件分岐と繰り返しを1行ずつ値を書いて追うところまで、データの活用で止まる人なら数学Ⅰの四分位数と箱ひげ図の作り方まで戻って、どの行のどの言葉で止まっているかを確かめます。
まとめ
2日目の夕方、頭はもう新しいことを考えてくれません。動くのは、練習で覚えた順番と、余白に値を書く手です。だからこの2週間のうちに、わざと疲れた状態で2回解き、10・25・40・55の4つの数字を手に覚えさせてください。18:00に鉛筆を置くときの点数は、17:00の開始の合図より前に半分決まっています。
もう「日東駒専」を目標にしないでください。
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